６ フライト .................................................................................................................................................................... 12

７ 高度なフライト技術............................................................................................................................................. 16

８ 異常事態................................................................................................................................................................ 18

仕様 ............................................................................................................................................................................... 26

ライン取付け図 .......................................................................................................................................................... 27

フリーフライト愛好家ならびに冒険者のチームであるオゾンの使命は、乱れた気流の中での安

我々の開発チームは南フランスにベースを置いています。近くにはグルドン、モナコ、ラションス

などのフライトエリアがあり年間３００日以上もフライトを可能にしてくれています。これはオゾンの

いスタンダードに沿ったものとなっています。

この取扱説明書はあなたのM6の性能を十分に発揮させる手助けをするものです。

M6のデザイン、最適な使用法のヒント・アドバイス、長持ちさせるためのメンテナンスの仕方につ

いての解説が含まれています。その他にも仕様、運用限界についての記述も含まれています。

スタッフへお問い合わせ下さい。このホームページには安全に関する事柄、M6に関する事柄など

最新の情報が掲載されています。定期的にチェックされることをお勧めします。

＊もし、この M6 を転売するときには必ずこの取扱説明書を新しいオーナーにお渡し下さい。

＊全ての航空スポーツは危険を伴い、怪我や死亡事故が起きる可能性が有ります。この M6 を

＊製造者、輸入代理店ならびに販売者はこのグライダーの使用に起因する損害に対しての賠償

＊テイクオフする前にフライト場所の地形、気象条件を必ず確認して下さい。疑問の有るときはフ

＊フライトにあたっては登録認証を受け、なおかつ改造されていないグライダー、プロテクション

＊肉体的にも精神的にも健康な状態でのみフライトをして下さい。

＊雨、雪が降っているとき、風の強いとき、気流の乱れているときはフライトしないで下さい。

＊雲中飛行はしないで下さい。

＊この M6 をスカイダイビング用に使用しないで下さい。

＊この M6 はアクロバット用に設計されておりません。 バンク角６０度を超える急旋回はしないで

＊パラグライダーの練習は適切なスクールで行い、常にこのスポーツの進化に遅れないよう

す。彼はパラのデザインのみならず競技や冒険フライトにおいても多くの経験を持つパイロットで

することが出来ます。ルックは熱心なクロカンマニアで造船工学の経験があり、その知識とアイデ

アをデザインチームにインプットし、ダヴと緊密に開発の仕事をしています。フレッドは、デザイン

チームの一番新しいメンバーで、数学者で機械工学を専攻したビバークフライトのスペシャリスト

です。彼は、ダヴとルックと緊密に開発の仕事をしています。

ダーチームの担当はベースジャンプのエキスパートでも有るマット・ゲルデスです。カリーヌ・マル

理しています。

最も進歩した３ライン・グライダーです。M6は、２０１３年クロスアルプスにおいて上位５位までを独

占しかつクリーゲル・マウワーを記録的タイムでゴールさせたLM5の発展モデルです。試験と開

発を通して我々は、LM5の良いデザイン要素を取り入れながらさらにセル数を増やし、平面形を

修正し、ラインプランを最適化して３ラインコンセプトを究極まで追求しました。クロスアルプスで要

求された厳しい重量制限のためLM5では無しえなかったさらなる性能アップを実現しています。

