Dell EqualLogic PS Series iSCSI Storage Arrays 仕様

タイプ
仕様
Microsoft Windows Server フェイルオーバークラ
スタを使用した Dell EqualLogic PS Series iSCSI
トレージアレイ
ハードウェアの取り付けおよびトラブルシュー
ティングガイド
メモ、注意、警告
メモ: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意: 手順に従わない場合、ハードウェア損傷やデータ損失 の可能性があることを示しています。
警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。
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2012 - 02
Rev. A05
目次
メモ、注意、警告.......................................................................................................................2
1: はじめに...............................................................................................................................5
クラスタソリューション......................................................................................................................................5
クラスタハードウェアの要件..............................................................................................................................6
クラスタノード...............................................................................................................................................6
クラスタストレージ.......................................................................................................................................6
ネットワーク構成に関する推奨事項...........................................................................................................8
サポートされているクラスタ構成.....................................................................................................................9
iSCSI SAN 接続のクラスタ.............................................................................................................................9
その他の必要マニュアル......................................................................................................................................9
2: クラスタハードウェアのケーブル接続...................................................................11
マウス、キーボード、モニタのケーブル接続情報 ......................................................................................11
電源装置のケーブル接続情報............................................................................................................................11
パブリックネットワークおよびプライベートネットワーク向けのクラスタのケーブル接続情報......12
パブリックネットワーク.............................................................................................................................13
プライベートネットワーク.........................................................................................................................13
