Enraf-Nonius Physisonic ES-7 OG ユーザーマニュアル

  • Physisonic ES-7シリーズ超音波治療器の取扱説明書についてご質問にお答えします。このマニュアルには、機器の使用方法、安全上の注意、メンテナンス方法などが詳細に記載されています。1MHzと3MHzの周波数、LサイズとSサイズのアプリケータ、水中治療など、この機器の多様な機能についてご質問ください。
  • 接触制御機能とは何ですか?
    接触媒体は何を使用すれば良いですか?
    アプリケータの取り扱いについて注意すべきことは何ですか?
    治療プロトコルとは何ですか?
    マニュアル操作モードとは何ですか?
超音波治療器
Physisonic
取扱説明書
機械器具 12 理学診療用器具 JMDN コード:11248000
管理医療機器 特定保守管理医療機
超音波治療器 ES-7
ES-7
認証番号
225AABZI00207000
【医家用】
ご使用前に必ずこの取扱説明書をよくお読みの上、製品の機能を十分理解して
正しくお使いください。
本書はお読みになったあとも、いつでも見られる場所に保管してください。
本書は日本でのご使用に基づき作成しています。電源事情やその他規制は国ごと
に異なります。日本以外でご使用になる場合は、別添の英文取扱説明書に従って
ください。
1
重要なお知らせ
このたびは、弊社製品をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。
本書に記載の使用方法や指示事項を守ってお使いください。また、本書に記載されている以外の操
作や保守作業はしないでください。
本来の使用目的以外に使用しないでください。
本書に記載の指示事項を守らなかった結果生じた傷害または損害に対しては、弊社は一切責任を負
いません。また、操作や保守作業にあたり、必要とされる注意または用心をしないで生じた傷害ま
たは損害に対しても、弊社は一切責任を負いません。
本製品の取り扱いについて、意図する使い方と想定されている使用範囲内で異なる使い方をされる
場合の危険は予測できません。したがって、本書の記載事項や製品本体に表示してある注意事項は、
異なる使い方をされた場合のすべての危険を想定しているわけではありません。
製品の使用または日常点検にあたっては、本書の記載および製品本体に表示されている事項に限ら
ず、安全対策に関して十分に配慮してください。
本書の内容については細心の注意を払っております。万一、不審な点や誤り、記載もれなどでお気
づきの点がございましたら、申し訳ございませんがお買い上げ店または最寄りの弊社支店・営業所
にご連絡をお願いいたします。
本製品を譲渡または転売、貸与される場合は、必ず本書を製品に添付して相手の方にお渡しくださ
い。また、譲渡(または転売、貸与)される場合は、必ず譲渡先を事前に弊社へご連絡ください。
本書を添付せず問題が生じた場合は、弊社は一切責任を負いません。
実際の製品と本書のイラストとは細部が異なることがあります。また、イラストの一部は製品内部
の説明を容易にするために省略していることがあります。
本書に記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
本書を紛失または損傷された場合は、速やかにお買い上げ店または最寄りの弊社支店・営業所にご
連絡ください。
さらに詳しい情報が必要な場合やご質問がある場合は、お買い上げ店または最寄りの弊社支店・営
業所にご連絡ください。
製品の仕様および外観や本書の内容は、製品の改良のため予告なしに変更する場合があります。
2
目次
1 製品概要 ……………………………………………………………………………………………… 4
2 はじめに ……………………………………………………………………………………………… 4
2.1 取扱説明書につい …………………………………………………………………………… 4
2.2 製造物責任 ……………………………………………………………………………………… 4
3 使用上の注意 ………………………………………………………………………………………… 5
3.1 警告: …………………………………………………………………………………………… 5
3.2 注意: …………………………………………………………………………………………… 5
4 超音波療法の使用目 ……………………………………………………………………………… 6
4.1 超音波の適用・禁忌および副作用 …………………………………………………………… 6
4.2 パラメータ ……………………………………………………………………………………… 7
