使用する取扱説明書の確認方法
製品銘板を確認の上、対応する取扱説明書を使用して下さい。
表記
使用する取扱説明書
無印
SM-P00133
v0201
SM-A75435
取扱説明書
• 製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
• 特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
• 本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A75435
シリアル伝送子局
4GR シリーズ T8EP
(4GR-OPP7-□EP)
Device Rev 2.1
PROFINET 対応
SM-A75435 はじめに
i 2023-09-07
はじめに
このたびは、当社のシリアル伝送子局をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。本取扱説明書は
本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載したものです。よくお読
みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
• 本製品は制御弁(電磁弁や電動弁、エアオペレイト弁など)を使用するにあたって、材料や流体、配管、
電気などについての基礎的な知識を持った人を対象にしています。制御弁についての知識を持たない
人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いま
せん。
• お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-A75435 安全にご使用いただくために
ii 2023-09-07
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置
の機械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してくださ
い。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414、JIS B 8370、JFPS 2008(各規格の最新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規など
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があり
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告
誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う可能性が想定されるも
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A7543575435 安全にご使用いただくために
iii 2023-09-07
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う。
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。た
だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
• 原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
• 娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用途
での使用。
• 人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
• 機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源を OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
• 運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください。
• 空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
SM-A75435 目次
iv 2023-09-07
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
目次 .................................................................................................................................... d
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 システム概要 ........................................................................................................ 1
1.1.1 システムの特徴 ............................................................................................... 1
1.1.2 システムの構成 ............................................................................................... 2
1.2 各部の名称 .......................................................................................................... 3
1.2.1 子局外形 ........................................................................................................ 3
1.2.2 スイッチと LED 表示 ........................................................................................ 4
1.3 仕様 ..................................................................................................................... 5
1.3.1 通信仕様 ........................................................................................................ 5
1.3.2 子局仕様 ........................................................................................................ 6
2. 取付け ......................................................................................................................... 7
2.1 取付方法 .............................................................................................................. 7
2.2 配線方法 .............................................................................................................. 8
2.2.1 通信用ソケットへの接続と配線 ........................................................................ 8
2.2.2 ユニット/バルブ電源用ソケットへの接続と配線 ............................................... 10
3. 使用方法 ................................................................................................................... 12
3.1 GSDML ファイルの登録 ..................................................................................... 12
3.1.1 GSDML ファイルインストール ......................................................................... 12
3.2 デバイス名設定 .................................................................................................. 13
3.2.1 スイッチ設定 .................................................................................................. 13
3.2.2 ソフトウェア設定 ............................................................................................. 14
3.3 出力モジュールパラメータ設定 ............................................................................ 15
3.3.1 機器の登録方法 ............................................................................................ 15
3.3.2 パラメータ詳細 ............................................................................................... 16
3.4 MRP(Media Redundancy Protocol)機能 ........................................................... 18
3.5 子局出力 No.とPLC アドレス No.の対応 ............................................................ 19
3.5.1 PLC アドレス対応表 ....................................................................................... 19
3.5.2 ソレノイド出力 No.に対応するバルブ No.配列例 ........................................... 20
3.6 プログラム方法 ................................................................................................... 22
3.6.1 IO マッピング .................................................................................................. 22
3.6.2 非周期データアクセス .................................................................................... 23
4. 保守、点検................................................................................................................. 27
4.1 定期点検 ............................................................................................................ 27
4.2 取外、取付方法 .................................................................................................. 29
4.2.1 本製品(子局)の取外方法 .............................................................................. 30
4.2.2 本製品(子局)の取付方法 .............................................................................. 30
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 31
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 31
6. 保証規定 ................................................................................................................... 32
SM-A75435 1. 製品概要
1 2023-09-07
1. 製品概要
1.1 システム概要
1.1.1 システムの特徴
必ず製品ごとの取扱説明書をお読みください。
本取扱説明書では、4GR 用の子局 T8EP(4GR-OPP7-□EP)について説明しています。
本製品を接続するコントローラ局、その他のデバイス局については、各メーカの取扱説明書をお読み
ください。
マニホールド電磁弁については、必ず本取扱説明書、電磁弁取扱説明書の両方を読み、機能、性能
を十分理解したうえで正しく使用してください。
◼ T8EP(4GR-OPP7-□EP)とは
Ethernet 系オープンネットワーク PROFINET に接続できる 4GR 用の子局です。以下の特長があります。
• 通信ケーブル(Cat.5 以上)のみで PLC と接続され、配線工数を大幅に削減できます。
• ユニット電源、バルブ電源が分離されているため、メンテナンスが容易です。
• 出力は+COM/-COM 仕様、16 点出力/32 点出力から選択できます。
• 子局部分はスロットイン構造でワンビス固定になっており、メンテナンス工数が削減できます。
SM-A75435 1. 製品概要
2 2023-09-07
1.1.2 システムの構成
本システムは、主に PLC 本体、T8EP(4GR-OPP7-□EP)を搭載したマニホールド電磁弁、周辺機器で構成さ
れています。
◼ PLC、コントローラ局の組合わせ例
PLC メーカ
対応 PLC
Siemens AG
S7-1200
S7-1500
◼ 基本システム構成例
PLC
PROFINET システム
スイッチングハブ
PROFINET デバイス
PC
マニホールド電磁弁
SM-A75435 1. 製品概要
3 2023-09-07
1.2 各部の名称
1.2.1 子局外形
No.
