Eventide H9 MAX ユーザーガイド

タイプ
ユーザーガイド
目 次
H9 - アルゴリズムとパラメーター 3
SPACEアルゴリズム
Hall 4
Room 5
Plate 6
Spring 7
DualVerb 8
Reverse Reverb 9
ModEchoVerb 10
BlackHole 11
MangledVerb 12
TremoloVerb 13
DynaVerb 14
Shimmer 15
PitchFactorアルゴリズム
Diatonic 17
Quadravox 18
HarModulator 19
MicroPitch 21
H910/H949 22
PitchFlex 23
Octaver 24
Crystals 25
HarPeggiator 26
Synthonizer 32
TimeFactorアルゴリズム
Digital Delay 33
Vintage Delay 34
Tape Echo 35
Mod Delay 36
Ducked Delay 37
Band Delay 38
Filter Pong Delay 39
1
MultiTap 40
Reverse 41
Looper 43
ModFactorアルゴリズム
Chorus 53
Phaser 54
Q-Wah 55
Flanger 57
ModFilter 58
Rotary 59
TremoloPan 60
Vibrato 62
Undulator 63
RingMod 64
H9オリジナルアルゴリズム
UltraTap 66
Resonator 67
EQ Compressor 68
CRUSHSTATION 69
SpaceTime 70
Sculpt 71
PitchFuzz 73
HotSawz 74
Harmadillo 76
TriceraChorus 80
2
H9 - アルゴリズムとパラメーター
H9の全てのプリセットはアルゴリズムに基づいています。それぞれのアルゴリズムは、独自のシグナル
プロセッシング構造を使用して、それに関連するパラメーターを組み合わせることでエフェクトを作りま
す。H9にはEventideの全ストンプボックス(SPACE、PitchFactor、TimeFactor、ModFactor)からの50種類
のアルゴリズムに加えて、H9専用のオリジナルアルゴリズムも収録されています。
アルゴリズムとパラメーターの名前は、H9のディスプレイで表示できるように6文字にカスタマイズされて
います。このマニュアルでは、ストンプボックスの6キャラクターLEDディスプレイに表示される文字は、
[XXXXXX]というようにカッコ付きで表記されています。また、アルゴリズムは各ストンプボックス、そして
H9オリジナルに分類されています。
自由自在にプリセットを変更してクリエイティブなサウンドが作れるようになるためにもこのマニュアルの内
容をしっかりと理解してください。H9本体のEncoderノブ、6キャラクターLEDディスプレイ、その他のボタ
ンだけでも全てのパラメーターの設定は可能ですが、H9 Controlアプリを使うと、更にシンプルかつ簡単
に各種パラメーターの設定やプリセットの作成/管理を行うことができます。無償ダウンロードできるこの
アプリは、iPhone/iPad、Android、macOS、Windows用で、BluetoothまたはUSBを使ってH9に接続するこ
とができます。
すべてのアルゴリズムには、MIDI CC、AUXスイッチ、H9 Controlアプリを使ってエフェクトの設定を即座
に変更できるパフォーマンススイッチ機能が搭載されています。パフォーマンススイッチの機能はアルゴ
リズムによってさまざまな働きをします。H9 Controlでは、プリセットエディターの画面下中央にパフォー
マンススイッチが表示されます。
ディレイやタイムの設定に関するパラメーターでは、TempoモードをON/OFFに切り替えることでパラメー
ター値の表示方法を変更することができます。パラメーター値は、TempoモードがONの場合は1分間あ
たりの拍数(4分音符の数)に基づいたBPMで表示され、TemopモードがOFFの場合は時間(セカンドもし
くはミリセカンド)、または周波数(Hz)で表示されます。
1つのパラメーターを変更するとその他のパラメーターの表示方法まで変わってしまう場合があります。
例えば、Chorusアルゴリズムのコーラスの種類をLiquid Chorus、Organic、Shimmer、Classicのいずれか
に変更すると、その他のパラメーターまで変わってしまいます。詳細は各アルゴリズムを参照してくださ
い。
3
SPACEアルゴリズム
EventideのSPACEには、Hall、Room、Plate、Springなどのように実世界に存在するデバイスのサウンドを
シミュレートしたアルゴリズムから、トレモロ、モジュレーション、ディストーション、ピッチチェンジ、レゾナン
ス、リバースなどさまざまなシグナルプロセッシングを組み合わせたアルゴリズムまで収録されています。
パフォーマンススイッチ HOTSWITCH
アルゴリズムには、MIDI CC、AUXスイッチ、H9 Controlを使ってエフェクトの設定を即座に変更できるパ
フォーマンススイッチ機能が搭載されています。SPACEではHOTSWITCHをパフォーマンススイッチとし
て使用することができ、通常のプリセットメーターとは別に、もう1つのプリセットメーターをプログラムする
ことで、1つのプリセットに2つのセッティングを保存するような使い方ができます。
HOTSWITCHのプログラムはH9 Controlで行います。プリセットエディター画面下のHOTSWITCHボタン
を長押しするとリングライトが点滅します。この状態でHOTSWITCHに割り当てたいパラメーターを変更し
てください。HOTSWITCHには複数のパラメーターをどのような組み合わせでもアサインすることができま
