Shimano BR-IM55 Service Instructions

タイプ
Service Instructions

このマニュアルも適しています

SI-8G80C-001-00
安全の為に必ずお守りください
SI-8G80C-001
BR-IM81
-R
BR-IM80
-R
BR-IM55
-R
BR-IM45
-R
インターMブレーキ
ご使用方法
機能を充分に発揮させるため、下記のラインナップによ
る使用を推奨いたします。
ブレーキ本体 BR-IM81-R/BR-IM80-R/
BR-IM55-R/BR-IM45-R
ハブ本体 SG-8R36/SG-8R31/SG-7R46
レバー
SB-8S20/ST-8S20/SB-7S45/
BL-IM60/BL-IM65/BL-IM45
ブレーキケーブル
ブレーキケーブルの取付け
アジャストボルトとアジャストナットが完全に締
1.
まっていることを確認したあと、インナーケーブル
にアウター受けユニットを図の方向に挿入します。
アウター受けユニット
アジャストナット
アジャストボルト
インナー固定ボルトユニットの裏面の刻印が“R”で
2.
あることを確認したあと、インナー固定ボルトユニッ
トの穴に、インナーケーブルを通します。
刻印R
インナー固定ボルトユニット
下図の状態になるようにセットし、インナー固定ナッ
3.
トを締め付けます。インナー固定ナットの締め付け
には、TL-IM21 を図 1 のようにご使用ください。締
め付け後、インナー固定ナットとインナーケーブル
の向きが、 2 の様になっている事をご確認ください。
99mm
1
TL-IM21
インナー固定ナット
締付トルク:
6 8 Nm {60 80 kgfcm}
2
インナー固定ボルトは、実車組み付け状態で締め付
けを絶対に行わないでください。インナー固定ナッ
トとインナーケーブルの向きが、図 3 の様になり、
インナー固定ボルトがブレーキ本体より脱落する原
因となり得ます。
3
インナー固定ワッシャーの印(赤色)を巻取り体の
4.
溝の方向に合わせてインナー固定ボルトユニットを
差込み、巻取り体の溝の奥まで押し込みます。
インナー固定
ボルトユニット
巻取り体の溝
インナー固定
ワッシャーの印(赤色)
インナー固定ボルトユニットを巻取
り体の溝の奥まで押し込みます。
インナーケーブルを巻取り体の溝に沿わせます。
5.
インナーケーブル 巻取り体の溝
ブレーキアームの穴にアウター受けユニットを下方
6.
から挿入し、穴の奥にスライドさせます。
ブレーキアーム
アウター受けユニット
アウター受けユニットがブレーキアームの穴の奥ま
7.
で入っていることを確認したあと、インナーエンド
キャップを取り付けます。
その後、インナーエンドキャップがフィンやスポー
クと接触しないようにしてください。
アウター受けユニット
インナーエンドキャップ
ケーブルアジャストボルトを回してケーブルを張り
8.
ます。
ケーブルアジャストボルト
インナー固定ボルトユニットを巻き取り体に差し込
9.
んだ状態のインナー固定ワッシャーの印(赤色)が下
図の様に正常な状態であることを確認してください。
赤色
赤色
これでブレーキケーブルの取付けは完了です。取外
しの際は、逆の手順で行ってください。
ブレーキケーブルの調整方法
ケーブルが張りぎみで、車輪の回転が重くなってい
1.
ることを確認したあと、ブレーキレバーをグリップ
に付くまで、約 10 回ほど握り、ケーブルをなじませ
ます。
10 回握る
ご注意:
ケーブルがなじんでいないと、短期間で再度ブ
レーキの調整が必要になります。
ブレーキユニットまたはブレーキレバーのケーブル
2.
アジャストボルトを回して、ブレーキレバーの遊び
15mm になるように調整します。
ブレーキレバーの遊びとは、レバーを操作してい
ない状態から、レバーを少し引いていくと、急に
重くなる所までの引き代のことです。
ケーブルアジャストボルト
遊び 15mm
ケーブルアジャストボルト
ブレーキレバーを握り、ブレーキの効きを確認した
3.