名称
説明
①
LED 表示
RUN・ERR・LINK ACT(IN,OUT)・INFO・PW・PW(V)で、子局本体、ネットワークの状
態を表示します。
②
ロータリスイッチ
子局のデバイス名を設定します。
③
DIP スイッチ
本製品では未使用です。
④
カバー
モニタランプ、設定スイッチを保護します。
本カバーはワンタッチで開閉できます。
⑤
ユニット/バルブ電源用ソケット
ユニット/バルブ電源用プラグを接続します。
⑥
ユニット/バルブ電源用プラグ(添付品)
ユニット/バルブ電源ケーブル(24V)を接続します。
⑦
通信ソケット
(RJ45×2 ポート【IN、OUT】)
通信プラグは添付されていません
IN： PROFINET の通信を送受信するポートです。
OUT：PROFINET の通信を送受信するポートです。
※IN、OUT ポートで機能の差はありません。
⑧
子局固定ねじ（M2.5 タップタイト）
子局を子局接続ブロックに固定します。
②
④
⑦
⑤
⑥
①
⑧
③
SM-A75435 1. 製品概要
4 2023-09-07
1.2.2 スイッチと LED 表示
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
◼ スイッチ
各ロータリスイッチで子局のデバイス名を設定できます。
本子局は電源 ON 時のスイッチの設定条件で動作します。
スイッチ名
設定内容
NA x16,x1
(ロータリスイッチ)
子局のデバイス名を設定します。
設定方法の詳細は 3.2.1 スイッチ設定を確認してください。
◼ LED 表示
本製品およびネットワークの状態を表示します。
LED 表示は下表を参考にしてください。
名称
機能
状態
RUN
子局の通信状態を表示
緑点灯
通信中
緑点滅
通信準備中
緑瞬間三重点滅※1
強制出力設定中
ERR
子局の異常を表示
消灯
正常
赤点滅
定周期データ受信タイムアウト
赤瞬間二重点滅※1
通信準備中
LINK / ACT
IN
Ethernet ポート IN 側
の状態表示
消灯
リンク無し、送受信データ無し
緑点灯
リンク検出、送受信データ無し
緑点滅
リンク検出、データ送受信中
LINK / ACT
OUT
Ethernet ポート OUT 側
の状態表示
消灯
リンク無し、送受信データ無し
緑点灯
リンク検出、送受信データ無し
緑点滅
リンク検出、データ送受信中
INFO
製品状態を表示
消灯
正常
赤点灯
EEPROM 異常
赤点滅
参加テストシグナル受信
赤低速点滅
スイッチ操作
赤瞬間三重点滅※1
メンテナンス通知
上記外
内部基板異常
PW
ユニット電源状態
消灯
ユニット電源 OFF
緑点灯
ユニット電源 ON
PW(V)※2
バルブ電源状態
消灯
バルブ電源 OFF
緑点灯
バルブ電源 ON
※1 瞬間点滅は下記表のパターンで点滅します。
※2 PW(V)はユニット電源ＯＮの場合のみ、状態を表示できます。
項目
点滅パターン
(
点灯
:
消灯
: )
瞬間二重点滅
点滅
2
回繰り返し
瞬間三重点滅
点滅
3
回繰り返し
約1秒
約1秒
SM-A75435 1. 製品概要
5 2023-09-07
1.3 仕様
1.3.1 通信仕様
項目
仕様
通信プロトコル
PROFINET IO 準拠
通信速度
100Mbps
通信方式
全二重
伝送媒体
Ethernet ケーブル(Cat.5 以上)
SM-A75435 1. 製品概要
6 2023-09-07
1.3.2 子局仕様
必ず製品仕様値内で使用してください。
項目
仕様
形番
T8EP1
(4GR-OPP7-1EP)
T8EP2
(4GR-OPP7-2EP)
T8EPP1
(4GR-OPP7-1EP-P)
T8EPP2
(4GR-OPP7-2EP-P)
ユニット電源電圧
DC21.6～26.4V(DC24V ±10%)
ユニット電源消費電流
90mA 以下(全点 ON：DC24.0V 時)
バルブ電源電圧
DC22.8～26.4V(DC24V +10%、-5%)
バルブ電源消費電流
10mA 以下（全点 OFF 時）
15 mA 以下(全点 ON 無負荷時)
出力形式
+COM（NPN）
－COM（PNP）
出力点数
16 点
32 点
16 点
32 点
