CKD 4GR-T8EFシリーズ(CC-Link IE Fied) ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
取扱説明書
SM-A36597
MSV-484083
シリアル伝送子局
4GR シリーズ T8EF
(4GR-OPP7-EF)
CC-Link IE Field 対応
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A36597 はじめに
i 2020-11-11
はじめに
このたびは、当社のシリアル伝送子局をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。本取扱説明書は
本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載したものです。よくお読
みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品は制御弁(電磁弁や電動弁、エアオペレイト弁など)使用するにあたって、材料や流体、配管、
電気などについての基礎的な知識を持った人を対象にしています。制御弁についての知識を持たない
人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いま
せん。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-A36597 安全にご使用いただくために
ii 2020-11-11
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置
の機械機構と、空気圧制御回路または水制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できるこ
とを確認してください。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414JIS B 8370JFPS 2008(各規格の最新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規な
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があり
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
誤った取扱いをすると、人が死亡る、または重傷を負う危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告
誤った取扱いをすると、人が死する、または重傷を負う可能性が想定される
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A36597 安全にご使用いただくために
iii 2020-11-11
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用なります。た
だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道航空船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステム安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください。
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
SM-A36597 目次
iv 2020-11-11
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
目次 ................................................................................................................................... iv
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 システム概要 ........................................................................................................ 1
1.1.1 システムの特徴 ............................................................................................... 1
1.1.2 システムの構成 ............................................................................................... 2
1.2 各部の名称 .......................................................................................................... 3
1.2.1 子局外形 ........................................................................................................ 3
1.2.2 スイッチと LED 表示 ........................................................................................ 4
1.3 仕様 ..................................................................................................................... 5
1.3.1 通信仕様 ........................................................................................................ 5
1.3.2 子局仕様 ........................................................................................................ 6
2. 取付け ......................................................................................................................... 7
2.1 取付方法 .............................................................................................................. 7
2.2 配線方法 .............................................................................................................. 8
2.2.1 通信用ソケットへの接続と配線 ........................................................................ 8
2.2.2 ユニット/ルブ電源用ソケットへの接続と配 ............................................... 10
3. 使用方法 ................................................................................................................... 12
3.1 スイッチ設定 ....................................................................................................... 12
3.1.1 局番設定 ...................................................................................................... 13
