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JD-Xi

Roland JD-Xi 取扱説明書

  • Roland JD-Xi のパラメーターガイドに関するご質問にお答えします。このドキュメントには、JD-Xi の機能、操作方法、パラメーター設定、トラブルシューティングなどに関する情報が掲載されています。TR-REC、ステップ録音、リアルタイム録音、エフェクト、パターンシーケンサーなど、JD-Xi の様々な機能についてご質問があればお気軽にお尋ねください。
  • JD-Xi の TR-REC 方法を教えてください。
    特定ステップの音を完全に消すにはどうすれば良いですか？
    リアルタイム録音のコツは？
    エフェクトつまみの動きを録音する場合、注意点は？
    パターンを一括消去するとどうなる？
目次
ショートカット一覧 2
パターン・シーケンサーについての補足説明 3
Digital Synth パート、Analog Synth パートの TR-REC 方法 
3
TR-REC、ステップ録音、リアルタイム録音以外の録音方法
3
特定ステップの音を完全に消す 
3
リアルタイム録音のコツ 
3
エフェクトつまみの動きを録音する場合のご注意 
3
パターンを一括消去後の初期設定 
3
その他の注意事項 4
エラーメッセージ一覧  5
JD-Xi の構成 6
JD-Xi の概要
6
トーンの構成 
7
Digital Synth トーン
7
Analog Synth トーン 
7
Drums キット
7
エフェクトの構成 
8
各パートの接続先の変更 
9
Delay Send Level、Reverb Send Level について 
9
Drums パートのエフェクトの接続について
9
Vocoder ／ Auto Pitch トーンについて 
9
プログラム・パラメーター（ProgramParameters）10
プログラムの編集（Program Edit）
10
アナログ・シンセ・トーン（AnalogSynthTone）12
トーン・エディット（TONE EDIT） 
12
デジタル・シンセ・トーン（DigitalSynthTone）15
トーン・エディット（TONE EDIT：SuperNATURAL Synth
Tone） 
15
ドラム・キット（DrumKit）20
トーン・エディット（TONE EDIT：PCM Drum Kit） 
20
エフェクト（E󰮏ect）26
エフェクト・エディット（E󰮏ect Edit）
26
エフェクト・パラメーター（E󰮏ect Parameters）
26
オート・ピッチ／ボコーダー（AutoPitch ／ Vocoder） 28
オート・ピッチ（AutoPitch）
28
ボコーダー（Vocoder） 
28
アルペジオ（ARPEGGIO）30
アルペジオ（ARPEGGIO） 
30
プログラム一覧（ProgramList）31
Preset Program
31
Bank Select ／ Program Change 
44
プリセット・トーン一覧（DigitalSynth）45
プリセット・ドラム・キット一覧（DrumKit）48
プリセット・トーン一覧（AnalogSynth）49
プリセット・ドラム・キット・ウェーブ・アサイン一覧50
パラメーター・ガイド
© 2015 ローランド株式会社
01
2
ショート カット 一 覧
「［A］+［B］」は、「［A］ボタンを押しながら、［B］ボタンを押す」という操作を表します。
ショ ート カット 説明
Value［−］+［＋］ 片方のボタンを押しながら、もう一方のボタンを押すと値が早く変わります。
［Shift］ ディスプレイの上段にプログラム名を表示します。
［Shift］+Value［−］［＋］ プログラムのバンクが切り替わります。
［Shift］+［Menu］ WRITE 画面にジャンプします。
［Shift］+PartSelect ボタン
選んだパートがミュートされます。複数のパートを選ぶこともできます。
元に戻す場合は、もう一度［Shift］ボタンを押しながら Part Select ボタンを押します。
［Shift］+［Enter］ プログラム内で音色を切り替えたり、エディットしたあとで元の音に戻したりする場合に押します。
［Shift］+ARPEGGIO［ON］ Arpeggio Edit 画面にジャンプします。
［Shift］+［01］～［04］ボタン
（スケール設定が 32 分音符の場合は［01］
～［08］ボタン）
再生／録音時に、［01］～［16］ボタンに表示されるパターンの小節を切り替えます。
［Shift］を押している間、ボタンの数字［01］～［04］は、小節を表します（32 分音符設定の場合は半小節）。
16 分音符の 4 小節設定の場合、［Shift］ボタンを押すと［01］～［04］ボタンが点灯し、現在の小節が点滅します。
32 分音符の 4 小節設定の場合、［Shift］ボタンを押すと［01］～［08］ボタンが点灯し、半小節単位で移動できます。
Favorite モード時
［Shift］+［01］～［16］ボタン
Favorite Bank を切り替えます。
［Shift］+［Erase］ Pattern Erase 画面にジャンプします。
［Shift］+CURSOR［
K
］
［Shift］+CURSOR［
J
］
システムやエディットなどの設定画面で、大項目（メニュー）を移動します。
［Menu/Write］長押し Portamento 設定画面にジャンプします。
［Menu/Write］+［10］ボタン Pattern Copy 画面にジャンプします。
［Menu/Write］+［16］ボタン OUTPUT とヘッドホンの右側からクリック音が出力されます。
名前入力時
［Shift］＋［
K
］ボタン
カーソル位置の文字を削除します。
名前入力時
［Shift］＋［
J
］ボタン
カーソル位置にスペース（空白）を挿入します。
3
パターン・シーケンサーについての補足説明
Digital Synth パート、Analog Synth パートの TR-REC 方法
Digital Synth パート、Analog Synth パートについても、Drum パート同様、TR-REC が可能です。
1.
TR-REC したい鍵盤を弾きます。
2.
［01］～［16］のボタンを押して、音を鳴らしたいステップを点灯させます。
3.
［
s
］ボタンを押してパターンを再生します。
•鍵盤で和音を弾きながら［01］～［16］のボタンを押すと、和音の入力ができます。
•音の長さ（Gate Time）は、80% に固定されています。鍵盤の強弱（Velocity）は、入力時の値によって変わります。
•1 度、音を入力したステップ、またプリセットパターンの音が入っているステップに、TR-REC で音を入れ直す場合、先にもともと入っ
ている音を消す必要があります。パターンの再生がストップしている状態で［Erase］ボタンを押しながら、消したいステップ番号の
ボタンを押します。ステップ録音、リアルタイム録音の場合は、自動で元の音を消して、音が入力（上書き）されます。
TR-REC、ステップ録音、リアルタイム録音以外の録音方法
以下の方法を使って、録音することもできます。
1.
音を入力したいステップボタン（［01］～［16］のボタン）を押し続けます。
2.
ステップボタンを押している間に、鍵盤を弾きます。
3.
ステップボタンから手を離します。
4.
