iTEMP TMT72

Endres+Hauser iTEMP TMT72 取扱説明書

  • こんにちは!Endress+Hauser iTEMP TMT72温度伝送器の取扱説明書の内容を読み終えました。RTD、熱電対、抵抗/電圧センサに対応したこの機器について、ご質問にお答えします。設置方法、接続手順、操作方法、トラブルシューティング、メンテナンスなど、多岐に渡る情報が含まれていますので、お気軽にご質問ください!
  • iTEMP TMT72を危険場所で使用できますか?
    iTEMP TMT72の設置条件は何ですか?
    iTEMP TMT72の設定方法は?
    iTEMP TMT72のトラブルシューティング方法は?
Products Solutions Services
取扱説明書
iTEMP TMT72
温度伝送器
BA01854T/33/JA/05.22-00
71574314
2022-05-16
バージョン
01.01(機器バージョン)
iTEMP TMT72 目次
Endress+Hauser 3
目次
1 本説明書について .................. 4
1.1 本文の目的 ........................... 4
1.2 安全上の注意事項(XA) ................ 4
1.3 使用されるシンボル .................... 4
1.4 工具シンボル ......................... 5
1.5 関連資料 ............................. 6
1.6 登録商標 ............................. 6
2 安全上の基本注意事項 .............. 7
2.1 作業員の要件 ......................... 7
2.2 指定用途 ............................. 7
2.3 操作上の安全性 ....................... 7
3 納品内容確認および製品識別表示 .... 8
3.1 納品内容確認 ......................... 8
3.2 製品識別表示 ......................... 8
3.3 製造者名および所在地 .................. 9
3.4 納入範囲 ............................. 9
3.5 認証と認定 ........................... 9
3.6 保管および輸送 ...................... 10
4 設置 .............................. 11
4.1 設置条件 ............................ 11
4.2 設置 ............................... 11
4.3 設置状況の確認 ...................... 16
5 電気接続 .......................... 17
5.1 接続要件 ............................ 17
5.2 配線クイックガイド ................... 18
5.3 センサケーブルの接続 ................. 19
5.4 伝送器の接続 ........................ 19
5.5 特別な接続方法 ...................... 20
5.6 保護等級の保証 ...................... 21
5.7 配線状況の確認 ...................... 21
6 操作オプション ................... 22
6.1 操作オプションの概要 ................. 22
6.2 操作メニューの構成と機能 .............. 25
6.3 操作ツールによる操作メニューへのアク
セス ............................... 27
6.4 SmartBlue アプリによる操作メニューへの
アクセス ........................... 30
7 システムインテグレーション ....... 32
7.1 デバイス記述ファイルの概要 ............ 32
7.2 HART 経由の測定変数 ................. 32
7.3 サポートされる HART® コマンド ......... 33
8 設定 .............................. 35
8.1 設置状況の確認 ...................... 35
8.2 伝送器の電源オン ..................... 35
8.3 機器の設定 .......................... 35
8.4 不正アクセスからの設定の保護 .......... 37
9 診断およびトラブルシューティン
................................ 39
9.1 一般トラブルシューティング ............ 39
9.2 現場表示器の診断情報 ................. 41
9.3 通信インターフェースを介した診断情報 ... 41
9.4 診断リスト .......................... 42
9.5 イベントログブック ................... 42
9.6 診断イベントの概要 ................... 42
9.7 ファームウェアの履歴 ................. 44
10 メンテナンス ..................... 44
11 修理 .............................. 44
11.1 一般情報 ............................ 44
11.2 スペアパーツ ........................ 45
11.3 返却 ............................... 45
11.4 廃棄 ............................... 45
12 アクセサリ ........................ 45
12.1 機器固有のアクセサリ ................. 45
12.2 通信関連のアクセサリ ................. 46
12.3 サービス関連のアクセサリ .............. 46
12.4 システムコンポーネント ............... 47
13 技術データ ........................ 49
13.1 入力 ............................... 49
13.2 出力 ............................... 50
13.3 電源 ............................... 51
13.4 性能特性 ............................ 52
13.5 環境 ............................... 59
13.6 構造 ............................... 61
13.7 認証と認定 .......................... 64
13.8 関連資料 ............................ 66
14 操作メニューとパラメータの説明 .. 67
14.1 メニュー:Diagnostics(診断) .......... 71
14.2 メニューApplication(アプリケーション) 78
14.3 メニュー:System(システム) .......... 88
索引 .................................. 105
本説明書について iTEMP TMT72
4 Endress+Hauser
1 本説明書について
1.1 本文の目的
本取扱説明書には、機器のライフサイクルの各段階(製品識別表示、納品内容確認、
管、設置、接続、操作、設定からトラブルシューティング、メンテナンス、廃棄まで)
において必要とされるあらゆる情報が記載されています。
1.2 安全上の注意事項(XA)
危険場所で使用する場合は、必ず国内の法規を遵守してください。危険場所で使用する
計測システムには、別冊の防爆関連資料が用意されています。この資料は取扱説明書に
付随するものです。そこに記載されている設置、仕様、接続データ、安全上の注意事項
を厳守する必要があります。危険場所で使用するための認定を取得した適切な機器に
は、必ず適切な防爆関連資料を使用してください。個別の防爆資料番号(XA...)は銘
板に明記されています。2 つの番号(防爆資料と銘板上)が同じであれば、この防爆関
連資料を使用することができます。
1.3 使用されるシンボル
1.3.1 安全シンボル
!"