3.1.2 通信異常時出力設定 .................................................................................... 13
3.1.3 ネットワーク番号設定 .................................................................................... 14
3.1.4 ファストリンクアップ機能設定 ......................................................................... 14
3.2 CSP+ファイルによる設定 ................................................................................... 15
3.2.1 パラメータ取得・設定 ..................................................................................... 15
3.3 リモート設定 ....................................................................................................... 17
3.3.1 リモート入出力 .............................................................................................. 17
3.3.2 リモートレジスタ ............................................................................................. 17
3.3.3 ソレノイド出力 No.に対応するバルブ No.配列 ........................................... 18
3.4 プログラム方法 ................................................................................................... 20
4. 保守、点検................................................................................................................. 21
4.1 定期点検 ............................................................................................................ 21
4.2 取外、取付方 .................................................................................................. 23
4.2.1 本製品(子局)の取外方法 .............................................................................. 24
4.2.2 本製品(子局)の取付方法 .............................................................................. 24
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 25
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 25
6. 保証規定 ................................................................................................................... 26
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 26
6.2 保証期間 ............................................................................................................ 26
SM-A36597 1. 製品概要
1 2020-11-11
1. 製品概要
1.1 システム概要
1.1.1 システムの特徴
必ず製品ごとの取扱説明書をお読みください。
本取扱説明書では4GR 用の子T8EF(4GR-OPP7-EF)について説明しています。
本製品を接続するマスタ局、その他のスレーブ局については、各メーカの取扱説明書をお読みくださ
い。
マニホールド電磁弁については、必ず本取扱説明書、電磁弁取扱説明書の両方を読み、機能、性
を十分理解したうえで正しく使用してください。
T8EF(4GR-OPP7-EF)とは
CC-Link 協会(以下、CLPA と称す)で規定された Ethernet 系オープンネットワーク CC-Link IE Field に接続
できる 4GR の子局です。
以下のような特長を持ちます。
PLC との接続は通信ケーブル(Cat.5e 以上)のみであり、配線工数を大幅に削減できます。
ユニット電源、バルブ電源が分離されていため、メンテナンスが容易です。
子局は、ハードスイッチにより局番・ネットワーク番号を設定することができます。
出力は+COM/-COM 仕様、16 点出力/32 点出力から選択可能で、幅広い用途に使用できます。
子局部分はスロットイン構造でワンビス固定になっており、メンテナンス工数が削減できます。
CC-Link IE Field とは
CC-Link IE はコントローラ分散制御、I/O 制御、モーション制御、安全制御など様々な制御が
One Network でつながる高速・大容量の Ethernet ベースのオープンネットワークです。
CC-Link IE Field はこの CC-Link IE の一部であり、より簡単にネットワーク対応ができます。
また SLMP の活用により、ネットワーク階層を意識することなく上位情報系から下位フィールド系を
シームレスに連携し、見える化を実現します。
SM-A36597 1. 製品概要
2 2020-11-11
1.1.2 システムの構成
本システムは、主に PLC 本体、マスタユニット、T8EF(4GR-OPP7-EF)を搭載したマニホールド電磁弁、周
辺機器(CC-Link IE Field スレーブ)で構成されています。
PLC、マスタ局の組合わせ例
PLC メーカ
対応 PLC
マスタ局形式
三菱電機株式会社
Rシリーズ
RJ71GF11-T2
Qシリーズ
QJ71GF11-T2
基本システム構成例
IN
PLC
OUT
CC-Link IE Filed ネットワーク
マスタ
ユニット
CC-Link IE Field
スレーブ局(リモートデバイス局)
マニホールド電磁弁
SM-A36597 1. 製品概要
3 2020-11-11
1.2 各部の名称
1.2.1 子局外形
No.
名称
説明
LED 表示
L ERRD LinkRUN/ERRLINK/ACT OUTLINK/ACT ININFOPWPW(V)で、
子局本体、ネットワークの状態を表示します。
ロータリスイッチ
子局の局番を設定します。
スライドスイッチ
通信異常時の動作、ネットワーク番号、ファストリンクアップ機能を設定します。
カバー
モニタランプ、設定スイッチを保護します。
本カバーはワンタッチで開閉できます
ユニット/バルブ電源用ソケット
ユニット/バルブ電源用プラグを接続します。
ユニット/バルブ電源用プラグ
ユニット/バルブ電源ケーブル(24V)を接続します
通信ソケット(RJ45×2ポート)
他局と接続します。
子局固定ねじ(M2.5 タップタイト)
子局を子局接続ブロックに固定します。
SM-A36597 1. 製品概要
4 2020-11-11
1.2.2 スイッチと LED 表示
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチ
各スイッチで子局の局番、通信異常時の出力を設定します。
スイッチの操作電源OFF の状態で行ってください
スイッチ名
設定内容
ロータリスイッチ
子局の局番を設定します。
設定方法は 3.1.1 局番設定をご確認ください。
スライドスイッチ
HC
通信異常が発生したときの出力状態を設定します。
設定方法は 3.1.2 通信異常時出力設定をご確認ください。
スライドスイッチ
(NET No.)
