STIHL KB-KM, KW-KM ユーザーマニュアル

  • こんにちは!STIHL コンビツール KB-KMとKW-KMの取扱説明書の内容を理解しています。このパワーツールに関するご質問にお答えします。安全な使用方法、メンテナンス方法、機種ごとの仕様など、この説明書に記載されているあらゆる情報についてお気軽にご質問ください。
  • KB-KMとKW-KMの違いは何ですか?
    使用できるコンビエンジンは?
    メンテナンスはどうすればいいですか?
    安全に使用する上で重要なことは?
STIHL KB-KM, KW-KM
取扱説明書
元の取扱説明書無塩素漂白紙使用
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG, 2020
0458-479-4321-A. VA5.L20.
0000000736_016_J
KB-KM, KW-KM
日本語
1
この取扱説明書は、著作権によって保護されています。全権留保。特に複製、翻訳および電子システムを使用した処理に対
して保護されています。
目次
お客様各位
この度は STIHL 社の製品をお買上げい
ただきまして誠に有難うございます。
この製品は、最新の製造技術と入念な
品質保証処置を施して製造されまし
た。私共は、お客様がこの製品を支障
なく使用され、その性能に満足してい
ただくために最善の努力を尽くす所存
でおります。
本製品に関してご不明な点がありまし
たら、お買上げの販売店または当社カ
スタマーサービスにお問い合わせくだ
さい。
敬具
Dr. Nikolas Stihl
コンビツール 2
はじめに 2
使用上の注意および作業方法 2
本機の使い方 5
承認されたコンビエンジン 8
運転準備 8
コンビツールの取付け 10
ハーネスの取付け 10
ユニットのバランス 11
エンジンの始動と停止 12
機械の保管 12
スイーピング アタッチメントの交
換13
整備表 13
磨耗の低減と損傷の回避 14
主要構成部品 15
技術仕様 16
整備と修理 17
廃棄 18
EC 適合証明書 18
KB-KM, KW-KM
日本語
2
STIHL コンビシステムでは、パワーツ
ールとしてさまざまなコンビエンジン
やコンビツールを組み合わせることが
できます。本取扱説明書では、コンビ
エンジンコンビツールで構成される
本体一式をパワーツールと呼びます。
そのため、パワーツールにはコンビエ
ンジン用とコンビツール用の各取扱説
明書が必要です。
必ず両方の取扱説明書を読み、内容を
理解してからパワーツールの使用を開
始し、取扱説明書は以後の参照用に安
全な場所に保管してください。
シンボル マークについて
マシンに表示されているシンボルマー
クは、本取扱説明書で説明されていま
す。
段落の前に付いたシンボルや数字
警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物
的損傷に対する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対
する警告。
技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改
良を心がけております。この理由か
ら、製品の設計、技術、外観が定期的
に改良される場合があります。
そして、変更、修正、改良の種類によ
っては、本取扱説明書に記載されてい
ない場合があります。
機械は、当該機種とその操作を熟知し
ている人以外には譲渡したり、貸与し
たりしないでください。必ずコンビエ
ンジンとコンビツールの取扱説明書を
本機と共に手渡してください。
パワーブラシは、地面や通路の掃除に
のみご使用ください。これには、凸凹
で繋ぎ目がある面や自然石による舗装
なども含まれます。
パワースイープは、地面や通路の掃
除、落ち葉やごみ等の湿った物の掃き
寄せ、除雪、硬質な表面からの水の除
去の目的にのみご使用ください。
本機を他の目的に使用しないでくださ
い - 事故が起きる危険があります!
