DYNACORD L Series & C Series ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
L Series and C Series FIR-Drive Power
Amplifiers
ja
Installation manual
L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers 目次 | ja 3
Bosch Sicherheitssysteme GmbH Installation manual 2017.10 | 02 |
目次
1
安全性 4
1.1 安全メッセージの説明 4
1.2 安全に関する重要事項 4
1.3 安全上のご注意 6
1.4 FCC 6
1.5 注意事項 7
2
本書について 8
2.1 本書の目的 8
2.2 電子版ドキュメント 8
2.3 対象者 8
2.4 概要情報 8
3
システム概要 10
3.1 用途 10
3.2 機能 10
3.3 開梱と検査 10
3.4 梱包内容 10
4
計画情報 12
5
設置 13
5.1 動作電圧 13
5.2 電源 13
5.2.1 L シリーズ 13
5.2.2 C シリーズ 13
5.3 取り付け 13
5.4 通気 14
6
コントロール、インジケータ、接続 16
6.1 L シリーズアンプ 16
6.2 C シリーズアンプ 17
6.3 冷却ファン 17
6.4 グラウンドリフト 18
6.5 USB B コネクタ 18
6.6 パワーリモート 18
6.7 電源オン遅延 18
6.8 GPI/GPO 18
6.9 パワー出力 19
6.9.1 L シリーズアンプ 19
6.9.2 C シリーズアンプ 20
6.10 音声入力の配線 21
6.10.1 XLR 型コネクタの音声入力配線 21
6.10.2 ユーロブロック型コネクタの音声入力配線 22
7
パワーアンプのメニュー操作 23
7.1 アンプおよび DSP コントロール 23
7.2 DSP コントロールユニット 23
7.3 工場プリセット 25
8
テクニカルデータ 28
8.1 C シリーズのダイレクトドライブ出力電力 33
8.2 電源動作と発生温度 33
8.3 ブロック図 38
8.4 寸法 40
4
ja | 安全性 L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers
2017.10 | 02 | Installation manual Bosch Sicherheitssysteme GmbH
1 安全性
1.1 安全メッセージの説明
このマニュアルでは、4 種類の標示が使用されています。 標示の種類は、指示に従わなかった場合に
生じる影響と緊密な関係があります。 これらの標示を深刻度の低いものから順に示します。
注記!
追加情報が含まれています。 通常、この注意項目に従わなくても、機器の損傷や人体の怪我といっ
た結果にはなりません。
!
注意!
この警告に従わない場合、機器や所有物が損傷したり、人体に軽傷を及ぼしたりすることがありま
す。
!
警告!
この警告に従わない場合、機器や所有物に深刻な損傷が発生したり、人体に重傷を及ぼしたりするこ
とがあります。
危険!
この警告に従わない場合、重傷や死に至ることがあります。
1.2 安全に関する重要事項
危険!
三角形の中の稲妻の記号は、本装置内部の高電圧、絶縁されていない電線、接点の存在を示します。
これらに触れた場合、重大な感電事故のおそれがあります。
!
警告!
