CKD NXDシリーズ HEオプション 通信編 ユーザーマニュアル

  • こんにちは!このチャットアシスタントは、CKD NXD HEおよびVPH HE ACサーボドライバの取扱説明書の内容を理解しています。MECHATROLINK-Ⅲネットワーク接続、通信設定、コマンド、パラメータ、アラーム/ワーニングなどに関するご質問にお答えしますので、お気軽にご質問ください!
  • 通信周期について教えてください。
    回転ABSエンコーダを使用する場合の注意点は何ですか?
    最大接続数は何局ですか?
    対応している通信モードは何ですか?
    関連する取扱説明書はありますか?
NXD シリーズ
HE オプション 通信 取扱説明
読み替えガイド
NXD シリーズCKD 機電装株式会社製の VPH リーズをベースとした製品です。
本取扱説明書をお読みいただく際は、以下の読み替えガイドとあわせてお読みください。
NXD シリーズに関するお問い合わせは、当社(CKD株式会社)の最寄りの営業所にご相談ください。
1. 読み替え表について
本取扱説明書の記載の一部は、以下の表に従って読み替えをお願いします。
読み替え前
読み替え後
CKD 日機電装株式会社
CKD 株式会社
VPH
NXD
弊社 τ シリーズモータ
弊社モータ
τDISC
回転型モータ
VPH DES
NXD DES
NCR-HE
NXD-HE
S-ABS2/3/4
S-ABS2/3/4/S-iABS
2. 関連取扱説明書について
本資料の関連取扱説明書は以下となります。
TI-14711 HE プション 主要機能
TJ-40990 HE プション KV-X コントローラ接続編
TJ-41000 HE プション MP コントローラ接続編
3. 通信周期について
1-1 機能仕様」の通信周期に関する記載において、NXD シリーズでは「ソフト Ver.9 以降」の記が該
当します。
資料番号 TJ-40980B
Ver.1.2
取扱説明書
AC Servo driver
VPH Series
HE Type
Communications manual
はじめに
このたびは、AC サーボドライバ<VPH HE タイプ>をご採用いただき、まことにありがとうございます。
本書では AC サーボドライバ<VPH HE シリーズ>MECHATROLINK-ネットワークに接続する手について
説明します。ご利用の前に本書をよくお読みいただき、本装置の性能を十分にご活用いただけますようお
願いいたします
用語定義
本取扱説明書の本文中においては、特に断りのない限り以下の用語にて表記します。
使用用語 用語内
本書 TJ-40980 技術資料 VPH HE Type Communications manual
装置、本装置 弊社 AC サーボドライバ(VPH HE タイプ
モータ 弊社τシリーズモータ
VPH DES VPH Data Editing SoftwareVPH 専用編集ソフト)
P*** パラメータ番号"***"は数字 3桁)
安全上のご注意
据え付け、配線、運転、保守点検、異常診断と対策等の前に必ず本書とその他の関連取扱説明書類を全て
熟読し、正しくご使用ください。
機器の知識、安全上の情報、そして注意事項の全てについて習熟してからご使用ください。
本書について
本書は、MECHATROLINK-Ⅲ対応 AC サーボドライバにおいて、MECHATROLINK 通信をする上での通信設定に
いて説明しております。本装置の機能詳細およびコントローラ接続については、別冊の取扱説明書を参照
してください。
【装置取扱説明書】
TI-14710VPH Series HE Type τDISC 装置機能説明書(τDISC
TI-14720VPH Series HE Type τLINEAR 装置機能説明書(τLINEAR
TJ-40990VPH Series HE Type KV-X Controller setting manual KV-X コントローラ接続資料
TJ-41000VPH Series HE Type MP Controller setting manual MP コントローラ接続資料
また、コントローラや通信仕様については、以下の関連取扱説明書も参照してください。
【コントローラ取扱説明書】
MECHATROLINK- プロトコル説明
MECHATROLINK- 標準サーボプロファイルコマンド説明書
概要
注意
取り扱いを誤った場合に危険な状況が起こり得て、人が中程度の傷害や軽
傷を受ける可能性及び、物的損害の発生が想定される場合。
なお、 注意と記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく
可能性があります。いずれも重要な内容を記載してありますので必ずお守
りください。
強制 強制(しなくてはならないこ)を示します。
1 概要 ........................................................ 1-1
11 機能仕様 ............................................................ 1-1
