はじめに 5
はじめに
Dell
フェイルオーバークラスタでは、特定のハードウェアとソフトウェアのコン
ポーネントを組み合わせて、クラスタで実行されるアプリケーションとサービス
の可用性を高めます。フェイルオーバークラスタは、システム内で単一障害点が
発生する可能性を低くするように設計されています(単一障害点とは、
1
箇所の
障害がシステム全体の障害となることで、これが発生すると、クラスタ内のアプ
リケーションやサービスが利用できなくなる可能性があります)。クラスタ内に
は、サーバーおよびストレージの電源装置、ノードおよびストレージアレイの間
の接続、クライアントシステムまたは他のシステムへの接続には多層式のエン
タープライズアプリケーションアーキテクチャなど、冗長コンポーネントを使用
することをお勧めします。
本書では、お使いの
Dell Compellent Storage Center
ファイバチャネルのスト
レージアレイを
1
つまたは複数のフェイルオーバークラスタを使用して設定する
方法について説明します。また、クラスタに共有ストレージを導入するために必
要な具体的な設定手順も説明されています。
Microsoft Windows Server 2008
オペレーティングシステムを使用した
クラスタの導入の詳細については、
support.dell.com/manuals
で、
『
Dell Failover Clusters with Microsoft Windows Server 2008 Installation
and Troubleshooting Guide
』(
Microsoft Windows Server 2008
を使用し
た
Dell
フェイルオーバークラスタのインストール
&
トラブルシューティングガ
イド)を参照してください。
フェイルオーバークラスタ用として推奨される
OS
、ハードウェアコンポーネン
ト、およびドライバまたはファームウェアのバージョンのリストについては、
dell.com/ha
で、『
Dell Cluster Configuration Support Matrices
』(
Dell
クラスタ構成のサポートマトリックス)を参照してください。
クラスタソリューション
お使いのクラスタは、最小
2
ノードから最大
16
ノードを実装し、次の機能を提
供します。
•8 Gbps
および
4 Gbps
のファイバチャネルテクノロジ。
•
ネットワーククライアントに対するリソースの高可用性。
•
共有ストレージに対する冗長パス。
•
アプリケーションおよびサービスの障害復旧。
•
クラスタ全体をオフラインにせずにノードまたはストレージシステムの
修復、メンテナンス、アップグレードが可能な柔軟なメンテナンス機能。