［
s
］ボタンを押してパターンを再生します。
•この録音方法ではもともと入っている音を消さずに、入力した音を追加しながら録音します。
•音の長さ（Gate Time）は、80% に固定されています。鍵盤の強弱（Velocity）は、入力時の値によって変わります。
特定ステップの音を完全に消す
［01］～［16］のボタンに音が入っている場合、音の入っているボタンを OFF（ボタンを消灯）にすれば、音が鳴りません。この状態は、
音が消されているのではく Mute されている状態なので、もう一度 ON（ボタンを点灯）にすると、入っている音が鳴ります。
完全にステップの音を消したい場合は、パターンが止まっている状態で［Erase］ボタンを押しながら、消したいステップのボタンを押し
ます。
リアルタイム録音のコツ
パターン再生中にリアルタイム録音する場合、パターンの終わり（再生がパターンの頭に戻るタイミング）で、自動的にリアルタイム録音
状態が解除されます。
ループ再生しながら、リアルタイム録音を繰り返したい場合は、SYSTEM の中にある、「LoopRec」パラメーターを ON にしてください。
エフェクトつまみの動きを録音する場合のご注意
E󰮏ect1、E󰮏ect2、Delay、Revarb つまみの動きを、リアルタイム録音で記録することができます。
ただし、エフェクトつまみの動きは Program 全体で保存されるため、パターンの一括消去をしても、エフェクトつまみの動きは消去され
ません。
※録音したエフェクトつまみの動きは消去できないので、録音し直してください。
パターンを一括消去後の初期設定
パターンの一括消去をする場合、対象パートを All に設定して消去すると、小節数は 1、スケールは 16 分音符に初期化されます。
4
•アナログ・パートの矩形波、SubOSC は、アナログ回路の性質上、高域の鍵盤の音が出ないことがあります。
•Auto Note を使って、パターンを録音する場合、Pitch Bend Range が 24 に固定されます。Auto Note を OFF にして、パターンを
再生させると、録音時と異なるピッチ変化になることがあります。Auto Note で録音したパターンを、録音時の状態で再生させる場合
は、Pitch Bend Range を 24 に変更してください。
&
『プログラム・パラメーター（ProgramParameters）』（P10）
•パターン再生中に、Envelop つまみを回すと、Envelop の動きやパターンの再生が間に合わなくなることがあります。
また、激しくつまみの動きを録音すると、パターンの再生が間に合わなくなることがあります。
つまみの動きの記憶容量に限界がくると、「PatternFull!」と表示され、それ以上録音できなくなります。動きを記憶しているパラメー
ターの数を減らしたり、再生している音数を減らしたりすると改善することがあります（Drum Part の楽器数を減らす、Digital Synth
Part の Partial 数を減らす、など）。
•Vocoder/AutoPitch の設定は、プログラムごとに保存されます。
•Vocoder/AutoPitch は 1 パートのみで使用可能です。また、Vocoder/AutoPitch を選ぶと、Analog Synth パートが選べなくなります。
•クリック・アウトを右側だけ出力する設定（P14）にした場合、OUTPUT L/MONO 端子だけにケーブルを接続すると、OUTPUT R
端子側のクリックの音がミックスされて出力されます。この場合は、OUTPUT R 側にもケーブルか、空プラグを挿せば、OUTPUT L
側からクリック音が出なくなります。
その他の注意事項
5
エラーメッセージ一覧
メッセー ジ 意味 対応
ReadError!
Backup、Restore ときに取り扱うファイルが間違って
いる、もしくは壊れている可能性があります。
Backup、Restore をする場合は、以下の点にご注意ください。
パソコンと USB ケーブルで接続し、Backup を実行すると、パソコン画面にフォルダー
が開き、「JD-Xi」フォルダーが見えます。この「JD-Xi」フォルダーごと、パソコンに
コピーしてください。
また、Restore 時も、「JD-Xi」フォルダーごとコピーしてください。
「JD-Xi」フォルダーの下にある、「BACKUP」フォルダーや一部のファイルのみをコ
ピーしても正しく Backup、Restore できません。
SysMem
Damaged!
システム・メモリーの内容が壊れてる可能性があります。
ファクトリー・リセットを実行してください。
それでも直らないときは、お買い上げ店またはお客様相談センターにお問い合わせ
ください。
MIDIBu󰮏Full!
非常に大量の MIDI データを受信したので処理しきれま
せん。
送信する MIDI メッセージの量を減らしてください。
INTMemory
Full!
本体メモリーの容量が不足しています。
不要なプログラムのパターンを初期化してから、保存しなおして本体メモリーの容量
を確保してください。
MIDIO󰮑ine! MIDI IN の接続が切られました。
JD-Xi の MIDI IN に接続している MIDI ケーブルに異常はないか、また MIDI ケーブ
ルが抜けていないか確認してください。
NowPlaying! 演奏中のため、その操作は実行できません。 演奏を停止してから操作してください。
Now
Recording!
録音中のため、その操作は実行できません。 録音を停止してから操作してください。
RecOverow!
一度にたくさんの録音データが入力されたので、正しく
処理できませんでした。
録音データを少なくしてください。
PatternFull!
1 つのパターンに録音できる最大録音音数を超えたた
め、これ以上パターンを録音できません。
録音中のパターンの不要なデータを消去してください。
［Envelope］つまみなどの動きを大量に録音した場合
に表示されることがあります。これ以上パターンを録音
できません。
6
JD-Xi の構成
JD-Xi の概要
コントローラー 部
コントローラー部は、演奏する部分で
す。
たとえば「鍵盤を弾く」といった演奏
者の動きを音源部に伝え、発音させる
はたらきをします。
本機のコントローラー部には、鍵盤、
ピッチ・ベンド／モジュレーション・
ホイール、パネル上のボタンやつまみ
が含まれます。
音源部
音源部は、音を発生させる部分です。
コントローラー部から送られてきた演
奏情報を受けて、音の基本となる波形
を電気的に作り出し、音の明るさや音
の大きさを決めて、さまざまな「音」
を鳴らします。
本機の音源部は、音を決めるさまざま
な要素（波形や音の高さ、音の明るさ、
音の大きさなど）が、パネル上のつま
みやボタンを使ってすぐに変えられるようになっています。
プログラム
Digital Synth 1、Digital Synth 2、Drums、Analog Synth の 4 パート
で構成されています。
エディットしたプログラムは、ユーザー・プログラムに（バンク E ～ H に各 64 個）保存されます。
&
『プログラム・パラメーター（ProgramParameters）』（P10）
トーン
パートごとに 1 つのトーンを選ぶことができます。
アナログ・シンセ・トーンは、オシレーター、サブ・オシレーター、フィルター部分をアナログ回路で構成しています。
&
『アナログ・シンセ・トーン（AnalogSynthTone）』（P12）
&
『デジタル・シンセ・トーン（DigitalSynthTone）』（P15）
&
『ドラム・キット（DrumKit）』（P20）
エ フェクト部
本機には 4 系統のエフェクターが内蔵されています。エフェクトの設定はプログラムに保存されます。
&
『エフェクト（E󰮏ect）』（P26）
アルペジオ
この機能を使うと、押さえたキーにしたがって自動的にアルペジオを演奏します。アルペジオの設定はプログラムに保存されます。
&
『アルペジオ（ARPEGGIO）』（P30）
パターン・シーケンサー
数小節のパターンを再生しながら、演奏することができます。自分のオリジナル・パターンを作成してプログラムに保存することもできます。
システム
JD-Xi の動作環境を決めるシステム・パラメーターの設定を記憶しています。
JD-Xi
プログラム
コントローラー 部
システム
鍵盤
つまみ
ホイール
&
音源部
（4 パート）
／ エ フェクト部
DigitalSynth1 パート
Drums パート
DigitalSynth2 パート
AnalogSynth パート
E󰮏ects
A
A
A
A
アルペジオ パ タ ー ン・シ ー
ケンサー
. .
