CKD GCVE2・GCVSE2シリーズ ユーザーマニュアル

  • こんにちは!CKD GCVSE2/GCVE2シリーズモジュールクーラントバルブの取扱説明書の内容を理解しています。このバルブの取り付け、使用方法、保守点検、安全対策など、あらゆる疑問にお答えします。例えば、GCVE2とGCVSE2の違い、設置環境での注意点、配管方法のポイント、定期点検の頻度など、お気軽にご質問ください!
  • GCVE2とGCVSE2の違いは何ですか?
    設置環境で注意すべき点はありますか?
    配管方法で重要な点は?
    定期点検はどのくらいの頻度で行うべきですか?
モジュールクーント
GCVE2 シリーズ
GCVSE2 シリーズ(電磁弁搭載形)
取扱説明書
取扱説明書
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-50704/2
SM-358642
SM-50704/2 はじめに
i 2020-03-20
はじめに
このたびは、当社のモジュールクーラントバルブ「GCVE2 シリーズ、GCVSE2 シリーズ」をお買求めいただき
まして、誠にありがとうございます。本取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方
法などの基本的な事項を記載したものです。よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品は制御弁(電磁弁や電動弁、エアオペレイト弁など)を使用するにあたって、材料や流体、配管、
電気などについての基礎的な知識を持った人を対象にしています。制御弁についての知識を持たない
人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いま
せん。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-50704/2 安全にご使用いただくために
ii 2020-03-20
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装
の機械機構と、空気圧制御回路または水制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できるこ
とを確認してください。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414JIS B 8370JFPS 2008(各規格の最新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規な
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があ
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
誤った取扱いをすると、人が死る、または重傷をう危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告
誤っいをする人がまたを負可能が想され
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-50704/2 安全にご使用いただくために
iii 2020-03-20
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。た
だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用途
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
廃棄に関する注意事項
注意
製品を廃棄するときは、廃棄物の処理や清掃に関する法律に準拠し、専門廃棄物処理業者に依頼して処
理する。
SM-50704/2 目次
iv 2020-03-20
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
廃棄に関する注意事項 .................................................................................................... iii
目次 ................................................................................................................................... iv
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 形番表示 .............................................................................................................. 1
1.2 内部構造 .............................................................................................................. 2
2. 取付け ......................................................................................................................... 4
2.1 設置環境 .............................................................................................................. 5
2.2 開梱 ..................................................................................................................... 6
2.3 取付方法 .............................................................................................................. 6
2.4 配管方法 .............................................................................................................. 7
2.5 配線方法 .............................................................................................................. 9
2.5.1 DIN 端子箱タイプの結線方 ........................................................................ 10
3. 使用方法 ................................................................................................................... 12
3.1 使用前の確(施工後の確) ............................................................................ 13
3.2 使用上の注 .................................................................................................... 14
3.3 手動操作 ............................................................................................................ 15
4. 保守、点検................................................................................................................. 16
4.1 保守部品 ............................................................................................................ 16
4.2 定期点検 ............................................................................................................ 16
4.3 分解、組立方 .................................................................................................. 17
4.3.1 分解方法 ...................................................................................................... 17
4.3.2 組立方法 ...................................................................................................... 17
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 19
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 19
6. 保証規定 ................................................................................................................... 20
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 20
6.2 保証期間 ............................................................................................................ 20
SM-50704/2 1. 製品概要
1 2020-03-20
1. 製品概要
1.1 形番表示
SM-50704/2 1. 製品概要
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1.2 内部構造
0.5MPa 用、1MPa 用の内部構造
No.
部品名
数量
1
シリンダカバー
1
2
スプリング
2
3
ピストン組立
1
4
PSD パッキン
1
5
C形止め輪
1
6
Oリング
1
7
アダプタ
1
8
Oリング
1
9
ボディ
1
10
パイロット電磁弁
1
11
Oリング
1
12
ロッドパッキン
1
13
スクレーパ
1
14
Oリング
1
15
ロールピン
1
16
スラストワッシャ
1
17
主弁体
1
18
六角穴付きボルト
4
上図は、GCVSE2(NC)を示します。GCVSE22 (NO)の時は、②スプリングが③ピストン組立の下側に装着されます。
GCVE2 形の時は、⑩パイロット電磁弁はありません。
SM-50704/2 1. 製品概要
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1.6MPa 用の内部構造
No.
