CKD 4GR-T8KCシリーズ(IO-Link) ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
取扱説明書
SM-A35570
MSV-484083
シリアル伝送子
4GR シリーズ T8KC
(4GR-OPP7-KC)
IO-Link 対応
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A35570 はじめに
i 2023-09-01
はじめに
このたびは、当社のシリアル伝送子局をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。本取扱説明書は
本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載したものです。よくお読
みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品は制御弁(電磁弁や電動弁、エアオペレイト弁など)使用するにあたって、材料や流体、配管、
電気などについての基礎的な知識を持った人を対象にしています。制御弁についての知識を持たない
人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いま
せん。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-A35570 安全にご使用いただくために
ii 2023-09-01
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装
の機械機構と、空気圧制御回路または水制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できるこ
とを確認してください。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414JIS B 8370JFPS 2008(各規格の最新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規な
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があり
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告
誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う可能性が想定されるも
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A35570 安全にご使用いただくために
iii 2023-09-01
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。
だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用途
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
SM-A35570 目次
iv 2023-09-01
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
目次 ................................................................................................................................... iv
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 システム概要 ........................................................................................................ 1
1.1.1 システムの特徴 ............................................................................................... 1
1.1.2 システムの構成 ............................................................................................... 2
1.2 各部の名称 .......................................................................................................... 3
1.2.1 子局外形 ........................................................................................................ 3
1.2.2 スイッチと LED 表示 ........................................................................................ 4
1.3 仕様 ..................................................................................................................... 5
1.3.1 通信仕様 ........................................................................................................ 5
1.3.2 子局仕様 ........................................................................................................ 6
