Contec ATII-8C 取扱説明書

  • CONTEC ATII-8C 絶縁機能増設アクセサリの解説書について、ご質問にお答えします。このマニュアルには、8チャンネルの絶縁アンプ、熱電対センサ対応、電圧/電流入力機能、およびカスケード接続に関する情報が含まれています。どんなことでもお気軽にご質問ください。
  • ATII-8Cの電源供給方法は?
    熱電対センサを使用するにはどうすれば良いですか?
    ATII-8Cを複数台使用できますか?
    各チャンネルの入力電圧/電流範囲は?
PC-HELPER
絶縁機能増設アクセサリ
Isolated Expansion Accessory for Analog Input
ATII-8C
解説書
User's Manual
CONTEC CO.,LTD.
ATII-8C
i
梱包内容をご確認ください
このたびは、本製品をご購入いただきまして、ありがとうございます。
本製品は次の構成となっています。
構成品リストで構成品を確認してください。万一、構成品が足りない場合や破損している場合
は、お買い求めの販売店、または総合インフォメーションにご連絡ください。
登録カードは、新製品情報などをお客様にお知らせする際に必要なカードです。ご記入の上、
必ずご返送くださいますようお願いします。
■構成品リスト
□本体
[ATII-8C]
1
□解説書
(
本書
)
1
□登録カード&保証書…
1
□シリアルナンバーラベル…
1
本体
解説書
解 説 書
XXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXX
シリアルナンバー
ラベル
登録カード&保証書
登録カード
保証書
ii
ATII-8C
本書の内容の全部または一部を無断で転載することは、禁止されています。
本書の内容に関しては、将来予告なしに変更することがあります。
本書の内容については万全を期しておりますが、万一ご不審な点や記載もれなどお気づき
のことがありましたら、お買い求めの販売店、または総合インフォメーションへご連絡く
ださい。
本書中に使用している会社名および製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。
ATII-8C
iii
目次
梱包内容をご確認ください .................................................................................................................i
目次 ........................................................................................................................................................iii
第1章 ご使用になる前に 1
概要 .........................................................................................................................................................1
◆特長 ..............................................................................................................................................1
◆アナログEシリーズ ...................................................................................................................2
◆ケーブル・コネクタ (別売) ....................................................................................................2
◆アクセサリ (別売).....................................................................................................................2
サポートのご案内.................................................................................................................................3
◆ホームページ..............................................................................................................................3
◆総合インフォメーション(お問い合わせ窓口)......................................................................3
◆修理窓口......................................................................................................................................4
◆製品貸出サービス......................................................................................................................4
