BR-IM70

Shimano BR-IM70 Service Instructions

  • こんにちは!シマノ製フロントインターMブレーキシステムの取扱説明書を読みました。ブレーキ調整方法、安全上の注意、トラブルシューティングなど、各種情報についてご質問にお答えできます。
  • ブレーキレバーの遊びを調整するにはどうすれば良いですか?
    ブレーキの効きが異常に強いまたは弱い場合はどうすれば良いですか?
    フロントインターMブレーキはどのようなスポーク車輪に使用できますか?
    ブレーキレバーとブレーキケーブルは、どのような組み合わせで使用すれば良いですか?
    長い下り坂でブレーキを連続して使用するとどうなる可能性がありますか?
ご注意:
インナー固定ナットの締付け後、イ
ンナーケーブルの端にインナーエ
ンドキャップを取付けます。その
後、インナーエンドキャップがリン
クやスポークと接触しないように
してください。
ブレーキケーブルの調整方法
ケーブルが張りぎみで、車輪の回転が重くなっているこ
1.
とを確認したあと、ブレーキレバーをグリップに付くま
で、約 10 回ほど握り、ケーブルをなじませます。
10 回握る
ご注意:
ケーブルがなじんでいないと、短期間で再度ブレーキの
調整が必要になります。
2.
ブレーキユニットまたはブレーキレバーのケーブルア
ジャストボルトを回して、ブレーキレバーの遊びが
15mm になるように調整します。
ブレーキレバーの遊びとは、レバーを操作していな
い状態から、レバーを少し引いていくと、急に重く
なる所までの引き代のことです。
ケーブルアジャストボルト
遊び 15mm
ケーブルアジャストボルト
ブレーキレバーを握り、ブレーキの効きを確認したあと、
3.
ケーブルアジャストナットでケーブルアジャストボルト
を固定します。
ケーブルアジャストナット
締付トルク:
1 2 N·m
{10 20 kgf·cm}
安全の為に必ずお守りください
SI-75F0B-001
フロントインター M
ブレーキシステム
ご使用方法
シマノフロントインター M ブレーキシステムの機能を充分に
発揮させるため、下記 による使用を推奨いたします。
ブレーキ本体 BR-IM70-F
ハブ本体 HB-IM70
レバー
ST-C503
BL-R440
ブレーキケーブル
SI-75F0B-001-00
警告
自転車のブレーキは、製品のモデルによって取扱いが
多少異なることがあります。したがって、ブレーキレ
バーへの入力や自転車の操作特性などを含め、個々の
自転車のブレーキ系統の適切な操作を充分理解し慣れ
るようにしてください。
ブレーキ系統の操作が適切でないと、自転車のコント
ロールを失い事故のもとになり、また大怪我を招くと
も限りません。
適切な操作については、自転車専門店にご相談いただ
き、また自転車の取扱い説明書もよくお読みください。
ご自分の自転車にお乗りになって、ブレーキ操作など
を練習していただくことも大切です。
前ブレーキを強くかけると前輪がロックし、自転車が
前方向に転倒して重傷を負う可能性があります。
BR-IM70-F とサスペンションフォークとの組合わせ
の場合は、サスペンションフォークの選択に注意が必
要ですので、販売店または自転車メーカーにご相談く
ださい。選択を誤りますと、ブレーキ使用時の発熱や
フォーク強度等により、フォークに異常をきたし事故
につながる場合があります。
ST-C503 のブレーキレバーには、モード切替えが装
備されていますBR-IM70-F は必ず CR のモード位
置でご使用ください。
CR の位置
C とは、カンチレバーブレーキ対応の
モード位置を意味します。
R とは、ローラーブレーキ対応のモー
ド位置を意味します。
製品を取付ける時は、必ず取扱い説明書等に示してい
る指示を守ってください。またその際、シマノ純正部
品の使用をお勧めします。
ボルトまたはナット等が緩んだり、製品が破損すると、
突然に転倒して怪我をする場合があります。
乗る前には必ず前後のブレーキが正しく作動するかど
うか確認してください。
路面がぬれていると、タイヤがスリップしやすくなり
ます。タイヤがスリップすると転倒して危険ですので、
スピードを控えて、早めの滑らかなブレーキ操作をし
てください。
取扱い説明書はよくお読みになった後、大切に保管し
てください。
注意
シマノインター M ブレーキシステムは、長い下り坂
1.
でブレーキを連続して使用されますと、ブレーキ内
部が高温になりブレーキの効きが弱くなったり、内
部のグリスがなくなりブレーキの効きが急に強くな
る等の異常が発生する場合があります。
シマノインター M ブレーキシステムは、ISO4210
/DIN79100-2)等の規格を基本に設計しています。
それらの規格は、総重量が 100kg での性能をうたっ
ています。総重量が 100kg を越える場合には、ブレー
キ力不足・耐久性不足等の不具合が生じることもあ
りますので、そのことを考慮してご使用ください。
シマノフロントインター M ブレーキシステムは
2.
26”以上の自転車の左側に装着し使用してください。
26”未満の自転車に使用されますと、ブレーキがき
きすぎて転倒のおそれがあります。
シマノフロントインター M ブレーキのブレーキケー
3.
ブルとブレーキレバーは、必ずセットでご使用くだ
さい。
(ラインナップ参照)
ブレーキレバーを握ったときのインナーケーブ
ルの引き代は、14.5mm 以上必要です。14.5mm
未満の場合は、ブレーキ性能が悪くなり、ブレー
キが効かなくなることがあります。
フロントブレーキユニットが、ハブ本体にブレーキ
4.
取付ナットで確実に固定されていることを確認して
ください。
フロントブレーキ
ユニット
ブレーキ取付ナット
(ギザギザの付いている面が表側)
締付トルク:
15 20 N·m {150 200 kgf·cm}
ハブ軸がフォークエンドの奥に当っていて、ブレー
5.
キアームの先端が前フォークの直付台座の端面から
1mm 以上出ている状態で、車輪がフレームにクイッ
クレリーズで確実に固定されていることを確認して
ください。取付け不良は、フレームから車輪が外れ、
転倒などの危険性があります。
直付台座
1mm 以上
当っている
クイックレリーズのカム
レバーを確実に固定する。
ハブ軸
締付トルク:
5 7.5 N·m {50 75 kgf·cm}
使用中、次のことが発生した場合には、即刻使用を
6.
中止し、販売店で点検・修理をしてください。
1 ブレーキをかけたとき、音鳴りがした場合
2 ブレーキの効きが異常に強すぎる場合
3 ブレーキの効きが異常に弱すぎる場合
1)と 2)の場合は、ブレーキグリスの不足が考えら
れますので、販売店でローラーブレーキ専用グリス
を補給してください。
ブレーキをひんぱんに使
7.
用した場合、ドラム部が
高温になる場合がありま
。走行後しばらく30
分位)は、ドラム部に手
をふれないよう注意して
ください。
ブレーキケーブルがさびると、ブレーキの効きが悪
8.
くなります。効きが悪くなった時は、新しいシマノ
純正ブレーキケーブルと交換し、再度ブレーキの効
きを確認してください。
ドラム部
BR-IM70-F のフロントブレーキユニット及び HB-
9.
IM70 のフロントハブユニットは分解できません。分
解するとトラブルや故障の原因になります。
フロントブレーキユニットの取外し・取付けは、購
10.
入された販売店にご相談ください。
使用上の注意:
スポークは、6 本組または 8 本組で編まれた車輪を使
用してください。ラジアル組の車輪は使用できません。
スポークや車輪の破損またはブレーキ時に音鳴りの発
生する恐れがあります。
フロントインター M ブレーキは、従来のバンドブレー
キと異なり、ドラム内部にグリスが封入されているた
め、タイヤ回転がわずか重たくなっています(特に
冬期)
フロントインター M ブレーキには、ハブ本体にブレー
キの出力を制御するパワーモジュレーターが内蔵され
ています。
ブレーキをかけて、パワーモジュレーターが働くとき
に、作動音が発生しますが、異常ではありません。
フロントインター M ブレーキは、停車時にブレーキ
を強くかけた状態で、車輪を前後に揺すると、構造上、
ブレーキ部に若干の遊びがありますが、異常ではあり
ません。また、走行にも全く支障はありません。
ヘッドパーツ部のガタのチェックは、図のようにハン
ドルの中央部と前フォークをしっかりと握り、ヘッド
パーツ部を中心に、矢印の方向に交互に動かして、ヘッ
ドパーツ部のガタをチェックしてください。
なお、従来のようにブレーキをかけたまま、車輪を前
後に揺する方法では、構造上、ブレーキ部に若干の遊
びがあるため、ヘッドパーツ部のガタのチェックが難
しくなります。
通常の使用において自然に生じた摩耗および品質の劣
化は保証いたしません。
カム伝達板を手で固定して、リンクユニットをカム伝達
2.
板のガイド溝にそわせながら移動させて取付けます。
2
1
ガイド溝
リンクユニット
ガイド溝に入れ
カム伝達板を
固定しながら
3
ガイド溝
リンクユニット
ガイド溝の奥まで
強く押込む
ご注意:
リンクユニットをカム伝達板に取付けたとき、カチッと
音がし、リンクユニットが図の位置に確実に納まってい
ることを確認してください。
カム伝達板の A
リンクユニットのリベット
リベットがカム伝達板
A 部の中心線上に
納まっていること
ケーブルアジャストボルトをアウター受けの端面から 20
3.
22mm の位置にセットし、インナーケーブルをケーブ
ルアジャストボルトの穴から、インナー固定ボルトの穴
に通します。
インナー固定ボルトの穴
ケーブルアジャストボルト
アウター受け
2022mm
にセット
アウターケーシングの両端が、ブレーキレバー側とブレー
4.
キアーム側のケーブルアジャストボルトに確実に納まっ
ていることを確認します。
ケーブルアジャストボルト
ケーブルアジャスト
ボルト
アウターケーシングの両端が
確実に納まっていること。
カム伝達板を当りまで押し、インナーケーブルをいっぱ
5.
いに引張った状態で、インナー固定ナットを締付けます。
1
2
3
インナー固定ナット
締付トルク:
6 8 N·m
{60 80·kgf·cm}
締付ける
強く引張る
カム伝達板を
押しながら
ブレーキケーブルの取付け
アウター受けを直付台座にセットし、アウター受け固定
1.
ナットを締付けます。
アウター受け
直付台座
アウター受け固定ナット
締付トルク:
2 3 N·m {20 30 kgf·cm}
カム伝達板を当りまで押し、リンクユニットをカム伝達
板のガイド溝にそわせながら移動させて取外します。も
し、リンクユニットが取外しにくい場合は、ケーブルア
ジャストボルトを時計方向に回し、ケーブルの張りをゆ
るめてから取外します。
2
1
ガイド溝
リンクユニット
横にスライドさせ
カム伝達板を
上に押しながら
3
ガイド溝
リンクユニット
下に強く引張る
再度ブレーキケーブルを取付ける場合は、上記の逆
手順で取付けてください。
ご注意:
リンクユニットをカム伝達板に取付けたとき、カ
チッと音がし、リンクユニットが図の位置に確実
に納まっていることを確認してください。
リンクユニットのリベット
カム伝達板の A
リベットがカム伝達板の A 部の
中心線上に納まっていること
ブレーキレバーを握り、ブレーキの効きを確認し
ます。もし、効きが不良の場合は「ブレーキケー
ブルの調整方法」の項目を参照し、再調整をして
ください。
フロントブレーキユニットから
ブレーキケーブルの取外し
この取扱い説明書は、ご購入された自転車に装着されているシマ
ノ製自転車部品の取扱い方法を説明しています。購入された自
転車及びシマノ製自転車部品以外に関するご質問は、ご購入先ま
たは自転車製造元へのお問い合わせをおすすめいたします。
取扱い説明書は以下にてご覧いただけます。
http://techdocs.shimano.com
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0570 - 031961
Fax. 072-243-7847
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