A A
プログラム バンク 番号
プ リ セット ・ プ ロ グ ラ ム A～D 01 ～ 64
ユーザー・プログラム E～H 01 ～ 64
7
JD-Xiの構成
トーンの構成
Digital Synthトーン
1 つのトーンに、3 系統（Partial 1 ～ 3）の OSC（オシレーター）、FILTER（フィルター）、AMP（アンプ）、LFO を持っています。
Partial（パーシャル）はそれぞれオン／オフすることができ、どの Partial を発音させるかを選ぶことができます。
&
『Partial（パーシャル）の選びかた』（P16）
PARTIAL3
PARTIAL2
AFTERTOUCH
MODLFO
LFO
OSC FILTER
AMP
MISC
PARTIAL1
Analog Synthトーン
アナログ回路で構成された OSC、Sub OSC、FILTER、デジタル制御の AMP、LFO を持っています。
Envelop（エンベロープ）は、OSC、Filter、AMP で、それぞれ独立して制御することができます。
Analogcircuit
Digitalprocess
LFO
OSC
SubOSC
FILTER AMP
Filter
Envelop
Amp
Envelop
Pitch
Envelop
(Oct -1/-2)
Drums キット
1 つのキットに、26 系統（Partial 1 ～ 26）の WAVE、TVF、TVA を持っています。
1 つのパーシャルには、ウェーブ・ジェネレーターが 4 つあります。
26 個のパーシャルは、鍵盤（C2 ～ C#4）にアサインされており、1 つの楽器として演奏できます。
PARTIAL26(C#4)
Pitch
Envelop
TVF
Envelop
TVA
Envelop
WAVE TVF
TVA
PARTIAL1(C2)
※パーシャルごとにウェーブ・ジェネレーターが 4 つあります。
8
JD-Xiの構成
WG（ウェーブ・ジェネレーター）
音の元になる PCM 波形（ウェーブ）を選び、音の高さ（ピッチ）の変化を設定します。
TVF（タイム・バリアント・フィルター）
音の周波数成分の変化を設定します。
TVA（タイム・バリアント・アンプリファイアー）
音量の変化とパンを設定します。
エ フェクト の 構 成
JD-Xi はエフェクトとして、E󰮏ect1、E󰮏ect2、Delay、Reverb を持っています。
E󰮏ect1、E󰮏ect2 は、以下の Type を選べます。
E󰮏ect1 Distortion、Fuzz、Compressor、Bit Crusher
E󰮏ect2 Flanger、Phaser、Ring Mod、Slicer
※Flanger を使用する場合、Feedback の値を 0 に設定すると Chorus として使用できます。
各エフェクトのタイプや設定は、プログラムごとに 1 つです。
たとえば、あるプログラムの中の Digital Synth Part1 の E󰮏ect1 を Distortion にして、Digital Synth Part2 の E󰮏ect1 を Fuzz にする、
という設定はできません。
ただし、以下に示すように、パートごとにどのエフェクトを使用するか、接続を変えることができます。
エ フェクト・ ブ ロック 図
Digital Synth 1 PART
Digital Synth 2 PART
Vocoder
Digital Synth
Tone
Level
Part Output
Part Output
Part Output
Send
Reverb Send
Analog Synth PART
Analog Synth
Drum Kit
Tone
Part
Level
Delay SendDelay
Reverb Send
Drum PART
Each Partial
Part
Level
Delay Send
Reverb Send
MIC
Auto Pitch
Outputp
Assign
Input
Level
Delay Send
Delay Send
INPUT
LINE/GUITAR
Output
Assign
Reverb Send
Reverb Send
Eect1
Click out
USB Audio (Input)
Eect2
Delay Send
Reverb Send
Delay
Reverb send
Reverb
OUTPUT
Delay
Part
JD-Xi Block Diagram (Eect)
USB Audio
(Output)
PHONES/
OUTPUT
Master
Level
9
JD-Xiの構成
各パートの接続先の変更
各パートに接続するエフェクトは、Part Output パラメーターで設定します（Program Parameter：P10）。
接続先を、E󰮏ect1、E󰮏ect2、Delay、Reverb、Direct（エフェクトをかけない）の中から選べます。
JD-Xi の本体上の［E󰮏ectsOn/O󰮏］ボタンを押して、パートごとにどのエフェクトに接続するか切り替えることができます。［Part
Select］ボタンでパートを選びます。
また、E󰮏ect1 の出力を E󰮏ect2 につなぐ（直列接続）か、つながないかを設定することができます。
E󰮏ect1 Output Assign パラメーター（P26）を、EFX2 にすると、E󰮏ect1 と E󰮏ect2 が直列でつながります。DIR にすると、E󰮏ect2
にはつながりません。
たとえば、Part1 には Distortion だけ使って、Part2 には Flanger を使うという場合は、E󰮏ect1 Output Assign パラメーターを DIR に
設定し、Part1 の Part Output（P10）を EFX1、Part2 の Part Output を EFX2 に設定します。
Delay Send Level、Reverb Send Level について
Delay と Reverb は Send E󰮏ect です。
パートごとの Delay、Reverb のかかり具合は、Program Parameter の中にある「DelaySendLevel」、「ReverbSendLevel」パラメー
ターで調整します（P10）。
Delay Send Level が「0」になっていると、パネル上の［Delay］つまみを回しても、Delay はかかりません。
なお、パネル上の［Delay］つまみは、Delay の中のパラメーター Delay Level（P26）に効きます。
同様に、パネル上の［Reverb］つまみは、Reverb の中のパラメーター Reverb Level（P26）に効きます。
たとえば、［Delay］つまみを回したときに、Part1 に Delay をかけたいが、Part2 には Delay をかけたくない、という場合には、Part1
の Delay Send Level を上げておいて、Part2 の Delay Send Level を 0 にしておけば、実現できます。
Drums パートのエフェクトの接続について
Drums パートは、エフェクトの接続先、Delay Send Level、Reverb Send Level をパーシャルごと（鍵盤にアサインされた楽器ごと）
に設定できます。
Drum Kit パラメーターの中の、Output Assign、Delay Send Level、Reverb Send Level をパーシャルごと（鍵盤にアサインされた楽
器ごと）に設定します（P25）。
Vocoder ／ Auto Pitchトーンについて
Vocoderトーンを選んだ場合
現在選ばれている Digital Synth パート（Part1 もしくは Part2）が、Vocoder エフェクトに接続されます。Vocoder を通ったあとの音
を接続するエフェクトを選べます。Vocoder パラメーターの中の、Output Assign パラメーターで接続先を選びます（P28）。
AutoPitchトーンを選んだ場合
現在選ばれている Digital Synth パート（Part1 もしくは Part2）がオフになり、外部入力（Mic Input または Guitar/Line Input）が、
Auto Pitch に接続されます。Auto Pitch を通ったあとの音を接続するエフェクトを選べます。
Auto Pitch パラメーターの中の、Output Assign パラメーターで接続先を選びます（P28）。
10
プログラム・パラメーター（Program Parameters）
プログラムの編集（Program Edit）
