Endres+Hauser BA iTHERM TMS12 MultiSens Linear 取扱説明書

  • こんにちは!Endress+Hauser iTHERM TMS12 MultiSens Linear の取扱説明書の内容を熟読しました。このマルチポイント温度計の設置、使用方法、メンテナンスなど、あらゆる疑問にお答えします。モジュール式設計やプライマリサーモウェルの保護機能など、この機器の特徴についてご質問があれば、お気軽にお尋ねください。
  • iTHERM TMS12 MultiSens Linearの設置条件は?
    機器の修理はどのように行いますか?
    機器の保管条件は?
    測定インサートとは何ですか?
Products Solutions Services
取扱説明書
iTHERM TMS12
MultiSens Linear
プライマリサーモウェル付きモジュール式熱電対およ
び測温抵抗体リニアマルチポイント温度計
BA01881T/33/JA/03.23-00
71643503
2023-10-27
目次 iTHERM TMS12 MultiSens Linear
2 Endress+Hauser
目次
1 本説明書について .................. 3
1.1 本文の目的 ........................... 3
1.2 シンボル ............................. 3
2 安全上の基本注意事項 .............. 5
2.1 要員の要件 ........................... 5
2.2 指定用途 ............................. 5
2.3 労働安全 ............................. 6
2.4 操作上の安全性 ....................... 6
2.5 製品の安全性 ......................... 6
3 製品説明 ........................... 7
3.1 機器の構成 ........................... 7
4 受入検査および製品識別表示 ....... 10
4.1 受入検査 ............................ 10
4.2 製品識別表示 ........................ 10
4.3 保管および輸送 ...................... 11
4.4 合格証と認証 ........................ 11
5 取付け手順 ........................ 11
5.1 設置条件 ............................ 11
5.2 機器の取付け ........................ 12
5.3 設置状況の確認 ...................... 13
6 配線 .............................. 14
6.1 クイック配線ガイド ................... 14
6.2 センサケーブルの接続 ................. 16
6.3 電源および信号ケーブルの接続 .......... 17
6.4 シールドおよび接地 ................... 17
6.5 保護等級の保証 ...................... 18
6.6 配線状況の確認 ...................... 18
7 設定 .............................. 19
7.1 前書き ............................. 19
7.2 機能チェック ........................ 19
7.3 電源投入 ............................ 20
8 診断およびトラブルシューティン
................................ 21
8.1 一般トラブルシューティング ............ 21
9 メンテナンスおよび修理 ........... 21
9.1 一般情報 ............................ 21
9.2 スペアパーツ ........................ 21
9.3 当社サービス ........................ 24
9.4 返却 ............................... 24
9.5 廃棄 ............................... 25
10 アクセサリ ........................ 25
10.1 機器固有のアクセサリ ................. 25
10.2 通信関連のアクセサリ ................. 26
10.3 サービス関連のアクセサリ .............. 27
11 技術データ ........................ 28
11.1 入力 ............................... 28
11.2 出力 ............................... 28
11.3 性能特性 ............................ 29
11.4 環境 ............................... 31
11.5 構造 ............................... 32
11.6 合格証と認証 ........................ 41
11.7 関連資料 ............................ 41
iTHERM TMS12 MultiSens Linear 本説明書について
Endress+Hauser 3
1 本説明書について
1.1 本文の目的
本取扱説明書には、機器のライフサイクルの各段階(製品識別表示、納品内容確認、
管、設置、接続、操作、設定からトラブルシューティング、メンテナンス、廃棄まで)
において必要とされるあらゆる情報が記載されています。
1.2 シンボル
1.2.1 安全シンボル
!"
このシンボルは危険な状況に対する警告を表します。この表示を無視して適切な対処
を怠った場合、死亡、重傷、爆発などの重大事故が発生する可能性があります。
!"
このシンボルは危険な状況に対する警告を表します。この表示を無視して適切な対処
を怠った場合、死亡、重傷、爆発などの重大事故が発生する可能性があります。
!"
このシンボルは危険な状況に対する警告を表します。この表示を無視して適切な対処
を怠った場合、軽傷または中程度の傷害事故が発生する可能性があります。
!"
人身傷害につながらない、手順やその他の事象に関する情報を示すシンボルです。
1.2.2 電気シンボル
シンボル 意味
直流電流
交流電流
直流/交流電流
接地端子
オペレータを保護するために、接地システムを使用して接地された接地端子
保護接地(PE)
その他の接続を行う前に接地端子の接地接続が必要です。
接地端子は機器の内側と外側にあります。
• 内側の接地端子:保護接地と電源を接続します。
• 外側の接地端子:機器とプラントの接地システムを接続します。
1.2.3 図中のシンボル
シンボル 意味 シンボル 意味
1, 2, 3,... 項目番号
1.
,
2.
,
3.
… 一連のステップ
A, B, C, ... A-A, B-B, C-C, ... 断面図
-
危険場所
.