STIHL 社が本パワーツールへの使用を
明確に承認したか、仕様が同等のアク
セサリーのみを装着してください。ご
不明な点は、サービス店にお問い合わ
せください。
コンビツール はじめに 使用上の注意および作業方法
パワースイープとパワー
ブラシを使用するとき
は、特別な安全上の注意
事項を遵守してくださ
い。
初めて本機を使用する前
に、両方の取扱説明書 (
コンビエンジンおよびコ
ンビツール) を注意深く
お読みになり、必要なと
きに参照できるよう安全
な場所に保管してくださ
い。取扱説明書の記載事
項を遵守しないと、重傷
または致命傷さえも負う
ことがあります。
KB-KM, KW-KM
日本語
3
事故や本機の損傷を防ぐために、高品
質の部品とアクセサリーのみを使用し
てください。
STIHL 社では、STIHL 純正の交換部品
とアクセサリーの使用をお勧めしてい
ます。そうした純正品は製品に適合
し、お客様の性能要件を満たすように
特別に設計されています。
いかなる方法であれ、絶対に本パワー
ツールを改造しないでください。負傷
する危険性が高まるおそれがありま
す。STIHL 社は、承認されていないア
タッチメントを使用した際のケガや物
的損害に対して一切法的責任を負いま
せん。
本パワーツールの清掃に高圧洗浄機を
使用しないでください。強力な水の噴
流が、本機の部品を損傷するおそれが
あります。
衣服と装備
適切な防護服と装備を身に付けてくだ
さい。
木々、茂み、機械の可動部品にからま
るおそれがある衣服は着用しないでく
ださい。スカーフ、ネクタイ、装身具
は身に付けないでください。長髪は結
び、肩よりも高い位置でまとめてくだ
さい。
警告
「個人」用のイヤープロテクター ( 例え
ばイヤーマフ ) を着用してください。
STIHL 社では、さまざまな防護服や防
護装備を取り揃えております。
機械の運搬
必ずエンジンを切ってください。
運搬用ハンドルを持ち、スイーピング
アタッチメントが身体の前側に来るよ
うにし、熱くなったマフラーを身体か
ら離して本機を運搬します。
車両輸送:転倒、損傷、燃料漏れを防
ぐために機械を適切に固定してくださ
い。
作業開始前
パワーツールが適切に組み立てられ、
正常な状態になっているか点検しま
す。コンビエンジンとコンビツールの
取扱説明書の関連項目を参照してくだ
さい。
ツール:適正に取り付けられ、確
実に固定され、完璧な状態にある
か確認します。
スイーピングアタッチメントを確
実に取り付けてください。
絶対に操作部や安全装置を改造し
ないでください。
デフレクターに損傷や磨耗がない
か点検します。デフレクターが損
傷している機械は使用しないでく
ださい。損傷している部品は交換
してください。
ハンドルは乾いた清潔な状態 ( オイ
ルや汚れが付着していない状態 )
に保ちます。これは、機械を安全
に操作するために重要です。
吊り下げ用ハーネスとハンドルを
身長に合うように調整します。
「ハーネスの取り付け」の項を参
照してください。
負傷する危険を低減するために、損傷
したパワーツールや適切に組み立てら
れていないパワーツールは使用しない
でください!
丈夫な素材で、身体の動
きを一切制限しない衣服
を着用してください。ゆ
ったりとした上着ではな
く、つなぎ服等の身体に
ぴったりフィットする衣
服を着用してください。
靴底が滑らず、頑強な作
りの靴を履いてくださ
い。
目を負傷する危険を低減
するために、European
Standard(欧州基準) EN
166 に準拠した、確実に
フィットする保護メガネ
を着用してください。保
護メガネが適切にフィッ
トしていることを確認し
てください。
耐性素材(革など)でで
きた、丈夫な保護手袋を
着用してください。
223BA000 KN
KB-KM, KW-KM
日本語
4
スイーピングアタッチメントを使用す
る場合は、ギアボックスの位置を合わ
せ、軸がドライブシャフトの上に来る
ようにします。
ハーネス使用時の緊急事態に備えるた
めに:本機を素早く地面に降ろす練習
をします。この練習中に本機を地面に
投げ下ろし、損傷させないよう注意し
てください。
損傷したスイーピングアタッチメント
は交換してください。
使用するコンビエンジンの取扱説明書
の 「始動前」に記載されている注意事
項も参照してください。
機械の保持と操作
バランスと安定した足場を確保してく
ださい。
必ず両手でパワーツールのハンドルを
しっかりと保持します。
コントロールハンドルを右手で、ルー
プハンドルを左手で握ります。左利き
でも同様です。
安全に操作できるよう、コントロール
ハンドルとハンドルに親指をかけて確
実に握ります。
作業時
差し迫った危険や緊急の場合、スライ
ドコントロール / 停止スイッチ / ボタン
0 または STOP に動かし、直ちにエ
ンジンを切ります。
飛散物によって負傷する危険を低減す
るために、作業者以外は半径 5m 以内
に立ち入らせないでください。この距
離は、物体 ( 車両、窓ガラスなど ) に対
しても維持する必要があります。物的
損害が生じる危険があります!