メニュー
［Shift］＋ Cursor［
K
］［
J
］
パラメーター
Cursor［
K
］［
J
］
設定値
Value［−］［＋］
説明
COMMON
PROG: COMMON
Tempo 120
Tempo MIDI、5 ～ 300
プログラムのテンポ
Tempo つまみで調整できる範囲は、60 から 240 です。
SYSTEM Parameter の Sync Mode が SLAVE に設定している場合は、「MIDI」のみ選べ
ます。
（外部機器のテンポに同期するため、本体ではテンポを変更できなくなります。）
ProgramLevel 0 ～ 127 プログラムの音量
MAIN
PROG: MAIN D1
Level 127
PROG: MAIN D2
Level 127
PROG: MAIN DR
Level 127
PROG: MAIN AN
Level 127
エディットしているパートを上段右端に表示します。
D1
/
D2
（Digital Synth 1/2）、
DR
（Drums）、
AN
（Analog Synth）
［PartSelect］ボタンで切り替えます。
Level 0 ～ 127 各パートの音量
Sound Mute OFF、MUTE 各パートの演奏を一時的に消すか（MUTE）、消さないか（OFF）を設定します。
Pan L64 ～ 63R
各パートの音の定位を設定します。
「L64」で最も左、「0」で中央、「63R」で最も右に定位します。
Part Output
EFX1、EFX2、DLY、
REV、DIR、KIT
各パートにどのエフェクトをかけるかを選びます。
EFX1：EFX1、EFX2、Delay、Reverb をかける。
EFX2：EFX2、Delay、Reverb をかける。
DLY：Delay、Reverb をかける。
REV：Reverb をかける。
DIR：エフェクトをかけずに出力。
KIT：Drum Kit の各 Partial（鍵盤にアサインされたインスト）の設定にしたがう。
KIT は Drum パートを選んでいるときのみ選べます。
EFX1 と EFX2 をパートごとに使い分ける場合、E󰮏ect1 パラメーターの Output Assign を
Dir に設定してください。詳しくは、『 エ フェクト・ ブ ロック図 』（P8）をご覧ください。
Vocoder/AutoPitch のトーンを選んでいるとき、このパラメーターは選べません。
Vocoder/AutoPitch パラメーター内（P28）で設定してください。
Dly Send Lev（Delay
Send Level）
0 ～ 127
パートごとにディレイのかかり具合を設定します。
ディレイをかけないときは 0 に設定します。
Part Output が Rev か DIR か KIT になっている場合は、値を変更できません。
Rev Send Lev（Reverb
Send Level）
0 ～ 127
パートごとにリバーブのかかり具合を設定します。
リバーブをかけないときは 0 に設定します。
Part Output が DIR か KIT になっている場合は、値を変更できません。
Mono/Poly（Analog
パートは Mono のみ）
MONO、POLY、
TONE
パートに割り当てている Tone をモノフォニックで演奏するときは「MONO」、ポリフォニック
で演奏するときは「POLY」に設定します。Tone の設定にしたがうときは「TONE」にします。
Legato Sw（Legato
Switch）
OFF、ON、TONE
モノフォニックで演奏するときは、レガートをかけることができます。「レガ ート」とは、音と
音の間をなめらかに切れ目を感じさせないで演奏する方法です。ギターのハンマリング・オ
ンやプリング・オフのような効果が得られます。
レガートをかけるときは「ON」、かけないときは「OFF」に設定します。トーンの設定にした
がうときは 「TONE」にします。
PITCH
PROG: PITCH D1
Octave Shift +1
Octave Shift -3～3 各パートの音の高さをオクターブ単位（±3 オクターブまで）で設定します。
Coarse Tune -48 ～ +48 各パートの音の高さを半音単位（±4 オクターブまで）で設定します。
Fine Tune -50 ～ +50
各パートの音の高さを 1 セント単位（±50 セントまで）で設定します。
1 セント＝半音の 100 分の 1
Bend Range 0 ～ 24、TONE
ピッチ・ベンド・ホイールを動かしたときのピッチの変化量を半音単位（2 オクターブまで）
で設定します。ホイールを回したときの変化量が、上下同じ値になります。
パートに割り当てているトーンの設定にしたがうときは、「TONE」にします。
Porta Sw（Portamento
Switch）
OFF、ON、TONE
ポルタメントをかけるかどうかを決めます。ポルタメントをかけるときは「ON」、かけないと
きは「OFF」にします。パートに割り当てているトーンの設定にしたがうときは「TONE」に
します。
Porta Time
（Portamento Time）
0 ～ 127、TONE
ポルタメント演奏時のピッチが変化する時間を設定します。値が大きくなるほど、次の音の
高さに移動する時間が長くなります。パートに割り当てているトーンの設定にしたがうときは
「TONE」にします 。
11
プログラム・パラメーター（ProgramParameters）
メニュー
［Shift］＋ Cursor［
K
］［
J
］
パラメーター
Cursor［
K
］［
J
］
設定値
Value［−］［＋］
説明
OFFSET
PROG:OFFSET D1
Cutoff Ofst 0
Cuto󰮏 Ofst（Cuto󰮏
O󰮏set）
-64 ～ +63 パートに割り当てているトーン／ドラム・キットに対するカットオフ周波数を補正します。
Reso O󰮏set
（Resonance O󰮏set）
-64 ～ +63 パートに割り当てているトーン／ドラム・キットに対するレゾナンスを補正します。
Attack Ofst（Attack
O󰮏set）
-64 ～ +63 パートに割り当てているトーン／ドラム・キットに対するアタック・タイムを補正します。
Decay O󰮏set -64 ～ +63 パートに割り当てているトーン／ドラム・キットに対するディケイ・タイムを補正します。
Release Ofst（Release
O󰮏set）
-64 ～ +63 パートに割り当てているトーン／ドラム・キットに対するリリース・タイムを補正します。
Vibrato Rate -64 ～ +63
パートごとに、ビブラートの周期（音の高さの揺れる速さ）を調節します。値を大きくするほ
ど音の高さの揺れが速くなり、小さくするほど遅くなります。
Vibrato Depth -64 ～ +63
パートごとに、ビブラート効果の深さ（音の高さを揺らす深さ）を調節します。値を大きくす
るほど音の高さの揺れ幅が大きくなり、小さくするほど揺れ幅も小さくなります。
Vibrato Delay -64 ～ +63
パートごとに、ビブラート（音の高さの揺れ）効果がかかり始めるまでの時間を調節します。
値を大きくするほどかかり始めるまでの時間が長くなり、小さくするほど短くなります。
12
アナログ・シンセ・トーン（Analog Synth Tone）
トーン・エディット（TONE EDIT）
メニュー
［Shift］＋ Cursor［
K
］［
J
］
パラメーター
Cursor［
K
］［
J
］
設定値
Value［−］［＋］
説明
COMMON
TONE: COMMON
Porta SW OFF
Tone Name
トーンの名前を設定します。
名前を変えて保存できますが、トーン単位ではなく、プログラムとして保存します。
Porta Sw（Portamento
Switch）
OFF、ON
ポルタメントをかけるかどうかを決めます。ポルタメントをかけるときは「ON」、かけないと
きは「OFF」にします 。
Porta Time
（Portamento Time）
0 ～ 127
ポルタメント演奏時のピッチが変化する時間を設定します。値が大きくなるほど、次の音の高
さに移動する時間が長くなります。
Legato Sw（Legato
Switch）
OFF、ON
ON にした場合、あるキーを押している状態で他のキーを押すと、音の鳴りかたはそのままで、
あとから押したキー のピッチに変わります。
Octave Shift -3 ～ +3 トーンのオクターブを設定します。
Bend Range U（Pitch