NIC チーミング...............................................................................................................................................14
ストレージアレイのケーブル接続情報...........................................................................................................14
iSCSI SAN 接続クラスタ用ストレージのケーブル接続 .......................................................................14
3: クラスタリングのためのシステムの準備..............................................................27
クラスタの設定....................................................................................................................................................27
インストールの概要............................................................................................................................................28
iSCSI NIC のインストールに関する追加情報............................................................................................28
ホスト統合ツール.........................................................................................................................................28
Microsoft iSCSI Software Initiator のインストール......................................................................................34
レジストリ設定の変更.................................................................................................................................35
共有ストレージアレイの設定概要.............................................................................................................35
ストレージの詳細機能........................................................................................................................................39
スナップショット.........................................................................................................................................39
ボリューム.....................................................................................................................................................40
レプリケーション.........................................................................................................................................41
ボリュームコレクション.............................................................................................................................42
シンプロビジョニング.................................................................................................................................43
フェイルオーバークラスタのインストールと設定.......................................................................................43
4: トラブルシューティング..............................................................................................45
5: クラスタデータシート..................................................................................................51
6: iSCSI 設定ワークシート.................................................................................................53
1
はじめに
Dell フェイルオーバークラスタは、特定のハードウェアとソフトウェアコンポーネントを組み合わせて、お
使いのクラスタで実行されるアプリケーションとサービスのためにより優れた可用性を提供します。フェイ
ルオーバークラスタにより、クラスタ化されたアプリケーションやサービスが使用できなくなる原因となる、
システム内での単一障害点が発生する可能性を低減させます。クラスタ内の多層構成エンタープライズアプ
リケーションアーキテクチャでは、サーバー、ストレージ電源装置、ノードとストレージアレイ間の接続、
およびクライアントシステムやその他サーバーへの接続などの冗長コンポーネントを使用することをお勧め
します。
本書では、Dell EqualLogic PS Series iSCSI ストレージアレイを使用したフェイルオーバークラスタの設定に必
要な情報および具体的な設定手順について説明します。
Windows Server 2003 を使用したクラスタの導入の詳細については、support.dell.com/manuals で、
Microsoft
Windows Server 2003 を使用した
Dell フェイルオーバークラスタのインストールとトラブルシューティング』
を参照してください。
Windows Server 2008 を使用したクラスタの導入の詳細については、support.dell.com/manuals で、
Microsoft
Windows Server 2008 を使用した Dell フェイルオーバークラスタのインストールとトラブルシューティング
を参照してください。
お使いのフェイルオーバークラスタ用としてサポートされる OSハードウェアコンポーネント、およびドラ
イバまたはファームウェアのバージョンのリストについては、dell.com/ha で、
Dell Cluster Configuration Support
Matrices
Dell クラスタ構成のサポートマトリックス)を参照してください。
クラスタソリューション
お使いのクラスタは、最小 2 ~最大 8 ノードWindows Server 2003 の場合)または 16 ノードWindows Server
2008 の場合)をサポートし、次の機能を提供します。
ギガビットまたは 10 ギガビットイーサネット iSCSI テクノロジ
ネットワーククライアントに対するリソースの高可用性
共有ストレージに対する冗長パス
アプリケーションおよびサービスの障害復旧
クラスタ全体をオフラインにせずにノードやストレージアレイの修復、メンテナンス、アップグレー
ドが可能な柔軟なメンテナンス機能
iSCSI プロトコルは、コマンド、データ、ステータスを含む iSCSI フレームをイーサネットネットワーク経由
で転送するために、伝送制御プロトコル / インターネットプロトコル(TCP/IP)パケットにカプセル化しま
す。iSCSI フレームは、ホスト内に常駐する Microsoft iSCSI イニシエータと iSCSI ターゲット(ストレージデ
バイス)の間で送信されます。クラスタへの iSCSI の導入には、次のような利点があります。
地理的分散 イーサネットテクノロジによって接続可能な範囲が拡大するため、クラスタノードとストレ
ージアレイを異なる場所に設置できます。
低コストでの
可用性
冗長接続は、安価な TCP/IP ネットワークコンポーネントによって利用可能な複数のデータパ
スを提供します。
接続性 ストレージアレイ、クラスタノード、およびクライアントを接続するための単一のテクノロ
ジ。
5
クラスタハードウェアの要件
お使いのクラスタには次のハードウェアコンポーネントが必要です。
クラスタノード
クラスタストレージ
クラスタノード
次の項では、クラスタノードのハードウェア要件をリストします。
コンポーネント 最小要件
クラスタノード
少なくとも 2 台の同一の Dell PowerEdge システムが必要です。サポートされるノードの
最大数は、クラスタで使用される Windows Server オペレーティングシステムの種類によ
って異なります。
RAM クラスタノードにインストールされている Windows Server オペレーティングシステム
の種類によって、システム RAM の必要最小容量が決まります。
Microsoft iSCSI
Software Initiator
アレイの初期化、ホストからアレイへのアクセスの設定と管理に役立ちます。ホスト統
合ツールには、Microsoft iSCSI Software Initiator も含まれています。
iSCSI アクセス用
NIC
各ノードに 2 個の iSCSI NIC または 2 個の iSCSI NIC ポート。可用性とパフォーマンスを
向上させるには、NIC を別々の PCI バスに設定します。iSCSI トラフィック用には TCP/IP
オフロードエンジン(TOENIC もサポートされています。
NIC(パブリック
およびプライベ
ートネットワー
ク)
2 枚以上の NIC1 枚はパブリックネットワーク用で、もう 1 枚はプライベートネットワ
