Hach Lachat BD40HT ユーザーマニュアル

  • HACH BD40HT 高温ブロック消化システムのユーザーマニュアルの内容を読み込み済みです。この装置の機能、使用方法、トラブルシューティングなど、ご質問にお答えします。マニュアルには、安全情報、設置方法、操作方法、メンテナンス方法などが詳細に記載されています。
  • BD40HTの最高温度は何度ですか?
    消化チューブの容量は?
    コントローラーに保存できる試験方法はいくつですか?
    テフロン製消化チューブの使用可能温度は?
目次
仕様 ページの 89 操作 ページの 97
総合情報 ページの 89 メンテナンス ページの 102
設置 ページの 93 トラブルシューティング ページの 104
ユーザーインターフェース ページの 96 交換部品とアクセサリー ページの 105
スタートアップ ページの 97
仕様
この仕様は予告なく変更されることがあります。
項目 詳細
ダイジェスチョンブロック
寸法 (W × D × H)
43 x 44 x 69 cm
重量
20.9 kg(46.1 lb)
電源 230 V ±5 %3400 W50/60 Hz
作動周囲温度 最大 450 °C
容量 試料数: 40
試料用チューブ 容量: 115 mL
変換器
寸法 (W × D × H)
25 x 19 x 17 cm
重量
2.2 kg(4.9 lb)
電源 230 V ±10 %50/60 Hz
作動周囲温度 最大 85 °C
環境仕様、変換器、ダイジェスチョンブロック
取り付けカテゴリ
II
汚染度
2
高度 最大 2000 m
相対湿度 30 80 %
保管温度 –540
保証 購入日から 1 年間
総合情報
いかなる場合も、製造元は、例えそのような損害が生じる可能性について報告を受けていたとして
も、本マニュアルに含まれるいかなる瑕疵または脱落から生じる直接的、間接的、特定、付随的また
は結果的に生じる損害に関して責を負いません。製造元は、通知または義務なしに、随時本マニュア
ルおよび製品において、その記載を変更する権利を留保します。改訂版は、製造元の Web サイト上
にあります。
日本語
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安全情報
メーカーは、本製品の目的外使用または誤用に起因する直接損害、偶発的損害、結果的損害を含むあらゆる損害
に対して、適用法で認められている範囲で一切責任を負わないものとします。ユーザーは、適用に伴う危険性を
特定したり、装置が誤作動した場合にプロセスを保護するための適切な機構を設けることに関して、全責任を負
うものとします。
この機器の開梱、設定または操作を行う前に、このマニュアルをすべてよく読んでください。危険お
よび注意の注意事項に注意を払ってください。これを怠ると、オペレータが重傷を負う可能性、ある
いは機器が損傷を受ける可能性があります。
本装置に備わっている保護機能が故障していないことを確認します。本マニュアルで指定されてい
る以外の方法で本装置を使用または設置しないでください。
危険情報の使用
回避不可能な場合は死亡または重傷を招く、潜在的な危険または危険が切迫している状態を示します。
回避不可能な場合は死亡または重傷を招く可能性がある、潜在的な危険または危険が切迫している状態を示しま
す。
軽症を招く可能性のある潜在的に危険な状態を示します。
回避しなければ、装置の損傷を引き起こす可能性のある状況を示します。 特に強調する必要がある情報。
使用上の注意ラベル
装置に取り付けてあるラベルとタグをすべてお読みください。これを怠ると、人身傷害や装置の損傷
につながるおそれがあります。測定器に記載されたシンボルは、使用上の注意と共にマニュアルを参
照してください。
これは安全警報シンボルです。潜在的な障害を避けるためにこのシンボルのすべて安全メッセージに
従ってください。 装置上では、作業または安全情報に関しては取り扱い説明書を参照してください。
このシンボルは感電の危険があり、場合によっては感電死の原因となる恐れのあることを示していま
す。
このシンボルは、強力な腐食性物質またはその他の有害物質が存在し、化学的危険性を有しているこ
とを示します。この場合、相応の資格をもち、化学物質をともなう業務における訓練を受けた者のみ
に化学物質の取り扱いまたは測定器に連結中の化学物質供給システムのメンテナンス作業実施が許さ
れます。
このシンボルは目の保護具が必要であることを示します。
この記号は、しるしの付いた部分の温度が非常に高くなっている可能性があるため、十分注意する必
要があることを示します。
90
日本語
このシンボルは、物体が重いことを示します。
このシンボルは、有毒ガスが存在することを示します。必要に応じてドラフトを使用してください。
このシンボルが表示された電気機器は、欧州廃棄システムにより 2005 8 12 日以降の廃棄処分が
禁じられています。欧州地域規制および国内規制 (EU 指令 2002/96/EC) に従い、欧州の電気機器ユー
ザーは古くなったまたは使い切った機器をメーカーに無償返却する必要があります。
:
リサイクル用にご返却になる場合には、機器メーカーまたは供給者にご連絡の上、使い切った機器、メーカー供給
による電気アクセサリーおよび予備品を適切に処分するための返却方法をご確認ください。
取得認証
カナダの障害発生機器規則、IECS-003、クラス A:
テスト記録のサポートはメーカーにあります。
このクラス A デジタル装置はカナダの障害発生機器規則の要件をすべて満たします。
Cet appareil numèrique de la classe A respecte toutes les exigences du Rëglement sur le matériel
brouilleur du Canada.