ネットワーク番号を設定します。
設定方法は 3.1.3 ネットワーク番号設定をご確認ください。
スライドスイッチ
(F.L P1/F.L P2)
ファストリンクアップ機能を設定します
設定方法は 3.1.4 ファストリンクアップ機能設定をご確認ください。
※スライドスイッチは右記画像で左側にスイッチを倒したときが[ON]状態になります。
LED 表示
本製品およびネットワークの状態を示します。
LED
機能
状態
L ERR
リンクエラー
赤点灯
P1(OUT)もしくP2(IN)でリンクエラー発生
D Link
データリンク
消灯
データリンクが一度も行われていない
緑点灯
データリンク中
緑点滅
データリンク停止
RUN/ERR
動作状態
消灯
初期化中
赤点滅
局番もしくはネットワーク番号異常発生
赤点灯
解列中
緑点灯
正常動作中
INFO
通知
赤点滅
強制出力設定中
赤点滅()
メンテナンス通知
赤点滅()
内部ハードウェア異常検出
赤点滅(2 回点滅)
スイッチ操作検出
LINK/ACT
OUTIN
OUT(P1)IN(P2)
リンク状態
消灯
リンク、アクティビティ無し
緑点灯
リンク
黄点滅
アクティビティ
PW
ユニット電源状態
消灯
ユニット電源 OFF
緑点灯
ユニット電源 ON
PW(V)
バルブ電源状態
消灯
バルブ電源 OFF
緑点灯
バルブ電源 ON
SM-A36597 1. 製品概要
5 2020-11-11
1.3 仕様
1.3.1 通信仕様
項目
仕様
通信プロトコル
CC-Link IE Field
通信速度
1000Mbps
伝送媒体
Ethernet ケーブ(Cat.5e 以上)
シールド付ツイストペアケーブル
最大ネットワーク数
239
1ネットワークあたりの
最大接続局数
スレーブ局:120
ネットワークトポロジ
ライン型、スター型、リング型
ノード間距離
最大 100m
SM-A36597 1. 製品概要
6 2020-11-11
1.3.2 子局仕様
必ず製品仕様値内で使用してください。
項目
仕様
形番
T8EF1
(4GR-OPP7-1EF)
T8EF2
(4GR-OPP7-2EF)
T8EFP1
(4GR-OPP7-1EF-P)
T8EFP2
(4GR-OPP7-2EF-P)
ユニット電源電圧
DC21.626.4V(DC24V ±10%)
ユニット電源消費電流
140mA 以下(全点 ONDC24.0V )
バルブ電源電圧
DC22.826.4V(DC24V +10%-5%)
バルブ電源消費電
15mA 以下(全点 OFF )
40mA 以下(全点 ON 無負荷時)
出力形式
NPN 出力(+COM)
PNP 出力(-COM)
出力点数
16
32
16
32
絶縁抵抗
外部端子一括とケース間:30MΩ以上DC500V
耐電圧
外部端子一括とケース間:AC500V1分間
耐衝撃
294.0m/s23方向、3
保存周囲温度
-2070
保存湿度
3085%RH(結露無きこと)
周囲温度
-555
周囲湿度
3085%RH(結露無きこと)
雰囲気
腐食性ガス無きこと
出力絶縁方式
フォトカプラ絶縁
最大負荷電流
40mA/1
漏れ電流
0.1mA 以下
残留電圧
0.5V 以下
ヒューズ
バルブ電源:24V3A/ユニット電源:24V2A
(両ヒューズとも交換不可)
保護構造
IP30
耐振動
耐久
10Hz150Hz10Hz 1オクター/min 片振幅 0.75mm
または 98.0m/s2の小さい方で、XYZ3軸方向 15 掃引
誤動作
10Hz150Hz10Hz 1オクター/min 振幅 0.5mm
または 73.5m/s2の小さい方でXYZ3軸方 4掃引
遅れ時間については、マスタユニットの取扱説明書を参照してください。システムとしての伝送遅れは、PLC のスキャンタイムや、同一ネットワ
ークに接続されている他の機器によって異なります。
電磁弁の応答時間は、電磁弁仕様で確認してください。
電磁弁の OFF 時間は、子局にサージ吸収回路が内蔵されているため、20msec ほど遅れます。
SM-A36597 2. 取付け
7 2020-11-11
2. 取付
2.1 取付方法
注意
機器の取扱い前に、接地された金属部品に触れ、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
電源ケーブル、通信ケーブルに引張り力や衝撃力が加わらないようにする。
長い配線の場合、自重と衝撃により思わぬ力が発生し、コネクタや機器が破損するおそれがあります。
配線を途中で機械装置に固定するなどして対策してください。
ノイズによるトラブルを避けるため、配線時には下記の点に注意する。
ノイズによる影響が考えられる場合、電源はできる限りマニホールド電磁弁ごとに用意し、個別に配
線してください。
