Thermo Fisher Scientific Sorvall BIOS A ユーザーマニュアル

  • こんにちは!Thermo Scientific Sorvall BIOS AおよびSorvall BIOS A Heavy Duty遠心分離機の取扱説明書の内容を理解しています。この装置の使用方法、メンテナンス、トラブルシューティングなど、ご不明な点がございましたらお気軽にご質問ください。例えば、安全な操作手順、適切なローターの選び方、清掃方法などについてお答えできます。
  • 遠心分離機の周囲にどのくらいのスペースを空ける必要がありますか?
    どのようなローターを使用できますか?
    遠心分離機の清掃頻度はどのくらいですか?
    緊急停止方法は?
    ドアが開いている状態で遠心分離機を始動できますか?
Thermo Scientific
Sorvall BIOS A
遠心機およびHeavy Duty
取扱説明書
50154640-d 2022-03
オンライン保証登録にご登録ください。
thermofisher.com/labwarranty
ii
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
コン テン
前書き ...................... vi
納品内容 ..........................vi
Sorvall BIOS A遠心機およびSorvall BIOS A Heavy Dutyの用途 .vii
関連するローターおよび構成部品 .................................. vii
危険を表す言葉と色 .....................vii
予防処置 ..........................vii
遠心処理機上およびその構成部品で使用されているシンボル ...ix
説明書内で使用されるマーク .................xi
運搬と設置 ....................I–1
1. 設置場所 .........................I–1
2. 運搬 ...........................I–2
3. 設置 ...........................I–3
設置 .......................................................... I–3
遠心機の水平調整方法 ............................................ I–4
4. 電源 ...........................I–5
5. 保管 ...........................I–5
6. 運送 ...........................I–6
Thermo Scientific
Centri-Touch ユーザーインターフェース ........II–1
ステータス ........................II–2
パラメータ ........................II–3
制御とコンフィギュレーション ...............II–3
ライトハウスモード ....................II–4
運転. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . III–1
1. 遠心機のスイッチを入れる ...............III–1
2. 遠心離のドアを開ける. . . . . . . . . . . . . . . . . .III–1
iii
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
3. ローターを取り付ける. . . . . . . . . . . . . . . . . .III–2
3. 1. 取付けの前に ............................................ III–2
3. 2. ローターの取付け ........................................ III–2
4. 最大容量 ........................III–5
チューブや消耗品の使用 ........................................ III–6
5. 遠心機のドアを閉じる. . . . . . . . . . . . . . . . . .III–6
6. パラメータ入力 .....................III–6
6. 1. 加速・減速プロファイル .................................. III–6
6. 2. スピード・RCF値の事前設定 ............................... III–6
6. 3. 所要時間の事前設定 ...................................... III–7
6. 4. 温度の事前設定 .......................................... III–7
6. 5. 遠心機の事前冷却・事前加温 .............................. III–7
7. プログラム .......................III–8
8. 遠心分離 ........................III–9
8. 1. 開始 .................................................... III–9