12 制約事項 ............................................................ 1-1
2 メインコマンド .............................................. 2-1
21 共通コマンドフォーマット ............................................ 2-1
22 標準プロファイル共通コマンドヘッダ .................................. 2-2
221 コマンドコード(CMD/RCMD ............................................ 2-2
222 ウォッチドグデータ(WDT/RWDT ........................................ 2-3
223 コマンド制御(CMD_CTRL .............................................. 2-3
224 コマンドステータス(CMD_STAT ........................................ 2-4
23 共通コマンド詳細 .................................................... 2-7
231 無効コマンド(NOP00h .............................................. 2-7
232 ID 読み出しコマンド(ID_RD03h ...................................... 2-8
233 機器セットアップ要求コマンド(CONFIG04h .......................... 2-11
234 アラーム/ワーニング読み出しコマンドALM_RD05h .................. 2-12
235 アラーム/ワーニングクリアコマンド(ALM_CLR06h ................... 2-13
236 同期確立要求コマンド(SYNC_SET0Dh ................................ 2-14
237 コネクション確立要求コマンド(CONNECT0Eh ......................... 2-15
238 コネクション開放要求コマンド(DISCONNECT0Fh ...................... 2-17
239 メモリ読み出しコマンドMEM_RD1Dh ................................ 2-18
2310 メモリ書き込みコマンドMEM_WR1Eh ................................ 2-20
24 標準サーボプロファイル用コマンドフォーマット ....................... 2-22
25 サーボコマンド制御/サーボコマンドステータスフィールド ............. 2-22
251 サーボコマンド制御(SVCMD_CTRL ..................................... 2-22
252 サーボコマンドステータス(SVCMD_STAT ............................... 2-24
26 サーボコマンド入出力信号(SVCMD_IO ............................... 2-26
261 サーボコマンド出力信号 ............................................... 2-26
262 サーボコマンド入力信号 ............................................... 2-27
27 標準サーボプロファイル用コマンド詳細 ............................... 2-29
271 座標系設定コマンド(POS_SET20h ................................... 2-29
272 ブレーキ作動要求コマンド(BRK_ON21h .............................. 2-31
273 ブレーキ解除要求コマンド(BRK_OFF22h ............................. 2-32
274 センサオンコマンド(SENS_ON23h ................................... 2-33
275 センサオフコマンド(SENS_OFF24h .................................. 2-34
276 サーボステータスモニタコマンド(SMON30h .......................... 2-35
277 サーボオンコマンド(SV_ON31h ..................................... 2-36
278 サーボオフコマンド(SV_OFF32h .................................... 2-37