安全場所(非危険場所)
本説明書について iTHERM TMS12 MultiSens Linear
4 Endress+Hauser
1.2.4 特定情報に関するシンボル
シンボル 意味
許可
許可された手順、プロセス、動作
推奨
推奨の手順、プロセス、動作
禁止
禁止された手順、プロセス、動作
ヒント
追加情報を示します。
資料参照
A
ページ参照
図参照
注意すべき注記または個々のステップ
1.
,
2.
,
3.
… 一連のステップ
操作・設定の結果
問題が発生した場合のヘルプ
目視確認
1.2.5 関連資料
関連する技術資料の概要については、以下を参照してください。
• デバイスビューワー(www.endress.com/deviceviewer:銘板のシリアル番号を
入力します。
Endress+Hauser Operations アプリ:銘板のシリアル番号を入力するか、銘板の
マトリクスコードをスキャンしてください。
資料の機能
ご注文のバージョンに応じて、以下の資料が提供されます。
資料の種類 資料の目的および内容
技術仕様書(TI) 機器の計画支援
本資料には、機器に関するすべての技術データが記載されており、本
機器用に注文可能なアクセサリやその他の製品の概要が示されていま
す。
簡易取扱説明書(KA) 初回の測定を迅速に開始するための手引き
簡易取扱説明書には、納品内容確認から初回の設定までに必要なすべ
ての情報が記載されています。
取扱説明書(BA) 参考資料
取扱説明書には、機器ライフサイクルの各種段階(製品の識別、納品
内容確認、保管、取付け、接続、操作、設定からトラブルシューティ
ング、メンテナンス、廃棄まで)において必要とされるあらゆる情報
が記載されています。
機能説明書(GP) 使用するパラメータの参考資料
本資料には、個々のパラメータの詳しい説明が記載されています。本
説明書は、全ライフサイクルにわたって本機器を使用し、特定の設定
を行う人のために用意されたものです。
iTHERM TMS12 MultiSens Linear 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 5
資料の種類 資料の目的および内容
安全上の注意事項(XA) 各種認定に応じて、危険場所での電気機器の安全上の注意事項も機器
に付属します。安全上の注意事項は取扱説明書の付随資料です。
機器に関する安全上の注意事項(XA)の情報が銘板に明記されて
います。
機器固有の補足資料(SD/FY) 関連する補足資料に記載される指示を常に厳守してください。補足資
料は、機器資料に付随するものです。
1.2.6 登録商標
FOUNDATION™ Fieldbus
FieldComm Group, Austin, Texas, USA の登録申請中の商標です。
HART®
FieldComm Group, Austin, Texas, USA の登録商標です。
PROFIBUS®
PROFIBUS および関連する商標(協会商標、技術商標、認証商標および PI 商標による認
定)は PROFIBUS User Organization e.V.(PROFIBUS ユーザー組織), Karlsruhe -
Germany の登録商標です。
2 安全上の基本注意事項
操作を行う作業員の安全を確保するために、十分な予防措置を講じた上で取扱説明書に
記載される指示や手順を実施してください。安全を脅かす可能性のある問題に関する
情報が図やシンボルで示されています。図やシンボルが提示されている操作を実行す
る場合、事前に安全上の注意事項を参照してください。ここに記載される情報について
は正確を期していますが、望ましい結果を保証するものではありません。特に、この情
報は明示的/黙示的に関わらず性能を保証するものではありません。当社は製品の設計
および仕様について予告なく変更および改良する権利を有します。
2.1 要員の要件
設置、設定、診断、およびメンテナンスを実施する要員は、以下の要件を満たさなけれ
ばなりません。
訓練を受けて、当該任務および作業に関する資格を取得した専門作業員であること。
施設責任者の許可を得ていること。
各地域/各国の法規を熟知していること。
作業を開始する前に、取扱説明書、補足資料、ならびに証明書(用途に応じて異な
ります)の説明を読み、内容を理解しておくこと。
指示に従い、基本条件を遵守すること。
オペレータ要員は、以下の要件を満たさなければなりません。
施設責任者からその作業に必要な訓練および許可を得ていること。
本資料の説明に従うこと。
2.2 指定用途
本製品の使用目的は、熱電対の技術を使用してリアクタ、容器、配管内部の温度プロフ
ァイルを測定することです。
不適切な使用や指定用途以外での使用に起因する損傷については、製造者は責任を負い
ません。
安全上の基本注意事項 iTHERM TMS12 MultiSens Linear
6 Endress+Hauser
本製品は以下の条件に基づいて設計されています。
条件 説明
内圧 ジョイント、ネジ込み接続、シーリングはリアクタ内部の最大作動圧力に応
じて設計されています。
動作温度 使用材質は、最低および最高動作温度/設計温度に基づいて選択されていま
す。固有応力を防止して機器とプラントの適切な統合を実現するために、
変位が考慮されています。プラント内部に機器のサーモウェルを固定する
場合、細心の注意が必要です。
