Ⅲ.内蔵ネットワークを使用し 2 組のパワーアンプを用いたバイアンプ駆動
付属の金メッキ・ショートバーを取り外し、高域用/低域用ア
ンプをそれぞれの端子に接続します。ご使用になる 2 組のパワ
ーアンプは同一である必要はありませんが、出力性能が近いも
のでゲイン(アンプの増幅率、利得)が同じもの、またはあら
かじめ入力調整により同一ゲインに設定したものをご使用くだ
さい。
当機の入力端子は、赤いリングの取り付けられた端子が+、黒いリ
ングが取り付けられた端子が-です。極性を間違えないよう確実に
接続してください。+端子に+の信号が加わった際、ウーファーが
前方へ動作するよう設計されています(正相動作)。
金メッキ・ショートバーを使用する際は、バーと導線がそれぞれ確
実に端子に締め付けられていることをご確認ください。また、ケー
ブルの導線が他のショートバーに触れてショートしないよう、十分
ご注意ください。安全、確実に接続するため、ケーブル端末には Y
型端子またはバナナプラグの使用をお勧めします。
バナナプラグを使用する場合は入力端子のキャップを一旦取り外
し、埋め込まれている赤/黒の絶縁ピンを抜き取り、端子をしっか
り締めなおしてから空いた穴に接続して下さい。
6:ア ッ テ ネ ー タ ー の 調 整
当機にはウーファーに対する、HF(中高域)、UHF(超高域)の各レベルをユニット毎に調整できる独立・
連続可変型のアッテネーターを採用しています。各ボリュームつまみの 0dB のポジションは、響きの少な
い実験室におけるフラットレベルのポジションを示します。実際にご使用になる部屋の響きや好みに合わ
せて、アッテネーターを調整してください。一般にスピーカーは、使用開始後 1~2 ヶ月の間にユニットの
振動系がこなれ、レベル、音質が安定してきます。この間、使用時間の経過とともにレベルバランスが変
化しますので、レベルの変化に伴い再度調整することをお勧めします。
7:グ リ ル の 取 り 付 け
当機は出荷時にグリルが装着されております。
グリルの目的はユニット等の保護です。必要によって取り外し、取り付けをおこなってください。
8: 保 守
●お手入れの際には、乾いた布でキャビネット表面を掃くようにしてホコリを取り除いてください。湿っ
た布やクリーニング・ペーパーなどを使用するとキャビネット表面のツヤが落ちることがあります。ベ
ンジン、シンナー、アルコールなどの揮発性の液体で拭いたり、近くで殺虫剤を散布したりしないでくだ
さい。
●グリルネットにホコリなどが付着した場合は、電気掃除機を使用してホコリを吸い取ってください。
その際、強く吸いすぎないよう掃除機の強さを調整してください。また、グリルを水洗いしないでくだ
さい。グリルに色むらやたるみが発生する場合があります。
●スピーカーのユニット表面にホコリが付いたときは、柔らかく乾いた筆や刷毛などを利用して丁寧にホ
コリを払ってください。濡れた雑巾などは絶対に使用しないでください。
●スピーカーシステムは耐久消費財です。特にコーン紙のはげしい動きを支えるウーファーのエッジ部に
は多くのストレスがかかるため、その実用対応年数には限りがあります。また、温度、湿度、紫外線な
どの影響で寿命を縮める恐れがありますので、照明器具の強い光や直射日光を避け、エアコンの吹き出
し口やストーブなどの近くを避けてご使用ください。