部品名
数量
1
シリンダカバー
1
2
スプリング
2
3
ピストン組立
1
4
ウェアリング
1
5
PSD パッキン
1
6
C形止め輪
1
7
Oリング
1
8
アダプタ
1
9
Oリング
1
10
ボディ
1
11
パイロット電磁弁
1
12
Oリング
1
13
ロッドパッキン
1
14
スクレーパ
1
15
Oリング
1
16
ロールピン
1
17
スラストワッシャ
1
18
主弁体
1
19
六角穴付きボルト
4
上図は、GCVSE2(NC)を示します。GCVSE22 (NO)の時は、②スプリングが③ピストン組立の下側に装着されます。
GCVE2 形の時は、⑪パイロット電磁弁はありません。
SM-50704/2 1. 製品概要
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1.3 モジュール構成
●本製品は各モジュールを連結用 Oリングでシールし、六角穴付ボルトにて固定する方式を採用しております。
ボディ形状は A:ねじタイプと B:貫通穴タイプで構成されております。各連数の構成を以下に示します。
接続イメージ図
Aタイプ(ねじタイプ)と Bイプ(貫通穴タイプ)の見分け
OUT ポートねじ部加工形状が異なります。
A:ねじタイプ
B:貫通穴タイプ
面取りあり
面取りなし
A:ねじタイプ
B貫通穴タイプ
B貫通穴タイプ
B貫通穴タイプ
B貫通穴タイプ
A:ねじタイプ
B貫通穴タイプ
B貫通穴タイプ
B貫通穴タイプ
A:ねじタイプ
B貫通穴タイプ
B貫通穴タイプ
A:ねじタイプ
B貫通穴タイプ
SM-50704/2 2. 取付け
5 2020-03-20
2. 取付
2.1 設置環境
警告
指定仕様外または特殊な用途で使用する場合は、仕様について当社に相談する。
水、切削油が直接掛からないようにする。
水、切削油が直接パイロット電磁弁に掛かるとコイル焼けの原因になります。
DIN 端子箱仕様IPX5 相当の保護構造ですが、連続的な注水に対する保護を保証するものでは
ありません。カバーやパネル内に設置して保護してください。
溶接時のスパッタが掛かる可能性がある場合は、適切な保護対策をとってください
コイルは発熱するため、放熱を考慮する。
制御盤内に取付ける場合や通電時間が長い場合は高温状態になるため、通風などの放熱を考慮してく
ださい。
腐食性ガス・溶剤環境では使用しない。
亜硫酸ガスなどの腐食性ガス・溶剤の環境では使用しないでください。
多湿環境では使用しない
温度変化により結露が発生する場合があります。
GCVSE2 シリーズは、爆発性ガス雰囲気では使用しない。
電磁弁搭載形 GCVSE2 シリーズは、爆発性ガス雰囲気では使用できません。爆発性ガス雰囲気で使
用する場合は、GCVE2 リーズを選択して、パイロットエア回路に防爆形電磁弁を取付けてください。
注意
バルブ内部に粉塵が入らないように保護する。
周囲に粉塵などが多い場合は、バルブのパイロットエア排気ポートにサイレンサまたはエルボ継手を下
向きに取付けて粉塵が入らないように保護してください。
ふく射熱を受けない環境で使用する。
水、溶剤による洗浄や塗装は避ける。
樹脂部品が破損し、故障や誤作動などの原因になります。
寒冷地で使用する場合、適切な凍結対策を実施してください。
本製品は屋外では使用できません。カバーやパネル内に設置して保護してください。
バルブに振動や慣性が加わる環境では使用しないでください。
SM-50704/2 2. 取付け
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2.2 開梱
注意
配管実施寸前まで配管ポート保護を外したり、本製品をビニール袋から出さない。
配管ポート保護を配管作業以前に外したり、本製品をビニール袋から出すと、配管ポートから内部に異
物が入り、故障や誤作動などの原因になります。
ご注文の製品形番と製品に表示されている番が、同一であることを確認してください。
製品外部に損傷が無いことを確認してください。
保管時は弁の内部に異物が入らないように個装箱のまま保管し、配管時に箱から取出してください。
2.3 取付方法
注意
本取扱説明書を熟読し、内容を理解したうえで製品を取付ける。