5 各パッケージの内容 ………………………………………………………………………………… 7
5.1 標準付属品 …………………………………………………………………………………… 7
6 設置 …………………………………………………………………………………………………… 7
6.1 電源の接続 ……………………………………………………………………………………… 7
7 使用に関する注意 ………………………………………………………………………………… 8
7.1 超音波 …………………………………………………………………………………………… 8
7.1.1 接触制御 …………………………………………………………………………………… 8
7.1.2 接触媒体 …………………………………………………………………………………… 8
7.1.3 治療前 ……………………………………………………………………………………… 8
7.1.4 治療中 ……………………………………………………………………………………… 8
7.1.5 治療後 ……………………………………………………………………………………… 8
7.2 操作各部 ………………………………………………………………………………………… 9
8 基本操作 ……………………………………………………………………………………………… 10
8.1 機器の起動 ……………………………………………………………………………………… 10
8.2 ホームメニュー ……………………………………………………………………………… 10
8.3 システム設定 ………………………………………………………………………………… 11
8.3.1 言語の設定 ……………………………………………………………………………… 11
8.3.2 画面輝度の設定 …………………………………………………………………………… 11
8.3.3 システム情報 …………………………………………………………………………… 11
8.3.4 超音波規格 ………………………………………………………………………………… 11
8.4 治療プロトコルの選択 ………………………………………………………………………… 12
8.5 マニュアル操作 ……………………………………………………………………………… 13
8.5.1 超音波周波数 …………………………………………………………………………… 13
8.5.2 連続モード、パルスモード ……………………………………………………………… 13
8.5.3 パルス周波数 …………………………………………………………………………… 14
8.5.4 デューティー比 …………………………………………………………………………… 14
8.5.5 アプリケータの選択 ……………………………………………………………………… 15
8.5.6 出力の表示単位 …………………………………………………………………………… 15
8.5.7 治療時間 …………………………………………………………………………………… 16
8.5.8 強度設定 …………………………………………………………………………………… 16
8.6 治療プロトコルの保存 ………………………………………………………………………… 17
8.6.1 プログラムの読み込み …………………………………………………………………… 17
3
9 メンテナンスとトラブルシューティン ………………………………………………………… 18
9.1 ユーザーメンテナンス ………………………………………………………………………… 18
9.1.1 機器の清掃 ……………………………………………………………………………… 18
9.1.2 表示パネルの清 ………………………………………………………………………… 18
9.1.3 超音波アプリケータ ……………………………………………………………………… 18
9.2 トラブルシューティング ……………………………………………………………………… 18
9.2.1 エラーコード …………………………………………………………………………… 18
9.3 技術メンテナンス ……………………………………………………………………………… 19
9.3.1 接触制御の修復と出荷時標準設定への復元 …………………………………………… 19
9.4 廃棄処理 ………………………………………………………………………………………… 19
10 仕様 ………………………………………………………………………………………………… 20
10.1.1 連続出力超音波 ………………………………………………………………………… 20
