STIHL BF-KM ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル

STIHL BF-KMは土壌を耕すためのパワーツールです。パワーツールとしては、コンビエンジンとコンビツールの2つの機器で構成され、パワーツールを動かすため、この両方の取扱説明書を読む必要があります。STIHL BF-KMはすでに耕された土壌や、固まったり、ゆるくなったりした土壌を耕したり、畝を作ったり、根覆いをしたりすることに適しています。機械はカルチベータ使用時に特別な安全上の注意事項を遵守する必要があり、この機器は他の用途に使用すると、事故が生じる危険が高まります。

STIHL BF-KMは土壌を耕すためのパワーツールです。パワーツールとしては、コンビエンジンとコンビツールの2つの機器で構成され、パワーツールを動かすため、この両方の取扱説明書を読む必要があります。STIHL BF-KMはすでに耕された土壌や、固まったり、ゆるくなったりした土壌を耕したり、畝を作ったり、根覆いをしたりすることに適しています。機械はカルチベータ使用時に特別な安全上の注意事項を遵守する必要があり、この機器は他の用途に使用すると、事故が生じる危険が高まります。

STIHL BF-KM
取扱説明書
元の取扱説明書無塩素漂白紙使用
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG, 2020
0458-478-4321-A. VA2.G20.
0000000666_017_J
BF-KM
日本語
1
この取扱説明書は、著作権によって保護されています。全権留保。特に複製、翻訳および電子システムを使用した処理に対
して保護されています。
目次
お客様各位
この度は STIHL 社の製品をお買上げい
ただきまして誠に有難うございます。
この製品は、最新の製造技術と入念な
品質保証処置を施して製造されまし
た。私共は、お客様がこの製品を支障
なく使用され、その性能に満足してい
ただくために最善の努力を尽くす所存
でおります。
本製品に関してご不明な点がありまし
たら、お買上げの販売店または当社カ
スタマーサービスにお問い合わせくだ
さい。
敬具
Dr. Nikolas Stihl
コンビツール 2
はじめに 2
使用上の注意および作業方法 2
本機の使い方 6
承認されたコンビエンジン 7
運転準備 7
コンビツールの取付け 9
ハーネスの取付け 9
エンジンの始動と停止 10
機械の保管 11
整備表 11
磨耗の低減と損傷の回避 12
主要構成部品 13
技術仕様 14
整備と修理 15
廃棄 15
EC 適合証明書 16
BF-KM
日本語
2
STIHL コンビシステムでは、パワーツ
ールとしてさまざまなコンビエンジン
やコンビツールを組み合わせることが
できます。本取扱説明書では、コンビ
エンジンコンビツールで構成される
本体一式をパワーツールと呼びます。
そのため、パワーツールにはコンビエ
ンジン用とコンビツール用の各取扱説
明書が必要です。
必ず両方の取扱説明書を読み、内容を
理解してからパワーツールの使用を開
始し、取扱説明書は以後の参照用に安
全な場所に保管してください。
シンボル マークについて
マシンに表示されているシンボルマー
クは、本取扱説明書で説明されていま
す。
段落の前に付いたシンボルや数字
警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物
的損傷に対する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対
する警告。
技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改
良を心がけております。この理由か
ら、製品の設計、技術、外観が定期的
に改良される場合があります。
そして、変更、修正、改良の種類によ
っては、本取扱説明書に記載されてい
ない場合があります。
機械は、このモデルとその操作を熟知
している人にだけ貸し出してくださ
い。必ずコンビエンジンとコンビツー
ルの取扱説明書も添付してください。
カルチベータは以前に耕作した土壌
や、固まったりゆるくなったりした土
壌を耕したり、畝を作ったり、根覆い
をしたりする用途にのみ使用してくだ
さい。
事故が生じる危険が増すため、パワー
ツールを他の用途に使用しないでくだ
さい。
STIHL 社が本パワーツールに使用する
ことを明確に承認したか、仕様が同等
のローターブレードとアクセサリーだ