Bend Range Up）
0 ～ +24 ピッチ・ベンドホイールを上いっぱいに回したときのピッチの変化幅を設定します。
Bend Range D（Pitch
Bend Range Down）
0 ～ -24 ピッチ・ベンドホイールを下いっぱいに回したときのピッチの変化幅を設定します。
OSC
TONE: OSC
Waveform SAW
Waveform
SAW、TRI、PW-
SQR
波形を選びます。
PWM Depth（Pulse
Width Modulation
Depth）
0 ～ 127
PW（パルス・ワイズ）にかける LFO の量（深さ）を設定します。OSC Wave に（PW-SQR）
が選ばれているときのみ、PW（パルス・ワイズ）にかける LFO のモジュレーション量を設
定できます。
Pulse Width 0 ～ 127
パルス・ワイズを設定します。
OSC Wave に（PW-SQR）が選ばれているときのみ、矩形波の上部の幅（パルス・ワイズ）
を、全体の何 % にするか設定できます。
値を小さくするほど狭くなり、矩形波（パルス・ワイズ＝ 50%）に近づきます。値を大きく
するほど広くなり、クセのある音になっていきます。
Sub OSC
OFF、OCT-1、
OCT-2
サブオシレーターをオン、オフします。
OFF：サブオシレーターはオフ
OCT-1：1 オクターブ下の矩形波をオン（ミックス）します。
OCT-2：2 オクターブ下の矩形波をオン（ミックス）します。
PITCH
TONE: PITCH
OSC Pitch 0
OSC Pitch -24 ～ +24 音の高さ（ピッチ）を半音単位で変更します。
OSC Detune -50 ～ +50 ピッチを 1 セント単位で変更します。
Env Attack（Pitch
Envelope Attack
Time）
0 ～ 127
ピッチ・エンベロープのアタック・タイムを設定します。
鍵盤を押さえてから、ピッチが最も高く（または低く）なるまでの時間を決めます。
Env Decay（Pitch
Envelope Decay
Time）
0 ～ 127
ピッチ・エンベロープのディケイ・タイム設定します。
ピッチが最も高く（または低く）なってから、押さえた鍵盤のピッチに戻るまでの時間を決め
ます。
Env Depth（Pitch
Envelope Depth）
-63 ～ +63 ピッチにかけるエンベロープのモジュレーションの深さを設定します。
FILTER
TONE: FILTER
Type LPF
Type BYPASS、LPF アナログ LPF を使うか、使わないか（BYPASS）を設定します。
Cuto󰮏 0 ～ 127 フィルターのカットオフ周波数を決めます。
13
アナログ・シンセ・トーン（AnalogSynthTone）
メニュー
［Shift］＋ Cursor［
K
］［
J
］
パラメーター
Cursor［
K
］［
J
］
設定値
Value［−］［＋］
説明
FILTER
Cuto󰮏 KF（Cuto󰮏 Key
Follow）
-100 ～ +100
弾く鍵盤によってフィルターのカットオフ周波数を変化させます。
C4C3C2 C5 C6
0
+50
+100
-50
-100
0
-2
-1
+2
+1
カットオフ周波数
（オクターブ）
高
鍵盤
低
Velo Sens（Filter
Envelope Velocity
Sense）
-63 ～ +63 鍵盤を弾く強さによってフィルター・エンベロープ・デプスの効き具合を設定します。
Resonance 0 ～ 127 フィルターのカットオフ周波数付近を強調します。
Attack（Filter
Envelope Attack
Time）
0 ～ 127 鍵盤を押さえてから、カットオフ周波数が最も高く（または低く）なるまでの時間を決めます。
Decay（Filter
Envelope Decay
Time）
0 ～ 127
カットオフ周波数が最も高く（または低く）なってから、サステイン・レベルに下がるまでの
時間を決めます。
Sustain（Filter
Envelope Sustain
Level）
0 ～ 127
アタック・タイムとディケイ・タイムが過ぎてから鍵盤を離すまでの間のカットオフ周波数を決
めます。
Release（Filter
Envelope Release
Time）
0 ～ 127 鍵盤を離してから、カットオフ周波数が最小になるまでの時間を決めます。
Depth -63 ～ +63 カットオフ周波数の変化する方向と量を決めます。
AMP
TONE: AMP
AMP Level 127
AMP Level 0 ～ 127 トーンの音量
Level V-Sens（Amp
Level Velocity Sense）
-63 ～ +63 鍵盤を弾く強さによって、音量を変化させます。
Level KF（Amp Level
Key Follow）
-100 ～ +100
押さえる鍵盤の位置によって音量を変化させるときに設定します。C4 キー（中央のド）の音
量を基準に、「＋」の値にすると C4 より高音域のキーを押すほど音量が大きくなり、「−」の
値にすると音量が小さくなります。値を大きくするほど、変化が大きくなります。
Attack（Amp
Envelope Attack
Time）
0 ～ 127
アンプ・エンベロープのアタック・タイムを設定します。鍵盤を押さえてから、音量が最大に
なるまでの時間を決めます。
Decay（Amp
Envelope Decay
Time）
0 ～ 127
アンプ・エンベロープのディケイ・タイムを設定します。音量が最大になってから、サステイン・
レベルに下がるまでの時間を決めます。
Sustain（Amp
Envelope Sustain
Level）
0 ～ 127
アンプ・エンベロープのサステイン・レベルを設定します。アタック・タイムとディケイ・タ
イムが過ぎてから鍵盤を離すまでの間の音量を決めます。
Release（Amp
Envelope Release
Time）
0 ～ 127
アンプ・エンベロープのリリース・タイムを設定します。鍵盤を離してから、音量が最小にな
るまでの時間を決めます。
14
アナログ・シンセ・トーン（AnalogSynthTone）
メニュー
［Shift］＋ Cursor［
K
］［
J
］
パラメーター
Cursor［
K
］［
J
］
設定値
Value［−］［＋］
説明
LFO
TONE: LFO
Shape TRI
Shape
TRI、SIN、SAW、
SQR、S&H、RND
LFO の波形を選びます。
Rate 0 ～ 127 LFO Tempo Sync Sw が OFF のときの、LFO のうねりの速さを決めます。
Tempo Sync OFF、ON ON にすると、LFO のうねりの速さをテンポに対する音符の長さで決めることができます。
Sync Note
16、12、8、4、2、
1、3/4、2/3、1/2、
3/8、1/3、1/4、
3/16、1/6、1/8、
3/32、1/12、1/16、
1/24、1/32
LFO Tempo Sync Sw が ON のときの、LFO のうねりの速さを決めます。
Fade Time 0 ～ 127
トーンを鳴らしてから LFO の振幅が最大になるまでの時間を設定します。
FadeTime
Key Trigger OFF、ON ON にすると、鍵盤を弾いたタイミングで LFO の周期が新たに始まります。
Pitch Depth -63 ～ +63 トーンのピッチを変化させます（ビブラート）。
Filter Depth -63 ～ +63 FILTER の CUTOFF（カットオフ周波数）を変化させます（ワウ）。
Amp Depth -63 ～ +63 AMP の LEVEL（音量）を変化させます（トレモロ）。
Mod Pitch
（Modulation Pitch
Depth）
-63 ～ +63 モジュレーションホイール（CC01）で、トーンのピッチを変化させる度合いを設定します。
Mod Filter
（Modulation Filter
Depth）
-63 ～ +63
モジュレーションホイール（CC01）で、FILTER の CUTOFF（カットオフ周波数）を変化さ
せる度合いを設定します。
Mod Amp
（Modulation Amp
Depth）
-63 ～ +63
モジュレーションホイール（CC01）で、AMP の LEVEL（音量）を変化させる度合いを設定
します。
Mod Rate
（Modulation Rate）
-63 ～ +63
モジュレーションホイール（CC01）で LFO Rate を変化させたいときに設定します。モジュ
