[AK4628A]
MS0385-J-01 2012/09
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動作説明
システムクロック
必要なクロックは、MCLK, LRCK, BICK です。MCLKとLRCKは同期する必要はありますが位相を合わせる
必要はありません。MCLK周波数を設定する方法は、DFS0ピンまたはDFS0, DFS1ビットで設定する方法
(Manual Setting Mode) とデバイス内部で自動設定する方法 (Auto Setting Mode) の2つがあります。Manual
Setting Mode (ACKS = “0”: Default)では、DFS0, DFS1でサンプリングスピードが設定され(表1)、各スピードで
のMCLK周波数は自動検出され、内部クロックは適切な周波数に自動設定されます(表2,3,4)。Auto Setting Mode
(ACKS = “1”) では、MCLK周波数は自動検出され(表5)、内部クロックは適切な周波数に自動設定される(表6)
ため、DFSの設定は不要です。
動作時(PDN = “H”)に外部クロック(MCLK,BICK)を止めてはいけません。これらのクロックが供給されない場
合、内部にダイナミックなロジックを使用しているため、過電流が流れ、動作が異常になる可能性がありま
す。クロックを止める場合はパワーダウン状態(PDN = “L”)またはリセット状態(RSTN = “0”)にして下さい。
電源ON等のリセット解除時(PDN= “↑”)はMCLK, LRCKが入力されるまでパワーダウン状態です。
DFS1 DFS0 Sampling Speed (fs)
0 0 Normal Speed Mode 32kHz~48kHz
0 1 Double Speed Mode 64kHz~96kHz
Default
1 0 Quad Speed Mode 120kHz~192kHz
表1.サンプリングスピード (Manual Setting Mode)
LRCK MCLK (MHz) BICK (MHz)
fs 256fs 384fs 512fs 64fs
32.0kHz 8.1920 12.2880 16.3840 2.0480
44.1kHz 11.2896 16.9344 22.5792 2.8224
48.0kHz 12.2880 18.4320 24.5760 3.0720
表2. システムクロック例 (Normal Speed Mode @Manual Setting Mode)
LRCK MCLK (MHz) BICK (MHz)
fs 128fs 192fs 256fs 64fs
88.2kHz 11.2896 16.9344 22.5792 5.6448
96.0kHz 12.2880 18.4320 24.5760 6.1440
表3. システムクロック例 (Double Speed Mode @Manual Setting Mode)
(注:Double Speed Mode時 (DFS1= “0”, DFS0 = “1”)の128fsと192fsでは、ADCは自動パワーダウ
ンします。)
LRCK MCLK (MHz) BICK (MHz)
fs 128fs 192fs 256fs 64fs
176.4kHz 22.5792 - - 11.2896
192.0kHz 24.5760 - - 12.2880
表4. システムクロック例 (Quad Speed Mode @Manual Setting Mode)
(注:Quad Speed Mode時 (DFS1= “1”, DFS0 = “0”)では、ADCは自動パワーダウンします。)