す。HOTSWITCHのプログラムは、プリセットをセーブするまで保存されないので、変更した設定を残し
ておきたい場合は、必ずプリセットをセーブしてください。
リバーブのいくつかのパラメーター(通常は[DECAY]パラメーター)ではインフィニティー(INF)またはフ
リーズ(FREEZE)を選択することができます。INFモードは時間が経つにつれてビルドアップする無限の
サステイン/リバーブで、インプットシグナルにはリバーブがかかり続けます。 FREEZEモードもINFモー
ドと同様ですが、ビルドアップしない無限のサステインです。バッファー内でフリーズされている音のみを
ホールドし、新しいインプットシグナルにはリバーブはかかりません。AUXスイッチ、HotSwitch、エクスプ
レッションペダル、MIDIを使ってインフィニティーとフリーズのON/OFFの切り替えも可能です。
Hall - [HALL]
コンサートホールのような広い密閉空間のサウンドをシミュレートするリバーブアルゴリズムです。3つの帯
域のクロスオーバーリバーブネットワークによるフレキシブルなコントロールが可能です。Lowリバーブと
Highリバーブの独立した[DECAY]コントロールだけでなく、Lowリバーブ、Midリバーブ、Highリバーブの
独立した[LEVEL]コントロールも搭載されています。これらを駆使することで美しい現実的な空間、また
はリアリズムの境界を超えた幻想的なリバーブサウンドを作ることができます。
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100%でエフェクトシグナルのみとなります。
Decay [DECAY]
リバーブ全体の長さを秒単位で設定します。Tempoモードの場合、
そのテンポをベースにした音価で設定します。
Size [SIZE] シミュレートするホールの大きさを設定します。
4
Pre Delay [PREDLY]
原音からリバーブ音が鳴るまでの時間をミリ秒単位で設定しま
す。Tempoモードの場合、そのテンポをベースとした音価で設定しま
す。
Low Band
Reverb Level
[LO-LVL]
LOWリバーブのブースト/カットコントロールです。カットオフは300Hz
で、-100に設定するとLOWリバーブは全てカットされます。
High Band
Reverb Level
[HI-LVL]
HIGHリバーブのブースト/カットコントロールです。カットオフは
1500Hzで、-100に設定するとHIGHリバーブは全てカットされます。
Low Band
Decay
[LO-DCY] LOWリバーブのディケイタイム(減衰時間)を設定します。
High Band
Decay
[HI-DCY] HIGHリバーブのディケイタイム(減衰時間)を設定します。
Modulation
Level
[MODLVL]
リバーブテイルにかけるランダムモジュレーションの強さを設定しま
す。
Mid Band
Reverb Level
[MIDLVL]
MIDリバーブのブースト/カットコントロールです。300Hzから1500Hz
の範囲でリバーブをかけます。-100に設定するとMIDリバーブは全
てカットされます。
Room - [ROOM]
ボーカルブースから小さなホールまで、さまざまなルームの残響をシミュレートするリバーブアルゴリズム
です。リバーブのアーリー・リフレクション(初期反響)、レイト・リフレクション(後期反響)、EQなどを細かく
設定することができます。現実的な空間の残響をシミュレートするだけでなく、ほとんど気づかれないレ
ベルで音を少し太くして音を前に出すようなファットニング効果を作ることも可能です。
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100%でエフェクトシグナルのみとなります。
Decay [DECAY]
リバーブ全体の長さを秒単位で設定します。Tempoモードの場合、
そのテンポをベースにした音価で設定します。
Size [SIZE] シミュレートするルームの大きさを設定します。
PreDelay [PREDLY]
原音からリバーブ音が鳴るまでの時間をミリ秒単位で設定しま
す。Tempoモードの場合、そのテンポをベースとした音価で設定しま
す。
5
Low Band
Shelving
[LO-LVL] リバーブエフェクトの前で350Hzの低域をブースト/カットします。
High Band
Shelving
[HI-LVL]
[HIFREQ]パラメーターで設定する高域を、リバーブエフェクトの前で
ブースト/カットします。
Early/Late
Reflection
Levels
[REFLEX]
アーリー・リフレクションとレイト・リバーブのバランスを設定します。
Diffusion [DFSION]
リバーブエフェクトの始まりから終わりまでで、どの程度音が拡散する
かを設定します。
Modulation
Level
[MODLVL]
ディフューザーとレイト・リバーブテイルにかけるランダムモジュレー
ションの強さを設定します。
High Band
Cutoff
Frequency
[HIFREQ]
[HI-LVL]パラメーターでブースト/カットする周波数を設定します。
[HI-LVL]が0の場合、このコントロールは無効です。
Plate - [PLATE]
初期のアナログリバーブメカニカルユニット、プレートリバーブをシミュレートするアルゴリズムです。ロン
グリバーブタイムにより、原音の邪魔をすることなくサウンドを際立たせることができます。[LOW-DAMP]
と[HIGH-DAMP]コントロールを使うと、さまざまな音色のバリエーションを作ることができます。
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100%でエフェクトシグナルのみとなります。
