Hach AS950 AWRS Basic Installation And Maintenance

  • HACH AS950 冷却式サンプラー(AS950 Refrigerated SamplerおよびAS950 AWRS)のマニュアルの内容を理解しています。機器の仕様、設置方法、メンテナンス、トラブルシューティングなどに関するご質問にお答えします。例えば、サンプルボトル容量、ポンプ性能、温度制御、通信機能などについてご質問ください。
  • AS950 Refrigerated SamplerとAS950 AWRSの違いは何ですか?
    サンプリングモードにはどのようなものがありますか?
    サンプルボトルの容量は?
    機器の動作温度範囲は?
目次
仕様 124 ページ スタートアップ 139 ページ
総合情報 127 ページ メンテナンス 140 ページ
設置 131 ページ トラブルシューティング 146 ページ
より詳しい情報
より詳しい情報は、当社 Web サイトにて入手できます。
仕様
この仕様は予告なく変更されることがあります。
冷蔵式サンプラーおよび全天候型冷蔵式サンプラー (AWRS)
仕様 冷蔵式サンプラー
AWRS
寸法(W × D ×
H)
1
61 x 61 x 112 cm 76 x 81 x 130 cm
重量
63.3 kg 86 kg
電源要件 (コン
プレッサーを含
)
115 VAC60 Hz3.3 A (始動電流
18 アンペア)
230 VAC50 Hz1.7 A (始動電流 9
ンペア)
115 VAC60 Hz4.2 A または 6.4 A (コントローラ
ーコンパートメントヒーターありの場合)
230 VAC50 Hz2.7 A または 4.1 A (コントローラ
ーコンパートメントヒーターありの場合)
過負荷保護 熱動過負荷リレー、100 110 °C で接
点開
115 VAC: 7.5 A 回路ブレーカー
230 VAC: 5.0 A 回路ブレーカー
コンプレッサー
1
/
6
HP
1
/
5
HP
115 VAC: 115 °C 熱動過負荷保護装置、始動電流
7.1 アンペア
230 VAC: 120 °C 熱動過負荷保護装置、ピーク始動電
7.6 アンペア
動作周囲温度 0 50 °C 0 50 °CAC バッテリー・バックアップありの場
: 0 40 ºC。コントローラーコンパートメント
ヒーターありの場合: –40 50 °C。コントローラ
コンパートメントヒーターと AC バッテリー
バックアップありの場合: -15 40 ºC
保管温度 –30 60 °C –30 60 °C
相対湿度 0 95 % 0 95 %
取付けカテゴ
/汚染度
II2 II2
保護クラス
I I
温度制御 最大 50 °C での周囲温度 4 (±0.8) °C
4 (±0.8) °C
2
筐体 22 ゲージスチール (オプションでステ
ンレススチール)ビニールラミネート
オーバーコート
IP24、低密度ポリエチレン、紫外線劣化防止剤
1
サンプラーの寸法については、 1 127 ページ を参照してください。
2
30 50 MHz の無線周波数干渉により、最大 1.3 °C の温度変化が発生。この干渉を補正するに
は設定温度を 2 10 °C に調整のこと。
124
日本語
仕様 冷蔵式サンプラー
AWRS
サンプルボトル
の容量
単一ボトル: 10 L ガラスまたはポリエチレン、または 21 L ポリエチレン
複数ボトル: 2 本の 10 L ポリエチレンおよび/またはガラス、4 本の 10 L ポリエチレンおよ
/またはガラス、8 本の 2.3 L ポリエチレンおよび/または 1.9 L ガラス、12 本の 2 L ポリエ
チレン (AWRS のみ)24 本の 1 L ポリエチレンおよび/または 350 mL ガラス
認証 AC 電源アダプター: cETLusCE
AS950 コントローラー
仕様 詳細
寸法 (W x H x D)
31.1 x 18.9 x 26.4 cm
重量 最大 4.6 Kg
筐体 PC/ABS ブレンド、NEMA 6IP68、腐食および凍結耐性