8. 2. 停止 .................................................... III–9
8. 3. ドレーンボックスの使用 ................................. III–10
9. ローターを取り外す. . . . . . . . . . . . . . . . . . III–11
10. 遠心機のスイッチを切る ...............III–12
メンテナンスとケア ............... IV–1
1. クリーニングの頻度. . . . . . . . . . . . . . . . . . . IV–1
2. 基本事項 ........................IV–1
2. 1. ローターと構成部品の点検 ................................. IV–2
3. クリーニング ......................IV–3
3. 1. タッチスクリーン ......................................... IV–3
3. 2. フィルターマット ......................................... IV–4
4. 消毒 ..........................IV–5
5. 除染 ..........................IV–5
6. オートクレーブ .....................IV–6
7. メンテナンス ......................IV–6
7. 1. 予防保全 ................................................. IV–6
7. 2. アフターサービス ......................................... IV–6
8. 送付と廃棄 .......................IV–7
iv
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
トラブルシューティング ..............V-1
1. 手動での非常時ドアリリース ...............V-1
2. 氷の生成 .........................V-2
3. ガイドを使用したトラブルシューティング .........V-3
4. カスタマーサービス情報 .................V-4
技術仕様 .....................A–1
1. 指令、規格、指針 .....................A–2
2. 冷媒 ...........................A–2
3. 電源 ...........................A–3
4. 構成部品 .........................A–3
ローター .....................B–1
ローター用の供給品 .....................B–1
Fiberlite F6-10x1000 LEXローター ..............B–2
化学物質適応一覧表 ................C–1
v
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
図表目次
I–1: 遠心機の周囲に空ける範囲、バーコードスキャナー付きの
場合の例 ........................................................ I–2
I–2: 水準器の気泡の位置 ...................................... I–4
I–3: 遠心機背面と電原接続部 .................................. I–5
III–1: 遠心機とローター一覧 ................................ III–2
III–2: ローターの取付け .................................... III–3
III–3: ローターをドライブシャフトに固定する、例 HAEMAFlex 12 ..III–3
III–4: 正しい積載 .......................................... III–4
III–5: 間違った積載 ........................................ III–4
III–6: ローター蓋をローターの本体に取り付けます ............ III–5
III–7: プログラム選択 ...................................... III–8
III–8: ドレーンボックス (75007730) ........................ III–10
III–9: ドレーンボックス(75007730)の取り付け ............. III–10
III–10: プラグを取り外す .................................. III–10
III–11: ローター蓋をローター本体から取り外します .......... III–11
III–12: ローターロックピンをドライブシャフトから取り外します .III–12
III–13: ローターを取り外します ............................ III–12