このシンボルは危険な状況に対する警告を表します。この表示を無視して適切な対処
を怠った場合、死亡、重傷、爆発などの重大事故が発生する可能性があります。
!"
このシンボルは危険な状況に対する警告を表します。この表示を無視して適切な対処
を怠った場合、死亡、重傷、爆発などの重大事故が発生する可能性があります。
!"
このシンボルは危険な状況に対する警告を表します。この表示を無視して適切な対処
を怠った場合、軽傷または中程度の傷害事故が発生する可能性があります。
!"
人身傷害につながらない、手順やその他の事象に関する情報を示すシンボルです。
1.3.2 電気シンボル
シンボル 意味
直流
交流
直流および交流
接地接続
オペレータを保護するために、接地システムを使用して接地された接地端子
電位平衡接続(PE:保護接地)
その他の接続を行う前に接地端子の接地接続が必要です。
接地端子は機器の内側と外側にあります。
• 内側の接地端子:電位平衡を電源ネットワークに接続します。
• 外側の接地端子:機器とプラントの接地システムを接続します。
iTEMP TMT72 本説明書について
Endress+Hauser 5
1.3.3 特定情報に関するシンボル
シンボル 意味
許可
許可された手順、プロセス、動作
推奨
推奨の手順、プロセス、動作
禁止
禁止された手順、プロセス、動作
ヒント
追加情報を示します。
資料参照
A
ページ参照
図参照
注意すべき注記または個々のステップ
1.
,
2.
,
3.
… 一連のステップ
操作・設定の結果
問題が発生した場合のヘルプ
目視確認
1.3.4 図中のシンボル
シンボル 意味 シンボル 意味
1, 2, 3,... 項目番号
1.
,
2.
,
3.
… 一連のステップ
A, B, C, ... A-A, B-B, C-C, ... 断面図
-
危険場所
.
安全場所(非危険場所)
1.4 工具シンボル
シンボル 意味
A0011220
マイナスドライバ
A0011219
プラスドライバ
A0011221
六角レンチ
A0011222
スパナ
A0013442
トルクスドライバ
本説明書について iTEMP TMT72
6 Endress+Hauser
1.5 関連資料
資料 資料の目的および内容
技術仕様書
TI01392T
機器の計画支援
本資料には、機器に関するすべての技術データが記載されており、本
機器用に注文可能なアクセサリやその他の製品の概要が示されていま
す。
簡易取扱説明書
KA01414T
初回の測定を迅速に開始するための手引き
簡易取扱説明書には、納品内容確認から初回の設定までに必要なすべ
ての情報が記載されています。
列記した資料は以下から入手できます。
当社ウェブサイトのダウンロードエリアより:www.endress.com → Download
1.6 登録商標
HART®
FieldComm Group, Austin, Texas, USA の登録商標です。
Bluetooth®
Bluetooth® の文字商標とロゴは Bluetooth SIG, Inc. の登録商標であり、Endress+Hauser
は許可を受けてこのマークを使用しています。その他の商標や商品名は、その所有者に
帰属します。
iTEMP TMT72 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 7
2 安全上の基本注意事項
2.1 作業員の要件
設置、設定、診断、メンテナンスを実施する作業員は、以下の要件を満たす必要があり
ます。
訓練を受けて、当該任務および作業に関する資格を取得した専門作業員であること
プラント所有者/事業者から許可を与えられていること
該当する地域/国の法規に精通していること
作業を開始する前に、機器の資料、補足資料、ならびに証明書(アプリケーション
に応じて異なります)の説明を読み、内容を理解しておくこと
指示に従い、基本条件を遵守すること
オペレーター要員は、以下の要件を満たす必要があります。