10.1.2 パルス出力超音 …………………………………………………………………… 20
10.2 超音波パラメータ …………………………………………………………………………… 20
10.3 安全性および性能基準 ………………………………………………………………………… 21
10.4 EMC詳細 ……………………………………………………………………………… 22
10.4.1 指針および製造業者の宣言-電磁エミッション ……………………………………… 22
10.4.2 指針および製造業者の宣言-電磁イミュニティ ……………………………………… 22
10.4.3 指針および製造業者の宣言-電磁イミュニティ ……………………………………… 23
10.4.4 携帯形および移動形 RF 通信機器と、本製品との間の推奨分離距離 ………… 23
10.5 技術データ …………………………………………………………………………………… 24
保証・免責事項 ………………………………………………………………………………………… 25
補足事項 ………………………………………………………………………………………………… 26
4
1 製品概要
本製品は多周波出力超音波治療器です。搭載しているアプリケータは、周波数が 1MHz 3MHz の両方で使用す
ることが可能です。またアプリケータは治療部位に応じて治療面積の異なLサイズと Sサイズがあり、水中
での使用(水中法)も可能です。
更にアプリケータと患部の接触制御機能を搭載しており、音響的な接触状態が不完全な場合は、超音波エネ
ギーの出力が停止します。
本体には 2台の超音波アプリケータを接続することができ、メニューから使用するアプリケータを選択するこ
とができます。
本製品は医家向け機器です。医療専門家以外は使用しないでください
2 はじめに
2.1 取扱説明書
本書は、本製品の所有者および操作者向けに書かれたものです。本書には、操作のための一般的な方法、
実施に関する事項、メンテナンスおよび部品情報について記載されています。本製品を有効に利用し、また長
くお使いいただくため、ご使用になる前に本書をよくお読みいただき、機能および付属品について理解してく
ださいますようお願いいたします。
本書に記載されている仕様は、製品の改良のため、予告なく変更する場合があります。
2.2 製造物責任
多くの国で製造物責任に関する法律が施行されています。
特に、この様な製造物責任に関する法律は、ある製品が流通に置かれてから 10 年が経過した時点で、メーカ
ーは製品の考えられる欠陥について一切の責任を負わないことを意味します。
いずれにしても適用されうる法によって認められる最大の範囲で弊社(オージ技研Enraf-Nonius
またはそのサプライヤーもしくは再販売業者は、本製品の使用またはそれを使用することができないことに
って発生する、信用、労働力および生産性の損失による損害、コンピュータの故障もしくは誤動作、または
のすべての商業的損害もしくは損失を含む(しかし、それらに限定されるものではない)、間接的、特別的、
付随的または結果的に生じる損害について、もしそれらの可能性について通知を受けていた場合でも、あるい
は請求の根拠が判例法の理論によるか、衡平法上の理論(契約上か不法行為、その他の理由によらず)に関
なく、いかなる場合も責任を負いません。
もし、個別の保守契約がある場合は、弊社またはEnraf-Noniusの過失によって死亡または人身傷害が生じ、
その場合に適用される法律によって損害賠償責任の制限が禁じられる時を除き、この契約の各条項に基づい
弊社またはEnraf-Nonius社が受領した本製品および本製品のサポート費用に対して支払われた費用の総額を
いかなる場合においても超えないものとします。
また、賠償請求の相手方当事者(製品のユーザーあるいはその代表)は、その請求の性質や相手方当事者と
の他の第三者との関係性の如何に関わらず、第三者から弊社および Enraf-Nonius に対しての全ての請求を
排除しなければなりません。
5
3 使用上の注意
本項には一般警告および使用上の注意が記載されています。本製品をご使用の際には必ずご確認ください
た、用途に特化した警告および使用上の注意については、4章をご覧ください。
3.1 警告:
本製品は医師またはその他の医療専門家による継続した管理下でご使用ください。
本製品は、接地型電源プラグを使用しています。適切なコンセントに正しく接続されていることを確認し
てください。
短波またはマイクロ波のジアテルミーが使用されている環境で操作しないでください。出力が不安定にな
ったり、不正確になる可能性があります。