2. 取付け ......................................................................................................................... 7
2.1 取付方法 .............................................................................................................. 7
2.2 配線方法 .............................................................................................................. 8
2.2.1 IO-Link プラグへの配線と IO-Link ソケットへの接続 ........................................ 8
3. 使用方法 ................................................................................................................... 11
3.1 IODD(IO Device Description)ファイル ................................................................11
3.1.1 IODD ァイルの一覧 .....................................................................................11
3.2 IO-Link 通信仕様 ............................................................................................... 12
3.2.1 General ........................................................................................................ 12
3.2.2 On demand data .......................................................................................... 12
3.2.3 Parameter .................................................................................................... 19
3.2.4 Observation ................................................................................................. 23
3.2.5 Diagnosis ..................................................................................................... 26
3.3 子局出力 No.PLC アドレス No.の対応 ............................................................ 27
3.3.1 PLC アドレス対応表 ...................................................................................... 27
3.3.2 ソレノイド出力 No.に対応するバルブ No.配列 ........................................... 28
3.4 プログラム方法 ................................................................................................... 30
3.5 操作方法 ............................................................................................................ 31
3.5.1 設定パラメータの表示方法 ............................................................................ 31
3.5.2 設定パラメータの変更方法 ............................................................................ 35
4. 保守、点検................................................................................................................. 36
4.1 定期点検 ............................................................................................................ 36
4.2 取外、取付方 .................................................................................................. 38
4.2.1 本製品(子局)の取外方法 .............................................................................. 39
4.2.2 本製品(子局)の取付方法 .............................................................................. 39
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 40
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 40
6. 保証規定 ................................................................................................................... 41
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 41
6.2 保証期間 ............................................................................................................ 41
SM-A35570 1. 製品概要
1 2023-09-01
1. 製品概要
1.1 システム概要
1.1.1 システムの特徴
必ず製品ごとの取扱説明書をお読みください。
本取扱説明書では、4GR 用の子T8KC(4GR-OPP7-KC)について説明しています。
本製品を接続するマスタ局、その他のデバイス局については、各メーカの取扱説明書をお読みくださ
い。
マニホールド電磁弁については、必ず本取扱説明書、電磁弁取扱説明書の両方を読み、機能、性
を十分理解したうえで正しく使用してください。
T8KC(4GR-OPP7-KC)とは
IO-Link Community 維持・管理されIO-Link のマスタに接続できる 4GR 用の子局です。
以下の特長があります。
IO-Link マスタとは、ケーブルのみで接続され、配線工数を大幅に削減できます。
ユニット電源、バルブ電源が分離されているため、メンテナンスが容易です。
通信異常時の子局出力状態をスイッチで設定できます。(全点O / 全点 OFF / その他)
出力は+COM/-COM 仕様、16 点出力/32 出力から選択可能で、幅広い用途に使用できます。
子局部分はスロットイン構造でワンビス固定になっており、メンテナンス工数が削減できます。
IO-Link とは
IO-Link IEC61131-9 に準拠したセンサおよびアクチュエータ用の通信技術です。IO-Link は従来から使わ
れてきた 3線式のケーブルをそのまま使用して、センサやアクチュエータと1対1通信を行います。
IO-Link マスタの各ポートは、従来の接点入出力、またIO-Link 通信によるアナログ信号(例 8 ビット, 12
ット, 16 ビットなど)の両方の機能を取り扱うことができるようになっています。 簡単接続、自動パラメータ設定
および拡張診断機能も IO-Link の特長になります。
IO-Link システムについてのお問い合わせは、下記におたずねください。
IO-Link コミュニティジャパ
ホームページアドレス http://www.io-link.jp/
SM-A35570 1. 製品概要
2 2023-09-01
1.1.2 システムの構成
本システムは、主に PLC 本体、マスタユニット、T8KC(4GR-OPP7-KC)を搭載したマニホールド電磁弁、周
辺機器で構成されています。
PLC、マスタ局の組合わせ例
PLC メーカ
対応 PLC
マスタ局形式
オムロン株式会社
NX シリーズ
NX-ILM400
その他 IO-Link 対応マスタ
基本システム構成例
マスタ局
IO-Link システム
デバイス局
PC
※参考ソフトウェア
オムロン()
SYSMAC STUDIO
PLC
マニホールド電磁弁
IO-Link ネットワー
IO-Link デバイス
SM-A35570 1. 製品概要
3 2023-09-01
1.2 各部の名称
1.2.1 子局外形
No.
名称
説明
LED
INFOCOMSTPW(V)で、子局本体およびネットワークの状態を表示します
設定スイッチ
スライドスイッチにより、通信異常時のバルブの動作および通信速度を設定します。
カバー
LED、設定スイッチを保護します。
IO-Link ソケット
IO-Link プラグを接続します。
IO-Link プラグ(添付品)
IO-Link 通信ケーブルおよびユニット/バルブ電源ケーブルを接続します。
子局固定ねじ(M2.5 タップタイト)
子局を子局接続ブロックに固定します。
SM-A35570 1. 製品概要
4 2023-09-01
1.2.2 スイッチと LED 表示
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチの設定は、ユニット電源を OFF にした状態で行う。
スイッチの設定は電源 ON 時に読込まれるため、ユニット電源を必ず切った状態で行ってください。
スイッチの設定時以外はカバーを必ず閉じる。
カバーが破損したり、カバー部から異物が内部に入るなど、思わぬ故障につながることがあります。
また、設定時にも内部へ異物が入らないよう十分注意してください。
スイッチは乱暴に扱わない。
スイッチは非常に精密な作りになっているため、破損するおそれがあります。また、設定時に内部回路
基板には絶対に触れないようにしてください。
スイッチ
各スイッチで子局の通信異常時の出力、通信速度を設定します。
スイッチの操作は電源が OFF の状態で行ってください。
通信異常時の出力設定
E SET
モード
通信異常時のバルブの動
4
2
1
OFF
OFF
OFF
ハードウェアモード
全点 OFF
OFF
ON
最終出力データ
ON
OFF
全点 ON
ON
ON
最後に受信した Process Data Out の値
ON
予約
予約
ソフトウェアモード
Value Setting Communication Error
(3.2.3”Parameter”参照)で設定した
IO-Link はマスタと一対一の通信のため、アドレス設定スイッチはありません。
通信速度設定
LED 表示
本製品およびネットワークの状態を表示します。
名称
機能
状態
INFO
消灯(不使用)
-
-
COM
通信状態表示
消灯
ユニット電源 OFF
緑点灯
ユニット電源 ON
(IO-Link 通信未実施)
緑点滅
ユニット電源 ON
(IO-Link 通信中)
ST
子局状態表示
消灯
正常動作中
赤点滅
メンテナンスが必要
赤点灯
ハードウェア異常
(断線、メモリ異常)
PWV
バルブ電源
状態表示
消灯
バルブ電源 OFF
緑点灯
バルブ電源 ON
COM
モード
OFF
COM3
ON
COM2
ON OFF
SM-A35570 1. 製品概要
5 2023-09-01
1.3 仕様
1.3.1 通信仕様
項目
仕様
通信プロトコル
IO-Link
プロトコルバージョン
1.1
クラス
B
伝送速度
スイッチによる設定(COM2 / COM3)
SIO モードサポート
なし
データストレー
330byte
ノード間距離
最大 20m
SM-A35570 1. 製品概要
6 2023-09-01
1.3.2 子局仕様
必ず製品仕様値内で使用してください。
項目
仕様
形番
T8KC1
(4GR-OPP7-1KC)
T8KC2
(4GR-OPP7-2KC)
T8KCP1
(4GR-OPP7-1KC-P)
T8KCP2
(4GR-OPP7-2KC-P)
ユニット電源電圧
DC18V30V
ユニット電源消費電流
50mA 以下(全点 ON : DC24.0V )
バルブ電源電圧
DC22.8V26.4VDC24V +10%,5%
バルブ電源消費電
10mA 以下(全点 OFF )
18mA 以下(全点 ON 無負荷時)
出力形式
NPN 出力(+COM)
PNP 出力(-COM)
出力点数
16
32
16
32
絶縁抵抗
外部端子一括とケース間:30MΩ 以上 DC500V
耐電圧
外部端子一括とケース間:AC500V 1 分間
耐衝撃
294.0m/s2 3 方向 3
保存周囲温度
-2070
保存湿度
3085%RH(結露なきこと)
周囲温度
-555
周囲湿度
3085%RH(結露なきこと)
雰囲気
腐食性ガス無きこと
出力絶縁方式
フォトカプラ絶縁
最大負荷電流
40mA/1
漏れ電流
0.1mA 以下
残留電圧
0.5V 以下
ヒューズ
バルブ電源 : 24V, 3A / ユニット電源 : 24V , 2A
(両ヒューズ共交換不可)
保護構造
IP40
耐振動
耐久
10Hz150Hz10Hz 1 オクターブ/min 片振幅 0.75mm
または 98.0m/s2の小さい方で、XYZ3軸方 15 掃引
誤動作
10Hz150Hz10Hz 1 オクターブ/min 片振幅 0.5mm
または 73.5m/s2の小さい方で、XYZ3軸方 4掃引
遅れ時間については、マスタユニットの取扱説明書を参照してください。システムとしての伝送遅れは、PLC のスキャンタイムや、同一ネットワ
ークに接続されている他の機器によって異なります。
電磁弁の応答時間は、電磁弁仕様で確認してください。
電磁弁の OFF 時間は、子局にサージ吸収回路が内蔵されているため、20msec ほど遅れます。
SM-A35570 2. 取付け
7 2023-09-01
2. 取付け
2.1 取付方法
注意
機器の取扱い前に、接地された金属部品に触れ、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
電源ケーブル、通信ケーブルに引張り力や衝撃力が加わらないようにする。
長い配線の場合、自重と衝撃により思わぬ力が発生し、コネクタや機器が破損するおそれがあります。
配線を途中で機械装置に固定するなどして対策してください。
ノイズによるトラブルを避けるため、配線時には下記の点に注意する。
ノイズによる影響が考えられる場合、電源はできる限りマニホールド電磁弁ごとに用意し、個別に配
線してください。
電源ケーブルは不必要に長くせず、できる限り最短距離で配線してください。
本製品の電源配線は、インバータモータなどノイズの発生源になる機器の配線とは分けてください。
電源、通信ケーブルと、他の動力線は極力離して配線してください。
電源ケーブル、通信ケーブルの配線は、仕様範囲内で正しく行う。
誤った配線をすると、子局が破損したり誤動作するおそれがあります。
通電前に各種接続ケーブル、コネクタなどが確実に装着されていることを確認する。
1 通信ケーブルと電源ケーブルを接続します。
本取扱説明書、PLC や各ユニットの取扱説明書の両方を確認して、正しく接続してください。
これらの接続を誤ると、単に機能しないだけでなく、他の機器にまで重大な障害を引起こす場合がありま
す。
2 高圧線や動力線から 200mm 以上離すか、高圧線や動力線を金属管内に配線して金属管を接地のうえ
で、本子局を取付けます。
SM-A35570 2. 取付け
8 2023-09-01
2.2 配線方法
2.2.1 IO-Link プラグへの配線と IO-Link ソケットへの接続
警告
配線は電源を OFF にした状態で行う。
電気配線の接続(裸充電)に触れると感電するおそれがあります。
素手で充電部を触らない。
感電するおそれがあります
電気配線は本取扱説明書を熟読し、十分に理解したうえで行う。
注意
使用電圧、極性を確認してから配線、通電する。
雷サージ対策は装置側で実施する。
雷サージに対する耐性はありません。
通信ケーブルは、IO-Link 仕様に準拠したケーブルを使用する。
通信ケーブルは曲げ半径を十分にとり、無理に曲げないようにする。
通信ケーブルは動力線や高圧線から離す。
極性、定格電圧を十分に確認してから接続する。
電源ケーブルは、消費電流を計算して選定する。
1つの電源から複数の子局(リモート I/O )に電源供給する場合、電線による電圧降下を考慮したケーブ
ルを選定、配線する。
電圧降下が避けられないときは、電源電圧仕様を確保できる処置をとる。
電源ケーブルを複数系統にしたり、別の電源を設置して、電源電圧仕様を確保してください。
SM-A35570 2. 取付け
9 2023-09-01
本製品には IO-Link プラグが添付されており、これにユニット電源ケーブル、バルブ電源ケーブルと通信線を
配線することで、子局本体IO-Link ソケットと接続できます。
ユニット電源
本子局を動作させるための電源です。マスタよDC24V が供給されます。
バルブ電源
電磁弁を動作させるための電源です。DC22.826.4V でノイズの少ない電源を使用してください。
添付 IO-Link プラグ
名称
形番
メーカ
5極コネクタ
FK-MCP1.5/5-STF-3.5
フェニックス・コンタクト株式会社
推奨棒端子、圧着工具
名称
形番
メーカ
棒端子(スリーブ無し)
A0.5-101.5-10
フェニックス・コンタクト株式会社
棒端子(スリーブあり)
AI0.25-100.75-10
フェニックス・コンタクト株式会社
圧着工具(共通)
CRIMPFOX6(1212034)
フェニックス・コンタクト株式会社
SM-A35570 2. 取付け
10 2023-09-01
ケーブルの接続
IO-Link プラグにケーブルを接続するときは、以下の手順に従ってください。
1 安全を確認したうえで、通信を停止し、周辺機器の電源を OFF にします。
2 必要に応じて、接続するケーブルに棒端子などの端子を装着します。
3 下図を参照し、ルブ電源の 24V 線を IO-Link プラグの P24 端子に、0V 線を N24 端子に極性を合わ
せて配線します。
4 IO-Link マスタからユニット電源の 24V 線を L+端子に、0V 線を L-端子に、通信線を C/Q 端子に接続し
ます。
5 ソケットとプラグを接続した後、プラグのフランジを適正トルク0.25Nm)にて固定します。
IO-Link 配線するときは、仕様を理解したうえで実施してください。
詳細はマスタユニットメーカまたは IO-Link の取扱説明書を参照してください。
IO-Link ソケット【子局側】
5 ソケット(メス)
MC1.5/5-GF-3.5 P26 THRR44
IO-Link プラグ(添付)
5 プラグ(オス)
FK-MCP1.5/5-STF-3.5
L+
P24
N24
C/Q
L-
L+:ユニット電源(+24V)
P24:バルブ電源(+24V)
L-:ユニット電源(0V)
C/QIO-Link 信号
N24:バルブ電源(0V)
子局
SM-A35570 3. 使用方法
11 2023-09-01
3. 使用方法
警告
指定仕様外または特殊な用途で使用する場合は、仕様について当社に相談する。
注意
シリアル伝送子局は、使用する通信システムの取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえで使用
する。
シリアル伝送子局のハードスイッチ設定値をよく確認してから使用する。
不適切な値に設定すると、バルブ、シリンダなどの誤動作につながる場合があります。
電源 ON/OFF は、周辺に注意して安全を確保したうえで行う。
システムや電磁弁(シリンダ)が、急に動作するおそれがあります。
3.1 IODD(IO Device Description)ファイ
IODD ファイルには機器の通信仕様が記載されています。子局をマスタユニットと接続するために IODD ファイ
ルの登録作業が必要な場合があります。登録方法はマスタユニットメーカの取扱説明書を確認してください。ま
た、適切にネットワーク構成を行うため、最新IODD ファイルを使用してください
IODD ファイルは CKD ホームページ(https://www.ckd.co.jp/kiki/jp/)りダウンロードしてください。
3.1.1 IODD ファイルの一覧
事前に使用する機器の仕様(機種名)よび通信速度を確認し、機器とIODDファイルを一致させて登録する
要があります。機器の仕様IODDファイルは下表を参考に設定してください。
項目
仕様
マニホールド形番
T8KC1
T8KCP1
単品機種
OPP7-1KC
OPP7-1KC-P
出力形式
NPN+COM
PNP-COM
出力点数
16 点出力
通信速度
COM2
COM3
COM2
COM3
Device ID
0x200002
0x200003
0x200004
0x200005
IODD ファイル名
CKD-
OPP7_1KC_COM2
_********
CKD-
OPP7_1KC_COM3_
_********
CKD-
OPP7_1KC_P_COM2
_********
CKD-
OPP7_1KC_P_COM3
_********
項目
仕様
マニホールド形番
T8KC2
T8KCP2
単品機種
OPP7-2KC
OPP7-2KC-P
出力形式
NPN+COM
PNP-COM
出力点数
32 点出力
通信速度
COM2
COM3
COM2
COM3
Device ID
0x200006
0x200007
0x200008
0x200009
IODD ファイル名
CKD-
OPP7_2KC_COM2_
********
CKD-
OPP7_2KC_COM3_
********
CKD-
OPP7_2KC_P_COM2
-********
CKD-
OPP7_2KC_P_COM3
-********
SM-A35570 3. 使用方法
12 2023-09-01
3.2 IO-Link 通信仕様
3.2.1 General
IO-Link Version ID
V1.1
Process Data Input Length
0 byte
Process Data Output Length
1参照
Min Cycle Time
COM3: 1.0ms COM2: 2.3ms
Device ID
1参照
1 Process Data Output Length Device ID
形番
OPP7-1KC
OPP7-1KC-P
OPP7-2KC
OPP7-2KC-P
通信速度(COM)
COM2
COM3
COM2
COM3
COM2
COM3
COM2
COM3
Process Data
Output Length
2 bytes
4 bytes
Device ID
0x200002
0x200003
0x200004
0x200005
0x200006
0x200007
0x200008
0x200009
3.2.2 On demand data
Identification
ベンダ ID 855 (10 進数)0x357 (16 進数)
Index(dec)
Sub
Index
Item
Value
Access
Length
Format
U
M
S
0x0010(16)
0
Vendor Name
CKD Corporation
R
R
R
-
String
0x0011(17)
0
Vendor Text
https://www.ckd.co.jp/kiki/jp/
R
R
R
-
String
0x0012(18)
0
Product Name
2参照
R
R
R
-
String
0x0013(19)
0
Product ID
2参照
R
R
R
-
String
0x0014(20)
0
Product Text
2参照
R
R
R
-
String
0x0015(21)
0
Serial Number
固有値
R
R
R
8bytes
String
0x0016(22)
0
Hardware Revision
1.0
R
R
R
-
String
0x0017(23)
0
Firmware Revision
1.1
R
R
R
-
String
0x0018(24)
0
Application Specific Tag
****************
R
R/W
R/W
32bytes
String
2 Product NameProduct ID Product Text
形番
OPP7-1KC
OPP7-1KC-P
OPP7-2KC
OPP7-2KC-P
通信速度(COM)
COM2
COM3
COM2
COM3
COM2
COM3
COM2
COM3
Product Name
OPP7-1KC
OPP7-1KC-P
OPP7-2KC
OPP7-2KC-P
Product ID
Product Text
4GR outputs16 NPN
4GR outputs16 PNP
4GR outputs32 NPN
4GR outputs32 PNP
SM-A35570 3. 使用方法
13 2023-09-01
Parameter and commands
共通仕様
Index(dec)
Sub
Index
Item
Value
Access
Length
Format
U
M
S
0x0002(2)
0
System Command
3参照
-
-
W
1byte
Ulnteger8
0x000C(12)
0
Device Access Locks
0x0000:パラメータロック
0x0001:データストレージロック
R
R/W
R/W
2bytes
Record
0x0020(32)
0
Error Count
0
R
R
R
2bytes
Ulnteger16
0x0024(36)
0
Device Status
0
R
R
R
1byte
Ulnteger8
0x0025(37)
0
Detailed Device
Status
All octets 0x00: エラー・警告無
Octet 1: EventQualifier
Octet 2,3; EventCode
R
R
R
60bytes
Array of 3
Octetstring
3 System Command
Command(dec)
Command name
OPP7-1KCOPP7-1KC-P
OPP7-2KCOPP7-2KC-P
0x80(128)
Device reset
0x81(129)
Application reset
0x82(130)
Restore factory settings
0xA0(160)
Output Off_On Cycles Reset 0
0xA1(161)
Output Off_On Cycles Reset 1
0xA2(162)
Output Off_On Cycles Reset 2
0xA3(163)
Output Off_On Cycles Reset 3
0xA4(164)
Output Off_On Cycles Reset 4
0xA5(165)
Output Off_On Cycles Reset 5
0xA6(166)
Output Off_On Cycles Reset 6
0xA7(167)
Output Off_On Cycles Reset 7
0xA8(168)
Output Off_On Cycles Reset 8
0xA9(169)
Output Off_On Cycles Reset 9
0xAA(170)
Output Off_On Cycles Reset 10
0xAB(171)
Output Off_On Cycles Reset 11
0xAC(172)
Output Off_On Cycles Reset 12
0xAD(173)
Output Off_On Cycles Reset 13
0xAE(174)
Output Off_On Cycles Reset 14
0xAF(175)
Output Off_On Cycles Reset 15
0xB0(176)
Output Off_On Cycles Reset 16
×
0xB1(177)
Output Off_On Cycles Reset 17
×
0xB2(178)
Output Off_On Cycles Reset 18
×
0xB3(179)
Output Off_On Cycles Reset 19
×
0xB4(180)
Output Off_On Cycles Reset 20
×
0xB5(181)
Output Off_On Cycles Reset 21
×
0xB6(182)
Output Off_On Cycles Reset 22
×
0xB7(183)
Output Off_On Cycles Reset 23
×
0xB8(184)
Output Off_On Cycles Reset 24
×
0xB9(185)
Output Off_On Cycles Reset 25
×
0xBA(186)
Output Off_On Cycles Reset 26
×
0xBB(187)
Output Off_On Cycles Reset 27
×
0xBC(188)
Output Off_On Cycles Reset 28
×
0xBD(189)
Output Off_On Cycles Reset 29
×
0xBE(190)
Output Off_On Cycles Reset 30
×
0xBF(191)
Output Off_On Cycles Reset 31