作業要件に適した訓練を受け、プラント事業者から許可を与えられていること
本資料の説明に従うこと
2.2 指定用途
本機器はユーザー設定可能なユニバーサル温度伝送器であり、測温抵抗体(RTD)、熱
電対(TC)、抵抗/電圧伝送器用に 1 つのセンサ入力を備えます。本機器のヘッド組込
型伝送器バージョンは、DIN EN 50446 に準拠するセンサヘッド(フラットフェイス)
に取り付けるためのものです。オプションの DIN レールクリップを使用して、機器を
DIN レールに取り付けることも可能です。本機器には、IEC 60715(TH35)に準拠した
DIN レール取付けに適合するバージョンもオプションであります。
製造者によって指定された方法以外で機器を使用すると、機器の保護性能が損なわれる
可能性があります。
不適切な、あるいは指定用途以外での使用に起因する損傷については、製造者は責任を
負いません。
DIN レールクリップおよび分離型センサを使用して、キャビネットでヘッド組込型
伝送器を DIN レール機器の代替機器として使用しないでください。
2.3 操作上の安全性
適切な技術的条件下でエラーや不具合がない場合にのみ、機器を操作してください。
施設作業者には、機器を支障なく操作できるようにする責任があります。
危険場所
危険場所で機器を使用する場合には、作業者やプラントが危険にさらされないよう、
下の点にご注意ください(例:防爆、安全機器)
注文した機器が危険場所で使用するための仕様になっているか、銘板の技術データ
を確認してください。銘板は伝送器ハウジングの側面に貼付されています。
本書に付随する別冊の補足資料の記載事項にご注意ください。
電磁適合性
計測システムは EN 61010-1 の一般安全要件、IEC/EN 61326 シリーズの EMC 要件、
よび NAMUR 推奨 NE 21 に準拠しています。
注記
機器への電源供給には、UL/EN/IEC 61010-1、9.4 項および表 18 の要件に準拠した
エネルギー制限電気回路で作動する電源ユニットのみを使用してください。
納品内容確認および製品識別表示 iTEMP TMT72
8 Endress+Hauser
3 納品内容確認および製品識別表示
3.1 納品内容確認
1. 温度伝送器を慎重に開梱します。梱包または内容物に損傷がないことを確認して
ください。
 損傷したコンポーネントを取り付けることはできません。これは、本来の安全
要件や材質耐性に準拠していることを製造者が保証できないためであり、した
がって、発生した損傷に対して責任を負うことができないためです。
2. すべてが納入されていますか?それとも、何か不足していますか?注文内容と納
入範囲を照合してください。
3. 銘板と発送書類に記載された注文情報が一致しますか?
4. 技術仕様書やその他の必要な関連資料がすべて支給されていますか?該当する場
合:危険場所用の安全上の注意事項(例:XA)は支給されていますか?
1 つでも条件が満たされていない場合は、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い
合わせください。
3.2 製品識別表示
機器を識別するには以下の方法があります。
• 銘板に記載された仕様
• 納品書に記載された拡張オーダーコード(機器仕様コードの明細付き)
銘板に記載されたシリアル番号を W@M デバイスビューワー
www.endress.com/deviceviewer)に入力します。機器に関係するすべてのデータお
よび機器に添付される技術仕様書の一覧が表示されます。
銘板のシリアル番号を Endress+Hauser Operations アプリに入力するか、Endress
+Hauser Operations アプリで銘板の 2-D マトリクスコード(QR コード)をスキャン
すると、機器に関するすべての情報および機器に付属する技術仕様書が表示されま
す。
3.2.1 銘板
注文した機器が納入されていますか?