汚染度/設置カテゴリ 3II
保護クラス
II
ディスプレイ ¼ VGA、カラー
電源 冷蔵式サンプラー: 電源により 15 VDC が供給 (115 220 VAC50/60 Hz)AWRS: 内蔵
電源により 15 VDC を供給
過負荷保護 ポンプ用の 7 ADC 回路のヒューズ
動作周囲温度 0 50 °C。冷蔵式サンプラー: 0 49 °C。コントローラー・コンパートメント・ヒータ
ー付き AWRS: –40 50 °C。コントローラー・コンパートメント・ヒーターおよび AC
バッテリー・バックアック付き AWRS: –15 40 °C
保管温度 冷蔵式サンプラー: –40 60 °CAWRS: –30 60 °C
保管/作動湿度 100 %、結露可
ポンプ スプリング式ナイラトロン・ローラーによる高速蠕動ポンプ
ポンプ筐体 ポリカーボネイト製カバー
ポンプチューブ 内径 9.5 mm x 外径 15.9 mm (内径
3
/
8
インチ x 外径
5
/
8
インチ) シリコン
ポンプチューブの寿
20,000 サンプルサイクル: サンプル量 1 L、洗浄回数 1 回、ペース間隔 6 分、長さ 4.9 m
3
/
8
インチ取入管、揚水高さ 4.6 m、サンプル温度 21 °C の場合
サンプル揚水高さ 最大 8.5 m: 長さ 8.8 m
3
/
8
インチビニール製取入管、海抜、温度 20 25 °C の場合
ポンプ流量 4.8 L/min (1.25 gpm): 揚水高さ 1 m
3
/
8
インチ取入管の場合
サンプル量 10 10,000 mL の範囲で 10 mL 単位で設定可能
サンプル量の繰り返
し精度 (標準値
サンプル量 200 mL ±5 %: 未校正の液体検出使用時、揚水高さ 4.6 m長さ 4.9 m
3
/
8
インチビニール製取入管、単一ボトル、フルボトルシャットオフ、室温、高度 1524 m
場合
サンプル量の精度
(標準値)
サンプル量 200 mL ±5 %: 未校正の液体検出使用時、揚水高さ 4.6 m長さ 4.9 m
3
/
8
インチビニール製取入管、単一ボトル、フルボトルシャットオフ、室温、高度 1524 m
場合
サンプリングモード ペース設定: 固定時間、固定流量、可変時間、可変流量、イベント
分配: 1 ボトル当たりのサンプル、サンプル当たりのボトル、時間ベース (切り替え)
実行モード 連続または非連続
日本語
125
仕様 詳細
移送速度 (標準値) 0.9 m/s: 揚水高さ 4.6 m長さ 4.9 m
3
/
8
インチビニール製取入管、21 °C高度 1524 m
の場合
液体検出器 超音波. 本体: ウルテム
®
NSF ANSI 規格 51 認定、USP Class VI 準拠。接触式液体検出器、
または非接触式液体検出器
エアーパージ エアー・パージは各サンプル取得前と後に自動的に実行されます。取入管の長さに応じ
て、自動補正されます。
ドレーンチューブ 取入管: 1.0 30.0 m の長さ、¼ インチまたは
3
/
8
インチ ID ビニールまたは
3
/
8
インチ ID
Teflon
で補強されたポリエチレン (外部保護カバー (黒または透明) 付き)
接液面の材質 ステンレススチール、ポリエチレン、テフロン、ウルテム、シリコン
メモリー サンプルの履歴: 4,000 レコード。データ・ログ: 325,000 レコード。イベント・ログ:
2,000 レコード
通信 USB およびオプションの RS485 (Modbus)
電気的接続 電源、補助、オプション・センサー (2x)USB、ディストリビューター・アーム、オプシ
ョンの雨量計、温度 (AWRS のみ)
アナログ出力 AUX ポート: なし。オプションの IO9000 モジュール: 記録された測定値を外部装置に提
供する 0/4 20 mA 出力 x 3
アナログ入力 AUX ポート: 流量ペース設定用 0/4 20 mA 入力 x 1オプションの IO9000 モジュー
: 外部機器 (サードパーティの超音波水位など) からの測定値を受信する 0/4 20 mA
入力 x 2