製品の取扱い、取付けはボディをしっかり保持して行う。
取付後、配管漏れの有無を確認して、正しく取付けられていることを確認する。
取付姿勢は自由です。
保守やトラブルシュート時の安全作業を考慮して、十分なスペースを確保してください。(下図参)
1 パイプレンチ、モンキーレンなどで、ボディ二面幅を保持して配管を取付けます。
保守スペース
分離スペース
300
分離スペース
300
パイロットエア配管
SM-50704/2 2. 取付け
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2.4 配管方法
注意
配管の締付け、配管接続をやり直すときは、製品を固する
配管の荷重、振動がバルブに直接加わらないように、配管を固定、支持する。
配管接続が完了して流体を供給するとき、急激に高い圧力が掛からないようにする。
配管接続が不十分な場合、配管が外れたり、流体が漏れる事故につながります。
配管の清掃
配管の前には、ゴミや金属粉、さび、シールテープなどの異物を除去するため、0.3MPa 以上のエアでフラッ
ングを行ってください。
異物の除去
流体中のゴミ、異物などは、作動不良や漏れの原因になるため除去してください。
バルブの直前には、80100 メッシュ程度のストレーナを取付けてください。
また、パイロットエア回路には、5μm以下のフィルタを設置してください。
配管時の流体供給ポート
流体の流れ方向と、ボディの矢印マークの向きを合せて配管してください。
配管時はボディ側、パイロットエア側の供給ポートを下表のように配管してください。
ボディ側、パイロットエア側の供給ポート
形番
パイロットエア
供給ポート
GCVE2
X
GCVE22
Y
GCVSE2
GCVSE22
P
シール剤
シールテープまたはシール剤は、ねじ部分の先端から 2山以上内側の位置に付けます。配管のねじ部分より
先端に出ていると、ねじ込みによってシールテープの切れ端やシール剤の残材がバルブの内部に入り込み、
故障の原因になります。
シールテープを使用する場合は、ねじの方向と反対方向に巻付け、指先で押さえてねじに密着させてください
液状シール剤を使用する場合は、樹脂部品に付着しないように注意してください。樹脂部品が破損し、故障
誤作動などの原因になります。また、めねじ側にはシール剤を塗布しないでください
SM-50704/2 2. 取付け
8 2020-03-20
締付け
バルブに配管するときは必ずボディをスパナまたはバイスなどで固定して、ねじ込んでください。
電磁弁搭載形 GCVSE2 形の場合は、パイロット電磁弁部分を直接鋼管で配管しないでください。電磁弁を
固定するねじが破損すおそれがあります。
配管時の締付トルクは、下表を参考にしてください。
パイロットエアポート配管の推奨締付トルク
配管の接続口径
推奨締付トルク(Nm)
Rc1/8
79
メインポート配管の推奨締付トル
配管の接続口径
推奨締付トルク(Nm)
Rc1/2
4143
Rc3/4
6265
Rc1
8386
Rc1 1/4
97100
Rc1 1/2
104108
Rc2
132136
給油
このバルブは無給油でも使用が可能です。ルブリケータは不要ですが、給油する場合はタービン1種、ISO
VG32(無添)を使用してください。
また、給油を途中で中止すると、初期潤滑剤の消失によって作動不良を招くおそれがあるため、オイルが切れ
ないように必ず継続して給油してください。
パイロットエアのドレン対策
圧縮空気中には多量のドレ(水や酸化オイル、タール、異物な)が含まれています。これらは空気圧機器の
精度を著しく低下させる原因になります。ドレン対策としては、アフタークーラドライヤによる除湿やフィルタによ
る異物除去、タール除去フィルタによるタール除去などで、エア質の改良を行ってください。
粉塵の混入防止
周囲に粉塵などが多い場合は、パイロットエアの排気ポートや呼吸穴側にサイレンサまたはフィルタを取付け
て粉塵の侵入を防いでください。粉塵は作動不良や流体の漏れの原因になります。
SM-50704/2 2. 取付け
9 2020-03-20
2.5 配線方法
