8 | 設置 Thermo Fisher Scientific ULT フリーザー
ドアを閉じる手順
注記: ドアを閉じても、ラッチが自動的に下りて接続する
ことはありません。まずラッチを回転させて、開位置に合
わせてください。
1. ラッチハンドルをつかみ、ラッチを開位置に回転させ
て手前に引いてください。
2. フリーザーのドアを閉位置にして、ラッチがキャビ
ネットストライクに正しく接続することを確認しなが
らハンドルをゆっくりと前方に押してください。
3. ラッチが確実に閉状態になるまで、ラッチハンドルを
ゆっくりと押し続けてください。
4. キーを挿入し、反時計方向に回してロックします。
5. 必要に応じて、南京錠を交換してください。
均圧ポート
直立型の超低温フリーザーのドアが開くと、室温の空気が
保存室に入り込みます。ドアを閉じると、一定量の空気が
急速に冷却されます。圧力が低下して大気圧を下回り、実
質的な真空状態になります。このとき、内部の圧力が大気
圧に戻るまで再びキャビネットを開くことはできなくなり
ます。均圧機構がないと、極端な場合、ドアを再度通常ど
おり開けるようになるまで数時間かかる可能性があります。
直立型のすべてのモデルには、ドアを開いた後に真空状態
を緩和するためのポートが備えられています。均圧ポート
は、フリーザー前面の眼の高さにあるパネル背後のドアに
あります。このポートは加熱され自己解凍するように作ら
れていますが、内部ドア上に霜が過度に堆積すると空気の
流れが妨げられる可能性があります。このため、内部ドア
を定期的に点検し、硬いナイロン製ブラシを使用して氷結
していない霜を除去してください。
遠隔アラームコネクター
の設置
遠隔アラームコンタクトは、フリーザー後面の電源ス
イッチの上側と左側にあります。遠隔アラームからコネク
ターへの配線を行ったら、コネクターをフリーザーのマイ
クロボードに設置してください。
ピン配置を下の図 3に示します。
図3. 遠隔アラームのピン配置
クローズ状態でアラームが発生するシステムの場合は、
ピン
5
および
6
に接続します。
オープン状態でアラームが発生するシステムの場合は、
ピン
6
および
7
に接続します。
電源障害、高温アラーム、低温アラームまたは半ドアア
ラームが生じた場合、コンタクトはトリップします。
使用目的
本書に記載の -86 ℃のフリーザー(具体的なモデルシリー
ズについては「モデル」を参照)は、凍結赤血球を 40%
グリセロール中に –65 ℃で最長 10 年間、若返り処理を施
した凍結赤血球を –65 ℃で最長 10 年間、新鮮凍結血漿を
–65 ℃で最長 10 年間保管できるように設計されています。
これらの製品は保管条件の許容範囲が –50 ℃~ –86 ℃と
なっているワクチンおよび医薬品の保管に適しています。
認可を受け、十分に訓練された者のみがこれらの製品を使
用できます。これは医療機器とみなされるため、医療機器
の規制機関である FDA のリストに掲載済みであり、FDA
によってクラス II の医療機器に分類されています。リスト
上の本製品の製品コードは KSE、規制番号は 864.9700 で
あり、510(K)免除の対象とみなされています。本製品
は、危険場所指定区域での使用および可燃性の在庫品保管
のための使用を想定していません。
参考資料:AABB - Technical Manual 17th Ed.,
page 273,274.