レーションホイール（CC01）の値を大きくするほど LFO Rate を速くするには「＋」の値に、
遅くするには「−」の値に設定します。
15
デジタル・シンセ・トーン（Digital Synth Tone）
トーン・エディット（TONE EDIT：SuperNATURAL Synth Tone）
1 つのトーンに、3 系統（Partial 1 ～ 3）の OSC、FILTER、AMP、LFO の設定があります。
メニュー
［Shift］＋ Cursor［
K
］［
J
］
パラメーター
Cursor［
K
］［
J
］
設定値
Value［−］［＋］
説明
COMMON
Tone Name トーンの名前を設定します。
Tone Category トーンのカテゴリーを設定します。
Tone Level 0 ～ 127 トーン全体の音量を調節します。
RING Switch OFF、ON
リング・モジュレーターのオン／オフ。
パーシャル 1 の OSC（キャリア）とパーシャル 2 の OSC（モジュレーター）をかけ合わせ
て複雑な波形を作り、鐘のような金属的な音にします。
パーシャル 1 の OSC 波形は図のように変化し、パーシャル 2 の OSC は元の波形のまま出
力されます。
パーシャル 1 の OSC とパーシャル 2 の OSC の音を異なるピッチにすると、リング・モジュレー
ターの効果が出やすくなります。
パーシャル1の
OSC の波形
パーシャル2の
OSC の波形
パーシャル1の
OSC の出力波形
Ring Switch を ON にすると、パーシャル 1 とパーシャル 2 の OSC Pulse Width Mod
Depth、OSC Pulse Width、Super Saw Detune は使用できなくなります。
また、OSC の波形に非対称矩形波を選んでいるときは、OSC のバリエーションは無効になり、
元の選択波形と若干音質が異なります。
Wave Shape 0 ～ 127
パーシャル 2 のピッチの周期に合わせてパーシャル 1 を変調します。値を大きくするほど、
効果がかかります。
パーシャル 1 の波形が PW-SQR もしくは SP-SAW の場合には効果がありません。
Analog Feel 0 ～ 127
トーンにゆらぎ（小川のせせらぎやそよ風など、人間に心地よさを与えるゆらぎ。1/f ゆらぎ）
を与える度合いを設定します。
この「1/f ゆらぎ」を与えると、アナログ・シンセサイザーのような不安定さを付加できます。
Unison SW（Unison
Switch）
OFF、ON
1 つの音色を重ねる機能です。
Unison Switch を ON にすると押さえるキーの数に応じて、1 キーに対して重なる音の数が
変化します。
Unison Size 2、4、6、8
Unison Switch が ON のときの、押さえるキー 1 つに対して割り当てられる音の数です。
例：Unison Size が 8 のとき
押さえるキーの数 発音数
1 8
2 各4
3～4 各2
5～8 各1
Mono/Poly POLY、MONO
鳴らしかたをポリフォニック（POLY）にするか、モノフォニック（MONO）にするかを設定します。
Legato SW（Legato
Switch）
OFF、ON
Mono/Poly パラメーターを「MONO」に設定しているときに有効になります。
ON にした場合、あるキーを押している状態で他のキーを押すと、音の鳴りかたはそのままで、
あとから押したキーのピッチに変わります。ギターのハンマリング・オンやプリング・オフの
ような効果が得られます。
Porta SW
（Portamento
Switch）
OFF、ON ポルタメント効果をかけるか（ON）、かけないか（OFF）を設定します。
Porta Time
（Portamento Time）
0 ～ 127
ポルタメント演奏で、音の高さが変化する時間を設定します。値を大きくするほど、次の音
の高さに移動する時間が長くなります。
Porta Mode
（Portamento Mode）
NORMAL、LEGATO
NORMAL：常にポルタメントがかかります。
LEGATO：レガート奏法（あるキーを押しながら他のキーを押す）のときにだけポルタメント
がかかります。
Octave Shift -3 ～ +3 トーンのオクターブを設定します。
Bend Range U（Pitch
Bend Range Up）
0 ～ +24
ピッチ・ベンド／モジュレーション・レバーを右いっぱいに倒したときのピッチの変化幅を設定
します。
16
デジタル・シンセ・トーン（DigitalSynthTone）
メニュー
［Shift］＋ Cursor［
K
］［
J
］
パラメーター
Cursor［
K
］［
J
］
設定値
Value［−］［＋］
説明
COMMON
Bend Range D（Pitch
Bend Range Down）
0 ～ -24
ピッチ・ベンド／モジュレーション・レバーを左いっぱいに倒したときのピッチの変化幅を設定
します。
OSC
TONE:OSC P1
Waveform SP-SAW
TONE:OSC P2
Waveform SP-SAW
TONE:OSC P3
Waveform SAW
トーンは 3 つのパーシャルで構成されています。エディットしているパーシャル（P1 ～ P3）が、画面右上に表示されます。
Partial（パーシャル）の選びかた
以下の手順で、パーシャルを選択／操作します。
［01］［02］［03］ボタンを同時に押すと、複数のパーシャルを選んだり、エディットしたりできます。
たとえば、［01］［02］［03］すべて ON の状態で、［Cuto󰮏］つまみを回すと、すべてのパーシャルの Cuto󰮏 周波数を変えられます。
パーシャル 1 を選んでエディットする ［01］ボタンを押す。
パーシャル 2 を選んでエディットする ［02］ボタンを押す。
パーシャル 3 を選んでエディットする ［03］ボタンを押す。
パーシャル 1 を ON にする ［05］ボタンを押す（点灯）。
パーシャル 2 を ON にする ［06］ボタンを押す（点灯）。
パーシャル 3 を ON にする ［07］ボタンを押す（点灯）。
Waveform
SAW
基本となる正弦波と、その整数倍の倍音正弦波をすべて一定の割合で含んでいる波形です。
SQR
基本となる正弦波と、その奇数倍の倍音正弦波を一定の割合で含んでいる波形です。
PW-SQR
波形の上部の幅（パルス・ワイズ）によって、倍音構成が大きく変化する波形です。
TRI
基本となる正弦波と、その偶数倍の倍音正弦波を一定の割合で含んでいる波形です。
SINE
正弦波です。単一の周波数だけでできている波形で、すべての音の基本になります。
NOISE すべての周波数成分を含む波形です。打楽器の音や効果音などに使います。
SUPER SAW（SP-
SAW）
のこぎり波（SAW）が 7 つ同時に鳴っているような音色です。中心になる音に、ピッチをず
らした音を加えています。ストリングス系の音色など、厚みのある音を作るのに適しています。
PCM PCM 波形です。
Variation A、B、C
波形のバリエーションを選ぶことができます。
※ SP-SAW と PCM には効果がありません。
Wave Number 1 ～ 160
PCM 波形を選びます。
※ OSC Wave に PCM を選んだときのみ有効です。
PCM Gain -6、0、+6、+12 [dB]
波形のゲイン（振幅）を設定します。
値は 6dB（デシベル）ずつ変わります。6dB 上がると、ゲインは 2 倍になります。
※ OSC Wave に PCM を選んだときのみ有効です。
PWM Depth（Pulse
Width Mod Depth）
0 ～ 127
PW（パルス・ワイズ）にかける LFO の量（深さ）を設定します。
OSC Wave に（PW-SQR）が選ばれているときのみ、PW（パルス・ワイズ）にかける
LFO のモジュレーション量を設定できます。
※ Ring Switch が ON のときはパーシャル 1 と 2 には効果がかかりません。
Pulse Width 0 ～ 127
パルス・ワイズを設定します。
OSC Wave に（PW-SQR）が選ばれているときのみ、矩形波の上部の幅（パルス・ワイズ）
を、全体の何 % にするか設定できます。
値を小さくするほど狭くなり、矩形波（パルス・ワイズ＝ 50%）に近づきます。
値を大きくするほど広くなり、クセのある音になっていきます。
※ Ring Switch が ON のときはパーシャル 1 と 2 には効果がかかりません。
PW Shift（Pulse
