Shimano BR-IM80 Service Instructions

タイプ
Service Instructions

このマニュアルも適しています

Shimano BR-IM80 は、26 インチ以上の自転車の左側に装着して使用するフロントブレーキです。シマノ フロントインター M ブレーキシステムの一部として設計されており、長い下り坂での連続使用でもブレーキの効きが弱くなったり、急に強くなったりするのを防ぎます。また、ハブ本体に内蔵されたパワーモジュレーターにより、一定以上のブレーキ力に達するとそれ以上のブレーキ力がかからないように制御されます。これにより、前輪のロックを防ぎ、転倒のリスクを軽減します。

Shimano BR-IM80 は、シマノのブレーキレバーとブレーキケーブルと組み合わせて使用することが推奨されています。ブレーキレバーを握ったときのインナーケーブルの引き代は、14.5mm 以上必要です。引き代が不足していると、ブレーキ性能が低下したり、効かなくなったりする可能性があります。

また、Shimano BR-IM80 は、サスペンションフォークとの

Shimano BR-IM80 は、26 インチ以上の自転車の左側に装着して使用するフロントブレーキです。シマノ フロントインター M ブレーキシステムの一部として設計されており、長い下り坂での連続使用でもブレーキの効きが弱くなったり、急に強くなったりするのを防ぎます。また、ハブ本体に内蔵されたパワーモジュレーターにより、一定以上のブレーキ力に達するとそれ以上のブレーキ力がかからないように制御されます。これにより、前輪のロックを防ぎ、転倒のリスクを軽減します。

Shimano BR-IM80 は、シマノのブレーキレバーとブレーキケーブルと組み合わせて使用することが推奨されています。ブレーキレバーを握ったときのインナーケーブルの引き代は、14.5mm 以上必要です。引き代が不足していると、ブレーキ性能が低下したり、効かなくなったりする可能性があります。

