BR-IM85

Shimano BR-IM85 Service Instructions

  • こんにちは!私は、シマノフロントインターMブレーキシステムの取扱説明書を読み込んでいるチャットアシスタントです。パワーモジュレーター内蔵やローラーブレーキ専用グリスの使用など、このブレーキシステムの機能や使用方法についてご質問があれば、お気軽にお尋ねください。
  • ブレーキが異常に強く効きすぎる場合はどうすれば良いですか?
    ブレーキをかけた時に音鳴りがする場合はどうすれば良いですか?
    インナー固定ボルトの締め付けはどのように行えば良いですか?
    BR-IM86-F/BR-IM85-F はどのモードで使用すべきですか?
    このブレーキシステムはどのサイズの自転車で使用できますか?
SI-8JL0B-001-00
安全の為に必ずお守りください
SI-8JL0B-001
BR-IM86
-F
BR-IM85
-F
インターMブレーキ
ご使用方法
機能を充分に発揮させるため、下記のラインナップによる使
用を推奨いたします。
ブレーキ本体 BR-IM86-F/BR-IM85-F
ハブ本体 HB-IM70/DH-2R35-E-H/DH-3R35-H
レバー
SB-8S20/ST-8S20
SB-7S45/BL-IM60
BL-IM65/BL-IM45
ブレーキケーブル
ブレーキのフレームへの取付け
図のようにアダプターの側面のネジ穴位置が上側にくる
1.
ように前フォークにアダプターを取付けます。
締付トルク:
6 8 Nm {60 80 kgfcm}
アダプター
5mm アレンキー
固定ボルト
側面の
ネジ穴
固定ボルトに脱落防止リングをはめ込みます。このとき
2.
脱落防止リングの突起を前フォークに当てておきます。
脱落防止
リング
当てる
当てる
フロントブレーキユニットが、ハブ本体にブレーキ取付
3.
ナットで確実に固定されていることを確認してください。
締付トルク:
15 20 Nm {150 200 kgfcm}
ブレーキ取付ナット
クイックレリーズ式の場合
ギザギザ付。
ギザギザ面が表側。
ハブナット式の場合:
ギザギザなし。
ブレーキユニット
フロントブレーキユニットを取付けた車輪をフォークエ
4.
ンドの奥まで差込み、ブレーキアームを回しアダプター
に当てた状態で、クイックレリーズまたはハブナットで
確実に固定します。
クイックレリーズ式の場合:
クイックレリーズのカムレ
バーを確実に固定する。
締付トルク:
57.5 Nm {5075 kgfcm}
ハブ軸
アダプター
ブレーキ
アーム
当てる
当てる
締付トルク:
2025 Nm {200250 kgfcm}
ナット式の場合
ハブナット
ブレーキアームを固定ボルトで固定し、脱落防止リング
5.
をはめ込みます。この時脱落防止リングの突起部をアダ
プターに当てます。
締付トルク:
6 8 Nm {60 80 kgfcm}
5mm アレンキー
固定ボルト
脱落防止
リング
当てる
ブレーキケーブルの取付け
アジャストボルトとアジャストナットが完全に締まって
1.
いることを確認したあと、インナーケーブルにアウター
受けユニットを図の方向に挿入します。
アウター受けユニット
アジャストナット
アジャストボルト
インナー固定ボルトユニットの裏面の刻印が“F”である
2.
ことを確認したあと、インナー固定ボルトユニットの穴
に、インナーケーブルを通します。
刻印F
インナー固定ボルトユニット
下図の状態になるようにセットし、インナー固定ナッ
3.
トを締め付けます。インナー固定ナットの締め付けに
は、TL-IM21 を図 1 のようにご使用ください。締め付け後、
インナー固定ナットとインナーケーブルの向きが、図 2
の様になっている事をご確認ください。
101mm
インナー固定ナット
1
締付トルク:
6 8 Nm {60 80 kgfcm}
TL-IM21
2
インナー固定ボルトは、実車組み付け状態で締め付けを
絶対に行わないでください。インナー固定ナットとイン
ナーケーブルの向きが、図 3 の様になり、インナー固定
ボルトがブレーキ本体より脱落する原因となり得ます。
3
インナー固定ワッシャーの印(赤色)を巻取り体の溝の
4.
方向に合わせてインナー固定ボルトユニットを差込み、
巻取り体の溝の奥まで押し込みます。
インナー固定ボルトユニット
インナー固定ボルトユニットを
巻取り体の溝の奥まで押し込み
ます。
巻取り体の溝
インナー固定
ワッシャーの印
(赤色)
インナーケーブルを巻取り体の溝に沿わせます。
5.
インナーケーブル巻取り体の溝
ケーブルフックにインナーケーブルを引っ掛けます。
6.
インナーケーブル
ケーブルフック
ブレーキアームの穴に、アウター受けユニットを手前か
7.
ら挿入し、穴の下部にスライドさせます。
ブレーキアーム
アウター受け
ユニット
アウター受けユニットがブレーキアームの穴の奥まで
8.
入っていることを確認したあと、インナーエンドキャッ
プを取り付けます。
その後、インナーエンドキャップがフィンやスポークと
接触しないようにしてください。
アウター受け
ユニット
インナーエンド
キャップ
ケーブルアジャストボルトを回してケーブルを張ります。
9.
ケーブルアジャスト
ボルト
インナー固定ボルトユニットを巻き取り体に差し込んだ
10.
状態のインナー固定ワッシャーの印(赤色)が下図の様に
正常な状態であることを確認してください。
赤色
赤色
これでブレーキケーブルの取付けは完了です。取外しの
際は、逆の手順で行ってください。
ブレーキケーブルの調整方法
ケーブルが張りぎみで、車輪の回転が重くなっているこ
1.
とを確認したあと、ブレーキレバーをグリップに付くま
で、約 10 回ほど握り、ケーブルをなじませます。
10 回握る
ご注意:
ケーブルがなじんでいないと、短期間で再度ブレーキ
の調整が必要になります。
ブレーキユニットまたはブレーキレバーのケーブルア
2.
ジャストボルトを回して、ブレーキレバーの遊びが
15mm になるように調整します。
ブレーキレバーの遊びとは、レバーを操作していない
状態から、レバーを少し引いていくと、急に重くなる
所までの引き代のことです。
ケーブルアジャストボルト
遊び 15mm
ケーブルアジャスト
ボルト
ブレーキレバーを握り、ブレーキの効きを確認したあと、
3.
ケーブルアジャストナットでケーブルアジャストボルト
を固定します。
ケーブルアジャスト
ナット
締付トルク:
1 2 Nm {10 20 kgfcm}
警告
自転車のブレーキは、製品のモデルによって取扱いが多少
異なることがあります。したがって、ブレーキレバーへの
入力や自転車の操作特性などを含め、個々の自転車のブ
レーキ系統の適切な操作を充分理解し慣れるようにしてく
ださい。
ブレーキ系統の操作が適切でないと、自転車のコントロー
ルを失い事故のもとになり、また大怪我を招くとも限りま
せん。
適切な操作については、自転車専門店にご相談いただき、
また自転車の取扱い説明書もよくお読みください。ご自分
の自転車にお乗りになって、ブレーキ操作などを練習して
いただくことも大切です。
前ブレーキを強くかけると前輪がロックし、自転車が前方
向に転倒して重傷を負う可能性があります。
シマノフロントインター M ブレーキのハブ本体にはパワー
モジュレーターが内蔵されています。この装置はある一定
以上のブレーキ力に達すると、それ以上のブレーキ力が出
ないように制御するものです。ハブ本体がモジュレーター
付きでない場合、ブレーキが効きすぎることがあります。
したがってシマノフロントインター M ブレーキのブレー
キ本体とハブ本体はセットでの使用をお薦めします。なお、
パワーモジュレーターが働くときに作動音が発生しますが、
異常ではありません。
インナー固定ボルトは、実車組み付け状態で締め付けを絶
対に行わないでください。インナー固定ボルトの脱落の原
因となり得ます。
BR-IM86-F/BR-IM85-F とサスペンションフォークとの組
合わせの場合は、サスペンションフォークの選択に注意が
必要ですので、販売店または自転車メーカーにご相談くだ
さい。選択を誤りますと、ブレーキ使用時の発熱やフォー
ク強度等により、フォークに異常をきたし事故につながる
場合があります。
SB-8S20/ST-8S20/SB-7S45/BL-IM60/BL-IM65/BL-IM45
ブレーキレバーには、モード切替えが装着されています。
BR-IM86-F/BR-IM85-F は必ず CR のモード位置でご使用
ください
C·R の位置
C とは、カンチレバーブレーキ対応のモード
位置を意味します。
R とは、ローラーブレーキ対応のモード位置
を意味します。
製品を取付ける時は、必ず取扱い説明書等に示している指
示を守ってください。またその際、シマノ純正部品の使用
をお勧めします。
ボルトまたはナット等が緩んだり、製品が破損すると、突
然に転倒して怪我をする場合があります。
乗る前には必ず前後のブレーキが正しく作動するかどうか
確認してください。
路面がぬれていると、タイヤがスリップしやすくなります。
タイヤがスリップすると転倒して危険ですので、スピード
を控えて、早めの滑らかなブレーキ操作をしてください。
取扱い説明書はよくお読みになった後、大切に保管してく
ださい。
注意
1.
シマノインター M ブレーキシステムは、長い下り坂でブ
レーキを連続して使用されますと、ブレーキ内部が高温
になりブレーキの効きが弱くなったり、内部のグリスが
なくなりブレーキの効きが急に強くなる等の異常が発生
する場合があります。
シマノインター M ブレーキシステムは、ISO(4210)/
DIN(79100-2) 等の規格を基本に設計しています。それ
らの規格は、総重量が 100kg での性能をうたっています。
但し、BR-IM86-F は総重量が 130kg を想定した設計をし
ています。総重量が 100kgBR-IM86-F 130kg)を越
える場合には、ブレーキ力不足・耐久性不足等の不具合
が生じることもありますので、そのことを考慮してご使
用ください。
シマノフロントインター M ブレーキシステムは、26”以
2.
上の自転車の左側に装着し使用してください。26”未満
の自転車に使用されますと、ブレーキがききすぎて転倒
のおそれがあります。
シマノフロントインター M ブレーキのブレーキケーブル
3.
とブレーキレバーは、必ずセットでご使用ください。
(ラインナップ参照)
ブレーキレバーを握ったときのインナーケーブルの
引き代は、14.5mm 以上必要です。14.5mm 未満の
場合は、ブレーキ性能が悪くなり、ブレーキが効か
なくなることがあります。
フロントブレーキユニットが、ハブ本体にブレーキ取付
4.
ナットで確実に固定されていることを確認してください。
ハブ軸がフォークエンドの奥に当っていて、車輪がフレー
5.
ムにクイックレリーズまたはハブナットで確実に固定さ
れていることを確認してください。取付け不良は、フレー
ムから車輪が外れ、転倒などの危険性があります。
使用中、次のことが発生した場合には、即刻使用を中止し、
6.
販売店で点検・修理をしてください。
 1)ブレーキをかけたとき、音鳴りがした場合
 2)ブレーキの効きが異常に強すぎる場合
 3)ブレーキの効きが異常に弱すぎる場合
1) 2) の場合は、ブレーキグリスの不足が考えられます
ので、販売店でローラーブレーキ専用グリスを補給して
ください。
グリスを補給するときは、グリス穴キャップを取り、
チューブを穴の奥までしっかり差し込んで、車輪をゆっ
くり回転させながら適量(約 5g)注入してください。補
給後、ブレーキの効きや音鳴りがしないか確認してくだ
さい。
グリス穴キャップ
ゆっくり
回す
12mm 以上
ローラー
ブレーキ用
グリス
ブレーキをひんぱんに使用した
7.
場合、ブレーキ部周辺が高温に
なる場合があります。走行後し
ばらく(30 分位)は、ブレーキ
部周辺に手をふれないよう注意
してください。
ブレーキケーブルがさびると、ブレーキの効きが悪くな
8.
ります。効きが悪くなった時は、新しいシマノ純正ブレー
キケーブルと交換し、再度ブレーキの効きを確認してく
ださい。
BR-IM86-F/BR-IM85-F のフロントブレーキユニット及び
9.
HB-IM70DH-2R35-E-HDH-3R35-H のフロントハブユ
ニットは分解できません。分解するとトラブルや故障の
原因になります。
使用上の注意:
スポークは、6 本組または 8 本組で編まれた車輪を使用し
てください。ラジアル組の車輪は使用できません。スポー
クや車輪の破損またはブレーキ時に音鳴りの発生する恐れ
があります。
フロントインター M ブレーキは、従来のバンドブレーキ
と異なり、ドラム内部にグリスが封入されているため、タ
イヤ回転がわずか重たくなっています。(特に冬期)
フロントインター M ブレーキは、停車時にブレーキを強
くかけた状態で、車輪を前後に揺すると、構造上、ブレー
キ部に若干の遊びがありますが、異常ではありません。ま
た、走行にも全く支障はありません。
ヘッドパーツ部のガタのチェッ
クは、図のようにハンドルの中
央部と前フォークをしっかりと
握り、ヘッドパーツ部を中心に、
矢印の方向に交互に動かして、
ヘッドパーツ部のガタをチェッ
クしてください。
なお、従来のようにブレーキを
かけたまま、車輪を前後に揺す
る方法では、構造上、ブレー
キ部に若干の遊びがあるため、
ヘッドパーツ部のガタのチェッ
クが難しくなります。
通常の使用において自然に生じた摩耗および品質の劣化は
保証いたしません。
取扱い方法または調整方法について疑問のある方は、購入
された販売店にご相談ください。
ブレーキ部周辺
この取扱い説明書は、ご購入された自転車に装着されているシマ
ノ製自転車部品の取扱い方法を説明しています。ご入された自
転車及びシマノ製自転車部品以外に関するご質問は、ご購入先ま
たは自転車製造元へのお問い合わせをおすすめいたします。
取扱い説明書は以下にてご覧いただけます。
http://techdocs.shimano.com
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0570 - 031961
Fax. 072-243-7847
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