Decay [DECAY]
リバーブ全体の長さを秒単位で設定します。Tempoモードの場合、
そのテンポをベースにした音価で設定します。
Size [SIZE] シミューレートするプレートの大きさを設定します。
PreDelay [PREDLY]
原音からリバーブ音が鳴るまでの時間をミリ秒単位で設定しま
す。Tempoモードの場合、そのテンポをベースとした音価で設定しま
す。
Low Band
Damping
[LO-DMP] ローエンドのダンピング周波数を設定します。
High Band
Damping
[HI-DMP] ハイエンドのダンピング周波数を設定します。
6
Transducer
Distance/
Spread
[DSTNCE]
プレートリバーブのソースとなるドライバー(スピーカー)とプレートの
距離を設定します。
Diffusion [DFSION]
リバーブエフェクトの始まりから終わりまでで、どの程度音が拡散する
かを設定します。
Modulation
Level
[MODLVL]
リバーブテイルにかけるランダムモジュレーションの強さを設定しま
す。
Tone Control [TONE]
リバーブの前にかかるトーンコントロールです。反時計回りでダーク、
時計回りでブライトな音色となります。
Spring - [SPRING]
ギターアンプに備わっている人気の高いスプリングリバーブのサウンドと特性をシミュレートします。この
アルゴリズムでは実物のスプリングタンクでは設定できないスプリングの個数を変更するといったパラメー
ターコントロールが可能です。各パラメーターをコントロールすることで、実際のスプリングリバーブサウ
ンドだけでなく、全く新しいサウンドを作ることもできます。特に[TNSION]と[NUMSPR]コントロールを使う
と、リバーブの“スプリングらしさ”を調整することができます。さらにチューブアンプスタイルのトレモロエ
フェクトをリバーブインプット前に設定することもでき、往年のアンプに搭載されたエフェクトがこのアルゴ
リズムで甦ります。
Mix [MIX]
リバーブインプットでのウェットシグナルとドライシグナルのバランスを
設定します。100%にするとウェットシグナルのみとなります。ドライシ
グナルにはトレモロエフェクトをかけることができます。
Decay [DECAY]
リバーブ全体の長さを秒単位で設定します。Tempoモードの場合、
そのテンポをベースにした音価で設定します。
Tension [TNSION]
スプリングリバーブのバネの張力を設定します。反時計回りでテン
ションが強く、時計回りでテンションが弱くなります。
Number
of Springs
[NUMSPR] リバーブタンク内のスプリングの本数を1本から3本で設定します。
Low Band
Damping
[LO-DMP] ローエンドのダンピング周波数を設定します。
High Band
Damping
[HI-DMP] ハイエンドのダンピング周波数を設定します。
Tremolo
Intensity
[TRMOLO] インプット前にあるトレモロエフェクトのかかり具合を設定します。
7
Tremolo Rate [TRM-RT]
インプット前にあるトレモロエフェクトのスピードをHz単位、または
Tempoモードの場合、テンポをベースとした音価で設定します。
Modulation
Level
[MODLVL]
コーラスエフェクトのような美しいモジュレーションをコントロールしま
す。
Resonance [RESNCE]
ハイダンピング周波数への金属的なレゾナンス(反響)をコントロール
します。
DualVerb - [DUAL]
2種類のハイクオリティー・スタジオリバーブ(AとB)を兼ね備え、それぞれにディケイ、サイズ、プリディレイ
およびEQコントロールを搭載しています。2つの同じタイプのリバーブサウンドをミックスすることで豊かで
緻密なステレオリバーブ、また2つの全く異なったリバーブサウンドを組み合わせてもスムーズなサウンド
を作ることができます。
それぞれの[DECAY]コントロールで[INF]と[FREEZE]を選択することができます。FREEZE中は、A/B
MIXのミキサーはリバーブの後に設置されます。通常は前段ですが、片方または両方をフリーズさせた
り、2つをミックスさせたりと、様々なオプションを作るために後段に設置されています。 
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを
設定します。0(インプットシグナルのみ)から100(エフェクトシグナルの
み)の範囲で設定できます。
Reverb
A Decay
[A-DCY]
リバーブAの全体の長さを秒単位で設定します。Tempoモードの場
合、そのテンポをベースにした音価で設定します。
Size [SIZE]
リバーブを作る空間のサイズを設定します。1つのパラメーターでAと
Bの空間のさまざまなバランスを設定できます。
Reverb A
PreDelay
[A-PDLY]
原音からリバーブAの残響音が鳴るまでの時間をミリ秒単位で設定し
ます。Tempoモードの場合、そのテンポをベースとした音価で設定し
ます。
Reverb A
Tone Control
[A-TONE]
リバーブAのトーンコントロールです。反時計回りでダーク、時計回り
でブライトな音色となります。
Reverb B
Tone Control
[B-TONE]
リバーブBのトーンコントロールです。反時計回りでダーク、時計回り
でブライトな音色となります。
8
Reverb
B Decay
[B-DCY]
リバーブBの全体の長さを秒単位で設定します。Tempoモードの場
合、そのテンポをベースにした音価で設定します。
Reverb B
PreDelay
[B-PDLY]
原音からリバーブBの残響音が鳴るまでの時間をミリ秒単位で設定し