けを装着してください。ご不明な点
は、サービス店にお問い合わせくださ
い。
コンビツール はじめに 使用上の注意および作業方法
先端が尖った鋭利なロー
ターブレードが高速で回
転するため、カルチベー
タ使用時は特別な安全上
の注意事項を遵守してく
ださい。
常に両方 (コンビエンジ
ンとコンビツール) の取
扱説明書をお読みにな
り、内容をよく理解して
からパワーツールの使用
を開始してください。取
扱説明書は、後で見られ
るように安全な場所に保
管してください。安全上
の注意事項を遵守しない
と、重傷または致命傷さ
えも負うことがありま
す。
BF-KM
日本語
3
事故が生じたり、本機が損傷したりす
る危険を防止するために、高品質のツ
ールとアクセサリーのみを使用してく
ださい。
STIHL 社では、STIHL 純正の交換部
品、ローターブレード、およびアクセ
サリーの使用をお勧めしています。そ
うした純正品は製品に適合し、お客様
の性能要件を満たすように特別に設計
されています。
本パワーツールに取り付けたデフレク
ターは、ブレードによって飛散する物
体 ( 石、ガラス、ワイヤー等 ) の一部か
らしか作業者を保護することはできま
せん。防げなかった飛散物が作業者に
当たるおそれがあります。
いかなる方法であれ、絶対に本機を改
造しないでください。負傷する危険性
が高まるおそれがあります。STIHL 社
は、承認されていないアタッチメント
を使用した際のケガや物的損害に対し
て一切法的責任を負いません。
パワーツールの清掃に高圧洗浄機を使
用しないでください。強力な水の噴流
でパワーツールの部品が損傷するおそ
れがあります。
衣服と装備
適切な防護服と装備を身に付けてくだ
さい。
枝、藪、機械の可動部に引っ掛かる衣
服は避けてください。スカーフ、ネク
タイ、装身具は身に付けないでくださ
い。長髪は結び、肩よりも高い位置で
まとめてください。
警告
イヤープロテクター ( 耳栓やイヤーマ
フ ) を着用してください。
STIHL 社では、さまざまな防護服と防
護装備を取り揃えております。
パワーツールの運搬
必ずエンジンを切ってください。
本機の運搬時は、肩掛けベルトで吊り
下げるか、ドライブチューブで適切に
バランスを取ってください。
機械の高温になっている部分に触れな
いでください。火傷を負うことがあり
ます。
車両輸送:転倒、燃料漏れ、損傷を防
ぐためにパワーツールは適切に固定し
てください。
始動前
パワーツールが適切に組み立てられ、
正常な状態になっているか点検しま
す。コンビエンジンとコンビツールの
取扱説明書の関連する章を参照してく
ださい。
ローターブレードを適切かつ確実
に装着し、正常な ( 清潔で、制約
なしに回転し、反っていない ) 状
態になっているか確認します。
デフレクターに損傷や磨耗がない
か点検します。デフレクターが損
傷している機械は使用しないでく
ださい。損傷している部品は交換
してください。
操作部や安全装置には絶対に改造
を試みないでください。必ずデフ
レクターを適切に取り付けて作業
を行ってください。
パワーツールを安全に操作するた
めに、ハンドルは乾いた清潔な状
態 ( オイルや汚れのない状態 ) に保
ちます。
肩掛けベルトとハンドルを自分の
背丈や手の長さに合わせて調整し
ます。「ハーネスの取り付け」の
項を参照してください。
事故が生じる危険を低減するために、
損傷したパワーツールや適切に組み立
てられていないパワーツールを使用し
ないでください。
丈夫な素材で、身体の動
きを一切制限しない衣服
を着用してください。作
業用のコートではなく、
身体にぴったりしたオー
バーオールと上着を組み
合わせた安全作業服を着
用してください。
靴底が滑らない、爪先に
鋼板の入った安全靴を履
いてください。
目を負傷する危険を低減
するために、European
Standard(欧州基準) EN
166 に準拠した、確実に
フィットする保護メガネ
を着用してください。保
護メガネが快適にぴった
りとフィットしているこ
とを確認してください。
耐性素材 (革等) ででき
た、丈夫な保護手袋を着
用してください。
BF-KM
日本語
4
肩掛けベルトまたはフルハーネスを使
用する場合:非常時に備えて、機械を
外して地面に降ろす練習をしてくださ
い。この練習中に本機を地面に投げ下
ろし、損傷させないよう注意してくだ
さい。
パワーツールの保持とコントロール
バランスと安定した足場を確保してく
ださい。
必ず両手でパワーツールのハンドルを