279 補間送りコマンド(INTERPOLATE34h ................................. 2-38
2710 位置決めコマンド(POSING35h ...................................... 2-39
2711 定速送りコマンド(FEED36h ........................................ 2-40
2712 原点復帰コマンド(ZRET3Ah ........................................ 2-41
2713 速度制御コマンド(VELCTRL3Ch ..................................... 2-44
2714 トルク制御コマンド(TRQCTRL3Dh ................................... 2-45
2715 サーボパラメータ読み出しコマンド(SVPRM_RD40h .................... 2-46
2716 サーボパラメータ書き込みコマンド(SVPRM_WR41h .................... 2-47
28 モーションコマンドの指令範囲仕様 ................................... 2-49
29 メインコマンド実行時に指令可能なコマンド一覧 ....................... 2-51
3 サブコマンド................................................ 3-1
31 標準サーボプロファイル用サブコマンドフォーマット .................... 3-1
32 サブコマンド制御/サブコマンドステータス(SUB_CTRLSUB_STAT ...... 3-1
33 標準サーボプロファイル用サブコマンド一覧 ............................ 3-1
34 メインコマンドとサブコマンドの組合せ一覧 ............................ 3-2
35 標準サーボプロファイル用サブコマンド詳細 ............................ 3-3
351 無効コマンド(NOP00h ............................................. 3-3
352 アラーム/ワーニング読み出しコマンドALM_RD05h ................... 3-4
353 サーボステータスモニタコマンド(SMON30h ........................... 3-5
354 サーボパラメータ読み出しコマンド(SVPRM_RD40h ..................... 3-6
355 サーボパラメータ書き込みコマンド(SVPRM_WR41h ..................... 3-7
4 標準サーボプロファイル用 コマンドデータ ..................... 4-1
41 単位系 .............................................................. 4-1
411 速度 ................................................................. 4-1
412 位置 ................................................................. 4-1
413 加速度 ............................................................... 4-1
414 トルク ............................................................... 4-1
42 モニタ情報 .......................................................... 4-2
5 共通パラメータ .............................................. 5-1
51 共通パラメータ一覧 .................................................. 5-1
6 運転シーケンス .............................................. 6-1
61 原点位置の設定 ...................................................... 6-1
611 インクリメンタルエンコーダ時 ......................................... 6-1
612 アブソリュートエンコーダ時 ........................................... 6-1
62 非常停止信号 ........................................................ 6-1