他の機器の周辺で本製品を使用する際は注意してください。本製品または他の機器に対して、電磁気等の
干渉が発生する可能性があります。本製品と他の機器を一緒に使用することを避け、妨害を最小限に抑え
るようにしてください。
本製品は、可燃性麻酔薬と空気、酸素、または亜酸化窒素の混合物が存在する場所では使用しないでくだ
さい。
本製品は小さな子供の手の届かないところに置いてください。
3.2 注意:
使用上の注意および操作方法を読んで理解し、実行してください。超音波治療器の使用に関連する制限事
項および危険性を理解してください。本製品上に表示された使用上の注意を守ってください。
本書に記載されている以外の使用や調整もしくは手順の実施は、超音波エネルギーの危険にさらされる可
能性があります
注意してアプリケータを取り扱ってください。不適切なアプリケータの取り扱いをすると、特性が劣化す
る可能性があります。
導電性の流体が侵入する可能性がありますので、ご使用前に超音波アプリケータを検査して割れ目がない
かを確認してください。
ご使用前にアプリケータのケーブルおよび関連コネクタを点検してください。
製品は、10から 40(50°Fから 104°F)の温度、10から 90%の相対湿度下で操作、輸送および保管し
てください。
本製品を直射日光、放熱器から放出された熱、過剰な量の塵、湿気、振動および機械的衝撃にさらさない
でください。
本体部は防水設計されていませんので、水から遠ざけてください。また、浴室、シャワー室などの濡れた
室内では使用しないでください
液体が侵入した場合には、コンセントか機器の電源プラグを抜き、専門家に点検してもらってください。
(技術メンテナンスの項目をご覧ください)
患者に対して治療を行う前に、使用できる各治療モードの操作手順ならびに適応、禁忌、警告および使用
上の注意についてよく理解してください。超音波療法の使用に関する追加情報については、専門書籍など
をご利用ください。
6
4 超音波療法の使用目的
超音波とは、超音波アプリケータによって発生される高周波振動を含む機械的エネルギーです。振動は体組
中を通り、組織に吸収され熱に変換されます。この温度上昇が組織の生理学的変化のトリガーとなり、痛みや
筋肉の緊張を緩和します。
4.1 超音波の適応・禁忌および副作用
使用目的、または効能効果
超音波の熱および非熱生理学的反応による疼痛の緩解微小マッサージ作用、筋肉痛および関節痛の軽減。
禁忌
温熱を与えることが禁忌とされる場合
悪性腫瘍のある身体部
骨の成長が止まるまでの、骨成長の中心上またはその付近
心臓ペースメーカーを使用している場合の胸部
治癒中の骨折した箇所
血液供給が代謝要求における増加に対応できず組織壊死の可能性がある、血管疾患を持つ患者の虚血組織
の上
種類を問わず金属インプラントが埋め込まれている場
治療対象の部位上に感覚消失を持つ患
生殖腺また妊娠
心臓
睾丸
意識不明の患者
注意事項と警
出血性素因を持つ患者に超音波治療を行う時は安全策を講じてください。
超音波治療は、病気、以前に受けた手術、電離放射線治療、化学療法または全身もしくは局所麻酔によっ
て疼痛反応が減った患者に対し潜在的な安全上の危険性があり、ヤケドを引き起こす可能性があります。
無感覚な部分または血行不良の場合には使用しないでください。
大量の熱照射によって皮膚の視診では見ることができない熱無菌壊死の部位が生じる可能性があります。
常に適切な衛生状態を確保してください(9.1 ユーザーメンテナンスを参照)
アプリケータは傷のない皮膚にのみ使用してください。傷のある皮膚に使用する際(潰瘍など)は、アプ
リケータは傷を避けて置き、決して傷には当てないでください。
一般警告および使用上の注意については、第 3章の「使用上の注意」をご覧ください。
関連する危険
肩より上の部位治療に超音波を使用する際には、それに付随する危険が生じる可能性があります。
眼を含む特定の条件は、眼に熱が加わることにより生じる危険性を認識し、知識と経験を基に、資格のあ
る専門家により処置される必要があります。
甲状腺の治療は頸部のリンパ節同様に、治療の効果も安全性も確立されていません
7
4.2 パラメータ
超音波周波数
超音波の(振動)周波数で、MHz で表示されます。超音波周波数によって浸透の深さが決定され、浸透の深さ
1MHz で最大となります。超音波周波数は 1MHz または 3MHz で設定することができます。
デューティー比
%で表示され、パルス繰り返し時間に対するパルス持続時間の比率を示します。超音波はパルスモードまたは
連続モードで使用することができます。
有効照射面積(ERA)
㎠で表示され、超音波ビームの断面積を示します(詳細については、技術仕様をご覧ください)有効照射面積
は固定で、超音波アプリケータの種類によって規定されます
出力パワー
Watt で表示される超音波出力のことをいいます。超音波出力表示の単位はWatt Watt/の間で切り替
ることができます。パルスモードでは、パルス中のパワー値が表示されます。時間平均電力は、この値にデュ
ーティー比を乗じることによって得ることができます。
出力強度
Watt/㎠で表示され、出力パワーを有効照射面積で割った値となります。超音波出力表示の単位は、Watt
Watt/㎠の間で切り替えることができます。パルスモードでは、パルス中の出力強度値が表示されます。
時間平均出力強度は、この値にデューティー比を乗じることによって得ることができます
5 各パッケージの内容
L-アプリケータ付きモデルパッケージ(ES-7S1A
L-アプリケーおよび S-アプリケータ付パッケージ(ES-7S2A
S-アプリケータ付パッケージES-7S3A
5.1 標準付属品
・超音波治療用ゲル(ES7-001
・日本国内向け専用電源コードAC100V 源専用)
6 設置
6.1 電源の接続
ソケット[5]に電源コードを挿入し、壁コンセントに接続してください。アプリケータのコネクタをソケッ
[7]または[8]に接続してください。
注意
治療中に電源コードが外れたり、抜けたりする可能性のある場所に設置しないでください。
適切に接地されていない場合には本製品を使用しないでください。機器が医療的環境に関して適用される
接地端子付きの電源コンセントに接続され、電気的に接地されていることを確認してください。
8
7 使用に関する注意
7.1 超音波
7.1.1 接触制御
アプリケータには、身体との音響接触が一定水準レベルを下回った時に治療を停止する接触制御機能が備わ
ています(10.2 参照)。音響接触が低下した場合は、アプリケータのインジケータ・ライトがオンになり、こ
の状態が示されます。また、本体のディスプレイには表示ステータス記号によって一時停止(∎∎)が示され、
ザー音が鳴ります。この状態の時は、アプリケータが音響接触の復旧を感知するために僅かな超音波エネルギ
ーを出力します
アプリケータが部分的に身体に接触している場合にこのような状態となります。音響接触の復旧が感知された
時点で、設定された出力で治療が再開されます。
7.1.2 接触媒体
効率的にエネルギーを送るためには、アプリケータと照射部位との間に接触媒体が必要となります。空気は超
音波エネルギーを完全といってよいほどに反射します。超音波エネルギーの伝達に最も適した媒体はゲルです。
治療対象の部位にゲルを塗布してから、アプリケータで広げます。
超音波アプリケータには絶対にゲルを塗らないでください。アプリケータはこれを音響接触と判断し、超音波
エネルギーを放出し、アプリケータに損傷を与える可能性があります。
身体表面の形状が不規則な状態で、アプリケータと身体とを適切に接触させることができない場合、また直接
的な接触を避ける必要がある場合には(痛みがあるため等)患部を水中に浸ける「水中法」で治療することがで
きます。この場合、使用する水は超音波アプリケータと対象部位上に気泡が生じることを防ぐため、事前に煮
沸し含まれる空気を抜いてください。
7.1.3 治療前
禁忌がないか患者を確認してください。詳細については、4.1 をご覧ください。
治療部位の温感覚をテストします。
超音波伝達を最適化するために石鹸または 70%のアルコール液で治療部位の皮膚を清潔に保ってください
濃い毛は剃ってください。
7.1.4 治療中
静的な使用の場合でも、常にアプリケータを動かしてください。
治療中、音響結合の変動によって、表示される超音波出力が設定値と異なる場合があります。
一定の間隔で患者に様子を尋ねてください。必要に応じて、治療を再設定する必要があります。出力の低減、
連続モードとパルスモードの切り替えが可能です。
超音波伝達が適切に実行されないことを示す信号が表示された時は、ゲルを追加するか、アプリケータを使っ
てゲルを広げてください。
注意
アプリケータは精密機械です。最良のビーム特性を実現するために、開発および生産中に細心の注意が払
われています。粗雑な取り扱い(ぶつけたり、落としたり)よってこれらの特定が損なわれる可能性があ
りますので、絶対に避けてください。
7.1.5 治療後
タオルまたはティッシュで患者の皮膚と超音波アプリケータを拭いてください。
期待される効果について確認してください。
患者には、状況を施療者に伝えるように指示してください。
9
7.2 操作各部
[1] 液晶ディスプレイ
タッチスクリーン付 4.3 インチ TFT カラー液晶
[2] アプリケータ
1MHz および 3MHz マルチ周波数超音波アプリケータ
[3] アプリケータホルダー
本体の右側または左側に取り付け可能
[4] メインスイッチ
ユニットの電源をオン、オフします。
[5] 電源ソケット
電源ラインから機器を切り離す場合、電源コードを抜いてください。
[6] 型式番号ステッカー
型式、製造番号、および電源電圧や最大消費電流など接続情報が表示されています。
2
3
1
4
6
6
5
10
[7]アプリケータソケット A
ユニットの左側面のアプリケータ接続ソケッ
[8]アプリケータソケット B
ユニットの右側面のアプリケータ接続ソケッ
注意
指定の付属品以外を接続した場合、患者の安全および機器の正確な機能を損なう可能性がありますので、
絶対に行わないでください。
超音波アプリケータは精密機械です。最良のビーム特性を実現するために、開発および生産中に細心の注
意が払われています。粗雑な取り扱い(つけたり、落としたり)によってこれらの特定が損なわれる可能
性がありますので、絶対に避けてください。
使用するアプリケータの選択は治療画面で行います。
1 つのアプリケータのみを選択することができます。アプリケータ ABを同時に使用することはできま
せん。
8
基本操作
8.1 機器の起動
メインスイッチ [4]操作し、スイッチをオンにします。
機器がセルフテストを開始します。
セルフテストの後ホームメニューに移り、準備が出来ます。
8.2 ホームメニュー
本製品にはタッチスクリーン技術が搭載されています。
メニューからすべての機能にアクセスすることができます。
ボタンを押して希望する機能を選択してください。
7
8
11
8.3 システム設定
8.3.1 言語の設定
[システム設定]ボタンを押しま
す。
リストか[言語]ボタンを押し
ます。
▲▼ボタンを押して言語を選択
します。
[設定]ボタンを押して前のメニ
ューに戻ります
言語の設定を変えると、設定記憶しているプログラムネームの文字が他の記号に変わることがあります。
この場合は、プログラム名を設定し直してください。
8.3.2 画面輝度の設定
[画面輝度]ボタンを押します
▲▼ボタンを押して輝度を調節
します。
[設定]ボタンを押して前のメニ
ューに戻ります
8.3.3 システム情報
ここでは、本製品に関するあらゆる情報を見つけることができます。[システム情報]ボタンの右側にインスト
ール済みのソフトウエアが表示されます。
他の全情報を閲覧する場合は、[システム情]ボタンを押してください。ハードウエアに関する他の全情報が
画面上に表示されます。
画面上で[戻る]ボタンを押してください。前のメニューに戻ります。
12
8.3.4 超音波規格
本製品では超音波規格として EU 格のみを採用していますので、[超音波規格]ボタンを押しても受け付けま
せん。ブザー音で報知します。
8.4 治療プロトコルの選択
本製品は超音波治療で一般的な 25
種の治療を提案しています。
[治療プロトコル]ボタンを
プロトコル選択に移ります。
治療リストから選択するか、また
は下記いずれかの操作をします
[1]コル報を
表示します。
▲▼ボタンを押してリストを変
更します。
プロトコル情報画面では治療情報
と治療部位を表示します。
▲▼ボタンを押して治療部位情
報を読み出します。
[設定] ボタンを押してパラメ
ータ画面に移ります
パラメータ画面では全てのパラメ
ータを表示します。
[2]してル変
面を読み出します。
アプリケータと、他のパラメータ
はいつでも変更できます。
▲▼ボタンを押して強度レベル
を調整します。
[設定]タンを押して前のメニ
ューに戻ります
治療部位にアプリケータを当て
ます。(ゲルを使用)
接触制御表示が消え、治療時間
カウントダウンが開始します
接触が悪い場合は接触制御表示
灯が点灯し、治療時間カウント
が中断します。
注意
治療プロトコルに予め記憶している各症例とパラメータは、既知の設定や文献を元に代表例として設定し
ています。治療開始に先立ち、対象の患者や症例に対し、パラメータが適切であるかを必ず施療者にて判
断し、必要時は適切な設定に変更して治療を開始してください。
1
2
13
8.5 マニュアル操作
8.5.1 超音波周波数
[マニュアル操作]ボタンを押し
てこの操作を有効にします。
設定するパラメータを選択しボタ
ンを押します。
[3]を変
す。
周波数を決めボタンを押します
1MHz は深く浸透、3MHz は表面的
周波数です。
8.5.2 連続モード、パルスモード
[4]を押してパルスモードか連続
モードを選択します。
[A]または[B]押します。
[A]はパルスモード、[B]連続モー
ドです。
連続モードが選択されている場合
は他のパラメータ(パルス周波数と