FCC PART 15、クラス A 限度値
テスト記録のサポートはメーカーにあります。この機器は FCC 規則のパート 15 に準拠します。運
転は以下の条件を前提としています:
1. この装置が有害な干渉の原因とならないこと。
2. この装置が望ましくない動作の原因となる可能性のあるいかなる干渉にも対応しなければなりま
せん。
これらの規格への準拠に責任を持つ当事者による明示的承認を伴わなずにこの装置に対する改変ま
たは改造を行うと、ユーザーはこの機器を使用する権限を失う可能性があります。この装置は、FCC
規則のパート 15 に従って、クラス A のデジタル機器の制限に準拠することが試験によって確認され
ています。これらの制限は、この機器が商用の環境で使用されたときに、有害な干渉から適切に保護
することを目的に設定されています。この機器は、無線周波数エネルギーを生成および使用するもの
で、取り扱い説明書に従って取り付けおよび使用しない場合にはそれを放射する場合があり、無線通
信に対して有害な干渉を発生させる可能性があります。住宅地域における本装置の使用は有害な電
波妨害を引き起こすことがあり、その場合ユーザーは自己負担で電波妨害の問題を解決する必要があ
ります。以下の手法が干渉の問題を軽減するために使用可能です。
1. 装置から電源を取り外して、電源が干渉源かどうかを確認します。
2. 装置が干渉を受けている装置と同じコンセントに接続されている場合は、装置を別のコンセント
に接続してください。
3. 妨害を受けている装置から本装置を離します。
4. 妨害を受けている装置の受信アンテナの方向および位置を変えてみます。
5. 上記の措置を組み合わせてみます。
製品概要
ガス吸引の危険。有害ガスへの曝露を防止できるように、装置はドラフト内で操作してください。
日本語
91
火傷の危険。蒸解ブロックは非常に高温になります。触らないでください。
BD40
HT
は、高温ブロックダイジェスチョンシステムです。カラータッチパッド変換器からダイジェ
スチョンブロックに給電されます ( 1)。変換器には 12 種類のテストメソッドが保存されていま
す。テストメソッドはテスト時間と温度を制御します。必要に応じてテストメソッドを変更するこ
とができます。
ダイジェスチョンブロックに 40 本のダイジェスチョンチューブを収容できます ( 2)。試料は
450 °C まで加熱できます。
1 タッチパッド変換器
1 タッチスクリーン用タッチペン 5 ダイジェスチョンブロックへの電源ケーブル用コネ
クタ
2 カラータッチパッドインターフェース 6 電源コードコネクタ
3 ドングルポート (COM 2) 7 電源スイッチ
4 ドングル
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日本語
2 ダイジェスチョンブロック
1 グラファイトブロック (SiC コーティング処理) 5 冷却触針 (40 )
2 反応管と冷却ラック 6 温度校正用コネクタ
3 熱偏向板 (2 ) 7 変換器からダイジェスチョンブロックへのケーブル
4 ダイジェスチョンチューブ (40 )
設置
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、必ず資格のある要員が行う必要があり
ます。
設置
ダイジェスチョンブロックの組み立て
人体損傷の危険。装置や構成部品は重量物です。設置または移動は、複数の要員で行ってください。
3 にダイジェスチョンブロックの組み立て手順を示します。ダイジェスチョンブロックを移動す
る場合は、必ずベースを持って移動してください。
日本語
93
3 ダイジェスチョンブロックの組み立て手順
熱偏向板の取り付け
ラックには 2 個の熱偏向板が付属していて、必要に応じて取り付けることができます。熱偏向板は、
蒸発効率を高める場合に使用します。 4 に、熱偏向板の取り付け方法を示します。
94
日本語
4 熱偏向板の取り付け
配線
電源の接続
感電死の危険。この装置を屋外または湿っている可能性がある場所で使用する場合は、主電源との接続
に漏電回路安全装置 (GFCI/GFI)を使用する必要があります。
ダイジェスチョンブロックと変換器を電源に接続する方法については 5 を参照してください。
5 電源の接続
1 電源コード、230 V15 AC19 コネクタ