ーク用です。
メモ: お使いの構成で iSCSI NIC ポートが 3 個以上必要な場合は、デルサービスにお問
い合わせください。
メモ: パブリックネットワーク用の各 NIC は同一仕様のものを使用し、プライベート
ネットワーク用の各 NIC も同一仕様のものにすることをお勧めします。
内蔵ディスクコ
ントローラ
各ノードについて、少なくとも 2 台の内蔵ハードディスクドライブに 1 個のコントロー
ラが接続されていること。任意の対応 RAID コントローラ、またはディスクコントロー
ラを使用してください。
ミラーリング(RAID 1)には 2 台のハードディスクドライブ、パリティ付きのディスク
ストライピング(RAID 5)には少なくとも 3 台のハードディスクドライブが必要です。
メモ: 内蔵ドライブにはハードウェアベースの RAID、または ソフトウェアベースの
ディスクフォールトトレランスの使用を強くお勧めします。
クラスタストレージ
クラスタノードは、外付けストレージアレイへのアクセスを共有できます。ただし、外付けストレージアレ
イ内のどのボリュームについても、所有するノードは常に 1 ノードに限られます。どのノードが各ボリュー
ムへのアクセス権を持つかは、Microsoft Cluster ServicesMSCS)によって制御されます。
次の項では、ストレージシステムに接続するストレージシステム、クラスタノード、およびスタンドアロン
システムの構成の要件を説明します。
6
クラスタストレージの要件
ハードウェアコンポ
ーネント
要件
ストレージシステム
1 つまたは複数の Dell EqualLogic PS Series のグループ。Dell EqualLogic PS5000/PS5500/
PS6000/PS6010/PS6100/PS6110/PS6500/PS6510 の各グループでそれぞれ最大 16 台のスト
レージアレイ(メンバー)、PS4000/PS4100/PS4110 の各グループではそれぞれ最大 2
台のストレージアレイをサポートします。特定のストレージアレイの要件について
は、Dell EqualLogic PS Series ストレージアレイの要件」を参照してください。
ストレージの相互接
どのノードも、iSCSI SAN 経由で 1 つまたは複数のストレージアレイに接続される必
要があります。
複数のクラスタとス
タンドアロンシステ
複数のクラスタとスタンドアロンシステムは、1 つまたは複数のサポートされている
ストレージアレイを共有できます。
Dell EqualLogic PS Series ストレージアレイには、冗長でホットスワップ対応のディスク、ファン、電源装置、
およびコントロールモジュールが含まれています。これらのコンポーネントの 1 つに障害が発生しても、ア
レイはオフラインになりません。障害の発生したコンポーネントは、ストレージアレイの電源を切らずに交
換できます。
次の項では、Dell EqualLogic PS Series ストレージアレイのハードウェア要件をリストします。
Dell EqualLogic PS Series ストレージアレイの要件
Dell EqualLogic アレイのモデル
必要最小限の機能
PS4000—PS4000E/PS4000X/PS4000XV
PS4100—PS4100E/PS4100X/PS4100XV
PS4110—PS4110E/PS4110X/PS4110XV
PS5000—PS5000E/PS5000X/PS5000XV
PS5500—PS5500E
PS6000—PS6000E/PS6000X/PS6000XV/PS6000S
PS6010—PS6010E/PS6010X/PS6010XV/PS6010S/PS6010XVS
PS6100—PS6100E/PS6100X/PS6100XV/PS6100S/PS6100XS
PS6110—PS6110E/PS6110X/PS6110XV/PS6110S/PS6110XS
PS6500—PS6500E/PS6500X
PS6510—PS6510E/PS6510X
冗長コントロールモジュール
メモ: ストレージアレイで実行されているファームウェアのバージョンがサポートされていることを確
認してください。特定のファームウェアバージョンの要件については、dell.com/ha で『
Dell Cluster
Configuration Support Matrix
Dell クラスタ構成のサポートマトリックス)を参照してください。
iSCSI 専用の NIC
iSCSI ソフトウェアイニシエータによって制御される NIC I/O アダプタとして機能し、システムの拡張バス
とストレージアレイを接続します。EqualLogic PS Series のストレージアレイで構成されるフェイルオーバー
クラスタソリューションには、 PowerEdge システムに iSCSI NIC または NIC ポートが 2 つ必要です。これに
より、ストレージアレイから、またはストレージアレイへの I/O データの冗長パスと負荷分散が提供されま
す。
7
iSCSI 専用のネットワークスイッチ
iSCSI アクセス用のギガビットまたは 10 ギガビットスイッチは、通常のネットワークスイッチとして機能し、
ノードとストレージアレイ間専用の相互接続を提供します。
ネットワーク構成に関する推奨事項
本項のガイドラインに従っていただくことをお勧めします。これらのガイドラインに加えて、正しいネット
ワーク構成に対する通常の規則もすべてグループメンバーに適用されます。
推奨事項 説明
アレイとホストの間のネ
ットワーク接続
アレイとホストを切り替えられたネットワークに接続し、ホストとアレイの間