Width Shift）
0 ～ 127
変化の範囲をシフトします。通常は 127 で使用します。
※ Ring Switch が ON のときはパーシャル 1 と 2 には効果がかかりません。
S-Saw Detune
（Super Saw Detune）
0 ～ 127
1 つのオシレーターの中で重ねられるのこぎり波（7 つ）のピッチのばらつきの幅を決めます。
※ 値を大きくするほど、ピッチのばらつきが大きくなります。（このとき OSC Detune は、7
つあるのこぎり波それぞれのピッチを同じ幅で変化させます。）
※ Ring Switch が ON のときはパーシャル 1 と 2 には効果がかかりません。
※ OSC Wave に SP-SAW を選んだときのみ有効です。
17
デジタル・シンセ・トーン（DigitalSynthTone）
メニュー
［Shift］＋ Cursor［
K
］［
J
］
パラメーター
Cursor［
K
］［
J
］
設定値
Value［−］［＋］
説明
PITCH
Pitch -24 ～ +24 音の高さ（ピッチ）を半音単位で変更します。
Detune -50 ～ +50 ピッチを 1 セント単位で変更します。
Attack（Pitch Env
Attack Time）
0 ～ 127
ピッチ・エンベロープのアタック・タイムを設定します。
鍵盤を押さえてから、ピッチが最も高く（または低く）なるまでの時間を決めます。
Decay（Pitch Env
Decay Time）
0 ～ 127
ピッチ・エンベロープのディケイ・タイム設定します。
ピッチが最も高く（または低く）なってから、押さえた鍵盤のピッチに戻るまでの時間を決め
ます。
Depth（Pitch Env
Depth）
-63 ～ +63 ピッチにかけるエンベロープのモジュレーションの深さを設定します。
FILTER
Type
BYPASS、LPF1、
LPF2、LPF3、LPF4、
HPF、BPF、PKG
フィルターの種類を選びます。
Slope（FILTER Slope） -12、-24 [dB]
フィルターの傾き（スロープ）を選びます。
LPF の場合
-24dB
音量
周波数カット オ フ
周波数
-12dB
Cuto󰮏 0 ～ 127 フィルターのカットオフ周波数を決めます。
Cuto󰮏 KF
（Cuto󰮏 Key Follow）
-100 ～ +100
弾く鍵盤によってフィルターのカットオフ周波数を変化させます。
C4C3C2 C5 C6
0
+50
+100
-50
-100
0
-2
-1
+2
+1
カットオフ周波数
（オクターブ）
高
鍵盤
低
Velo Sens -63 ～ +63 鍵盤を弾く強さによってフィルター・エンベロープ・デプスの効き具合を設定します。
Resonance 0 ～ 127 フィルターのカットオフ周波数付近を強調します。
Attack（FILTER Env
Attack）
0 ～ 127
鍵盤を押さえてから、カットオフ
周波数が最も高く（または低く）
なるまでの時間を決めます。
カット オ フ
周波数
時間
キー・オフ
DEPTH
キー・オン
Decay（FILTER Env
Decay）
0 ～ 127
カットオフ周波数が最も高く（ま
たは低く）なってから、サステイ
ン・レベルに下がるまでの時間
を決めます。
Sustain（FILTER Env
Sustain）
0 ～ 127
アタック・タイムとディケイ・タ
イムが過ぎてから鍵盤を離すま
での間のカットオフ周波数を決め
ます。
Release（FILTER Env
Release）
0 ～ 127
鍵盤を離してから、カットオフ周
波数が最小になるまでの時間を
決めます。
Depth（FILTER Env
Depth）
-63 ～ +63
カットオフ周波数の変化する方向
と量を決めます。
18
デジタル・シンセ・トーン（DigitalSynthTone）
メニュー
［Shift］＋ Cursor［
K
］［
J
］
パラメーター
Cursor［
K
］［
J
］
設定値
Value［−］［＋］
説明
FILTER HPF Cuto󰮏 0 ～ 127
独立した -6dB のハイ・パス・フィルターのカットオフ周波数を設定します。
BYPASS、LPF、
HPF、BPF、PKG
-6dB HPF
AMP
Level 0 ～ 127 パーシャルの音量
Level V-Sens -63 ～ +63 鍵盤を弾く強さによって、音量を変化させます。
Pan L64 ～ 63R パーシャルの定位
Key Follow
（Amp Level Key
Follow）
-100 ～ +100
押さえる鍵盤の位置によって音量を変化させるときに設定します。C4 キー（中央のド）の音
量を基準に、「＋」の値にすると C4 より高音域のキーを押すほど音量が大きくなり、「−」の
値にすると音量が小さくなります。値を大きくするほど、変化が大きくなります。
Attack（AMP Env
Attack）
0 ～ 127
アンプ・エンベロープのアタック・
タイムを設定します。
鍵盤を押さえてから、音量が最
大になるまでの時間を決めます。
音量
時間
キー・オフ
キー・オン
Decay（AMP Env
Decay）
0 ～ 127
アンプ・エンベロープのディケイ・
タイムを設定します。
音量が最大になってから、サス
テイン・レベルに下がるまでの時
間を決めます。
Sustain（AMP Env
Sustain）
0 ～ 127
アンプ・エンベロープのサステ
イン・レベルを設定します。
アタック・タイムとディケイ・タ
イムが過ぎてから鍵盤を離すま
での間の音量を決めます。
Release（AMP Env
Release）
0 ～ 127
アンプ・エンベロープのリリース・
タイムを設定します。
鍵盤を離してから、音量が最小
になるまでの時間を決めます。
LFO
Shape
LFO の波形を選びます。
TRI
三角波
SIN
正弦波
SAW
のこぎり波
SQR
矩形波
S&H サンプル＆ホールド波（1 周期に 1 回、LFO 値を変換します。）
RND ランダム波
Rate 0 ～ 127 LFO Tempo Sync Sw が OFF のときの、LFO のうねりの速さを決めます。
Tempo Sync OFF、ON ON にすると、LFO のうねりの速さをテンポに対する音符の長さで決めることができます。
Sync Note（LFO
Tempo Sync Note）
16、12、8、4、2、
1、3/4、2/3、1/2、
3/8、1/3、1/4、
3/16、1/6、1/8、
3/32、1/12、1/16、
1/24、1/32
LFO Tempo Sync Sw が ON のときの、LFO のうねりの速さを決めます。
Fade Time 0 ～ 127
パーシャルを鳴らしてから LFO の振幅が最大になるまでの時間を設定します。
FadeTime
Key Trigger OFF、ON ON にすると、鍵盤を弾いたタイミングで LFO の周期が新たに始まります。
Pitch Depth -63 ～ +63 パーシャルのピッチを変化させます（ビブラート）。
FILTER Depth -63 ～ +63 FILTER の CUTOFF（カットオフ周波数）を変化させます（ワウ）。
AMP Depth -63 ～ +63 AMP の LEVEL（音量）を変化させます（トレモロ）。
Pan Depth -63 ～ +63 PAN（音の定位）を変化させます（オート・パンニング）。
19
デジタル・シンセ・トーン（DigitalSynthTone）
メニュー
［Shift］＋ Cursor［
K
］［
J
］
パラメーター
Cursor［
K
］［
J
］
設定値
Value［−］［＋］
説明
MODLFO
Shape
MODULATION LFO の波形を選びます。
LFO には、パーシャルに常にかかる LFO と、モジュレーション・コントローラー（CC01）でコントロールするための
MODULATION LFO（MOD LFO）があります。
TRI
三角波
SIN
正弦波
SAW
のこぎり波
SQR
矩形波
S&H サンプル＆ホールド波（1 周期に 1 回、LFO 値を変換します。）
RND ランダム波
Rate 0 ～ 127 ModLFO TempoSyncSw が OFF のときの、LFO のうねりの速さを決めます。
TempoSync OFF、ON ON にすると、LFO のうねりの速さをテンポに対する音符の長さで決めることができます。
Sync Note（ModLFO
TempoSyncNote）
16、12、8、4、2、
1、3/4、2/3、1/2、