ます。Tempoモードの場合、そのテンポをベースとした音価で設定し
ます。
Reverb A/
Reverb B Mix
[VRBMIX]
リバーブAとBのミックスを設定します。ステレオ使用の場合、このパラ
メーターでステレオチャンネルをミックスできます。時計回り最大に設
定すると、デュアルモノラルリバーブ(リバーブAが左、Bが右)として
出力されます。
Resonance [RESNCE]
リバーブAとBのトーンコントロールへのレゾナンス(反響)を設定しま
す。[A-TONE]と[B-TONE]が両方とも0の場合、このコントロールは
無効です。
Reverse Reverb - [REVRVB]
ディレイとフィードバックを備えたフォワードリバーブが続く正真正銘のリバースリバーブです。[SIZE]と
[FEEDBACK]を目一杯下げるとテンポシンクできる駆け上がるようなリバースリバーブになります。[SIZE]
でもう1つのリバーブを加えることができ、[FEEDBACK]で異世界のようなアンビエントを作ることもできま
す。
[SIZE]ノブでINFモード、FREEZEモードを選択できます。(設定できるのは前段にあるリバースリバーブ
のみ)
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100%でエフェクトシグナルのみとなります。
Decay [DECAY]
リバースリバーブ全体の長さを秒単位で設定します。Tempoモードの
場合、そのテンポをベースにした音価で設定します。
Size [SIZE]
より広い空間的な音を作るためのリバースセクションの後にあるリ
バーブのミックスを設定します。
Feedback [FEEDBK]
リバースリバーブを作るためのディレイのフィードバックを設定しま
す。
Low Band
Shelving Level
[LO-LVL] 低域のブースト/カットを設定します。
9
High Band
Shelving Level
[HI-LVL] 高域のブースト/カットを設定します。
Late Dry
Signal Level
[LATE]
リバースエフェクトが立ち上がってからのドライシグナルのレベルを設
定します。
Diffusion [DIFFUS]
リバースエフェクトの立ち上がりで、どの程度音が拡散するかを設定
します。0に設定するとメカニカルスタッターサウンドとなります。
Modulation
Level
[MODLVL]
インプットでのマイクロピッチデチューン・モジュレーションを設定しま
す。
Contour [CONTUR]
[LO-LVL]と[HI-LVL]で設定する高域と低域の帯域がクロスオー
バーする長さを設定します。[LOW-LVL]と[HI-LVL]がどちらも0に
設定されている場合は、このコントロールは無効です
ModEchoVerb - [MODEKO]
EventideH8000のポピュラーなリバーブストラクチャー“Echo Space of God“と“Glorious Flange
Canyon“をベースにしたアルゴリズムです。無限の続くリバーブと無限にフィードバックするディレイを組
み合わせ、そこにH3000タイプのスウェプト・リバーブ、フランジャー、コーラスといったモジュレーションを
加えることができます。非常に用途が多く、スタンドアロンのリバーブ、ディレイ、コーラス/フランジャー、
またはこれらの3つのどんな組み合わせでも使うことができます。
[DECAY]ノブでINFモード、FREEZEモードを選択できます。FREEZE中は、シグナルにはパラレル・モ
ジュレーション/ディレイをかけることができます。
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100%でエフェクトシグナルのみとなります。
Decay [DECAY]
リバーブ全体の長さを秒単位で設定します。Tempoモードの場合、
そのテンポをベースにした音価で設定します。時計回りに回しきる
と、無限のリバーブとサステインのInfinity/Freezeモードとなります。
Size [SIZE]
通常のホールから巨大な渓谷まで、リバーブを作る空間のサイズを
設定します。
Echo [ECHO]
リバーブエフェクトの後にかかるディレイのディレイタイムを秒単位で
設定します。Tempoモードの場合、そのテンポをベースにした音価で
設定します。
10
Low Band
Shelving Level
[LO-LVL] リバーブエフェクトの後で350Hzの低域をブースト/カットします。
High Band
Shelving Level
[HI-LVL] リバーブエフェクトの後で2000Hzの高域をブースト/カットします。
Echo Feedback [E-FDBK]
リバーブの後の[ECHO]で設定するディレイのフィードバックを設定し
ます。
Modulation
Rate
[M-RATE] モジュレーションのレートを設定します。
Modulation
Type and Depth
[FX-MIX]
モジュレーションタイプを、スウェプト・リバーブ(SWEEP)、フラン
ジャー(FLNGMX)、コーラス(CHORMX)から選択できます。
Echo Tone [E-TONE]
[ECHO]と[E-LEVEL]で設定するディレイ音のトーンコントロールで
す。
BlackHole - [BKHOLE]
HallやRoomより大きい大聖堂のような空間から宇宙や異世界をイメージしたサウンドをも可能にする
Eventide H8000のクラシックなリバーブアルゴリズムです。SPACEに収録されているこのアルゴリズムに
は2つのディケイモードと、リバーブのサイズを巨大から無限に広げるフィードバックが搭載されていま
す。標準規格の[SIZE]と[GRAVITY]サウンドだけでも壮大ですが、[PRE-DELAY]と[FEEDBACK]を組
