CKD CHB・CHBF・CHGシリーズ ユーザーマニュアル

  • このチャットアシスタントは、CKD CHB/CHBF/CHGシリーズエアオペレイト式ボールバルブの取扱説明書の内容を理解しています。取り付け方法、使用方法、保守点検方法、トラブルシューティングなど、この製品に関するご質問にお答えします。お気軽にご質問ください。
  • 設置環境で注意すべき点は?
    配管方法で重要なことは?
    手動操作はどのように行いますか?
    保守点検の目安は?
    緊急遮断弁として使用できますか?
取扱説明書
取扱説明書
エアオペレイト式ボールバル
CHB/CHBF/CHG シリー
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-9227/8
SM-358642
SM-9227/8 はじめに
i 2022-03-01
はじめに
このたびは、当社のエアオペレイト式「CHB/CHBF/CHG シリーズ」をお買求めいただきまして、誠にありがと
ございます。本取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事
を記載したものです。よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品は制御弁(電磁弁や電動弁、エアオペレイト弁など)を使用するにあたって、材料や流体、配管、
電気などについての基礎的な知識を持った人を対象にしています。制御弁についての知識を持たない
人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いま
せん。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-9227/8 安全にご使用いただくために
ii 2022-03-01
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置
の機械機構と、空気圧制御回路または水制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できるこ
とを確認してください。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414JIS B 8370JFPS 2008(各規格の最新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規な
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があ
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
警告
注意
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-9227/8 安全にご使用いただくために
iii 2022-03-01
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、次に示すような条件・環境で
使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。た
だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源を OFF
にし、システム内の圧縮空気、流体は排出し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
SM-9227/8 安全にご使用いただくために
iv 2022-03-01
設計、選定に関する注意事項
警告
緊急遮断弁などの安全確保用バルブとしては使用しない。
本製品は緊急遮断弁などの安全確保用バルブとして設計されていません。そようなシステムの場合
は、確実に安全を確保できる手段をとったうえで、使用してください。
本製品の仕様、お客様のシステムとの適合性をお客様の責任で確認のうえ、機器選定し、取扱う。
誤った機器選定、取扱いは、本製品のトラブルのみならずお客様のシステムトラブルの発生原因にな
ます。
廃棄に関する注意事項
注意
製品を廃棄するときは、廃棄物の処理や清掃に関する法律に準拠し、専門廃棄物処理業者に依頼して処
理する。
SM-9227/8 目次
v 2022-03-01
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
設計、選定に関する注意事 .......................................................................................... iv
廃棄に関する注意事項 .................................................................................................... iv
目次 .................................................................................................................................... v
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 形番表示 .............................................................................................................. 1
1.2 仕様 ..................................................................................................................... 3
1.3 内部構造 .............................................................................................................. 5
2. 取付け ......................................................................................................................... 9