しっかりと保持します。
バイクハンドルを装備した機種
右手でコントロールハンドルを握り、
左手で左ハンドルを握ります。
ループハンドルを装備した機種
ループハンドルとバリアバーを装備し
た機種の場合、左手でループハンドル
を握り、右手でコントロールハンドル
を握ります。左利きの方も同様です。
作業中
危険が差し迫っている場合や緊急の場
合、スライドコントロール / 停止スイ
ッチ / ボタンを 0 または STOP に動か
し、速やかにエンジンを切ります。
飛散物によって負傷する危険を低減す
るために、作業者の位置から半径 5 m
以内には第三者を立ち入らせないでく
ださい。 物的損害が生じる危険を低減
するために他の物体 ( 車両、 ) から
も上記の距離を維持してください。
アイドリング回転数の設定が適正か確
認します。スロットルトリガーを放し
た状態では、エンジンのアイドリング
中にローターブレードは停止していな
ければなりません。アイドリング回転
数の設定は定期的に点検し、修正して
ください。エンジンのアイドリング中
にローターブレードが依然として回転
する場合は、サービス店で点検を受
け、適切な調整または修理を依頼して
ください。コンビエンジンの取扱説明
書を参照してください。
飛散物によって負傷する危険を低減す
るために、使用するパワーツールとコ
ンビツール用に特別に設計されたデフ
レクターを適切に装着しない状態で
は、絶対に機械を操作しないでくださ
い。
滑りやすい場所では特に注意してくだ
さい ( 氷、濡れた地面、雪で覆われた
面 )、傾斜や凸凹のある地面。
障害物に注意してください:木の根や
切り株でつまずくおそれがあります
作業エリアを点検します:金属片や他
の硬い物体が飛散してケガをしたり、
ローターブレードが損傷したりするこ
とがあります。
バランスと安定した足場を確保してく
ださい。
パワーツールは、通常の歩行速度で操
作してください。
002BA055 KN
002BA080 KN
負傷する危険を低減する
ために、ローターブレー
ドに触れないでくださ
い。
エンジンが始動するとす
ぐに、パワーツールから
有毒な排気ガスが発生し
ます。排気ガスは無色無
臭で、未燃焼の炭化水素
とベンゼンを含んでいる
ことがあります。屋内や
換気状態の悪い場所で
は、絶対にエンジンをか
けないでください。触媒
コンバータが装着されて
いる機種でも同様です。
5m (16ft)
感電の危険を回避するた
めに、電線が地表または
浅い地中に敷設されてい
る場所では、絶対にパワ
ーツールを使用しないで
ください。コンビツール
でそうした電線を強打し
たり、傷付けたりする
と、重傷または致命傷さ
えも負うことがありま
BF-KM
日本語
5
フェンス、壁、石材、根、樹木、濃い
茂みの近くでは、特に慎重に作業を行
ってください。ローターブレードが引
っ掛かり、ケガをすることがありま
回転しているブレードが身体に触れて
ケガをするおそれがあるため、パワー
ツールを手前に引くときは十分に注意
してください。
イヤープロテクターを着用している場
合は、危険を告げる声 ( 叫び声、警笛
) が聞こえにくくなるため、通常よ
りもさらに注意が必要です。
事故が生じる危険を低減するために
疲労が蓄積しないよう適切な時期に休
憩をとってください。
冷静かつ慎重に作業を行ってください -
日中の視界が十分なとき以外は作業を
行わないでください。他の人に危険が
及ばないように、常に注意してくださ
い。
パワーツールに設計強度を超える異常
な負荷が加わった ( 強い衝撃が加わる
か、落下した ) 場合、必ずパワーツー
ルが正常かどうか点検してから作業を
続けてください ( 「作業開始前」を参
)。安全装置が支障なく作動すること
を確認します。パワーツールが損傷し
ている場合は、作業を続けないでくだ
さい。不確かな場合は、サービス店に
お問い合わせください。
エンジンの運転中は、ローターブレー
ドに触れないでください。ローターブ
レードが茂った枝やその他の障害物に
挟まったときは、直ちにエンジンを切
ってからブレードの解放作業を試みて
ください。エンジンを切らないと、ケ
ガをする危険があります
ローターブレードが挟まったままスロ
ットルを開くと、負荷が増し、エンジ
ンの回転数が低下します。クラッチが
滑り続けるため、重要部品 ( クラッチ、
ポリマーハウジング部品等 ) が過熱し
て損傷します。さらに、エンジンのア
イドリング中にローターブレードが回
転してケガをする危険が高まります
作業中は定期的かつ頻繁にローターブ