のすべてのネットワーク接続が必ずギガビットまたは 10 ギガビットイーサネ
ットになるようにします。
レプリケーション用に信
頼性の高い適切なサイズ
のネットワークリンク
効果的で予測可能なレプリケーションを行うために、プライマリグループとセ
カンダリグループ間のネットワークリンクを、データのコピーに十分な帯域幅
を確保できる信頼性の高いものにします。
エンドノードを接続する
スイッチポートでのスパ
ニングツリープロトコル
STP)機能の不使用
エンドノードiSCSI イニシエータまたはストレージアレイのネットワークイン
タフェース)を接続するスイッチポートでは STP は使用しないでください。た
だし、STP または高速スパニングツリープロトコル(RSTP)(STP より望まし
い)を使用する場合には、一部のスイッチで利用できる、リンクの起動時にポ
ートを即座に STP フォワーディング状態に移行させるスイッチのポート設定を
有効にしてください。この機能は、デバイスの再起動時に発生するネットワー
クの中断を低減でき、エンドノードを接続するスイッチポートでのみ有効化す
るようにしてください。
メモ: スイッチ間のマルチケーブル接続には、スパンツリーとトランキング
の使用をお勧めします。
スイッチ間の接続
iSCSI スイッチは相互接続される必要があります。スタックポートまたはポー
トトランキングを使用して、スイッチ間に高帯域幅のリンクを構築してくださ
い。単一の非スタックリンクを使用すると、そこがボトルネックとなり、スト
レージシステムのパフォーマンスに悪影響を与える場合があります。
スイッチと NIC でのフロ
ー制御の有効化
iSCSI トラフィックを処理する各スイッチポートと NIC でフロー制御を有効に
してください。Dell EqualLogic PS Series のアレイは、フロー制御に正しく応答し
ます。
スイッチでのユニキャス
トストーム制御の無効化
iSCSI トラフィックを処理する各スイッチで、ユニキャストストーム制御対応で
ある場合には、これを無効にします。ただし、ブロードキャストおよびマルチ
キャストストーム制御はスイッチで使用することをお勧めします。
スイッチと NIC でのジャ
ンボフレームの有効化
パフォーマンスを向上させ、一貫した動作を確保するため、iSCSI トラフィック
を処理する各スイッチと NIC で、ジャンボフレームを有効にします。
スイッチでの iSCSI 最適
化の無効化
スイッチに iSCSI 最適化機能がある場合は、アレイメンバー間の内部通信の遮断
を避けるためにこの機能を無効にします。
8
サポートされているクラスタ構成
iSCSI SAN 接続のクラスタ
iSCSI スイッチ接続のクラスタでは、可用性を高めるために、すべてのノードが冗長 iSCI SAN を通じてシング
ルストレージアレイまたは複数のストレージアレイに接続されています。iSCSI SAN 接続のクラスタは、優れ
た構成の柔軟性、拡張性、およびパフォーマンスを提供します。
1. iSCSI SAN 接続のクラスタ
1. パブリックネットワーク
2. クラスタノード
3. プライベートネットワーク
4. iSCSI 接続
5. ギガビットまたは 10 ギガビットイーサネット
スイッチ
6. ストレージシステム
その他の必要マニュアル
注意: 安全および規制に関する重要な情報については、システムに同梱の安全に関する情報を参照してく
ださい。保証情報は、本マニュアルに含まれている場合と、別の文書として同梱されている場合があり
ます。
次のマニュアルは support.dell.com/manuals および equallogic.com から入手できます。
ラックソリューションに付属の
ラック取り付けガイド
では、システムをラックに取り付ける方法
について説明しています。
はじめに
』では、最初にシステムをセットアップする場合の概要を説明しています。
Microsoft Windows Server 2003 を使用した Dell フェイルオーバークラスタのインストール&トラブル
シューティング
』には、Windows Server 2003 を使用したクラスタの導入に関する詳細情報が記載され
ています。
9
Microsoft Windows Server 2008 を使用した Dell フェイルオーバークラスタのインストール&トラブル
シューティング
』には、Windows Server 2008 を使用したクラスタの導入に関する詳細情報が記載され
ています。
Dell
Cluster Configuration Support Matrices(デルのクラスタ構成のサポートマトリックス)には、サ
ポートされるオペレーティングシステム、ハードウェアコンポーネント、およびお使いのフェイルオ
ーバークラスタ用のドライバまたはファームウェアバージョンのリストが記載されています。
オペレーティングシステムのマニュアルでは、オペレーティングシステムソフトウェアのインストー
ル手順
(必要な場合)や設定方法、および使い方について説明しています。
システムとは別に購入されたハードウェアおよびソフトウェアのコンポーネントのマニュアルでは、
購入されたオプションの取り付け / インストールや設定について説明しています。
Dell PowerVault のテープライブラリのマニュアルでは、テープライブラリのインストール、トラブル
シューティング、およびアップグレードについて説明しています。
Dell EqualLogic のマニュアル
『リリースノート』 — Dell EqualLogic PS Series アレイおよび / または Host Integration Tools に関