み合わせることでこのアルゴリズムを次なるレベルに高めることができます。
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100%でエフェクトシグナルのみとなります。
'Gravity'
Mode Select
[INVGRV]/
[GRVITY]
GRVITY:通常のフォーワード・ディケイモード。INVGRV:逆方向のイ
ンバース・ディケイモード。
Size [SIZE] シミュレートするルームの大きさを設定します。
Delay [PREDLY]
原音からリバーブ音が鳴るまでの時間をミリ秒単位で設定しま
す。Tempoモードの場合、そのテンポをベースとした音価で設定しま
す。
Low Band
Shelving Level
[LO-LVL] リバーブエフェクトの後で350Hzの低域をブースト/カットします。
High Band
Shelving Level
[HI-LVL] リバーブエフェクトの後で2000Hzの高域をブースト/カットします。
11
Modulation
Depth
[M-DPTH] モジュレーションの深さを設定します。
Modulation
Rate
[M-RATE] モジュレーションのレートを設定します。
Feedback [FEEDBK]
さらに巨大な空間の広がりを作るためのリバーブストラクチャーの
フィードバックを設定します。
Resonance [RESNCE]
[LOW-LVL]と[HI-LVL]で設定する高域と低域のフィルターのレゾナ
ンス(反響)を設定します。[LOW-LVL]と[HI-LVL]がどちらも0に設定
されている場合は、このコントロールは無効です。
MangledVerb - [MANGLD]
SPACEが多くの美しいサウンドを生み出す一方で、この世界は美しいだけでなく暴力的な側面もありま
す。そんなことをイメージしながらEclipseからこのアルゴリズムを追加しました。規格外のステレオリバー
ブにディストーションを取り込んだアルゴリズムで、チェロの弦を弓で擦って出す軽い摩擦音から、檻
に閉じ込められた荒れ狂う猛獣の大混乱のようなサウンドまで作ることが可能です。[OVERDRIVE]と
[OUTPUT]の設定には細心の注意を払ってください。[SIZE]を小さく[DECAY]を短く設定すると驚くよう
なサウンドを作ることができます。
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100%でエフェクトシグナルのみとなります。
Decay [DECAY]
リバーブ全体の長さをコントロールするパラメーターです。1から100
の範囲で設定でき、小さな値に設定するとリバーブアタックをなくすこ
ともできます。
Size [SIZE]
リバーブを作る空間のサイズを設定します。15より小さく設定すると
ディストーションエフェクトとしても使うことができます。
Pre Delay [PREDLY]
原音からリバーブ音が鳴るまでの時間をミリ秒単位で設定しま
す。Tempoモードの場合、そのテンポをベースとした音価で設定しま
す。
Low Band Level [LO-LVL] ディストーションの前で低域をブースト/カットします。
High Band
Level
[HI-LVL] ディストーションの後で高域をブースト/カットします。
Softclip/
Overdrive Type
[ODRIVE] 2種類のディストーションの切り替えとインプットレベルを設定します。
12
Distortion
Output Level
[OUTPUT] ディストーションのアウトプットレベルを設定します。
Wobble [WOBBLE]
スプーキーなデチューンを作るモジュレーションのレートを設定しま
す。
Mid Band Level [MIDLVL] ディストーションの前で中域をブースト/カットします。
TremoloVerb - [TREMLO]
宇宙のように大きなリバーブにアグレッシブなトレモロを加えたアルゴリズムです。[SHAPE]コントロール
を使って、リズミックなアンビエントを作るにはSINE、TRIANGLE、PEAK、RAMPまたはSQUAREの波形を
選択、そして震撼する雲のようなサウンドを作るにはRANDOMまたはSAMPHOLDを選択してください。
プレイのニュアンスでリバーブをコントロールするにはENVELOPまたはADSRを選択、足やHotKnobを
使ってコントロールするにはEXP PDLを選択してください。
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100%でエフェクトシグナルのみとなります。
Decay [DECAY]
リバーブ全体の長さを秒単位で設定します。Tempoモードの場合、
そのテンポをベースにした音価で設定します。
Size [SIZE] リバーブを作る空間のサイズを設定します。
PreDelay [PREDLY]
原音からリバーブ音が鳴るまでの時間をミリ秒単位で設定しま
す。Tempoモードの場合、そのテンポをベースとした音価で設定しま
す。
Low Band
Shelving Level
[LO-LVL] リバーブエフェクトの後で350Hzの低域をブースト/カットします。
High Band
Shelving Level
[HI-LVL]
HIFREQパラメーターで設定する高域をリバーブエフェクトの後で
ブースト/カットします。
Tremolo Shape [SHAPE]
トレモロエフェクトの波形
を、SINE、TRIANG、PEAK、RANDOM、RAMP、SQUARE、SMP/
HLD、ENVLOP、ADSR、EXPPDLから選択できます。
Tremolo Speed [SPEED]
トレモロエフェクトのスピードをHz単位で設定します。Tempoモードの
場合、テンポをベースとした音価で設定します。
13
Tremolo
Depth/Mono