日本語
95
ユーザーインターフェース
6 1 に、[実行] 画面インターフェースの主な機能を示します。
6 [実行] 画面
1 現在の温度表示 5 アラーム
2 [メニュー] タブ 6 [ユーティリティ] タブ
3 [編集] タブ 7 現在の温度と時間のグラフ
4 [実行] タブ 8 現在の時間 (経過時間) 表示
1 [実行] 画面の説明
機能 説明
現在の温度表示 ダイジェスチョンブロックの現在の温度が数値で表示されます。
[メニュー] タブ コントローラー内のテストメソッドのリストが表示されます。
[編集] タブ メソッドのパラメータを変更したり、新しいメソッドを入力できます。
[実行] タブ メソッドを開始および停止したり、進行状況を監視できます。
アラームインジケーター 緑色のライトが点灯するとアラームが鳴ります。灰色のライトが点灯するとアラー
ムが停止します。
[ユーティリティ] タブ 言語を選択したり、タッチパッドを校正できます。
現在の温度と時間のグラフ メソッドの進行状況がグラフで表示されます。カーソルによりメソッドの進行状況
が示されます。
現在の時間表示 メソッドの経過時間が数値で表示されます。
7 2 [編集] 画面インターフェースの機能を示します。フィールドを選択して値を入力しま
す。
96
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7 [編集] 画面
1 段の選択 2 キーパッド 3 ダイジェスチョンチューブの選
2 [編集] 画面の説明
機能 説明
段の選択 段を選択して、温度情報を入力します。
キーパッド 温度と時間の値を入力します。
ダイジェスチョンチュ
ーブの選択
ガラス製ダイジェスチョンチューブの場合は、必ず [その他] を選択します。テフロン
チューブの最大温度は 260 °C です。DigiTUBE チューブはポリプロピレン製の使い捨
てチューブで、HT ダイジェスチョンブロックでは使用できません。
スタートアップ
コントローラーの起動
1. ダイジェスチョンブロックを変換器に接続します。電源コードを使って変換器を電源に接続しま
( 5 ページの 95)
2. ドングルを取り付けます。電源スイッチを入れます ( 1 ページの 92)
:
ドングルを取り付けないとダイジェスチョンブロックは昇温しません。
3. ダイジェスチョンメソッドの実行 ページの 98 を参照して、メソッドを開始します。新しいメ
ソッドを入力する方法については、新しいメソッドのプログラミング ページの 98 を参照して
ください。
操作
化学物質による人体被害の危険。検査室の安全手順に従い、取り扱う薬品に適した個人用保護具をすべ
て装着してください。安全規約については、最新の化学物質安全性データシート(MSDS)を参照してく
ださい。
日本語
97
ダイジェスチョンメソッドの実行
火傷の危険。蒸解ブロックは非常に高温になります。触らないでください。
ガス吸引の危険。有害ガスへの曝露を防止できるように、装置はドラフト内で操作してください。
各テストの詳細については、メソッドの仕様書を参照してください。
1. ラックとダイジェスチョンチューブがグラファイトブロック内にないことを確認します。
2. 変換器で [メニュー] タブを選択します。
3. メソッド名を押して選択します。[実行] 画面が表示されます。
4. [実行] 画面で [開始] を押します。ダイジェスチョンブロックの昇温が開始されます。
:
変換器の
COM2
コネクタにドングルが取り付けられていることを確認します
( 1
ページの
92)
5. メソッドの仕様書に示されているとおりに試料を準備します。
6. ダイジェスチョンチューブに試料を追加したら、チューブをラックに入れます。
7. ダイジェスチョンブロックが温度設定値になったら、ダイジェスチョンチューブが入ったラック
をグラファイトブロックにセットします。
8. 反応時間が経過したら、ラックとダイジェスチョンチューブを 8 に示している位置に移動しま
す。冷却時間については、メソッドの仕様書を参照してください。
8 ダイジェスチョンチューブの移動
新しいメソッドのプログラミング
1. [メニュー] タブで、[NEW METHOD] を押します。[編集] タブが開きます。
98
日本語