63 オーバートラベル信号 ................................................ 6-2
64 ソフトリミット機能 .................................................. 6-2
65 異常発生時 .......................................................... 6-3
66 トルク制限機能 ...................................................... 6-3
7 通信異常及びエラーコード .................................... 7-1
71 アラーム一覧 ........................................................ 7-1
72 ワーニング一覧 ...................................................... 7-2
73 本装置のエラーコード一覧 ............................................ 7-3
8 仮想メモリ空間 .............................................. 8-1
9 イベントドリブン通 ........................................ 9-1
91 イベントドリブン通信プロファイル用コマンドフォーマット .............. 9-1
92 イベントドリブン通信プロファイル用コマンド一覧 ...................... 9-1
93 イベントドリブン通信プロファイル用コマンド詳細 ...................... 9-1
931 無効コマンド(NOP00h .............................................. 9-1
932 ID 読み出しコマンド(ID_RD03h ...................................... 9-2
933 コネクション確立要求コマンド(CONNECT0Eh .......................... 9-3
934 コネクション開放要求コマンド(DISCONNECT0Fh ....................... 9-4
935 メモリ読み出しコマンドMEM_RD1Dh ................................. 9-5
10 付録 ...................................................... 10-1
101 コマンド実行タイミング ............................................. 10-1
102 モニタ情報入力タイミング ........................................... 10-1
概要
1-1
1 概要
11 機能仕様
MECHATROLINK-機能仕様を示します。
機能仕様 内容
通信プロトコル MECHATROLINK-
プロファイル 標準サーボプロファイル
イベントドリブID 情報取得用プロファイ
伝送速度 100Mbps
伝送周期 125μs250μs500μs1ms2ms4ms
通信周期
ソフト Ver.8 以前
通信周期は各伝送周期に対する 12倍までの周期に対
・伝送周期が 125μs時の通信周期:125μs250μs
・伝送周期が 250μs時の通信周期:250μs500μs
・伝送周期が 500μs時の通信周期:500μs1ms
・伝送周期が 1ms 時の通信周期 1ms2ms
・伝送周期が 2ms 時の通信周期 2ms4ms
・伝送周期が 4ms 時の通信周期 4ms
通信周期
ソフト Ver.9 以降
・伝送周期が 125μs時の通信周期:125μs250μs500μs
1ms2ms4ms8ms12ms
・伝送周期が 250μs時の通信周期:250μs500μs
1ms2ms4ms8ms12ms
伝送周期が 500μs時の通信周期500μs1ms2ms4ms8ms
12ms
・伝送周期が 1ms 時の通信周期 1ms2ms4ms8ms12ms
・伝送周期が 2ms 時の通信周期 2ms4ms8ms12ms
・伝送周期が 4ms 時の通信周期 4ms8ms12ms
伝送バイト数 3248 バイト
動作仕様 位置制御コマンド、速度制御コマンド、トルク制御コマンド
最大接続数 最大 62 1
通信媒体 メタルケーブル
伝送距離 20cm 100m
接続形態 カスケード型/スター型
通信モード サイクリック通信/イベントドリブン通 2
12 制約事項
1回転 ABS エンコーダ([P060:エンコーダタイプ]で「S-ABS2/3/4R-BiSS」設定時)の場合、多回転
ABS データを保持しません。上位コントローラの現在位置の管理は、モータが 1回転するたびに現在位
置の丸め処理(例:0359deg)を行ってください