or Stereo
[MNDPTH]/
[STDPTH]
トレモロのかかり具合を設定します。ステレオモードでは、2つのチャ
ンネルが同じモノラルデプスと、左右のチャンネルで位相が90°ず
れるステレオデプスを設定できます。
High Band
Cutoff
Frequency
[HIFREQ]
[HI-LVL]パラメーターでブースト/カットする周波数を設定します。
[HI-LVL]が0の場合、この設定は無効です。
DynaVerb - [DYNAVB]
DynaVerbはEventideEclipseのリバーブとOmnipressorを合体させた順応性のあるダイナミックなリバー
ブです。ゲート、エキスパンダー、コンプレッサー、リミッター、そしてダイナミック・リバーサルをかけること
ができます。Omnipressorならではダイナミック・リバーサルは、小音量は大きく、大音量は小さくして出力
することができるエフェクトです。このアルゴリズムではOmnipressorを使用してリバーブのアウトプットをダ
イナミックにコントロールすることができます。[DECAY]を0に設定するとスタンドアロンのOmnipressorとし
ても使うこともできます。
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100%でエフェクトシグナルのみとなります。
Decay [DECAY]
リバーブ全体の長さを秒単位で設定します。Tempoモードの場合、
そのテンポをベースにした音価で設定します。[DECAY]を0に設定
するとOmnipressorまたはGateとしても使うこともできます。
Size [SIZE] リバーブを作る空間のサイズを設定します。
Attack Time [ATTACK] Omnioressor/Gateのアタックタイムを秒単位で設定します。
Low Band
Shelving Level
[LO-LVL] リバーブエフェクトの後で350Hzの低域をブースト/カットします。
High Band
Shelving Level
[HI-LVL] リバーブエフェクトの後で2000Hzの高域をブースト/カットします。
Compression/
Expansion Ratio
[ORATIO]
Omnipressorのレシオをコントロールします。反時計回りに回しきると
トラディショナルなゲートになり、そこからノブを回していくとエキスパ
ンダー、コンプレッサー、リミッター、インフィニットダッキング、さらに
ダイナミック・リバーサルになるネガティブレシオに設定できます。
Release Time [RELEAS] Omnioressor/Gateのリリースタイムを秒単位で設定します。
Threshhold [THRESH] Omnioressor/Gateのスレッショルド(閾値)を設定します。
14
Sidechain [SCHAIN]
Omnioressor/Gateのゲインコントロールに使用するシグナルにリ
バーブエフェクトのシグナルをミックスします。反時計回りに回しき
るとリバーブエフェクトはゲインコントロールに影響を与えず、時計
回りに回しきるとリバーブエフェクトのシグナルだけでゲインをコント
ロールします。OMNIMODEでは、フィードフォワード(FF)とフィード
バック(FB)のフェードコントロールとなり、コンプレッサーやエキスパ
ンダー、ゲート等のプロセッシングとして使用できます。
Shimmer - [SHIMMR]
1984年にEventideの名機SP-2016に最初に追加されたピッチシフターとリバーブを組み合わせたアル
ゴリズムです。[A-PITCH]と[B-PITCH]を1200cの前後に設定し、[DELAY]を最小、そのほかのパラメー
ターを最大に設定してください。証拠はありませんが天国でギターを鳴らすとこのようにサウンドすると確
信しています。
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100%でエフェクトシグナルのみとなります。
Decay [DECAY]
リバーブ全体の長さをコントロールするパラメーターです。0から100
の範囲で設定でき、小さな値に設定するとリバーブアタックをなくすこ
ともできます。
Size [SIZE] リバーブを作る空間のサイズを設定します。
Delay [DELAY]
リバーブの後のディレイと、リバーブの前のピッチシフトディレイタイ
ムをミリ秒単位で設定します。Tempoモードでの場合、そのテンポを
ベースとした音価で設定します。
Low Band
Decay
[LO-DCY]
ポストリバーブとピッチシフターの低域を設定します(フィードバックパ
ス内にあるコントロールです)。
High Band
Decay
[HI-DCY]
ポストリバーブとピッチシフターの高域を設定します(フィードバックパ
ス内にあるコントロールです)。
Pitch Shift A [PICH-A]
ピッチシフターAのピッチ(音程)を1セント単位で設定します。(500c=
完全4度、700c=完全5度、1200c=1オクターブ、1900c=1オクターブ
+完全5度、2400c=2オクターブ)
Pitch Shift B [PICH-B] [PICH-A]と同様にピッチシフターBのピッチ(音程)を設定します。
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Pitch Decay [PITCH]
リバーブテイルにかかるピッチシフトで設定します。100以上は
FREEZEモードとPTCH+VERB FREEZEモードです。FREEZEモード
中はシグナルにはリバーブはかからず、PTCH+VERB FREEZEモー
ド中はシグナルにはピッチシフトもリバーブもかかりません。
Mid Band
Decay
[MIDDCY]
ポストリバーブとピッチシフターの中域を設定します(フィードバックパ