する最新情報が記載されています。
『クイックスタート』アレイハードウェアのセットアップと Dell EqualLogic PS Series のグル
ープを作成する方法について説明しています。
『グループの管理』グループマネージャの GUI を使用して Dell EqualLogic PS Series のグルー
プを管理する方法について説明しています。
CLI リファレンス』グループマネージャの CLI を使用して Dell EqualLogic PS Series のグルー
プと個々のアレイを管理する方法について説明しています。
『ハードウェアのメンテナンス』アレイハードウェアのメンテナンスについて説明していま
す。
『ホスト統合ツールのインストールガイドおよびユーザーズガイド』 — Dell EqualLogic PS
Series のグループの作成と拡張、マルチパス I/O の設定、手動による転送レプリケーションの
実行、データのバックアップと復元について説明しています。
ホスト統合ツール EqualLogic 自動スナップショットマネージャ / Microsoft Edition ユーザーズ
ガイド
— Dell EqualLogic PS Series のグループにあるストレージオブジェクト(ボリュームや
データベースなど)のコピーを作成および管理する方法について説明しています。
SAN HeadQuarters ユーザーズガイド』複数の PS Series グループに対する集中監視、パフ
ォーマンス動向履歴、およびイベントレポートを提供します。
『オンラインヘルプ』グループマネージャの GUI で、一番左のパネル上で Tools(ツール)
を展開し、Online Help(オンラインヘルプ)をクリックします。GUI CLI 両方のヘルプが表示
されます。
システムやマニュアルの最新のアップデート情報、または専門知識をお持ちのユーザーや技術者向け
の高度な技術上の参考資料が記載されたリリースノートや readme ファイルが含まれている場合があ
ります。
10
2
クラスタハードウェアのケーブル接続
本項では、クラスタハードウェアのケーブル接続に関する情報を説明しています。
マウス、キーボード、モニタのケーブル接続情報
クラスタ構成をラックに取り付ける場合は、マウス、キーボード、モニタをノードに接続するためのスイッ
チボックスを含める必要があります。各ノードをスイッチボックスにケーブル接続する手順については、ラ
ックに付属のマニュアルを参照してください。
電源装置のケーブル接続情報
クラスタソリューションの各コンポーネントのマニュアルを参照して、個々の電源の要件が満たされている
ことを確認します。
電源関連の障害からクラスタソリューションを保護するために、次のガイドラインに従うことをお勧めしま
す。
複数の電源装置を備えたクラスタノードとストレージアレイでは、各電源装置を個別の AC 回路に接
続する。
無停電電源装置(UPS)を使用する。
環境によっては、バックアップ用の発電機の設置や別の変電設備からの電力供給を検討する。
次の図は、2 台の Dell PowerEdge システムと 1 つのストレージアレイで構成されるクラスタソリューション向
けに推奨される電源ケーブルの接続方法を示しています。冗長性を確保するため、すべてのコンポーネント
のプライマリ電源装置は、1 つまたは 2 つの回路にまとめて接続し、冗長電源は別の回路にまとめて接続する
ようにします。
2. 1 台の電源装置を使用した PowerEdge システムの電源ケーブル接続の例
1. クラスタノード 1
2. クラスタノード 2
3. 1 つの AC 電源タップに接続されたプライマリ電源装置
4. EqualLogic PS Series ストレージアレイ
11
5. 1 つの AC 電源タップに接続された冗長電源装置
3. 2 台の電源装置を使用した PowerEdge システムの電源ケーブル接続の例
1. クラスタノード 1
2. クラスタノード 2
3. 1 つの AC 電源タップに接続されたプライマリ電源装置
4. EqualLogic PS Series ストレージアレイ
5. 1 つの AC 電源タップに接続された冗長電源装置
パブリックネットワークおよびプライベートネットワーク向
けのクラスタのケーブル接続情報
クラスタノード内のネットワークアダプタは、各ノードに対して少なくとも 2 つのネットワーク接続を提供
します。
次の項では、ネットワーク接続に関して説明します。
ネットワークの接続 説明
パブリックネットワーク
クライアント LAN へのすべての接続。
クライアントアクセスとクラスタ通信の両方に少なくとも 1 つのパブ
リックネットワークを設定する必要があります。
プライベートネットワーク クラスタの正常性とステータス情報のみを共有するための専用接続。
次の図は、ネットワークアダプタのケーブル接続の例です。各ノード内の専用ネットワークアダプタはプラ
イベートネットワーク用に相互に接続され、残りのネットワークアダプタはパブリックネットワークに接続
されています。
12
4. ネットワークのケーブル接続の例
1. パブリックネットワーク
2. クラスタノード 1
3. パブリックネットワークアダプタ
4. プライベートネットワークアダプタ
5. プライベートネットワーク
6. クラスタノード 2
パブリックネットワーク
TCP/IP を実行するシステムでサポートされているネットワークアダプタなら、すべてパブリックネットワー
クセグメントの接続に使用することができます。追加のパブリックネットワークセグメントをサポートする
ため、またはプライマリネットワークアダプタやスイッチポートの故障に備えて冗長性を持たせるために、