あと、ケーブルアジャストナットでケーブルアジャ
ストボルトを固定します。
ケーブルアジャストナット
締付トルク:
1 2 Nm {10 20 kgfcm}
警告
自転車のブレーキは、製品のモデルによって取扱い
が多少異なることがあります。したがって、ブレー
キレバーへの入力や自転車の操作特性などを含め、
個々の自転車のブレーキ系統の適切な操作を充分理
解し慣れるようにしてください。
ブレーキ系統の操作が適切でないと、自転車のコン
トロールを失い事故のもとになり、また大怪我を招
くとも限りません。
適切な操作については、自転車専門店にご相談いた
だき、また自転車の取扱い説明書もよくお読みくだ
さい。ご自分の自転車にお乗りになって、ブレーキ
操作などを練習していただくことも大切です。
前ブレーキを強くかけると前輪がロックし、自転車
が前方向に転倒して重傷を負う可能性があります。
インナー固定ボルトは、実車組み付け状態で締め付
けを絶対に行わないでください。インナー固定ボル
トの脱落の原因となり得ます。
SB-8S20/ST-8S20/SB-7S45/BL-IM60/BL-IM65/
BL-IM45 のブレーキレバーには、モード切替えが装
着されています。BR-IM81-R/BR-IM80-R/BR-IM55-R/
BR-IM45-R は必ず CR のモード位置でご使用ください。
C·R の位置
C とは、カンチレバーブレーキ対応の
モード位置を意味します。
R とは、ローラーブレーキ対応のモー
ド位置を意味します。
ブレーキアームをフレームに固定するときは、チェー
ンステーのサイズに合ったアームクリップをクリッ
プボルトとクリップナットで指定の締付トルクで
しっかりと締付けてください。
クリップナットは、ナイロンインサートロックナッ
ト(緩み止めナット)を使用してください。クリッ
プボルト、クリップナット及びアームクリップはシマ
ノ製をお勧めします。なおアームクリップは、チェー
ンステーに合ったものをご使用ください。
ブレーキアームのクリップナットが外れたり、クリッ
プボルトまたはアームクリップが破損すると、ブレー
キアームが回転し突然ハンドルがとられたり、車輪
がロックして転倒し大怪我をすることがあります。
製品を取付ける時は、必ず取扱い説明書等に示して
いる指示を守ってください。またその際、シマノ純
正部品の使用をお勧めします。
ボルトまたはナット等が緩んだり、製品が破損する
と、突然に転倒して怪我をする場合があります。
乗る前には必ず前後のブレーキが正しく作動するか
どうか確認してください。
路面がぬれていると、タイヤがスリップしやすくな
ります。タイヤがスリップすると転倒して危険です
ので、スピードを控えて、早めの滑らかなブレーキ
操作をしてください。
取扱い説明書はよくお読みになった後、大切に保管
してください。
注意
1.
シマノインター M ブレーキシステムは、長い下り坂
でブレーキを連続して使用されますと、ブレーキ内
部が高温になりブレーキの効きが弱くなったり、内
部のグリスがなくなりブレーキの効きが急に強くな
る等の異常が発生する場合があります。
シマノインター M ブレーキシステムは、ISO(4210)/
DIN(79100-2) 等の規格を基本に設計しています。そ
れらの規格は、総重量が 100kg での性能をうたって
います。但し、BR-IM81-R は総重量が 130kg を想定
した設計をしています。
総重量が 100kgBR-IM81-R 130kg)を越える場
合には、ブレーキ力不足・耐久性不足等の不具合が
生じることもありますので、そのことを考慮してご
使用ください。
シマノインター M ブレーキの性能を最大限に発揮さ
2.
せるため、必ずシマノブレーキケーブルとブレーキ
レバーをセットでご使用ください。
ブレーキレバーを握ったときのインナーケーブ
ルの引き代は、14.5mm 以上必要です。14.5mm
未満の場合は、ブレーキ性能が悪くなり、ブレー
キが効かなくなることがあります。
ハブ固定ナットが袋ナットの場合は、フォークエン
3.
ドの幅が 7mm 以上あるフレームをご使用ください。
ブレーキユニットが、ハブ本体にブレーキ取付ワッ
4.
シャーで確実に固定されていることを確認してくだ
さい。
ブレーキユニット ブレーキ取付ワッシャー
(手で挿入)
車輪がフレームに、ハブ固定ナットで確実に固定さ
5.
れていることを確認してください。
ハブ固定ナット
締付トルク:
30 45 Nm {300 450 kgfcm}
ブレーキアームが、アームクリップでチェーンス
6.
テーにしっかりと固定されていることを確認してく
ださい。取付け不良は、ブレーキ性能が悪くなります。
ブレーキアームに無
理な力を加えて固定
すると、音鳴りがし
たり車輪の回転が重
くなります。
取付けのときは、充
分注意してください。
チェーン
ステー
ブレーキ
アーム
アームクリップ
クリップボルトを締付けるときは、クリップナット
10mm スパナで固定し、クリップボルトを確実に
締付け、クリップボルトがクリップナットの端面か
ら約 2 ~3mm 出ていることを確認してください。
2 ~3mm
クリップナット
ブレーキアーム
アームクリップ
クリップボルト
(M6×16mm)
締付トルク:
2 3 Nm {20 30 kgfcm}
使用中、次のことが発生した場合には、即刻使用を
7.
中止し、販売店で点検・修理をしてください。
 1)ブレーキをかけたとき、音鳴りがした場合
 2)ブレーキの効きが異常に強すぎる場合
 3)ブレーキの効きが異常に弱すぎる場合
1) 2) の場合は、ブレーキグリスの不足が考えられ
ますので、販売店でローラーブレーキ専用グリスを
補給してください。
グリスを補給するときは、必ずケーブルユニットを
取り外してください。次にグリス穴キャップを取り、
チューブを穴の奥まで 12mm 以上差し込んで、車輪
をゆっくり回転させながら適量(約 5g)注入してく
ださい。補給後、ブレーキの効きや音鳴りがしない
か確認してください。
グリス穴キャップ
ゆっくり
回す
12mm 以上
ローラー
ブレーキ用
グリス
ケーブルユニット
ブレーキをひんぱんに使用した場合、ブレーキ部周
8.
辺が高温になる場合があります。走行後しばらく30
分位)は、ブレーキ部周辺に手をふれないよう注意
してください。
ブレーキ部周辺
ブレーキケーブルがさびると、ブレーキの効きが悪
9.
くなります。効きが悪くなった時は、新しいシマノ
純正ブレーキケーブルと交換し、再度ブレーキの効
きを確認してください。
ブレーキユニットは分解できません。分解するとト
10.
ラブルや故障の原因になります。
使用上の注意:
スポークは、6 本組または 8 本組で編まれた車輪を使
用してください。ラジアル組の車輪は使用できませ
ん。スポークや車輪の破損またはブレーキ時に音鳴
りの発生する恐れがあります。
インターMブレーキは、従来のバンドブレーキと異
なり、ドラム内部にグリスが封入されているため、
タイヤ回転がわずか重たくなっています。(特に冬期)
通常の使用において自然に生じた摩耗および品質の
劣化は保証いたしません。
取扱い方法または調整方法について疑問のある方は、
購入された販売店にご相談ください。
この取扱い説明書は、ご購入された自転車に装着されているシマ
ノ製自転車部品の取扱い方法を説明しています。ご入された自
転車及びシマノ製自転車部品以外に関するご質問は、ご購入先ま
たは自転車製造元へのお問い合わせをおすすめいたします。
取扱い説明書は以下にてご覧いただけます。
http://techdocs.shimano.com
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0570 - 031961
Fax. 072-243-7847
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Shimano BR-IM55 Service Instructions

タイプ
Service Instructions
このマニュアルも適しています