◆各種セミナ..................................................................................................................................4
FA/LA無料相談コーナー..........................................................................................................4
◆システム受託開発、OEM受託 ................................................................................................4
安全にご使用いただくために ............................................................................................................5
◆安全情報の表記..........................................................................................................................5
◆取り扱い上の注意事項 .............................................................................................................5
◆環境 ..............................................................................................................................................6
◆点検 ..............................................................................................................................................6
◆保管 ..............................................................................................................................................6
◆廃棄 ..............................................................................................................................................6
第2章 ハードウェアの設定 7
アクセサリ本体の説明.........................................................................................................................7
使用方法 ...............................................................................................................................................10
◆電圧入力アンプとして使用する...........................................................................................10
◆電流入力アンプとして使用する...........................................................................................10
◆熱電対センサアンプとして使用する...................................................................................11
電源の供給方法についての注意事項 ..............................................................................................12
A/D変換ボードからCN1を経由して+5VDCを供給する場合 (JP2(1-2)に設定した
場合)...............................................................................................................................................12
◆外部電源を別途用意して+5V - +9VDCを供給する場合 (JP2(2-3)に設定した場合)12
ATII-8C2台使用する場合の注意事項..........................................................................................13
調整方法 ...............................................................................................................................................14
iv
ATII-8C
第3章 ハードウェアについて 17