三角形の中の感嘆符の記号は、関連する操作およびサービスに関する重要な指示が機器のドキュメン
トに記載されていることを示します。
1. 安全に関する注意事項を必ず読んでください。
2. 安全に関する注意事項は安全な場所に保管してください。
3. すべての警告に留意してください。
4. すべての重要事項を遵守してください。
5. 近くに水がある場所で本装置を操作しないでください。
6. 本装置の清掃には必ず乾いた布を使用してください。
L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers 安全性 | ja
5
Bosch Sicherheitssysteme GmbH Installation manual 2017.10 | 02 |
7. 通気口をふさがないでください。本装置を設置する際には、必ずメーカーの手順を参照してくだ
さい。
8. ヒーター、オーブン、その他の熱源の近くに本装置を設置しないでください。
9. 注: 本装置は、必ず安全用アース端子がついた電源に接続してください。付属の電源ケーブルの
安全用アース接続機能を無効にしないでください。付属のケーブルのプラグが電源コンセントに
適合しない場合は、電気工事店に連絡してください。
10. 電源ケーブルの上に人や物が乗らないように注意してください。特に本装置のコネクタと電源プ
ラグの近くで、電源ケーブルがつぶされないように十分に注意を払ってください。
11. メーカー認定のアクセサリ/拡張品だけを使用してください。
12. 落雷のおそれがある場合、あるいは長期間使用しない場合は、電源プラグを抜いてください。た
だし、本装置を避難システムの一部として使用している場合は該当しません。
13. サービスや修理は、必ず訓練を受けたカスタマーサービス技術者に依頼してください。電源ケー
ブルやプラグが損傷したり、液体やその他の物が本装置内部に入ったり、本装置を雨の中で使用
したり、濡らしたり、落下させたり、その他何らかの損傷が発生するか、本装置が正常に動作し
ない場合は、ただちにサービスを依頼してください。
14. 水滴や水しぶきが本装置内部に侵入しないようにしてください。本装置の上には、花瓶や飲み物
のコップなど、液体が入った物を置かないでください。
15. 本装置の電圧を完全にゼロにするには、電源プラグをコンセントから抜きます。
16. 本装置を設置する際には、プラグに簡単に手が届くようにしてください。
17. 火のついたロウソクなどの裸火を本装置の上に置かないでください。
18. この保護クラス I 装置は、必ず安全用アース端子がついた電源コンセントに接続してくださ
い。
注意!
カート、スタンド、ブラケット、テーブルは、本装置に付属するメーカー指定のものを使用してくだ
さい。カートを使用して本装置を移動する場合、運搬する機器とカート自体がひっくり返ったり、人
に怪我をさせたり、物を損傷したりしないように注意してください。
重要なサービス情報
!
注意!
このサービス情報は、資格を有するサービス担当者のみが使用してください。感電の危険性を回避す
るため、有資格者以外の方は操作手順に記載されているメンテナンス作業以外の行為を行わないでく
ださい。サービスや修理は、必ず訓練を受けたカスタマーサービス技術者に依頼してください。
1. 本装置の修理作業は、EN 60065 (VDE 0860) に指定されている安全基準に従って行う必要があり
ます。
2. 本装置のカバーを開けた状態で電源に接続して作業を行う場合は、電源絶縁トランスを使用する
必要があります。
3. アップグレードセットによる変更、電源電圧の切り替え、またはその他の変更を行う際には、本
装置の電圧をゼロにする必要があります。
4. 電圧がかかる部品と、接触の可能性がある金属部品 (金属製筐体など) の間、あるいは電源の極
の間の最小距離は 3 mm であり、これ以上の距離を常に確保する必要があります。
5. 電圧がかかる部品と、電源に接続されていない (二次) 回路部品の間の最小距離は 6 mm であ
り、これ以上の距離を常に確保する必要があります。
6. 回路図 (注) で安全記号が記されている特殊な部品は、必ず同じ部品と交換する必要がありま
す。
7. 回路に承認されていない変更を行うことは禁止されています。
8. 関連する業界団体によって発行され、修理の場所に適用される保護手段を遵守する必要がありま
す。これには、作業場の性質と構成が含まれます。
6
ja | 安全性 L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers
2017.10 | 02 | Installation manual Bosch Sicherheitssysteme GmbH
9. MOS コンポーネントの取り扱いに関するガイドラインを遵守してください。
危険!
安全部品 (同じ部品と交換すること)
1.3 安全上のご注意
スピーカーシステムの損傷と人体の保護
パワーアンプはきわめて大きい出力を供給するため、人体や接続したスピーカーシステムに対して危
険を及ぼす可能性があります。高い出力電圧によって、接続したスピーカーシステムが損傷したり、
場合によっては破壊されたりすることがあります。これは特に、アンプをブリッジモードで動作させ
た場合に当てはまります。スピーカーを接続する前に、スピーカーシステムの仕様を参照して、連続
およびピークパワー処理能力を確認してください。アンプのフロントパネルの入力レベルコントロー
ルを下げて増幅率を低くした場合でも、入力信号が十分に大きい場合にはフルパワー出力が生じるこ
とがあります。
危険!
スピーカー/パワー出力での危険
パワーアンプの出力コネクタには、危険な高電圧出力が生じることがあります。
感電事故を防ぐため、パワーアンプの動作中に露出したスピーカーケーブルに触れないでください。
危険!