追加のネットワークアダプタを取り付けることができます。
プライベートネットワーク
ノードへのプライベートネットワーク接続は、各ノード内の異なるネットワークアダプタによって提供され
ます。このネットワークはクラスタ内の通信に使用されます。次の表は、2 種類の実行可能なプライベート
ネットワーク構成について説明します。
方法 ハードウェアコンポーネント 接続
ネットワークスイッチ
ギガビットまたは 10 ギガビット
イーサネットネットワークアダ
プタとスイッチ
ハードウェアに応じて、CAT5eCAT6CAT6a
または CAT7 ケーブル、ローカルコネクタLC
を備えたマルチモード光ケーブル、または 2
同軸ケーブルを、ノード内のネットワークアダ
プタからスイッチの間に接続します。
ポイントツーポイント
2 ノードクラスタの
み)
RJ-45 コネクタを備えた銅線ギガ
ビットネットワークアダプタ
両方のノードのネットワークアダプタ間に
CAT5e またはそれ以上の(CAT6CAT6a、また
CAT7イーサネットケーブルを接続します。
RJ-45 コネクタを備えた銅線ギガ
ビットネットワークアダプタ
両方のノードのネットワークアダプタ間に
CAT6 またはそれ以上の(CAT6a または CAT7
イーサネットケーブルを接続します。
13
方法 ハードウェアコンポーネント 接続
SFP+ コネクタを備えた銅線 10
ガビットイーサネットネットワ
ークアダプタ
両方のノードのネットワークアダプタ間に 2
芯同軸ケーブルを接続します。
LC コネクタを備えた光学ギガビ
ットまたは 10 ギガビットイーサ
ネットネットワークアダプタ
両方のノードのネットワークアダプタ間にマ
ルチモードの光ケーブルを接続します。
デュアルポートネットワークアダプタの使用
お使いのクラスタを、プライベートネットワーク通信のフェイルオーバーとしてパブリックネットワークを
使用するように設定できます。デュアルポートのネットワークアダプタを使用している場合、パブリックお
よびプライベートネットワークの両方をサポートするために両方のポートを同時に使用しないでください。
NIC チーミング
NIC チーミングは 2 個以上の NIC を組み合わせて負荷分散とフォールトトレランスを提供します。お使いの
クラスタは、パブリックネットワークのみで NIC チーミングをサポートしています。プライベートネットワ
ークまたは iSCSI ネットワークでは NIC チーミングはサポートされていません。
メモ: チーム内では同じブランドの NIC を使用します。また、チーミングドライバもブランドを混在させ
ないでください。
ストレージアレイのケーブル接続情報
この項では、お使いのクラスタを 1 つ、または複数のストレージアレイに接続するための情報を説明します。
iSCSI スイッチ間にケーブルを接続し、iSCSI スイッチを設定します。詳細に関しては、「ネットワーク構成の
推奨事項」を参照してください。
サーバーとアレイの iSCSI ポートを適切なネットワークケーブルを使用してギガビットスイッチに接続しま
す。
RJ-45 コネクタを備えたギガビット iSCSI ポートの場合は、CAT5e またはそれ以上(CAT6CAT6a、または
CAT7)のケーブルを使用します。
10 ギガビット iSCSI ポートの場合は次の通りです。
RJ-45 コネクタの場合は、CAT6 またはそれ以上(CAT6a CAT7)のケーブルを使用します。
LC コネクタの場合は、10GBASE-SR 対応の光ファイバケーブルを使用します。
SFP+ コネクタの場合は、2 芯同軸ケーブルを使用します。
iSCSI SAN 接続クラスタ用ストレージのケーブル接続 
iSCSI SAN 接続クラスタは、冗長性のある iSCSI スイッチを使用して、すべてのクラスタノードを 1 つまたは
複数のストレージアレイに接続するクラスタ構成です。
次の図は、2 ノードの持つ iSCSI SAN 接続クラスタおよび 16 ノードの iSCSI SAN 接続クラスタの例を示してい
ます。
ノード数の異なるクラスタでも、同様の考え方でケーブルを接続できます。
メモ: 本項に記載されている接続例は、クラスタノードとストレージアレイの間の接続における冗長性を
確保する検証済みの代表的な方法です。同じタイプの冗長接続を実現できる他の方法を用いることも
可能です。
14
5. 2 ノードの iSCSI SAN 接続クラスタ
1. パブリックネットワーク
2. クラスタノード
3. プライベートネットワーク
4. iSCSI 接続
5. ギガビットまたは 10 ギガビットイーサネット
スイッチ
6. ストレージシステム
次のいずれかの条件を満たせば、ギガビット NIC は、EqualLogic PS4110/PS6010/PS6110/PS6510 ストレージシス
テムの 10 ギガビット iSCSI ポートにアクセスできます。
スイッチがギガビットイーサネットと 10 ギガビットイーサネットの両方に対応していること。
ギガビットイーサネットスイッチに接続しているサーバーが、ストレージシステムに接続されてい
10 ギガビットイーサネットにカスケード接続されていること。
15
6. 16 ノードの iSCSI SAN 接続クラスタ
1. パブリックネットワーク
2. プライベートネットワーク
3. クラスタノード(216
4. ギガビットまたは 10 ギガビットイーサネットスイッチ
5. ストレージシステム
1 つの iSCSI SAN 接続クラスタから Dell EqualLogic PS Series のストレージアレイへのケーブル接続
1. クラスタノード 1 iSCSI スイッチに接続します。