回路........................................................................................................................................................17
インターフェイスコネクタ...............................................................................................................18
ハードウェア仕様 ...............................................................................................................................19
ATII-8CATII-8A,ATII-8の相違点について..................................................................................20
第1章
ご使用になる前に
ATII-8C
1
第1章 ご使用になる前に
概要
本製品は、
A/D
変換用インターフェイスボードに接続することによって、入力する外部信号を
電気的に絶縁するアクセサリです。
◆特長
■絶縁アンプ機能を搭載
本製品は、
8
チャネルの絶縁アンプを搭載しています。入力側の信号と出力側の信号、それぞれ
のチャネル間を電気的に絶縁します。また、チャネルごとに入力ゲインを
1
倍か
200
倍のいずれ
かに設定することができます。
■熱電対センサ対応の冷接点補償回路を搭載
本製品は、
8
チャネル共通の冷接点補償回路を搭載しています。入力ゲインを
200
倍に設定した
ときに、冷接点補償回路が使用可能になり、熱電対センサを直接接続することができます。
■電流入力機能
本製品は、チャネルごとに
250
Ωの電流モニタ用の抵抗を備えています。
-40mA - +40mA
の電流
入力を
-10V - +10V
の電圧に変換して入力することができます。
M3
端子台により外部信号との接続が容易
本製品は、アナログ入力信号を接続するための
M3
ネジ止め式端子台を備えています。
また、アナログ
E
シリーズのアナログ出力信号用の
M3
ネジ止め式端子台も備えています。
これらの端子台を利用することによって、外部機器との接続が容易に行なえます。
■その他
アナログ
E
シリーズとの接続は、別売の専用ケーブル
(PCB37PS
シリーズ
)
で簡単に接続でき
ます。
本製品を
2
台カスケード接続することができ、最大
16
チャネルの絶縁アンプを構成すること
ができます。
本製品への電源の供給方法は、パソコン側
(CN1
経由
)
と外部電源との選択が可能です。
別売の
DIN
レール取り付けアダプタ
(DIN-ADP1)
を使用することによって、本製品を
DIN
ールに取り付けることが可能になります。
接続例
1
ATII-8C
PCB37PS
シリーズ
ATII-8C
上の端子台から熱電対に接続
熱電対
パソコン
 または
I/O
拡張ユニット
パソコン
 または
I/O
拡張ユニット
接続例
2
ATII-8C
PCB37PS
シリーズ
ATII-8C
をカスケード接続し、外部機器と接続
ATII-8C
外部機器
外部機器
1 接続例
第1章
ご使用になる前に
2
ATII-8C
◆アナログEシリーズ
本文中では、次の
12
製品を総称して「アナログ
E
シリーズ」と記述します。
PCI
対応ボード
AD12-16(PCI)EV
AD16-16(PCI)EV
AD12-16U(PCI)EV
AD16-16U(PCI)EV
AD12-16(PCI)E
AD16-16(PCI)E
AD12-16U(PCI)EH
AD16-16U(PCI)EH
ISA
対応ボード
AD12-16(PC)EH
AD16-16(PC)EH
AD12-16U(PC)EH
AD16-16U(PC)EH
◆ケーブル・コネクタ (別売)
37
ピン
D-SUB
37
ピン
D-SUB
シールドケーブル
PCB37PS-0.5P (0.5m)
PCB37PS-1.5P (1.5m)
◆アクセサリ (別売)
DINレールアダプタ DIN-ADP1
*
各ケーブル、アクセサリの詳細は、当社ホームページでご確認ください。
第1章
ご使用になる前に
ATII-8C
3
サポートのご案内
当社製品をより良く、より快適にご使用いただくために、次のサポートを行っております。
◆ホームページ
日本語
http://www.contec.co.jp/
英語
http://www.contec.com/
中国語
http://www.contec.com.cn/
■最新製品情報
製品の最新情報を提供しています。
また、
PDF
ファル形製品マニュアル、各種技術資料なども提供します
■無償ダウンロード
最新のドライバソフトウェア、差分ファイルをダウンロードできます。
また、各種言語のサンプルプログラムもダウンロードできます。
■資料請求
カタログの請求が行えます。
■製品貸出サービス
製品貸出の依頼が行えます。
■イベント情報
当社主催
/
参加のセミナおよび展示会の紹介を行っています。
◆総合インフォメーション
(
お問い合わせ窓口
)
■技術的なお問い合わせ
当社製品に関する技術的なお問い合わせは、総合インフォメーションで受け付けています。
または
FAX*1
でお問い合わせください。専門のスタッフが対応します。
ホームページ
(http://www.contec.co.jp/support/contact/)
にある
Question
用紙に必要事項を記入の上、
お送りください。
*1 FAX
番号は
Question
用紙に記載されています
■その他の製品情報のお問い合わせ
製品の価格・納期・見積もり依頼などのお問い合わせは、販売店または当社各支社・営業所ま
でお問い合わせください。
第1章
ご使用になる前に
4
ATII-8C
◆修理窓口
修理の依頼は、お買い求めの販売店経由で受け付けています。