また、Shimano BR-IM80 は、サスペンションフォークとの

SI-8G70C-001-00
安全の為に必ずお守りください
SI-8G70C-001
BR-IM81
-F
BR-IM80
-F
BR-IM55
-F
BR-IM45
-F
インターMブレーキ
ご使用方法
機能を充分に発揮させるため、下記のラインナップによ
る使用を推奨いたします。
ブレーキ本体 BR-IM81-F
BR-IM80-F
BR-IM55-F/
BR-IM45-F
ハブ本体 HB-IM70/
DH-2R35-E-H/
DH-3R35-H
HB-IM40/
DH-2R35-E/
DH-3R35/
DH-2R30-J
レバー
SB-8S20/ST-8S20/SB-7S45/
BL-IM60/BL-IM65/BL-IM45
ブレーキケーブル
ブレーキケーブルの取付け
アジャストボルトとアジャストナットが完全に締
1.
まっていることを確認したあと、インナーケーブル
にアウター受けユニットを図の方向に挿入します。
アウター受けユニット
アジャストナット
アジャストボルト
インナー固定ボルトユニットの裏面の刻印が“F”で
2.
あることを確認したあと、インナー固定ボルトユニッ
トの穴に、インナーケーブルを通します。
刻印F
インナー固定ボルトユニット
下図の状態になるようにセットし、インナー固定ナッ
3.
トを締め付けます。インナー固定ナットの締め付け
には、TL-IM21 を図 1 のようにご使用ください。締
め付け後、インナー固定ナットとインナーケーブル
の向きが、 2 の様になっている事をご確認ください。
109mm
1
TL-IM21
インナー固定ナット
締付トルク:
6 8 Nm {60 80 kgfcm}
2
インナー固定ボルトは、実車組み付け状態で締め付
けを絶対に行わないでください。インナー固定ナッ
トとインナーケーブルの向きが、図 3 の様になり、
インナー固定ボルトがブレーキ本体より脱落する原
因となり得ます。
3
インナー固定ワッシャーの印(赤色)を巻取り体の
4.
溝の方向に合わせてインナー固定ボルトユニットを
差込み、巻取り体の溝の奥まで押し込みます。
インナー固定ボルトユニット
インナー固定ボルトユニット
を巻取り体の溝の奥まで押し
込みます。
巻取り体の溝
インナー固定
ワッシャーの印
(赤色)
インナーケーブルを巻取り体の溝に沿わせます。
5.
インナーケーブル巻取り体の溝
ケーブルフックにインナーケーブルを引っ掛けます。
6.
インナーケーブル
ケーブルフック
ブレーキアームの穴に、アウター受けユニットを手
7.
前から挿入し、穴の下部にスライドさせます。
ブレーキアーム
アウター受け
ユニット
アウター受けユニットがブレーキアームの穴の奥ま
8.
で入っていることを確認したあと、インナーエンド
キャップを取り付けます。
その後、インナーエンドキャップがフィンやスポー
クと接触しないようにしてください。
アウター受け
ユニット
インナーエンド
キャップ
ケーブルアジャストボルトを回してケーブルを張り
9.
ます。
ケーブルアジャスト
ボルト
インナー固定ボルトユニットを巻き取り体に差し込
10.
んだ状態のインナー固定ワッシャーの印(赤色)が下
図の様に正常な状態であることを確認してください。
赤色
赤色
これでブレーキケーブルの取付けは完了です。取外
しの際は、逆の手順で行ってください。
ブレーキケーブルの調整方法
ケーブルが張りぎみで、車輪の回転が重くなってい
1.
ることを確認したあと、ブレーキレバーをグリップ
に付くまで、約 10 回ほど握り、ケーブルをなじませ
ます。
10 回握る
ご注意:
ケーブルがなじんでいないと、短期間で再度ブ
レーキの調整が必要になります。
ブレーキユニットまたはブレーキレバーのケーブル
2.
アジャストボルトを回して、ブレーキレバーの遊び
15mm になるように調整します。
ブレーキレバーの遊びとは、レバーを操作してい
ない状態から、レバーを少し引いていくと、急に
重くなる所までの引き代のことです。
ケーブルアジャストボルト
遊び 15mm
ケーブルアジャスト
ボルト
ブレーキレバーを握り、ブレーキの効きを確認した
3.
あと、ケーブルアジャストナットでケーブルアジャ
ストボルトを固定します。
ケーブルアジャスト
ナット
締付トルク:
1 2 Nm {10 20 kgfcm}
警告
自転車のブレーキは、製品のモデルによって取扱い
が多少異なることがあります。したがって、ブレー
キレバーへの入力や自転車の操作特性などを含め、
個々の自転車のブレーキ系統の適切な操作を充分理
解し慣れるようにしてください。
ブレーキ系統の操作が適切でないと、自転車のコン
