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つばき
ケーブルベヤ®
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構造・名称
〈 注意 〉 以降は、アーム外周側開閉タイプ（-80）をもとに説明しています。
アーム内周側開閉（-60）タイプのときは「外周側カバー」を「内周側カバー」、「内周側カバー」を「外周側カバー」
に置き換えて作業してください。
２
組立て前の注意事項
１） 工具は先端の幅が 7ｍｍのマイナスドライバーとプラハンマーのみをご使用ください。
大きな幅のマイナスドライバーを使用すると挿入する穴に合わないので部品が破損する恐れがあります。
２） 本製品は容易に組立て・分解が可能です。組み込み時に入りにくい場合は位置がずれている可能性が
ありますので、その場合は無理に叩き込まずに位置を確認・調整してください。
３） マイナスドライバーの柄をハンマーで叩くなどの作業は必要ありませんので絶対に行わないでください。
移動端側
固定端側
TKA30H20・TKA38H26・TKA45H36・TKA55H45
取扱説明書
〈 注意 〉作業の際には適切な保護具（安全眼鏡、手袋、安全靴など）を着用してください。
内周側カバー
外周側カバー
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３
納入状態
１） ブラケットはケーブルベヤに組込んで、仕切板は部品にて納入します。
２） ケーブルベヤ本体が定尺長さ（下記リンク数）を超える場合は、定尺以下のリンク数で均等割りし、分割して納入しま
す。
【 定尺長さ （リンク数） 】
TKA30H20 ： 100 リンク
TKA38H26 ： 80 リンク
TKA45H36 ： 80 リンク
TKA55H45 ： 60 リンク
４
ケーブルベヤの連結
４－１ 外周側カバーを取り外す
１） 移動端外周側カバー（材質：樹脂）を外します。
移動端外周側カバーとリンクの接続部には「ドライバーマーク」があり、隙間が空いています。
この隙間にマイナスドライバーを差し込み、柄を持ち上げて外周側カバーの片側を浮かせ、反対側も同様にします。
浮いた側を全体的に持ち上げながら移動端外周側カバーを取り外します。
２） 移動端外周側のブラケットカバー（材質：アルミ）を取り外します。
３） リンクから外周側カバーを外します。
１）と同様に外周側カバーをすべて取り外します。
４） 固定端外周側カバー（材質：樹脂）と外周側のブラケットカバー（材質：アルミ）を１）と２）同様に取り外します。
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４－２ リンクを連結する
１） ①側のリンクを広げ、②側のリンクを狭めながら連結してください。
このとき、リンクの連結部分を少し持ち上げることで組み込める構造となっています。
〈 注意 〉 リンクが組み込めているか、内周側カバーとリンクが外れていないかを確認してください。
５
ケーブル・ホースの挿入
〈 注意 〉 縦仕切板には上下（天地）があります。
縦仕切板の側面に突起が付いている取付部を内周側カバーに組み込みます。
TKA30H20・TKA38H26 TKA45H36・TKA55H45
５－１ 縦仕切板を取り付ける
１） 縦仕切板は内周側カバーの目盛りのない方から引っかけて回転させるように組み込みます。
〈 注意 〉 縦仕切板は一つの縦仕切板でスライド取付、ロック取付が可能です。取付方向は下図を参照ください。
・スライド取付
突起がない部分を内周側カバーの目盛り側に取り付けるとスライドします。
側面の突起
②
①
下（内周側）
上（外周側）
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4
・ロック取付
突起部分を内周側カバーの目盛り側に取り付けるとロックします。
５－２ ケーブル・ホースを挿入する
１） 縦仕切板の組み込み終了後、支持物を挿入します。
５－３ 外周側カバーを取り付ける
〈 注意 〉 移動端外周側カバー、外周側カバー、固定端外周側カバーはそれぞれ形が異なります。
移動端外周側カバー 外周側カバー 固定端外周側カバー
１） 移動端・固定端ブラケットにブラケットカバー（材質：アルミ）を取り付けます。
ブラケットカバーを①のように差し込んだ後、②のように上からはめ込んでください。
①
②
移動端側
固定端側
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5
２） 固定端外周側カバーを取り付けます。
固定端外周側カバーを○で囲んだリンクのくぼみに赤の矢印の方向に差し込んだ後、プラハンマーにて組み込んで
ください。
３） ２）と同様に固定端側からリンクに外周側カバーを取り付けていきます。
４） 移動端外周側カバーを取り付けます。
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取付上の留意点