1 伝送周期、各局間ケーブル長により最大接続数は異なります。
2 メッセージ通信は対応していません。
メインコマンド
2-1
2 メインコマンド
21 共通コマンドフォーマット
MECHATROLINK 協会殿発行の「MECHATROLINK-Ⅲ標準サーボプロファイルコマンド説明書」を参照してく
ださい。
メインコマンド
2-2
22 標準プロファイル共通コマンドヘッ
221 コマンドコード(CMD/RCMD
以下に共通コマンド一覧を示します
※対応 ○:対応 ×:未対
※通信フェーズ ○:実行可能 △:無視 ×:コマンド異常 -:不定な応答データ
プロファイル
コマンド
コード
[HEX]
コマンド 動作 対応
通信フェーズ
1 2 3
共通コマンド
00 NOP ノーオペレーション
01 PRM_RD パラメータ読み出し × × ×
02 PRM_WR パラメータ書き込み × × ×
03 ID_RD ID 読み出し
04 CONFIG 機器セットアップ要求
05 ALM_RD アラーム/ワーニング読み出し
06 ALM_CLR アラーム/ワーニングクリア
0D SYNC_SET 同期確立要求
0E CONNECT コネクション確立要求
0F DISCONNECT コネクション開放要求
1B PPRM_RD 不揮発パラメータ読み出し × × ×
1C PPRM_WR 不揮発パラメータ書き込み × × ×
1D MEM_RD メモリ読み出し
1E MEM_WR メモリ書き込み
標準サーボ
20 POS_SET 座標系設定
21 BRK_ON ブレーキ作動要
22 BRK_OFF ブレーキ作動解
23 SENS_ON センサ ON 要求
24 SENS_OFF センサ OFF 要求
30 SMON サーボステータスモニタ
31 SV_ON サーボオン
32 SV_OFF サーボオフ
34 INTERPOLATE 補間送り ×
35 POSING 位置決め
36 FEED 定速送り
37 EX_FEED 外部入力位置決め定速送り × × ×
39 EX_POSING 外部入力位置決 × × ×
3A ZRET 原点復帰
3C VELCTRL 速度制御
3D TRQCTRL トルク(推力)制御
40 SVPRM_RD サーボパラメータ読み出し
41 SVPRM_WR サーボパラメータ書き込み
メインコマンド
2-3
222 ウォッチドグデータ(WDT/RWDT
MECHATROLINK 協会殿発行の「MECHATROLINK-Ⅲ標準サーボプロファイルコマンド説明書」を参照してく
ださい。
223 コマンド制御(CMD_CTRL
CMD_CTRL 領域は、通信仕様により以下の通り定義されます
Bit7 Bit6 Bit5 Bit4 Bit3 Bit2 Bit1 Bit0
CMD_ID Reserve ALM_CLR Reserve
Bit15 Bit14 Bit13 Bit12 Bit11 Bit10 Bit9 Bit8
Reserve
) ALM_CLR:アラーム/ワーニングクリア
【定義】
本装置で発生したアラーム及びワーニングをクリアします。
1:アラーム/ワーニングクリア実行
0:アラーム/ワーニングクリア無効
【説明】
アラーム/ワーニング状態を立ち上がりエッジでクリアします。
ALM_CLR コマンドの ALM_CLR_MODE = 0(現在のアラーム/ワーニング状態をクリア)と同じ処理
をします。
) CMD_ID:コマンド ID
【定義】
コントローラが本装置に同じコマンドを連続して指令する場合に、新しいコマンドであることを
認識させるために使用します。03の任意の値を使用します。
【説明】
本装置は、実行中コマンドの CMD_ID をエコーバックします。装置の応答がどのコマンドに対す
る応答であるかを明確に判断できます。
本装置は、CMD_RDY = 0(コマンド実行処理が未完)の CMD_ID の変化があるコマンドは無視し、
実行中のコマンドを継続実行しますCMD_ID の変化で新規コマンドと認識できるコマンドは ZRET
です。
メインコマンド
2-4
224 コマンドステータス(CMD_STAT
CMD_STAT 領域は、通信仕様により以下の通り定義されます。
Bit7 Bit6 Bit5 Bit4 Bit3 Bit2 Bit1 Bit0
RCMD_ID Reserve ALM_CLR_CMP CMDRDY D_WAR D_ALM
Bit15 Bit14 Bit13 Bit12 Bit11 Bit10 Bit9 Bit8
COMM_ALM CMD_ALM
) D_ALM
【定義】
本装置のアラーム状態を示します。
1:本装置のアラームが発生中
0:「 1」以外の状態(正常または COMM_ALMCMD_ALM のアラームが発生中)
【説明】
COMM_ALM 及び CMD_ALM 外の本装置のアラーム発生時、D_ALM = 1 となります。COMM_ALM
CMD_ALM とは独立しています。
・サーボオン状態で D_ALM = 1 となった場合は、サーボオフとなります。
ALM_CLR コマンド及び CMD_CTRL.ALM_CLR より、本装置はアラーム状態から正常状態に戻り
D_ALM = 0 となります。