保証書に記載の条件のもとで、保証期間中に製品自体に不具合が認められた場合は、その製品
を無償で修理または交換いたします。
保証期間終了後、または保証条件外での修理は、有償修理となりますのであらかじめご了承く
ださい。
なお、対象は製品のハードウェア部分の修理に限らせていただきます。
◆製品貸出サービス
製品を評価・理解していただくため、製品の貸出サービスを行っております。
詳細は、当社ホームページをご覧ください。
◆各種セミナ
製品方法のたの技習得ど、種セミナをってりま
出張プライベートセミナも承ります。詳細は、当社ホームページをご覧ください。
FA/LA無料相談コーナー
FA/LA
無料相談コーナー」は、お客様がシステムを構築する際に当社製品の選定の相談をお
受けする窓口です。面談によるシステム相談を専門スタッフが担当いたします。
お問い合わせは、当社各支社・営業所までご連絡ください。
◆システム受託開発、OEM受託
ソフトウェア
/
ハードウェアの導入方法やシステム構築のご相談、お客様オリジナルデザイン
のシステムを製品化し供給する
ODM
OEM
のご提案を行います。
詳しくは、
または当社各支社・営業所までお問い合わせください。
第1章
ご使用になる前に
ATII-8C
5
安全にご使用いただくために
次の容を理解上、本製品を安にご使用くさい
◆安全情報の表記
本書では、人身事故や機器の破壊をさけるため、次のシンボルで安全に関する情報を提供して
います。内容をよく理解し、安全に機器を操作してください。
危険
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う危
険が差し迫って生じることが想定される内容を示しています。
警告
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可
能性が想定される内容を示しています。
注意
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が損害を負う可能性が想定
される内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。
◆取り扱い上の注意事項
危険
周囲に発火性、腐食性のガスがある場所で使用しないでください。爆発、火災、感電、故
障の原因となります。
注意
本製品に衝撃を与えたり、曲げたりしないでください。
誤動作、発熱、故障、破損の原因になります。
本製品には、あらかじめ設定を必要とするジャンパがあります。
電源を投入する前に必ず確認してください。
本製品上のジャンパは、指定以外の設定にしないでください。
誤動作、発熱、故障の原因になります。
外部電源を使用する場合は、ボードに十分な電力が供給できることを確認してください。
十分な電力が供給できない場合は、誤動作、発熱、故障の原因になります。
本製品は機能追加、品質向上のため予告なく仕様を変更する場合があります。
継続的にご利用いただく場合でも、必ず説明書を読み、内容を確認してください。
本製品を改造しないでください。
改造をしたものに対しては、当社は一切の責任を負いません。
本製品の運用を理由とする損失、逸失利益などの請求につきましては、前項にかかわらず、
いかなる責任も負いかねますのであらかじめご了承ください。
第1章
ご使用になる前に
6
ATII-8C
◆環境
本製品は下記の環境でご使用ください。範囲外の環境で使用した場合、発熱、誤動作、故障の
原因になります。
■周囲温度
0 - 50
■周囲湿度
10 - 90%RH(ただし、結露しないこと)
■腐食性ガス
ないこと
■浮遊粉塵
特にひどくないこと
◆点検
◆保管
本製品を保管する際には、購入時の状態で保管してください。
(1)
製品を保管袋に入れます。
(2)
梱包材で包み、箱に入れます。
(3)
直射日光や湿気、衝撃や振動、磁気や静電気を避けて、常温で保管してください。
◆廃棄
本製品を廃棄される場合、法律や市町村の条令に定める廃棄方法に従って、廃棄してください。
□コネクタ接続部に汚れ
腐食がないこと
第2章
ハードウェアの設定
ATII-8C
7
第2章 ハードウェアの設定
アクセサリ本体の説明
[mm]
CN1
CN2
TB1
TB2
JP2
JP1
VR1
VR2
CH0 CH1 CH2 CH3 CH4 CH5 CH6 CH7
JP4 JP5 JP7 JP8 JP10 JP11 JP13 JP14 JP16 JP17 JP19 JP20 JP22 JP23 JP25 JP26
VR5 VR4
VR9
VR3
VR13 VR12
VR17 VR16
VR21 VR20
VR25 VR24
VR29 VR28
VR33 VR32
VR7
VR11
VR15
VR19
VR23
VR27
VR31
JP3 JP6 JP9 JP12 JP15 JP18 JP21 JP24
CP4
CP5
CP6
CP7
CP8
CP9
CP10
CP11
CP1 CP2 CP3
7 7
105
7
27
727
230
8 - φ 3.5
25.5
14.5
20.6420.969.97
VR8
2.1 各部の名称と外形寸法
第2章
ハードウェアの設定
8
ATII-8C
CN1 : A/D
変換ボード接続用のコネクタです。
アナログ
E
シリーズの場合のみ
PCB37PS
シリーズの使用が可能です。
CN2 :
もう
1
枚の
ATII-8C
をカスケード接続するためのコネクタです。
TB1 :
外部電源
(+5V - +9VDC)
接続用の端子台です。
JP2
で供給電源を外部電源に設定した場合は、この端子台に外部電源を接続し
ます。
TB2 :
アナログ出力信号用の端子台です。
アナログ
E
シリーズのアナログ出力信号
(OUT0)
を外部機器に接続できます。
CH0 - CH7 :
アナログ入力信号接続用の端子台です。
外部機器や熱電対を接続することができます。
JP1 : CN1
に接続する信号を選択するジャンパです。
CH0 - CH7の出力を
CN1 Analog Input 0 - Analog Input 7
