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XENYX 1202FX/1002FX 取扱説明書
◊
PA
1
◊
XLRMIC
4 桁のレベルメーターによって、常に各信号の強度をチェックする
ことが 出 来 ます。
チャンネルのゲインを正しく設定するためには、まず入力チャンネ
ルの LEVEL コントローラーをセンターポジションに設 定してくだ
さ い 。そ れ か ら 、TRIM コントローラーを廻し、レベルメーターのシ
グナルピークが 0 dB になるまで入力レベルを上げてください。
デジタルレコー ダーにレコー ディング する際 は 、レコー ダー のピー
クメーターがオーバーロードしないように設定します。アナログレ
コーダーと異なって、デジタルレコーダーはオーバーロードすると
即 座に歪みを引き起こします。
アナログ 機 器 にレコー ディング する 場 合 は 、レコー ダー の VU メー
ターが低周波信号 (キックドラム等) に対して +3 dB に 達している
必 要が あります。VU メーターは、その慣性のために、1 kHz を超え
る周波数においては、シグナルレベルを低く表示しすぎる場合が
あ り ま す 。ハ イハ ット の よ う な 楽 器 を -10 dB までしかドライブさせ
な い の は こ う い っ た こ と が 理 由 で す 。ス ネ ア ド ラ ム は 0 dB までドラ
イブさせる必 要が あります。
◊ XENYXCLIP-LED
0 dB
MAIN MIX
MAIN MIX フェーダーは 、メイン出力の音 量を調 節します。
PHONES/CONTROL ROOM
PHONES/CONTROL ROOM コントローラーを 使えば、CONTROL ROOM およ
び PHONES 出力の 信号レ ベ ルが 調 節 で きます。
CD/TAPE TO MIX
CD/TAPE TO MIX スイッチ を 押 すと 、CD / テープ入力がメインミックス
にアサインされ、そのため、テープマシンや MIDI 楽 器のような信
号処理を必要としない音源がさらに接続できるようになります。
CD/TAPE TO CTRL
CD / テープ入力を CTRL ROOM および PHONES 出 力を 介してモニタ
ーしたい場合は、この CD/TAPE TO CTRL スイッチを押してください。
スタジオでのこの機能の代表的な使用方法は、同時再生しながら
音 楽をデジタルオーディオワークステ ーション (DAW) にレコー デ
ィ ン グ す る こ と で す 。( 第 3.1 章参照)
◊ TAPE OUTPUT
CD/TAPE INPUT CD/TAPETOMIX
TAPE OUTPUT
CD/TAPE INPUT
CD/TAPE TO
CTRLTAPE OUTPUT
FX TO CONTROL
ヘッドフォンおよびモニタースピーカーにてエフェクト信号のみ
をモニターしたい 場 合は 、FX TO CTRL スイッチを押してください。
す る と 、エ フ ェ ク ト プ ロ セ ッ サ ー の 信 号 の み が モ ニ タ ー 可 能 と な
り 、メ イ ン ミ ッ ク ス お よ び CD / テープ信号はフォン出力にもコント
ロールルーム出力にも取り出されなくなります。
2.5
図 2.5: エフェクトセクション
100
XENYX 1202FX/1002FX には、ビルトイン型デジタルステレオエフェク
トプ ロ セ ッ サ ー が 内 蔵 さ れて い ま す。こ の エ フェ クトプ ロ セ ッ サ ー
は 、リバーブやコーラス、フランジャーやディレイといった標 準 的
なエフェクトとそのコンビネーションが数多く内蔵されています。
FX コントローラーを使用して、信号をエフェクトプロセッサーへ
送り込むことが出来ます。このデジタル・ステレオ・エフェクトプロ
セッサーは内蔵型となっており、結線の必要がありません。これに
より、グラウンドル ープや不 安定なレベルの問題を防ぎ、大 変容 易
な 操 作が 可 能となります。
SIGNALCLIP LED
エフェクトモ ジュール の SIGNAL LED には、十分な高さのレベルを持
つ 信 号 の 存 在 が 表 示 さ れ ま す 。こ の LED は 常 に 点 灯して い なくて
は な り ま せ ん 。し か し 、ク リ ッ プ LED はまれ に点 灯 するようにして
ください。クリップ LED が 常 に 点 灯 し て い る と 、エ フ ェ ク ト プ ロ セ
ッサーをオーバードライブしていることとなり、不快な歪みの原因
となってしまいます。歪みが発生した場合は、FX コントローラーを
いくらか下 げ てくだ さ い 。
PROGRAM
PROGRAM コントローラーには二つの機能があります: これを廻すこ
とで、エフェクトの番号を呼び出します。呼び出したプリセットの番
号がディスプレイに点滅によって表示されます。この選択を決定す
る場合は、このコントローラーを押してください。点滅が消えます。
FX TO MAIN
FX TO MAIN コントローラーは、エフェクト信号をメインミックスに送
り込みます。このコントローラーを左端まで廻しきると、ミキサー
のサム信号にエフェクト信号は一切加わりません。
付録にはこのマルチエフェクトプロセッサーの全プリセットの一覧
が 記 載 されています。