2.1 設置環境 ............................................................................................................... 9
2.2 開梱 .................................................................................................................... 10
2.3 取付方法 ............................................................................................................. 10
2.4 配管方法 ..............................................................................................................11
2.5 配線方法 ............................................................................................................. 14
3. 使用方法 ................................................................................................................... 15
3.1 使用前の確認(施工後の確) ............................................................................. 16
3.2 使用上の注意 ..................................................................................................... 17
3.3 手動操作 ............................................................................................................. 17
4. 保守、点検................................................................................................................. 18
4.1 保守部品 ............................................................................................................ 18
4.2 分解、組立方 .................................................................................................. 19
4.2.1 分解方法 ...................................................................................................... 20
4.2.2 組立方法 ...................................................................................................... 21
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 22
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 22
6. 保証規定 ................................................................................................................... 23
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 23
6.2 保証期間 ............................................................................................................. 23
SM-9227/8 1. 製品概要
1 2022-03-01
1. 製品概要
1.1 形番表示
SM-9227/8 1. 製品概要
2 2022-03-01
SM-9227/8 1. 製品概要
3 2022-03-01
1.2 仕様
SM-9227/8 1. 製品概要
4 2022-03-01
SM-9227/8 1. 製品概要
5 2022-03-01
1.3 内部構造
SM-9227/8 1. 製品概要
6 2022-03-01
SM-9227/8 1. 製品概要
7 2022-03-01
SM-9227/8 1. 製品概要
8 2022-03-01
SM-9227/8 2. 取付け
9 2022-03-01
2. 取付
2.1 設置環境
警告
指定仕様外または特殊な用途で使用する場合は、仕様について当社に相談する。
水、切削油が直接掛からないようにする。
水、切削油がボールバルブに掛かると作動不良の原因になります。
設置場所は保護構造が許せる範囲なら屋外の設置も可能ですが、直射日光を避け、雷害などを避
けるためにも樹脂配管等の処置を行ってください。
爆発性ガス・腐食性ガス等の雰囲気中では使用しない。
多湿環境では使用しない。
温度変化により結露が発生する場合があります。
凍結の恐れのある場合は、水抜きを行い保温する等の処置をする
温度変化により結露が発生する場合があります。
注意
バルブ内に粉塵が入らないように保護する。
周囲に粉塵などが多い場合は、バルブのパイロットエア排気ポートにサイレンサまたはエルボ継手を
下向きに取付けて粉塵が入らないように保護してください。
配管を締付けおよびやり直す時は製品を固定して行う。
ボディ側を配管する時はボディを、キャップ側を配管する時はキャップを固定してください。
配管の締め過ぎに注意してください。
寒冷地で使用する場合、適切な凍結対策を実施してください。
本製品は屋外では使用できません。カバーやパネル内に設置して保護してください。
ボールバルブに振動や慣性が加わる環境では使用しないでください。