に接続
8
JP1
9 101112131415IN
1234567IN
8
0
8
JP1
9 101112131415IN
1234567IN
8
0
CH0 - CH7の出力を
CN1 Analog Input 8 - Analog Input 15
に接続
2.2 接続チャネルの設定
JP2 :
供給電源設定用のジャンパです。
このアクセサリの電源は、
JP2
によって供給方法を設定することができます。
A/D
変換ボードから
CN1
を経由して
+5VDC
を供給
アナログ
E
シリーズの場合のみ使用可能です。
JP2
1-2
に設定してください。
外部電源を別途用意して
+5V - +9VDC
を供給
外部電源を使用する場合は、
JP2
2-3
に設定してください。
123
JP2
<CN1
経由
><
外部電源
>
123
JP2
2.3 供給電源の設定
第2章
ハードウェアの設定
ATII-8C
9
JP3 - JP26 :
電圧/電流入力選択、入力ゲイン選択、冷接点補償選択用のジャンパです。
2.1 ジャンパと各チャネルの関係
CH0 CH1 CH2 CH3 CH4 CH5 CH6 CH7
電圧/電流入力選択
JP4 JP7 JP10 JP13 JP16 JP19 JP22 JP25
入力ゲイン選択
JP5 JP8 JP11 JP14 JP17 JP20 JP23 JP26
冷接点補償選択
JP3 JP6 JP9 JP12 JP15 JP18 JP21 JP24
入力ゲイン選択 (CH0)
<入力ゲイン200>
123
JP5
<入力ゲイン1>
123
JP5
電圧/電流入力選択 (CH0)
<電圧入力>
123
JP4
<電流入力>
123
JP4
<補償なし>
冷接点補償選択 (CH0)
JP3
23
1
<補償あり>
JP3
123
2.4 電圧/電流入力、入力ゲイン、冷接点補償の設定<CH0の場合>
VR1 :
冷接点補償回路のオフセット電圧調整用のトリマです。
VR2 :
冷接点補償回路のゲイン調整用のトリマです。
その他の
VR :
各チャネルのオフセットとゲインを調整するトリマです。
2.2 トリマと各チャネルの関係
CH0 CH1 CH2 CH3 CH4 CH5 CH6 CH7
入力アンプゲイン
VR5 VR9 VR13 VR17 VR21 VR25 VR29 VR33
絶縁アンプオフセット
VR3 VR7 VR11 VR15 VR19 VR23 VR27 VR31
絶縁アンプゲイン
VR4 VR8 VR12 VR16 VR20 VR24 VR28 VR32
CP1 :
冷接点補償回路のオフセットを調整するときのチェックピンです。
CP2 :
冷接点補償回路のゲインを調整するときのチェックピンです。
CP3 :
アナロググランドです。
CP4 - CP11 :
入力アンプゲインを調整するときのチェックピンです。
2.3 チェックピンと各チャネルの関係
CH0 CH1 CH2 CH3 CH4 CH5 CH6 CH7
入力アンプ出力
CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9 CP10 CP11
第2章
ハードウェアの設定
10
ATII-8C
使用方法
本製品は、チャネルごとに次の
3
つの使い方ができます。ここでは、
CH0
を例に、使用方法を説
明します。
◆電圧入力アンプとして使用する
端子台
CH0
-10V - +10V
の電圧を入力してください。
入力された電圧は、絶縁アンプを通して
CN1
から出力されます。
ジャンパの設定は以下のとおりです。
<
入力ゲイン
200
倍の電圧入力アンプとして使用する場合
>
電圧入力
123
JP4
冷接点補償なし
23
JP3
1
入力ゲイン200倍
23
JP5
1
<
入力ゲイン
1
倍の電圧入力アンプとして使用する場合
>
電圧入力
123
JP4
冷接点補償なし
23
JP3
1
入力ゲイン1倍
23
JP5
1
2.5 電圧入力アンプとして使用するときの設
◆電流入力アンプとして使用する
端子台
CH0
-40mA - +40mA
の電流を入力してください。
入力された電流は、
250
Ωのモニタ抵抗で
-10V - +10V
の電圧に変換し、絶縁アンプを通して
CN1
から出力されます。
ジャンパの設定は以下のとおりです。
<
入力ゲイン
1
倍の電流入力アンプとして使用する場合
>
電流入力
123
JP4
入力ゲイン1倍
23
JP5
1
冷接点補償なし
23
JP3
1
<
入力ゲイン
200
倍の電流入力アンプとして使用する場合
>
電流入力
123
JP4
入力ゲイン200倍
23
JP5
1
冷接点補償なし
23
JP3
1
2.6 電流入力アンプとして使用するときの設
注意
使用しないチャネルは、
+IN
-IN
を必ず短絡してください。
電源を投入した後、
15
分以上のウォームアップを行ってから使用してください。
アナログ入力部には保護回路が設けてありますが、各チャネルの入力信号はそれぞれのマ
イナス入力を基準にして±
11V(
±
44mA)
を超えない範囲で使用してください。
第2章
ハードウェアの設定
ATII-8C
11
◆熱電対センサアンプとして使用する
端子台
CH0
に熱電対センサの出力を接続してください。
接続された熱電対センサの出力は、
200
倍に増幅された後、絶縁アンプを通して
CN1
から出力さ
れます。端子台の
+IN
端子は断線検出回路と接続されており、断線時には
CN1
の出力が
-10V
に飽和し、断線検出が可能です。
CN1
から出力される値は、基板上の温度センサによって冷接点補償された値です。
出荷時に冷接点補償回路は、
K
型熱電対センサに適合するように調整してあります。使用する
熱電対センサの種類を変更する場合は、調整方法の項を参照してください。また、ハードウェ
アでのリニアライズは行われませんので、
CN1
からの出力を元にリニアライズをする必要があ
ります。
ジャンパの設定は以下のとおりです。
入力ゲイン200倍
23
JP5
1
電圧入力
123
JP4
冷接点補償あり
