PH100/PH110-ja-JP_v3.1 12/15
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概要
pH とは
pHは、溶液の酸性度やアルカリ度を示す測定単位(0~14pH)です。pH試験は、水質分析に最も一般的
に使用される測定で、酸性度かアルカリ度を示す、溶液の水素イオン活量の逆数の対数を求めます。
pHが7よりも低い溶液は酸性、7よりも高い溶液は塩基とされており、ちょうど7の溶液は中性となり
ます。
pH は対数で、たとえば、サンプル A の pH がサンプル B の pH より 1 低い場合、サンプル A はサンプ
ル B の 10 倍酸性度が高いということになります。pH が 1 違うと、酸性度は 10 倍異なります。
ご使用前の準備
はじめてご使用される際は、電池キャップをはずし、絶縁紙を取り除いてください。
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の底部のキャップをはずし、電極のガラス表面と基準接点(ジャンクション)を露出させま
す。
はじめてご使用される際、もしくは長い間ご使用になられていなかった場合は、電極(キャップを
はずす)をpH4の溶液に10分間浸けてください。
塩化カリウム(KCL)の白い結晶がキャップにみられることがあります。浸けておくと溶けますが、
水道水でも洗い流せます。
較正は、常に予想される測定値の近値で行ってください。
電極キャップ内にスポンジがあります。保管の間、電極の寿命を長持ちさせるたた、常にpH4の溶
液でこのスポンジを湿らせておくようにしてください。
電極の交換
本装置は、電極がついた状態で出荷されます。 電極には寿命があり、それは(他の要因に加えて)ご
使用やお手入れの頻度に左右されます。電極の交換が必要な場合、その取りはずし、取り付けには
以下の手順にそってください。PH110モデルは、詰め替えが可能な電極が付いていると注意してくだ
さい。
1. 電極をはずすには、電極を固定しているつば部を回してはずします。
2. 電極を左右に優しく動かし、はずれるまで本体から引き離します。
3. 電極を取り付けるには、本体のソケットに慎重に差し込みます。(電極の接合部にはしっかりと
固定するために噛み合わせがありますので注意してください。)
4. つば部をしっかりと元に戻し、電極を固定します。(ゴムのガスケットが封をするようになって
います。)
電極の自動認識
電源が入ると、本体は取り付けられている電極の種類を自動的に認識し、適切な測定単位を画面に
表示します。 電極は、本体の電源を入れる前に取り付けてください。
電源
電池の残量が不足している場合、画面に‘BAT’アイコンが表示されます。 電源の入切には、 ON/OFF
ボタンを押してください。 本体の自動電源OFF機能は、電池節約のため、本体を10分間放置したま
まにすると自動的に電源が切れるようになっています。