スロットルトリガーを放したときにア
タッチメントが確実に停止するために
は、エンジンを適正なアイドリング回
転数に調整することが重要です。定期
的にアイドル回転数の設定を点検し、
修正してください。エンジンのアイド
リング中もスイーピングアタッチメン
トが回転する場合は、STIHL サービス
店で点検を受け、調整または修理を依
頼してください - コンビエンジンの取
扱説明書を参照してください。
合成素材製の面で作業するときは、静
電気が帯電することがあります。感電
や事故が生じる危険があります!
滑りやすい場所や濡れた場所 ( 雪で覆
われた面、斜面、不均一な地面等 )
は、特に注意してください。滑る危険
があります!
障害物に注意します:樹木の切り株や
根。つまずく危険があります!
バランスと安定した足場を確保してく
ださい。
イヤープロテクターを着用している場
合は、危険を告げる声 ( 叫び声、警笛
等 ) が聞こえにくくなるため、通常よ
りもさらに注意が必要です。
疲労を感じたときは休憩を取ってくだ
さい。そうしないと事故が起こるおそ
れがあります!
冷静かつ慎重に作業を行ってくださ
い。日中の視界が十分なとき以外は作
業を行わないでください。慎重に作業
を進め、他者に危険が及ばないよう配
慮してください。
002BA080 KN
5m (16ft)
作業中に発生する塵埃、
噴煙、噴煙は健康を害す
ることがあります!塵埃
の発生量が多い場合、防
塵マスクを着用してくだ
さい。
KB-KM, KW-KM
日本語
5
粉塵が舞い上がりやすい場合では、粉
塵の多い面に散水してから掃除を行っ
てください。
パワーツールに設計強度を超える異常
な負荷が加わった ( 強い衝撃が加わる
か、落下した ) 場合、必ずパワーツー
ルが正常かどうか点検してから作業を
続けてください ( 「作業開始前」を参
)。安全装置が正常に作動しているか
確認します。安全に操作できなくなっ
たパワーツールは、絶対に使用しない
でください。ご不明な場合は、販売店
にお問い合わせください。
飛散物によって負傷する危険を低減す
るために、使用するパワーツールとア
タッチメント用に特別に設計されたデ
フレクターを適切に装着しない状態で
は、絶対に機械を操作しないでくださ
い。
草が生い茂った場所で作業する場合は
特に注意してください。
落ち葉の清掃時は、小動物を傷付けな
いよう注意してください。
作業中に短い間隔で定期的にスイーピ
ングアタッチメントに損傷がないか点
検し、調子が変化した場合は即座に点
検してください。
エンジンを切り、機械を確実に保
持します。
状態が正常で、適切に取り付けら
れているか点検します。
損傷しているスイーピングアタッ
チメントは直ちに交換してくださ
い。
機械から離れる前に:必ずエンジンを
切ってください。
カッティングアタッチメントの取り付
け部を定期的に掃除し、スイーピング
アタッチメントの間やデフレクター周
辺に溜まった障害物や異物を取り除き
ます。
ケガの危険を低減するために、必ずエ
ンジンを切ってからアタッチメントを
交換してください。
整備と修理
KB
-
KM、KW
-
KM コンビツールおよび
コンビエンジンの取扱説明書に記載さ
れている整備作業と修理のみを実施し
てください。それ以外のすべての修理
は、スチール サービス店に依頼してく
ださい。
本機の整備や修理には、スチール純正
交換部品のみを使用してください。他
のメーカーの交換部品を使用すると、
機械の損傷やケガが発生することがあ
ります。
スイーピング アタッチメントには、ど
のような改造も加えようとしないでく
ださい改造すると、作業者の安全を脅
かすことがあります。
エンジンを停止します
整備や修理作業の前
スイーピング アタッチメントの取
外しおよび取付け前
問題に対処する前。
取扱説明書に書かれているとおりにパ
ワーツールを保管してください - 「機
械の保管」の章を参照してください。
スイーピング アタッチメント
清掃作業用のコンビツールは、以下の
2 つのバージョンで入手可能です。つ
まり、KB
-
KM ブリスル ブラシおよび
KW
-
KM パワースイーパーです。
準備
掃除する面が乾いている場合には、多
量のほこりが舞い上がらないように水
を撒きます。
N 事故やケガの恐れがありますの
で、作業場所にある障害物や異物
はすべて取り除きます。
N エンジンを始動します。
N 肩掛けベルトを着用します。
スイーピング アタッチメント付きコン
ビエンジンによる作業は、前方だけに
向かって進めてください。
作業エリアを点検してく
ださい。岩、金属の物体
等は挟まり、飛散するお
それがあります。負傷す
る危険があります!
本機の使い方
KB-KM, KW-KM
日本語
6
作業方法
ブリスル ブラシ
KB
-
KM コンビツールのブリスル ブラシ
は、地面や通路の掃除にご使用くださ
い。この中には、凸凹で繋ぎ目がある
面や自然石の舗装なども含まれます。
警告
飛散物でケガするおそれがありますの
、必ずデフレクターと 2 本のデフレ
クター延長アタッチメントを正しく取
り付けて作業してください。
これらの器具は、異物が本機および作
業者の方に飛散してこないようにしま
す。
N 徐々に歩行速度でブリスル ブラシ
を押し進めます。
N 常に浅い角度で本パワースイーパ
ーを保持および操作します。
警告
角度が上記よりもきつくなればなるほ
ど、ツールをコントロールするのが難
しくなります。
N ブリスル ブラシを、移動方向 (1)
に対して直角方向に動かしてくだ
さい。清掃対象物が、作業者前方
に飛散します。
警告
ブリスル ブラシは作業者の方に押し戻
されます。.
479BA017 KN
1
KB-KM, KW-KM
日本語
7
パワースイーパー
KW
-
KM パワースイーパー コンビツー
ルは、地面や通路の掃除、落ち葉やご
みなどの湿った物の掃き寄せ、除雪、
硬質な表面からの水の除去などに使用
します。
N 徐々に歩行速度でパワースイーパ
ーを押し進めます。
N 常に浅い角度で本パワースイーパ
ーを保持および操作します。
警告
角度が上記よりもきつくなればなるほ
ど、ツールをコントロールするのが難
しくなります。
N パワースイーパーを、移動方向 (1)
に対して直角に動かしてくださ
い。清掃対象物が、作業者前方に
飛散します。
警告
パワースイーパーは作業者の方に押し
戻されます。
スイーピング アタッチメントの掃除
スイーピング アタッチメントの間、ギ
ヤーボックス周辺、スイーピング アタ
ッチメントとデフレクターの間などに
溜まったほこりや小片を、きれいに取
り除きます。
エンジンを停止します。
軸からヒッチ ピンを抜き取りま
す。
スイーピング アタッチメントを軸
から取り外して、掃除します。
本機からほこりと小片をきれいに
取り除きます。
スイーピング アタッチメントを再び取
り付けます - 「スイーピング アタッチ
メントの交換」の項を参照してくださ
い。
479BA017 KN
1
KB-KM, KW-KM
日本語
8
STIHL 社が供給する、あるいは STIHL
社がアタッチメントとの使用を明確に
承認したコンビエンジンだけを使用し
てください。
このコンビツールは、次のコンビエン
ジンとの組み合せのみで使用できま
す:
STIHLKM55RKM56R
KM 85 R
1)
、KM 90 R、KM 94 R、
KM 100 R、KM 110 R
1)
、KM 130 R、
KMA 130 R
警告
ループハンドル付きの機械には、バリ
アバーを装着する必要があります。
N ドライブ チューブの端に取り付け
られたプロテクト キャップを取り
外し、後で使用するために安全な
場所に保管してください - 「機械
の保管」を参照してください。
注記
キャップを引き抜くときに、プラグが
ドライブ チューブから抜ける場合があ
ります。プラグをドライブ チューブ
に、止まるまで押し戻します。
デフレクターの取付け
N ドライブ チューブの端から A
(125 mm) の位置に印を付けます。
N クランプ スクリュー (1) を緩めて
から、デフレクター (2) をドライブ
チューブ (3) にマーク ( 矢印 ) を越
承認されたコンビエンジン
1)
EU 以外のみ
運転準備
413BA014 KN
002BA248 KN
1
1
2
3
479BA018 KN
KB-KM, KW-KM
日本語
9
えるまで押し込みます。次に、デ
フレクターを、マーク ( 矢印 ) に重
なるまで引きます。
N デフレクターの位置を垂直になる
ように合わせ、ドライブチューブ
の固定用突出部 ( 矢印 ) を上に向け
ます ( 上向き拡大矢印 )。
N スクリュー (1) しっかり締め付け
ます。
警告
デフレクターが固定されて、ドライブ
チューブ上で回らないことを確認しま
す。
ギヤーボックスの取付け
N スイーピング アタッチメントを取
り外します - 「スイーピング アタ
ッチメントの交換」の項を参照し
てください。
N スリーブ (4) をドライブ チュー
ブ (3) に止まるまで押し込みます。
N スクリュー (5) を緩めます。
N ギヤーボックス (6) をドライブ チ
ューブ (3) に、必要に応じてギヤー
ボックスを左右に回して押し込み
ます。
ギヤーボックスの取付け
N ギヤーボックスをドライブ チュー
ブ上で、両側の水平軸 (7) とデフレ
クターとの距離が同じになるよう
に、位置を合わせます。
N スクリューで しっかりと締め付け
ます。
警告
ギヤーボックスがドライブ チューブ上
で回らないようにします。
N 2 つのスイーピング アタッチメン
トを取り付けます - 「スイーピン
グ アタッチメントの交換」の項を
参照してください。
3
479BA021 KN
4
3
479BA019 KN
5
5
6
KB-KM, KW-KM
日本語
10
N ドライブ チューブの突出部 (1) を
カップリング スリーブのスロッ
ト (2) に、止まるまで押し込みま
す。
適切に取り付けると、赤線 (3) ( 矢印で
示した部分 ) がカップリング スリーブ
の端とぴったり重なります。
N スター ノブ (4) をしっかり締め付
けます。
コンビツールの取外し
N ドライブ チューブを取外すには、
上記と逆の手順を行います。
ハーネスとカラビナ ( スプリングフッ
ク ) のタイプとスタイルは、市場によ
って異なります。
肩掛けベルト
N 肩掛けベルト (1) を肩に掛けます。
N ベルトの長さを調整して、カラビ
(2) が、右腰から手幅分下の位置
にくるようにします。
N 機械のバランスを取ります - 「機
械のバランスの取り方」を参照し
てください。
フルハーネス
N フルハーネス (1) を着用します。
N ベルトの長さを調整して、カラビ
(2) が、右腰から手幅分下の位置
にくるようにします。
N 機械のバランスを取ります - 「機
械のバランスの取り方」を参照し
てください。
コンビツールの取付け
1
002BA326 KN
2
3
002BA327 KN
4
ハーネスの取付け
1
002BA374 KN
2
1
002BA375 KN
2
KB-KM, KW-KM
日本語
11
機械のハーネスへの取り付け
N カラビナ (1) をドライブチューブの
吊り下げ用リング (2) に掛けます -
吊り下げ用リングをしっかりと保
持します。
機械のハーネスからの取り外し
N カラビナ (1) のバーを押して、吊り
下げ用リング (2) をカラビナから引
き抜きます。
緊急時の機械の取り外し
警告
差し迫った危険の場合、機械を素早く
取り外す必要があります。非常時に備
えて、機械を外して地面に降ろす練習
をしてください。この練習中に本機を
地面に投げ下ろして損傷しないように
してください。
「機械のハーネスからの取り外し」の
解説に従い、パワーツールをカラビナ
から取り外す練習をしてください。
肩掛けベルトを使用している場合:ス
トラップを肩から外す練習をしてくだ
さい。
フルハーネスを使用している場合:ロ
ッキングプレートをすばやく開き、肩
からハーネスストラップを外す練習を
してください。
機械のバランスのとり方
N スクリュー (3) を緩めます。
N スイーピングアタッチメントが地
面につくまで、吊り下げ用リング
をドライブチューブの上下にスラ
イドさせます。
N 吊り下げ用リングのスクリューを
しっかりと締め付けます。
1
002BA308 KN
2
1
2
1
002BA310 KN
2
1
2
ユニットのバランス
002BA309 KN
3
KB-KM, KW-KM
日本語
12
エンジンの始動
コンビエンジンおよび基本パワーツー
ルの取扱説明書に、かならず従ってく
ださい。
N 機械を地面に置きます。
スイーピングアタッチメントが地面以
外の障害物に触れないようにしてくだ
さい – 事故の危険があります
N 立つか、かがむか、ひざまずい
て、安定した足場を確保します。
N 機械を左手で押さえ、しっかりと
下へ押します – コントロールハン
ドルのコントロール部に触れない
でください コンビエンジンまた
基本パワーツールの取扱説明書を
参照してください。
注記
ドライブチューブに足を載せたりひざ
まずいたりしないでください。
警告
エンジン始動後すぐに、スイーピング
アタッチメントが回転を始め、機械が
動き始めることあります。 このため、
始動後にスロットルを軽く引きます -