23
JP3
1
2.7 熱電対センサアンプとして使用するときの設定
注意
N, B, R, S
型熱電対センサは使用できません。
使用しないチャネルは、
+IN
-IN
を必ず短絡してください。
電源を投入した後、
15
分以上のウォームアップを行ってから使用してください。
第2章
ハードウェアの設定
12
ATII-8C
電源の供給方法についての注意事項
A/D変換ボードからCN1を経由して+5VDCを供給する場合
(JP2(1-2)に設定した場合)
A/D
変換ボードと本製品を接続するケーブルが長くなると、導線の抵抗が大きくなり、
本製品に供給される電源電圧が低下して本製品が正常に動作しないことがあります。
本製品を
1
台だけ使用する場合は、
PCB37PS-0.5
または
PCB37PS-1.5
ケーブルで接続してくださ
い。本製品を
2
台使用する場合は、
PCB37PS-0.5
ケーブルで接続してください。
PCB37PS
シリーズ以外のケーブルを使用する場合は、電源ラインの導線抵抗が
0.1
Ω以下のもの
を使用してください。
◆外部電源を別途用意して+5V - +9VDCを供給する場合
(JP2(2-3)に設定した場合)
推奨する外部電源の仕様を表
4
に示します。
供給可能な電流容量は、本製品の最大消費電流に対して十分余裕のあるものを選択してくださ
い。
また、電源ラインに含まれるノイズなどが大きい場合、所定の精度が出ないことがあります。
2.4 外部電源の仕様
項目 仕様
電源電圧
+5V - +9VDC
変動率
±5%
電流容量
1000mA
第2章
ハードウェアの設定
ATII-8C
13
ATII-8C2台使用する場合の注意事項
ATII-8C
2
台使用する場合は、
1
台目の
ATII-8C
CN2
2
台目の
ATII-8C
CN1
PCB37PS-0.5
ケーブルで接続してください。
2
台目の
ATII-8C
CN1
からの出力は
1
台目の
ATII-8C
CN2
を経
由して
1
台目の
ATII-8C
CN1
IN8 - IN15
に接続されます。この場合、
JP1
の設定は次の設定に
してください。
1台目 2台目
8
JP1
9 101112131415IN
1234567IN
8
0
8
JP1
9 101112131415IN
1234567IN
8
0
2.8 ATII-8C2台使用する場合
ATII-8C
に供給する電源は、それぞれの
JP2
で設定されます。
JP2
(1-2)
に設定した場合は、それぞれの
CN1
を経由して
2
台の
ATII-8C
に電源が供給されます。
JP2
(2-3)
に設定した場合は、それぞれの端子台
TB1
から
2
台の
ATII-8C
に電源を供給してくださ
い。
第2章
ハードウェアの設定
14
ATII-8C
調整方法
調整には、基準電圧発生器とデジタルマルチメータが必要です。ここでは、
CH0
を調整する場
合を例に説明します。
準備
JP4
を電圧入力
(1-2)
JP3
を補償なし
(1-2)
に設定してください。また、
JP1
IN0
側に設定してく
ださい。
調整を行う前に、必ず
15
分以上ウォームアップを行ってください。
CN1に接続するチャネル<IN0 - IN7>
電圧/電流入力選択
<電圧入力>
冷接点補償選択
<補償なし>
123
JP4
23
JP3
8
JP1
9 101112131415IN
1234 567IN
8
0
1
2.9 設定条件
調整
(1)
入力アンプのゲイン調整
ジャンパ
JP5
でゲインを
1
倍に設定する場合は、調整不要です。
JP5
でゲインを
200
倍に設定する場合は、ジャンパの設定を
2-3
に変更し、調整を行ってくだ
さい。
デジタルマルチメータをチェックピン
CP4
CH0
[-IN]
に接続します。入力端子台から
+10.0000V
÷
200=0.0500V
を入力し、デジタルマルチメータの電圧値が
+10.0000V
になるよう
にトリマ
VR5
を調整します。
(2)
絶縁アンプのオフセット調整
デジタルマルチメータを
CN1(1pin)
CN1(20pin)
に接続します。入力端子台から
0.0000V
を入
力し、デジタルマルチメータの電圧値が
0.0000V
になるようにトリマ
VR3
を調整します。
(3)
絶縁アンプのゲイン調整
絶縁アンプのオフセット調整が終わってから、この調整を行ってください。
デジタルマルチメータを
CN1(1pin)
CN1(20pin)
に接続します。
入力端子台から
+10.0000V(
入力ゲインを
200
倍に設定したときは
0.0500V)
を入力し、
デジタルマルチメータの電圧値が
+10.0000V
になるようにトリマ
VR4
を調整します。
第2章
ハードウェアの設定
ATII-8C
15
(4)
冷接点補償回路の調整
デジタルマルチメータをチェックピン
CP1
CP3(GND)
に接続します。環境温度が
25
℃の場
合は、デジタルマルチメータの電圧値が、
-0.050V
になるようにトリマ
VR1
を調整します。
環境温度
(T)
25
℃でない場合は、次の式からデジタルマルチメータの電圧値の期待値
(V
CP1
)
を求め、その値になるように
VR1
を調整してください。
V
CP1
= -0.002
×
T [V]
次にデジタルマルチメータを
CP2
CP3(GND)
に接続します。デジタルマルチメータの電圧
値の期待値
(V
CP2
)
が、熱電対の種類により表
5
の値になるようにトリマ
VR2
を調整してくだ
さい
3002
2.5 熱電対と電圧値(V
CP2
)の関係
熱電対
ディジタルマルチメータの電圧値VCP2 [V]
K型熱電対 -2.025 × VCP1
J型熱電対 -2.590 × VCP1
T型熱電対 -2.030 × VCP1
E型熱電対 -3.045 × VCP1
たとえば、環境温度が
30
℃で、
K
型熱電対を使用する場合、
CP1
の値
V
CP1
は、
-0.060V
となり、
CP2
の値
V
CP2
は、
0.1215V
となります。
/