) D_WAR
【定義】
本装置のワーニング状態を示します
1:本装置のワーニングが発生中
0:「 1」以外の状態(正常または COMM_ALMCMD_ALM のアラームが発生中)
【説明】
COMM_ALM 及び CMD_ALM 以外の本装置のワーニング発生時、D_WAR = 1 となります。COMM_ALM
CMD_ALM とは独立しています。
・サーボオン状態で D_WAR = 1 となった場合でも、サーボオン状態を保持します。ただし、非常
停止中となった場合はサーボオフします。
ワーニング発生要因がなくなると、本装置はワーニング状態から正常状態に戻り、D_WAR = 0
なります。
) CMD_RDY
【定義】
本装置がコマンド受付状態であるかを示します。
1:コマンド受付可
0:コマンド受付不可
【説明】
CMD_RDY = 0 はコマンド処理実行中であることを示します。本装置は現在実行中のコマンド処
理を継続し、新しいコマンドを破棄します。
ただし、DISCONNECT コマンドのみ CMD_RDY の値によらず即実行されます。
・コマンド実行完了確認は、各コマンドの完了確認方法で行ってください。
CMD_RDY = 0 の保持時間は、各コマンドによって規定されます
アラーム/ワーニング状態であっても、コマンド実行が可能であれば CMD_RDY = 1 なります。
メインコマンド
2-5
) ALM_CLR_CMP
【定義】
ALM_CLR ビットの実行状態を示します。
1ALM_CLR の実行完了
0:「 1」以外
【説明】
ALM_CLR_CMP = 1 は、CMD_CTRL.ALM_CLR = 1 を受けてクリア処理が完了したことを示します
ALM_CLR_CMP の解除は、CMD_CTRL.ALM_CLR = 0 にすることで行います。
) RCMD_ID
【定義】
CMD_CTRL CMD_ID のエコーバックです。
【説明】
CMD_CTRL CMD_ID をエコーバックします。
) CMD_ALM
【定義】
コマンドの異常状態を通知します。
【説明】
COMM_ALMD_ALMD_WAR とは独立しています。
・コマンド異常発生後、正常なコマンドを受け付けた場合には、CMD_ALM は自動的にクリアされ
ます。
CMD_ALM = 0 でない場合でも、フェーズは変化しません。また、サーボオン/オフ状態は変化
しません。
コード[HEX] 内容 備考
0 正常
1 データ範囲外
ワーニング状態を通知しますが、指令された値
は最大値,最小値でクランプされた値で動作し
ます。
2
3
4
5
6
7
8 未サポートコマンド受信
アラーム状態を通知して、コマンドは実行され
ません。
9 データ範囲外
A コマンド実行条件異
B サブコマンド組合せ異常
C フェーズ異常
D
E
F
メインコマンド
2-6
) COMM_ALM
【定義】
MECHATROLINK 通信の異常状態を通知します。
【説明】
MECHATROLINK 通信の異常状態を示すコードですCMD_ALMD_ALMD_WAR とは独立しています。
ALM_CLR コマンド及び CMD_CTRL.ALM_CLR により、COMM_ALM はクリアされます。
コード[HEX] 内容 備考
0 正常
1 FCS 異常 単発で異常が検出された場合に発生します。
サーボオン中はサーボオンを保持します。
異常検出方法
1FCS 異常
本装置で FCS 異常を検出。
2:指令データ未受信
本装置で指令データ未受信を検出。
3:同期フレーム未受信
本装置で同期フレーム未受信を検出
2 指令データ未受信
3 同期フレーム未受信
4
5
6
7
8 FCS 異常 以下の検出方法で異常が検出された場合に発
生します。
・フェーズ 3の場合フェー2へ移行します。
・サーボオフ状態になります。
異常検出方法
8,9,A :上記ワーニング 1,2,3 の異常検出
方法で 3回連続して検出。
B,C・・・:1回の異常発生で検出。
9 指令データ未受信
A 同期フレーム未受信
B 同期間隔異常
C WDT 異常
D
E
F
メインコマンド
2-7
23 共通コマンド詳
231 無効コマンド(NOP00h
) データフォーマット
使用可能フェー
23 コマンド分類 共通コマンド 非同期コマンド
処理時間 通信周期以内 サブコマンド拡張
バイト コマンド レスポンス 説明
0 00h 00h ・ネットワーク管理時、無効コマンドとして使用します。
・レスポンスは現在の状態を通知します。
・完了確認
RCMD = NOP=00h)、 CMD_STAT.CMDRDY = 1 で確認し
す。
1 WDT RWDT
2 CMD_CTRL CMD_STAT
3
4
Reserve Reserve
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
メインコマンド
2-8
232 ID 読み出しコマンド(ID_RD03h
) データフォーマット
使用可能フェー
23 コマンド分 共通コマンド 非同期コマンド
処理時間 通信周期以内 サブコマンド拡張
不可
バイト コマンド レスポンス 説明