デジタル出力 AUX ポート: なし。オプションの IO9000 モジュール: アラームイベントに対して各々が
デジタル信号を供給する、4 つの低電圧の筐体出力端子
リレー AUX ポート: なし。オプションの IO9000 モジュール: アラームイベントによって制御さ
れる 4 つのリレー
認証 CEcETLus
126
日本語
1 冷蔵式サンプラーと AWRS の寸法
総合情報
いかなる場合も、製造元は、例えそのような損害が生じる可能性について報告を受けていたとして
も、本マニュアルに含まれるいかなる瑕疵または脱落から生じる直接的、間接的、特定、付随的また
は結果的に生じる損害に関して責を負いません。製造元は、通知または義務なしに、随時本マニュア
ルおよび製品において、その記載を変更する権利を留保します。改訂版は、製造元の Web サイト上
にあります。
安全情報
メーカーは、本製品の目的外使用または誤用に起因する直接損害、偶発的損害、結果的損害を含むあらゆる損害
に対して、適用法で認められている範囲で一切責任を負わないものとします。ユーザーは、適用に伴う危険性を
特定したり、装置が誤作動した場合にプロセスを保護するための適切な機構を設けることに関して、全責任を負
うものとします。
日本語
127
この機器の開梱、設定または操作を行う前に、このマニュアルをすべてよく読んでください。危険お
よび注意の注意事項に注意を払ってください。これを怠ると、使用者が重傷を負う可能性、あるいは
機器が損傷を受ける可能性があります。
本装置に備わっている保護機能が故障していないことを確認します。本マニュアルで指定されてい
る以外の方法で本装置を使用または設置しないでください。
危険情報の使用
回避しない場合、死亡または重傷を招く、潜在的な危険または危険が切迫している状態を示します。
回避しない場合、死亡または重傷を招く可能性がある、潜在的な危険または危険が切迫している状態を示します。
軽症を招く可能性のある潜在的に危険な状態を示します。
回避しない場合、装置の損傷を引き起こす可能性のある状況を示します。特に強調する必要がある情報。
使用上の注意ラベル
測定器上に貼付されたラベルや注意書きを全てお読みください。これを怠ると、人身傷害や装置の損
傷につながるおそれがあります。測定器に記載されたシンボルは、使用上の注意と共にマニュアルを
参照してください。
これは安全警報シンボルです。潜在的な障害を避けるためにこのシンボルのすべて安全メッセージに
従ってください。 装置上では、作業または安全情報に関しては取り扱い説明書を参照してください。
このシンボルは感電の危険があり、場合によっては感電死の原因となる恐れのあることを示していま
す。
このシンボルは、火災の危険性があることを示しています。
この記号は、しるしの付いた部分の温度が非常に高くなっている可能性があるため、十分注意する必
要があることを示します。
このシンボルは、液体の浸入から保護する必要がある部品であることを示します。
このシンボルは、記しの付いたアイテムに触れてはいけないことを示します。
このシンボルは、指や皮膚を挟み込む可能性があることを示します。
このシンボルは、物体が重いことを示します。
128
日本語
このシンボルは、印の付いたアイテムに保護アース接続が必要であることを示します。装置付属のコ
ードに接地プラグがない場合は、保護導体端子に保護アースを接続してください。
このシンボルが付いている電気機器は、 ヨーロッパ域内または公共の廃棄処理システムで処分できま
せん。古くなったり耐用年数を経た機器は、廃棄するためにメーカーに無償返却してください。
取得認証
カナダの障害発生機器規則、IECS-003、クラス A:
テスト記録のサポートはメーカーにあります。
このクラス A デジタル装置はカナダの障害発生機器規則の要件をすべて満たします。
Cet appareil numérique de classe A répond à toutes les exigences de la réglementation canadienne
sur les équipements provoquant des interférences.
FCC PART 15、クラス A 限度値
テスト記録のサポートはメーカーにあります。この機器は FCC 規則のパート 15 に準拠します。運
転は以下の条件を前提としています:
1. この装置が有害な干渉の原因とならないこと。
2. この装置が望ましくない動作の原因となる可能性のあるいかなる干渉にも対応しなければなりま
せん。
これらの規格への準拠に責任を持つ当事者による明示的承認を伴わずにこの装置に対する改変また
は改造を行うと、ユーザーはこの機器を使用する権限を失う可能性があります。この装置は、FCC
規則のパート 15 に従って、クラス A のデジタル機器の制限に準拠することが試験によって確認され
ています。これらの制限は、この機器が商用の環境で使用されたときに、有害な干渉から適切に保護
することを目的に設定されています。この機器は、無線周波数エネルギーを生成および使用するもの
で、取り扱い説明書に従って取り付けおよび使用しない場合にはそれを放射する場合があり、無線通
信に対して有害な干渉を発生させる可能性があります。住宅地域における本装置の使用は有害な電
波妨害を引き起こすことがあり、その場合ユーザーは自己負担で電波妨害の問題を解決する必要があ
ります。以下の手法が干渉の問題を軽減するために使用可能です。
1. 装置から電源を取り外して、電源が干渉源かどうかを確認します。
2. 装置が干渉を受けている装置と同じコンセントに接続されている場合は、装置を別のコンセント
に接続してください。
3. 妨害を受けている装置から本装置を離します。
4. 干渉を受けるデバイスの受信アンテナの位置を変更します。
5. 上記の手法を組み合わせてみます。
製品概要
化学的および生物学的な危険。この装置の用途が処理工程や薬液注入システムの監視であり、それらに
対して公衆衛生、公衆安全、食品/飲料の製造/加工に関する規制や監視要件が存在する場合、この装置
の使用者には、該当するすべての規制を把握して遵守する責任、および装置の異常時に関する当該規制
に従って十分かつ適切な措置を講じる責任があります。
火災の危険。本製品は、可燃性の液体を使用するように設計されていません。
日本語
129
サンプラーは、指定した間隔で液体サンプルを採取し、サンプルを冷蔵式キャビネット内に保管しま
す。サンプラーはさまざまな水性用途、および有毒汚染物質や浮遊固体にも使われます。 2 を参照
してください。
ロック式キャビネットドア (AWRS のみ)
ドアを開くには、ラッチの中央にある丸いボタンを押します。ラッチを押し込んで、ドアをしっかり
と閉じます。ドアロック用のキーは 2 個付属しています。時間の経過とともに、ドアラッチの調整ね
じを締め付けなければならないこともあります。
コントローラーのコンパートメントヒーター (AWRS のみ)
コントローラーのコンパートメントヒーターは、工場出荷時オプションです。ヒーターにより、チュ
ーブ内での液体の凍結が防止され、チューブおよびポンプ・コンポーネントの寿命が延び、氷や雪が
カバーに堆積するのを防止できます。
2 冷蔵式サンプラーと AWRS
1 冷蔵式サンプラー 6 コントローラー 11 コントローラーカバー
2 電源 7 冷蔵式キャビネット 12 コンパートメントヒーターオプ
ション
3 ポンプ 8 カバーのラッチ 13 ドアラッチ
4 液体検出器 9 AWRS 14 ボトルトレイ
5 非接触式液体検出器 10 アクセスカバー
製品コンポーネント
人体損傷の危険。装置や構成部品は重量物です。設置または移動は、複数の要員で行ってください。
本機の重量は、最大 86 Kg です。装置を開梱または移動する際には、安全に作業を行うのに十分な機
器および人員を必ず確保してください。怪我を防止するため、適切な持ち上げて順に従ってくださ
い。使用するすべての機器の定格可搬重量が適切であることを確認してください。たとえば、キャリ
カートの定格可搬重量は 90 kg 以上でなければなりません。冷蔵キャビネットにサンプルが詰ま
ったボトルが格納されている場合、サンプラーを動かさないでください。
すべてのコンポーネントが正しく納品されていることを確認してください。 3 を参照してくださ
い。コンポーネントが不足していたり損傷していたりした場合は、直ちに HACH Japan または弊社
販売代理店にお問い合わせください。
130
日本語
3 サンプラーのコンポーネント
1 オプションのカバー 5 全天候型冷蔵式サンプラー (AWRS)
2 冷蔵式サンプラー 6 取入管、ビニールまたはテフロンライニング
3 単一ボトル用のコンポーネント 7 ストレーナー
4 複数ボトル用のコンポーネント 8 チューブ・カプラー
3
設置
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、必ず資格のある要員が行う必要があり
ます。
サイト設置ガイドライン
爆発の危険。この装置は、危険がある場所での設置は許可されていません。
本装置の定格高度は最大 2000 m です。2,000 m 以上高度で本機を使用しても、安全性に関して重大
な懸念が発生することはありませんが、心配がある場合は、技術サポートに連絡することをお勧めし
ます。
冷蔵式サンプラーは屋内だけに設置してください。AWRS は屋内または屋外に設置してくださ
い。
設置場所の温度が指定範囲内であるか確認してください。仕様 124 ページ を参照してください。
サンプラーは水平な場所に設置してください。サンプラーの脚を調節して、サンプラーを水平にし
てください。サンプラーの寸法については、 1 127 ページ を参照してください。
AWRS の場合は、取り付けられているアンカーブラケットと、
3
/
8
インチのボルト (お客様が用意)
を使用して固定します。 4 を参照してください。
トレーンチューブをサンプラー下部にある 1/2 インチ-14 NPT メスコネクタに接続します。
3
非接触式液体検出器を装備したコントローラー同梱品だけが出荷されます。
日本語
131
4 AWRS のアンカーブラケットの位置と取り付け寸法
1 オプションのアンカーブラケット 2 アンカーブラケット (2 箇所)
サンプラーの準備
サンプルボトルの洗浄
ブラシ、水、および低刺激の洗剤を使用して、サンプルボトルとキャップを洗浄します。サンプル
ボトルを真水で洗浄してから、蒸留水ですすぎます。
単一ボトルの取り付け
単一ボトルを使って、1 つの複合試料を収集する場合、以下の手順を実行してください。複数のボト
ルを使用する場合は、複数のボトルの取り付け 133 ページ を参照してください。
ボトルがいっぱいになると、フル・ボトル・シャットオフにより試料プログラムが停止します。 5
に示しているようにサンプル・ボトルを取り付けます。
5 単一ボトルの取り付け
132
日本語
複数のボトルの取り付け
複数のボトルを取り付けた場合、ディストリビューターアームによってサンプルチューブが各ボトル
の上に移動します。指定した数の試料を収集すると、試料収集は自動的に停止します。
1. 6 に示しているようにサンプルボトルを組み立てます。ボトル数が 8 本以上の場合は、最初の
ボトルが時計回りでボトル 1 インジケーターの近くにあることを確認してください。
2. ボトルアセンブリーをサンプラーに配置します。ボトル数が 8 本以上の場合は、下部トレイの溝
にワイヤを揃えます。
6 複数のボトルの取り付け
1 リテイナー、24 x 1 L ポリエ
チレン・ボトル用
4 ボトル・トレイ、8 24 本ボト
ル用
7 サンプラーの前面
2 リテイナー、24 x 350 mL ガラ
ス・ボトル用
5 下部トレイの溝 8 取り外し可能トレイ (AWRS
)
3 ボトル 1 インジケーター 6 冷蔵式サンプラーの底面 9 インサート (冷蔵式サンプラー
のみ)
日本語
133
サンプラーの取入管の設置
代表的なサンプルを採取できるように、サンプル流の中程 (表面近くや底部にではなく) に取入管を設
置します。
1. 標準の液体検出器を備えたサンプラーの場合、 7 のようにサンプラーにチューブを接続します。
:
テフロンで補強されたチューブを使用する場合、テフロンで補強された
PE
チューブ用のチューブ接続キッ
トを使用してください。
2. オプションの非接触式液体検出器を備えたサンプラーの場合、 8 のようにサンプラーにチュー
ブを接続します。
:
テフロンで補強されたチューブを使用する場合、テフロンで補強された
PE
チューブ用のチューブ接続キッ
トを使用してください。
3. 取入管とストレーナーをサンプル供給源の本流に設置し、水が攪拌されて十分に混合されるよう
にします。 9 を参照してください。
取入管はできるだけ短くします。取入管の最小の長さについては、仕様 124 ページ を参照して
ください。
サンプルを採取するたびにチューブが完全に排水されるよう、取入管の傾斜が保たれるように
してください。
:
傾斜を保つことができない場合、またはチューブが加圧される場合は、液体検出器を無効にしてくださ
い。この場合は、手動でサンプル量を校正してください。
取入管がつぶれていないことを確認してください。
7 配管標準の液体検出器
134
日本語
8 配管非接触式液体検出器
9 サイトでの設置
1 ストレーナー 2 揚水高さ 3 取り付け面
配線
サンプラーを電源に接続
感電死の危険。この装置を屋外または湿っている可能性がある場所で使用する場合は、主電源との接続
に漏電回路安全装置 (GFCI/GFI)を使用する必要があります。
日本語
135
火災の危険。電力線に 15 A の回路ブレーカーを取り付けます。回路ブレーカーは、機器の近くにあれ
ば、ローカルの電源切断装置になります。
感電死の危険。保護アース接地(PE)接続が必要です。
感電死の危険。ローカル電源切断へのアクセスが容易であることを確認します。
AWRS の電源コード、または冷蔵式サンプラーの両方の電源コードを接続します。冷蔵式サンプラー
は、5 分後に起動します。電源ライン・フィルタを使用するか、コントローラーの電源コードを別の
分岐回路に接続して、電気回路の過渡現象が発生する可能性を抑えてください。
コントローラーの接続
電気ショックの危険。外部接続された機器には、該当する国の安全標準評価が必要です。
10 に、コントローラーの電気的コネクターを示します。
10 コントローラーの接続部
1 センサー 2 ポート (オプション) 5 USB コネクタ
2 温度ユニット・ポート (AWRS のみ) 6 雨量ゲージ/RS485 ポート (オプション)
3 電源ポート 7 補助 I/O ポート
4 センサー 1 ポート (オプション) 8 ディストリビューター・アーム/フル・ボトル・シャ
ットオフ・ポート
Sigma 950 または FL900 の接続
サンプルのペース設定が流量ベースの場合、コントローラーに流量入力信号 (パルスまたは 4
20 mA) を提供します。Sigma 950 または FL900 流量ロガーを AUX I/O ポートに接続します。
代替策として、流量センサーをセンサー・ポートに接続します。センサーの接続 139 ページ を参照
してください。
収集する項目: 汎用補助フル・ケーブル、7 ピン
136
日本語
1. ケーブルの一方の端を流量計に接続します。流量メーターのドキュメントを参照してください。
2. ケーブルのもう一方の端をコントローラーの AUX I/O ポートに接続します。
Hach 以外の流量計の接続
Hach 以外の流量計へ AUX I/O ポートに接続するには、以下の手順を実行します。
収集項目: 汎用補助ハーフ・ケーブル、7 ピン
1. ケーブルの一方の端をコントローラーの AUX I/O ポートに接続します。
2. ケーブルのもう一方の端を流量計に接続します。 11 および 1 を参照してください。
:
一部の取り付けでは、長めのケーブルを使って、外部装置を
Pulse
入力、
Special
出力、または
Program
Complete
出力に接続する必要がある場合があります。これらはアースを基準とするパルスインタフェースで
あるため、ケーブルの各端で一時的にアースの違いが発生すると、誤った信号が発生することがあります。重
工業環境では、一般的にアースの違いが大きくなります。このような環境では、影響を受ける信号に対して、
サードパーティ製のガルバニック・アイソレーター
(
オプトカプラ
-
など
)
を使用する必要がある場合がありま
す。アナログ入力の場合、
4
20 mA
の送信機は通常絶縁機能を備えているため、外部的なアース絶縁は通常
必要ありません。
11 補助コネクター
1 ハーフ・ケーブル配線情報
信号
4
説明 評価
1 +12 VDC
源出力
電源プラス出力。ピン 2 のみで使
用。
IO9000 モジュールへのバッテリー電源: 公称
12 VDCIO9000 モジュールへの電源: 15 @
1.0 A (最大)
2 コモン 電源の負の戻り。電源が使用される
場合、ピン 2 はアースに接続されま
5
.
4
ワイヤの色は、汎用ケーブル (8528500 852850) の色を示しています。
5
コントローラー端子に接続する主電源駆動の機器はすべて、NRTL 認定取得済みである必要があ
ります。
日本語
137
1 ハーフ・ケーブル配線情報 (続き)
信号
4
説明 評価
3 パルス入力
またはアナ
ログ入力
この入力は、流量計 (パルスまたは
4-20 mA) またはシンプルな浮動 (
ライ) 接点クロージャーからのサン
プル収集です。
パルス入力ピン 2 に関して正のパルスに反
応します。 終端 (ローレベル): 1 kΩ 10 kΩ
の抵抗を通ったピン 27.5 ツェナー・ダイオ
ードは、保護デバイスとしての 10 kΩ の抵抗と
並列です。
アナログ入力ピン 3 に入り、ピン 2 で戻る
アナログ信号に反応します。入力負荷: 100 Ω
プラス 0.4 V、入力電流 (内部制限): 最大 40
50 mA
6
最大絶対入力: ピン 2 に関して 0 15 VDC
入力をアクティブにする信号: 5 15 V の立
ち上がりパルス
7
ピン 2 に関して最小 50 ミリ
秒。
4 液面入力ま
たは補助制
御入力
液面入力サンプリング・プログラ
ムを起動または続行します。シンプ
ルな浮動液面スイッチにより、入力を
供給できます。
補助制御入力別のサンプラーでの
サンプリングプログラムが終了した
後にサンプラーを起動します。また
は、トリガー条件発生時にサンプラー
を起動します。たとえば、pH が高い
条件または pH が低い条件が発生し
たときにサンプリングプログラムが
起動します。
終端 (ハイ・レベル): 保護のために、直列の
1 kΩ 抵抗と 7.5 V ツェナーダイオードと共に
11 kΩ 抵抗を通り、ピン 2 で終端された内部
+5 V 電源。トリガー: 最小 50 ミリ秒の低パル
スによるハイからローへの電圧。
最大絶対入力: ピン 2 に関して 0 15 VDC
入力をアクティブにする信号: 5 15 VDC
源による外部論理信号。駆動信号は通常、ハイ
でなければなりません。外部ドライバーは、
ジックのローレベルで最大 1 VDC 0.5 mA
シンクできなければなりません。
7.5 V を超える電源を備えたドライバーから
の、ロジックのハイ信号は、 I =
(V – 7.5)/1000 (I はソース電流、V は駆動ロジ
ックの電源電圧) という定格でこの入力に電流
を供給します。
ドライ接点 (スイッチ) クロージャー: ピン 4
とピン 2 の間で最小 50 ミリ秒。接点抵抗:
2 kΩ。接点電流: 最大 0.5 mA DC
5 特別出力 この出力は、ピン 2 に関して各サン
プル・サイクル後に 0 から +12 VDC
になります。AUX I/O ポートについ
ては、ハードウェア設定の「モード」
設定を参照してください。AS950
操作マニュアルを参照してください。
この出力には、ピン 2 への短絡電流に対する保
護が含まれています。外部負荷電流: 最大
0.2 A
アクティブな高出力: AS950 コントローラー
への AC 電源については公称 15 VDC
AS950 コントローラーへのバッテリー電源に
ついては公称 12 VDC
6
この状態で長期間作動させると、保証が無効になります。
7
駆動信号の信号源インピーダンスは 5 kΩ 未満でなければなりません。
138
日本語
1 ハーフ・ケーブル配線情報 (続き)
信号
4
説明 評価
6 プログラム
完了出力
通常の状態: 開回路。この出力は、サ
ンプリング・プログラムの終了時に
90 秒間アースに移動します。
この出力を使用して、サンプリング
プログラムの終了時に、別のサンプラ
ーを起動したり、オペレーターまたは
データロガーに信号を送信したりす
ることができます。
この出力は開ドレーン出力で、過電圧保護のた
めに 18 V ツェナー・クランプ・ダイオードを
搭載しています。この出力は、ピン 2 に関して
アクティブ・ローです。
出力トランジスターの最大絶対定格: シンク電
= 最大 200 mA DC、外部プルアップ電圧 =
最大 18 VDC
7 シールド RF 放出や RF 放出の影響を受けやす
さを制御するためにサンプラーに
AC 電源を供給する場合、シールドが
アースへの接続になります。
シールドは安全用アースではありません。こ
のシールドを電流伝導体に使わないでくださ
い。
AUX I/O ポートに接続する、3 m を超えるシー
ルド線のケーブルはピン 7 に接続する必要が
あります。
シールド線はケーブルの片側のみでアースに
接続して、アース・ループ電流を防止してくだ
さい。
センサーの接続
センサー・ポートにセンサーを接続するには、 12 を参照してください。
12 センサーの接続
スタートアップ
装置をオンに設定
冷蔵装置は、サンプラーに電源供給してから 5 分後に起動します。冷蔵装置は、コンローラーがオフ
に設定されている場合、またはコントローラーに電源が供給されない場合、作動を続けます。
コントローラーの [POWER (電源)] キーを押して、コントローラーをオンに設定します。
冷蔵装置をオフに設定するには、コントローラーの [POWER (電源)] キーを押します。次に、AWRS
の電源コード、または冷蔵式サンプラーの 2 本の電源コードを取り外します。
使用の準備
これで機器の取り付けは完了しました。初めて使用する際に設定を完了するには、取扱説明書を参照
してください。
日本語
139
メンテナンス
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、必ず資格のある要員が行う必要があり
ます。
感電死の危険。メンテナンスまたはサービス活動を行う前に装置から電源を切り離します。
バイオハザードへの曝露。試料ボトルおよびサンプラーコンポーネントと接触している間は安全処理
手順に従ってください。
複合的な危険。メンテナンス作業後には、機器が安全かつ正しく作動することを技術者が確認する必要
があります。
メンテナンスのために装置を分解しないでください。内部のコンポーネントを清掃するか、または修理する場合
は、メーカーにお問合せください。
装置の清掃
火災の危険。装置の洗浄に、可燃性の洗浄剤を使用しないでください。
コントローラーコンパートメントヒーターは液体類を使って清掃しないでください。
水ではコントローラーとポンプを十分に清掃できない場合は、コントローラーの接続を外して、コン
トローラーをサンプラーから取り外してください。コントローラーとポンプを完全に乾かしてから、
部品を取り付けて作動させてください。
サンプラーは次の手順で清掃します:
冷蔵装置 - ブラシまたは掃除機を使用して、必要に応じて凝縮器のフィンとコイルを清掃します。
サンプラーのキャビネットとトレイ - 湿った布と低刺激の洗剤を使用して、サンプラーのキャビネ
ットの内部および外部表面を清掃します。研磨剤入りクリーナや溶剤は使用しないでください。
乾燥剤の交換
コントローラー内の乾燥剤カートリッジは、湿気を吸収し、腐食を防止します。窓から乾燥剤の色を
監視します。 13 を参照してください。新品の乾燥剤の色は橙色です。緑色になったら乾燥剤を交
換してください。
1. 乾燥剤カートリッジを回して取り外します。 13 を参照してください。
2. プラグを取り外して、使用済みの乾燥剤を廃棄します。
3. 乾燥剤カートリッジに新品の乾燥剤を入れます。
4. プラグを取り付けます。
140
日本語
5. O リングにシリコン・グリスを塗布します。
6. 乾燥剤カートリッジをコントローラーに取り付けます。
13 乾燥剤カートリッジ
1 プラグ 3 O リング
2 乾燥剤カートリッジ 4 乾燥剤点検窓
ポンプのメンテナンス
挟み込みの危険。メンテナンスまたは修理作業を完了する前に、装置の電源を切ってください。
ポンプチューブの交換
メーカーが供給したチューブ以外のチューブを使用すると、機械部品が過度に摩耗したり、ポンプの性能が低下
したりすることがあります。
ポンプチューブのローラーが当たる部分の摩耗を点検してください。チューブに摩耗の形跡が認め
られた場合は、チューブを交換します。
必要条件:
ポンプチューブ - プレカットまたはバルク 4.6 m または 15.2 m
1. コントローラーの電源を切り離します。
2. バルクチューブを使用する場合は、チューブをカットして、位置決め用のドットを付けます。
14 を参照してください。
3. 図の番号に従ってポンプチューブを取り外します。
4. ポンプハウジングの内部とローラーに付着しているシリコン残留物を取り除きます。
5. 図の番号に従って新品のポンプチューブを取り付けます。
日本語
141
14 ポンプチューブの準備
1 取入管に対して 7 冷蔵式サンプラーの場合の長さ
2 位置決め用ドット 8 AWRS の場合の長さ
3 サンプラー・ベースのフィッティングに対して 9 冷蔵式サンプラーと標準の液体検出器を装備したコ
ントローラーの長さ
4 標準の液体検出器を装備したコントローラーの長さ 10 冷蔵式サンプラーと非接触式液体検出器を装備し
たコントローラーの長さ
5 オプションの非接触式液体検出器を装備した検出器
の長さ
11 AWRS と標準の液体検出器を装備したコントロー
ラーの長さ
6 ポンプ内部の長さ 12 AWRS と非接触式液体検出器を装備したコントロ
ーラーの長さ
142
日本語
ローターの清掃
低刺激の洗剤を使用して、ローター、ポンプチューブ溝、およびポンプハウジングを清掃します。
ンプチューブの交換 141 ページとそれに続いて図示されている手順に従って取り付けてください。
144
日本語
/