レードを点検し、運転動作に目立った
変化が生じた場合は、直ちにローター
ブレードを点検してください:
エンジンを切り、機械を確実に保
持します。
状態と締め付け具合を点検し、亀
裂の有無を確認します。
表面的な亀裂であっても、損傷し
たローターブレードは直ちに交換
してください。
作業中は、ローターブレードとデフレ
クターを定期的に掃除してください。
エンジンを切ります。
手袋を着用してください。
芝、雑草、泥の塊等を取り除きま
す。
ケガの危険を低減するために、エンジ
ンを切ってからローターブレードを交
換してください。
損傷や亀裂の生じたローターブレード
は、溶接や矯正によって修理したり、
使用し続けたりしないでください。バ
ランスが不良になる危険があります。
カッティングアタッチメントの破片が
高速で飛散し、作業者や見物人に当た
り、重傷または致命傷の原因になるこ
とがあります
作業後
作業終了後または本機から離れる前
に:エンジンを切ります。
作業後、埃、汚れ、泥、草木の切れ端
をコンビツールから取り除いてくださ
い。ケガをしないよう手袋を着用して
ください
掃除には、グリース溶剤を使用しない
でください。
完全に掃除した後、金属製コンビツー
ルの表面に腐食防止剤を塗布してくだ
さい。
整備と修理
定期的に本機を整備してください。コ
ンビツールおよびコンビエンジンの取
扱説明書に書かれている整備や修理だ
けを行ってください。その他すべての
作業はスチール サービス店に依頼して
ください。
当社では整備や修理を、認定を受けた
スチール サービス店のみに依頼される
ことをお勧めします。スチール サービ
ス店には定期的にトレーニングを受け
る機会が与えられ、必要な技術情報の
提供を受けています。
高品質の交換部品のみを使用して、事
故および本機の損傷を回避してくださ
い。これに関して不明な点がある場合
は、スチール サービス店へお問い合わ
せください。
当社ではスチール純正交換部品のご使
用をお勧めします。これらは、お客様
の機種およびご使用になる性能要件に
合わせて、特別に設計されています。
ケガの危険を回避するため、本機の保
守、修理、または掃除を実行する前
に、エンジンを必ず切ってください
BF-KM
日本語
6
一般的な注意事項
コンビツールは、ピックタイン型の機
種も入手可能です (BF-KM)。
ピックタイン型は固くかたまった土壌
をゆるく耕すことに適しています。
準備
N エンジンを始動します。
N 肩掛けベルトを着用します。
作業方法
カルチベーターを前 (1) または後 (2) 方
向、左右方向 (3)、または回転動作で作
業することができます。
作業場所の形状や広さ、土壌の条件な
どの作業目的に合う最適の方法で移動
しながら、作業を進めてください。
固まった土壌で作業を進める場合は、
前後に移動することをお勧めします。
ローター ブレードは、1 つの位置に固
定させて作業するようになっていま
す。 ローター ブレードは記された矢印
の方向に、回転します。
一般的な用途
N 土を耕す
以前に耕したが固まった土壌 (昨年、
畑や花壇で使用)をならすまえにする
べき作業があります。 雑草などの草
木、岩、石、ビン、木片などの固い障
害物を取り除きます。
カルチベーターを両手でしっかり握
り、小範囲を少しずつ必要な深さに耕
します。
足跡が残らないようにカルチベーター
を作業場所内で移動して作業します。
くわで作業場所全体を平らにします。
N 植物の周りの土壌を柔らかくす
る。
植物の周りは表面の土壌だけを柔らか
くします。 深く耕しすぎると、植物の
浅い根を傷つけます。
本機の使い方
381BA003 KN
469BA017 KN
BF-KM
日本語
7
カルチベーターや樹木を傷つけないよ
うに、樹木の大きな根っこにローター
ブレードが挟まらないように留意して
ください。
N 土ならし作業をする
カルチベーターを使用して、壌土、堆
肥、腐葉、有機土壌、肥料などをなら
します。
古い根株や巨木の切り株、硬い障害物
(石材など)を取り除いて、耕作の準
備をします。 地面の上に肥料を均等に
撒きます。
肥料は前後または、円形に移動してな
らしてください。
最後にくわを使用して、作業場所の地
面をならしてください。
N 畝を掘る
ゆっくり後ろ向きに歩きながらカルチ
ベーターを引き、必要な深さの畝を作
ります。 一度で必要な深さにならない
場合は同じ動作を繰り返します。
ローター ブレードの掃除
作業中に、ローター ブレードに根など
植物の切れ端が絡みつきます。 ロータ
ー ブレードを掃除するには:
保護手袋を着用してください。
軸からヒッチ ピンを抜き取りま
す。
シャフトからローター ブレードを
抜き取ります。
根株の破片、植物、土を取り除き
ます。
コンビエンジン
STIHL 社が供給するか、STIHL 社がコ
ンビツールに使用することを明示的に
承認したコンビエンジンだけを使用し
てください。
このコンビツールは、次のコンビエン
ジンとの組み合せのみで使用できま
す:
STIHL KM 55 R、KM 56 R、KM 85 R、
KM 90、KM 90 R、KM 94 R、
KM 100、KM 100 R、KM 110、
KM 110 R、KM 130、KM 130 R、KMA
130 R
警告
ループハンドル付きパワーツールに
は、バリアバーを装着する必要があり
ます。
分離ドライブチューブ付き刈払機
このコンビツールは、分離ドライブチ
ューブ付きの STIHL 刈払機 ( 基本パワ
ーツール、T モデル ) にも装着できま
す。
そのため、このコンビツールは次のパ
ワーツールモデルでも使用が許可され
ています:
STIHL FR 130 T
警告
バリアバーの使用法については、パワ
ーツールの取扱説明書を参照してくだ
さい。
N ドライブ チューブの端に取り付け
られたプロテクト キャップを取り
外し、後で使用するために安全な
場所に保管してください - 「機械
の保管」を参照してください。
注記
キャップを引き抜くときに、プラグが
ドライブ チューブから抜ける場合があ
ります。 プラグをドライブ チューブ
に、止まるまで押し戻します。
承認されたコンビエンジン 運転準備
413BA014 KN
002BA248 KN
BF-KM
日本語
8
デフレクターの取り付け
N デフレクター (1) をドライブ チュ
ーブ (2) 上で距離 「a」が 100 mm
になるまで滑り込ませます。
N デフレクター (1) を垂直にし、ドラ
イブ チューブの固定用突出部 ( 矢
印 ) を上に向けます。
N クランプ スクリュー (3) をゆるく
締めます。
注記
デフレクターが固定されて、ドライブ
チューブ上で回らないことを確認しま
す。
ギアボックスの取り付け
N スクリュー (4)を緩めます。
N ギアボックス (5) をドライブ チュ
ーブ (2) 上に押し込み、ギアボック
スを、ハウジングがマークとほぼ
並ぶように前後に動かします。
ドライブ チューブの調整
N ドライブ チューブ上のギアボック
スを調整し、デフレクター (1) およ
びローター ブレード (6) が垂直で、
ドライブ チューブ (2) の固定用突
出部 ( 矢印 ) が上を向くようにしま
す。
N スクリューをしっかりと締め付け
ます。
注記
デフレクターが固定されて、ドライブ
チューブ上で回らないことを確認しま
す。
ローター ブレードの取り付け
ギアボックス出力シャフト上の 2 個の
ワッシャーがなくならないように注意
してください。
N ローター ブレードをシャフト上に
既定通り取り付けるときに、次の
点に注意してください:
左右のローター ブレードは同じもので
はありません。 回転方向はギアボック
スとローター ブレードに矢印で示して
あります。
N シャフト上で内側の右ローター ブ
レード (7) を回して位置を合わせ、
止まるまで差し込みます。再び回
転方向 (矢印)を確認します。
内側ローター ブレードの中心部は、外
側ローター ブレードのそれより大きく
なっています。
BF-KM
日本語
9
N シャフト上で外側の右ローター ブ
レード (8) を回して位置を合わせ、
止まるまで差し込みます。再び回
転方向 (矢印)を確認します。
N ヒッチピン (9) をシャフトの穴に差
し込み、ローター ブレードに重な
るように折り込みます。
N 同じ手順で左側のローター ブレー
ドも取り付けます。
N ドライブ チューブの突出部 (1) を
カップリング スリーブのスロッ
ト (2) に、止まるまで押し込みま
す。
適切に取り付けると、赤線 (3) ( 矢印で
示した部分 ) がカップリング スリーブ
の端とぴったり重なります。
N スター ノブ (4) をしっかり締め付
けます。
コンビツールの取外し
N ドライブ チューブを取外すには、
上記と逆の手順を行います。
ハーネス、吊り下げリング、カラビナ (
スプリング フック ) のタイプとスタイ
ルは、市場によって異なります。
肩掛けベルト
N 肩掛けベルト (1) を肩に掛けます。
N ベルトの長さを調整して、カラビ
(2) が、右腰から手幅分下の位置