機器の銘板に記載されたデータと測定点の要件を比較して確認します。
3
11-42V 012345678910
xx.yy.zz
TMT82- XXXXX/XX
iTEMP
Made in Germany 201x
D-87484 Nesselwang
Ser.no.:
FW:
Input:
12345678ABCDEFGH
12345678ABCDEFGH
Dev.Rev: x
Ext. ord. cd.:
XXXXXXXXXXXXX#
12
4
5
6
7
A0014561
 1 ヘッド組込型伝送器の銘板(例:防爆バージョン)
1 電源、消費電流、無線認証(Bluetooth)
2 シリアル番号、機器リビジョン、ファームウェアバージョン、ハードウェアバージョン
3 データマトリクス 2D コード
4 タグ番号および拡張オーダーコードの 2 行表示
5 危険場所の認定(関連する防爆資料番号(XA...)付き)
6 認定(シンボル付き)
7 オーダーコードおよび製造者 ID
iTEMP TMT72 納品内容確認および製品識別表示
Endress+Hauser 9
A0017924
 2 DIN レール用伝送器の銘板(例:防爆バージョン)
1 製品名および製造者 ID
2 オーダーコード、拡張オーダーコードおよびシリアル番号、データマトリクス 2D コード、FCC-ID(該
当する場合)
3 電源、消費電流、出力
4 危険場所の認定(関連する防爆資料番号(XA...)付き)
5 フィールドバス通信ロゴ
6 ファームウェアバージョンおよび機器リビジョン
7 認定ロゴ
8 タグ番号の 2 行表示
3.3 製造者名および所在地
製造者名: Endress+Hauser Wetzer GmbH + Co. KG
製造者所在地: Obere Wank 1, D-87484 Nesselwang または www.endress.com
製造プラント所在地: 銘板を参照
3.4 納入範囲
本機器の納入範囲を以下に示します。
• 温度伝送器
• 取付部品(ヘッド組込型伝送器)、オプション
• 危険場所(ATEX、FM、CSA)での使用に適した機器の追加資料
3.5 認証と認定
本機器は、安全に操作できる状態で工場から出荷されます。本機器は、EN 61010-1 規
「測定、制御、実験処理用の電気機器のための安全基準」の要件および IEC/EN 61326
シリーズの EMC 要件に準拠しています。
3.5.1 CE/EAC マーク、適合宣言
本機器は EU/EEU ガイドラインの法的必要条件を満たしています。Endress+Hauser は
本機器が関連するガイドラインに準拠することを、CE/EAC マークの貼付により保証い
たします。
納品内容確認および製品識別表示 iTEMP TMT72
10 Endress+Hauser
3.5.2 HART® 認定
温度伝送器は HART® FieldComm Group に登録されており、 HART® Communication
Protocol Specifications, Revision 7(HCF 7.6)の要件を満たしています。
3.6 保管および輸送
寸法:(機器固有)(Verweisziel existiert nicht, aber @y.link.required='true')
保管温度
ヘッド組込型伝送器:–50~+100 °C (–58~+212 °F)
DIN レール用機器:–50~+100 °C (–58~+212 °F)
湿度:(機器固有):最大相対湿度:95%(IEC 60068-2-30 に準拠)
機器を保管および輸送する場合、機器が衝撃や外部の影響から確実に保護されるよ
うに梱包してください。納入時の梱包材を使用すると、最適な保護効果が得られま
す。
保管中は、以下に示す環境の影響を回避してください。
• 直射日光
• 振動
• 腐食性の測定物
iTEMP TMT72 設置
Endress+Hauser 11
4 設置
4.1 設置条件
4.1.1 寸法
機器の寸法については、「技術データ」セクションを参照してください→  61。
4.1.2 取付位置
• ヘッド組込型伝送器:
DIN EN 50446 に準拠するセンサヘッド(フラットフェイス)に、電線管接続口を
使用して測定インサートを直接取付け(中央穴 7 mm)
フィールドハウジング内にプロセスから分離して→  45
DIN レール用伝送器:
DIN レールへの取付け用(IEC 60715 TH35)
アクセサリの DIN レールクリップ →  45 を使用して、ヘッド組込型伝送器を
IEC 60715 に準拠する DIN レールに取り付けることも可能です。
機器を正しく取り付けることができるよう、設置場所における必須条件の詳細(周囲温
度、保護等級、気候クラスなど)については、「技術データ」セクションを参照してく
ださい →  59。
危険場所で使用する場合は、認証と認定のリミット値を遵守してください(防爆に関す
る安全上の注意事項を参照)
注記
DIN レール用伝送器を熱電対/mV 測定で使用すると、設置条件や周囲条件によっては、
測定誤差が大きくなる可能性があります。
隣接する機器のない DIN レールに DIN レール用伝送器を取り付けると、最大 ±