0 03h 03h 機器 ID の読み出しコマンドです。
・製品情報を ID データとして読み出します。
ID データの詳細な選択はID_CODE で指定します
・完了確認
RCMD = ID=03h)、 CMD_STAT.CMDRDY = 1ID_CODEOFFSET
SIZE で確認します。
以下の場合はアラームとなり、ID は不定値となりますので
読み出さないでください。
※( 内の番号はエラーコード
ID_CODE が範囲外のとき:CMD_ALM = 9h932
OFFSET が範囲外のとき:CMD_ALM = 9h932
SIZE が範囲外のとき:CMD_ALM = 9h932
1 WDT RWDT
2 CMD_CTRL CMD_STAT
3
4 ID_CODE ID_CODE
5 OFFSET OFFSET
6 SIZE SIZE
7
8
Reserve ID
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
) コマンドパラメータ
項目 内容
ID_CODE 01h B8h ID データ選択コード
OFFSET 00h 1Fh ID 読み出しオフセッ
SIZE 1 24 読み出しデータサイズ(byte
メインコマンド
2-9
) ID_CODE の詳細
ID_CODE 内容 データサイ
データタイプ
対応
01h ベンダーID コード 4byte バイナリ
0000 007FhCKD 日機電装()
02h デバイスコード 4byte バイナリ
0002 0000h(本装置コード)
03h デバイスバージョン 4byte バイナリ
本装置のソフトウェアバージョンを返します。 例)000000D2h
04h 機器情報ファイルバージョン 4byte バイナリ
0000 1000h
05h 拡張アドレス設定 4byte バイナリ
0000 0001h
06h シリアル番 32byte アスキー
00h未対応
10h プロファイルタイプ 1(プライマリ 4byte バイナリ
0000 0010h標準サーボプロファイル
11h プロファイルバージョン 1プライマリ 4byte バイナ
0000 0100h
12h プロファイルタイプ 2 4byte バイナリ
0000 00FFh
13h プロファイルバージョン 2 4byte バイナリ
0000 0000h
14h プロファイルタイプ 3 4byte バイナリ
0000 00FFh
15h プロファイルバージョン 3 4byte バイナリ
0000 0000h
16h 伝送周期最小値 4byte バイナリ
125000.125msec
17h 伝送周期最大値 4byte バイナリ
4000004.0msec
18h 伝送周期刻み(GRANULARITY 4byte バイナリ
00h0.125/0.25/0.5/1.0/2.0/4.0msecに対応
19h 通信周期最小値 4byte バイナリ
125000.125msec
1Ah
通信周期最大値 4byte バイナ
ソフト Ver.8 以前:4000004.0msec
ソフト Ver.9 以降:120000012.0msec
1Bh 伝送バイト 4byte バイナリ
0Ch32/48byte
1Ch 伝送バイト数(参照のみ) 4byte バイナリ
本装置の通信設定用スイッチ(S3-1/2)で設定されているバイト数を返します。
1Dh プロファイルタイプ(参照のみ 4byte バイナリ
CONNECT コマンドにて選択されたプロファイルタイプを返します。
20h 通信モード対応 4byte バイナリ
03h(サイクリック通信/イベントドリブン通信)
21h MAC アドレス 8byte バイナリ ×
0h未対応
30h メインコマンド対応リスト(参照のみ 32byte Array
00000003 3477001F 6000E079h
メインコマンド
2-10
ID_CODE 内容 データサイズ
データタイプ
対応
38h サブコマンド対応リスト(参照のみ 32byte Array
00000003 00010000 00000021h
40h 共通パラメータ対応リスト(参照のみ 32byte Array
000FFFFC 000000D0 000003FE 0000017E 00001FFEh
80h 主デバイス名称参照のみ 32byte Array
5643 3200h(“ NCR-HDxxx*-x-0*0”)
90h サブデバイス1名称(参照のみ) 32byte Array ×
0h未対応
98h サブデバイス1バージョン(参照のみ 32byte Array ×
0h未対応
A0h サブデバイス 2名称(参照のみ) 32byte Array ×
0h未対応
A8h サブデバイス 2バージョン参照のみ 32byte Array ×
0h(未対応)
B0h サブデバイス 3名称(参照のみ) 32byte Array ×
0h(未対応)
B8h サブデバイス 3バージョン参照のみ 32byte Array ×
0h(未対応)
BCh
FFFFh Reserve
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