2. [編集] タブで、[NEW METHOD] を押します。
3. キーボードを使用して、メソッド名を入力します。[承認] を押します。
4. [編集] タブで、[1 段目] を押します。
5. [編集] タブの下部にある [その他] を押して、ガラス製ダイジェスチョンチューブを選択します。
6. 必要な情報については、メソッドの仕様書を参照してください。
オプション 説明
昇温時間 範囲: 0 999 分。ダイジェスチョンブロックが温度設定ポイントに到達するまでの所要時間
です。「昇温時間」値の求め方 ページの 99 を参照してください。
:
可能な限り速く温度設定ポイントに到達させるには「
1
」を入力します。
ホールド時間 範囲: 0 999 分。1 段目設定ポイントでメソッドを維持する時間です。
設定温度 温度はメソッドの仕様書に定義されています。
7. 追加の温度反応期間が必要なメソッドの場合は、手順 5 6 を繰り返します。
「昇温時間」値の求め方
温度変化には 2 つの種類あり、1 つは室温から最初の設定ポイントまでの温度変化です ( 1)。通常、
この値はグラフから読み取ります。
もう 1 つの温度変化は、複数の温度設定ポイントのあるメソッド用です。この場合、温度上昇開始時
にブロック温度は室温を超えています ( 2)。この値は計算する必要があります。
:
変換器を編集画面に表示したままにするには、
0
」と入力するか、手順
2
または手順
3
をスキップします。
1: 室温から 250 °C に達するま の昇温時間を見つけます。 9 を参照してください。温度率のグ
ラフが 250 °C の線と交わる位置の時間を確認します。室温から 250 °C になるまでの最小昇温時間
は約 20 分です。
2: 温度を 250 °C から 400 °C に上昇させます。
1. 温度変化を計算するには、2 番目の温度から最初の温度を引きます。温度変化は次のとおりです。
400 – 250 = 150 °C
2. 3 を参照してください。温度上昇率を見つけるには、25–200 の温度変化の行を使用します。
設定ポイントが 350 以上の列の値を読み取ります。変化率は次のとおりです。
3 °C/min
3.
温度変化
÷
変化率
=
昇温時間
の式を使用します。2 番目の設定ポイントの昇温時間は、次のとお
りです。
150 °C ÷ 3 °C/min = 50
日本語
99
9 昇温時間
1 設定ポイントの温度 (°C) 2 昇温時間 ()
3 温度上昇率 (°C/)
温度変化 (°C) 設定ポイントの温度 (°C)
25–50 50–225 225–350 350+
0–25 1 3 2 2
25–200 20 4 3
200–325 8 4
325–425 5
メソッドの編集
コントローラーにすでにプログラミングされているメソッドの温度プロファイルを変更するには、
の手順に従います。
1. [メニュー] タブで、メソッドを選択します。[実行] タブが開きます。
2. [編集] タブを選択します。
3. 編集するオプションを選択します。
4. 必要に応じて、メソッド名を押して名前を変更します。
各国語対応キーボードの使用
メソッド名で特殊文字を使用するには、各国語対応キーボード機能を使用します。
1. [編集] タブを選択します。
:
新しいメソッドの名前の入力方法については、
新しいメソッドのプログラミング
ページの
98
を参照してく
ださい。
2. メソッド名を押します。
3. キーボードで、[INTL] を押します。各国語対応キーボードが表示されます。
4. 各国語文字の入力方法については、 4 を参照してください。
5. 標準キーボードに戻すには、[INTL] を押します。
100
日本語
4 特殊文字の入力方法
グレイヴ チルダ キャレット 二重引用符 アポストロフィー
` + スペース = ` ~ + スペース = ~ ^ + スペース = ^ " + スペース = " ' + スペース = '
` + E = È ~ + O = Õ ^ + E = Ê " + E = Ë ' + C = Ç
` + U = Ù ~ + N = Ñ ^ + U = Û " + U = Ü ' + E = É
` + I = Ì ~ + A = Ã ^ + I = Î " + I = Ï ' + Y = Ý
