[AK4118A]
MS1130-J-03 2013/09
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動作説明
■ Non-PCM/DTS-CDデータストリーム自動検出機能
AK4118AはNon-PCMデータストリームの検出機能をもちます。Dolby “AC-3 Data Stream in IEC60958 Interface”
に準拠した32ビット ModeのNon-PCMデータプリアンブルが検出されるときAUTO bitが “1”になります。プリ
アンブルの96ビット sync codeは 0x0000, 0x0000, 0x0000, 0x0000, 0xF872 and 0x4E1Fで構成されます。次の4096
フレームでsync codeが検出されない場合、さらにsync codeが検出されるまでAUTO bitは “0”です。また、この
プリアンブルが検出された場合、sync codeに続いて2バイト(Pc, Pd)をレジスタに格納します。同様にDTS-CD
のデータプリアンブルが検出されるとDTSCD bitが “1”になります。次の4096フレームでsync codeが検出されな
い場合、さらにsync codeが検出されるまでDTSCD bitは “0”です。AK4118AはDTS-CD bitストリームの14bit Sync
Word, 16bit Sync Wordを検出しており、シリアルコントロールモードでは、DTS14 bit, DTS16 bitにより検出機
能のON/OFFが設定可能です。
■ 192kHz対応クロックリカバリ回路
内蔵する低ジッタPLLは8kHzから192kHzのロックレンジをもちます。PLLのロック時間はサンプリング周波数
(fs)及び、FAST bitの設定に依存します。(Table 1) FAST bitは低速サンプリング時に有用です。なお、パラレル
コントロールモード時は、FAST bit = “1”に固定です。シリアルコントロールモード時は、XTL1-0 bitsの設定に
より水晶発振回路のリファレンスクロックもしくはチャネルステータスのサンプリング周波数情報を用い、サ
ンプルレート(8kHz, 11.025kHz, 16kHz, 22.05kHz, 24kHz, 32kHz, 44.1kHz, 48kHz, 64kHz, 88.2kHz, 96kHz,
176.4kHz, 192kHz)を検出します。パラレルコントロールモード時は、24.576MHzの周波数を基準に検出を行い、
サンプリング周波数が64kHz以上になると、FS96 pinの出力が、“H”に、54kHz以下で “L”になります。正しい
間隔でプリアンブルを受信しないと同期外れが起こります。
Table 1. PLL Lock Time (fs: Sampling Frequency)
■ マスタクロック出力
AK4118Aはマスタクロック出力ピンを2ピン(MCKO1 pin and MCKO2 pin)もちます。MCKO2 pinの出力は、
XMCK bitの設定により、2つのモードを選択することができます。
1) XMCK bit = “0”の場合
AK4118Aはマスタクロック出力ピンを2ピンもちます。マスタクロックソースとしてPLLでリカバリしたクロ
ックまたは外付けのX'talで発振したクロックのどちらかを選択できます(Table 2, Table 3)。マスタクロック出力
(MCKO1, MCKO2)及びX’talの周波数のfsに対する比はOCKS0/1で設定します。96kHz時は512fsが、192kHz時は
256fsと512fsが出力されません。PLLがクロックソースの場合はMCKO2はクロックを出力せず、 “L”を出力し
ます。
CM1-0 bit = “00”及びCM1-0 bit= “10” でUNLOCK bit = “0” の場合
Table 2. マスタクロック出力周波数選択 (Stereo mode時)