測定物 適切な寸法と材質を選択することで、以下に示すような摩耗の兆候を最小限
に抑えることができます。
• 不均一腐食
• 浸食および摩耗
• 制御できない予測不能な化学反応による腐食現象
機器の稼働寿命を最大限に延ばすには、特定のプロセス流体分析を実施して
適切な材質を選択する必要があります。
疲労 動作時の周期的負荷については考慮されていません。
振動 プロセス接続の配置上の制約から挿入長が大きくなるため、センサ素子は振
動の影響を受けます。この振動は、プラントに入るサーモウェルの経路を適
切に選択し、クリップや終端チップなどのアクセサリで固定することで最小
化することができます。伸長ネックは振動負荷に対する耐性を備えるため、
周期的負荷から中継端子箱を保護し、ネジ込み部品の緩みを防止できます。
機械的応力 プラントのすべての作業条件において、安全係数で乗算された機器の最大応
力は常に材質の降伏応力を下回ることが保証されています。
周囲条件 中継端子箱(ヘッド組込型伝送器あり/なし)配線、ケーブルグランドやそ
の他の器具は、外部温度の許容範囲内での使用に基づいて選択されていま
す。
2.3 労働安全
機器で作業する場合:
各国の規制に従って、必要な個人用保護具を着用してください。
2.4 操作上の安全性
機器が損傷する可能性があります。
本機器は、適切な技術条件およびフェールセーフ条件下でのみ操作してください。
施設作業者には、機器を支障なく操作できるようにする責任があります。
機器の改造
機器を無断で改造することは、予測不可能な危険を引き起こす可能性があるため、禁止
されています。
変更が必要な場合は、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い合わせください。
修理
操作上の安全性と信頼性を保証するために、以下の点にご注意ください。
機器の修理は、明確に許可された場合にのみ実施してください。
電気機器の修理に関する各地域/各国の規定を遵守してください。
純正のスペアパーツおよびアクセサリのみを使用してください。
2.5 製品の安全性
本機器は、最新の安全要件に適合するように GEP(Good Engineering Practice)に従っ
て設計され、テストされて安全に操作できる状態で工場から出荷されます。
iTHERM TMS12 MultiSens Linear 製品説明
Endress+Hauser 7
本機器は一般的な安全基準および法的要件を満たします。また、機器固有の EU 適合宣
言に明記された EU 指令にも準拠します。Endress+Hauser は機器に CE マークを添付
することにより、機器の適合性を保証します。
3 製品説明
3.1 機器の構成
本マルチポイント温度計は、複数の温度測定用のモジュール製品シリーズの 1 つです。
モジュール構造のため、サブユニットやコンポーネントを個別に交換でき、メンテナン
スおよびスペアパーツ管理を簡素化できます。
主要な構成部品を以下に示します。
測定インサートプロセス接続に溶接されたプライマリサーモウェルで保護される個
々の金属被覆センサ素子(熱電対または測温抵抗体)で構成されます。さらに、コン
ジットまたはサーモウェルを個別に使用すると、動作条件下でも測定インサートを交
換することができます。この場合、測定インサートを個別のスペアパーツとして、
準のオーダーコード(TSC310、TST310 など)を使用して注文するか、または、特別
な測定インサートとして注文することができます。特定のオーダーコードについて
は、当社担当者にお問い合わせください。
プロセス接続:ASME または EN フランジが使用されます。圧力ポートや機器昇降用
のアイボルトを使用できます。
ヘッドケーブルグランド、ドレンバルブ、アースネジ、端子、ヘッド組込型伝送器
などのコンポーネントを備えた中継端子箱で構成されます。
支持機構:スイベルジョイントによって中継端子箱を支持します。
追加アクセサリどの構成に対しても注文していただけますが、交換可能な測定イン
サート付きの構成の場合に特にお勧めします(圧力センサ、マニホールド、バルブ、
コネクタなど)
プライマリサーモウェルプロセス接続に直接溶接され、優れた機械的保護と耐食性
が保証されます。
診断チャンバ稼働寿命全体にわたり機器の状態を継続的に監視でき、容器の漏れを
防止できるハウジングの閉鎖領域に配置されます。診断チャンバはアクセサリ(バル
ブ、マニホールドなど)用の接続部を備えます。広範なアクセサリを使用して、最高
レベルのシステム情報(圧力、温度、流体の組成、次のメンテナンスステップなど)
を取得できます。
製品説明 iTHERM TMS12 MultiSens Linear
8 Endress+Hauser
一般に、システムはプロセス環境内部のリニア温度プロファイルを測定します。複数台
の Multisens Linear(水平設置、垂直設置または傾斜設置)を設置することにより、3
次元温度プロファイルを取得することも可能です。
構成
1a
2
4
6b
11
7
8
9
3
12
6b
5
A0036465
A0036466
iTHERM TMS12 MultiSens Linear 製品説明
Endress+Hauser 9
説明、使用可能なオプション、材質
1:ヘッド
1a:直接取付け
1b:分離型
ヒンジ付きまたはネジ付きカバーの電気接続用中継端子箱。これ
には電気端子、伝送器、ケーブルグランドなどのコンポーネントが