` + O = Ò ~ + o = õ ^ + O = Ô " + O = Ö ' + U = Ú
` + A = À ~ + n = ñ ^ + A = Â " + A = Ä ' + I = Í
` + e = è ~ + a = ã ^ + e = ê " + e = ë ' + O = Ó
` + u = ù ~ + x = ~x ^ + u = û " + y = ÿ ' + A = Á
` + i = ì ^ + i = î " + u = ü ' + c = ç
` + o = ò ^ + o = ô " + i = ï ' + e = é
` + a = à ^ + a = â " + o = ö ' + y = ý
` + x = `x ^ + x = ^x " + a = ä ' + u = ú
" + x = "x ' + i = í
' + o = ó
' + a = á
' + x = 'x
ダイジェスチョンブロックの温度校正
通常の使用では、温度校正を行う必要はありません。ただし、一部のメソッドでは温度校正を行う必
要があります。
: www.lachatinstruments.com
に掲載されているリファレンスデータテーブルを使用して、測定した基準温度を見
つけます。
用意するもの:
抵抗計 (ユーザーが用意)
温度校正用接続ケーブル (ダイジェスチョンブロックに付属)
1. 温度校正用接続ケーブルをダイジェスチョンブロックに接続します。 2 ページの 93 を参照し
てください。
2. 青と白の配線を抵抗計の抵抗プローブに接続します。
:
裸線は接続しません。
3. [ユーティリティ] タブで、[TempPROBE] を押します。
4. [TempPROBE] 列に、最初の校正ポイントの温度を入力します。
5. [開始] を押します。
6. キーパッドの上の温度表示に実際の温度が表示されます。最初の校正ポイントで温度が安定した
ら、ブロックの抵抗を測定します。
7. リファレンスデータテーブルを参照します。測定した抵抗値に対応する温度値を見つけます。
[参考] 列に温度値を入力します。
8. キーパッドの上の温度表示を押します。[TempPROBE] 列に、温度表示と同じ温度が表示されま
す。
9. 各校正ポイントで手順 4 7 を繰り返します。
10. 校正された温度データを保存する場合は、[承認] を押します。データを削除して最初からやり直
す場合は、[拒否] を押します。
日本語
101
タッチパッドの校正
タッチパッドは工場出荷時に校正されています。タッチパッドの反応が遅くなった場合、または正し
くアライメントされていない場合は、次の手順に従ってタッチパッドを校正します。
1. [ユーティリティ] タブで [タッチパッド] を押します。
2. 3 つのプロンプトが表示されたらそれらを押します。
3. 2 番目のプロンプトセットが表示されます。各プロンプトを順に押します。すべてのプロンプト
を選択すると、画面に [ユーティリティ] タブが表示されます。
:
プロンプトを押さないと、変更が行われずに画面が
[
ユーティリティ
]
タブに戻ります。
メンテナンス
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、必ず資格のある要員が行う必要があり
ます。
変換器の清掃
変換器やタッチパッドインターフェースの清掃に有機溶剤を使用しないでください。変換器を液体に浸さないで
ください。
用意するもの:
水で薄めた中性洗剤
清浄水
清潔な布
1. 電源スイッチを切ります。
2. 電源コードをコンセントから抜きます。
3. 布と水で薄めた中性洗剤を使ってタッチパッドと変換器を清掃します。
4. 清浄な水と布を使って変換器とインターフェースをすすぎます。
ダイジェスチョンブロックの清掃
火傷の危険。この手順を実施する前に、電源をオフにして、装置が冷めるまで待ってください。
化学物質による人体被害の危険。化学物質および廃液は、地域、県、または国の環境規制に従って廃棄
してください。
表面にこぼれた少量の液体を清掃したり、ダイジェスチョンブロックウェル内にこぼれた液体を清掃
するには、次の手順に従います。
用意するもの:
清浄水
ペーパータオル
スポイト、スクイズボトルまたはピペット
1. 変換器の電源をオフにします。
102
日本語
2. 電源コードをコンセントから抜きます。システムの温度が下がるまで放置します。
3. ペーパータオルを使って可能な限り液体を拭き取ります。
4. スポイト、ピペットまたはスクイズボトルを使用して、ウェルから液体を完全に取り除きます。
5. 水で洗浄します。
6. 手順 4 5 23 回繰り返します。
7. 必要に応じて、ペーパータオルを使って液体を拭きます。
8. システムが完全に乾くまで待ってからシステムを使用します。
破損したガラスのダイジェスチョンブロックからの除去
人体損傷の危険。破損したガラスにより切傷を負う可能性があります。破損したガラスを取り除く際
には、工具を使用し、個人用保護具を装着してください。
ガラスを取り除く際に推奨される工具/装置および安全装備
プライヤー
掃除機
耐裂傷性手袋
保護メガネ
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103
ヒューズの交換
ヒューズはユーザーが交換可能な部品ではありません。変換器のヒューズ切れは、致命的な故障が発
生したことを示しているため、修理を依頼する必要があります。ヒューズが切れたと思われる場合
は、技術サポートにお問い合わせください。
トラブルシューティング
ダイジェスチョンブロックに問題があると、アラームが鳴り、変換器のディスプレイに安全に関する
メッセージが表示されます。変換器はダイジェスチョンブロックを加熱しなくなり、冷却を開始しま
す。 5 を参照してください。
問題を解決したら、次の手順に従います。
メッセージを消去して、問題発生時に再度表示されるようにする場合は、[CONTINUE (続行)] を押
します。
システムの電源を切るまでメッセージが表示されないようにする場合は、[SUSPEND (一時停止)]
を押します。
104
日本語
5 安全に関するメッセージ
メッセージ 考えられる原因 対処方法
Overtemp. Protection–Check Block
Temp. (過熱保護 - ブロック温度確認
)
試料を追加したときにブ
ロックの温度が高すぎた。
次のダイジェスチョンを開始する前に、ブロ
ックを室温まで冷まします。
ブロックの背面にある電
圧スイッチの設定が正し
くない。
電圧スイッチを正しい設定に変更します。
発熱反応が発生した。 変換器のメソッドがメソッドの仕様書と一
致していることを確認します。再度テスト
を実行します。
Temperature Dropping (温度降下) 試料が蒸発した。 ダイジェスチョンチューブに試料が入って
いることを確認します。
吸熱反応が発生した。 変換器のメソッドがメソッドの仕様書と一
致していることを確認します。再度テスト
を実行します。
Check the Dongle (ドングル確認要) ドングルが接続されてい
ない。
COM ポートにドングルを取り付けます。
Set Point Exceeds Sample Boiling
Point (設定ポイントが試料の沸点を
超えている)
温度設定ポイントが試料
の沸点よりも高くなって
いる。
温度設定ポイントを変更します。
試料の蒸発率が高すぎる。 温度設定ポイントを変更します。
Temperature Unsteady (温度不安定) 試料が蒸発した。 ダイジェスチョンチューブに試料が入って
いることを確認します。
交換部品とアクセサリー
:
プロダクト番号とカタログ番号は、一部の販売地域では異なる場合があります。詳細は、取り扱い販売店にお問
い合わせください。お問い合わせ先については、当社の
Web
サイトを参照してください。
交換パーツ
説明 数量 アイテム番号
熱偏向板
2 /パッケージ
18091L
電源コード、北米仕様、230 V15 AC19 コネクタ
各セット
18092L
試験管と冷却ラック、40 ポジション
各セット
18093L
冷却触針セット
40 /パッケージ
18032L
ダイジェスチョンチューブセット、25 mL および 50 mL、丸底型 40 /パッケージ
18094L
交換用変換器ドングル 各セット
18095L
ヒューズ、15 A3 AB 2 /パッケージ
18105L
アクセサリー
説明 アイテム番号
校正済み試験管、25 mL および 50 mL、丸底型
18090L
冷却触針、校正済みダイジェスチョンチューブ用
18032
沸騰チップ、250 g
18501
日本語
105
/