ス内にあるコントロールです)。
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PitchFactorアルゴリズム
PitchFactorには10種類のピッチシフト系のアルゴリズムが収録されています。
パフォーマンススイッチ Flex/Learnスイッチ
PitchFactorのアルゴリズムにはFlex/Learnスイッチが搭載されており、スイッチの動作は選択されている
アルゴリズムによって異なります。またパフォーマンススイッチは、MIDI CC、AUXスイッチ、H9 Controlで
操作することができます。
ピッチに関するピッチシフトなどのパラメーターはセント単位で表示されます。1セントは半音の1/100の
音程です。プラスの値ではピッチは上昇し、マイナスの値でピッチは下降します。例えば、500セントに設
定すると完全4度上がり、-500セントに設定すると完全4度下がります。700セント = 完全5度、1200セント
= 1オクターブ、1900セント = 1オクターブ + 完全5度、2400セント = 2オクターブとなります。
Diatonic - [DTONIC]
ダイアトニックピッチシフターはプレイしている音をトラックし、選択した調と音階に基づいて選択した和声
的音程でピッチシフトをします。PitchFactorに収録されているこのアルゴリズムは、それぞれにディレイと
フィードバックの独立制御ができるツインのピッチチェンジャー(A&B)を備えており、エフェクト音が調に
基づくように自動的にピッチシフトの具合を調節します。
H9 Control、またはAUXスイッチを使うと、Learnモードで自動的にキーを設定することもできます。
注:ダイアトニックピッチシフトを再現するため、このエフェクトのピッチトラッキングアルゴリズムはモノフォ
ニックになっています。シングルノート、またはオクターブノートでの使用を推奨します。
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100%でエフェクトシグナルのみとなります。
Pitch A/
Pitch B Mix
[PICHMX]
Pitch AとPitch Bのピッチシフトのミックスバランスを設定します。 注:
A/Bミックスはフィードバックディレイの前に設置されています。こうす
ることでAまたはBのフィードバックを続けながらも、新しいオーディオ
シグナルに影響を与えることなく[PICHMX]コントロールの設定を変
更することができ、ルーパーのようなサウンドを作ることができます。
Pitch Shift A [PICH-A] Pitch Aのハーモニックインターバル(音程)を設定します。
Pitch Shift B [PICH-B] Pitch Bのハーモニックインターバル(音程)を設定します。
Delay A [DLY-A]
Pitch Aのディレイタイムを設定します。TempoがOFFの時、ディレイ
はmSecで表示されます。TempoがONの時、テンポのBPMに合わせ
たリズミックサブディビジョンの設定となります。
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Delay B [DLY-B] [DLY-A]と同様に、Pitch Bのディレイタイムを設定します。
Key [KEY] キー(調)を設定します。
Scale [SCALE]
使用するスケール(音階)を、メジャースケール(MAJ)、マイナース
ケール(min)、ドリアンスケール(DOR)、フリジアンスケール(PHRG)、
リディアンスケール(LYD)、ミクソリディアンスケール(MLYD)、ロクリア
ンスケール(LOC)、ハーモニックマイナースケール(Hmin)、メロディッ
クマイナースケール(Mmin)、ホールトーンスケール(Wton)、エニグマ
ティックスケール(ENIG)、ナポリタンスケール(NPLT)、ハンガリアンス
ケール(HUNG)から選択できます。
Feedback A [FBK-A]
ボイスAのフィードバックを設定します。フィードバックディレイの長さ
は、Delay AまたはDelay Bのどちらか長いほうがアサインされます。
Feedback B [FBK-B] [FBK-A]と同様に、ボイスBのフィードバックを設定します。
Performance Switch / LEARN MODE - Learnスイッチを押している間にシングルノートを弾くと、その音
が[SCALE]パラメーターで設定する音階のルート音に自動的に設定されます。
Quadravox - [QUADVX]
このアルゴリズムはDiatonicに似ていますが、2声のかわりに4声のピッチシフトボイス(A、B、C、D)を提供
します。それぞれの音声のインターバルを独立して選択することができ、これらの音声のいずれかをオフ
にすることもできます。
注:4つのボイス全てをOFFに設定することもできます。その状態で[MIX]コントロールを100%ウェットに
設定すると、アウトプットシグナルは出力されません。
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100でエフェクトシグナルのみとなります。
Pitch A and
C/Pitch B
and D Mix
[PICHMX]
Pitch AとPitch C、Pitch BとPitch Dのバランスを設定します。反時計
回りに回しきるとAとCが同じレベルになり、時計回りに回しきるとBとD
が同じレベルになります。 AとC、BとDのバランスは固定されており、
変更することはできません
Pitch Shift A [PICH-A]
Pitch Aのハーモニックインターバル(音程)を設定します。反時計回
りに回しきるとこのボイスはOFFになります。
