laerdal SimMan 3G ユーザーガイド

  • こんにちは!SimMan 3Gの取扱説明書の内容を理解しています。患者シミュレータの機能、使用方法、メンテナンス方法など、このデバイスに関するご質問にお答えします。例えば、電源の入れ方、メンテナンス方法、LLEAPソフトウェアの使い方など、何でもお気軽にご質問ください。
  • SimMan 3Gの電源はどうやって入れますか?
    SimMan 3Gのメンテナンスはどうすればいいですか?
    SimMan 3Gでどのようなシミュレーションができますか?
    LLEAPソフトウェアとは何ですか?
    SimMan 3Gの保存温度は?
SimMan 3G
取扱説明書
www.laerdal.com/jp/
3
目次

3
はじめに
4
SimMan 3G
患者シミュレータ 
4
注意と警告
5
シミュレータの取扱いについて 
5
ウィルス対策とファイアウォール
5
ファイルセキュリティとデータのバックアップ 
5
機能
6
SimMan 3G
概要
6
全般
7
レールダルシミュレーションソフトウェア
7
気道 
8
呼吸
9
循環
10
出血
10
音声 
11
眼の設定と構成
11
薬剤と
IV 11
SimMan 3G
衣服
12
セットアップ
13
バッテリの挿入と接続 
13
電源パネル 
14
バッテリ充電
14
バッテリの使用
15
バッテリに関する警告 
16
内部コンプレッサーの使用 
16
LLEAP
を使用して内部コンプレッサをオフにする
16
LLEAP
を使用して規定のコンプレッサー設定を変更する 
16
空気/
CO2
パネル
17
血液と液体システム 
17
液体流量の調整
19
創傷キットの接続
20
創傷の取り外し
20
LLEAP
を使った重度出血のシミュレーション
20
IV
カテーテル
21
IV
液の投与
22
余分な
IV
 液の排水
22
IV
アームのクリーニング
22
LLEAP
を使用して静脈血流量計をキャリブレーション 
する
22
RFID
タグセットアップ
23
RFID
タグの使用
23
除細動アダプタプレートの接続
24
血圧計カフの接続
25
LLEAP
を使用した血圧計カフのキャリブレーション
25
SpO2
プローブの接続
25
外性器モジュールの交換
26
尿道カテーテルの挿入
26
義歯の交換
26
出血モジュール (オプション)
27
脛骨
IO
モジュールの交換と血液注入
29
SimMan 3G
の輸送
31
患者シミュレータを開梱する
31
メンテナンス
32
日常的なメンテナンス
32
保管および輸送時
32
液体および血液システムの定期的なクリーニング
32
IV
アームの定期的なクリーニング
33
SimMan 3G
ソフトウェアのインストールと 
アップグレード
34
ルーターの取り外し/交換
34
上半身を開く
35
左脚の取り付け 
35
右脚の取り付け 
36
左腕の取り付け 
36
右腕の取り付け 
37
IV
アームカテーテル/フィルタの交換
37
輪状甲状靭帯テープ/頸部スキンの交換
38
胸部ドレーン胸膜の交換 
38
気胸バルーンの交換 
39
呼吸バルーンの交換 
39
肺バルーンの交換 
40
シミュレータスキンの交換 
40
血液システムフィルタの交換
41
患者シミュレータの整備
41
トラブルシューティング
42
予備部品およびアクセサリ
45
4 5
注意と警告

はじめに

SimMan 3G
患者シミュレータ
高度な臨床シミュレーション
SimMan 3G
は、基本および高度な救命処置のトレーニングを円滑
に進めるための患者シミュレーションシステムです。このシステム
により、インストラクターは、実際に近い臨床状況に基づき受講者
の個人スキルやチームスキルを効果的に評価できます。
SimMan 3G
では、様々なバイタルサインを観察し確認することがで
きます。患者シミュレータと直接やり取りをし、患者モニタで患者シ
ミュレータの状態を観察することによってこれが可能になります。
SimMan 3G
シミュレーションシステムの特徴は
以下のとおりです。
調整可能な肺コンプライアンスと肺抵抗で構成された高度かつ
設定可能な気道 - 気道確保が困難な症例をシミュレーションす
ることができます。
瞳孔は対光反射が可能で、患者シミュレータの臨床状態に合わ
せて反応します。
薬剤や気道管理デバイスを自動認識する
RFID
システムを備え
ています。
薬剤や
IV
液の用量および濃度が自動測定されます。
出血および創傷モジュールへは、内部血液リザーバーから血液
が供給されます。さらに幅広い出血ケースを想定して、外部血
液注入ユニットを接続することもできます。
疑似分泌物:汗、涙、泡、尿、および耳からの液体は、内部
液体リザーバーから供給されます。さらに幅広い用途を想定
して、外部血液注入ユニットを接続することもできます。
痙攣は、発作やかすかな手の動きをシミュレーションします。
質の高い
CPR (QCPR)
の重視:
2015
年ガイドラインに則った
測定とフィードバック。
脛骨からの血管アクセス (骨内)。
プログラム済みかつ検証済みのシナリオに基づく自動シミュ
レーションコントロール。
SimMan 3G
システムの主要部品:
SimMan 3G
は、内蔵バッテリ電源、内部コンプレッサーおよび液体
リザーバー付の成人等身大ワイヤレス患者シミュレータです。受講者
による診察や処置がセッションログに登録されるため、後でディブ
リーフィングに使用できます。
インストラクター 
PC
を使って
シミュレーションをコントロールし
ます。インストラクターは、ヘッドセットを使って、患者と受講者
との間のインタラクティブな音声通信をシミュレーションできます。
シミュレータに使用できるソフトウェアには以下が含まれます:
シナリオ コントロール用
LLEAP
、シナリオ作成および編集用
SimDesigner
、ビデオキャプチャを使用したシミュレーションセ
ッションのディブリーフィング用
SimView Server
または
Session
Viewer
Patient Monitor
アプリケーション。
WLAN
通信
SimMan 3G
患者シミュレータと
PC
との間の通信は、
WLAN
通信 
で行われます。患者シミュレータと
PC
は、
WLAN
を無効にした
状態で
LAN
ケーブルネットワークに接続することも可能です。 
シミュレータの取扱いについて
SimMan 3G
患者シミュレータの操作は必ず研修を受けた人が行って
ください。
SimMan 3G
患者シミュレータを、実際の患者を扱うよう
に取り扱ってください。
警告:高濃度酸素や可燃性ガスを使って患者シミュレータに人
工呼吸を行わないでください。
患者シミュレータやその部品にダメージを与える恐れがあるた
め、患者シミュレータ内部あるいは表面に液体をかけないでく
ださい
(SimMan 3G
取扱説明書で指示されている場合は除く)。
人工呼吸の際、加湿は行わないでください。
患者シミュレータで口対口/口対鼻の人工呼吸を絶対に行わな
いでください。シミュレータの気道は清掃や消毒を意図して作
られていません。
内部チューブやケーブルが断線している場合は患者シミュレータ
を使用しないでください。
雨天時などの湿度の高い屋外の環境で
SimMan 3G
患者シミュ
レータを使用することはおやめください。感電の危険性やシミ
ュレータの損傷が生じる場合があります。
40 °C
を超える温度で
SimMan 3G
患者シミュレータを絶対に
使用しないでください。オーバーヒートやシャットダウンが生
じる場合があります。
液体システムを破損する恐れがあるため、
4°C
未満で患者シミ
ュレータを使用しないこと。
-15 °C
を下回る温度で患者シミュレータを絶対に保管しないで
ください。
バッテリ温度が
60°C
を超えた場合、患者シミュレータは自動的
にシャットダウンします。
35 °C
を超える温度で除細動器を使用するとオーバーヒートや
シャットダウンが生じる場合があります。
警告:指などをはさまないよう注意してください。患者シミ
ュレータの関節から保護ブッシングを取り外したり、外部ス
キンがない状態で患者シミュレータを使用したりしないでく
ださい。
警告:人身傷害を避けるため、患者シミュレータにとがった先
端を向けることは絶対にしないでください。
以下の場合は
SimMan 3G
患者シミュレータを使用しな
いでください。
胴体に四肢が取り付けられていない。
スキンが破れている、あるいはファスナーが適切に閉まってい
ない。
内部または外部のケーブル、チューブあるいはコネクタが破損
している。
患者シミュレータ上半身の内部に液漏れがある。
空気漏れや機械損傷を示すような異常音が聞こえる。
患者シミュレータの無反応や異常なにおい/煙などの電気機能障
害の兆候がある。
衛生
患者シミュレータスキンの状態を維持するために、使用前に手
を洗い、患者シミュレータを清潔なところに置いてください。
シナリオシミュレーション中は適宜、手袋をはめてください。
液体/血液システムの使用後は、クリーニング方法 (
「液体と血液
システムのクリーニング」
参照) に従ってください。
SimMan 3G
創傷キット使用後は、レールダルメディカルワイプ
でスキンに残った接着剤の跡を拭いてください。
シミュレータの気道には、レールダル潤滑スプレーのみをお使
いください。シミュレータの内部に気道潤滑材をスプレーしな
いでください。潤滑スプレーはツールのみに使用してください。
患者シミュレータスキンの汚れを防ぐ
患者シミュレータスキンが変色する場合があるので、色つきのゴム
手袋は使用しないようにしてください。
フェルトペン、インクペン、アセトン、ヨード、その他染色性薬剤
を患者シミュレータの近くで使用しないでください。患者シミュ
レータを新聞紙や色のついた紙の上に置かないよう注意してくだ
さい。汚れが取れなくなる場合があります。
輸送と保管
SimMan 3G
にはかなりの重量があります。人身傷害や物損を防ぐ
ため、輸送中は患者シミュレータをしっかり固定するようにして
ください。
ウィルス対策とファイアウォール
SimMan 3G
患者シミュレータと
PC
にはウィルス対策プログラムは
付いていません。
Windows
ファイアウォールがデフォルトで有効
になっています。お客様ご自身の責任において、シミュレーション
システムの構成品を不正アクセスから保護してください。
スイッチを切るたびに、患者シミュレータは工場出荷時の設定に
戻ります。
Microsoft
が推奨する
Windows
の更新プログラムをすべてインス
トールしてください。インターネットを閲覧する前に、一般的な
セキュリティ対策を講じてください。
SimMan 3G PC
を患者シミュレータコントローラとしてのみ使用する
ことをお勧めします。これらの端末に他のソフトウェアプログラム
をダウンロードすると、予期せぬエラーが生じる場合があります。
ファイルセキュリティとデータの
バックアップ
すべてのシミュレーションセッション データのバックアップ作業
とファイルセキュリティは、お客様ご自身の責任となります。地域
の規則、規制あるいは法律に則り、お客様ご自身の責任において、
シミュレーションセッション データの使用と保管を行ってください。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
6 7
機能