稲妻の記号がついた端子は感電の危険があり、これらの端子に外部配線を接続する場合は、訓練を受
けた作業員が行うか、既成のリード線を使用する必要があります。
危険!
一次タップ付きのトランスを備えたスピーカーをアンプに接続した場合、動作中にトランスのタップ
に危険な高電圧が生じる可能性があります。
このため、該当する安全規制に従ってタップを絶縁する必要があります。
1.4 FCC
重要
: 本製品を改造しないでください。製造元から明確に許可を得ないで変更または改造した場合、
FCC からユーザーに付与された本製品の使用権限が無効になることがあります。
注記!
この製品は、FCC 基準パート 15 に準ずる Class B のデジタルデバイスの制限事項に準拠していま
す。これらの制限事項は、住宅地域で使用した場合に生じる可能性のある電磁障害を規制するために
制定されたものです。本製品は高周波エネルギーを生成し使用しています。また、高周波エネルギー
を放射する可能性があるため、指示に従って正しく設置しなかった場合は、無線通信に障害を及ぼす
可能性があります。ただし、特定の地域では障害が発生しない保証はありません。
本製品がラジオやテレビの受信に障害を与えていないか、またはラジオやテレビ、通信機器から受信
障害を受けていないかどうかは、本製品の電源をオン、オフすることで判断できます。受信障害が発
生している場合には、以下の方法で障害を改善することをお勧めします。
受信アンテナの方向または設置位置を変える。
本製品と受信機の距離を離す。
本製品と受信機の電源系列を別の回路にする。
販売店またはラジオ、TV、通信機器の専門技術者に問い合わせる。
L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers 安全性 | ja
7
Bosch Sicherheitssysteme GmbH Installation manual 2017.10 | 02 |
1.5 注意事項
古い電気・電子機器
すでに修理対応が終了した電気・電子装置は分別して収集し、環境適合のリサイクルに出すことが義
務付けられています (電気・電子機器廃棄物に関する欧州指令に準拠)。
古い電気・電子装置の廃棄には、各国が導入する回収システムを利用してください。
著作権および免責事項
All rights reserved.形態や媒体を問わず、電子的、機械的、フォトコピー、録画、またはその他の
方法で、発行者の書面による許可なく本書の内容の一部またはすべてを複製または転送することは禁
じられています。情報の転載および引用許可を申請する場合は、Dynacordまでご連絡ください。
内容および図は、予告なく変更されることがあります。
8
ja | 本書について L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers
2017.10 | 02 | Installation manual Bosch Sicherheitssysteme GmbH
2 本書について
2.1 本書の目的
この取扱説明書の目的は、L シリーズ FIR-Drive パワーアンプおよび C シリーズ FIR-Drive パワー
アンプハードウェア製品の設置、設定、操作および保守を行うために必要な情報を提供することで
す。
製品を使用する前に、本書をよく読んで、安全情報、機能、アプリケーションについて理解しておい
てください。
2.2 電子版ドキュメント
本書は、Adobe Portable Document Format (PDF) の電子版ドキュメントで提供されています。
Dynacord 製品の詳細については、www.dynacord.com の製品関連情報を参照してください。
2.3 対象者
この取扱説明書は、L/C シリーズパワーアンプシステムを設置、操作および使用する人を対象として
います。
2.4 概要情報
次の表に、ファミリー内の製品の CTN (型式番号) と対応する製品名を示します。
CTN 製品説明
L シリーズ
L1300FD-AU DSP パワーアンプ、2x650W AU
L1300FD-CN DSP パワーアンプ、2x650W CN
L1300FD-EU DSP パワーアンプ、2x650W EU
L1300FD-JP DSP パワーアンプ、2x650W JP
L1300FD-UK DSP パワーアンプ、2x650W UK
L1300FD-US DSP パワーアンプ、2x650W US
L1800FD-AU DSP パワーアンプ、2x950W AU
L1800FD-CN DSP パワーアンプ、2x950W CN
L1800FD-EU DSP パワーアンプ、2x950W EU
L1800FD-JP DSP パワーアンプ、2x950W JP
L1800FD-UK DSP パワーアンプ、2x950W UK
L1800FD-US DSP パワーアンプ、2x950W US
L2800FD-AU DSP パワーアンプ、2x1400W AU
L2800FD-CN DSP パワーアンプ、2x1400W CN
L2800FD-EU DSP パワーアンプ、2x1400W EU