a) iSCSI NIC 0(または NIC ポート 0)からネットワークスイッチ 0 へネットワークケーブルを接続しま
す。
b) iSCSI NIC 1(または NIC ポート 1)からネットワークスイッチ 1 へネットワークケーブルを接続しま
す。
2. 各クラスタノードごとに、手順 1 を繰り返します。
3. Dell EqualLogic PS Series のストレージアレイを iSCSI スイッチに接続します。
特定のストレージアレイのケーブル接続の詳細に関しては、次の項を参照してください。
16
Dell EqualLogic PS4110/PS6110 ストレージアレイのケーブル接続
1. ネットワークスイッチ 0 からコントロールモジュール 0 のイーサネット 0 へネットワークケーブルを接
続します。
2. ネットワークスイッチ 1 からコントロールモジュール 0 のイーサネット 1 へネットワークケーブルを接
続します。
3. 追加の Dell EqualLogic PS4110/PS6110 ストレージアレイを iSCSI スイッチに接続するには、手順 1 2 を繰
り返します。
メモ: 各コントロールモジュールの 10 Gb イーサネットポート 2 個のうち、一度に使用できるのは 1 個の
みです。10GBASE-T ポート(左側のイーサネット 0 ポート)には、CAT6 またはそれ以上のケーブルを使
用します。SFP+ ポート(右側のイーサネット 0 ポート)には、10GBASE-SR 対応の光ファイバケーブル
または 2 芯同軸ケーブルを使用します。
詳細に関しては、次の図を参照してください。
7. iSCSI SAN 接続クラスタから Dell EqualLogic PS4110 ストレージアレイへのケーブル接続
1. クラスタノード 1
2. クラスタノード 2
3. スイッチ 0
4. スイッチ 1
5. Dell EqualLogic PS4110 ストレージシステ
6. コントロールモジュール 0
7. コントロールモジュール 1
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8. iSCSI SAN 接続クラスタから Dell EqualLogic PS6110 ストレージアレイへのケーブル接続
1. クラスタノード 1
2. クラスタノード 2
3. スイッチ 0
4. スイッチ 1
5. Dell EqualLogic PS6110 ストレージシステ
6. コントロールモジュール 0
7. コントロールモジュール 1
Dell EqualLogic PS4000/PS4100/PS6010/PS6510 ストレージアレイのケーブル接続
1. ネットワークスイッチ 0 からコントロールモジュール 1 のイーサネット 0 へネットワークケーブルを接
続します。
2. ネットワークスイッチ 0 からコントロールモジュール 0 のイーサネット 0 へネットワークケーブルを接
続します。
3. ネットワークスイッチ 1 からコントロールモジュール 1 のイーサネット 1 へネットワークケーブルを接
続します。
4. ネットワークスイッチ 1 からコントロールモジュール 0 のイーサネット 1 へネットワークケーブルを接
続します。
5. 追加の Dell EqualLogic PS4000/PS4100/PS6010/PS6510 ストレージアレイを iSCSI スイッチに接続するには、
手順 14 を繰り返します。
メモ: PS4100 ストレージアレイでは、手順 14 4 本すべてのケーブルを接続することで、最高レベル
のケーブル冗長性が実現されます。ケーブルは 2 本でも問題ありません。手順 1 2 のいずれか、また
は手順 3 4 のいずれかを省略することができます。
詳細に関しては、次の図を参照してください。
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9. iSCSI SAN 接続クラスタから Dell EqualLogic PS4000 ストレージアレイへのケーブル接続
1. クラスタノード 1
2. クラスタノード 2
3. スイッチ 0
4. スイッチ 1
5. Dell EqualLogic PS4000 ストレージシステ
6. コントロールモジュール 1
7. コントロールモジュール 0
10. iSCSI SAN 接続クラスタから Dell EqualLogic PS4100 ストレージアレイへのケーブル接続
1.
クラスタノード 1
2. クラスタノード 2
3. スイッチ 0
4. スイッチ 1
5. Dell EqualLogic PS4100 ストレージシステ
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6. コントロールモジュール 0 7. コントロールモジュール 1
11. iSCSI SAN 接続クラスタから Dell EqualLogic PS6010 ストレージアレイへのケーブル接続
1. クラスタノード 1
2. クラスタノード 2
3. スイッチ 0
4. スイッチ 1
5. Dell EqualLogic PS6010 ストレージシステ
6. コントロールモジュール 1
7. コントロールモジュール 0
12. iSCSI SAN 接続クラスタから Dell EqualLogic PS6510 ストレージアレイへのケーブル接続
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Dell EqualLogic PS Series iSCSI Storage Arrays 仕様

タイプ
仕様