エンジンがアイドリング回転に戻りま
す。
使用しているコンビエンジンまたは基
本パワーツールの取扱説明書に記載さ
れている始動手順に従って、適正に始
動してください。
エンジンの停止
N コンビエンジンまたは基本パワー
ツールの取扱説明書を参照してく
ださい。
3 ヵ月以上の場合
N スイーピング アタッチメントを外
して掃除した後、損傷および磨耗
の状態を点検します。
N コンビツールをコンビエンジンか
ら取り外して個別に保管する場
合:ドライブ チューブにプロテク
ト キャップを被せて、カップリン
グにホコリがつかないようにしま
す。
N 機械を乾いた、高所または鍵の掛
かる場所に保管してください。子
供などによる許可外の使用を避け
てください。
エンジンの始動と停止
406BA007 KN
406BA008 KN
機械の保管
KB-KM, KW-KM
日本語
13
ブリスル ブラシ
取外し
N ヒッチ ピン (1) を軸 (2) の端から取
り外します。
N ブリスル ブラシ (3) を軸から引き
抜きます。
取付け
N ブリスル ブラシ (3) を軸に押し込
みます。
N ヒッチ ピン (1) を軸端の穴に差し
込み、横に折り込みます。
N もう一端のブリスル ブラシも同じ
手順で取り付けます。
警告
常に両側にブリスル ブラシを取り付け
ます。
パワースイーパー
取外し
N ヒッチ ピン (1) を軸 (2) の端から取
り外します。
N スイーパー ドラム (3) を軸から引
き抜きます。
取付け
N スイーパー ドラム (3) を軸に押し
込みます。
N ヒッチ ピン (1) を軸端の穴に差し
込み、横に折り込みます。
N もう一端のスイーパー ドラムも同
じ手順で取り付けます。
警告
常に両側にスイーパー ドラムを取り付
けます。
以下の整備周期は通常の作業条件を対
象としていることに注意してくださ
い。 毎日の作業時間が長い場合、ある
いは作業条件が悪い場合 ( 非常にほこ
りの多い場所など ) は、それに応じて、
提示された間隔よりも短くしてくださ
い。
全てのスクリューとナット
N 必要に応じて締め付けます
スイーピング アタッチメントおよびデ
フレクター
N 作業の開始前と燃料給油後に目視
で点検し、締め付け具合を検査し
ます
N 損傷している場合は交換します
安全ラベル
N 判読できない安全ラベルを交換し
ます
スイーピング アタッチメン
トの交換
整備表
KB-KM, KW-KM
日本語
14
本取扱説明書とコンビエンジンの取扱
説明書の記述を遵守して使用すると、
パワーツールの過度の磨耗や損傷が回
避されます。
パワーツールの使用、整備並びに保管
は、これらの取扱説明書の記述に従っ
て十分な注意をはらって行ってくださ
い。
特に以下の場合のように、安全に関す
る注意事項、取扱説明書の記述内容お
よび警告事項に従わずに使用したこと
に起因する全ての損傷については、ユ
ーザーが責任を負います:
スチールが許可していない製品の
改造。
当製品への適用が承認されていな
い、適していない、または低品質
のツールやアクセサリーの使用。
指定外の目的に当製品を使用。
スポーツ或いは競技等の催し物に
当製品を使用。
損傷部品を装備したままで当製品
を使用したことから生じる派生的
損傷。
整備作業
「整備表」の章に列記されている作業
は、必ず全て定期的に行ってくださ
い。整備作業を使用者が自ら行えない
場合は、サービス店に依頼してくださ
い。
当社では整備や修理を、認定を受けた
スチール サービス店のみに依頼される
ことをお勧めします。スチール サービ
ス店には定期的にトレーニングを受け
る機会が与えられ、必要な技術情報の
提供を受けています。
上記整備作業を怠ったことが原因で生
じた以下のような損傷に対しては、上
記の例として、以下の部品が挙げられ
ます :
不適切な保管に起因する腐食およ
びその他の派生的損傷。
低品質の交換部品を使用したこと
による当製品の損傷。
磨耗部品
パワーツールの部品によっては、規定
どおりに使用しても通常の磨耗は避け
られません。これらの部品は、使用の
種類や期間に合わせて適時に交換して
ください。上記の例として、以下の部
品が挙げられます :
スイーピング アタッチメント (
ーラー ブラシ、スイーパー ベルト
)
デフレクター、デフレクター延長
アタッチメント
磨耗の低減と損傷の回避