×
SM-A35570 3. 使用方法
14 2023-09-01
個別仕様
Index
(dec)
sub
Index
Item
Access
Data Storage
bit
OPP7-1KC
OPP7-1KC-P
OPP7-2KC
OPP7-2KC-P
0x0040
(64)
1
Value Setting at Communication Error
(OUT0-15)
R/W
16
2
Value Setting at Communication Error
(OUT0-15)
16
0x0041
(65)
1
Value Setting at Communication Error
(OUT16-31)
R/W
16
×
2
Value Setting at Communication Error
(OUT16-31)
16
0x0044
(68)
1
Output Off_On Cycles 0
R
×
32
2
Output Off_On Cycles 1
×
32
3
Output Off_On Cycles 2
×
32
4
Output Off_On Cycles 3
×
32
5
Output Off_On Cycles 4
×
32
6
Output Off_On Cycles 5
×
32
7
Output Off_On Cycles 6
×
32
8
Output Off_On Cycles 7
×
32
9
Output Off_On Cycles 8
×
32
10
Output Off_On Cycles 9
×
32
11
Output Off_On Cycles 10
×
32
12
Output Off_On Cycles 11
×
32
13
Output Off_On Cycles 12
×
32
14
Output Off_On Cycles 13
×
32
15
Output Off_On Cycles 14
×
32
16
Output Off_On Cycles 15
×
32
17
Output Off_On Cycles 16
×
32
×
18
Output Off_On Cycles 17
×
32
×
19
Output Off_On Cycles 18
×
32
×
20
Output Off_On Cycles 19
×
32
×
21
Output Off_On Cycles 20
×
32
×
22
Output Off_On Cycles 21
×
32
×
23
Output Off_On Cycles 22
×
32
×
24
Output Off_On Cycles 23
×
32
×
25
Output Off_On Cycles 24
×
32
×
26
Output Off_On Cycles 25
×
32
×
27
Output Off_On Cycles 26
×
32
×
28
Output Off_On Cycles 27
×
32
×
29
Output Off_On Cycles 28
×
32
×
30
Output Off_On Cycles 29
×
32
×
31
Output Off_On Cycles 30
×
32
×
32
Output Off_On Cycles 31
×
32
×
0x004B
(75)
-
Output Off_On Cycles Maintenance Threshold
R/W
32
SM-A35570 3. 使用方法
15 2023-09-01
Index
(dec)
sub
Index
Item
Access
Data
Storage
bit
OPP7-1KC
OPP7-1KC-P
OPP7-2KC
OPP7-2KC-P
0x00A0
(160)
-
Output Data Monitor 0-15
R
×
16
0x00A1
(161)
-
Output Data Monitor 16-31
R
×
16
×
0x00A2
(162)
-
Input Data Monitor 0-15
R
×
16
×
×
0x00A3
(163)
-
Maintenance Setting
R/W
16
0x00A4
(164)
-
Maintenance Monitor
R
×
16
0x00A5
(165)
-
Energizing Time Monitor
R
×
32
0x00A6
(166)
-
Energizing Time Maintenance Threshold
R/W
32
0x00A7
(167)
-
Communications Error Value Setting
R
×
3
0x00C0
(192)
-
Cycle Output Data 0-15
R
×
16
0x00C1
(193)
-
Cycle Output Data 16-31
R
×
16
×
0x00C2
(194)
-
Forced Output Setting 0-15
R/W
×
16
0x00C3
(195)
-
Forced Output Setting 16-31
R/W
×
16
×
0x00C4
(196)
-
Forced Output Data 0-15
R/W
×
16
0x00C5
(197)
-
Forced Output Data 16-31
R/W
×
16
×
0x00C6
(198)
-
Output Off_On Cycles Maintenance Setting
0-15
R/W
16
0x00C7
(199)
-
Output Off_On Cycles Maintenance Setting
16-31
R/W
16
×
0x00C8
(200)
-
Output Off_On Cycles Maintenance Monitor
0-15
R
×
16
0x00C9
(201)
-
Output Off_On Cycles Maintenance Monitor
16-31
R
×
16
×
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CKD 4GR-T8KCシリーズ(IO-Link) ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル