SICK GRSE18(S)V 取扱説明書

  • SICK GRSE18(S)V 円筒形フォト電センサの操作説明書を読みました。このデバイスに関するご質問にお答えします。この説明書には、設置、電気配線、トラブルシューティング、技術仕様など、デバイスの機能と使用方法に関する詳細な情報が含まれています。
  • 緑色のLEDが点灯しない場合はどうすればよいですか?
    感度の調整方法は?
    センサの設置方法を教えてください。
    複数のスルービームセンサを使用する場合の注意点は何ですか?
GRSE18(S)V
シリンダ型光電センサ
de
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it
ja
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ru
zh
説明されている製品
GR18 Inox
GRSE18(S)V
メーカー
SICK AG
Erwin-Sick-Str.1
79183 Waldkirch
Germany
生産拠点
SICK、マレーシア
法律情報
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オリジナルドキュメント
このドキュメントは SICK AG のオリジナルドキュメントです。
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87
コンテンツ
71 安全上の注意事項.................................................................. 89
72 正しいご使用方法.................................................................. 89
73 操作/表示要素........................................................................ 89
74 取付........................................................................................ 90
75 電子装備................................................................................ 91
76 コミッショニング.................................................................. 94
77 トラブルシューティング....................................................... 95
77.1 トラブルシューティング表.................................................................. 95
78 解体および廃棄...................................................................... 96
79 メンテナンス......................................................................... 96
80 技術仕様................................................................................ 97
コンテンツ
88
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71 安全上の注意事項
コミッショニング前に取扱説明書をお読みください。
接続、取付けおよび設定できるのは専門技術者に限ります。
本製品は EU 機械指令の要件を満たす安全コンポーネントではありません。
Power supply: Class 2
Enclosure type 1
コミッショニングの際には、装置が濡れたり汚れたりしないように保護してく
ださい。
本取扱説明書には、センサのライフサイクル中に必要となる情報が記載されて
います。
72
正しいご使用方法
GRSE18(S)V とは透過形光電スイッチ (以下センサと呼ぶ) で、物体、動物または
人物などを光学技術により非接触で検知するための装置です。動作には投光器
(WS) および受光器 (WE) が必要です。製品を用途以外の目的で使用したり改造し
たりした場合は、SICK AG に対する一切の保証請求権が無効になります。
73
操作/表示要素
表 50: 寸法図面
55.9 (2.2)
M18x1
31.7 (1.25)
4
(0.16)
12.9
(0.51)
2
2.8 (0.11)
2.2 (0.09)
3
67
5
1
M18x1
図 78: ショート形状、接続ケ
ーブル
55.9 (2.2)
31.7 (1.25)
4
(0.16)
12.9
(0.51)
M12x1
M18x1
2
3
5
1
2.8 (0.11)
2.2 (0.09)
67
M18x1
図 79: ショート形状、M12
スコネクタ
27.8 (1.09)
55.9 (2.2)
31.7 (1.25)12.9
(0.51)
4
(0.16)
M18x1
2
3
4
5
1
2.8 (0.11)
2.2 (0.09)
67
M18x1
図 80: ショート形状、ポテン
ショメータ、接続ケーブル
12.9
(0.51)
4
(0.16)
55.9 (2.2)
31.7 (1.25)
27.8 (1.09)
M12x1
M18x1
2
3
4
5
1
2.8 (0.11)
2.2 (0.09)
67
M18x1
図 81: ショート形状、ポテン
ショメータ、M12 オスコネク
安全上の注意事項 71
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89
73.3 (2.89)
49.3 (1.94)
4
(0.16)
12.9
(0.51)
M18x1
2
3
5
1
2.8 (0.11)
2.2 (0.09)
67
M18x1
図 82: ロング形状、接続ケー
ブル
73.4 (2.89)
49.3 (1.94)
M12x1
M18x1
2
3
5
1
4
(0.16)
12.9
(0.51)
2.8 (0.11)
2.2 (0.09)
67
M18x1
図 83: ロング形状、M12 オス
コネクタ
73.3 (2.89)
49.3 (1.94)
45.3 (1.78)
4
(0.16)
12.9
(0.51)
M18x1
2
3
4
5
1
2.8 (0.11)
2.2 (0.09)
67
M18x1
図 84: ロング形状、ポテンシ
ョメータ、接続ケーブル
73.4 (2.89)
49.3 (1.94)
45.3 (1.78)
4
(0.16)
M18x1
2
3
4
5
1
M12x1
12.9
(0.51)
2.8 (0.11)
2.2 (0.09)
67
M18x1
図 85: ロング形状、ポテンシ
ョメータ、M12 オスコネクタ
1
接続
2
取付ネジ M18 x 1
3
固定ナット (2 x); WS24、ステンレススチール
4
ポテンショメータ、270°
5
LED 表示 (4 x)
6
光軸、受光器
7
光軸、投光器
図 86: 操作要素: 感度調節
74 取付
センサ (投光器と受光器) を適切な取付ブラケットに取付けます (SICK 付属品カタ
ログを参照)。投光器と受光器を互いに方向調整します。
73 操作/表示要素
90
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max. 90 Nm
センサの締付トルクの最大許容値 90 Nm を遵守してください。
注意事項
透過形光電スイッチひとつおきに、投光器と受光器の配置を入れ替え、透過形光電
スイッチ同士の間に十分な間隔を保ちます。
Receiver (GE)
Receiver (GE)
Sender (GS)
Sender (GS)
Sender (GS)
Receiver (GE)
図 87: 複数の透過形光電スイッチの配置
75 電子装備
センサの接続は無電圧 (U
v
= 0 V) で行わなければなりません。接続タイプに応じ
て以下の情報を遵守してください:
コネクタ接続: ピン配置
ケーブル: 芯線色
すべての電気機器を接続してから供給電圧 (V
s
> 0 V) を印加、あるいは電源を入れ
てください。センサの緑色の LED 表示が点灯します。
配線図の説明 (表 2 および 3):
Q / Q = スイッチング出力
TE / テスト = テスト入力 (参照 表 54)
n. c. = 未接続
電子装備 75
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91
DC: 10... 30 V DC、参照 „技術仕様“, ページ 97
表 51: DC, GRS
GRS18(S)V D11xxx D13x2/4x D13x1/3x D24xxx D23xd/4x D23x1/3x
1
+ (L+) + (L+) + (L+) + (L+) + (L+) + (L+)
2
n. c. n. c. n. c. n. c. n. c. n. c.
3
- (M) - (M) - (M) - (M) - (M) - (M)
4
Test Test n. c. Q Test n. c.
1 = 茶
2 = 白
3 = 青
4 = 黒
0.14 mm
2
AWG26
1 = 茶
2 = 白
3 = 青
4 = 黒
0.14 mm
2
AWG26
1
2
4 3
1
2
4 3
1
2
4 3
1
2
4 3
表 52: DC, GRE
GRE18(S)V
x11xxx x13xxx x24xxx x23xxx
1
+ (L+) + (L+) + (L+) + (L+)
2
Q
n. c.
Q
n. c.
3
- (M) - (M) - (M) - (M)
4
Q Q Q Q
1 = 茶
2 = 白
3 = 青
4 = 黒
0.14 ... 1.5 mm
2
AWG26
1 = 茶
-
3 = 青
4 = 黒
0.14 ... 1.5 mm
2
AWG26
1
2
4 3
1
2
4 3
75 電子装備
92
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76 コミッショニング
1
光軸調整
投光器を受光器に合わせて光軸調整します。赤色の投光軸が受光器に照射されるよう
に、位置決めします。ヒント: 白紙またはリフレクタを光軸調整の補助手段として使用
してください。投光器から受光器への視界が遮られたり、照射経路に対象物があって