KB-KM, KW-KM
日本語
15
ブリスル ブラシ、パワースイーパー
1 ギアボックス
2 スピンドル
3 ヒッチ ピン
4 デフレクター延長アタッチテメン
ト 、右
5 デフレクター延長アタッチメン
ト 、左
6 スリーブ
7 デフレクター
8 ドライブ チューブ
ブリスル ブラシ
9 ローラー ブラシ
パワースイーパー
10 スイーパー ベルト付きパワースイ
ーパー
主要構成部品
7
8
1
479BA022 KN
2
3
9
9
4 5
10
10
3
21
1
6
2
4 5
KB-KM, KW-KM
日本語
16
スイーピング アタッチメント
KB
-
KM
KW
-
KM
重量
音圧・騒音・振動数値
コンビツール KB
-
KM および KW
-
KM
が装着されたパワーツールの騒音およ
び振動測定には、アイドリングおよび
最高回転が 1:6 の比率で含まれていま
す。
振動に関する指令 2002/44/EC の遵守
の詳細については、www.stihl.com/vib
をご覧ください。
ISO 6081 に準拠した音圧レベル L
p
ISO 11201 に準拠した音圧レベル L
p
ISO 50636-2-91 に準拠した音圧レベル
L
p
ISO 3744 に準拠した音響出力レベル
L
w
ISO 3744 に準拠した音響出力レベル
L
w
ISO 11201 に準拠した音響出力レベル
L
w
EN 50636-2-91 に準拠した音響出力レ
ベル L
w
ISO 7916 に準拠した振動レベル a
hv,eq
ISO 20643 に準拠した振動レベル
a
hv,eq
技術仕様
ローラー ブラシ 2 個
直径: 250 mm
装着時幅: 600 mm
スイーピング ドラム 2
直径: 270 mm
装着時幅: 600 mm
デフレクターとドライブ チューブ付き
の状態
KB
-
KM: 6.4 kg
KW
-
KM: 7.4 kg
KM 85 R ( ループハンドル
付き ): 96 dB(A)
KM 55 R ( ループハンドル
付き ): 96 dB(A)
KM 56 R ( ループハンドル
付き ): 96 dB(A)
KM 90 R ( ループハンドル
付き ): 92 dB(A)
KM 94 R ( ループハンドル
付き ): 95 dB(A)
KM 100 R ( ループハンド
ル付き ): 90 dB(A)
KM 130 (ループハンド
ル付き) 99 dB(A)
KM 130 R ( ループハンド
ル付き ): 81 dB(A)
KM 55 R ( ループハンドル
付き ): 105 dB(A)
KM 56 R ( ループハンドル
付き ): 106 dB(A)
KM 85 R ( ループハンドル
付き ): 108 dB(A)
KM 90 R ( ループハンドル
付き ): 102 dB(A)
KM 100 R ( ループハンド
ル付き ): 101 dB(A)
KM 130 R ( ループハンド
ル付き ): 106 dB(A)
KM 94 R ( ループハンドル
付き ): 106 dB(A)
KM 130 R ( ループハンド
ル付き ): 90 dB(A)
左ハンド
右ハンド
KB
-
KM、KW
-
KM
KM 85 R ( ルー
プハンドル付き
): 3.8 m/s
2
5.5 m/s
2
左ハンド
右ハンド
KB
-
KM
KM 55 R ( ルー
プハンドル付き
): 6.7 m/s
2
8.2 m/s
2
KM 56 R ( ルー
プハンドル付き
): 8.2 m/s
2
8.2 m/s
2
KM 90 R ( ルー
プハンドル付き
): 6.1 m/s
2
4.1 m/s
2
KM 100 R ( ルー
プハンドル付き
): 3.7 m/s
2
6.6 m/s
2
KM 130 R ( ルー
プハンドル付き
): 8.0 m/s
2
8.6 m/s
2
KB-KM, KW-KM
日本語
17
ISO 22867 に準拠した振動レベル
a
hv,eq
EN 50636-2-91 に準拠した振動レベル
a
hv,eq
指令 2006/42/EC に準拠した K
-
係数
は、音圧レベルおよび音響出力レベル
ついて 2.0 dB(A) です。指
令 2006/42/EC に準拠した K
-
係数は、
振動加速度について 2.0 m/s
2
です。
REACH
REACH は EC の規定で、化学物質