トロールを失い事故のもとになり、また大怪我を招
くとも限りません。
適切な操作については、自転車専門店にご相談いた
だき、また自転車の取扱い説明書もよくお読みくだ
さい。ご自分の自転車にお乗りになって、ブレーキ
操作などを練習していただくことも大切です。
前ブレーキを強くかけると前輪がロックし、自転車
が前方向に転倒して重傷を負う可能性があります。
シマノフロントインター M ブレーキのハブ本体には
パワーモジュレーターが内蔵されています。この装
置はある一定以上のブレーキ力に達すると、それ以
上のブレーキ力が出ないように制御するものです。
ハブ本体がモジュレーター付きでない場合、ブレー
キが効きすぎることがあります。したがってシマノ
フロントインター M ブレーキのブレーキ本体とハブ
本体はセットでの使用をお薦めします。なお、パワー
モジュレーターが働くときに作動音が発生しますが、
異常ではありません。
インナー固定ボルトは、実車組み付け状態で締め付
けを絶対に行わないでください。インナー固定ボル
トの脱落の原因となり得ます。
BR-IM81-F/BR-IM80-F/BR-IM55-F/BR-IM45-F とサス
ペンションフォークとの組合わせの場合は、サスペ
ンションフォークの選択に注意が必要ですので、販
売店または自転車メーカーにご相談ください。選択
を誤りますと、ブレーキ使用時の発熱やフォーク強
度等により、フォークに異常をきたし事故につなが
る場合があります。
SB-8S20/ST-8S20/SB-7S45/BL-IM60/BL-IM65/
BL-IM45 のブレーキレバーには、モード切替えが装
着されています。BR-IM81-F/BR-IM80-F/BR-IM55-F/
BR-IM45-F は必ず CR のモード位置でご使用ください。
C·R の位置
C とは、カンチレバーブレーキ対応の
モード位置を意味します。
R とは、ローラーブレーキ対応のモー
ド位置を意味します。
製品を取付ける時は、必ず取扱い説明書等に示して
いる指示を守ってください。またその際、シマノ純
正部品の使用をお勧めします。
ボルトまたはナット等が緩んだり、製品が破損する
と、突然に転倒して怪我をする場合があります。
乗る前には必ず前後のブレーキが正しく作動するか
どうか確認してください。
路面がぬれていると、タイヤがスリップしやすくな
ります。タイヤがスリップすると転倒して危険です
ので、スピードを控えて、早めの滑らかなブレーキ
操作をしてください。
取扱い説明書はよくお読みになった後、大切に保管
してください。
注意
1.
シマノインター M ブレーキシステムは、長い下り坂
でブレーキを連続して使用されますと、ブレーキ内
部が高温になりブレーキの効きが弱くなったり、内
部のグリスがなくなりブレーキの効きが急に強くな
る等の異常が発生する場合があります。
シマノインター M ブレーキシステムは、ISO(4210)/
DIN(79100-2) 等の規格を基本に設計しています。そ
れらの規格は、総重量が 100kg での性能をうたって
います。但し、BR-IM81-F は総重量が 130kg を想定
した設計をしています。総重量が 100kgBR-IM81-F
130kg)を越える場合には、ブレーキ力不足・耐
久性不足等の不具合が生じることもありますので、
そのことを考慮してご使用ください。
シマノフロントインター M ブレーキシステムは、
2.
26”以上の自転車の左側に装着し使用してください。
26”未満の自転車に使用されますと、ブレーキがき
きすぎて転倒のおそれがあります。
シマノフロントインター M ブレーキのブレーキケー
3.
ブルとブレーキレバーは、必ずセットでご使用くだ
さい。(ラインナップ参照)
ブレーキレバーを握ったときのインナーケーブ
ルの引き代は、14.5mm 以上必要です。14.5mm
未満の場合は、ブレーキ性能が悪くなり、ブレー
キが効かなくなることがあります。
フロントブレーキユニットが、ハブ本体にブレーキ
4.
取付ナットで確実に固定されていることを確認して
ください。
ブレーキ取付ナット
クイックレリーズ式の場合
ギザギザ付。
ギザギザ面が表側。
ハブナット式の場合:
ギザギザなし。
ブレーキ
ユニット
締付トルク:
15 20 Nm {150 200 kgfcm}
ハブ軸がフォークエンドの奥に当っていて、ブレー
5.
キアームの先端が前フォークの直付台座の端面から
11mm 以上出ている状態で、車輪がフレームにクイッ
クレリーズまたはハブナットで確実に固定されてい
ることを確認してください。取付け不良は、フレー
ムから車輪が外れ、転倒などの危険性があります。
締付トルク:
2025 Nm {200250 kgfcm}
ナット式の場合
ハブナット
クイックレリーズ式の場合:
クイックレリーズのカムレ
バーを確実に固定する。
締付トルク:
57.5 Nm {5075 kgfcm}
11mm
以上
当っている
直付台座
ハブ軸
使用中、次のことが発生した場合には、即刻使用を
6.
中止し、販売店で点検・修理をしてください。
 1)ブレーキをかけたとき、音鳴りがした場合
 2)ブレーキの効きが異常に強すぎる場合
 3)ブレーキの効きが異常に弱すぎる場合
1) 2) の場合は、ブレーキグリスの不足が考えられ
ますので、販売店でローラーブレーキ専用グリスを
補給してください。
グリスを補給するときは、グリス穴キャップを取り、
チューブを穴の奥までしっかり差し込んで、車輪を
ゆっくり回転させながら適量(約 5g)注入してくだ
さい。補給後、ブレーキの効きや音鳴りがしないか
確認してください。
グリス穴キャップ
ゆっくり
回す
12mm 以上
ローラー
ブレーキ用
グリス
ブレーキをひんぱんに使用
7.
した場合、ブレーキ部周辺が
高温になる場合があります。
走行後しばらく30 分位)は、
ブレーキ部周辺に手をふれ
ないよう注意してください。
ブレーキケーブルがさびると、ブレーキの効きが悪
8.
くなります。効きが悪くなった時は、新しいシマノ
純正ブレーキケーブルと交換し、再度ブレーキの効
きを確認してください。
フロントブレーキユニット及びフロントハブユニッ
9.
トは分解できません。分解するとトラブルや故障の
原因になります。
使用上の注意:
スポークは、6 本組または 8 本組で編まれた車輪を使
用してください。ラジアル組の車輪は使用できませ
ん。スポークや車輪の破損またはブレーキ時に音鳴
りの発生する恐れがあります。
フロントインター M ブレーキは、従来のバンドブレー
キと異なり、ドラム内部にグリスが封入されている
ため、タイヤ回転がわずか重たくなっています。(特
に冬期)
フロントインター M ブレーキは、停車時にブレーキ
を強くかけた状態で、車輪を前後に揺すると、構造上、
ブレーキ部に若干の遊びがありますが、異常ではあ
りません。また、走行にも全く支障はありません。
ヘッドパーツ部のガタのチェックは、図のようにハ
ンドルの中央部と前フォークをしっかりと握り、ヘッ
ドパーツ部を中心に、矢印の方向に交互に動かして、
ヘッドパーツ部のガタをチェックしてください。
なお、従来のようにブレーキをかけたまま、車輪を
前後に揺する方法では、構造上、ブレーキ部に若干
の遊びがあるため、ヘッドパーツ部のガタのチェッ
クが難しくなります。
通常の使用において自然に生じた摩耗および品質の
劣化は保証いたしません。
取扱い方法または調整方法について疑問のある方は、
購入された販売店にご相談ください。
ブレーキ部周辺
この取扱い説明書は、ご購入された自転車に装着されているシマ
ノ製自転車部品の取扱い方法を説明しています。ご入された自
転車及びシマノ製自転車部品以外に関するご質問は、ご購入先ま
たは自転車製造元へのお問い合わせをおすすめいたします。
取扱い説明書は以下にてご覧いただけます。
http://techdocs.shimano.com
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0570 - 031961
Fax. 072-243-7847
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Shimano BR-IM80 Service Instructions

タイプ
Service Instructions
このマニュアルも適しています

Shimano BR-IM80 は、26 インチ以上の自転車の左側に装着して使用するフロントブレーキです。シマノ フロントインター M ブレーキシステムの一部として設計されており、長い下り坂での連続使用でもブレーキの効きが弱くなったり、急に強くなったりするのを防ぎます。また、ハブ本体に内蔵されたパワーモジュレーターにより、一定以上のブレーキ力に達するとそれ以上のブレーキ力がかからないように制御されます。これにより、前輪のロックを防ぎ、転倒のリスクを軽減します。

Shimano BR-IM80 は、シマノのブレーキレバーとブレーキケーブルと組み合わせて使用することが推奨されています。ブレーキレバーを握ったときのインナーケーブルの引き代は、14.5mm 以上必要です。引き代が不足していると、ブレーキ性能が低下したり、効かなくなったりする可能性があります。

また、Shimano BR-IM80 は、サスペンションフォークとの