含まれます。
SUS 316 または 316L 相当
• アルミニウム合金
• その他の材質(要問合せ)
2:支持機構 中継端子箱の取付方向を設定するためのスイベルジョイント。
SUS 316 または 316L 相当
3:プライマリサーモウェル プライマリサーモウェルは、国際規格に基づいて計算および選択さ
れた厚さのチューブで製造されており、動的/静的負荷や腐食など
の過酷なプロセス条件からセンサを保護できるように設計されて
います。
SUS 316 または 316L 相当
SUS 321 相当
SUS 304/304L 相当
SUS 310L 相当
4プロセス接続、ASME または EN 規
格に準拠したフランジ
国際規格に準拠したフランジまたは特定のプロセス要件を満たす
ように設計されたフランジが使用されます →  32。
SUS 316 および 316L 相当
SUS 304 相当
SUH 310 相当
SUS 321 相当
• その他の材質(要問合せ)
5:測定インサート 無機絶縁された接地型/非接地型熱電対または測温抵抗体(Pt100
巻線抵抗素子)
詳細については、注文情報を参照してください。
6:センサの熱接触部の測定インサー
ト先端構造
6a:サーモウェルの場合
サーモウェルの閉口端によって、センサをプライマリサーモウェル
内の適切な計測位置に保持できます。このサーモウェル終端は、
下のように構成できます。
• 溶接された熱ブロックディスクにより、プライマリサーモウェル
壁と温度センサの最適な熱伝導を確保できます。センサは交換
可能です。
• 内壁に押しつけられた個々の熱ブロックにより、プライマリサー
モウェルと交換可能な測定インサート先端の間の最適な熱伝導
を確保できます。
• ストレート型先端。
詳細については、注文情報を参照してください。
6b:コンジットの場合 コンジットの開口端によって、センサをプライマリサーモウェル内
の適切な計測位置に保持できます。このコンジット終端は、以下の
ように構成できます。
• バイメタル板により、センサをメインサーモウェルの内壁に押し
つけます。この接触により、応答時間を短縮できます。センサは
交換できません。
• 湾曲型先端。
7:環付きボルト 機器の昇降を容易に行うことができるため、設置作業を簡素化でき
ます。
SUS 316 相当
8:延長ケーブル 測定インサートと中継端子箱間の電気接続用。
PVC シールド
FEP シールド
シールドなし、PVC フライングリード
9:圧力用接続(ネジ込み接続) 圧力検出用の補助接続およびフィッティング。
10:安全装置
10aケーブルコンジットシステム(分
離型ヘッドの場合)
10b:延長ケーブルカバー
ケーブルコンジット柔軟性に優れたポリアミド製のため、診断チ
ャンバの上部と分離型中継端子箱を接続できます。
延長ケーブルカバーケーブル接続を保護するために中継端子箱の
フレームに成形ステンレスプレートが固定されています。
受入検査および製品識別表示 iTHERM TMS12 MultiSens Linear
10 Endress+Hauser
説明、使用可能なオプション、材質
11コンプレッションフィッティング 診断チャンバ上部と外部環境間の気密性を確保するための高性能
スリーブ。広範な測定物に適応し、高温高圧など、要件が厳しい
場合に最適です。
12:診断チャンバ
12a:標準チャンバ
12b:拡張チャンバ
漏れ検知および容器の安全性を確保するための診断チャンバ。格
納された測定物の継続的な圧力検出によりシステム挙動を監視し
ます。
標準構成測定インサートは交換できません。偶発的に破損した場
合には延長ケーブルを交換できます(測定インサート基部の交換に
よる)
拡張構成:測定インサート一式を交換できます。
4 受入検査および製品識別表示
4.1 受入検査
機器の受領後、すみやかに以下の手順に従ってご確認ください。
1. 梱包と機器に損傷がないか確認してください。
2. 損傷が見つかった場合:
すぐに製造者にすべての損傷を報告してください。
3. 損傷した部品や機器を設置しないでください。設置した場合、製造者は材質の耐
性や本来の安全要件の遵守を保証できず、それにより生じるいかなる結果に対し
ても責任を負わないものとします。
4. 納入範囲を発注内容と照合してください。
5. 輸送用のすべての梱包材を取り外してください。
6. 銘板のデータと発送書類に記載された注文情報が一致していますか?
7. 技術仕様書やその他の必要な関連資料(証明書など)がすべて添付されています
か?
1 つでも条件が満たされていない場合は、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い
合わせください。
4.2 製品識別表示
機器を識別するには、以下の方法があります。
• 銘板
• 銘板に記載されたシリアル番号をデバイスビューワー
www.endress.com/deviceviewer)に入力します。機器に関するすべての情報および
機器に添付される技術仕様書の一覧が表示されます。
銘板のシリアル番号を Endress+Hauser Operations アプリに入力するか、Endress
+Hauser Operations アプリで銘板の 2-D マトリクスコード(QR コード)をスキャン
すると、機器に関するすべての情報および機器に付属する技術仕様書が表示されま
す。
4.2.1 銘板
注文した機器が納入されていますか?