電源ケーブルは不必要に長くせず、できる限り最短距離で配線してください。
本製品の電源配線は、インバータモータなどノイズの発生源になる機器の配線とは分けてください。
電源、通信ケーブルと、他の動力線は極力離して配線してください。
電源ケーブル、通信ケーブルの配線は、仕様範囲内で正しく行う。
誤った配線をすると、子局が破損したり誤動作するおそれがあります。
通電前に各種接続ケーブル、コネクタなどが確実に装着されていることを確認する。
1 通信ケーブルと電源ケーブルを接続します。
本取扱説明書、PLC や各ユニットの取扱説明書の両方を確認して、正しく接続してください。
これらの接続を誤ると、単に機能しないだけでなく、他の機器にまで重大な障害を引起こす場合がありま
す。
2 高圧線や動力線から 200mm 以上離すか、高圧線や動力線を金属管内に配線して金属管を接地うえで、
本子局を取付けます。
SM-A36597 2. 取付け
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2.2 配線方法
2.2.1 通信用ソケットへの接続と配線
警告
配線は電源を OFF にした状態で行う。
電気配線の接続(裸充電)に触れると感電するおそれがあります。
素手で充電部を触らない。
感電するおそれがあります
電気配線は本取扱説明書を熟読し、十分に理解したうえで行う。
注意
使用電圧、極性を確認してから配線、通電する
雷サージ対策は装置側で実施する。
雷サージに対する耐性はありません。
通信ケーブルは、CC-Link IE Field 仕様に準拠した専用ケーブルを使用する
通信ケーブルは曲げ半径を十分にとり、無理に曲げないようする
通信ケーブルは動力線や高圧線から離す。
CC-Link IE Field は標準Ethernet ケーブルが使用でき、柔軟な配線方法に対応していますが、使用する配
線材や機器、マスタ、ハブなどによって制限を受けます。配線するときは、これらの仕様を理解したうえ実施
してください。詳細はマスタユニットメーカまたは CLPA(CC-Link 協会)取扱説明書を参照してください。
本製品に通信用プラグは添付されていません。仕様に合った通信用プラグを別途購入してください。
通信用プラグに通信ケーブルを配線することで、子局本体の通信用ソケットと接続できます。
推奨プラグ付ケーブル:Cat.5e
メーカ
ケーブル
形式
JMACS 株式会社
産業用 Ethernet ーブル(2 重シールド)
CCNC-IEF-24-S***
***:条長、 □: M=メートル C=センチメートル
推奨 RJ45 組立式コネクタ:Cat.6
メーカ
コネクタ
形式
ハーティング株式会
RJ45 組立式コネクタ
09 45 151 1560
ハーティング株式会
RJ45 組立式コネクタ(45°アングル)
09 45 151 1561
SM-A36597 2. 取付け
9 2020-11-11
通信ケーブルの接続
通信用プラグに通信ケーブルを接続するときは、以下の手順に従ってください。
1 安全を確認したうえで、通信を停止し、周辺機器の電源を OFF にします
2 下図を参照し、RJ45 プラグ(CC-Link IE Field の仕様準拠品)CC-Link IE Field 仕様に準拠したケーブ
ルを配線します
ポート
ピン
信号名
IN/
OUT
1
BI_DA+
送受信データ、プラス
2
BI_DA-
送受信データ、マイナス
3
BI_DB+
送受信データ、プラス
4
BI_DC+
送受信データ、プラス
5
BI_DC-
送受信データ、マイナス
6
BI_DB+
送受信データ、マイナス
7
BI_DD+
送受信データ、プラス
8
BI_DD-
送受信データ、マイナス
子局
RJ45コネクタ
1
8
1
8
SM-A36597 2. 取付け
10 2020-11-11
2.2.2 ユニット/バルブ電源用ソケットへの接続と配線
注意
極性、定格電圧を十分に確認してから接続する。
電源ケーブルは、消費電流を計算して選定する
1つの電源から複数の子局(リモートデバイス局)に電源供給する場合、電線による電圧降下を考慮したケ
ーブルを選定、配線する
電圧降下が避けられないときは、電源電圧仕様を確保できる処置をとる。
電源ケーブルを複数系統にしたり、別の電源を設置して、電源電圧仕様を確保してください。
電源ケーブルを渡り配線する場合は、端子台等を使用する。
本製品には電源用プラグが添付されており、これにユニット用電源ケーブルとバルブ用電源ケーブルを配線し
ます。配線した電源用プラグは、子局本体の電源用ソケットと接続することができます。
ユニット電源
本子局を動作させるための電源です。DC21.626.4V でノイズの少ない電源を使用してください。
バルブ電源