V–1: ローター蓋のマーク ...................................... V-1
V–2: 手動での非常時ドアリリースの場所 ........................ V-2
V–3: エラーメッセージの例 .................................... V-3
表の目次
前書き–1: 納品内容 ............................................... vi
前書き–2: 危険を表す言葉と色 .................................... vii
前書き–3: 遠心処理機上およびその構成部品で使用されているシンボル . xi
前書き–4: 説明書内で使用されるマーク ............................. xi
I–1: 設置に必要な工具の一覧 .................................. I–3
V–1: エラーメッセージ ........................................ V-3
A–1: Thermo Scientific Sorvall BIOS A 遠心機および
Sorvall BIOS A Heavy Dutyの仕様 ................................. A–1
A–2: Sorvall BIOS A 遠心機および Sorvall BIOS A
Heavy Dutyに関する指令、規格、指針 .............................. A–2
A–3: Sorvall BIOS A 遠心機および Sorvall BIOS A
Heavy Dutyで使用される冷媒 ...................................... A–2
A–4: 電源 .................................................... A–3
A–5: 構成部品 ................................................ A–3
B–1: ローター用の供給品 ...................................... B–1
B–2: F6-10x1000 mlローター、1000mlボトル付属、PPCO ........... B–2
C–1: 化学的適合性 ........................................... C–11
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
前書き
vi
書き
遠心機ご利用の前には必ず、本取扱説明書をきちんと読み、その指示に従ってください。
本取扱説明書の指示や安全情報に従わない場合は、販売元保証の有効性を失うことになります。
納品内
本遠心機は、ローターが付いていません。ローターと共に納品される物についてのリストはこち
ら:[à  2 B–1]
品番 品目
遠心分離機 1
75007698 Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A,
200, 208, 220, 230, 240 V ±10%, 60 Hz, 単相
日本限定: 200 V ±10%, 50 Hz
75007699 Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A,
380, 400, 415 V ±10%, 50/60 Hz, 三相
75007700 Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A Heavy Duty,
200, 208, 220, 230, 240 V ±10%, 60 Hz, 単相
日本限定: 200 V ±10%, 50 Hz
電源コード 1
単相200, 208, 220, 230, 240V用
NEMA 6-50P 50A, 250 V
(出荷前に機器に接続済、取り外し不能)
三相380, 400, 415V用
20190369 IEC60309 32A-6h 5ピン型、赤、(3P+N+PE),
220/380 V; 230/400 V; 240/415 V
20280119 気泡水準器 1
取扱説明書 1
前書き–1: 納品内容
同封されていない品がありましたら、お近くのThermo Fisher Scientific代理店までご連絡くだ
さい。
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
前書き
vii
Sorvall BIOS A遠Sorvall BIOS A Heavy Duty
の用
この遠心分離機は、化学物質や環境試料などの人体以外の試料のような異なる密度の試料混合物を分
離するように設計されています。
関連するローターおよび構成部品
Thermo Scientific Sorvall BIOS A 遠心機およびThermo Scientific Sorvall BIOS A Heavy Duty
には、Thermo Scientific Fiberlite F6-10x1000 LEX ローターが使用可能です。コンポーネントの
詳細については:[à  2 A–3] [à  2 B–1]
葉と色
危険を表す言葉と色 危険の度合い
警告 これを避けなければ、死亡や重症の怪我を負う可能性のある、危険な状況
を示します。
注意 これを避けなければ、中軽傷の怪我を負う可能性のある、危険な状況を示
します。
重要な情報を示していますが、危険に関する物ではありません。
前書き–2: 危険を表す言葉と色
予防処置
警告
安全上の注意をお守りください。これらの指示に従わない場合は、機械的衝撃に
よる損傷、感電、感染、試料の損失などの実害を引き起こす可能性があります。
遠心分離機は、その用途にのみご利用ください。不適切な使用は、致命的な結果
となる損傷、汚染、怪我を引き起こすことがあります。
遠心分離機は、教育を受けた人材のみが使用すること。
適切な保護服を着衣することは、作業員の義務です。世界保健機関(WHO)の実
験室バイオセーフティ指針、ならびに使用国における規定にご注意ください。
安全ゾーンとして、遠心機の周囲は、最低半径30 cmは空けてください。安全ゾ
ーンには、如何なる危険物をも置かないでください。
良く換気された環境に、充分な耐荷重性のある強固な平面部分に、水平に設置し
ます。
遠心分離機とその付属品を無断で改造しないでください。
遠心分離機のハウジングは、作業員が開けるべきものではありません。
Thermo Fisher Scientificは、人の輸血過程に関し、責任は負いません。
血液や血液成分に関し、本遠心機を安全に使用するために、ご利用の国における
規定を遵守してください。
警告
誤った電源接続による損傷の危険。
常に、本機が適切に接地されたコンセントに差し込まれていることを確認してく
ださい。
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
前書き
viii
警告
有害物質の取り扱いによる危険。
特に、腐食性の試料(塩類溶液、酸、塩基など)を扱うときは、必ず構成部品と
遠心機のチャンバーを十分に洗浄してください。
爆発や発火性のある物質や素材は、遠心処理を行わないでください。
この遠心分離機は、不活性でもなければ爆発保護もされていません。遠心分離機
は、発火しやすい環境では絶対に使用しないでください。
有毒または放射性の物質、ならびに、病原性微生物は、適切な安全システムなし
には遠心分離しないでください。
危険物質を遠心分離する際は、世界保健機関(WHO)の実験室バイオセーフティ
指針および現地の規定を守ってください。リスクグループ II (世界保健機関WHO
の「実験室バイオセーフティ指針」の手引きによるところ)の微生物学的サンプ
ルを遠心分離する場合は、エアロゾルが漏れないバイオシーリングを使用してく
ださい。世界保健機関WHOのホームページ (www.who.int) にて、「実験室バイオ
セーフティ指針」をご検索ください。価の高いリスクグループの物質の場合、予
防対策を必ず二つ以上備えてご利用ください。
毒性または病原性の物質が遠心機内もしくはその部品に及んだ場合、適切な消毒
処置を行ってください。[à  2 IV–5]
資材破損を引き起こし、ローターの機械的安定性を落とす可能性のある腐食性の
強い物質は、極度に用心して取り扱うこと。これらは、チューブが完全にシール
されている状態でのみ、遠心分離してください。
危険な状況が起こった場合は、遠心分離機の電源を落とし、速やかにその場を離
れてください。
警告
回転中のローターをツールや手で触れると、重傷を負う危険があります。
ローターが完全停止し、それがタッチスクリーンに表示されるまで、遠心機のド
アは絶対に開けないでください。
非常時ドアリリースは、停電などの非常時にサンプルを遠心機から回収する場合
のみに使用してください。[à  2 V-1]
作動中は、遠心機を開けないでください。
ローターやバケットのクラッシュなどの機械的故障が起こった場合、遠心機はア
エロゾールタイトではありません。
ローター故障の場合、遠心機に損傷が発生している可能性があります。部屋を離
れてください。カスタマーサービスに連絡してください。
警告
誤った荷重方法や摩耗した付属品で運転すると、安全性が低下する可能性があり
ます。
使用は、ローターが正しくインストールされている場合に限ります。
[à  2 III–2]
保護コーティングの不良、腐食、または亀裂の兆候のあるローター、バケツ、ま
たは構成部品を使用しないでください。その他詳細や検査は、カスタマーサービ
スにお問い合わせください。
きちんと装備されたローターのみ、ご利用ください。
ローターの容量は絶対に超えないようにしてください。
常にサンプルのバランスを合わせてください。
本遠心分離機には、Thermo Fisher Scientificによって承認済みのローターと構
成部品のみを使用してください。ローターに合うように設計された市販のガラス
やプラスチック製の試験管で、ローターの速度やRCF値に沿った物は、この限り
ではありません。
遠心機を操作する前に、ローターが所定の位置に正しくロックされていることを
確認してください。
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
前書き
ix
警告
作業基礎の無視に起因する身体的危害。
部品のケーシング(被覆)が損傷または欠落している場合は、遠心機を使用しな
いでください。
遠心機のドアが開いている場合は、絶対に遠心機をスタートさせないでくださ
い。
遠心分離機の作動中は、遠心分離機を動かさないでください。
遠心分離機によりかからないでください。
遠心機作動中は、遠心機の上に物を置かないでください。
遠心機の運転中には、本当に必要な場合以外は遠心機にアクセスできないような
対策を実施してください。
警告
ローターに内蔵された磁石は、心臓ペースメーカーなどのアクティブインプラン
トに悪影響を及ぼす可能性があります。
磁石はローターの底面に取り付けられています。
製品は永久磁場を発生させるため、ローターとアクティブインプラントの間に
は常に20cmの距離を保ってください。20cmの距離での磁場強度は0.1mT以下なの
で、干渉はないはずです。
注意
摩擦により、遠心機が回転している間、ローターの温度が著しく上昇する可能性
があります。
冷却ユニットには、冷却機能に関する制限があります。
表示温度と設定温度がサンプル温度と異なることがあります。サンプル温度が目
的のアプリケーションの臨界温度を超える可能性があります。
遠心分離機を停止するには下記の操作を行います:
遠心機をシャットダウンするには、STOPボタンを押します。
電源スイッチで遠心機の電源を切ってください。電源プラグは、いつでも簡単に
手が届くように配置しておく必要があります。
緊急時は、電源コンセントを引き抜くか、電源供給を絶ってください。
重大な事故が発生した場合。
本機に関連した重大な事故が発生した場合は、製造元および地方自治体に報告し
てください。
遠 心 処 理 機 上の 構部 品で 使 用れてるシン
ボル
このマークは、一般的な危険を示します。ご使用の際は、周囲を危険にさ
らさぬよう、取扱い上の指示をお守りください。
注意とは、素材への損傷が起こる可能性があることを意味します。
警告とは、怪我や素材への損傷や汚染が起こる可能性があることを意味し
ます。
このマークは、生物災害に対する注意を促すものです。
ご使用の際は、周囲を危険にさらさぬよう、取扱い上の指示をお守りくだ
さい。
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
前書き
x
このマークは、尖った物の危険性を表しています。
ご使用の際は、周囲を危険にさらさぬよう、取扱い上の指示をお守りくだ
さい。
この記号は、機械部品の使用終了による危険有害性を示します。
ご使用の際は、周囲を危険にさらさぬよう、取扱い上の指示をお守りくだ
さい。
このマークは、説明書内に記載してある危険に関する情報を表していま
す。
ご使用の際は、周囲を危険にさらさぬよう、取扱い上の指示をお守りくだ
さい。
ローターや構成部品に表示されているこの記号については、本書に記載の
危険性に関する情報を参照してください。
ご使用の際は、周囲を危険にさらさぬよう、取扱い上の指示をお守りくだ
さい。
このマークは、遠心機の運搬やメンテナンス前に電源を抜くことを要求し
ています。
このマークは、回転の方向を表しています。
本機の製造元を示します。
本機の製造日を示します。
本機の使用停止期日を示します。
バッチやロットを識別できるように、製造元のバッチコードを示します。
本機を識別できるように、製造元のカタログ番号を示します。
特定の機器を識別できるように、製造元のシリアル番号を示します。
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
前書き
xi
使い捨ての機器・器具を示します。
使用説明書を参照する必要があることを示します。
このバツ印の入ったキャスター付ゴミ箱の記号は、電気電子機器の分別収
集を示します。
CEマーキングの基準に適合していることを示します。
中国の環境に関する法令に適合していることを示します。
UL(Underwriters Laboratories INC.、アンダーライターズ・ラボラトリ
ーズ社)の要件に準拠していることを示します。
前書き–3: 遠心処理機上およびその構成部品で使用されているシンボル
明 書 内 で 使 るマー ク
このマークは、一般的な危険を示します。ご使用の際は、周囲を危険に
さらさぬよう、取扱い上の指示をお守りください。
注意とは、素材への損傷が起こる可能性があることを意味します。
警告とは、怪我や素材への損傷や汚染が起こる可能性があることを意味
します。
このマークは、生物災害に対する注意を促すものです。
ご使用の際は、周囲を危険にさらさぬよう、取扱い上の指示をお守りく
ださい。
[à  2 B–1]
これは相互参照を示します。矢印は「参照」または「閲覧」を表しま
す。真ん中の記号は「ページ」を表しています。ページ番号は最後に記
載されています。この例では、B–1です。最初の記号は章を表し、2番目
の記号はこの章内のページ番号を表します。ページ番号は、各ページの
一番下にあります。
前書き–4: 説明書内で使用されるマーク
I–1
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
運搬と設置
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
搬と設
I
注意 遠心機と梱包に損傷がないかを確認します。 損傷が見つかった場合は、即座に運送
会社およびThermo Fisher Scientificにご連絡ください。
1. 場所
警告 遠心機の移動による衝撃の危険性。
遠心機は回転時、半径30 cm以内にある物や人にぶつかる可能性があります。
安全に使用するために、遠心分離機の周囲30 cmは安全ゾーンを保ち。
遠心機が回転中は、この安全ゾーン内に人が誰も入らないようにして下さい。
注意 紫外線により、プラスチックの安定性が失われていきます。
遠心機、ローター、プラスチック製の付属品は、直射日光にあてないでください。
遠心機の運転は、室内でのみ行ってください。
設置場所は、以下の要件を満たす必要があります:
遠心機の周囲は、最低30 cmの安全ゾーン(I–2ページの図 I–1、緑のエリア)を保つ。
遠心処理中は、人および有害物質がこの安全ゾーンに入らないようにしてください。
土台構造は以下の通りであること:
»安定しており共振がない,
»遠心機を水平に置くことができる,
»遠心機の重量に耐えうる。
遠心機は、熱や強い太陽光にさらさないでください。
設置場所は、常時良く換気されている場所であること。
I–2
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
運搬と設置
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
I–1: 遠心機の周囲に空ける範囲、バーコードスキャナー付きの場合の例
2. 運搬
警告 動いている遠心機を止めるために遠心機の前に立つことはしないでください。
遠心機を平らでない場所に移動すると、その自重から速度が速くなることがありま
す。
遠心機の衝突は、重傷を引き起こす危険性があります。
注意 遠心分離機を運搬する際には、その前に必ずローターを外してください。
ローターを外さないと、遠心機の駆動やドライブシャフトが損傷を受ける可能性があ
ります。
遠心機の梱包材を処分してください。
輸送に使用する運送会社を指定します。
輸送に関する情報をカスタマーサービスにお知らせください。
遠心機を持ち上げる場合は、パレットに固定し、フォークリフトを使用してください。
衝突すると、遠心機に損傷が出る可能性があります。
遠心機はまっすぐの状態で、もし可能であれば梱包し、運んでください。
I–3
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
運搬と設置
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
3. 設置
注意 タッチスクリーンに触れないでください。
遠心機をパレットから動かす際は、その重量に応じて2名もしくはそれ以上の人数で行
ってください。降ろす際は、遠心機の前には立たないでください。
遠心機には、輸送用パレットから移動させることができるように、4個の並行であるは
ずのステアリングキャスターが付いています。
納品されたものがすべて揃っているかを確認します。[à  2 vi]
揃っていなかった場合は、Thermo Fisher Scientificにお問い合わせください。
必要な工具
品目
レンチ(30 mm) 2
ソケットレンチとナット(19 mm) 1
スクリュードライバ(トルクT30) 1
スクリュードライバ(トルクT20) 1
I–1: 設置に必要な工具の一覧
設置
1. パレットの後ろ側にある木の板を外します。パレットの後ろ側とは、斜角のある面です。
2. 斜角上に、レールを両方ネジで取り付けます。その際、パレットの角に取り付けていないことを
確認してください。
3. 金属パイプを取り外します
a. パレットの下側にある4本のネジを外します。
b. 遠心機の足4つを下方に回転させ、金属パイプが取れる高さまで遠心機を持ち上げます。
c. 金属パイプを取り外します。
4. 遠心機の足を4つとも持ち上げて、遠心機を下ろします。
遠心機の足4つが、遠心機の底につくよう、最後まで回転しきってください。
5. 遠心機をパレットから動かします。
6. 遠心機を使用したい場所に運びます。
7. 遠心機の足4つを下方に回転させ、キャスター4つ全てが床面から離れるようにします。遠心機の
足の4つともがすべて地面にしっかりと接触している必要があります。[à  2 I–4] 設置の高さ
は、床面から遠心機の底までの高さで最大で9.5 cmまで(3.7インチ)。
8. 遠心機の足を固定するには、ロックナット4個を締める必要があります。下側のロックナットを
足に対して下方へゆっくりと締めてください。上側のロックナットを遠心機の基底部に対して上
方へ締めてください。
I–4
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
運搬と設置
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
遠心機の水平調整方法
注意 遠心機は、調整を行わないと、インバランスから故障することがあります。
遠心分離機を動かした場合は、再度調整を行ってください。
ドライブシャフトにローターが取り付けられた状態では、遠心分離機を動かさないで
ください。駆動が破損する場合があります。
遠心分離機を調整するために遠心分離機の足の下に物を挟むことは行わないでくださ
い。
遠心機の調整は、以下の通りに行います。
1. 遠心機チェンバー内のドライブシャフトの上に水準器を置きます。
2. 遠心機の足を、水準器の気泡が丸印の中に完全に収まるまで調整します。
3. 水準器と一緒にドライブシャフトを一回転回します。
気泡の50%が丸印の中に残っていれば、遠心機の調整は完了です。気泡の50%以上が円印の外にあ
る場合は、再度水平になるように調整してください。
問題なし 不可
I–2: 水準器の気泡の位置
4. 遠心機の足を固定するには、ロックナット4個を締める必要があります。下側のロックナットを
足に対して下方へゆっくりと締めてください。上側のロックナットを遠心機の基底部に対して上
方へ締めてください。
I–5
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
運搬と設置
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
4. 電源
遠心分離機は、アースした電源コンセントにのみ接続してください。
I–3: 遠心機背面と電原接続部
1. 右側にある電源スイッチを切ります(スイッチレバーを遠心機の前方方向に引きます)。
2. ケーブルの仕様が、ご利用の国での安全基準に沿っているかを確認してください。
3. 電圧と周波数が、定格板に記載のある数字と同様かを確認してください。
5. 保管
警告 遠心分離機および付属品を使用対象から外す際には、システム全体を清掃し、必要に
応じて消毒または除染を行ってください。不明な場合は、Thermo Fisher Scientific
カスタマーサービスまでお問い合わせください。
遠心分離機ならびに付属品パーツを保管する場合は、その前にクリーニングそして必要な場合
は消毒や除染を行う必要があります。
遠心機、ローター、付属品は保管する前に完全に乾かしてください。
遠心機は、クリーンで無塵の場所で保管してください。
遠心機は、キャスターではなく、ゴム足で立った状態で保管してください。
直射日光の当たる場所に遠心分離機を保管しないでください。
I–6
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
運搬と設置
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
本章に記載のある内容は、サービス職員のためのものです。
6. 運送
警告 遠心分離機と付属品を発送する前に、必ず、システム全体を清掃し、必要に応じて、
殺菌または除染してください。不明な場合は、Thermo Fisher Scientific カスタマ
ーサービスまでお問い合わせください。
遠心分離機を運送する前に、
遠心分離機をクリーニングし除染すること。
除染証明で除染したことを裏付けること。
II–1
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
Thermo Scienti󲔛c Centri-Touch ユーザーインターフェース
II
Thermo Scienti󲔛c
Centri-Touch ユーンタ
現在の状況についての情報
設定値
設定とナビゲーション
II–2
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
Thermo Scienti󲔛c Centri-Touch ユーザーインターフェース
ステ ー タ
タッチスクリーン上部には、遠心機 のステータスが表示されます。
遠心分離の運転中、残り時間を表示します。進度を示すバーで、遠心分離が現在どの段階に来て
いるかを見ることができます。
ステータス: ここでは時間モードで遠心ランの残時間が表示されます。待機モード
では経過時間が表示されます。
進度: 曲線グラフで、加速、遠心分離、減速を表示します。
スピード: ここではロータの現在の回転数が表示されています。
温度: 遠心機のチェンバー内の温度がここに表示されます。
表示されるステータス内容
準備終了 遠心ランをスタートすることができます。
カバーが開
いています
遠心機のドアが開いています。
ドアブロッ
ドアが開閉してしまう。
エラー エラーが発生しました。
キャンセル 遠心分離が手動で停止されました。
完了 遠心ランが無事終了しました。
事前温度調
整完了
事前温度調整ができました。
ロータ無し 遠心機内でローターが確認できません。
II–3
Thermo Scienti󲔛c Sorvall BIOS A 遠心分離機
Thermo Scienti󲔛c Centri-Touch ユーザーインターフェース
ラメー タ
遠心分離の設定ポイントは、パラメータウィンドウで設定することができます。これらのボタンをク
リックするとウィンドウが開き、該当の設定値を入力することができます。
加速: 加速プロファイルを選択(レベル1~10)してください。
時間: 遠心分離にかかる時間の設定と、Timeモードの選択ができます。
減速: 減速プロファイルを選択(レベル1~10)してください。
スピード: 速度をrpmまたはRCFで入力してください。
温度: 遠心機のチェンバー内の温度(°C)を設定します。
プログラム: 遠心分離のプログラムを選んでください。常に最後に選択したプログラ
ムが表示されます。プログラム選択後にパラメータを変更することができます。パラ
メータを変更すると、プログラムはキャンセルされます。
ローター: 現在使用中のローターが表示されます。
制 御フィレ ー
このセクションにおいて遠心ランをスタートまたは停止することができます。遠心分離プログラムな
どの設定も行うことができます。ボタンの使用方法が不明な場合は、オペレータが制御するすべての
要素に関する情報を表示するツールチップモード(tooltip mode)をご利用ください。
遠心ランのスタート: 遠心分離操作は現在の設定値で開始することができます。
ドアを開ける / 停止: 遠心ランののスタート後にボタンが停止 に変わりますボタ
ンに変わります。
設定: このボタンを押すことにより、コンフィギュレーションメニューが表示されま
す。遠心ランの作動中は、このボタンは無効です。
ユーザー: いくつかの設定ではユーザーネームにタッチすることにより、ユーザー選
択のウィンドウが開きます。
ヘルプモード: このボタンでツールチップ・モードが有効になります。このモードで
は、すべての機能エレメントが無効化されます。ヘルプモードの状態で機能を選ぶ
と、その機能についての説明が表示されます。ツールチップ・ボタンを新たに操作す
ると、このモードを去ることができます。
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