銘板には機器に関する以下の情報が記載されています。
• 製造者識別、機器名称
• オーダーコード
• 拡張オーダーコード
• シリアル番号
iTHERM TMS12 MultiSens Linear 取付け手順
Endress+Hauser 11
• タグ名(TAG)
• 技術データ:電源電圧、消費電流、周囲温度、通信関連データ(オプション)
• 保護等級
• 認定(シンボル付き)
銘板の情報とご注文内容を照合してください。
4.2.2 製造者名および所在地
製造者名: Endress+Hauser Wetzer GmbH + Co. KG
製造者の住所: Obere Wank 1, D-87484 Nesselwang または www.endress.com
4.3 保管および輸送
保管温度:–40~+85 °C (–40~+185 °F)
最大相対湿度:< 95 %(IEC 60068-2-30 に準拠)
機器を保管および輸送する場合、機器が衝撃や外部の影響から確実に保護されるよ
うに梱包してください。納入時の梱包材を使用すると、最適な保護効果が得られま
す。
保管中は、以下に示す環境の影響を回避してください。
• 直射日光
• 高温物体の近接
• 機械的振動
• 腐食性の測定物
4.4 合格証と認証
本製品に対する最新の認証と認定は、www.endress.com の関連する製品ページから入
手できます。
1. フィルタおよび検索フィールドを使用して製品を選択します。
2. 製品ページを開きます。
3. 「ダウンロード」を選択します。
5 取付け手順
5.1 設置条件
L警告
これらの設置ガイドラインを遵守しなかった場合、作業員の重傷/致命傷につながる事
故が発生する可能性があります
適切な資格を持つ作業員以外は設置作業を実施しないでください。
L警告
爆発により作業員の重傷/致命傷につながる事故が発生する可能性があります
爆発性雰囲気内でその他の電気/電子機器を接続する場合、事前にループ内の機器が
本質安全またはノンインセンディブフィールド配線方式に準拠して設置されている
ことを確認してください。
伝送器の動作環境が適切な危険場所証明に適合していることを確認してください。
すべてのカバーおよびネジ込み部品が防爆要件に完全に適合している必要がありま
す。
取付け手順 iTHERM TMS12 MultiSens Linear
12 Endress+Hauser
L警告
プロセスの漏れにより作業員の重傷/致命傷につながる事故が発生する可能性がありま
動作中にネジ部品を緩めないでください。圧力を印加する前にフィッティングを設
置して締め付けてください。
注記
他のプラントコンポーネントから追加の負荷や振動が発生すると、センサ素子の動作に
影響を及ぼす可能性があります。
設置計画では想定されていない他のシステムとの接続により、システムに追加の負
荷や外部モーメントをかけることは禁止されています。
本システムを振動が発生する場所に設置することはできません。発生した負荷によ
り接続のシーリングが弱まり、センサ素子の動作に悪影響を及ぼす可能性がありま
す。
許容リミットの超過を防止するために、適切な機器の設置を検証するのは最終的な
ユーザーの責任です。
環境条件については、技術データを参照してください。→  31
計測システムを設置するときに、摩擦の発生を防止し、特に火花が発生しないよう
に注意してください。
タンクの既存の内部インフラストラクチャを使用して設置する場合、外部荷重(例
えば、プライマリサーモウェルの先端に作用する荷重)による変形や歪みがが機器
(特に溶接部分)に生じていないことを確認してください。
5.2 機器の取付け
5.2.1 取付手順
機器を設置する場合、容器の内部検査を実施することをお勧めします。挿入を容易に行
うために、最初に障害物の有無を確認してください。計測システムの設置時には摩擦の
発生を防止し、特に火花が発生しないように注意してください。
1.
1.
2.
A0036480
フランジノズルと機器のフランジ間にガスケットを配置します(フランジのガス
ケット座が清潔であることを確認してから実施してください)
2. ノズルに機器を配置して、メインサーモウェルをノズルに通します。変形しない
ように注意してください。
3.
3.
A0036481
フランジの所定の各穴にボルトを挿入して、ナットで軽く締め付けます。適切な
ドライバを使用し、まだ完全には締め付けないでください。
iTHERM TMS12 MultiSens Linear 取付け手順
Endress+Hauser 13
4.
4.
A0036700
フランジの各穴にボルトを完全に挿入したら、適切な工具を使用して対角線方式
で締め付けます(該当する基準に基づく張力制御)
5. 必要に応じて、中継端子箱の位置を調整します。これを行う場合はグラブネジを
緩め、スイベルジョイントを目的の位置に配置します。再びグラブネジを締め付
けます。
6.
+
+
-
-
+
+
-
-
+
+
-
-
7. 8.