はなりません [参照 図]。センサの光開口部 (フロントカバー) が全く遮られないよう
注意してください。
投光器を受光器に合わせて光軸調整します。赤外光 (不可視) が受光器に照射される
ように位置決めします。光軸調整が正しいかどうかは、LED 表示灯によってのみ確認
できます。これについては、表 53 を参照。投光器から受光器への視界が遮られ
たり、照射経路に対象物があってはなりません。センサの光開口部 (フロントカバー)
が全く遮られないよう注意してください。
図: 光軸調整
2
検出距離
使用条件を遵守してください: 投光器と受光器の間隔を対応する図 [参照 図 0] と照合
します (x = 検出距離、y = 予備能)。
複数の透過形光電スイッチを隣り合わせに取付けて使用する場合、透過形光電スイッ
チひとつおきに投光器と受光器の配置を入れ替え、透過形光電スイッチの間に十分な
間隔を保つことをお勧めします。それにより相互干渉を回避することができます [
照 図 87]。
1
m
(feet)
4
(13.12)
8
(26.25)
12
(39.37)
16
(52.49)
100
1000
10
Operating reserve
Distance in m (feet)
機能を点検するために、と表 3 を使用します。スイッチング出力が表 3 に従った動作
を示さない場合は、使用条件を確認してください。故障診断の項目を参照。
76
コミッショニング
94
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1
表 55: 検出距離の定義
GRSE18(S)V
1
0 ... 15 m
1
検出距離
3
感度設定
設定不要なセンサ: センサは設定され、動作準備が整っています。
ポテンショメータ (タイプ: 270°) で感度を設定します。右へ回すと予備能が増大、
へ回すと予備能が減少します。ポテンショメータを「最大」に設定することをお勧め
します。
センサは設定され動作準備が整いました。
4
テスト入力
テスト入力: このセンサ GRSE18(S)V には、テスト入力 (配線図 [表 51] では「TE」
または「Test」) が搭載されており、これによって投光器はオフになり、つまりセンサ
が正しく機能しているかどうかを点検することができます。LED 表示灯付きのメスケ
ーブルコネクタを使用する場合は、TE が適切に配置されているかどうか注意してくだ
さい。
投光器と受光器の間に対象物があってはなりません。テスト入力を起動します (配線
図 [表 51] うぃ参照、TE 0 V へ)。投光 LED がオフになるか、または対象物の検出
がシミュレーションされます。機能を点検するためには次の表を使用します。スイッ
チング出力が以下の表に従った動作を示さない場合は、使用条件を確認してください。
故障診断の項目を参照。
77
トラブルシューティング
トラブルシューティングの表は、センサが機能しなくなった場合に、どのような対
策を講じるべきかを示しています。
77.1 トラブルシューティング表
表 56: トラブルシューティング
LED 表示灯/故障パターン 原因 対策
緑色の LED が点灯しない 無電圧、または電圧が限界値
以下
電源を確認し、すべての電気
接続(ケーブルおよびプラグ
接続)を確認します
緑色の LED が点灯しない 電圧がきていない又は不安
安定した電源電圧が供給さ
れていることを確認します
緑色の LED が点灯しない センサの異常 電源に問題がなければ、セン
サを交換します
緑色の LED が点灯、対象物が
検出された際に出力信号がな
テスト入力(Test)が正しく
接続されていない
TI の接続に関する注意事項
を参照してください
黄色い LED が点滅 センサの動作準備はまだ整
っているが、動作条件が最適
ではない
動作条件の点検: 光軸 (光軸
スポット) を完全に受光器に
合わせます。 / 光学面の洗
浄 / 感度 (ポテンショメー
タ) を新規設定 / ポテンショ
メータを最大感度に設定し
た場合: 投光器と受光器の間
トラブルシューティング 77
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95
LED 表示灯/故障パターン 原因 対策
隔を短くする/ 検出距離を点
検し、必要に応じて調整す
る、参照 表 55
黄色い LED が点灯、光軸に対
象物がない
透過形光電センサの投光光
軸が、別の(隣接する)透過
形光電センサの受光器にあ
たる
透過形光電スイッチひとつ
おきに、投光器と受光器の配
置を入れ替え、透過形光電ス
イッチ同士の間に十分な間
隔を保ちます:参照 図 87
78
解体および廃棄
センサは必ず該当国の規制にしたがって処分してください。廃棄処理の際には、
きるだけ構成材料をリサイクルするよう努めてください(特に貴金属類)
79 メンテナンス
SICK センサはメンテナンスフリーです。
定期的に以下を行うことをお勧めしています:
レンズ境界面の清掃
ネジ締結と差込み締結の点検
機器を改造することは禁止されています。
記載内容につきましては予告なしに変更する場合がございますのであらかじめご
了承ください。指定された製品特性および技術データは保証書ではありません。
78 解体および廃棄
96
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