絶縁抵抗
外部端子一括とケース間：30MΩ 以上 DC500V
耐電圧
外部端子一括とケース間：AC500V、1分間
耐衝撃
294.0m/s2、3方向、3回
保存周囲温度
-20～70℃
保存湿度
30～85%RH(結露無きこと)
周囲温度
-5～55℃
周囲湿度
30～85%RH(結露無きこと)
雰囲気
腐食性ガス無きこと
出力絶縁方式
フォトカプラ絶縁
最大負荷電流
40mA/1 点
漏れ電流
0.1mA 以下
残留電圧
0.5V 以下
ヒューズ
バルブ電源 : 24V, 3A / ユニット電源 : 24V , 2A
（両ヒューズとも交換不可）
動作表示
LED(通信状態、ユニット電源、バルブ電源)
保護構造
IP30
耐振動
耐久
10Hz～55Hz～10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.75mm または
98.0m/s2の小さい方で、X、Y、Zの3軸方向 各15 掃引
誤動作
10Hz～55Hz～10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.5mm または
68.6m/s2の小さい方で、X、Y、Zの3軸方向 各4掃引
※ 遅れ時間については、PLC メーカの取扱説明書を参照してください。システムとしての伝送遅れは、PLC のスキャンタイムや、同一ネッ
トワークに接続されている他の機器によって異なります。
※ 電磁弁の応答時間は、電磁弁仕様で確認してください。
※ 電磁弁の OFF 応答時間は、子局にサージ吸収回路が内蔵されているため、20msec ほど遅れます。
SM-A75435 2. 取付け
7 2023-09-07
2. 取付け
2.1 取付方法
注意
PROFINET 機器の取扱い前に、接地された金属部品に触れ、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
電源ケーブル、通信ケーブルに引張り力や衝撃力が加わらないようにする。
長い配線の場合、自重と衝撃により思わぬ力が発生し、コネクタや機器が破損するおそれがあります。
配線を途中で機械装置に固定するなどして対策してください。
ノイズによるトラブルを避けるため、配線時には下記の点に注意する。
• ノイズによる影響が考えられる場合、電源はできるかぎりマニホールド電磁弁ごとに用意し、個別に
配線してください。
• 電源ケーブルは不必要に長くせず、できるかぎり最短距離で配線してください。
• 本製品の電源配線は、インバータモータなどノイズの発生源になる機器の配線とは分けてください。
• 電源、通信ケーブルと、他の動力線は極力離して配線してください。
電源ケーブル、通信ケーブルの配線は、仕様範囲内で正しく行う。
誤った配線をすると、子局が破損したり誤動作したりするおそれがあります。
通電前に各種接続ケーブル、コネクタなどが確実に装着されていることを確認する。
1 通信ケーブルと電源ケーブルを接続します。
本取扱説明書、PLC や各ユニットの取扱説明書の両方を確認して、正しく接続してください。
これらの接続を誤ると、単に機能しないだけでなく、他の機器にまで重大な障害を引起こす場合がありま
す。
2 高圧線や動力線から 200mm 以上離すか、高圧線や動力線を金属管内に配線して金属管を接地のうえ
で、本子局を取付けます。
SM-A75435 2. 取付け
8 2023-09-07
2.2 配線方法
2.2.1 通信用ソケットへの接続と配線
警告
配線は電源を OFF にした状態で行う。
電気配線の接続部(裸充電部)に触れると感電するおそれがあります。
素手で充電部を触らない。
感電するおそれがあります。
電気配線は本取扱説明書を熟読し、十分に理解したうえで行う。
注意
使用電圧、極性を確認してから配線、通電する。
雷サージ対策は装置側で実施する。
雷サージに対する耐性はありません。
通信ケーブルは PROFINET 仕様に準拠した専用ケーブルを使用する。
通信ケーブルは曲げ半径を十分にとり、無理に曲げないようにする。
通信ケーブルは動力線や高圧線から離す。
PROFINET は標準の Ethernet ケーブルが使用でき、柔軟な配線方法に対応していますが、使用する配線材