デューティー)は無効になりま
す。
3
4
A
B
14
8.5.3 パルス周波数
[5]を押してパルス周波数を選択
します。
▲▼ボタンを押して
を選択します。
100Hz48Hz16Hz の利用可
3つの周波数があります。
[設定]ボタンを押して前のメニ
ューに戻ります
8.5.4 デューティー比
[6]を押してデューティー比を選
択します。
▲▼ボタンを押して
比を選択します
8050332010 5%の 6
つの設定があります。
[設定]ボタンを押して前のメニ
ューに戻ります
5
6
15
8.5.5 アプリケータの選択(アプリケータを左右に取り付けている場合のみ)
[7]を押してアプリケータを選択
します。
アプリケータコネクタを Aまたは B
のみに接続している場合は、[7]
押しても受け付けません。ブザー音
で報知します。
[A][B]押してアプリケー
タを選択します
[A]は左側コネクタ、[B]は右側コネ
クタです。
8.5.6 出力の表示単位
[8]を押して出力の表示単位を選
択します。
希望する超音波出力の表示単位
選択します。
2種類の単位、Watt/㎠と Watt があ
ります。
7
8
16
8.5.7 治療時
[9]を押して治療時間を選択しま
す。
▲▼ボタンを押して
択します。
[設定]ボタンを押して前のメニ
ューに戻ります
8.5.8 強度設
[10]を押して強度設定を選択し
ます。
治療時間を設定していない場合は、
[10]を押しても受け付けません
ザー音で報知します。
▲▼ボタンを押して
選択します。
[設定]ボタンを押して前のメニ
ューに戻ります
9
10
17
8.6 治療プロトコルの保存
修正されたプロトコルやマニュアル設定は、後で再使用するため「プログラム」に記憶することができます。
[11]を押して設定を記憶します。
▲▼ボタンを押してム番
号を選択します
[設定]ボタンを押してプログラ
ムネーム設定の画面に移りま
す。
メモ
プログラム番号 0は標準の開始
番号です。
プログラムネームは、専用用
で名前を拡張することができま
す。
8.6.1 プログラムの読み込み
[プログラム]ボタンを押します。
▲▼ボタンを押してプログラム
択します。
治療部位にアプリケータを当て
ます。(ゲルを使用)
接触制御表示が消え、治療時間
カウントダウンが開始します。
接触が悪い場合は接触制御表示
が点灯し、治療時間カウントが中断
します。
11
18
9 メンテナンスとトラブルシューティング
9.1 ユーザーメンテナンス
9.1.1 機器の清掃
機器を清掃する時は、まず機器の電源をオフにしコンセントから電源プラグを抜いてください。そして水に浸
してよく絞った布で機器を拭いてください。この時、研磨剤入り洗浄剤は使用しないでください。必要に応じ
て、少量の家庭用中性洗剤をご使用ください
9.1.2 表示パネルの清掃
表示パネルには反射防止膜が施されていますので、清掃時には特に注意してください。やわらかく乾いた綿布、
またはマイクロファイバーティシュを使ってパネルを拭いてください。指紋または油分を除去するには、
研磨ガラス洗浄剤をご使用ください。この場合は少量の洗浄剤をやわらかい綿布に塗り、丁寧にパネルを拭い
てください。
注意
洗浄剤を直接ガラスパネルに噴霧しないでください。
強アルカリ、苛性アルカリ溶液、酸を含む洗浄剤、フッ化物を含む洗剤またはアンモニアを含む洗剤をご
使用にならないでください。
器具に損傷を与える可能性がありますので、液体の洗剤はご使用にならないでください。
9.1.3 超音波アプリケー
腐食を防ぐため使用後すぐに接触表面を洗浄し乾かしてください超音波ゲルがアプリケータ上に残って
いないことを確認してください。必要に応じて、少量の家庭用中性洗剤をご使用ください
さらに、1日に 1回、ぬるま湯を使ってアプリケータとケーブルを洗浄することをお勧めしています。また、
定期的にアプリケータとケーブルを点検して、損傷がないかを確認してください。
9.2 トラブルシューティング
9.2.1 エラーコード
電源がオンになった時、最初にセルフテストが実行されますエラーが探知された時は、セルフテスト時も
常運転時もディスプレイにポップアップ画面が表示されますエラーが表示されている時は全出力が無効に
ります。このような状態が発生した時は、すべてのケーブルを外し、機器の電源を一度オフにして再びオン
してください。それでも再度エラーが表示された場合または上記のいずれにも当てはまらない場合は、機器
の使用を中止し、お買い上げ店または最寄りの弊社支店・営業所までご連絡ください。
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