にくるようにします。
コンビツールの取付け
1
002BA326 KN
2
3
002BA327 KN
4
ハーネスの取付け
1
002BA374 KN
2
BF-KM
日本語
10
フルハーネス
N フルハーネス (1) を着用します。
N カラビナ (2) が右腰から手幅分下が
った位置に来るようにベルトの長
さを調整します。
機械のハーネスへの取り付け
N カラビナ (1) をドライブチューブの
吊り下げ用リング (2) に掛けます -
吊り下げ用リングをしっかりと保
持します。
機械のハーネスからの取り外し
N カラビナ (1) のバーを押して、吊り
下げ用リング (2) をカラビナから引
き抜きます。
緊急時の機械の取り外し
警告
差し迫った危険の場合、機械を素早く
取り外す必要があります。非常時に備
えて、機械を外して地面に降ろす練習
をしてください。この練習中に本機を
地面に投げ下ろして損傷しないように
してください。
「機械のハーネスからの取り外し」の
解説に従い、パワーツールをカラビナ
から取り外す練習をしてください。
肩掛けベルトを使用している場合:ス
トラップを肩から外す練習をしてくだ
さい。
フルハーネスを使用している場合:ロ
ッキングプレートをすばやく開き、肩
からハーネスストラップを外す練習を
してください。
エンジンの始動
必ずコンビエンジンと基本パワーツー
ルの取扱説明書に従ってください。
N 本機を地面に置きます。マシンサ
ポートに確実に載せてください。
ドライブチューブのデフレクター
側を高さのある支持物 ( 盛り土、
丸太、レンガ等 ) に載せます。
事故が生じる危険を低減するために
ローターブレードが地面やその他の障
害物と接触していないことを確認しま
す。
N 立つか、かがむか、ひざまずいて
安定した足場を確保します。
N 機械を左手で押さえ、確実に押し
付けます - コントロールハンドル
の操作部には触れないでください -
コンビエンジンまたは基本パワー
ツールの取扱説明書を参照してく
ださい。
注記
ドライブチューブに足を載せたり、ひ
ざまずいたりしないでください。
1
002BA375 KN
2
1
002BA308 KN
2
1
2
1
002BA310 KN
2
1
2
エンジンの始動と停止
504BA018 KN
BF-KM
日本語
11
警告
エンジンが始動するとすぐに、ブレー
ドが回転し始めることがあります。そ
のため、始動後はスロットルを軽く引
きます - エンジンがアイドリング回転
に戻ります。
使用中のコンビエンジンまたは基本パ
ワーツールの取扱説明書に記載されて
いる始動手順に従って、適切に始動し
てください。
エンジンの停止
N コンビエンジンまたは基本パワー
ツールの取扱説明書を参照してく
ださい。
3 ヵ月以上の場合
N ローター ブレードを取り外し、き
れいにして点検してください。
N コンビツールをコンビエンジンか
ら取り外して個別に保管する場
合:ドライブ チューブにプロテク
ト キャップを被せて、カップリン
グにホコリがつかないようにしま
す。
N 機械を乾いた、高所または鍵の掛
かる場所に保管してください。子
供などによる許可外の使用を避け
てください。
以下の整備周期は通常の作業条件を対
象としていることに注意してくださ
い。 毎日の作業時間が長い場合、ある
いは作業条件が悪い場合 ( 非常にほこ
りの多い場所など ) は、それに応じて、
提示された間隔よりも短くしてくださ
い。
全てのスクリューとナット
N 必要に応じて締め付けます
スイーピング アタッチメントおよびデ
フレクター
N 作業の開始前と燃料給油後に目視
で点検し、締め付け具合を検査し
ます
N 損傷している場合は交換します
安全ラベル
N 判読できない安全ラベルを交換し
ます
機械の保管 整備表
BF-KM
日本語
12
本取扱説明書とコンビエンジンの取扱
説明書の記述を遵守して使用すると、
パワーツールの過度の磨耗や損傷が回
避されます。
パワーツールの使用、整備並びに保管
は、これらの取扱説明書の記述に従っ
て十分な注意をはらって行ってくださ
い。
特に以下の場合のように、安全に関す
る注意事項、取扱説明書の記述内容お
よび警告事項に従わずに使用したこと
に起因する全ての損傷については、ユ
ーザーが責任を負います:
スチールが許可していない製品の
改造。
当製品への適用が承認されていな
い、適していない、または低品質
のツールやアクセサリーの使用。
指定外の目的に当製品を使用。
スポーツ或いは競技等の催し物に
当製品を使用。
損傷部品を装備したままで当製品
を使用したことから生じる派生的
損傷。
整備作業
「整備表」の章に列記されている作業
は、必ず全て定期的に行ってくださ
い。整備作業を使用者が自ら行えない
場合は、サービス店に依頼してくださ
い。
当社では整備や修理を、認定を受けた
スチール サービス店のみに依頼される
ことをお勧めします。スチール サービ
ス店には定期的にトレーニングを受け
る機会が与えられ、必要な技術情報の
提供を受けています。
上記整備作業を怠ったことが原因で生
じた以下のような損傷に対しては、上
記の例として、以下の部品が挙げられ
ます :
不適切な保管に起因する腐食およ
びその他の派生的損傷。
低品質の交換部品を使用したこと
による当製品の損傷。
磨耗の低減と損傷の回避
BF-KM
日本語
13
1 ドライブ チューブ
2 デフレクター
3 右外側ローター ブレード
4 右内側ローター ブレード
5 左内側ローター ブレード
6 左外側ローター ブレード
7 ヒッチ ピン
主要構成部品
3
4
5
6
7
1
2
504BA019 KN
BF-KM
日本語
14
ギアボックス
一段式ウォーム ギア
ローター ブレード
重量
音圧・騒音・振動数値
BF-KM コンビツール付きパワーツール
の音圧・音響・振動数値には、1:6 の比
率でのアイドリングおよび最高定格回
転が含まれます。
振動に関する指令 2002/44/EC の遵守
の詳細については、www.stihl.com/vib
をご覧ください。
ISO 11201 に準拠した音圧レベル L
p
ISO 3744 に準拠した音響出力レベル
L
w
ISO 3744 に準拠した音響出力レベル
L
w
ISO 11201 に準拠した音響出力レベル
L
w
ISO 20643 に準拠した振動加速度
a
hv,eq
技術仕様
減速比: 44:1
ダブルエッジ ローター ブレード 4 個が
同方向へ回転します。
直径: 230 mm
作業幅: 220 mm
デフレクターとドライブ チューブ付き
の状態:
4.1 kg
KM 55 R ( ループハンドル
付き ): 95 dB(A)
KM 56 R ( ループハンドル
付き ): 95 dB(A)
KM 85 R ( ループハンドル
付き ): 95 dB(A)
KM 90 R ( ループハンドル
付き ): 97 dB(A)
KM 94 R ( ループハンドル
付き ): 94 dB(A)
KM 100 R ( ループハンド
ル付き ): 91 dB(A)
KM 130 ( バイクハンドル
付き ): 97 dB(A)
KM 130 R ( ループハンド
ル付き ): 99 dB(A)
KMA 130 R ( ループハン
ドル付き ): 76 dB(A)
FR 130 T 97 dB(A)
KM 55 R ( ループハンドル
付き ): 105 dB(A)
KMA 130 R ( ループハン
ドル付き ): 86 dB(A)
KM 56 R ( ループハンドル
付き ): 105 dB(A)
KM 85 R ( ループハンドル
付き ): 106 dB(A)
KM 90 R ( ループハンドル
付き ): 101 dB(A)
KM 100 R ( ループハンド
ル付き ): 101 dB(A)
KM 130 ( バイクハンドル
付き ): 105 dB(A)
KM 130 R ( ループハンド
ル付き ): 105 dB(A)
FR 130 T: 105 dB(A)
KM 94 R ( ループハンドル
付き ): 106 dB(A)
左ハンド
右ハンド
KM 55 R ( ルー
プハンドル付き
): 6.9 m/s
2
8.0 m/s
2
KM 56 R ( ルー
プハンドル付き
): 5.5 m/s
2
7.4 m/s
2
KM 85 R ( ルー
プハンドル付き
): 2.2 m/s
2
6.3 m/s
2
KM 90 R ( ルー
プハンドル付き
): 3.6 m/s
2
5.1 m/s
2
KM 100 R ( ルー
プハンドル付き
): 3.6 m/s
2
6.5 m/s
2
KM 130 ( バイク
ハンドル付き ):2.1 m/s
2
3.3 m/s
2
KM 130 R ( ルー
プハンドル付き
): 5.6 m/s
2
7.9 m/s
2
KMA 130 R ( ル
ープハンドル付
き) 1.8m/s
2
2.3 m/s
2
FR 130 T: 1.4 m/s
2
1.8 m/s
2
BF-KM
日本語
15
ISO 22867 に準拠した振動加速度
a
hv,eq