(CHemical substances) の登録
(Registration)、評価 (Evaluation)、認可
(Authorisation)、規制を意味します。
REACH 規定 (EC) No. 1907/2006 の遵
守の詳細については
www.stihl.com/reach をご覧ください。
本機を使用する方が実施できる保守お
よび整備作業は、本取扱説明書に記述
されていることだけです。それ以外の
修理はすべてサービス店に依頼してく
ださい。
当社では整備や修理を、認定を受けた
スチール サービス店のみに依頼される
ことをお勧めします。スチール サービ
ス店には定期的にトレーニングを受け
る機会が与えられ、必要な技術情報の
提供を受けています。
修理時には、当社が本機への使用を承
認した、または技術的に同等な交換部
品だけをご使用ください。高品質の交
換部品のみを使用して、事故および本
機の損傷を回避してください。
当社ではスチール オリジナルの交換部
品のご使用をお勧めします。
スチール純正部品には、スチール部品
番号、 { ロゴマークおよびス
チール部品シンボル マーク K が刻印
されています。( 小さな部品では、シン
ボルマークだけが刻印されているもの
もあります。)
左ハンド
右ハンド
KW
-
KM
KM 55 R ( ルー
プハンドル付き
): 6.5 m/s
2
7.0 m/s
2
KM 56 R ( ルー
プハンドル付き
): 8.5 m/s
2
7.5 m/s
2
KM 90 R ( ルー
プハンドル付き
): 4.9 m/s
2
7.0 m/s
2
KM 100 R ( ルー
プハンドル付き
): 4.1 m/s
2
6.5 m/s
2
KM 130 R ( ルー
プハンドル付き
): 8.5 m/s
2
9.4 m/s
2
左ハンド
右ハンド
KB
-
KM
KM 94 R ( ルー
プハンドル付き
): 4.5 m/s
2
5.5 m/s
2
左ハンド
右ハンド
KW
-
KM
KM 94 R ( ルー
プハンドル付き
): 4.6 m/s
2
6.0 m/s
2
左ハンド
右ハンド
KB
-
KM
KM 130 R ( ルー
プハンドル付き
): 2.8 m/s
2
2.9 m/s
2
左ハンド
右ハンド
KW
-
KM
KM 130 R ( ルー
プハンドル付き
): 2.7 m/s
2
2.9 m/s
2
整備と修理
KB-KM, KW-KM
日本語
18
国別の廃棄の規則および規制を順守し
てください。
スチール製品は、家庭用ごみ入れに廃
棄しないでください。 製品、アクセサ
リー、包装は、環境に配慮してリサイ
クルを行うため、認可された廃棄場に
持ち込んでください。
廃棄物処理の最新情報については、ス
チール サービス店へお問い合わせくだ
さい。
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Badstr. 115
D-71336 Waiblingen
Germany ( ドイツ )
は、独占的な責任下で下記の製品が
指令 2006/42/EC の関連する条項に適
合しており、製造の時点で有効であっ
た次の規格のバージョンに準拠して開
発および製造されたことを保証いたし
ます:
EN ISO 12100 ( 指定された KM
-
モデル
に関連して )。
EN ISO 12100、EN 60335-1、EN
60335-2-72 ( 指定された KMA モデルに
関連して )。
技術資料の保管場所:
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Produktzulassung
製造年は、パワーツールに記載されて
います。
Waiblingen にて発行、2020 年 02 月 03
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
代理人
Dr. Jürgen Hoffmann
Head of Product Data, Regulations and
Licensing ( 製品データ・規制・認可部
長)
廃棄
000BA073 KN
EC 適合証明書
名称: パワーブラシ /
パワースイープ
コンビツール
メーカー名: STIHL
型式: KB
-
KM
KW
-
KM
シリーズ番号: 4601
/