機能

全般
主要な解剖学的特徴
寸法 (患者シミュレータ本体):
1,800 mm
(高さ)
x 550 mm
(幅) 胸部
重量 (患者シミュレータ本体):
38.5 kg
重量 (着衣):
40 kg
交換可能外性器パッド付デフォルト男性ボディ
設定可能な解剖学的特徴
外性器
患者シミュレータにはあらかじめ中性外性器パッドが付いています。
パッドは、
SimMan 3G
システムに含まれる男性または女性モジュール
と交換可能です。
「外性器モジュールの交換」
セクションを参照
してください。
義歯
患者シミュレータにはデフォルトでソフト義歯一式が付いています。
SimMan 3G
に含まれているハード義歯一式と交換できます。
「義歯
の交換」
セクションを参照してください。
外傷モジュール/四肢
左脚 - 切断モジュール (オプションのアクセサリ)
右腕 - 切断モジュール (オプションのアクセサリ)
SimMan 3G
アームアダプタ キットを使用して、腕切断モジュールを
接続します。
SimMan 3G
と互換性のあるその他外傷モジュールについては、お近
くのレールダル代理店までお問い合わせください。
関節の可動
首:   動きは、頭の
3
軸動作となります。
   可動域を制限することができます。
「臨床的特徴」 
「気道」
セクションを参照してください。
肩: 
3
軸回転
腰:
1
肘:  固定、可動性なし 
手首:
3
軸回転 
親指:  自由に可動
股関節:
3
軸回転
膝:
1
軸回転
足首:
1
軸回転 
注:肩や背下部の保護ブッシングを外さないでください。 
これは、指などを挟む事故を防ぐためのものです。
レールダルシミュレーションソフ
トウェア
シミュレーションを実行するには、インストラクター
PC
のレールダル
シミュレーション ホームから
LLEAP (Laerdal Learning Application)
を起動する必要があります。
レールダル シミュレーション ホーム
レールダル シミュレーション ホームには、
LLEAP
およびその他患者
シミュレーションに関連するレールダルプログラムがあり、それらを
起動させることができます。さらに、ヘルプファイルも開くことがで
きます。レールダル シミュレーション ホームは、
Windows
スタート
メニュー
(Windows 7)
内の
Laerdal Medical
フォルダ内にあります。
シミュレー ション セッションで使用されるソフトウェアは、以下の
メインアプリケーションから構成されます。
− LLEAP (Laerdal Learning Application)
− Voice Conference Application
− Patient Monitor
− SimView Server
または
Session Viewer
SimDesigner
と他のアプリケーショ ンもシミュレーションの設計
または準備に使用します。
LLEAP
LLEAP
は、シミュレーションセッションの実行、コントロール、監視
をするためのインストラクター用アプリケーションです。
LLEAP
は、
オートモードまたはマニュアルモードで操作することができます。
プログラム済みのシナリオにはオートモードを使用しますが、マニュ
アルモードを使用すると、インストラクターは、シミュレーションセ
ッションを完全に手動でコントロールすることができます。マニュア
ルモードでシミュレーションを実行するには、臨床的に良好なシミュ
レーションを作成するために、適切な医学的専門知識が必要です。
Voice Conference Application
VCA
 ソフトウェアを使用すると、インストラクターは、セッション
中にシミュレータ経由でコミュニケーションを取ることができます。
さらに
VCA
を使用すると、ネットワーク上の別のインストラクター
ともコミュニケーションを取ることができ、またメンバーズのみが
コミュニケーションを取ることができる個別のチャンネルを作成
することもできます。
Patient Monitor
Patient Monitor
アプリケーションでは、一般的な患者モニタを
シミュレーションします。これは受講者のコンソールで、画面上の
タッチメニューを使用して、インストラクターだけでなく、受講者
もセットアップとコントロールができます。
Session Viewer
および
SimView Server
Session Viewer
および
SimView Server
は、シミュレーション中の
ビデオキャプチャと患者モニタの画面キャプチャを記録し、セッシ
ョンのディブリーフィングを行うことができます。セッション終
了後には、
LLEAP
に生成されたログファイルが転送され、
Session
Viewer
または
SimView Server
のビデオファイルと統合されます。
Session Viewer
は、通常
LLEAP
が使用されているコンピュータと
同じローカル上で実行され、
SimView Server
は、ローカルネット
ワークの専用サーバ上で実行されます。
LLEAP
の初回起動時に、
コンピュータまたはローカルネットワーク上で使用可能なディブリ
ーフィングシステムを選択するよう求められます。これは後で変更
することができます。 
SimMan 3G
概要
電源パネル
液体注入パネル
DC Input 9-24V X, XA
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
RFID
アンテナ
出血ポート
スピーカー
ECG
コネクタ
除細動コネクタ
脈拍
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
空気/CO2 パネル
Air / CO
2
Inlet
Blood
Outlet
8 9
機能

機能

その他のアプリケーション
他にも、プログラムライセンスを処理する
License Manager
、シミ
ュレータのファームウェアを更新するネットワークに関する問題を
解決する
Simulator Firmware & Network Fixer
など、シミュレーシ
ョンセッションと併用できるプログラムがあります。
SimDesigner
SimDesigner
アプリケーションを使用すると、独自のシナリオを
作成することができます。さらに、シナリオをグラフィック表示し、
分析や印刷にも使用することができます。
インストラクターアプリケーションのレガシーファイルを
LLEAP
対応
ファイル形式に変換するには、
SimDesigner
をインストールする必要
があります。
すべてのアプリケーションとヘルプファイルに関する詳細は、
LLEAP
ホームを起動してご確認ください。
ウェブダウンロード
最新の取扱説明書およびソフトウェアは、
www.laerdal.com/downloads
でダウンロードしてください。
気道
気道は気管支まで解剖学にリアルな構造です。
受講者は各種の気道確保手技を実施できます:
− 
頭部後屈あご先挙上
− 
下顎拳上
− 
輪状軟骨圧迫
− 
吸引 (口および鼻咽頭) 
舌根沈下機能が有効になっている場合、マスク換気時は気道確保の
為に頭部後屈を行う必要があります。  
緊急度に応じ、複数の手段で患者シミュレータの換気を行う
ことができます。
− 
バッグマスク換気
− 
経口気管挿管
− 
経鼻気管挿管
− 
経気管挿管 (気管切開) 
気道確保デバイスを使用する前に、デバイスに少量のレールダル潤滑
スプレーを塗布してください。潤滑剤を気道に直接スプレーしない
でください。
患者シミュレータの気道を確保する上で適切なデバイスと
方法は以下のとおりです:
− 
ラリンゲルマスクはサイズ
#4
での使用向けに設計されていま
すが、サイズ
#5
も使うことができます。
気管挿管ではサイズ
ID 7.5
8.5
が適切ですが、より小さい
サイズのものを使用すると患者シミュレータ気道への負荷を減
らすことができます。
曲げ伸ばしができるスタイレットの使用をお勧めします。ET チューブ
の先から気管内へ出ないようにしてください。
可能な手技:
− i-Gel
− 
ファイバースコープ挿管
− 
コンビチューブ (
Small Adult
が適当)
− 
逆行性挿管
− 
輪状甲状靭帯穿刺
− 
輪状甲状靭帯切開
患者シミュレータに以下の特徴が出ている場合は、チューブ
の配置が誤っています:
− 
片肺挿管 - 片側だけ胸部が上昇
− 
胃膨満
− 
胸部音、
CO2
呼気がない
(
「呼吸」セクション
を参照)
設定可能な気道機能
様々な気道シナリオを示すよう、患者シミュレータの特徴を設定
できます:
気道を自動で閉じることも手動で閉じることもできます。気道内
の抵抗とコンプライアンスには
4
段階あります。
− 
舌の浮腫 - 複数レベル
− 
咽頭の腫脹
− 
喉頭痙攣
− 
頸部可動域の減少
− 
開口障害
− 
義歯 - 挿管の練習中、臨場感を高めるために、ソフト義歯をハード
義歯一式と交換することができます。 
シミュレーション中、以下の条件を設定できます:
− 
換気可/挿管不可
− 
換気不可/挿管不可
以下の情報は
SimMan 3G
シミュレーションセッションで自
動的に登録されます。
− 
適切な気道確保 
− 
挿管デバイスの使用
(
RFID
タグが付いている場合)
− 
下顎拳上
− 
気胸の解除
− 
換気
− 
胃膨満
注:
LLEAP
では、シミュレータの気道および呼吸の状態が
ウィンドウに表示されます。肺抵抗、コンプライアンスおよび
その他のパラメータの設定を行うことができます。詳細は
LLEAP
のヘルプをご確認ください。
呼吸
SimMan 3G
では、自発呼吸のシミュレーションを行うことができ
ます。
警告:高濃度酸素や可燃性ガスでシミュレータに換気を行わ
ないでください。
注意:シミュレータへの換気に加湿された空気は使わないでく
ださい。
− 
両側および片側胸郭の上下
− 
肺コンプライアンスは正常値から最大値 (肺が最も硬い) まで
  
4
段階に設定できます。
− 
設定可能な気道抵抗 (右/左)。気道抵抗は正常値から最大値 (気道
が最も狭い) まで
4
段階に設定できます。
− 
正常および異常な呼吸音
− 
 前面聴診部位
5
ヶ所、後面聴診部位
6
ヶ所
− 
両肺呼吸音、片肺呼吸音、および肺葉性呼吸音
− 
酸素飽和度とプレチスモグラフィー
− 
チアノーゼ - 唇上の青色ライトで表示されます。
− 
他社製の
etCO2
検出器を使うための
CO2
排出 (外部の
CO2
ソーズ
への接続が必要)
Patient Monitor
機能 - 呼吸
− SpO2
− 
呼吸数
(awRR)
− 
呼気終末
CO2 (etCO2)
− 
呼気終末
O2 (etO2)
− inO2
− pH
肺の仕様
− 1
回の最大換気量:
1.2 l
− LLEAP
に登録される
1
回換気量の最大値は
900 ml
です。 
900 ml
を超える量はすべて
900 ml
として登録されます。
− 
最大気道内圧:
80 cm H2O
− 
胃膨満は気道内圧が約
40 cm H2O
を超えると発生します。
注:肺は
PEEP
バルブの使用を想定した設計ではありません。
気胸
穿刺による緊張性気胸の脱気は 
両側鎖骨中線第 
2
肋間に実施で
きます。気胸バルーンは
+/-10
回程度穿刺できます。それ以上
使い続けるとバルーンの圧が低
下していきます。
緊張性気胸の処置として脱気を
行う場合、穿刺針の使用は
22G
以下をお薦めします。より細い 
ゲージの針を使用すると胸部スキ
ン及びバルーンが長持ちします。
ただし、穿刺針が細すぎると穿
刺による減圧を自動検知できな
くなることがあります。
チェストドレーン挿入
チェストドレーンの挿入は、左
鎖骨中線、第
4
及び第
5
肋間を
切開して行うことが可能です。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
10 11
機能
               