1.34 °C の誤差が発生する可能性があります。他の DIN レール用機器(基準動作条
24 V、12 mA)の間に DIN レール用伝送器を並べて取り付けると、最大 + 2.94 °C
の誤差が発生する可能性があります。
4.2 設置
ヘッド組込型伝送器を取り付けるには、プラスドライバが必要です。
固定ネジに対する最大トルク = 1 Nm(¾ フィートポンド)ドライバポジドライブ
Pozidriv Z2
ネジ端子に対する最大トルク = 0.35 Nm(¼ フィートポンド)、ドライバ:ポジドラ
イブ Pozidriv Z1
設置 iTEMP TMT72
12 Endress+Hauser
4.2.1 ヘッド組込型伝送器の取付け
 
PP
LQ
PP
LQ
盥嗎$ 盥嗎%
盥嗎&
A0039675-JA
 3 ヘッド組込型伝送器の取付け(3 タイプ)
図 A センサヘッドに取付け(DIN 43729 準拠のセンサヘッド フラットフェイス)
1 センサヘッド
2 サークリップ
3 測定インサート
4 接続電線
5 ヘッド組込型伝送器
6 取付バネ
7 取付ネジ
8 センサヘッドカバー
9 電線管接続口
センサヘッドへの取付手順(図 A)
1. センサヘッドのセンサヘッドカバー(8)を開きます。
2. 測定インサート(3)の接続電線(4)を、ヘッド組込型伝送器(5)の中央の穴に
通します。
3. 取付バネ(6)を取付ネジ(7)に取り付けます。
4. 取付ネジ(7)をヘッド組込型伝送器の側面の穴と測定インサート(3)に通しま
す。そして、サークリップ(2)を使用して両方の取付ネジを固定します。
5. 次に、センサヘッド内の測定インサート(3)とともにヘッド組込型伝送器(5)
を締め付けます。
6. 配線後に→  17、再びセンサヘッドカバー(8)をしっかりと閉めます。
iTEMP TMT72 設置
Endress+Hauser 13
図 B フィールドハウジングに取付け
1 フィールドハウジングカバー
2 スプリング付き取付ネジ
3 ヘッド組込型伝送器
5 フィールドハウジング
120 mm
(4.72 in)
140 mm
(5.51 in)
21 mm
(0.83 in)
!6.5 mm
(0.25 in)
A0024604
 4 壁取付け用アングルブラケットの寸法(壁取付キット一式はアクセサリとして提供可能)
フィールドハウジングへの取付手順(図 B)
1. フィールドハウジング(4)のカバー(1)を開きます。
2. 取付ネジ(2)をヘッド組込型伝送器(3)の側面の穴に通します。
3. ヘッド組込型伝送器をフィールドハウジングにねじ込みます。
4. 配線後に、再びフィールドハウジングカバー(1)→  17 を閉めます。
図 C DIN レールに取付け(IEC 60715 準拠の DIN レール)
1 スプリング付き取付ネジ
2 ヘッド組込型伝送器
3 サークリップ
4 DIN レールクリップ
5 DIN レール
DIN レールへの取付手順(図 C)
1. カチッと音がするまで DIN レールクリップ(4)を DIN レール(5)に押し込みま
す。
2. 取付バネを取付ネジ(1)に取り付けて、ネジをヘッド組込型伝送器(2)の側面
の穴に通します。そして、サークリップ(3)を使用して両方の取付ネジを固定し
ます。
3. ヘッド組込型伝送器(2)を DIN レールクリップ(4)にねじ込みます。
設置 iTEMP TMT72
14 Endress+Hauser
北米特有の取付け
12 3 4 5
6
5
6
A0008520
 5 ヘッド組込型伝送器の取付け
1 サーモウェル
2 測定インサート
3 アダプタ、カップリング
4 センサヘッド
5 ヘッド組込型伝送器
6 取付ネジ
熱電対または測温抵抗体センサおよびヘッド組込型伝送器の温度計構成:
1. サーモウェル(1)をプロセス配管または容器壁面に取り付けます。プロセス圧力
を印加する前に、指示に従ってサーモウェルを固定します。
2. 必要なネックチューブニップルおよびアダプタ(3)をサーモウェルに取り付けま
す。
3. 過酷な環境条件または特別な規制に応じて必要とされる場合には、シーリングリ
ングが取り付けられていることを確認してください。
4. 取付ネジ(6)をヘッド組込型伝送器(5)の側面の穴に通します。
5. 電線管接続口にバスケーブル(端子 1 および 2)が向くようにして、ヘッド組込
型伝送器(5)をセンサヘッド(4)内に配置します。
6. ドライバを使用して、ヘッド組込型伝送器(5)をセンサヘッド(4)にネジ止め
します。
7. 測定インサート(3)の接続電線を、センサヘッド(4)の下側の電線管接続口と
ヘッド組込型伝送器(5)の中央の穴に通します。接続電線を伝送器まで配線しま
す→  18。
8. 配線済みのヘッド組込型伝送器が内蔵されたセンサヘッド(4)を、取付け済みの
ニップルおよびアダプタ(3)にねじ込みます。
注記
防爆要件を満たすために、センサヘッドカバーを正しく固定する必要があります。
配線後に、再びセンサヘッドカバーをしっかりとねじ込みます。
iTEMP TMT72 設置
Endress+Hauser 15
ヘッド組込型伝送器にディスプレイの取付け
1. 2.
3.
A0009852
 6 ディスプレイの取付け
1. センサヘッドカバーのネジを緩めます。センサヘッドカバーを倒します。
2. ディスプレイ接続部のカバーを取り外します。
3. 内蔵された配線済みのヘッド組込型伝送器に表示モジュールを取り付けます。固
定ピンが、ヘッド組込型伝送器の所定の位置にカチッとはまる必要があります。
取付け後に、センサヘッドカバーをしっかりと締め付けます。
ディスプレイは、適切なセンサヘッド(表示窓付きカバー)(例:Endress+Hauser
製 TA30)と組み合わせてのみ使用することが可能です。
4.2.2 DIN レール用伝送器の取付け
注記
不適切な取付方向
熱電対が接続され、内部基準接合部が使用される場合は、測定時に最大精度との相違が
生じます。
正しい取付方向になるよう、機器は垂直に取り付けてください。
1.
2.
3.
A0039678
 7 DIN レール用伝送器の取付け
設置 iTEMP TMT72
16 Endress+Hauser
1. 上側の DIN レール溝を DIN レール上端に位置合わせします。
2. 下側の DIN レールクリップが DIN レールの所定の位置でカチッと音がするまで、
機器下部を DIN レール下端の上にスライドさせます。
3. 機器を軽く引っ張り、機器が DIN レールに正しく取り付けられているか確認しま
す。
動かない場合、DIN レール用伝送器は正しく取り付けられています。
1.
2. 3.
A0039696
 8 DIN レール用伝送器の取外し
DIN レール用伝送器の取外し:
1. ドライバを DIN レールクリップのタブに差し込みます。
2. 図のようにドライバを使って DIN レールクリップを引き下げます。
3. ドライバを押したまま、機器を DIN レールから取り外します。
4.3 設置状況の確認
機器の設置後、必ず以下の点を確認してください。
機器の状態と仕様 備考
機器は損傷していないか?(外観検査) -
周囲条件が機器の仕様と一致しているか?(例:周囲温度、測定範囲) 「技術データ」セク
ションを参照
iTEMP TMT72 電気接続
Endress+Hauser 17
5 電気接続
L注意
電源のスイッチを切ってから機器を設置または接続してください。これに従わない
場合、電子部品を破損する可能性があります。
ディスプレイ接続は割り当てないでください。不適切な接続により電子部品が損傷
する可能性があります。
注記
ネジ端子を締め付けすぎないでください。伝送器の損傷につながる可能性があります。
最大締め付けトルク = 1 Nm (³⁄₄ lbf ft)
5.1 接続要件
ネジ端子付きのヘッド組込型伝送器を配線するには、プラスドライバが必要です。ネジ
端子付きの DIN レールハウジングバージョンには、マイナスドライバを使用してくだ
さい。プッシュイン端子バージョンは、工具を使用せずに配線することが可能です。
センサヘッドまたはフィールドハウジングに取付け済みのヘッド組込型伝送器の配線
手順:
1. センサヘッドまたはフィールドハウジングのケーブルグランドとハウジングカバ
ーを開きます。
2. ケーブルグランドの開口部にケーブルを通します。
3. 図(→  18)に従ってケーブルを接続します。ヘッド組込型伝送器にプッシュ
イン端子が付いている場合は、「プッシュイン端子の接続」セクションの情報に特
に注意してください。→  19
4. 再びケーブルグランドを締め付けて、ハウジングカバーを閉じます。
接続エラーを回避するために、設定を行う前に必ず「配線状況の確認」セクションの指
示に従ってください。
電気接続 iTEMP TMT72
18 Endress+Hauser
5.2 配線クイックガイド
6
5
4
3
1+
2-
6
5
4
3
C
D
B
A
RD
RD
WH
WH
A0047635
 9 ヘッド組込型伝送器の端子接続の割当て
A センサ入力、RTD および Ω、4、3、2 線式
B センサ入力、TC および mV
C バスターミネータおよび電源
D ディスプレイの接続と CDI インターフェース
-
+
5
6
4
3
1
2
12
4
3
56
A
WH
WH
RD
RD
B
C
A0047638
 10 DIN レール用伝送器の接続端子の割当て
A センサ入力、TC および mV
B センサ入力、RTD および Ω、4、3、2 線式
C 電源 4~20 mA
HART® プロトコル(端子 1 と 2)を介して HART® 伝送器を操作するには、信号回路に
250 Ω の最小負荷が必要です。
熱電対測定(TC)の場合、2 線式測温抵抗体を接続して基準接合部温度を測定できま
す。これは、端子 4 と 6 に接続されます。
注記
ESD - 静電気放電。端子を静電気放電から保護してください。これに従わなかっ
た場合、電子部品が損傷する、または誤作動が発生する可能性があります。
iTEMP TMT72 電気接続
Endress+Hauser 19
5.3 センサケーブルの接続
センサ接続の端子割当て
5.3.1 プッシュイン端子の接続
2.
3.
4.
5.
1.
2.
3.
AB
C
A0039468
 11 プッシュイン端子接続、ヘッド組込型伝送器を例に使用
図 A、単線:
1. 電線終端の被覆を剥がします。ケーブルの最小剥き幅:10 mm (0.39 in)
2. 電線終端を端子に差し込みます。
3. 正しく接続されていることを確認するために、電線を軽く引っ張ります。必要に
応じて、手順 1 から繰り返します。
図 B、細より線(棒端子なし)
1. 電線終端の被覆を剥がします。ケーブルの最小剥き幅:10 mm (0.39 in)
2. レバーオープナーを押し下げます。
3. 電線終端を端子に差し込みます。
4. レバーオープナーを放します。
5. 正しく接続されていることを確認するために、電線を軽く引っ張ります。必要に
応じて、手順 1 から繰り返します。
図 C、接続の切り離し
1. レバーオープナーを押し下げます。
2. 電線を端子から外します。
3. レバーオープナーを放します。
5.4 伝送器の接続
ケーブル仕様
• アナログ信号のみを使用する場合は、標準の機器ケーブルで十分です。
• HART® 通信には、シールドケーブルを推奨します。プラントの接地コンセプト
に従ってください。
基本手順(→  17)にも従ってください。
電気接続 iTEMP TMT72
20 Endress+Hauser
1 2 3
4
2- 1+
2-
1+ 2- 1+
5
6
7
4
5
7
A0039698
 12 信号ケーブルと電源の接続
1 フィールドハウジングに取り付けられたヘッド組込型伝送器
2 センサヘッドに取り付けられたヘッド組込型伝送器
3 DIN レールに取り付けられた DIN レール用伝送器
4HART® プロトコルおよび電源用の端子
5 内部接地端子
6 外部接地端子
7シールド付き信号ケーブル(HART® プロトコルに推奨)
信号ケーブル接続用の端子(1+ および 2-)は、逆接に対して保護されています。
• 導体断面積:
最大 2.5 mm2(ネジ端子の場合)
最大 1.5 mm2(プッシュイン端子の場合)。電線の最小剥き幅:
10 mm (0.39 in)。
5.5 特別な接続方法
シールドおよび接地
HART® 伝送器を設置する場合は、HART® FieldComm Group の仕様を遵守する必要があ
ります。
-.
12
3
4
A0014463
 13 信号ケーブル片側終端のシールドおよび接地(HART® 通信)
1 フィールド機器の接地(オプション)、ケーブルシールドと絶縁
2 ケーブルシールド片側終端の接地
3 電源ユニット
4HART® 通信ケーブルシールドの接地点
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