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Pitch Shift B [PICH-B]
Pitch Bのハーモニックインターバル(音程)を設定します。反時計回
りに回しきるとこのボイスはOFFになります。
Delay D [DLY-D]
Quadravoxのディレイコントロールは他のアルゴリズムとは違った動
作をします。このアルゴリズムの4つのディレイは独立したパラメー
ター設定ができないかわりに、ボイスAのディレイが一番短く、続いて
ボイスB、C、Dとディレイが長くなっていくように設定されます。 この
[DLY-D]パラメーターは、最も長いボイスDのディレイタイムを設定し
ます。TempoがOFFの時、ディレイはmSecで表示されます。Tempoが
ONの時、テンポのBPMに合わせたリズミックサブディビジョンの設定
となります。
Delay Grouping [DLYGRP]
4つのディレイ(A、B、C、D)の間隔を設定します。[DLY-D]パラメー
ターで設定するディレイタイムに対して、A、B、Cのディレイタイムの
バランスがディスプレイに表示されます。すべての文字が均等に並
ぶ時、4つのディレイの間隔も均等になります。
Key [KEY] キー(調)を設定します。
Scale [SCALE]
使用するスケール(音階)を、メジャースケール(MAJ)、マイナース
ケール(min)、ドリアンスケール(DOR)、フリジアンスケール(PHRG)、
リディアンスケール(LYD)、ミクソリディアンスケール(MLYD)、ロクリア
ンスケール(LOC)、ハーモニックマイナースケール(Hmin)、メロディッ
クマイナースケール(Mmin)、ホールトーンスケール(Wton)、エニグマ
ティックスケール(ENIG)、ナポリタンスケール(NPLT)、ハンガリアンス
ケール(HUNG)から選択できます。
Pitch Shift C [PICH-C]
Pitch Cのハーモニックインターバル(音程)を設定します。反時計回
りに回しきるとこのボイスはOFFになります。
Pitch Shift D [PICH-D]
Pitch Dのハーモニックインターバル(音程)を設定します。反時計回
りに回しきるとこのボイスはOFFになります。
Performance Switch / LEARN MODE - Learnスイッチを押している間にシングルノートを弾くと、その音
が[SCALE]パラメーターで設定する音階のルート音に自動的に設定されます。
HarModulator - [HARMNY]
HarModulatorは、2つのクロマチックピッチシフターと幅広く設定できるモジュレーションエフェクトを組み
合わせたエフェクトです。クロマチックピッチシフターは各ボイスごとに半音階(1オクターブ12音階)でピッ
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チ比率を設定することができます。3オクターブ上、3オクターブ下の、合計6オクターブのレンジ幅がこの
アルゴリズムの特色です。
モジュレーション機能の使い方を理解するために、最初はPitch AとPitch Bをユニゾンに設定し、2つの
DelayノブとFeedbackノブを0に設定してください。この状態でDepthコントロールを変更するとピッチモ
ジュレーションの深さ、Speedコントロールを変更するとモジュレーションレートの変化を確認することがで
きます。Shapeノブでモジュレーションの波形を変更することもできます。また、モジュレーションシェイプ
をENVELOPEに設定すると、プレイの強弱でモジュレーションをコントロールすることができます。
モジュレーションを理解できたら、さらにピッチシフトとディレイをかけ、このエフェクトならではのサウンド
をお楽しみ下さい!
Mix [MIX]
ドライ(インプットシグナル)とウェット(エフェクトシグナル)のミックスを設
定します。100でエフェクトシグナルのみとなります。
Pitch A/
Pitch B Mix
[PICHMX] Pitch AとPitch Bのピッチシフトのミックスバランスを設定します。
Pitch Shift A [PICH-A]
Pitch Aのハーモニックインターバル(音程)を、±3オクターブの範囲
で半音単位で設定します。
Pitch Shift B [PICH-B]
[PICH-A]と同様に、Pitch Bのハーモニックインターバル(音程)を設
定します。
Delay A [DLY-A]
Pitch Aのディレイタイムを設定します。TempoがOFFの時、ディレイ
はmSecで表示されます。TempoがONの時、テンポのBPMに合わせ
たリズミックサブディビジョンの設定となります。
Delay B [DLY-B] [DLY-A]と同様に、Pitch Bのディレイタイムを設定します。
Modulation
Depth
[M-DPTH]
ピッチモジュレーションの深さを、4オクターブ(±2オクターブ)の範
囲でセント単位で設定します。±30セントに設定するとマイクロピッ
チ・モジュレーションとして使うこともできます。2つのボイスのモジュ
レーションは、プラスの値に設定すると同期し、マイナスの値で反転
し同期しません。
Modulation
Rate
[M-RATE]
モジュレーションレートを設定します。注:[SHAPE]パラメーターが
Envelopの場合、このパラメーターはインプットのセンシティビティーコ
ントロール(SENS)となります。
Modulation
Shape
[SHAPE]
モジュレーションソースの波形を選択します。モジュレーションシェイ
プをENVELOPEに設定すると、プレイの強弱でピッチモジュレーショ
ンをコントロールすることができます。
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