6は、安定性と安心感で最近のオゾングライダー群を有名にならしめたすべての特徴を備えてい

ます。６．９２のアスペクト、効率的でピッチ安定の良い翼型、ライン抵抗の２３％減少、高度に洗

かり易いフィードバックが提供され、Cライザーによる効率的なピッチコントロールが可能です。こ

のタイトでコンパクト感のある良好なキャノピーの挙動は、乱れた気流中での滑空性能をさらにア

ペクトと融合し素晴らしい上昇性能と高レベルの効率を提供してくれます。

パイロットに向いているグライダーです。このようなグライダーにふさわしい十分な注意と謙虚さを

４・１ バッグ

イロットによっては短めのブレークを好み、ブレークの長さを調整したいと考えることも有るでしょ

う。

いずれにせよ、次に示すチェックをして下さい。

ブレークを離した位置からトレーリングエッジが引き下げられるまでの遊びが最低でも１０ｃｍを

推奨します。こうすることでアクセルを使用したときでもトレーリングエッジは変形せずにすみま

す。

重要：万が一飛行中にブレークラインが切断したり、トグルが外れてしまったりした場合は、リアー

プが縫い付けられています。

ったら、僅かにブレークを引きキャノピーを頭上に安定させます。キャノピーがしっかり開いている

ません。斜面でトライする前に広々した平地で練習することをお勧めします。

より風が強い場合にはキャノピーがはらみ、立ち上がり始めたらキャノピーの方へ数歩歩み寄

なり、それによってフライトの楽しさが倍増します。

しかしながら、M6は、高性能なＸＣグライダーで、サーマルコンディションで年間およそ１００時間フ

ライトしなおかつマヌーバートレーニングを経験したことのある経験豊富なパイロットにのみ適して

中を飛ぶ場合はこの速度で飛ぶことをお勧めします。

ていますが、潰れやすくなるので低い高度あるいは乱流中ではアクセルを全開することはお勧め

しません。

アクティブフライトは、乱気流中での潰れを防ぎ、グライダーを出来るだけ安定させ効率良く飛

ばせるために必要なテクニックです。

定に保つように心がけます。ラム圧が下がってブレークテンションが減少したら、テンションが戻っ

てくるまで、僅かにブレークを引きこみ、その後もとの位置までブレークを戻します（この一連の動

い。

全ての上手いパイロットはアクティブフライトをしています。例えば、サーマルに入ったとき、グラ

警告：ブレークの引き過ぎは大変危険で失速することがあります。

避けてください。またブレークは決して離さないように。気流の悪いところは飛ばないように注意し

６・３・３ 旋回

よび旋回半径の調整には、体重移動を連携させながら外翼のブレークを使用して下さい。

一般的注意事項

M6のランディング特性は一般的なものですが以下の記述を参考にしてください。

＊常に早めに、余裕を持ってランディングアプローチをする。

＊対地高度が１－２ｍ程度になったら、ブレークをスムースに引きこみ対地速度が最も遅くなった

強風時：風に正対してスピード調整をします。スムースに接地するように最小限のブレークを使い、

接地後は速やかに１８０度回転しグライダーの方向へ向き直り、直ぐにブレークコードをスムース

に左右均等に引き下げグライダーを失速させます。グライダーに引きずられそうになったらグライ

ダーのほうへ近づいてラインテンションを抜いてください。もし、風がもっと強くなった場合にはCラ

イザーをつかみ、グライダーに近づきながらCライザーを引き下げます。こうすることで引きずられ

ることなく速やかにグライダーを地面に落とすことが出来ます。

トリム速度あるいはアクセルを使用してフライトしている時にグライダーをＣライザーでコントロー

クトなフィーリングにより潰れが起きる前に防ぐことが可能となり乱気流中でより速いスピードかつ

より高い効率を維持することが出来ます。

大きなピッチの動きが出ない様に優しく行って下さい。

良くそして安心してできるまでには時間がかかります。練習を十分積んで下さい。

の技術を使わずにすむことになることを忘れないでください。

下さい。翼端を折った状態での方向転換には体重移動のみを使用して下さい。

復を早めるには片側ずつブレークを注意深く使用して下さい。この際、小刻みにブレークをシェイ

クするのではなく、約２秒に１回程度に深く引き込むようにしてください。ディープストールあるいは

フルストールに入る危険性があるので両方のブレークを同時に深く引き下げることはしないように

十分注意してください。

ください。

タイトなＳ字旋回までです。このときもバンク角は６０度を超えないようにして下さい。

７・３ Ｂラインストール

Ｂラインストールは、緊急時に速く降下するときのみ使用して下さい。Ｂラインストールは、左右

に通常フライト位置まで戻します。するとグライダーは通常の滑空状態に戻り前進し始めます。回

下さい。さもないと失速してスピンに入ります。