電磁弁を動作させるための電源です。DC22.826.4V でノイズの少ない電源を使用してください。
添付電源用プラグ
名称
形番
メーカ
4極コネクタ
DFMC1,5/2-STF-3,5(1790292)
フェニックス・コンタクト株式会社
推奨棒端子、圧着工具
名称
形番
メーカ
棒端子(スリーブ無し)
A0.5-101.5-10
フェニックス・コンタクト株式会社
棒端子(スリーブあり)
AI0.25-100.75-10
フェニックス・コンタクト株式会社
圧着工具(共通)
CRIMPFOX6(1212034)
フェニックス・コンタクト株式会社
SM-A36597 2. 取付け
11 2020-11-11
電源ケーブルの接続
電源用プラグにユニット/バルブ電源ケーブルを接続するときは、以下の手順に従ってください。
1 安全を確認したうえで、子局に接続する電源を OFF にします
2 必要に応じて、接続するケーブルに棒端子などの端子を装着します
3 下図を参照し、電源ケーブルの 24V 線を電源用プラグの 24V 端子に、0V 線を 0V 端子に配線します
4 ソケットとプラグを接続した後、プラグのフランジを適正トルク(0.25Nm)で固定します
子局
電源ケーブルの配線
電源用プラグへの配線例13に示します。
必要に応じて、回路の構成を変更してください。
SM-A36597 3. 使用方法
12 2020-11-11
3. 使用方法
警告
指定仕様外または特殊な用途で使用する場合は、仕様について当社に相談する。
注意
シリアル伝送子局は、使用する通信システムの取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえで使用
する。
シリアル伝送子局のハードスイッチ設定値をよく確認してから使用する。
不適切な値に設定すると、バルブ、シリンダなどの誤動作につながる場合があります。
電源 ON/OFF は、周辺に注意して安全を確保したうえで行う。
システムや電磁弁(シリンダ)が、急に動作するおそれがあります。
3.1 スイッチ設定
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチの設定は、ユニット電源を OFF にした状態で行う。
スイッチの設定は電源 ON 時に読込まれるため、電源 ON 後の設定内容は認識されません。
シリアル伝送子局のカバーは、スイッチの設定時以外は閉じておく。
カバーが破損したり、カバー部から異物が内部に入るなど、思わぬ故障につながることがあります。
設定時は内部に異物が入らないように十分注意する。
思わぬ故障につながることがあります。
スイッチは乱暴に扱わない。
スイッチは非常に精密な作りになっているため、破損するおそれがあります。
設定時に内部回路基板には絶対に触れない。
破損するおそがあります。
SM-A36597 3. 使用方法
13 2020-11-11
3.1.1 局番設定
局番を設定します。
エンジニアリングツールから局番を設定する場合は、ロー
タリスイッチを[00]にしてください。
設定は 16 進数で行います。
値の変換は下記表を参考にしてください。
×16 スイッチ
×1 スイッチ
設定値
(16 進数)
10 進数
設定値
(16 進数)
10 進数
0
0
0
0
1
16
1
1
2
32
2
2
3
48
3
3
4
64
4
4
5
80
5
5
6
96
6
6
7
112
7
7
8
128
8
8
9
144
9
9
A
160
A
10
B
176
B
11
C
192
C
12
D
208
D
13
E
224
E
14
F
240
F
15
)アドレスを 71 設定したい場
71647のため、x16 スイッチを 4x1 イッチを 7に設定する。
エンジニアリングツールからの局番設定方法
1. マスタ局と通信が行える状態にしてください。(場出荷時の局番[1]になっています)
2. エンジニアリングツールからパラメータ処理を実行して、局番を希望する値に変更します。
※具体的な操作方法については、エンジニアリングツールの説明書をご確認ください。
3. 電源を OFF/ON して変更した局番で本製品を再起動します。
3.1.2 通信異常時出力設定
通信異常が発生したときの出力状態を設定します。
なお本設定は、局番設定でロータリスイッチを[01~78(16 進数)]に設定したとき有効となります。
局番設定を[00]としたときは、エンジニアリングツールからの設定が有効となります。
(局番設定[00]の初期設定は、全点 OFF 設定となっています。)
スイッチ名
設定内容
HC
(出力モード設定)
通信異常時(通信線断線、タイムオーバーなど)の出力状態を設定する。
ON :保持(Hold)モード
OFF クリア(Clear)モード
スイッチ名
STATION No.