や機器、コントローラ、ハブなどによって制限を受けます。配線するときは、これらの仕様を理解したうえで実施
してください。詳細はコントローラユニットメーカまたはプロフィバス協会の取扱説明書を参照してください。
本製品に通信用プラグは添付されていません。仕様に合った通信用プラグを別途購入してください。
通信用プラグに通信ケーブルを配線することで、子局本体の RJ45 コネクタと接続できます。
推奨プラグ付ケーブル：Cat.5e
メーカ
ケーブル
形式
JMACS 株式会社
産業用 Ethernet ケーブル(2 重シールド)
IETP-SB-S***□
***：条長、 □： M＝メートル C＝センチメートル
推奨 RJ45 組立式コネクタ：Cat.6
メーカ
コネクタ
形式
ハーティング株式会社
RJ45 組立式コネクタ
09 45 151 1560
ハーティング株式会社
RJ45 組立式コネクタ(45°アングル)
09 45 151 1561
SM-A75435 2. 取付け
9 2023-09-07
◼ 通信ケーブルの接続
通信用プラグに通信ケーブルを接続するときは、以下の手順にしたがってください。
1 安全を確認したうえで、通信を停止し、周辺機器の電源を OFF にします。
2 下図を参照し、RJ45 プラグ(PROFINET の仕様準拠品)にPROFINET 仕様に準拠したケーブルを配線
します。
ポート
ピン
信号名
機 能
IN/
OUT
1
TD+
送信データ、プラス
2
TD -
送信データ、マイナス
3
RD+
受信データ、プラス
4
未使用
未使用
5
未使用
未使用
6
RD-
受信データ、マイナス
7
未使用
未使用
8
未使用
未使用
通信ソケット
1
8
1
8
SM-A75435 2. 取付け
10 2023-09-07
2.2.2 ユニット/バルブ電源用ソケットへの接続と配線
注意
極性、定格電圧を十分に確認してから接続する。
電源ケーブルは、消費電流を計算して選定する。
1つの電源から複数の子局に電源供給する場合、電線による電圧降下を考慮したケーブルを選定、配線
する。
電圧降下が避けられないときは、電源電圧仕様を確保できる処置をとる。
電源ケーブルを複数系統にしたり、別の電源を設置したりして、電源電圧仕様を確保してください。
電源ケーブルを渡り配線する場合は、端子台等を使用する。
端子台は電源プラグの手前に設置してください。
本製品には、電源用プラグが添付されており、これにユニット用電源ケーブルとバルブ用電源ケーブルを配線
し、子局本体の電源用ソケットと接続することにより電源を配線することができます。
ユニット電源
本子局を動作させるための電源です。DC21.6～26.4V でノイズの少ない電源を使用してください。
バルブ電源
電磁弁を動作させるための電源です。DC22.8～26.4V でノイズの少ない電源を使用してください。
添付電源用プラグ
名称
形番
メーカ
4極コネクタ
DFMC1,5/2-STF-3,5(1790292)
フェニックス・コンタクト株式会社
推奨棒端子、圧着工具
名称
形番
メーカ
棒端子(スリーブ無し)
A0.5-10～1.5-10
フェニックス・コンタクト株式会社
棒端子(スリーブあり)
AI0.25-10～0.75-10
フェニックス・コンタクト株式会社
圧着工具(共通)
CRIMPFOX6(1212034)
フェニックス・コンタクト株式会社
SM-A75435 2. 取付け
11 2023-09-07
◼ 電源ケーブルの接続
電源用プラグにユニット/バルブ電源ケーブルを接続するときは、以下の手順にしたがってください。
1 安全を確認のうえ、子局に接続する電源を OFF にします。
2 必要に応じて、接続するケーブルに棒端子などの端子を装着します。
3 下図を参照し、電源ケーブルの 24V 線を電源用プラグの 24V 端子に、0V 線を 0V 端子に配線します。
4 ソケットとプラグを接続した後、プラグのフランジを適正トルク(0.25N・m)で固定します。
◼ 電源ケーブルの配線
電源用プラグへの配線例を 1～3に示します。
必要に応じて、回路の構成を変更してください。
SM-A75435 3. 使用方法
12 2023-09-07
3. 使用方法
警告
指定仕様外または特殊な用途で使用する場合は、仕様について当社に相談する。
注意
シリアル伝送子局は、使用する通信システムの取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえで使用
する。
シリアル伝送子局のデバイス名設定値をよく確認してから使用する。
デバイス名を不適切な値に設定すると、バルブ、シリンダなどの誤動作につながる場合があります。
電源 ON/OFF は、周辺に注意して安全を確保したうえで行う。
システムや電磁弁(シリンダ)が、急に動作するおそれがあります。
3.1 GSDML ファイルの登録
PROFINET 機器がネットワークに参加するためには、機器の通信仕様が記載された GSDML ファイルを設定
ツールにインストールする必要があります。GSDML ファイルのインストール方法は、コントローラユニットメーカ
の取扱説明書を確認してください。また、適切にネットワーク構成を行うため、機器の Ver.に合った GSDML フ
ァイルを使用してください。
機器 Ver.とGSDML ファイルの対応
機器 Ver.
GSDML ファイル名
1.0
GSDML-V2.32-CKD-OPP7_W4G-OPP8-20171123
2.1
GSDML-V2.42-CKD-OPP7_OPP8-20230427
仕様と GSDML ファイル内の機種名
項目
仕様
マニホールド形番
T8EP1
T8EP2
T8EPP1
T8EPP2
単品機種
OPP7-1EP
OPP7-2EP
OPP7-1EP-P
OPP7-2EP-P
出力形式
+COM（NPN）
－COM（PNP）
出力点数
16 点出力
32 点出力
16 点出力
32 点出力
GSDML
ファイル
Head Module 名
OPP7
Module 名
-1EP
-2EP
-1EP
-2EP
※+COM,-COM でGSDML ファイル内の機種名の区別はありません。
3.1.1 GSDML ファイルインストール
Siemens AG 社製コンフィグレーションツール STEP7 のGSDML ファイルインストール方法を記載します。
1 Options - Manage general station description files (GSD)を選択します。
2 Source path にGSDML ファイルが格納されたフォルダを指定し、表示された GSDML ファイルが間違い
ないことを確認したら、チェックボックスをチェックし Install を実行します。
SM-A75435 3. 使用方法
13 2023-09-07
3.2 デバイス名設定
PROFINET 接続を行うために各機器にユニークなデバイス名を設定する必要があります。
デバイス名はスイッチ設定またはソフトウェア設定にて設定します。
3.2.1 スイッチ設定
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチの設定は、ユニット電源を OFF にした状態で行う。
スイッチの設定は電源 ON 時に読込まれるため、電源 ON 後の設定内容は認識されません。
シリアル伝送子局のカバーは、スイッチの設定時以外は閉じておく。
カバーが破損したり、カバー部から異物が内部に入るなど、思わぬ故障につながることがあります。
設定時は内部に異物が入らないように十分注意する。
思わぬ故障につながることがあります。
スイッチは乱暴に扱わない。
スイッチは非常に精密な作りになっているため、破損するおそれがあります。
設定時に内部回路基板には絶対に触れない。
破損するおそれがあります。
本子局のデバイス名を設定します。デバイス名は OPP7-【ID 設定値】になります。
デバイス名の設定は、ユニット電源 ON 時に読込まれます。 なお、デバイス名は重複して設定できません。
※ID 設定値“00”の場合、デバイス名は PLC から書き込まれた値になります。
デバイス名が書き込まれていない場合(初期値)は“OPP7”になります。
例)
ロータリスイッチを“F0”(下記図)に設定した場合、デバイス名は、“OPP7-F0”になります。
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