指令 2006/42/EC に準拠した K-係数
は、音圧レベルおよび音響出力レベル
ついて 2.0 dB(A) です。指
令 2006/42/EC に準拠した K-係数は、
振動加速度について 2.0 m/s
2
です。
REACH
REACH は EC の規定で、化学物質
(CHemical substances) の登録
(Registration)、評価 (Evaluation)、認可
(Authorisation)、規制を意味します。
REACH 規定 (EC) No. 1907/2006 の遵
守の詳細については
www.stihl.com/reach をご覧ください。
本機を使用する方が実施できる保守お
よび整備作業は、本取扱説明書に記述
されていることだけです。それ以外の
修理はすべてサービス店に依頼してく
ださい。
当社では整備や修理を、認定を受けた
スチール サービス店のみに依頼される
ことをお勧めします。スチール サービ
ス店には定期的にトレーニングを受け
る機会が与えられ、必要な技術情報の
提供を受けています。
修理時には、当社が本機への使用を承
認した、または技術的に同等な交換部
品だけをご使用ください。高品質の交
換部品のみを使用して、事故および本
機の損傷を回避してください。
当社ではスチール オリジナルの交換部
品のご使用をお勧めします。
スチール純正部品には、スチール部品
番号、 { ロゴマークおよびス
チール部品シンボル マーク K が刻印
されています。( 小さな部品では、シン
ボルマークだけが刻印されているもの
もあります。)
国別の廃棄の規則および規制を順守し
てください。
スチール製品は、家庭用ごみ入れに廃
棄しないでください。 製品、アクセサ
リー、包装は、環境に配慮してリサイ
クルを行うため、認可された廃棄場に
持ち込んでください。
廃棄物処理の最新情報については、ス
チール サービス店へお問い合わせくだ
さい。
左ハンド
右ハンド
KM 94 R ( ルー
プハンドル付き
): 3.9 m/s
2
4.2 m/s
2
整備と修理 廃棄
000BA073 KN
BF-KM
日本語
16
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Badstr. 115
D-71336 Waiblingen
Germany ( ドイツ )
は、独占的な責任下で下記の製品が
指令 2006/42/EC、2014/30/EU、およ
び 2000/14/EC の関連する条項に適合
しており、製造時点で有効であった次
の規格の版に準拠して開発 / 製造され
たことを保証いたします:
EN ISO 12100 ( 指定された KM-、K M A
および FR- モデルに関連して )。
技術資料の保管場所:
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Produktzulassung (Product Licensing)
製造年は、パワーツールに記載されて
います。
Waiblingen にて発行、2020 年 02 月 03
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Dr. Jürgen Hoffmann
Head of Product Data, Regulations and
Licensing ( 製品データ・規制・認可部
長)
EC 適合証明書
製品名: カルチベータコ
ンビツール
メーカー名: STIHL
型式: BF-KM
シリーズ番号: 4601
www.stihl.com
*04584784321A*
0458-478-4321-A
0458-478-4321-A
japanisch
J
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STIHL BF-KM ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル

STIHL BF-KMは土壌を耕すためのパワーツールです。パワーツールとしては、コンビエンジンとコンビツールの2つの機器で構成され、パワーツールを動かすため、この両方の取扱説明書を読む必要があります。STIHL BF-KMはすでに耕された土壌や、固まったり、ゆるくなったりした土壌を耕したり、畝を作ったり、根覆いをしたりすることに適しています。機械はカルチベータ使用時に特別な安全上の注意事項を遵守する必要があり、この機器は他の用途に使用すると、事故が生じる危険が高まります。