L2800FD-JP DSP パワーアンプ、2x1400W JP
L2800FD-UK DSP パワーアンプ、2x1400W UK
L2800FD-US DSP パワーアンプ、2x1400W US
L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers 本書について | ja
9
Bosch Sicherheitssysteme GmbH Installation manual 2017.10 | 02 |
CTN 製品説明
L3600FD-AU DSP パワーアンプ、2x1800W AU
L3600FD-CN DSP パワーアンプ、2x1800W CN
L3600FD-EU DSP パワーアンプ、2x1800W EU
L3600FD-JP DSP パワーアンプ、2x1800W JP
L3600FD-UK DSP パワーアンプ、2x1800W UK
L3600FD-US DSP パワーアンプ、2x1800W US
C シリーズ
C1300FDi-AU DSP パワーアンプ、2x650W、設備用 AU
C1300FDi-CN DSP パワーアンプ、2x650W、設備用 CN
C1300FDi-EU DSP パワーアンプ、2x650W、設備用 EU
C1300FDi-JP DSP パワーアンプ、2x650W、設備用 JP
C1300FDi-UK DSP パワーアンプ、2x650W、設備用 UK
C1300FDi-US DSP パワーアンプ、2x650W、設備用 US
C1800FDi-AU DSP パワーアンプ、2x950W、設備用 AU
C1800FDi-CN DSP パワーアンプ、2x950W、設備用 CN
C1800FDi-EU DSP パワーアンプ、2x950W、設備用 EU
C1800FDi-JP DSP パワーアンプ、2x950W、設備用 JP
C1800FDi-UK DSP パワーアンプ、2x950W、設備用 UK
C1800FDi-US DSP パワーアンプ、2x950W、設備用 US
C2800FDi-AU DSP パワーアンプ、2x1400W、設備用 AU
C2800FDi-CN DSP パワーアンプ、2x1400W、設備用 CN
C2800FDi-EU DSP パワーアンプ、2x1400W、設備用 EU
C2800FDi-JP DSP パワーアンプ、2x1400W、設備用 JP
C2800FDi-UK DSP パワーアンプ、2x1400W、設備用 UK
C2800FDi-US DSP パワーアンプ、2x1400W、設備用 US
C3600FDi-AU DSP パワーアンプ、2x1800W、設備用 AU
C3600FDi-CN DSP パワーアンプ、2x1800W、設備用 CN
C3600FDi-EU DSP パワーアンプ、2x1800W、設備用 EU
C3600FDi-JP DSP パワーアンプ、2x1800W、設備用 JP
C3600FDi-UK DSP パワーアンプ、2x1800W、設備用 UK
C3600FDi-US DSP パワーアンプ、2x1800W、設備用 US
10
ja | システム概要 L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers
2017.10 | 02 | Installation manual Bosch Sicherheitssysteme GmbH
3 システム概要
3.1 用途
L シリーズおよび C シリーズパワーアンプは、コンサート、クラブ、スポーツ会場、HOW などのライ
ブおよび固定設備オーディオアプリケーション用のプロフェッショナルスピーカーを駆動するために
設計されています。
3.2 機能
L シリーズ
ライブパフォーマンス用 DSP アンプ
FIR-Drive テクノロジによるプロフェッショナルスピーカープロセッシングを内蔵
市場をリードする音響パフォーマンスと堅牢な信頼性
真の 2 Ω の安定性
直観的なシステムコントロールソフトウェアによる容易なセットアップとコントロール
C シリーズ
設備用 DSP アンプ、ユーロブロックコネクタ
FIR-Drive テクノロジによるプロフェッショナルスピーカープロセッシングを内蔵
市場をリードする音響パフォーマンスと堅牢な信頼性
ローインピーダンス および 70/100V 動作、省電力スタンバイモード
直観的なシステムコントロールソフトウェアによる容易なセットアップとコントロール
3.3 開梱と検査
パッケージを注意深く開き、パワーアンプを取り出します。パワーアンプの筐体に輸送中の損傷がな
いかどうか検査します。アンプは、完全な状態でお客様の元に届けられるよう、工場出荷前に綿密に
検査され、テストされています。パワーアンプに損傷を発見した場合は、ただちに運送業者に連絡し
てください。輸送中の損害の補償を請求できるのは、受取人であるお客様だけです。運送業者による
検査のために、段ボール箱と梱包材料はすべて保管しておいてください。
パワーアンプに外見上損傷がない場合でも、段ボール箱と梱包材料は保管しておくことをお勧めしま
す。
!
注意!
パワーアンプを輸送する際には、必ず元の梱包材を使用してください。
パワーアンプを輸送する際には、必ず元の箱と梱包材料を使用してください。メーカーによる元の梱
包と同じ方法でパワーアンプを梱包することで、輸送中の損傷に対する最大限の保護を実現できま
す。
3.4 梱包内容
数量 梱包物
1 DSP アンプ
1 電源コード
1 USB ケーブル
1 設置マニュアル
1 安全に関する重要事項カード
表.3.1:
L シリーズ
L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers システム概要 | ja
11
Bosch Sicherheitssysteme GmbH Installation manual 2017.10 | 02 |
数量 梱包物
1 DSP アンプ
1 電源コード
1 USB ケーブル
1 ユーロブロック GPIO コネクタ (6 極)
1 ユーロブロック出力コネクタ (4 極)
2 ユーロブロック入力コネクタ (3 極)
1 電源リモートコネクタ (2 極)
1 設置マニュアル
1 安全に関する重要事項カード
表.3.2:
C シリーズ
購入日と出荷日が記載された送り状は安全な場所に保管しておいてください。
12
ja | 計画情報 L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers
2017.10 | 02 | Installation manual Bosch Sicherheitssysteme GmbH
4 計画情報
次のことを守ってください。
メーカー指定の設置用資材を使用する。
製品の外側または内部に液体をこぼさない。
埃のないきれいな環境で設置を行う。
19 インチユニットの排気を妨げない。
製品を設置したい場所の近くに、十分な定格の電源コンセントがある。
19 インチユニットの背面にコネクタや配線のための十分なスペースがあり、容易に手が届く。
最新のユーザーマニュアル、ファームウェア、またはソフトウェアについては、www.dynacord.com の
製品関連情報を参照してください。
L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers 設置 | ja
13
Bosch Sicherheitssysteme GmbH Installation manual 2017.10 | 02 |
5 設置
5.1 動作電圧
パワーアンプの電源は、MAINS IN コネクタを通じて供給されます。付属の電源コード以外は使用しな
いでください。設置作業中は、パワーアンプを決して電源に接続しないでください。パワーアンプを
接続する電源が、形式プレートに記載されている要件を満たすことを確認してください。
5.2 電源
L シリーズの電源ボタンは、アンプパネルの前面にあります。C シリーズの電源スイッチは、アンプ
パネルの背面にあります。
5.2.1 L シリーズ
フロントパネルの電源ボタンは、パワーアンプを電源から切り離します。電源ボタンを押すと、パワ
ーアンプの電源がオンになります。ソフトスタート回路によって電源突入電流のピークが補償され、
アンプをオンにしたときに AC 電源のヒューズが遮断されるのを防ぎます。スピーカーシステムのス
イッチオンは出力リレーによって約 2 秒間遅らされます。これは、電源オン時のノイズによってスピ
ーカーから雑音が発生するのを防ぐためです。
図5.1:
フロントパネルの電源ボタン (L シリーズ)
5.2.2 C シリーズ
リアパネルの電源スイッチは、パワーアンプを電源から切り離します。電源スイッチを ON にする
と、パワーアンプの起動が始まります。ソフトスタート回路によって電源突入電流のピークが補償さ
れ、パワーアンプをオンにしたときに電源の自動遮断が動作するのを防ぎます。スピーカーシステム
のスイッチオンは出力リレーによって約 2 秒間遅らされます。これは、電源オン時のノイズによって
スピーカーから雑音が発生するのを防ぐためです。この遅延時間の間は、PROTECT-LED が点灯し、フ
ァンが高速回転します。これは、すべての保護機能が正常に動作していることを示します。
図5.2:
リアパネルの電源スイッチ (C シリーズ)
5.3 取り付け
L シリーズおよび C シリーズアンプは、一般的な 19 インチラックケースに設置できるように設計さ
れています。図に示すように、パワーアンプ前面のラックマウント金具を、4 本のねじとワッシャで
固定します。
パワーアンプを設置したラックケースを運搬する必要がある場合には、アンプの背面も追加で固定す
る必要があります。そうしないと、パワーアンプやラックケースを損傷する可能性があります。図に
示すように、4 個のケースナットとねじでパワーアンプを固定します。パワーアンプ固定用のブラケ
ットがアクセサリとして用意されています。
14
ja | 設置 L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers
2017.10 | 02 | Installation manual Bosch Sicherheitssysteme GmbH
図5.3:
パワーアンプのラックへの取り付け、前面 (左) と背面 (右)、オプションの RMK-15 を示す
5.4 通気
冷却ファンを備えたすべての Dynacord パワーアンプと同様に、通気は前面から背面へと流れます。
これは、ラックケース外部のほうが内部よりも明らかに冷たい空気が多いからです。パワーアンプの
温度を低く維持して、発生した余分な熱を特定の方向に放散させるのが容易になります。一般的に、
パワーアンプのセットアップや取り付けの際には、新しい空気が邪魔されずに前面から入り、排気が
背面から出られるように注意する必要があります。パワーアンプをケースまたはラックシステム内に
設置する場合、十分な通気を確保するための慎重な配慮が必要です。パワーアンプのリアパネルとキ
ャビネット/ラックケースの内壁の間には、60 mm x 330 mm 以上の通気ダクトが必要です。ダクト
は、キャビネットまたはラックケース上部の通気孔まで通じている必要があります。キャビネット/ラ
ックケースの上には、通気のために 100 mm 以上の空間が必要です。パワーアンプの動作中には、キ
ャビネット/ラックケース内部の温度が 40°C を超える場合もあるので、同じキャビネット/ラックケ
ースに設置する他の機器の最大許容周囲温度を考慮することが必要です。
図5.4:
パワーアンプの通気
!
注意!
パワーアンプの通気孔は絶対にふさがないでください。冷却/通気が不十分な場合、パワーアンプは
自動的に保護モードに入る可能性があります。
空気の流れを妨げないため、通気孔に埃が溜まらないようにしてください。
注記!
温風発生器、ストーブ、その他熱を発生する機器などの熱源の近くでパワーアンプを使用しないでく
ださい。
注記!
Dynacord パワーアンプは、温度が 0°C 以下または 40°C 以上になる環境で使用しないでくださ
い。
集中管理型の冷房または空調を備えた装置制御室内にアンプを固定設置する場合、最大熱放射の計算
が必要になることがあります。
L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers 設置 | ja
15
Bosch Sicherheitssysteme GmbH Installation manual 2017.10 | 02 |
関連項目
電源動作と発生温度, ページ 33
16
ja | コントロール、インジケータ、接続 L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers
2017.10 | 02 | Installation manual Bosch Sicherheitssysteme GmbH
6 コントロール、インジケータ、接続
6.1 L シリーズアンプ
前面
1
2
3
1. LCD – LCD コントロールとモニタリングインタフェース。
2. エンコーダノブ - DSP メニューをスクロールして項目を選択します。エンコーダノブを押す
と、DSP メニューに入ります。
3. POWER - 電源をオンまたはオフにする AC ボタン。電源がオンになると、LCD 画面が点灯しま
す。
背面
2
3
4
5
6
Bosch Security Systems BV
Torenallee 49, NL-5617BA Eindhofen
Quality by Bosch
Made in China
S/N: PPBTTTTDDDLLLLSSSS
TL-1.3K2-EU
Mat/N: F01U312382
N633
230V~50-60 Hz / 550W
1
77
6
1. ファン - アンプの冷却用の排気口。ここは絶対に塞がないでください。
2. MAINS IN - AC 電源入力ソケット。
3. グラウンドリフトスイッチ (CIRCUIT ⊥ TO CHASSIS SWITCH) - ハムノイズループを遮断するた
めのスイッチ。
4. USB タイプ B コネクタ。
5. パワーアンプ出力スピコン (CHANNEL A、CHANNEL B)
6. 音声入力 (INPUT A、INPUT B)。出力に直接リンクします。
7. 音声出力 (OUTPUT A、OUTPUT B)。入力に直接リンクします。
L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers コントロール、インジケータ、接続 | ja
17
Bosch Sicherheitssysteme GmbH Installation manual 2017.10 | 02 |
6.2 C シリーズアンプ
前面
1 2 3
4
1. LCD – LCD コントロールとモニタリングインタフェース。
2. エンコーダノブ - DSP メニューをスクロールして項目を選択します。エンコーダノブを押す
と、DSP メニューに入ります。
3. POWER - 電源オン/オフインジケータ。
4. STANDBY - スタンバイインジケータ。
背面
1 2 3 4 5 6 7
8 9
10
HIGH-Z MODE
BRIDGET
1 x 70 V
1 x 900 W
Bosch Security Systems BV
Torenallee 49, NL-5617BA Eindhofen
Quality by Bosch
Made in China
S/N: PPBTTTTDDDLLLLSSSS
RC-1.3K2-EU
Mat/N: F01U314181
N633
230V~50-60 Hz / 550W
1. ファン - アンプの冷却用の排気口。ここは絶対に塞がないでください。
2. MAINS IN - AC 電源入力ソケット。
3. グラウンドリフトスイッチ (CIRCUIT ⊥ TO CHASSIS SWITCH) - ハムノイズループを遮断するた
めのスイッチ。
4. POWER REMOTE (電源リモート) コネクタ
5. POWER ON DELAY - 電源オン遅延選択スイッチ。
6. USB タイプ B コネクタ。
7. GPI/GPO
8. POWER OUTPUTS (パワー出力)
9. POWER/STANDBY (電源/スタンバイ) スイッチ
10. INPUT - チャンネル A または B (CH A、CH B) 音声入力。
6.3 冷却ファン
パワーアンプには 2 個のファンがあります。ファンの動作にはパフォーマンス最適化のための 3 つ
のレベルがあります。すなわち、ファンは同じように動作し続けるわけではなく、ファンの速度は温
度に応じて制御されます。これにより、アイドル状態では非常に静かな動作が可能です。
パワーアンプのチャンネルの温度は、個別に管理され、監視されています。
18
ja | コントロール、インジケータ、接続 L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers
2017.10 | 02 | Installation manual Bosch Sicherheitssysteme GmbH
6.4 グラウンドリフト
グラウンドリフトスイッチは、ハムノイズループを遮断するために使用します。パワーアンプをラッ
クケース内の他の機器とともに動作させる場合は、このスイッチを GROUNDED 位置に設定することを
お勧めします。パワーアンプをグラウンド電位が異なる他の機器とともに動作させる場合は、このス
イッチを UNGROUNDED 位置に設定します。
6.5 USB B コネクタ
USB B コネクタは、リモートコントロール構成とファームウェア更新に用いられます。付属の USB AB
ケーブルを使用して、アンプを PC に直接接続できます。複数のアンプを接続するには、外部 USB ハ
ブまたはレンジエクステンダを使用します。
ファームウェア更新、アンプコントロールソフトウェア、および製品関連情報については、当社 Web
サイト www.dynacord.com/software を参照してください。
6.6 パワーリモート
POWER REMOTE (スタンバイモード) は、パワーアンプの電源オン/オフをリモートで行うための簡単な
方法です。POWER REMOTE ソケットのピンがオープンになっている場合、機器の電源はオンになりま
す。ピン同士を接続すると、機器はスタンバイモードに入ります。
6.7 電源オン遅延
アンプのリアパネルにある ON DELAY スイッチは、電源オン遅延時間を選択するために使用します。
オン遅延の表に、可能なスイッチ設定と対応する遅延時間を示します。
ON DELAY 遅延時間 (秒) ON DELAY 遅延時間 (秒)
0 0.52 8 1.05
1 0.59 9 1.15
2 0.63 A 1.25
3 0.69 B 1.40
4 0.75 C 1.49
5 0.84 D 1.55
6 0.90 E 1.61
7 0.95 F 1.69
表.6.3:
オン遅延
6.8 GPI/GPO
C シリーズアンプには、2 個の GPI と 1 個の GPO が備わっています。
GPI:
GPI は、2 種類の内部装置プリセットを切り替えるために使用します。GPI 1 または GPI 2 がグラウ
ンド電位に設定されている場合、プリセットは元の選択されたプリセットから GPI 1 または GPI 2
に設定されたプリセットに切り替わります。
L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers コントロール、インジケータ、接続 | ja
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Bosch Sicherheitssysteme GmbH Installation manual 2017.10 | 02 |
GPO:
GPO は無電位切り替えスイッチ (リレー) として設計されています。
電源がオンの場合、GPO ピン 3 と GPO ピン 1 がショートされます。
アンプがオフになるかフォールト条件が発生した場合、GPO ピン 3 と GPO ピン 2 がショートされま
す。
6.9 パワー出力
6.9.1 L シリーズアンプ
2 個のスピコン型コネクタによるノーマルモードの配線
ノーマルモードの 1 つめの方法は、2 個のスピコン型コネクタを使用するものです。スピーカーはソ
ケットのピン 1+ と 1- に接続する必要があります。正しい接続は、アンプのリアパネルにも記載さ
れています。
図6.1:
ノーマルモード
スピコン型コネクタによるノーマルモードのバイアンプ配線
パワーアンプをノーマルモードで動作させる場合のスピーカー接続の 2 つめの方法は、スピコン型コ
ネクタ CHANNEL A だけを使用し、1 台のスピーカーキャビネットを先ほどと同様にピン 1+ と 1- に
接続し、2 台目のキャビネットをピン 2+ と 2- に接続するものです。ピン 2+ と 2- が割り当てら
れているのは、CHANNEL A のスピコン型コネクタだけです。この方法では、アクティブ 2 ウェイ動作
(バイアンプ) で使用されるスピーカーシステムの配線が容易になります。正しい接続は、アンプのリ
アパネルにも記載されています。
図6.2:
ノーマルモードのバイアンプ配線
スピコン CHANNEL B スピコン CHANNEL A
1+ 1- コネクタ 1+ 1- 2+ 2-
B+ B- 信号 A+ A- B+ B-
表.6.4:
スピコン A コネクタと B コネクタを使用するスピーカー接続
スピコン型コネクタによるブリッジモードの配線
ブリッジモードでは、両方のアンプチャンネルがプッシュプル動作し、出力電圧が 2 倍になります。
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ja | コントロール、インジケータ、接続 L Series and C Series FIR-Drive Power Amplifiers
2017.10 | 02 | Installation manual Bosch Sicherheitssysteme GmbH
ブリッジモード動作のスピーカー接続には、CHANNEL A のスピコンソケットのピン 1+ と 2- を使用
します。正しい接続は、アンプのリアパネルにも記載されています。
図6.3:
ブリッジモード
スピコン CHANNEL A
コネクタ 1+ 2-
信号 ブリッジ + ブリッジ -
表.6.5:
スピコン A を使用するスピーカー接続
!
注意!
ブリッジモード動作では、接続する負荷が 4 Ω 以下にならないようにする必要があります。出力に
は非常に高い電圧が発生する可能性があります。接続するスピーカーシステムは、このような電圧に
耐えられる必要があります。使用するスピーカーシステムのパワー定格仕様を詳細に検討して、パワ
ーアンプの出力電力で問題が生じないかどうかを確認してください。
怪我や物的損傷が生じる可能性があります。
6.9.2 C シリーズアンプ
ユーロブロック型コネクタによるノーマルモードの配線
ノーマルモードのスピーカー配線については、図を参照してください。正しい接続は、アンプのリア
パネルにも記載されています。
図6.4:
ノーマルモード
スピコン型コネクタによるブリッジモードの配線
ブリッジモードでは、両方のアンプチャンネルがプッシュプル動作し、出力電圧が 2 倍になります。
ブリッジモード動作のスピーカー接続には、ピン 1+ と 2- を使用します。図を参照してください。
正しい接続は、アンプのリアパネルにも記載されています。
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DYNACORD L Series & C Series ユーザーマニュアル

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