機能
               
循環
心臓機能:
− 
豊富な心電図ライブラリ、脈拍は
0
220
回/分
− 
心音 - すべての前部位
− ECG
モニタリング (
4
コネクタ、
3
誘導心電図)
− 12
誘導 
ECG
画面
− 
ペーシング
− 
除細動器を使った電気的除細動
除細動
除細動器使用:エネルギーレベルと波形モデルが患者シミュ
レータに登録されます。
自動変換に必要なエネルギーレベルとショック数は、各シミュ
レーションシナリオで設定されます。
          除細動端子
3
リード
ECG
端子
循環機能
− 
血圧はコロトコフ音の聴診しての測定が可能
− ECG
と同期した頸部、上腕部、橈骨部、鼡径部、足背部、脛骨
後部の脈拍を再現
− 
脈拍強度は血圧と連動
− 
インストラクターが脈拍強度を手動設定した場合、脈拍は
ECG
と同期します。 
− 
脈拍の触診は自動で記録されます。
CPR
− 
ガイドライン
2015
対応
− 
胸骨圧迫に合わせて、触診可能な脈拍、血圧波形、および
ECG
アーチファクトが発生します。
− 
臨床に即した胸骨圧迫深度と抵抗
− 
胸骨圧迫深度、圧迫解除、圧迫テンポの感知
− 
インストラクターの
PC
CPR
の質をリアルタイムで表示
警告:患者シミュレータに自動心マッサージ器を適用しないで
ください。
Patient Monitor
機能 - 循環
− 
心電図
(
12
誘導) および心拍数
(HR)
− 
脈拍
− NBP
− ABP
− PAP
− C.O.
Patient Monitor
機能 - 体温
− 
末梢温 
− 
血液温
注:
LLEAP
では、循環
&
分泌物ウィンドウでさまざまな設定
をすることができます。詳細は
LLEAP
のヘルプをご確認くだ
さい。
出血
患者シミュレータが本物に近い形で出血するよう、患者シミュレータ
には擬似血液用の内部リザーバーがあります。
「セットアップ」
参照してください。
4
つのポートと出血流量は、
LLEAP
で個別に調整できます。 
− 
上部/下部出血ポート
− 
静脈/動脈
− 
各種創傷モジュールとムラージュキットで機能
出血処置
− 
包帯 
− 
止血点 
− 
止血帯
− 
外科的クランプ
血管アクセス
− IV
アクセス (右腕) 
− IO
アクセス: 
− 
薬剤 - 自動薬剤登録システム 
(薬剤を識別し投薬量を測定
する) とプログラム済み薬剤
反応の使用
消耗品と予備部品
− 
レールダル擬似血液
− 
注入ユニット
− 
創傷モジュール
− 
交換用トラウマアーム/レッグ
注:
LLEAP
では、循環
&
分泌物ウィンドウでさまざまな設定
をすることができます。詳細は LLEAP のヘルプをご確認くだ
さい。
音声
1
つのシナリオで
2
種類の音声を使用できます。
体内音
音声
音声は、シナリオの設定により再生されるか、インストラクターが
コントロールします。
体内音
体内音は、心音・肺音・腹部音など人体が発する疑似音です。患者
シミュレータで合成・生成され、統合されたスピーカーから転送
されます。
音声
音声は、発話の他、咳、うめき声、泣き声など、喉が発する音です。
LLEAP
で合成され、患者シミュレータに転送されます。
さらに、インストラクターは、マイクを通してコミュニケーション
を取ることができ、その声は、
VCA
を経由して患者シミュレータ
に転送されます。
注:
LLEAP
では、音声ウィンドウでさまざまな設定をすること
ができます。詳細は
LLEAP
のヘルプをご確認ください。
眼の設定と構成
患者症例のグラスゴー コーマ スケール スコアが算出され、
LLEAP
に表示されます。受講者が障害の状態を判断する上で以下の情報源
が役立ちます。
− 
まばたき
− 
まぶた:開く、閉じる、半開き
− 
受講者がまぶたを開いて観察することも可能です
− 
瞳孔:収縮、散大、正常
− 
瞳孔の動き
− 
左右リンク/非リンク
− 
反応速度:正常および緩慢
注:
LLEAP
では、循環および分泌物ウィンドウでさまざまな
設定をすることができます。詳細は
LLEAP
のヘルプをご確認
ください。
薬剤と
IV
シナリオで使用する薬剤と対応する薬剤濃度は、
LLEAP
のイベントウ
ィンドウでインストラクターにより手動で登録することができます。
または、
RFID
タグを使用している場合は、自動で登録されます。
詳細は、
LLEAP
のヘルプをご確認ください。
Patient Monitor
機能 - 薬剤
四連刺激
(TOF)
in N2O
et N2O
麻酔薬
検査レポート
交換部品および消耗品
IV
カテーテル (米国および国際バージョン)
IV
液フィルタ
筋肉パッド
血管アクセス
(
IV
IO
)
の位置
左脛骨で、穿刺による
IO
アクセスが可能です。
IO
パッドは繰り返
し使用できます。
IO
モジュールの交換については、
「シミュレーションの設定」
の 
セクションを参照してください。
注意:液体排水口が備わった純正品の
IO
モジュールがない限
り、これらのパッドに液体を注入しないでください。
筋肉内
(IM)
注射
右の臀部の胴体スキン下にあるパッドを使用して筋肉注射のトレー
ニングを行ってください。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
12 13
セットアップ

機能

SimMan 3G
衣服
SimMan 3G
患者シミュレータには、特別にデザインされた衣服一式 
(着脱が容易な全身ジッパー) が含まれています。各衣服の内側にある
ラベルに洗濯の際の注意事項が記されています。
− 
サイドジッパー付シャツ 
− 
全体に側面ジッパーが付いたズボン
− 
ボクサーショーツ型下着 
− 
ベルト
衣服を脱がせるシミュレーション
はさみで切り裂いてシミュレーションを行うには、両方の縫い目に
沿った全身ジッパーをおろします。
バッテリの挿入と接続
上半身を開く
」のステップ
1
から
4
に記載されているとおりに
上半身を開きます。バッテりを取り外すには、同じ手順を逆の順序
で行います。
1 
両側のクリップを外し、バッテリ留め具を外します。
2 
両方のバッテリをバッテリトレイに挿入します。
3 
バッテリ留め具をバッテリの上に再びはめます。
4 
バッテリの対応バッテリケーブルを上半身に接続します。
バッテリ接続後、患者シミュレータの電源をオフにした状態で患者
シミュレータを外部電源 (
12V
から
24V
)
に接続します。
患者シミュレータがオンで、
20V
24V
の範囲の外部電源に接続
されている場合、バッテリが充電されます。
バッテリ - ケーブルとチューブについて
名称/ラベル チューブ/ケーブルの色 コネクタ説明
Battery 1
黒色のハーネスケーブル 黒色の長方形 
コネクタ、
6
リード
Battery 2
黒色のハーネスケーブル 黒色の長方形 
コネクタ、
6
リード
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
電源パネル
電源パネルは、患者シミュレータ右側の取り外し可能なスキンフラップ
の下にあります。スキンフラップを上げ、保護カバーを外します。
アクセスしやすいよう、
SimMan 3G
患者シミュレータについている
ジッパー付衣服をお使いください。
DC Input 9-24V X, XA
1
2
3
4
5
6
電源パネル概要
1 
電源オン/オフボタン
2 
電源状態インジケータ
3 
バッテリ状態インジケータ
4 
充電状態インジケータ
5 LAN
ネットワーク用ケーブルコネクタ
6 
外部電源コネクタ
電源状態インジケータの説明
インジケータ
ライトの色 電源状態 バッテリ状態 充電状態
赤色 節電
* 0%
20%
充電していない
**
黄色 開始
20%
70%
充電中
緑色 作動中
70%
100%
充電ほぼ完了
***
ライトなし オフ オフ 充電なし
****
*
点滅ライト
**
一方あるいは両方のバッテリがない、オーバーヒート 
している、損傷を受けている、あるいは充電できない
***
長時間に渡ってバッテリ充電をすることはお勧めしません
****
入力がなく、バッテリが充電されている。
患者シミュレータを一時停止すると、節電機能が有効になります。
バッテリ充電
患者シミュレータ内部
1 
地域の仕様に合った電源コードとプラグで、患者シミュレータ
を外部電源に接続します。
2 
壁のコンセントに電源を差し込み、電力ケーブルを患者シミュ
レータの電源パネルの電源口に接続します。
POWER
3 
オンボタンを押して患者シミュレータの電源を入れます。
注:起動中は、患者シミュレータの眼がまばたきし、
電源状態インジケータのライトが黄色になります。
注意:患者シミュレータの電源をオフにした場合には、再起動
するまで
20
秒お待ちください。指示に従わない場合、患者
シミュレータが正しく機能しなくなる恐れがあります。
14 15
セットアップ

セットアップ

外部充電器の場合
患者シミュレータ内部のバッテリ充電
1 
患者シミュレータを外部電源に接続します。
2 
電源パネルのバッテリインジケータに、内蔵バッテリの充電状態
が表示されます。
外部バッテリ充電
バッテリ充電器には
5
種類の国際プラグが付いています。適切な
プラグを充電器に接続します。
1 
充電器を電源コンセントに接続し、患者シミュレータバッテリを
充電器に接続します。
2 
バッテリ充電器のインジケータライトに充電状態が表示されます。
3 
バッテリ充電時間は約
3
時間です。
外部バッテリ充電器は、必ず
SimMan 3G
バッテリで使用してくだ
さい。
バッテリサインを示す充電器ライト
ライトコード ライトの色 状態
スタンバイ 黄色 安定
充電前 黄色 通常の点滅
急速充電 緑色 急速
維持 緑色 通常の点滅
準備完了 緑色 安定
待機 交互 交互
エラー 黄色 急速
バッテリの使用
必ず
2
本の
SimMan 3G
バッテリで患者シミュレータを動作
させてください
バッテリが適切に接続されていることを確認してください
定期的にバッテリの充電を行います
患者シミュレータの電源パネルの
LED
でバッテリの状態を確認
してください
バッテリ残量が
15%
を下回ったり、バッテリのライトインジケータ
が赤になる前に、両方のバッテリを交換してください。インスト
ラクター
PC
<技術的ステータス>
ウィンドウで確認できます
バッテリ温度が
60°C
を超えた場合、または充電残量が
2
本の
バッテリのいずれかで
6%
を下回った場合、患者シミュレータ
は自動的にシャットダウンします。
LLEAP
でバッテリ状態を確認する
LLEAP
のシミュレータの状態ウィンドウの電源インジケータを確認
します。
LLEAP
のヘルプの指示に従ってください。
シミュレーションセッション中のバッテリ交換:
1 
インストラクター
PC
<セッション一時停止>
を押します。
「バッテリの挿入と接続」
に記載されているとおりにバッテリ
にアクセスします。
2 
シミュレーションデータの損失を防ぐため、一度に
1
本ずつ
バッテリを交換してください
保管と輸送
− 
フル充電したバッテリーを
1
ヶ月以上放置しないでください
− 
患者シミュレータ内部でバッテリを保管しないでください
− 
冷蔵庫など
0°C
4°C
 の温度下で保管してください
− 
航空輸送中は、
2
本のシミュレータバッテリを患者シミュレータ
に入れて輸送することができます
予備バッテリを輸送する際は、最新の輸送規制について航空会社
や航空貨物会社にお問い合わせください
バッテリのメンテナンス
充電
30
回目ごとにバッテリの中を完全に空にしてから充電
してください。バッテリを空にするには、患者シミュレータが
自動的にシャットダウンするまで両方のバッテリで作動させます。
− 
予想バッテリ寿命:充電サイクル
200
− 
必ずレールダル
SimMan 3G
バッテリと交換してください
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
16 17
セットアップ

セットアップ

バッテリに関する警告
警告:
1
本のバッテリで患者シミュレータを
1
分以上動作させ
ないでください。
警告:シミュレーションの一時停止中に両方のバッテリを外
すと、患者シミュレータがシャットダウンしシミュレーション
データが失われます。
警告:各地域の規制に従ってバッテリを廃棄してください。
警告:外部バッテリ充電器は、屋内使用に限定されます。
警告:バッテリの充電は必ず
0°C
40°C
の環境でのみ行って
ください。
警告:バッテリー挿入、接続時の誤り、ショート、液漏れは
爆発の危険性を伴います。
警告:バッテリーの誤使用、分解、修理は絶対にしないでくだ
さい。
警告:明らかに損傷、機能不良がある場合、または電解液が
漏れているように見える場合は、バッテリを使用しないでく
ださい。
警告:電解液、高温部分、煙の立っている部分に直接触らない
ように細心の注意をしてください。その場合はバッテリの接続
を切って取り外しますが、必ず安全と判断されるまで待ってく
ださい。
内部コンプレッサーの使用
SimMan 3G
患者シミュレータの胸部の動き、気道モードおよび液体
システムは、圧縮空気で作動します。右脚にはコンプレッサーと、
擬似血液を入れる個別リザーバーが付いたタンクがあります。
長期間、あるいは一定量で使用する場合、圧縮空気の外部ソースに
接続することをお勧めします。外部ソースも併用する事で、内部
コンプレッサーの摩耗を減らし、患者シミュレータのバッテリ寿命
を延ばすことができます。
外部コンプレッサの接続とコンプレッサのデフォルト設定の調整
については、
「外部空気
/CO2
供給への接続」
を参照してください。
オーバーヒートを防ぎ、摩耗を減らすには
高温で患者シミュレータを使用する場合は、トレーニングセッ
ションの合間に常に患者シミュレータの熱を冷ますようにして
ください。
LLEAP
を使用して内部コンプレッサ
をオフにする
内部コンプレッサーをオフにするには (シミュレータのバッテリを節
約し摩耗を減らすため) 以下を行います:
1 LLEAP
で、<ツール> メニューを選択します。
2 
<シミュレータのセットアップ> で、内部コンプレッサー
OFF
を 
クリックします。
LLEAP
を使用して規定のコンプレッ
サー設定を変更する
プロファイルエディタ経由で規定のコンプレッサー設定を変更し
ます。
1 LLEAP
<ツール>
メニューから
プロファイルエディタ
を開き
ます。
2 
プロファイルエディタ
で <共通設定>
タブを選択します。
3 
コンプレッサーのセットアップオプションから、内部または
外部コンプレッサーをデフォルトとして選択します。
空気/
CO2
パネル
空気/
CO2
パネルは、上半身の左側にあります。パネルにアクセス
するには、患者シミュレータのスキンフラップを上げ、保護カバー
を外します。外部空気/
CO2
を接続します。
空気/
CO2
パネルには接続ポートが
2
つあります
Air / CO
2
Inlet
Blood
Outlet
外部空気/
CO2
供給に接続する
内部コンプレッサーは、患者シミュレータの右脚にあります。長期間
にわたり患者シミュレータを使用する場合は常に、圧縮空気の外部
ソースを使用することをお勧めします。
患者シミュレータが
CO2
を排出する設定になっている場合、換気
のたびに外部
CO2
に接続します。
各換気で患者シミュレータが
CO2
を排出する設定になっている場合
のみ、
CO2
を接続してください。排出された
CO2
は、実際のカプ
ノグラフィック装置で検知できます。カプノグラフがシステムに登録
されている場合、患者シミュレータは
CO2
を排出吐き出します。
1 
適切な
CO2
ソースをレールダル外部コンプレッサーかレギュ
レータユニットに接続します。 
2 
外部コンプレッサーかレギュレーターユニットのダブルルーメン
空気/
CO2
チューブを、パネルの空気/
CO2
吸気口に接続します。
SimMan 3G
と互換性のある外部コンプレッサーとレギュレーター
パネルについての詳細は、お近くのレールダル代理店までお問い合
わせください。
血液と液体システム
患者シミュレータには
2
つの内部リザーバーがあり、一つは血液用、
もう一つは液体/分泌物用です。
SimMan 3G
には
2
つの注入ユニット
も付属しています。一つは血液用の
血液注入ユニット
で、もう一つは
液体/分泌物用の
液体注入ユニット
です。 
SimMan 3G
右脚注入パネル 
右脚注入パネルは、骨盤部近くの右脚の上部にあります。注入パネル
には、血液や液体リザーバーを充填するためのコネクタが含まれ
ています。
注:患者シミュレータの電源がオンになっていることを確認
してください。
内部液体リザーバーを充填する
1 
右脚のスキンを下げ、注入パネルを出します。
2 
液体注入ユニットチューブを、右脚パネルの液体・空気コネクタに
接続します。
3 
パネルの注入ボタンを押します。ボタンが点灯し、液体が患者
シミュレータに入ります。
4 
流れが止まったら、注入ユニットを外します。
5 
パネルの注入ボタンを押します。ライトが消えます。
注:注入ボタンを押す前に、患者シミュレータからチューブを
外してください。チューブを外す前にボタンを押すと、タンク
の排水が始まります。
内部液体リザーバーを空にする
1
空の液体注入ユニットを、右脚パネルの液体コネクタに接続
します。
2 
内部リザーバーからの液体がボトルに流れ出ます。
3 
流れが止まったら、液体コネクタを外します。
外部液体で患者シミュレータを動作させる
1
内部リザーバーを空にします。「内部液体リザーバーを空にする」
に記載されている指示に従ってください。
2 
内部リザーバーを空にしたら、液体注入ユニットを満たし、患者
シミュレータに接続します。
3 
パネルの注入ボタンを押します。ボタンが点灯し、液体が患者
シミュレータに入ります。
4 
シミュレーションを開始する前に、
60
秒間システムを充電し
ます。
警告:内部リザーバーが満杯の状態で満杯の液体注入ユニット
を患者シミュレータに接続すると、システムオーバーフローが
生じます。液体が右脚から流れ出ます。システムを何度もオー
バーフローさせると、製品に損傷が生じる場合があります。
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
Air Out
Inlet
S
i
m
M
a
n
F
l
u
i
d
F
i
l
l
U
n
i
t
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
18 19
セットアップ

セットアップ

内部液体血液リザーバーを充填する
1 
右脚のスキンを下げ、注入パネルを出します。
2 
血液注入ユニットチューブを、右脚パネルの血液・空気コネクタ
に接続します。
3 
パネルの注入ボタンを押します。ボタンが点灯し、血液が患者
シミュレータに入ります。
4 
流れが止まったら、注入ユニットを外します。
5 
パネルの注入ボタンを押します。ライトが消えます。
注:注入ボタンを押す前に、患者シミュレータからチューブを
外してください。チューブを外す前にボタンを押すと、タンク
の排水が始まります。
内部血液リザーバーを空にする
1
空の血液注入ユニットを、右脚パネルの液体コネクタに接続 
します。
2 
内部リザーバーから血液がボトルに流れ出ます。
3 
流れが止まったら、血液コネクタを外します。
血液と液体の混合
クリアな液体と分泌物のシミュレーションを行うには:精製水のみ 
(約
3/4
まで)
液体注入ユニット
に注入し、キャップを締めます。
擬似血液を混ぜるには:
血液注入ユニット
に精製水を入れます。
レールダル疑似血液を
5
10
滴加えて混ぜ、キャップを締めます。
外部血液で患者シミュレータを作動させる
1
内部リザーバーを空にします。「内部血液リザーバーを空にする」
に記載されている指示に従ってください。
2 
内部リザーバーを空にしたら、血液注入ユニットを満たし、患者
シミュレータに接続します。
3 
パネルの注入ボタンを押します。ボタンが点灯し、血液が患者
シミュレータに入ります。
4 
出血シミュレーションを開始する前に、
60
秒間システムを充電
します。
警告:内部リザーバーが満杯の状態で満杯の血液注入ユニット
を患者シミュレータに接続すると、システムオーバーフローが
生じ、血液が右脚から流れ出ます。システムを何度もオーバー
フローさせると、製品に損傷が生じる場合があります。
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
S
i
m
M
a
n
B
l
o
o
d
F
i
l
l
U
n
i
t
S
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B
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t
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
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B
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F
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Fluid
Inlet
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Inlet
Activate
Filling
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
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B
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F
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S
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B
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F
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Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
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i
m
M
a
n
B
l
o
o
d
F
i
l
l
U
n
i
t
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
S
i
m
M
a
n
B
l
o
o
d
F
i
l
l
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M
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n
B
l
o
o
d
F
i
l
l
U
n
i
t
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
Fluid
Inlet
Air Out Blood
Inlet
Activate
Filling
S
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M
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n
B
l
o
o
d
F
i
l
l
U
n
i
t
液体流量の調整
1 
頸部スキンを外します。
2 
左右の鎖骨領域にあるリストリクターバルブを探します。
3 
<循環
&
分泌物> タブで分泌物を有効にし、希望する流量になる
までバルブを回して調整します。
注:バルブを完全に外さないようにしてください。少し回
すだけで調整できますので、ご注意ください。
4 
頸部スキンを交換します。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
20 21
セットアップ

セットアップ

創傷キットの接続
SimMan 3G
には、
2
つの創傷と、創傷を患者シミュレータスキンに取
り付けるための両面テープが含まれた創傷キットが付属しています。 
創傷を患者シミュレータの上半身の出血ポートに接続し、出血患者
のシミュレーションを行います。
1 
創傷キットから創傷を選択します。
2 
創傷のチューブを近くの血液ポートに接続します。
右図のとおり、ツイストコネクタ 
とロックコネクタがついた
4
の血液ポートがあります。
− 
創傷を取り付ける部分が 
清潔で乾いていることを 
確認してください。
− 
創傷の裏側に粘着テープを
貼ります。 
− 
創傷の粘着テープから保護
ライナーを外し、スキンの
希望箇所に貼り付けます。 
創傷の取り外し
創傷がまだ取り付けられている間に、蒸留水または脱イオン水で血
液ポートとチューブを洗い流します。液体が透明になって流れてく
るようになったら、排水口からチューブを外します。創傷を取り外
した後、テープの跡がある場合は、レールダル マネキンワイプで
患者シミュレータスキンをふき取ってください。
注:血液ポートから創傷を取り外す際、汚れがつかないよう患者
シミュレータスキンを布で覆ってください。
注:シミュレーションに臨場感を出すために、標準付属の四肢
と交換できる外傷モジュールを別途ご用意しています。
LLEAP
を使った重度出血のシミュ
レーション
LLEAP
から出血患者症例を開始します
出血患者シミュレーションを延長するには、倍率機能を使用します。
外部血液注入ユニットが空の場合は、擬似血液で満たした別の血液
注入ユニットと必ず交換してください。必要に応じてこのプロセス
を繰り返します。
注:出血シナリオ中に空の状態で外部注入ユニットを動作させ
ると、血液システムに空気が入り、読み込みが不正確になり
ます。
IV
カテーテル
右の
IV
アームには、初期設定で
US
カテーテルが付属しています。
追加の洗浄ポートが付いた国際カテーテル (ヨーロッパで一般的に
使用) と交換可能です。
US
カテーテル
国際カテーテル
注:カテーテル交換前にアームスキンを取り外してください。
患者シミュレータスキンを取り扱う際は、十分注意してくだ
さい。
IV
カテーテルの交換
1 IV
アームスキンのジッパーを下げて折りたたみ、
IV
カテーテル
モジュールを出します。
2 #4
ネジ回しを使用し、モジュールの
2
つのネジを緩め、アーム
から
IV
モジュールを出します。
3 IV
モジュールから
2
本の液体チューブを外します。
4 
古いモジュールを廃棄し、
IV
アームに挿入します。
5 2
本のねじを締め、スキンのジッパーを上げて元に戻します。
IV
カテーテルのサイズ特定
IV
モジュールには、
US
および国際
IV
モジュール用に色分けされた
IV
キャップが付いています。これで様々なカテーテルサイズのシミ
ュレーションを行います。
US IV
キャップ/国際
IV
キャップ
US IV
カテーテルのセットアップ
薬剤投与の設定
RFID
システムを使って擬似薬剤を投与できるよう、
SimMan 3G
US IV
カテーテルには薬剤投与用の注入口が一つ付いています。
IV
点滴と薬剤投与の設定
IV
点滴のシミュレーションをするには、国際カテーテルとチューブ
セットアップを表示の通り接続します。
蒸留水以外の液体で点滴ポートを使用することも可能ですが、注入口
には精製水のみをお使いください。
US IV
点滴の接続についての詳細は、レールダルヘルプデスク 
(
0120-993-559)
 までお問い合わせください。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
22 23
セットアップ

セットアップ

IV
液の投与
IV
システム内の詰まりを防ぐため、
SimMan 3G
で薬剤のシミュレー
ションを行う際は精製水のみを使用してください。 
許容される精製水の種類
蒸留水または
脱イオン水
IV
アームに薬剤を投与する際は、力をかけないようにしてください。
IV
アームシステムのプライミング
毎日最初のセッションを行う前に、
IV
アームのプライミングを必ず
行ってください。シミュレーション薬剤を投与する前に、逆流を防止
するため、
IV
システムに蒸留水を注入してください。
患者シミュレータを移動/輸送した場合、
IV
システムに気泡が入り、
再びプライミングを行う必要が生じることがあります。
余分な
IV
液の排水
IV
液体システムはオープンシステムです。
IV
液体は投与と同時に
排水されます。
各セッションを実施する前に
1 IV
オーバーフローチューブを、患者シミュレータの右腕の下
にある液体ドレーンに取り付けます。
2 
シミュレーション中、余分な液体が容器に排水されるようにし
ます。
IV
アームのクリーニング
製品の適切なお手入れの一環として、
IV
アームシステムを定期的に
クリーニングされることをお勧めします。
1
ヶ月に
1
2
回、
IV
アーム
システムを確実にクリーニングしてください。
注:
IV
液体システムがブロックしている場合は力を入れないで
ください。シミュレータの電源がオフになっている可能性があ
ります。
1 
シミュレータの電源がオンになっているか、また指示に従って
IV
アームが正しく接続されているかを確認します。
2 60%
70%
のイソプロパノールで満たしたシリンジを
IV
カテー
テルに接続し、
IV
アームシステムをイソプロパノールで洗い
流します。
3 
空気を重点したシリンジを
IV
カテーテルに接続し、空気がオー
バーフローチューブから出るまで
IV
アームに空気を送り込み
ます。
注:
IV
アームシステムにイソプロパノールなどの液体が充填
されたままシミュレータを保管しないでください。
LLEAP
を使用して
IV
アーム流量計を
キャリブレーションする
静脈血流量計をキャリブレーションするには:
1 LLEAP
の <ツール>、<メンテナンス> メニューをクリックし、
<静脈血流量計のキャリブレーション> オプションを選択します。
2 
静脈血流量計のキャリブレーションウィザードの画面上の指示
に従います。
3 
キャリブレーションが正常に完了すると、確認メッセージが表示
されます。
RFID
タグセットアップ
SimMan 3G RFID
(無線周波識別) システムにはアンテナの位置が
2
つあります。一つは口、もう一つは右腕です。
RFID
のタグが付
いたデバイスがアンテナ範囲に入ると、システムに自動的に登録
されます。自動薬剤認識機能を使うには、すべての注射器とデバイス
RFID
タグが付いていることを確認してください。
RFID
タグ付注射器/エアウエイデバイス
RFID
タグは、
SimMan 3G
薬剤/エアウエイタグキットに付属して
います。タグには、薬剤、薬剤濃度または機器名を識別するための 
情報があらかじめ印刷されています。
1 
選択した注射器やエアウエイデバイスに、細長い面ファスナー (
マジックテープなど) を取り付けてください。
2 
シールを使用する場合、
RFID
シールを印刷済み
RFID
タグに 
貼ってください。
注:タグを注射器に貼る際は、できるだけ針先に近い位置に
貼るようにしてください。
注:その他のデバイスにタグを貼る際は、シミュレータにで
きるだけ近付く部分に貼るようにしてください。 
独自の薬剤ラベルを
RFID
タグで使用することも可能です。薬剤識別
と濃度は、必ず
RFID
タグのコーディングと同一になるようにして
ください。
RFID
タグの使用
インストラクターが手動で薬剤および薬剤濃度を登録する方法につ
いての詳細は、
インストラクターモード
のヘルプファイルを参照
してください。
エアウエイデバイスでの
RFID
タグの使用
口の辺りで
RFID
を確実に認識させるために、
RFID
タグ付デバイス
をアンテナの範囲内に近づけてください。口アンテナの範囲は約
10 cm
です。
RFID
認識の
IV
設定
IV
ラインの延長チューブは、お手持ちのデバイスを使うことがで
きます。挿入位置が、
IV
ポート周辺にあるアンテナの範囲内に収
まるようにしてください。挿入位置が範囲外になると、薬剤が認識
されません。
IV
US
カテーテルの正しい設定方法と誤った設定方法については、
以下を参照してください。
アンテナの範囲内
アンテナの範囲外
RFID
タグが登録されるまで数秒かかることがあります。
注:一度に登録できる
RFID
機器は一台のみです。一度に複数
のデバイスをアンテナ範囲に入れないようにしてください。
AT
R
O
P
I
N
1
m
g
/
m
l
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
24 25
セットアップ

セットアップ

除細動パッドまたはアダプタ
プレートの接続
患者シミュレータの除細動は、半自動式除細動器や除細動器
のマニュアルモードを使って実行することができます。
除細動ルの使用
患者シミュレータには、除細動器トレーニング用ケーブルを
取り付けるための除細動コネクタが 2 (心尖部と胸骨) 付い
ています。レールダルでは、各種ブランドの除細動器に除細
動ケーブルをつなぐためのアダプタをご用意しております。
また、指定のトレーニング用除細動器パッドを除細動器コネ
クタの周りに取り付けることで、本物の除細動器電極と同じ
ように作動します。
患者シミュレータは、粘着シールの付いた本物の使い捨て除
細動器電極には対応していません。
除細動の使用
除細動器パドル付きの除細動器を患者シミュレータで使用す
るには、除細動器コネクタに指定のトレーニング用除細動器
アダプタプレートを取り付ける必要があります。
アダプタプレートを所定位置にしっかりと押し込みます。
注:患者シミュレータで除細動器を使用する際は必ず除
細動器メーカーの安全上の注意に従ってください。
除細動実施時
除細動中、除細動器や患者シミュレータに触れると感電する
危険性があります。患者シミュレータで除細動器を使用する
際は、すべての標準的安全措置を講じてください。
注:除細動器は必ず除細動器コネクタで作動させてく
ださ
い。
除細動中のオーバーヒーティングを防止するため、45 秒で連
3 回の除細動ショックとその後 1 分間の CPR を超えないペ
ースとしてください。
除細動の開始後30 分経過したら、15 分以上の中断をはさん
で再開してください。
注:4時間を超えて作動を繰り返さないでください。
警告と注意
警告:除細動器コネクタに液体をこぼさないようにして
ください。除細動器コネクタが濡れた状態のまま使用す
ると、シミュレータの除細動中に感電する危険がありま
す。
警告:除細動中、患者シミュレータを導電面や導電性の
物と接触させないでください。
警告:患者シミュレータがオフになっている場合、また
は患者シミュレータが正常に機能していない場合は、患
者シミュレータに除細動を行わないでください。
警告:上半身スキンがない状態で患者シミュレータの除
細動を行わないでください。
 警告:可燃性ガスあるいは高濃度酸素の環境下で患者シ
ミュレータに除細動を行わないでください。
 警告:患者シミュレータの胴体は、常に乾燥した状態に
しておいてください。除細動の前に患者シミュレータを
周辺温度に順応させてください。温度の急な変化(シミュ
レータを寒い環境から暖かい環境へ、あるいは暖かい環
境から寒い環境へ移動させること)により、ベースボー
ドに結露がたまり、感電の危険性が生じる場合がありま
す。
内部温度の大幅な上昇を検知するとSimMan 3Gモデルは
常に自動的にシャットダウンします。自動シャットダウ
ンが発生した場合、トレーニングセッションを再開する
前に患者シミュレータの熱を冷ましてください。冷却プ
ロセスを早めるには、上半身スキンを開きます。
警告:除細動トレーニング用ケーブルやマニュアル除細
動アダプタを接続する前に、患者シミュレータの除細動
器コネクタがしっかりと取り付けられていることを確認
してください。コネクタが緩んでいると感電する危険が
あります。
 注意:患者シミュレータの心電図コネクタを使って除細
動を行わないでください。患者シミュレータが破損しま
す。
注意:高温環境で使用している場合、強い除細動により
患者シミュレータの熱シャットダウンが起こる場合があ
ります。
注意:電極によって上半身スキンに穴があくのを防ぐた
め、患者用の導電除細動パッドや導電ジェルを塗らない
でください。
注意:患者シミュレータに自動心マッサージ器を使用し
ないでください。
血圧計カフの接続
患者シミュレータには、特別に調節された血圧計カフが付いてい
ます。使用前に、患者シミュレータの側面にある白い血圧コネクタに
チューブを接続します。
LLEAP
を使用した血圧計のキャリ
ブレーション
1
<ツール><メンテナンス>を選択し、<血圧計のキャリブレー
ション・・・>を選びます。
2
画面上のウィザードの指示に従ってキャリブレーションを行い
ます。
SpO2
プローブの接続
SimMan 3G SpO2
プローブは、
光ダイオードと光センサーでで
きています。ダイオードとセン
サーの間のビームが遮断される
と、
SpO2
プローブが接続され
ていることが
Patient Monitor
アプリケーションで登録され
ます。
1
プローブの
USB
プラグを患者
モニタ
PC
に接続します。
2
プローブは患者シミュレータの適切な部位ならどこでも設置
することができます。プローブが常にきちんと固定されている
ようにしてください。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
26 27
セットアップ

セットアップ

外性器モジュールの交換
SimMan 3G
にはあらかじめ中性外性器パッドが付いています。導尿
とカテーテル留置のシミュレーションを行うために、尿道カテーテル
が付いた男性あるいは女性外性器パッドと交換することができます。
注:外性器パッドの交換は、シミュレータの脚を外さずに行
えます。
1
パッドの上部をつかんで前方に引き下げ、患者シミュレータの
外性器を取り外します。
2
チューブやケーブルがあれば外します。
3
新しい外性器モジュールの尿チューブとカテーテルセンサー
ケーブルを、患者シミュレータ骨盤部の内側から膀胱モジュール
に接続します。
4
新しい外性器モジュールを患者シミュレータの骨盤部に付け直
します。
尿道カテーテルの挿入
尿道カテーテルを挿入する際は、常に水ベースの潤滑剤を十分に使用
してください。
以下のカテーテルサイズを使用してください。
女性器
– Foley 14Ch
および
Lofric 16Ch
男性器
– Foley 16Ch
および
Lofric 16Ch
義歯の交換
SimMan 3G
にはあらかじめソフト義歯一式が付いています。ソフト
セットはハード義歯セットと交換できます。
1
口から義歯を外します。
2
歯茎に新しい義歯一式を取り付け、歯がしっかり歯茎に固定
されるまで押し込みます。
3
固定する前に、新しい義歯一式が歯茎にきちんと収まっている
ことを確認してください。
出血モジュール(オプション)
はじめに
SimMan 3G
出血モジュールキットには、
SimMan 3G
に取り付けて出血
患者症例をシミュレートできる外傷モジュールが含まれています。
シミュレーションが完了したら、外傷モジュールを接続したままに
しておき、
「メンテナンス」
に記載されているクリーニング方法を
実施してください。
SimMan 3G
切断モジュール腕
SimMan 3G
銃創モジュール腕
SimMan 3G
切断モジュール脚
SimMan 3G
銃創モジュール脚
SimMan 3G
左腕の取り外し
1
衣服右側のジッパーを開きます。シャツを脱がせます。
2
上半身左側のジッパーを開きます。上半身スキンの片側を開
きます。
3
腹部の詰め物を片側に開きます。
4
ヒンジで固定された胸部プレートを持ち上げ、アームのボルト
にアクセスします。
5
左腕のネジをアレンキーで緩め、腕のケーブルをすべて外します。
LA PULSES BP
LA CONV
P
B
L
BP
PULSES
L
L
L
A
B
6
腕のソケットからケーブルの付いた腕を外します。
注:腕のネジを完全に外さないでください。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
28 29
セットアップ

セットアップ

SimMan 3G
切断または銃創モジュール腕の取
り付け
アームアダプタおよびアダプタネジは、切断または銃創モジュール
腕を
SimMan 3G
患者シミュレータに取り付けるために設計された
ものです。
1
アームアダプタを腕取付け金具の穴に、上半身内側からはめ込
みます。
注:アダプタの平らな面が胸部ヒンジのほうに向くようにして
ください。
LA PULSES BP
LA CONV
BP
U
PU
PU
PU
L
A PULS
PU
A PU
2
これでアダプタが設置できたので、外傷モジュール腕をアダプ
タネジで接続することができます。
3
切断モジュール腕からアダプタネジを通し、アームアダプタの
穴にネジを差し込みます。
4
上半身内部から片手でアダプタを固定します。ネジ回しを使って
アダプタネジを締めます。
注:腕が希望する可動域になるように、ネジを締めます。
5
切断モジュール腕の赤色のチューブを近くの上半身の血液ポート
に接続します。
注意:腕を過剰に回転させないでください。腕を過剰に回転
すると、赤色のビニルチューブが外れる恐れがあります。
SimMan 3G
左脚を外傷モジュール脚と交換する
1 SimMan 3G
の元の脚を取り外します。
「メンテナンス」
に記載
されている通りに上半身スキン腹部の詰め物を開きます。
2
股関節コネクタのネジを緩めます。脚のケーブルとチューブを
コネクタから外します。
3
ケーブルとチューブが付いた左脚を慎重に外します。
4
血液チューブが付いた切断または銃創モジュール脚を脚の
ソケットに挿入します。
5
血液チューブをコネクタの再度スロットに挿入します。コネクタ
を片手でネジ留めします。
6
脚チューブを、対応するチューブ(上半身内部に表示)に接続
します。
7
腹部の詰め物を閉じ、上半身スキンのジッパーを上げて元の
位置に戻します。
脛骨
IO
モジュールの交換と血液注入
1
脛骨
IO
バッグを脛骨チューブに取り付け、ピンチクラ
ンプを閉じます。
2
脚バンドを巻き上げ、脛骨
IO
モジュールを出します。
3 IO
テープを外します。脛骨
IO
ユニットを脚から外
します。
4
脛骨
IO
モジュールからチューブを外します。
5
脛骨
IO
シャーシから脛骨
IO
パッドを外します。
6
新しい脛骨
IO
と交換する前に、脛骨
IO
パッドで乳頭状
の突起が引っ込んでいることを確認してください。
7
新しい脛骨
IO
パッドをシャーシに取り付けます。
8
乳頭状の突起が前に出てユニットが固定されるまで、
パッドの裏側を親指で押して脛骨
IO
パッドを固定
します。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
30 31
セットアップ

セットアップ

9
脛骨
IO
ユニットを
30
35 ml
の血液で満たします。脛骨
パッドが満杯になっていることを確認してください。
10
脛骨チューブを脛骨
IO
ユニットに接続します。
11
脛骨
IO
パッドとシャーシを脚の穴に戻します。
12
テープを貼ってモジュールを固定します。
脚のスキンを脛骨モジュールまで巻き上げます。これで脛骨
IO
をシミュレーションで使用できるようになりました。
以下の機器は試験済みで、シミュレータでの使用向けに承認されています:
BIG Automatic Intraosseous Device
(
BIG
骨内医薬品注入キット)
EZ-IO-G3, 15G x 1”, 1.8 mm x 25 mm
Jamshidi® Illinois Bone Marrow Aspiration/Intraosseous Infusion Needle
(
Jamshidi®
イリノイ骨髄穿刺/骨内注入針)
18 Ga. 14 mm (9/16”)
38 mm (1 ½”)
注:
BIG
骨内医薬品注入キットの使用中は、血液の逆流が一切起こらない場合があります。
SimMan 3G
の輸送
SimMan 3G
シミュレーションシステムは、輸送や保管に便利な
2
つの
ケースで構成されています。一つは患者シミュレータの脚用で、
もう一つは上半身用です。
どちらにも伸長式ハンドルがついています。
注:
SimMan 3G
システムは、大半の民間航空会社の許容重量を
超えています。一部の部品を別途輸送する必要性が生じる場合
もあります。重量制限についての詳細は、該当する航空会社ま
でお問い合わせください。
輸送や保管の前に、上半身から脚を外してそれぞれのケースに収納
します。
脚の取り外し方法についての詳細は、
「左脚の取り付け/右脚の取
り付け」
を参照してください。
警告:スーツケースは重くなっています。人身傷害や物損が起
きないよう、輸送および保管中は常に完全に固定しておいてく
ださい。
どちらのケースも外観はほぼ同じですので、ご注意ください。
各ケースには、すべてのアクセサリを収納するコンパートメントが
あります。
発泡材が入った上半身ケース
発泡材が入った脚ケース
SimMan 3G
アクセサリについての詳細は、
「予備部品/消耗品と
アクセサリ」
を参照してください。
注:液体システムのいずれにもイソプロパノールや液体が入
ったままシミュレータを保管したり輸送したりしないでくだ
さい。
患者シミュレータを開梱する
収納方法と逆の順序で、患者シミュレータの上半身と脚を開梱
します。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
32 33
メンテナンス

メンテナンス

日常的なメンテナンス
SimMan 3G
患者シミュレータの寿命を長く保つために、以下の予防
措置が必要です。
IV
アーム
トレーニングが終わったら、システム内の液体を取り除くために、
IV
アームに空気を送り込みます。シリンジを
IV
カテーテルに接続し、
空気がオーバーフローチューブから出るまで
IV
アームに空気を送
り込みます。
液体システム
液体システムを使用したセッションが終わったら、内部液体リザー
バーを空にします。
「内部液体リザーバーを空にする」
を参照して
ください。
血液システム
当日のセッションが終わったら、創傷を取り付けたまま、蒸留水
または脱イオン水で血液システムを洗い流してください。これは、
血液システム内に残ったレールダル疑似血液を取り除いて、バルブ
やチューブを詰まらせないようにするためです。
患者シミュレータと
PC
の電源をオフにする
必要に応じてバッテリを充電します。
スキンの洗浄
湿った布でスキンを拭き、汚れを取ります。湿った布やリネンを外
します。創傷モジュールテープの接着剤の残りは、湿らした布で取
り除くことができます。
一般的なクリーニング
−
患者シミュレータと
PC
を元の状態に戻します。
− RFID
タグを全て回収し、次のセッション用に準備しておきます。
使い捨て部品
患者シミュレータの使用に応じて、消耗した、あるいは損傷を受け
たモジュールを交換します。
−
輪状甲状靭帯切開:輪状甲状靭帯テープ、頸部スキン
−
チェストドレーンモジュール胸膜
複数回使用可能な部品
−
液体フィルタ
−
静脈内カテーテルフィルター
− IV
カテーテル
−
気胸バルーン
− IO
モジュール(脛骨)
−
呼吸バルーン
−
肺バルーン
−
患者シミュレータスキン(身体、脚、腕)
保管および輸送時
IV
アーム
60%
70%
のイソプロパノールで
IV
アームを洗い流し、その後空気
を送り込みます。
IV
アームのクリーニング」
を参照してください。
液体と血液システム
保管する前に、シミュレータの液体と血液システムを
60%
70%
のイソプロパノールで洗い流し、システムにイソプロパノールが残
らないように乾燥させます。
「液体および血液システムのクリーニング」
の手順に従ってくだ
さい。
注:液体システムのいずれにもイソプロパノールや液体が入
ったままシミュレータを保管したり輸送したりしないでくだ
さい。
患者シミュレータの脚を上半身から外し、
SimMan 3G
の輸送」
図解に従い輸送ケースに詰めます。
液体および血液システムの定期的
なクリーニング
製品の適切なお手入れの一環として、液体および血液システムを
定期的にクリーニングされることをお勧めします。
1
ヶ月に
1
2
回、
液体および血液システムを確実にクリーニングしてください。
注:液体および血液システムに関するメンテナンス情報の詳細
については、「日常的なメンテナンス」を参照してください。
液体システム
液体システムを洗浄するには、以下の手順に従ってください。
システムの水分を取り除き空にする
1
シミュレータの電源がオンになっていることを確認します。
2
シミュレータの内部液体リザーバーが空になっていることを確認
します。
「内部液体リザーバーを空にする」
を参照してください。
3
注入パネルの注入ボタンを押します。注入ボタンのLEDインジ
ケータが点灯します。
4
空の注入ボトルを、注入パネルの液体および空気コネクタに
接続すると、内部リザーバーに空気が充填され始めます。
5
システムに空気を注入すると、残っていた水が噴き出す可能性が
あるため、シミュレータ頭部をタオルで覆うことを推奨します。
6
注入ボタンが有効になると、
LLEAP
の循環
&
分泌物タブが開くの
で、汗、耳、眼、鼻、口および尿(多尿)にチェックを入れます。
7
シミュレータからまったく液体が流れ出なくなるまで待ってから、
すべてのチェックを外します。
8
空の注入ボトルを外します。
イソプロパノールでシステムを洗浄する
9
イソプロパノールで満たした注入ボトルを、注入パネルの液体
および空気コネクタに接続すると、内部リザーバーにイソプロ
パノールが充填され始めます。
10 LLEAP
で、再度、汗、耳、眼、鼻、口および尿(多尿)にチェック
を入れます。
11
すべての排水口からイソプロパノールが流れ出なくなるまで待
ちます。
12
イソプロパノールでシステムが洗浄できたら、注入ボタンを
再度押してリザーバーへのイソプロパノールの注入を停止します。
これで注入ボタンの
LED
インジケータがオフになります。
13
イソプロパノール注入ボトルを約
30
秒間取り付けたままにして
おき、内部リザーバーを完全に空にします。
14 LLEAP
の分泌物ボックスのチェックをすべて外し、注入ボトル
を取り外します。
システムのイソプロパノールを取り除き空にする
15
空の注入ボトルを注入パネルに接続して上記の手順
3
7
を
繰り返し、空気を使って液体システムからイソプロパノールを
取り除きます。
16
再度注入ボタンを押すと、注入が停止するので(
LED
インジケー
ターがオフになる)、空の注入ボトルを取り外します。
注:液体システムにイソプロパノールなどの液体が充填された
ままシミュレータを保管しないでください。
血液システム
血液システムを洗浄するには、以下の手順に従ってください。
注:洗浄中に
LLEAP
ソフトウェア上で、タンクが空であると
警告表示されることがあります。洗浄中はこのメッセージを
無視してかまいません。
システムの水分を取り除き空にする
1
シミュレータの電源がオンになっていることを確認します。
2
シミュレータの内部血液リザーバーが空になっていることを確認
します。
「内部液体リザーバーを空にする」
を参照してください。
3
創傷キットを血液排出口に接続します。
「創傷キットの接続」
を参照してください。
4
注入パネルの注入ボタンを押します。注入ボタンの
LED
インジ
ケータが点灯します。
5
空の注入ボトルを、注入パネルの血液および空気コネクタに接続
すると、内部リザーバーに空気が充填され始めます。
6
注入ボタンが有効になると、
LLEAP
の循環
&
分泌物タブが開
きます。上部および下部ポートにチェックを入れ、隣のドロッ
プダウンメニューから動脈を選択します。出血率を最大にする
には、スライダーを右側に動かします。
7
シミュレータからまったく血液が流れ出なくなるまで待ってから、
すべてのチェックを外します。
8
空の注入ボトルを外します。
イソプロパノールでシステムを洗浄する
9
イソプロパノールで満たした注入ボトルを、注入パネルの血液
および空気コネクタに接続すると、内部リザーバーにイソプロ
パノールが充填され始めます。
10 LLEAP
で、上部および下部ポートに再度チェックをいれます
(動脈出血および最大血液量が選択されていることを確認します)。
11
透明な液体が排水口から流れ出るまで、血液システムを洗浄
します。
12
終了したら、注入ボタンを押して注入作業を停止します。注入
ボタンの
LED
インジケータがオフになります。
13
イソプロパノール注入ボトルを約
30
秒間取り付けたままにして
おき、内部リザーバーを完全に空にします。
14 LLEAP
で、すべてのボックスのチェックを外し、スライダーを
左端に移動させます。注入ボトルを外します。
システムのイソプロパノールを取り除き空にする
15
空の注入ボトルを注入パネルに接続して上記の手順
4
6
を繰
り返し、空気を使って血液システムからイソプロパノールを取
り除きます。
16
シミュレータから液体が出てこなくなるまで待ってから、注入
ボタンを一度押します。そうすると注入が停止します(
LED
インジケータがオフになります)。
17 LLEAP
ソフトウェアで、すべてのボックスのチェックを外し、
スライダーを左端に移動させます。注入ボトルと創傷を外します。
注:液体システムにイソプロパノールなどの液体が充填された
ままシミュレータを保管しないでください。
IV
アームの定期的なクリーニング
製品の適切なお手入れの一環として、
IV
アームシステムを定期的
にクリーニングされることをお勧めします。
1
ヶ月に
1
2
回、
IV
アームシステムを確実にクリーニングしてください。
注:
IV
液体システムがブロックしている場合は力を入れないで
ください。シミュレータの電源がオフになっている可能性があ
ります。
1
シミュレータの電源がオンになっているか、また
IV
アームが
正しく接続されているかを確認します。
「右腕の取り付け」
参照してください。
2 60%
70%
のイソプロパノールで満たしたシリンジを
IV
カテー
テルに接続し、
IV
アームシステムをイソプロパノールで洗い
流します。
3
空気を重点したシリンジを
IV
カテーテルに接続し、空気がオー
バーフローチューブから出るまで
IV
アームに空気を送り込み
ます。
注:
IV
アームシステムにイソプロパノールなどの液体が充填さ
れたままシミュレータを保管しないでください。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
34 35
メンテナンス

メンテナンス

SimMan 3G
ソフトウェアのインス
トールとアップグレード
SimMan 3G
ソフトウェアはインストール済みの状態で納品されます。
LLEAP
のアップデート時には、
Patient Monitor
SimDesigner
および
Session Viewer/SimView
のアップデートも必要か確認してください。
すべての利用可能なソフトウェアを同時にアップデートするようにし
てください。以下の順でソフトウェアをインストール/アップデート
してください
1
インストラクター
PC
のソフトウェアをアップデートします。
以下の
「インストラクター
PC
と患者モニタ
PC
を参照してく
ださい。
2
患者モニタ
PC
のソフトウェアをアップデートします。
47
ページの
「インストラクター
PC
と患者モニタ
PC
を参照
してください。
3
患者シミュレータのソフトウェアをアップデートします。
以下の
Simulator Firmware & Network Fixer
を参照してくだ
さい。
インストラクター
PC
と患者モニタ
PC
1
コンピュータの電源を入れ、
SimMan 3G
アプリケーションが起動
していないことを確認します。
2
お使いのコンピュータから
SimMan 3G
ソフトウェアをアンイン
ストールしないでください。最新版の
SimMan 3G
とレールダル
ディブリーフビューアを、
www.laerdal.com/downloads
からダウ
ンロードしてください。
SimMan 3G
を選択し、<ダウンロード>
を押し、画面上の指示に従ってインストールしてください。
3
インストールメニューで、<
SimMan 3G
ソフトウェアのインス
トール>ボタンを一度クリックします。コンピュータへのファ
イルのコピーが開始されます。
注:コピーには約
2
3
分かかります。コピープロセスが終了
したら、インストールウィザードの指示に従ってください。
注:インターネットに接続したまま起動した場合には、ソフト
ウェアは自動でアップデートされます。
Simulator Firmware & Network Fixer
患者シミュレータソフトウェアのアップデートは、
Simulator Firmware
& Network Fixer
アプリケーションで処理されます。患者シミュレータ
ソフトウェアをアップデートするには、
Simulator Firmware & Network
Fixer
ヘルプ」
の指示に従ってください。
注意:患者シミュレータソフトウェアのアップデート中に患者
シミュレータの電源をオフにしないでください。
ルーターの取り外し/交換
ルーターを交換したり取り外したりすることができます。その前に、
患者シミュレータの電源を切ってください。
骨盤部を開きルーターを探します。
2
本の
LAN
ケーブルと黒い電源
ケーブルを外します。
ルーターなしで患者シミュレータを動作させたい場合は、
2
本の
LAN
ケーブルの間にスルーアダプタを取り付けてください。
新しいルーターを取り付けたい場合は、電源ケーブルを
DC
プラグに
差し込み、
LAN
ケーブルをもう一度ルーターに取り付けてください。
上半身を開く
以下の手順に備えて、患者シミュレータの上半身を開きます。
四肢の取り付けや交換
−
患者シミュレータの脚と腕の取り付け/取り外し
− IV
アームまたは外傷アームとの交換
メンテナンス作業
−
患者シミュレータバッテリの交換
−
気胸バルーン、呼吸バルーン、肺バルーン、
IO
モジュールおよび
チェストドレーンモジュールの交換
−
胴体スキンの交換
−
使用前点検の実施
− WLAN
アダプタの取り外し
上半身スキンを開くには、
1
患者シミュレータの左肩と上半身にあるジッパーを開きます。
2
外性器パッドを外し、骨盤部からスキンフラップを外します。
3
上半身スキンを片側に折りたたみます。
4
接続チューブやケーブルを引っ張らないよう注意しながら、
腹部の詰め物を片側に寄せます。
注:腹部の詰め物を患者シミュレータに接続しているチューブ
やケーブルは外さないでください。
5
腹部の詰め物を交換して上半身スキンを閉じるには、ステップ
1
から
4
を逆の順序で行ってください。
左脚の取り付け
注:広くて平らな場所で患者シミュレータの組み立てを行って
ください。右脚の前に左脚を取り付けます。
上半身を開き、股関節コネクタにアクセスします。上半身を開くに
は、
「上半身を開く」
のステップ
1
4
に従ってください。
1
左脚のボルトとケーブルを骨盤部ソケットに合わせます。
2
脚のボルトとケーブルをソケットを通して上半身側に出します。
ケーブルやチューブで脚を引っ張らないでください。
3
ぴったりはまるよう、脚を骨盤部に向けて慎重に押し込みます。
ケーブルやチューブを挿入するための
サイドスロット付股関節コネクタ(右図)
4
コネクタの丸くなっている側を下に向
けます。足のケーブルとチューブを
コネクタのサイドスロットに入れます。
5
ケーブルに沿ってコネクタを下向きに
スライドさせ、足のボルトに固定し
ます。ナットとボルトの位置が合っており、すべてのケーブルと
チューブがコネクタ内に固定されていることを確認してください。
6
コネクタを左のボルトにねじ留めします。チューブやケーブル
をねじらないようにしてください。股関節コネクタで脚が自由
に回転する程度にコネクタを締めます。
7
次ページの表に記載されているとおりに、対応する脚チューブ
とケーブルを接続します。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
36 37
メンテナンス

メンテナンス

左脚から骨盤部-ケーブルとチューブについて
名称/ラベル チューブ/ケーブルの色 コネクタ説明
Left Pedal
灰色のケーブル 金属製の黒色コネクタ
Popliteal
灰色のケーブル 金属製の黒色コネクタ
右脚の取り付け
左脚を取り付ける際と同じように注意してください。
1
右脚のボルトとケーブルを骨盤部ソケットに合わせます。脚の
ボルトとケーブルを骨盤ソケットに通します。
2
ぴったりはまるよう、脚を骨盤部に向けて慎重に押し込みます。
3
ケーブルとチューブをコネクタに固定します。コネクタを左の
ボルトにねじ留めします。
4
以下の表に記載されているとおりに、対応するチューブとケー
ブルを接続します。
右脚から骨盤部-ケーブルとチューブについて
名称/ラベル チューブ/ケーブルの色 コネクタ説明
Blood Right leg
赤色の透明チューブ 黒色のツイストロック
型コネクタ
Right leg
黒色のハーネスケー
ブル
黒色の長方形コネクタ、
4
リード
Fluid from leg
青色チューブ 白色のツイストロック
型コネクタ
Air from leg
無色透明チューブ 白色のツイストロック
型コネクタ
左腕の取り付け
「上半身を開く」
のステップ
1
から
4
に記載されているとおりに
上半身を開きます。
以下の手順を逆の順序で行い、腕を外します。
1
左腕の軸を肩のソケットに合わせます。
2
腕の軸がスムーズに入るように、肩のねじが十分に緩められて
いることを確認してください。
3
腕の軸のケーブルを肩のソケットに通します。
4
軸が取り付け金具の内部にぴったり重なるよう、肩の取り付け
金具に腕の軸を慎重に押し込みます。
5
六角レンチで肩のねじを締めます。
LA PULSES BP
LA CONV
P
B
L
BP
PULSES
L
L
L
A
B
6
腕のケーブルを、上半身の対応接続箇所に接続します。
左腕から上半身-ケーブルとチューブについて
名称/ラベル チューブ/ケーブルの色 コネクタ説明
LA Pulses
灰色のケーブル 黒色の長方形コネクタ、
6
リード
BP
灰色のケーブル 黒色の長方形コネクタ、
2
リード
LA Conv
黒色のハーネスケー
ブル
黒色の長方形コネクタ、
8
リード
右腕の取り付け
「上半身を開く」
のステップ
1
から
4
に記載されているとおりに
上半身を開きます。
以下の手順を逆の順序で行い、腕を外します。
1
腕の軸を肩のソケットに合わせます。
2
腕の軸のケーブルを肩のソケットに通します。
3
取り付け金具の内部にぴったり重なるよう、取り付け金具に軸
を押し込みます。
4
六角レンチで肩のねじを締めます。
JAW ANT RIGHT
ARM
LA CONV
JAW
AN
5
以下のように対応ケーブルを接続します。
右腕から上半身-ケーブルとチューブについて
名称/ラベル チューブ/ケーブルの色 コネクタ説明
Right Arm
黒色のハーネスケー
ブル
黒色の長方形コネクタ、
4
リード
Jaw Ant
同軸 丸型銀色コネクタ
To LA Conv
黒色の絶縁材 黒色の長方形コネクタ、
8
リード
IV
アームカテーテル/フィルタの
交換
損傷を受けた場合や、液体注入時の抵抗が不自然に高くなった場合
は、
IV
カテーテルモジュールを交換してください。
1 IV
アームスキンのジッパーを下げて折りたたみ、
IV
カテーテル
モジュールを出します。
2 #4
ネジ回しを使用して
4
つのネジを外し、アームから
IV
モジ
ュールを出します。
3 IV
カテーテルを持ち上げて引き出し、フィルタが格納された
凹部を見つけます。
4 IV
フィルタを引き出し、新しいフィルタと交換します。
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
38 39
メンテナンス
 
メンテナンス

輪状甲状靭帯テープ/頸部スキン
の交換
輪状甲状靭帯を穿刺した後、新しいシミュレーションセッションを
開始する前に、穴があいた部分を貼りなおしてください。
1
頸部スキンを取り外します(首の後ろに面ファスナーがあります)
2
古い輪状甲状靭帯テープを取り外します。
3
新しい輪状甲状靭帯テープと交換します。
4
患者シミュレータの換気中に漏れが生じないよう、輪状甲状靭帯
テープが開口部を完全に覆い、封じていることを確認してくだ
さい。
胸部ドレーン胸膜の交換
胸部ドレーンモジュールの胸膜スキンは、使用後毎回交換してく
ださい。
1
上半身スキンを開き、胸部からモジュールを外します。
2
古い胸膜スキンを外し、新しいスキンと交換し、モジュールを
交換します。
気胸バルーンの交換
脱気を繰り返し行った後は、バルーンを交換
してください。
1
上半身スキンを開き、胸部プレートを出
します。胸部プレートを持ち上げて、胸部
プレートアセンブリの側面スロットにある
気胸バルーンを出します。
2
使用済みの気胸バルーンを引き出します。
3
チューブを切断し、古いバルーンを捨てます。
4
新しいバルーンをスロットに挿入します。
5
新しいバルーンにチューブを接続し直します。
呼吸バルーンの交換
呼吸バルーンに漏れや損傷がある場合、交換が
必要です。
1
上半身スキンを開き、胸部プレートを出
します。胸部プレートアセンブリの両側に
一つずつバルーンがあります。
2
バルーンからチューブを外します。
3
使用済みバルーンを捨てます。
4
新しいバルーンを挿入します。
5
新しいバルーンにチューブを接続し直します。
左脚から骨盤部-チューブについて
名称/ラベル チューブの色 コネクタ説明
Pneum L
シリコン バーブコネクタ
Pneum R
シリコン バーブコネクタ
Chest L
シリコン バーブコネクタ
Chest R
シリコン バーブコネクタ
注意と警告機能セットアップメンテナンス消耗品 トラブルシューティング
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