6-1 ケーブルベヤには、ガイドレールが必要です。下表を参照してガイドレールを鋼板またはアングルで製作してください。
ケーブルベヤが出入りする部分は、面取りや勾配を付けて円滑に走行できるようにしてください。
6-2 ケーブルベヤの設置高さ(H'）、必要空間（h：ケーブルベヤ上面の設置空間高さ）は下表を参照としてください。
6-3 移動端金具と固定端金具の取付位置誤差(ε)は、下表の値以下にしてください。
サイズ
U
mm
V
mm
TKA 形
X
＋20
Y
／2以上
サイズ
H’ mm
h mm
TKA 形
H＋10
H＋100 以上
サイズ
εmm 以下
TKA 形
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6
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保守点検
7-1 ケーブルベヤへの給油は不要です。
7-2 ケーブルベヤの上に人間や、その他の重量物を乗せると破損の原因になりますので避けてください。
7-3 ガイドレール面に異物の落下や堆積しないようにご配慮願います。
7-4 ケーブルベヤがスムーズに往復運動をしているか、ケーブル・ホース等が無理に引っ張られていないか
ご確認ください。
7-5 ケーブルベヤにクラックが生じてないか、外面が異常に摩耗していないか注意してください。
7-6 下記の状態になった時点を使用限度とします。
1） フリースパン部のたわみ量が下記のいずれかの小さい方に達した状態。
① フリースパン長さ（F）の 10%（F×0.1）分
② ケーブルベヤの屈曲半径（R）分
2） ケーブルベヤが経年劣化などで、割れや欠けなど破損が発生した場合。
7-7 機械へ取り付け後に保管される場合は、クリープによるたわみをフリースパン部で生じさせないために、ケーブルベヤ
の移動端は後進限の状態で固定してください。また構造によりできない場合は、フリースパン部の中央を支えなどにより
保持してください。
後進限の状態
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7
安全にご使用いただくために
警告 危険防止のため、下記の事項にしたがってください。
● ケーブルベヤ（以下、クリーンベヤ・フラットベヤ 含む）および部品は、本来の用途以外には使用しないでください。
● ケーブルベヤの上には絶対に乗らないでください。破損して落下する可能性があります。
● ケーブルベヤおよび部品への追加工は絶対に行わないでください。
（クリーンベヤ、フラットベヤのケーブルやチューブの端末加工を除く）
・ケーブルベヤおよび部品を酸やアルカリで洗浄しないでください。割れが生じます。
・ケーブルベヤおよび部品への電気メッキは絶対に行わないでください。水素脆性割れする可能性があります。
・ケーブルベヤおよび部品への溶接は行わないでください。熱影響で強度低下や割れが生じます。
● 労働安全衛生規則第２編第１章第１節一般基準を遵守してください。(労働安全衛生規則には、ケーブルベヤ製品に該当しない項目も含まれます。）
● 損耗(破損)した箇所の取替えは、損耗(破損)部分のみの取替えではなく、すべてを新品に取替えてください。
● 脆性割れを引き起こすもの（酸・強アルカリ・バッテリー液など）がケーブルベヤおよび部品に付着した場合は、直ちにケーブルベヤおよび部品の使用を中止し、新品に交換
してください。
● ケーブルベヤおよび部品の連結、取付け、取外し、保守点検などの際には、
・取扱説明書、カタログまたはお客様に対して特別に提出された文書に従って作業してください。
・ケーブルベヤおよび部品が自由に動かないように固定してください。ケーブルベヤは自重により自走したり、倒れたりする可能性があります。
・ケーブルベヤの屈曲部で手を挟まないようにご注意ください。
・作業に適した服装、適切な保護具（安全眼鏡、手袋、安全靴など）を着用してください。
・事前に必ず装置の元電源を切り、また不慮にスイッチが入らないようにしてください。
・ケーブルベヤの取扱いは、作業に熟練した方が行ってください。
● ケーブルベヤおよび部品の構造、仕様を理解したうえで取り扱ってください。
● ケーブルベヤおよび部品を据え付ける際には、事前に運搬時の破損がないか検査してください。
● ケーブルベヤおよび部品は必ず定期的に保守点検をしてください。
● ケーブルベヤの能力はメーカーによって異なります。当社カタログによって選定された場合には、必ず当社製品をご使用ください。
● 取扱説明書は、必ず最終ご使用いただくお客様のお手元まで届くようにしてください。
・お手元にないときは、お求めの販売店もしくは当社へ商品名、シリーズ名や形番をご連絡のうえ、ご請求ください。
● 本カタログに記載する製品内容は、主に機種選定のためのものです。実際のご使用に際しては、ご使用の前に「取扱説明書」を
よくお読みいただき、正しくご使用ください。
2023 年10 月1日発行 ©株式会社 椿本チエイン
注意 事故防止のため、下記の事項を守ってください。
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