この項は、電磁弁搭載形 GCVSE2 シリーズのみに適用します。
警告
電気配線は本取扱説明書を熟読し、十分に理解したうえで行う。
電磁弁の構造と作動原理を理解して安全性が確保できる知識が必要です。
注意
電源の電圧や交流、直流を確認する。
他の制御機器からの漏れ電流による誤作動を避けるため、漏れ電流が許容値以下であることを確認す
る。
プログラマブルコントローラなどの制御機器を使用する場合に、制御機器からの漏れ電流が影響して
電磁弁が誤作動することあります。
本製品を使用するときは、他の制御機器からの漏れ電流を下表の通りにしてください。
定格電圧
漏れ電流
AC100V
1.5mA 以下
AC200V
3.0mA 以下
DC24V
1.8mA 以下
電気設備の保全
電気設備の保全のために、制御回路側にはヒューズなどの遮断器を使用してください。
ソレノイドの極性
このバルブは、定格電圧が DC 圧でありましても、(+) (-) の極性はありません。
また、ランプ・サージキラーが付きましても、極性はありません。
連続通電
制御盤の中に取り付けたり、通電時間が長い場合には、ソレノイドが 4060℃の高温状態になり
ますので、通風などの放熱をしてください。
電気回路のサージ
電気路系レノイドージを嫌は、サーキラき(オプョンをご使いた
か、サージアブソーバなどをソレノイドに並列に入れてください。
CR 回路
トライアック
プログラマブル
コントローラ側
漏れ
電流
電磁弁
SM-50704/2 2. 取付け
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2.5.1 DIN 端子箱タイプの結線方法
キャブタイヤコードは外径 φ4.5φ7で、公称断面0.75mm2以上のものを使用してください。
1 キャブタイヤコードのリード線を皮むきします。
2 キャブタイヤコードをキャップ、ワッシャ、ガスケット、ケースに通します。
3 キャブタイヤコードのリード線に銅線用圧着端子を挿入して、圧着端子をカシメます。
4 リード線の圧着端子を端子台の端子ねじに通し、締付トルク 0.5Nmで締付けます。
アース線は端子台のアース端子に接続してください。
5 ガスケットと端子台をコイル組立に挿入します。
6 端子台にケースをかぶせて、ビスを締付トルク 0.5Nmで締付けます。
コードの取出方向を変更する場合は、端子台をケースから出し、180°回転させケースに押込みます。
7 ケースのキャップを締付け、コードを固定します。
DIN 端子箱(Pg9)
ランプ付 DIN 端子箱(Pg9)
DIN 端子箱の結線方法
銅線用裸圧着端子
ワッシャ
ガスケット
キャブタイヤコード
JIS C3306 VCTF
0.75mm2
外径φ4.5~φ7
ビス
ケース
(180°回転可)
端子ねじ
端子台
ガスケット
電圧端子
((+)(-) 区別不要)
キャップ
アース端子
SM-50704/2 2. 取付け
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DIN 端子箱(M12-4P コネクタ)
ランプ付 DIN 端子箱(M12-4P コネクタ)
M12-4P コネクタ ピン配列
電圧
未使用
ピン No.2
アース
ピン No.1
ピン No.4
ピン No.3
SM-50704/2 3. 使用方法
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3. 使用方法
警告
緊急遮断弁などの安全確保用バルブとしては使用しない。
本製品は緊急遮断弁などの安全確保用バルブとして設計されません。そようなシステムの場合
は、確実に安全を確保できる手段をとったうえで、使してください。
本製品が故障したときに人や物などに悪影響を与えないよう、あらかじめ必要な措置を実施する。
仕様欄に記載の流体以外は使用しない。
カタログに記載されている制御流体チェックリストで、使用する流体との適合性を確認してください。
使用する流体が粉体やスラッ、異物を含むなどが悪い場合、ロッドパッキンの耐久性が著しく低下
します。ロッドパッキンのシール性能が無くなると、シリンダ部に流体が漏れてパイロットエア配管を逆流
し、エア回路中の機器を破損させてしまうことがあります。定期的なメンテナンスまたは適切な対策を
施してください。
通電中は、コイル部やアクチュエータ部に手や体を触れない。
やけどのおそれがあります
通電中は、電気配線の接続部(裸充電部)に手や体を触れない。
感電するおそれがあります
注意
仕様圧力範囲内で使用する。
SM-50704/2 3. 使用方法
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3.1 使用前の確認(施工後の確認)
警告
外観確認は、元栓を閉じ、バルブ内の流体を排出させてから行う。
電源、絶縁抵抗の確認は、電源を OFF にしてから行う。
感電に十分注意しながら、確認してください。
外観の確認
バルブが配管に確実に固定されていることを、手で押して確認します。
ボルトやナット、ビスなどのねじ部品が緩んでいないことを確認します。
漏れの確認
パイロットエアを加圧状態にして、配管接続部の漏れを確認します。
流体を加圧状態にして、配管接続部の漏れを確認します。
漏れの確認は、圧縮空気(0.30.5MPa)を供給して、石けん液を塗布し、気泡発生の有無で確認することを
推奨します。
電気の確認
電源電圧を確認します。
電圧変動は、定格電圧±10%の範囲内で使してください。
電圧変動範囲外での使用は作動不良やコイル損傷の原因になります。
絶縁抵抗を確認します。
電磁弁に組付けられた非充電金属部と、リード線などの裸充電部との絶縁抵抗を測定してください。
DC500 V メガーで 100 MΩ 以上あることを確認してください。
作動の確認
定格電圧を印加して使用流体を加圧し、電磁弁が正常に開閉作動することを確認します。
パイロット電磁弁の通電時間が短い場合は、バルブの作動が追従できないことがあります。
3.2 使用上の注意”の作動頻度を確認してください。
電源電圧を変更する場合
AC 電圧かDC 電圧の変更、又 DC 圧から AC 電圧への変更は操作用電磁(3PB2 シリーズ)
の交換をお薦めします。
SM-50704/2 3. 使用方法
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3.2 使用上の注意
電磁弁を持って製品本体を運ばないでください。
端子箱部に結線されたケーブルで本体をぶら下げる持ち方は避けてください。
電磁弁を足場にしたり、重量物を載せないでください。
3日以上使用していない場合は、初回の応答時間が 1秒ほど遅れることがあります。使用開始前に
試運転してください。
パイロット圧力は仕様範囲内で使用してください。
作動頻度を守ってください。作動頻度は下表を参してください。
作動頻度
接続口径
作動頻度
0.51.0MPa
1.6MPa
15A
30 /min 以下
30 /min 以下
20A
30 /min 以下
30 /min 以下
L20A/25A
30 /min 以下
30 /min 以下
32A/40A
20 /min 以下
イロットブのきないこがあります。
GCVSE2 リーズでパイロット電磁弁からの排気音を消したい場合は、パイロット電磁弁の排気ポ
ートにサイレン(接続口径 M5)を取付けてください。
クーラント液の種類によってはシール材などが腐食し、材質的に使用できない物があります。
塩素系のクーラント液の場合は、FKM シールを使用してください。
不明な点は、当社または、代理店へ相談してください。
異常に気付いたときは、“5 トラブルシューティング”を参照してださい。
SM-50704/2 3. 使用方法
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3.3 手動操作
注意
手動操作を行った後は、手動軸が元の位置に戻ったことを確認する。
<ノンロック式の手動操作方法(適用形式:GCVSE2)>
1 パイロットポートに仕様範囲内のエア圧力を供給し
す。
2 手動軸が突き当たるまで押します。
手動軸を押している間、バルブは通電中と同じ状態
になり、作動します。
手動軸を離すと、作動状態から復帰します。
3 手動軸が元の位置に戻っていることを確認します。
手動軸を押している間、作動します。
/