SM-9227/8 2. 取付け
10 2022-03-01
2.2 開梱
注意
配管実施寸前まで配管ポート保護を外したり、本製品をビニール袋から出さない。
配管ポート保護を配管作業以前に外したり、本製品をビニール袋から出すと、配管ポートから内部に異
物が入り、故障や誤作動などの原因になります。
ご注文の製品形番と製品に表示されている番が、同一であることを確認してください。
製品外部に損傷が無いことを確認してください。
保管時は弁の内部に異物が入らないように個装箱のまま保管し、配管時に箱から取出してください。
2.3 取付方法
注意
本取扱説明書を熟読し、内容を理解したうえで製品を取付ける。
製品の取扱い、取付けはボディをしっかり保持して行う。
取付後、配管漏れの有無を確認して、正しく取付けられていることを確認する。
取付姿勢は自由です。
配管時には、ボールバルブ側およびパイロットエアの供給ポートが下図のように配管してくださ
い。
保守やトラブルシュート時の安全作業を考慮して、十分なスペースを確保してください。
単動作動形アクチュエータの呼吸穴に取り付けている排気キャップは、誤配管防止のためのゴ
ム栓ですので取らずに使用できます。ただし、水滴、油などがかかる場所では水滴が侵入しない
よう、排気キャップを取り除き、エルボを下向きに配管する等の適切な防護対策を施してくださ
い。
バルブの固定方法は、ボールバルブ部の配管支持にて固定してください。
タンク内の流体を制御する場合は、タンク底から少し上に配管してください。
SM-9227/8 2. 取付け
11 2022-03-01
2.4 配管方法
注意
配管時にアクチュエータ部には力を加えないでください。
配管の締付け、配管接続をやり直すときは、製品を固定する。
配管の荷重、振動がバルブに直接加わらないように、配管を固定、支持する。
配管接続が完了して流体を供給するとき、急激に高い圧力が掛からないようにする。
配管接続が不十分な場合、配管が外れたり、流体が漏れる事故につながります。
配管の清掃
配管の前には、ゴミや金属粉、さび、シールテープなどの異物を除去するため、0.3MPa 以上のエアでフラッ
ングを行ってください。
異物の除去
流体中のゴミ、異物などは、作動不良や漏れの原因になるため除去してください。
ボールバルブの前にはストレー(80100 メッシュ程度)を取付けてください。
また、パイロット回路には m以下のフィルタを取付けてください。
配管時の流体供給ポート
配管時はボディ側、パイロットエア側の供給ポートを下表のように配管してください。
ボディ側、パイロットエア側の供給ポート
作動方式
ボールバルブ側供給ポート
パイロットエア供給ポート
2ポート弁 複動作動形
Aまたは B
OPEN および CLOSED
2ポート弁 単動作動形
Aまたは B
IN
3ポート弁 複動作動形
C
ACおよび BC
3ポート弁 単動作動形
C
IN
配管は下図の例をおすすめ致します。
保守点検をしやすくするためにユニオン継手またはフランジ継手の使用とバイパス管を設けてください。
SM-9227/8 2. 取付け
12 2022-03-01
シール剤
シールテープまたはシール剤は、ねじ部分の先端から 2山以上内側の位置に付けます。配管のねじ部分よ
先端に出ていると、ねじ込みによってシールテープの切れ端やシール剤の残材がバルブの内部に入り込み、
故障の原因になります。
シールテープを使用する場合は、ねじの方向と反対方向に巻付け、指先で押さえてねじに密着させてください。
液状シール剤を使用する場合は、樹脂部品に付着しないように注意してください。樹脂部品が破損し、故障
誤作動などの原因になります。また、めねじ側にはシール剤を塗布しないでください。
締付け
・バルブに配管するときは必ずキャップまたはボディをスパナまたはバイスなどで固定して、ねじ込んでください。
・配管時の締付トルクは、下表を参考にしてください。
パイロットエアポート配管の推奨締付トルク
配管の接続口径
推奨締付トルク(Nm)
Rc1/8
79
メインポート配管の推奨締付トルク
配管の接続口径
推奨締付トルク(Nm)
Rc3/8
3133
Rc1/2
4143
Rc3/4
6265
Rc1
8386
Rc1 1/4
97100
Rc1 1/2
104108
Rc2
132136
給油
このバルブは無給油でも使用が可能です。ルブリケータは不要ですが、給油する場合はタービン油 1種、ISO
VG32(無添)を使用してください。
また、給油を途中で中止すると、初期潤滑剤の消失によって作動不良を招くおそれがあるため、オイルが切れ
ないように必ず継続して給油してください。
シールテープ
固形/液状シール剤
適切
適切
不適切
不適切
2山残す
SM-9227/8 2. 取付け
13 2022-03-01
パイロットエアのドレン対策
圧縮空気中には多量のドレ(水や酸化オイル、タール、異物な)が含まれています。これらは空気圧機器の
精度を著しく低下させる原因になります。ドレン対策としては、アフタークーラドライヤによる除湿やフィルタによ
る異物除去、タール除去フィルタによるタール除去などで、エア質の改良を行ってください。
粉塵の混入防
周囲に粉塵などが多い場合は、パイロットエアの排気ポートや呼吸穴側にサイレンサまたはフィルタを取付け
て粉塵の侵入を防いでください。粉塵は作動不良や流体の漏れの原因になります。
パイロット操作用電磁弁
当社の電磁弁をご使用ください。
・推奨電磁弁
複動作動形:パイロット式 4ポート パイロット式 5ート弁 4G シリーズ
単動作動形:直動3ポート弁 セレックスバルブ 3PB2 シリーズ
(詳しくは、専用カタログをご参照ください。)
パイロット操作部の周辺機器(チューブ、継手)
パイロット操作用電磁弁の仕様および用途に合わせて使用してください。
(詳しくは、専用カタログをご参照ください。)
SM-9227/8 2. 取付け
14 2022-03-01
2.5 配線方法
警告
電気配線は本取扱説明書を熟読し、十分に理解したうえで行う。
製品の構造と作動原理を理解して安全性が確保できる知識が必要です。
配線方法(リミットスイッチ付のみ)
ねじ端子の配線を行う際は、コード外径φ7mm、公称断面積 0.75mm のキャブタイヤコードを使用し
M3 用の絶縁被覆つき丸型圧着端子を介して配線を行ってください。
丸形圧着端子外形寸 配線方法
ワンタッチコネクタをスイッチ本体に取付る時は、取付け金具を指で上へすべらせるように押し上げていただ
くとクランプに挿入できます。
ワンタッチコネクタをスイッチ本体に取付る時は、取付け金具を指で上へすべらせるように押し上げていただ
くとクランプに挿入できます。
完全に挿入されている場合は、容易にはずれることはありません。
/