A0028375
システムに配線を行うには、中継端子箱のカバーを開けて、延長または補助ケー
ブルを中継端子箱内の各ケーブルグランドに通します。
7. ケーブルグランドを中継端子箱に締め付けます。
8. ケーブルを接続端子または中継端子箱の温度伝送器に接続します。配線指示に従
ってください。ケーブルと接続先の接続端子のタグ番号が正しく対応しているこ
とを確認してください。
9. カバーを閉じます。保護等級(IP)が損なわれないように、シールが正しく配置
されていることを確認します。ドレンバルブを適切な位置に配置します(結露制
御用)
注記
取付後、設置した温度計測システムについて簡単に確認してください。
ネジ込み接続の締まり具合を確認します。緩んでいる部品がある場合、適切なトル
クで締め付けます。
配線が正しいことを確認し、熱電対の導通試験を行い(熱電対の測定点の温度を上
げます)、短絡が発生しないことを確認します。
5.3 設置状況の確認
計測システムを設定する前に、以下の最終確認をすべて完了してください。
機器の状態と仕様
機器は損傷していないか?(外観検査)
配線 iTHERM TMS12 MultiSens Linear
14 Endress+Hauser
周囲条件が機器仕様に適合しているか?
例:
• 周囲温度
• 適正条件
ネジ込み部品に変形がないか?
ガスケットに変形がないか?
設置
装置とノズル軸の配置が揃っているか?
フランジのガスケット座が清潔であるか?
フランジとカウンタフランジが適切にボルト留めされているか?
サーモウェルに変形がないか?
ボルトが完全にフランジに挿入されているか?フランジが完全にノズルに取り付けられてい
ることを確認します。
プライマリサーモウェルが内部インフラストラクチャに適切に固定されているか(該当する場
合)?
ケーブルグランドが延長ケーブルに締め付けられているか?
延長ケーブルが中継端子箱の端子に接続されているか?
延長ケーブルの保護材(ご注文時)が適切に取り付けられているか?
6 配線
L注意
これに従わない場合、電子部品を破損する可能性があります。
電源のスイッチを切ってから機器を設置または接続してください。
機器を危険場所に設置する場合、本取扱説明書に付加される各防爆資料の指示と接
続図に特に注意してください。不明な点がございましたら、お近くの当社営業所も
しくは販売代理店までお問い合わせください。
伝送器を配線する場合、同梱された伝送器の簡易取扱説明書の配線指示も遵守して
ください。
機器を配線するには、以下の手順を実行します。
1. 中継端子箱のハウジングカバーを開きます。
2. 中継端子箱の側面にあるケーブルグランドを開きます。
3. ケーブルグランドの開口部にケーブルを通します。
4. 図 に従ってケーブルを接続します。
5. 配線が完了したら、ネジ端子をしっかりと締め付けます。再びケーブルグランド
をしっかりと締め付けます。ハウジングカバーを閉じます。
6. 接続エラーを防止するために、配線状況の確認に記載されるヒントに注意してく
ださい。→  18
6.1 クイック配線ガイド
端子割当て
iTHERM TMS12 MultiSens Linear 配線
Endress+Hauser 15
注記
静電気放電により電子部品が破損または故障する可能性があります。
端子を静電気放電から保護するための対策を講じてください。
不正確な測定値の取得を防止するには、熱電対および測温抵抗体センサの直接配線
用の延長または補助ケーブルを使用する必要があります。各端子台の極性および
配線図に従う必要があります。
フィールドバス接続ケーブルの計画および取付けについては、機器の製造者は責任
を負いません。したがって、製造者はアプリケーションに適さない材質の選択や不
適切な設置に起因する損害については、一切責任を負わないものとします。
-
+
+
1
-
2
7
6
5
4
3
1
2
7
6
5
4
3
Sensor input 2 Sensor input 1
RTD 4- and 3-wire:
RTD 3-wire:
Bus connection
and supply voltage
Display connection
red
white
red red
red
whitewhite
TC
TC
A0045419
 1 2 センサ入力のヘッド組込型伝送器(TMT8x)の配線図
3
5
6
RTD
3
4
5
6
RTD
1
2
TC 6
4
3-wire 4-wire
Power supply
head transmitter and
analog output 4 to 20 mA,
or bus connection
(red) (red)
(red) (red)
(white) (white)
(white)
A0045418
 2 1 センサ入力のヘッド組込型伝送器(TMT18x)の配線図
熱電対のケーブルカラー
IEC 60584 に準拠 ASTM E230 に準拠
タイプ J:黒(+)、白(-)
タイプ K:緑(+)、白(-)
タイプ N:ピンク(+)、白(-)
タイプ J:白(+)、赤(-)
タイプ K:黄(+)、赤(-)
タイプ N:オレンジ(+)、赤(-)
配線 iTHERM TMS12 MultiSens Linear
16 Endress+Hauser
6.2 センサケーブルの接続
各センサには個別のタグ番号が付加されています。既定の設定では、設置される伝
送器または端子にすべてのケーブルが接続されます。
+
+
-
-
+
+
-
-
+
+
-
-
+
+
-
-
1B
1B
1A
1A
A0033288
 3 端子台での直接配線。内部センサの配線例:2 x TC センサ、測定インサート番号 1
配線は番号順に実行されます。つまり、番号 1 の伝送器の入力チャンネルは、測定イ
ンサートの番号 1 の配線から順番に接続されます。番号 1 の伝送器のすべてのチャン
ネルが接続されるまで、番号 2 の伝送器は使用されません。各測定インサートの配線
には 1 から連番が付加されています。ダブルセンサを使用する場合、2 台のセンサを識
別するための接尾文字が内部のマークに付加されます。たとえば、ダブルセンサの場
合、同じ測定インサートや測定点(1 番)に対して、1A と 1B などのマークが付加され
ます。
+
1
-
2
7
6
5
4
3
+
1
-
2
7
6
5
4
3
+
1
-
2
7
6
5
4
3
+
1
-
2
7
6
5
4
3
1B
1A
1A
1B
A0033289
 4 取付けおよび配線済みのヘッド組込型伝送器。内部センサの配線例:2 x TC
iTHERM TMS12 MultiSens Linear 配線
Endress+Hauser 17
センサタイ
伝送器タイプ 配線ルール
1 x RTD ま
たは TC
1 センサ入力(1 チャンネル)
2 センサ入力(2 チャンネル)
マルチチャンネル入力(8 チャンネ
ル)
測定インサート 1 つに対して 1 x ヘッド組込型伝
送器
測定インサート 2 つに対して 1 x ヘッド組込型伝
送器
測定インサート 8 つに対して 1 x マルチチャンネ
ル伝送器
2 x RTD ま
たは TC
1 センサ入力(1 チャンネル)
2 センサ入力(2 チャンネル)
マルチチャンネル入力(8 チャンネ
ル)
• なし
測定インサート 1 つに対して 1 x ヘッド組込型伝
送器
測定インサート 4 つに対して 1 x マルチチャンネ
ル伝送器
6.3 電源および信号ケーブルの接続
ケーブル仕様
• フィールドバス通信には、シールドケーブルの使用をお勧めします。プラントの接地
コンセプトを考慮する必要があります。
信号ケーブル接続用の端子(1+ および 2-)は、逆接に対して保護されています。
• 導体断面積:
最大 2.5 mm2 (14 AWG):ネジ端子
最大 1.5 mm2 (16 AWG):スプリング端子
必ず一般的な手順 →  14 に従ってください。
+
1
-
2
7
6
5
4
3
+
1
-
2
7
6
5
4
3
1
2
3
4
A0033290
 5 設置済み伝送器への信号ケーブルと電源の接続
1 外部の接地端子
2 信号ケーブルおよび電源用端子
3 内部の接地端子
4 シールド信号ケーブル(フィールドバス通信の場合に推奨)
6.4 シールドおよび接地
伝送器の配線に関する特定の静電シールドおよび接地については、設置した伝送器
の取扱説明書を参照してください。
設置においては、該当する各国の設置法規およびガイドラインを遵守してください。各
接地点の電位が大きく異なる場合は、シールドの 1 点のみを基準接地点に接続してく
ださい。電位平衡のないシステムの場合は、フィールドバスシステムのケーブルシール
ドを電源ユニットまたは安全バリアなどに一端だけを接地してください。
配線 iTHERM TMS12 MultiSens Linear
18 Endress+Hauser
注記
電位平衡のないシステムにおいてケーブルシールドが複数個所で接地されていると、
源周波数に応じた均等化電流が生じ、信号ケーブルの損傷または信号伝送に重大な影響
を及ぼすことがあります。
このような場合は、信号ケーブルシールドを一端だけ接地し、ハウジング(センサ
ヘッド、フィールドハウジング)の接地端子には接続しないでください。接続され
ていないシールドは絶縁する必要があります!
6.5 保護等級の保証
本機器は IP 66 の保護等級要件を満たします。設置またはサービス後に保護等級要件
を満たすには、以下の点を考慮する必要があります(→  6,  18)
• ハウジングシールを交換する前に、シールが清潔で破損がないことを確認する必要が
あります。乾燥がひどい場合は、洗浄または交換してください。
• ハウジングのネジとカバーをすべて締め付ける必要があります。
• 接続に使用するケーブルについては、適正な規定の外径を選択する必要があります
(例:M20 x 1.5、ケーブル径:0.315~0.47 in(8~12 mm)
• ケーブルグランドを締め付けてください。
• ケーブルまたはコンジットを接続口に挿入する前に、下方向にたるませてください
「ウォーターサック」。これにより、発生する可能性のある水分がグランドに入らな
いようになります。ケーブルまたはコンジットの接続口が上を向かないように機器
を設置してください。
• 未使用の接続口は付属のブランキングプレートを使用して封鎖する必要があります。
保護グロメットを NPT フィッティングから取り外さないでください。
A0011260
 6 保護等級を維持するための接続に関するヒント
6.6 配線状況の確認
機器は損傷していないか?(内部装置の検査)? 
電気接続
電源が銘板の仕様と一致しているか? 
ケーブルに適切なストレインリリーフがあるか? 
電源ケーブルおよび信号ケーブルが正確に接続されているか?→  14
すべてのネジ端子がしっかりと締め付けられており、スプリング端子の接続が確認されている
か?
すべてのケーブルグランドが取り付けられ、しっかりと固定され、密閉されているか? 
すべてのハウジングカバーが取り付けられ、しっかりと締められているか? 
端子とケーブルのマークが対応しているか? 
熱電対の導通が検証されているか? 
iTHERM TMS12 MultiSens Linear 設定
Endress+Hauser 19
7 設定
7.1 前書き
機器の機能を保証するための Endress+Hauser 製機器の標準/拡張/上級設定ガイドライ
ンは、以下に基づきます。
Endress+Hauser 製の取扱説明書
• ユーザーの設定仕様
• アプリケーション条件(プロセス条件下で該当する場合)
事業者とプロセス担当者はともに設定作業の実施通知を受けた上で、以下の作業を実施
する必要があります。
• プロセスに接続されているセンサを取り外す場合、事前に測定対象である化学製品ま
たは流体を特定します(安全データシートに従います)(該当する場合)
• 温度および圧力条件を把握します。
• 安全性が確認できるまで、プロセスフィッティングを開いたり、フランジボルトを緩
めたりしないでください。
• 入力/出力の接続解除時または信号のシミュレーション時にはプロセスに乱れが生じ
ないようにしてください。
• 工具、装置、ユーザープロセスが二次汚染から確実に保護されていることを確認しま
す。必要な洗浄工程を検討して計画します。
• 設定作業に化学製品(例:標準動作用の試薬、洗浄剤)が必要な場合は、必ず安全規
則を順守してください。
7.1.1 参照資料
Endress+Hauser の安全衛生に関する標準操作手順書(資料番号:BP01039H)
• 設定作業用の関連ツールおよび装置の操作マニュアル。
関連する Endress+Hauser のサービス資料(操作マニュアル、作業指示書、サービス
情報、サービスマニュアルなど)
• 品質に関連する装置の校正証明書(取得可能な場合)
• 安全データシート(該当する場合)
• ユーザー固有の資料(安全上の注意事項、設定点など)
7.1.2 ツールおよび装置
上記の作業リストから必要に応じてマルチメータおよび機器に関する設定ツールを使
用します。
7.2 機能チェック
機器の設定前に最終確認をすべて完了してください。
「設置状況の確認」チェックリスト
「配線状況の確認」チェックリスト
設定区分(標準、拡張、上級)に応じて設定を行う必要があります。
7.2.1 標準設定
機器の目視点検
1. 機器の輸送/出荷時または取付/配線時に発生した可能性のある損傷の有無を確認
する
2. 取扱説明書に従って設置が完了していることを確認する
3. 取扱説明書および現地の法規に従って配線(接地など)が完了していることを確
認する
設定 iTHERM TMS12 MultiSens Linear
20 Endress+Hauser
4. 機器の防塵性/防水性を確認する
5. 安全対策( 放射線測定など)を確認する
6. 機器の電源を投入する
7. アラームリストを確認する(該当する場合)
環境条件
1. 環境条件が機器に適していることを確認する:周囲温度、湿度(保護等級 IPxx)
振動、危険場所(防爆、粉塵防爆)、RFI/EMC、日除けなど
2. 利用およびメンテナンス時の機器へのアクセスを確認する
設定パラメータ
取扱説明書に従って、ユーザー指定パラメータまたは構成仕様パラメータを機器に
設定する
出力信号値の確認
現場表示器および機器の出力信号がユーザーの表示器と一致していることを確認す
7.2.2 拡張設定
標準設定の手順に加え、以下を完了する必要があります。
機器の適合性
1. アクセサリ、資料、証明書などを含む受領機器が注文書または構成仕様と一致し
ていることを確認する
2. 提供されたソフトウェアバージョンを確認する(例:「バッチ処理」などのアプリ
ケーションソフトウェア)
3. 資料のバージョンが適正であることを確認する
機能テスト
1. スイッチングポイントなどの機器出力、内部/外部シミュレータの補助入力/出力
のテスト(例:FieldCheck)
2. 測定データ/結果をユーザーの基準と比較する (例分析計の場合はラボ結果、
ッチ処理アプリケーションの場合は質量計)
3. 必要に応じて取扱説明書に従って機器を調整する
7.2.3 上級設定
標準/拡張設定の手順に加え、上級設定ではループ試験を行います。
ループ試験
1. 機器から制御室への出力信号を 3 つ以上シミュレートする
2. シミュレートされた表示値を読み取って書き留め、リニアリティを確認する
7.3 電源投入
最終確認が問題なく完了したら、電源をオンにします。その後、マルチポイント温度計
を稼働します。使用中の Endress+Hauser 製温度伝送器がある場合の設定については、
同梱の簡易取扱説明書を参照してください。
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