3/8、1/3、1/4、
3/16、1/6、1/8、
3/32、1/12、1/16、
1/24、1/32
ModLFO TempoSyncSw が ON のときの、LFO のうねりの速さを決めます。
Pitch Depth -63 ～ +63 トーンのピッチを変化させます（ビブラート）。
FILTER Depth -63 ～ +63 FILTER の CUTOFF（カットオフ周波数）を変化させます（ワウ）。
AMP Depth -63 ～ +63 AMP の LEVEL（音量）を変化させます（トレモロ）。
Pan Depth -63 ～ +63 PAN（音の定位）を変化させます（オート・パンニング）。
Rate Control -63 ～ +63
モジュレーション・コントローラー（CC01）で ModLFO Rate を変化させたいときに設定し
ます。
モジュレーション・コントローラー（CC01）の値を大きくするほど ModLFO Rate を速くす
るには「＋」の値に、遅くするには「−」の値に設定します。
AFT（AFTERTOUCH）
Cuto󰮏 Sens（Cuto󰮏
Aftertouch Sens）
-63 ～ +63
アフタータッチ・メッセージでカットオフ周波数を変化させるときに設定します。アフタータッチ・
メッセージの値を大きくするほどカットオフ周波数を高くするには「＋」の値に、低くするには
「−」の 値にします 。
Level Sens（Level
Aftertouch Sens）
-63 ～ +63
アフタータッチ・メッセージで音量を変化させるときに設定します。アフタータッチ・メッセー
ジの値を大きくするほど音量を大きくするには「＋」の値に、小さくするには「−」の 値にします。
MISC
Attack Time（Attack
Time Interval Sens）
0 ～ 127
ノート・オンの間隔によって FILTERとAMPの Attack Timeを縮めます。値を大きくするほど、
効果がかかります。0 では効果がかかりません。
立ち上がり（Attack Time）がゆっくりな音を素早く演奏するときなどに効果的です。
Release Time
（Release Time
Interval Sens）
0 ～ 127
ノート・オン／オフが短い場合に FILTER と AMP の Release Time を縮めます。値を大き
くするほど、効果がかかります。0 では効果がかかりません。
リリースの長い音をスタッカートで演奏するときなどに有効です。
Porta Time
（Portamento Time
Interval Sens）
0 ～ 127
ノート・オンの間隔によって Portamento Time を縮めます。値を大きくするほど、効果が
かかります。0 では効果がかかりません。
Mode（Envelope
Loop Mode）
ノート・オン中にある区間でエンベロープをループさせたい場合に使用します。
Decay
Attack
Sustain
OFF 通常のエンベロープ動作をします。
FREE-RUN Decay終了後、Attack に戻ります。ノート・オフされるまで Attack ～ Decayを繰り返します。
TEMPO-SYNC 周期を音符で指定します（Envelope Loop Sync Note パラメーター）。
Sync Note（Envelope
Loop Sync Note）
音符
指定した周期で Attack に戻ります。指定した周期より Attack+Decay の時間が短い場合
は Sustain Level で保持されます。指定した周期より Attack+Decay の時間が長い場合は
Decay 終了に達していなくても Attack に戻ります。ノート・オフされるまでこの動作を繰り
返します。
Chroma Porta
（Chromatic
Portamento）
OFF、ON ON にするとポルタメントが半音単位で動作します。
20
ドラム・キット（Drum Kit）
トーン・エディット（TONE EDIT：PCM Drum Kit）
1 つのキットに、26 系統（Partial 1 ～ 26）の WAVE、TVF、TVA の設定があります。
1 つのパーシャルには、ウェーブ・ジェネレーターが 4 つあります。26 個のパーシャルをそれぞれ異なるノート・ナンバーにアサインし
て発音することができます。
メニュー
［Shift］＋ Cursor［
K
］［
J
］
パラメーター
Cursor［
K
］［
J
］
設定値
Value［−］［＋］
説明
COMMON
Kit Name
ドラム・キットの名前を設定します。
名前を変えて保存できますが、ドラム・キット単位ではなく、プログラムとして保存します。
Kit Level 0 ～ 127
ドラム・キット全体の音量を設定します。
メモ
ドラム・キットを構成する各パーシャルの音量は、TVA Level パラメーター（P28）
で設定します。ドラム・パーシャルを構成する波形の音量は、Wave Level パラメーター
で設定します（P21）。
Assign MULTI、SINGLE
同じキーを複数回押したときの発音のしかたを設定します。
MULTI：同じキーの音を重ねて鳴らします。クラッシュ・シンバルのように持続音が長い音を
続けて鳴らしたときでも、前の音を消さずに重ねて鳴らします。
SINGLE：同じキーの音は 1 音ずつしか鳴らしません。持続音の長い音を続けて鳴らしたとき、
前の音を消して次の音を鳴らします。
Mute Group OFF、1 ～ 31
アコースティックのドラム・セットを考えた場合、オープン・ハイハットとクローズド・ハイハッ
トは同時に鳴らせません。
このような状況を再現するために、ミュート・グループを設定します。
ミュート・グループは、同じ設定値のドラム・パーシャルを同時に鳴らさないようにする機能
です。31 種類のグループを設定できます。
どのグループにも属さないドラム・パーシャルは「OFF」に設定します。
Env Mode NO-SUS、SUSTAIN
ループ波形を選んでいる場合、通常はキーを押している間、音が鳴り続けます。キーを押し
ていても自然に音を減衰させたいときは、設定を「NO-SUS」にします。
※ ワン・ショット波形を選んでいるときは、「SUSTAIN」を選んでも音は持続しません。
Bend Range 0～48
ピッチ・ベンド・レバーを動かしたときのピッチの変化量を半音単位（4 オクターブ）で設定
します。レバーを傾けたときの変化量が、左右同じ値になります。
Rx Expression OFF、ON
ドラム・パーシャルごとに、エクスプレッション・メッセージを受信するか（ON）、受信しない
か（OFF）を設定します。
Rx Hold-1 OFF、ON
ドラム・パーシャルごとに、ホールド 1・メッセージを受信するか（ON）、受信しないか（OFF）
を設定します。
ご注意！
Env Mode パラメーターで「NO-SUS」を選んでいるときは無効です。
One Shot Mode OFF、ON
ON に設定するとキーを押し続けなくても、波形の終わりかエンベロープの終わりの早い方
まで再生します。
エンベロープは Env Mode を「NO-SUS」に設定しているときと同様の動作になります。
WAVE
C 2:WAVE W1
No.L(MONO)137
C 2:WAVE W2
No.L(MONO)458
C 2:WAVE W3
No.L(MONO)458
C 2:WAVE W4
No.L(MONO)458
ドラム・キットは 26 個のパーシャル（鍵盤にアサインされたインスト）を持っています。また、1 つのパーシャルは 4 つのウェーブ・ジェネレー
ターを持っています。
エディットしているパーシャル番号（鍵盤の位置）は画面の左上に表示されます。エディットしているウェーブ（W1 ～ W4）が画面の右上に表
示されます。
以下の手順で、ウェーブを選択／操作します。
ウェ ー ブ 1 を 選 ん で エ デ ィット す る ［01］ボタンを押す。
ウェ ー ブ 2 を 選 ん で エ デ ィット す る ［02］ボタンを押す。
ウェ ー ブ 3 を 選 ん で エ デ ィット す る ［03］ボタンを押す。
ウェ ー ブ 4 を 選 ん で エ デ ィット す る ［04］ボタンを押す。
ウェーブ1をONにする ［05］ボタンを押す（点灯）。
ウェーブ2をONにする ［06］ボタンを押す（点灯）。
ウェーブ3をONにする ［07］ボタンを押す（点灯）。
ウェーブ4をONにする ［08］ボタンを押す（点灯）。
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