×16×1
設定可能範囲
00~78(16 進数)
0120(10 進数)
SM-A36597 3. 使用方法
14 2020-11-11
エンジニアリングツールからの通信異常時出力設方法
1. 局番設定を参考にロータリスイッチを[00]とし、マスタ局と通信が行える状態にしてください。
2. エ ン ジ ニ ア リ ン グ ツ ー ル か ら パ ラ メ ー タ 処 理 を 実 行 し OutputCommFaultEnable お よ び
OutputCommFaultValue を希望する値に変更します。
※具体的な操作方法については、エンジニアリングツールの説明書をご確認ください。
※エンジニアリングツールから変更した内容は直ちに反映されます。
3.1.3 ネットワーク番号設定
ネットワーク番号を設定します。
スイッチ名
設定内容
NET No.
(ネットワーク番号設定)
ネットワーク番号を設定する。
ON :ネットワーク番号 1
OFF :ソフトウェア設(工場出荷時 1、パラメータ設定で変更可能)
エンジニアリングツールからのネットワーク番号設定方法
1. NET No.スイッチを OFF にして、マスタ局と通信が行える状態にしてください。
2. エンジニアリングツールからパラメータ処理を実行して、ネットワーク番号を希望する値に変更します。
3. 電源を OFF/ON して変更したネットワーク番号で本製品を再起動します。
※具体的な操作方法については、エンジニアリングツールの説明書をご確認ください。
3.1.4 ファストリンクアップ機能設
ファストリンクアップ機能の有効、無効を設定します。
スイッチ名
設定内容
FL P1/P2
ファストリンクアップ機能を設定する。
ON :有効
OFF :無効
ファストリンクアップ機能とは、電源 ON 時にマスタ局とデータリンクするまでの時間を短縮する機能です。
ファストリンクアップ機能を使用するには、ファストリンクアップ機能に対応するマスタユニットおよびスレーブユ
ニットが必要です。機能の対応状況および設定方法については、各ユニットメーカーにお問い合わせください。
使用時の注意事項
· マスタユニットと直接接続するポートは、ファストリンクアップ機能を無効にしてください。
· ファストリンクアップ機能を有効したポートと他の機器のファストリンクアップ有効ポートを接続してください。
無効ポートと接続した場合、リンクアップしません。
· 他の機器と接続する場合、異なるポート番号のポートに接続してください。(P1 P2 接続する)
P1 同士、P2 同士を接続した場合、リンクアップしません。
SM-A36597 3. 使用方法
15 2020-11-11
3.2 CSP+ファイルによる設定
CSP+ファイルを使用することで、エンジニアリングツールから簡単に本製品の設定を行うことができます。
CSP+ファイルの取り扱いについては、エンジニアリングツールの説明書をご確認ください。
CSP+ファイル名:0x0104_OPP7(CC-Link IE Field)series.zip
上記ファイルには以下の機種が含まれます。
OPP7-1EF
OPP7-1EF-P
OPP7-2EF
OPP7-2EF-P
機種の選択は下表を参考にしてください。
項目
CSP+での機種名
OPP7-1EF
OPP7-2EF
OPP7-1EF-P
OPP7-2EF-P
形番
T8EF1
T8EF2
T8EFP1
T8EFP2
出力形式
NPN 出力(+COM)
PNP 出力(-COM)
出力点数
16
32
16
32
3.2.1 パラメータ取得・設定
CSP+ファイルを使用することで、エンジニアリングツールからパラメータの取得および設定ができます。
操作方法については、エンジニアリングツールの説明書をご確認ください。
以下のパラメータについて、取得および設定ができます。
パラメータ設定は一部のパラメータのみ対応しています。対応しているパラメータは設定欄に〇を記載していま
す。
製品情報(Product Information)
パラメータ名
内容
設定
ModelCode
製品コードを示します。
SoftwareVersion
ソフトウェアバージョンを示します。
ネットワーク情報(Network Information)
パラメータ名
内容
設定
NetworkMode
ネットワーク番号の設定モードを示します。
Hardware switch : スイッチ設定
Software settings : パラメータ設定で設定した値
NetworkNo
現在のネットワーク番号を示します。
パラメータ設定で値を変更した場合は、その値を示します。
NodeMode
局番の設定モードを示します。
Hardware switch : スイッチ設定
Software settings : パラメータ設定で設定した値
NodeNo
現在の局番を示します。
パラメータ設定で値を変更した場合は、その値を示します。
FLU P1/P2
ファストリンクアップ機能の状態を示します。
Enable : 有効
Disable : 無効
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CKD 4GR-T8EFシリーズ(CC-Link IE Fied) ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル