Roland SYSTEM-100 PLUG-OUT 取扱説明書

  • こんにちは!Roland SYSTEM-100 PLUG-OUT Software Synthesizer の取扱説明書の内容を読み込みました。このデバイスは、SYSTEM-1またはSYSTEM-1mと連携することで、往年のSYSTEM-100のサウンドを再現できるソフトウェア・シンセサイザーです。モジュール接続、MIDIコントロール、メモリー管理など、多様な機能についてご質問があればお気軽にお尋ねください!
  • SYSTEM-100をSYSTEM-1で演奏するにはどうすればよいですか?
    SYSTEM-100のメモリーをSYSTEM-1に送信するにはどうすればよいですか?
    ROUTING MATRIXとは何ですか?
    マウスのスクロール方向を変更するにはどうすればよいですか?
© 2015 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
01
取扱説明書
PLUG-OUT Software SynthesizerSYSTEM-100
はじめに
初めてご使用になるときは、セッティング(P.12)の MIDI Input/Output を設定し
てください。
お使いの DAW ソフトウェアごとの設定については、DAW のヘルプや取扱説明書をお
読みください。
本書では、SYSTEM-1 SYSTEM-1m のことを「SYSTEM-1」と記載します。
この製品について
• 製品の仕様や内容は、改良のため予告なく変更することがあります。
• 本書では、画面を使用して機能説明をしていますが、工場出荷時の設定(音色名など)と本文中の画面
上の設定は一致していないことがあります。あらかじめご了承ください。
商標について
• VST は、Steinberg Media Technologies GmbH の商標およびソフトウェアです。
• Audio Units ロゴは、Apple Inc. の商標です。
• Roland、PLUG-OUT、SCATTER は、日本国およびその他の国におけるローランド株式会社の登録商
標または商標です。
• 文中記載の会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。
3
画面の構成
[SEND]ボタン
メモリーをSYSTEM-1に転送
します。
P.11
P.12
P.12
[GET]ボタン
SYSTEM-1 PLUG-OUT
モードでエディット中のメ
モリー(テンポラリ)を、
SYSTEM-100 に取り込み
ます。
P.11
SYSTEM-1 PLUG-OUT(SYSTEM-100)モードのときのみ機能します。
[KEYBOARD]ボタン
キーボード・エリアの表示/非表
示を切り替えます。
ROUTING MATRIX
縦軸に各モジュールの出力端子、
横軸に入力端子が配置されたマト
リクスです。交点をクリックして、
接続を変更することができます。
[VOLUME]つまみ
SYSTEM-100 全体の音量を調節
します。
[SIGNAL FLOW]ボタン
信号の流れ(シグナル・フロー)
を表示します。
[HIDE CABLES]ボタン
ケーブルの操作をオフにし、ケー
ブルの下に隠れたつまみやスライ
ダーを操作できるようにします。
[PATCH]ボタン
パッチ・メモリーを選択します。
Patch Select 画面が開きます。
サウンド・セクション
LFO VCO などのモジュール
が表示されます。PLUG-OUT
た際の対応操作子については「モ
ジュール一覧」をご覧ください。
パッチ・メモリー名
選択しているパッチ・メモリーの
名前が表示されます。
キーボード
クリックすると発音します。ま
た、MIDI メッセージを受信する
と、該当するキーが反応します。
[BEND RANGE]つまみ
ピッチ・ベンド情報を受信した
ときの、ピッチ変化量を設定し
ます。
[TEMPO SYNC]ボタン
ホスト・アプリケーション
(DAW)のテンポに同期して動
作させるときは、押して点灯さ
せます。
同期テンポ範囲:40 300
ARPEGGIO セクション
アルペジオ演奏の設定をします。
ARPEGGIO
点灯させると、アルペジ
オ演奏します。
ARP TYPE
アルペジオのパターンを
選択します。
ARP STEP
アルペジオの速さを選択
します。
[KEY ASGN]スイッチ
アサイナーの動きを設定します。
1 低音のキーを優先します。
2 後着のキーを優先します。
[TUNE]つまみ
SYSTEM-100 全体のピッチを調節し
ます。
SCATTER セクション
アルペジオ演奏にスキャッターの効
果の設定をします。スキャッターを
使用する場合は、[ARPEGGIO]ボ
タンを点灯させてください。
SCATTER
TYPE
スキャッターのタイプ
を選択します。
SCATTER
DEPTH
スキャッターのかかり
具合を調整します。
KEY HOLD
点灯させると、鍵盤か
ら手を離しても音が鳴
り続けます。
OCTAVE
鍵盤の音域を 1 オク
ターブ単位で動かすこ
とができます。
[PLUG-OUT]ボタン
SYSTEM-100 をプラグアウトします。
レベル・メーター
アウトプット・レベルを表示します。
[OPTION]ボタン
スキンや、MIDI コントロール・
マッピングを設定します。
複数のSYSTEM-100でそれぞれ
設定できます。
[SETTING]ボタン
MIDI の設定と、マウスのスク
ロール方向を変更(Mac のみ)
します。
複数起動したSYSTEM-100で共
通の設定です。
[HELP]ボタン
ヘルプを表示します。
[ABOUT]ボタン
SYSTEM-100についての情報を
表示します。
P.8
P.14
P.12
P.12
4
画面の構成
モジュールとオーバーレイ表示
SYSTEM-100 には、ケーブルでの接続がないモジュールが内部的にどうにつながっているか確認をするためのオーバーレイ表示機能があります。オーバーレイ表示では、内部的な接続を
黄色の矢印で表示します。オーバーレイを表示するには、[SIGNAL FLOW]ボタンを押します。
内部接続
オーディオ信号
入力端子
出力端子
オーバーレイ表示
5
画面の構成
SYSTEM-100 入出力端子と SYSTEM-1m の端子エリア
SYSTEM-100 のモジュールには、入出力端子があります。これらの端子を接続し、モジュール同士をつなげて音作りをします。
また、入出力端子の一部は、SYSTEM-1m の端子エリアと連動しており、外部機器からの CV GATE 入力で SYSTEM-100 をコントロールすることができます。
ご注意
SYSTEM-1m の入力端子にパッチング・ケーブルを接続した場合は、SYSTEM-1m への入力信号が優先され、連動する SYSTEM-100 入力端子への入力信号は無視されます。
SYSTEM-100
SYSTEM-1m
6
接続とパラメーターの設定方法
各モジュールを接続する際は、下記の点に注意してください。
ご注意
出力端子と入力端子の接続ができます。入力端子と入力端子、出力端子と出力端子の
接続はできません。
1 つの出力端子から複数の異なる入力端子にケーブルを接続することができます。
入力端子には、1 本のケーブルを接続することができます。
SYSTEM-1m の入力端子にパッチング・ケーブルを接続した場合は、SYSTEM-1m
への入力信号が優先され、連動する SYSTEM-100 入力端子への入力信号は無視され
ます。
入力信号の優先順
SYSTEM-1m の入力端子> SYSTEM-100 入力端子> SYSTEM-100 内部的な接続
ケーブルの接続
1.
接続したい入力/出力端子にカーソルを合わせ
て、ドラッグします。
2.
ケーブルの端を、目的の出力/入力端子の上に
ドロップします。
接続の変更
1.
接続を変更したい入力/出力端子、またはケー
ブルの途中にカーソルを合わせて、ドラッグし
ます。
ケーブルの色がハイライト表示に変わります。
出力端子から複数のケーブルを接続している場合
は、端子をクリックしてケーブルの選択を切り替
えることができます。
2.
ケーブルの端を、目的の出力/入力端子の上に
ドロップします。
切断
1.
接続を切断したい入力/出力端子、またはケーブルの途中にカーソルを合わせ
て、ドラッグします。
ケーブルの色がハイライト表示に変
わります。
出力端子から複数のケーブルを接
続している場合は、端子をクリッ
クしてケーブルの選択を切り替え
ることができます。
2.
ケーブルの端を、端子のないと
ころにドロップします。
接続が切断され、ケーブルが消えます。
内部的な接続を持つ端子では、切断後に初期設定の状態に戻ります。
「ROUTING MATRIX」(P.7)では、[Shift]キーを押しながら赤いショート・ピ
ンを囲むようにドラッグすると、複数の接続を切断または初期の状態に戻すことがで
きます。
ドラッグ
端子のないところで
ドロップ
ドラッグ
ドラッグ
7
接続とパラメーターの設定方法
ROUTING MATRIX
SYSTEM-100 は、ルーティング・スイッチャーのはたらきをする ROUTING MATRIX
を使い、接続をすることができます。
ROUTING MATRIX の縦軸には、各モジュールの出力端子、横軸に入力端子が割り当て
られており、交点をクリックして接続することができます。接続されると、赤色のショー
ト・ピンが表示されます。
すでに接続のある入力端子で、別の出力端子との交点をクリックした場合は、新たな接
続に変更されます(後着優先)
また、現在の接続(赤色のショート・ピン)をクリックすると、接続を切断することが
できます。
内部的な接続を持つ端子では、切断後に初期設定の状態(薄い赤色のショートピン)
に戻ります。
[Shift]キーを押しながら赤いショート・ピンを囲むようにドラッグすると、複数の
接続を切断または初期設定の状態に戻すことができます。
つまみとスライダーの操作方法
つまみは、つまみの円周に沿ってドラッグ、スライダーは上下にドラッグするとパラメー
ターの値を変更することができます。ドラッグをすると、つまみ、スライダーの下に値
が表示されます。
パソコンの[SHIFT]キーを押しながらドラッグ、または操作子から離れた位置でド
ラッグすると、値の変化量が小さくなり、詳細に設定することが可能です。
パソコンの[Command(CTRL)]キーを押しながら、クリックすると初期値に戻
ります。
ケーブル操作のオン/オフ
接続をすると、つまみやスライダーの上にケーブルが重なることがあります。つまみや
スライダーの操作をしたい場合は、[HIDE CABLES]ボタンを点灯させて、ケーブルの
操作をオフにします。ケーブルの操作がオフになると、ケーブルの色が半透明に変わり
ます。
ケーブルの色の変更方法
ケーブルの色は、好みの色に変更することができます。ケーブルの色はケーブルの途中
をダブルクリックして変更します。
つまみスライダー
[HIDE CABLES]ボタン オン(点灯)[HIDE CABLES]ボタン オフ(消灯)
出力端子
入力端子
現在の接続新たな接続
初期設定
8
メモリーとバンク
1.
[PATCH]ボタンをクリックします。
Patch Select 画面が表示されます。
バンク
64 個のメモリーをまとめたものを「バンク」と呼び、バンク
を切り替えることで、数多くのメモリーを呼び出すことがで
きます。バンクはファイルとして保存することができます。
バンクを切り替える
1.
バンク欄をクリックします。
バンク・リストが表示されます。
2.
呼び出したいバンクをクリックします。
バンク欄右側にある[▲][▼]ボタンを押すと、1 つ前、1 つ後ろのバンクに切り替え
ることができます。
バンクを書き出す
バンクをファイルに書き出します。
1.
[SAVE]ボタンをクリックします。
ファイル名入力画面が表示されます。
2.
ファイル名を入力し、保存します。
ファイルが書き出されます。
バンクを読み込む
1.
[LOAD]ボタンをクリックします。
ファイル選択画面が表示されます。
2.
ファイルを選択し、読み込みます。
バンクが読み込まれます。
選択したメモリーは、
黄色で表示されます。
[NEW]ボタン
空の状態の新規バンクが作成され
ます。
[DELETE]ボタン
選択したバンクを削除します。
[LOAD]ボタン
バンクが読み込まれます。
[SAVE]ボタン
バンクをファイルに書き出します。
[WRITE]ボタン
エディットした音色を、メ
モリーとしてバンクに保存
します。
[READ]ボタン
バンクに登録してあるメモ
リーを読み込みます。
[RENAME]ボタン
選択したメモリーの名前を
変更します。
[SEND ALL]ボタン
バンクに登録されているメ
モリーをすべて(64 個)
SYSTEM-1 に送信します。
[GET ALL]ボタン
SYSTEM-1 に登録されてい
るメモリーをすべて(64 個)
受信します。
ご注意
64 個のメモリーを選択中のバンクで受信して、上書きし
ます。バンクの状態を保持したい場合は、新規バンクを作
成し、作成したバンクで受信してください(P.9)
Bank
Memory 01
Memory 02
Memory 03
Memory 64
9
メモリーとバンク
バンクを作成/削除する
バンクの作成
[NEW]ボタンをクリックすると、空の状態の新規バンクが作成されます。
バンクの削除
選択したバンクを削除します。
1.
「バンクを切り替える」(P.8)の手順で、バンクを選択します。
2.
[DELETE]ボタンをクリックします。
確認画面が表示されます。
3.
[OK]をクリックして、削除します。
バンク名を変更する
1.
「バンクを切り替える」(P.8)の手順で、バンクを選択します。
2.
バンク欄左側にある p をクリックします。
3.
名前を変更し、[Return(Enter)]キーを押します。
メモリー
SYSTEM-100 では、64 個のメモリーを 1 バンクとして管理します。
メモリーを読み込む
バンクに登録してあるメモリーを読み込みます。メモリーを読み込むと、エディット・
エリアに設定が表示され、エディットできるようになります。
1.
読み込むメモリーの番号をクリックします。
2.
[READ]ボタンをクリックします。または[Return(Enter)キーを押します。
メモリーが読み込まれます。
メモリー番号をダブルクリックして、メモリーを読み込むこともできます。
メモリーを保存する
エディットした音色を、メモリーとしてバンクに保存します。
1.
保存するメモリーの番号をクリックします。
2.
[WRITE]ボタンをクリックします。
メモリーがバンクに保存されます。
メモリー名を変更する
1.
名前を変更するメモリーの番号をクリックします。
2.
[RENAME]ボタンをクリックします。
3.
名前を変更します。(最大 16 文字)
メモリーの順番を変更する
メモリー番号をドラッグして、メモリーの順番を変更します。
10
メモリーとバンク
キーボード・ショートカット
Patch Select 画面で使用できる、キーボード・ショートカットです。
キー 機能
Command(Ctrl)+ B バンクの切り替え
Command(Ctrl)+ I バンクの読み込み
Command(Ctrl)+ E バンクの書き出し
Command(Ctrl)+ N 新規メモリー作成
Command(Ctrl)+ O メモリーの読み込み
Command(Ctrl)+ S メモリーの保存
Up/Down/Left/Right メモリーの選択
Space メモリー名変更
Command(Ctrl)+ C メモリーのコピー
Command(Ctrl)+ V メモリーの貼り付け
Delete *1
delete
*2
fn + delete *2
メモリーの削除
Return(Enter) メモリーの読み込み
Command(Ctrl)+ Z Undo(取り消し)
Command(Ctrl) Shift Z Redo(やり直し)
Command(Ctrl)+ U すべてのメモリーを SYSTEM-1 に転送
Esc ウィンドウを閉じる
*1 Windows / *2 Mac
11
SYSTEM-1 をパソコン(Mac Windows)に接続すると、SYSTEM-100 SYSTEM-1
を組み合わせて使うことができます。
Windows
MIDI ポートとして表示される「SYSTEM-1 CTRL」は、SYSTEM-100 が使用するポー
トです。DAW からは使用しないでください。
プラグアウト
プラグアウトとは?
SYSTEM-100 をはじめとするソフトウェアシンセサイザー
を、SYSTEM-1 に組み込んで使用することができる技術です。
パソコンを使わずにSYSTEM-1単体で、SYSTEM-100を演
奏することができます。
選択中のバンクの情報を SYSTEM-1 に転送することがで
きます。
SYSTEM-1 のつまみやスライダーを使って、音色をエ
ディットすることができます。
プラグアウトの手順
1.
[PLUG-OUT]ボタンをクリックします。
確認メッセージが表示されます。
2.
[OK]ボタンをクリックします。
プログレスバーが表示され、プラグアウト処理が始まります。およそ 1 分かかります。
すでにほかのソフトウェアシンセサイザーが SYSTEM-1 にプラグアウトされている
場合は、確認メッセージが表示されます。続けるには、[OK]をクリックします。
メモリーのセンド/ゲット
1.
SYSTEM-1 をパソコンと接続します。
2.
SYSTEM-1 MODEL[PLUG-OUT]ボタンをオンにします。
メモリーをセンド/ゲットするには、あらかじめプラグアウト(P.11)しておく必
要があります。
メモリー・センド
SYSTEM-100の現在のメモリーを、SYSTEM-1に送信して、SYSTEM-1で鳴らすことがで
きます。音は SYSTEM-1 OUTPUT 端子から出力されます。
3.
SYSTEM-100 の[SEND]ボタンをクリックします。
メモリーが送信されます。
メモリー・ゲット
プラグアウトしたSYSTEM-100のメモリーを SYSTEM-1でエディットしたとき、そのメ
モリーを SYSTEM-100 に取り込むことができます。
3.
SYSTEM-100 の[GET]ボタンをクリックします。
メモリーが取り込まれます。
エラー・メッセージが表示される場合は、次の項目を確認してください。
MIDI ポートは正しく設定されていますか?(P.12)
SYSTEM-1 とパソコンが接続されていますか?
SYSTEM-1 で演奏する
エラー・メッセージが表示される場合は、次の項目を確認してください。
MIDI ポートは正しく設定されていますか?(P.12)
SYSTEM-1 とパソコンが接続されていますか?
SYSTEM-1 MODEL[PLUG-OUT]ボタンはオンになっていますか?
SYSTEM-100 SYSTEM-1 にプラグアウトされていますか?(P.11)
12
設定
オプション
1.
[OPTION]ボタンをクリックします。
2.
項目を選択します。
選択されている項目には、
(
が表示されます。
項目 説明
SYSTEM-100 Layout
SYSTEM-1 Layout
メイン・ウィンドウの操作子の配置を変更します。
SYSTEM-100 LayoutSYSTEM-100(オリジナル)の 101 ユニッ
トをベースに、102 ユニットのモジュールをミックスした配置にし
ます。
SYSTEM-1 Layout: SYSTEM-1 と同じ配置にします。
Zoom メイン・ウィンドウのサイズを変更します。
Set MIDI Control
Mapping for SYSTEM-1
SYSTEM-1 を、SYSTEM-100 のコントロールサーフェスとして使
用するときに、チェックを入れます。ボタンやスライダーのMIDI マッ
ピング情報をまとめて設定します。
Activation... SYSTEM-100 をアクティベートします。
セッティング
1.
[SETTING]ボタンをクリックします。
Setting 画面が開きます。
Flip Scroll Direction Mac のみ。
2.
パラメーターを変更します。
パラメーター 説明
MIDI Input
「SYSTEM-1」(Mac OS)または「SYSTEM-1 CTRL」(Windows)
を選択します。
MIDI Output
Flip Scroll Direction
(Mac のみ)
マウスのスクロール・ホイールで値を変更するときの、回転方向を
反転します。
3.
[OK]ボタンをクリックします。
変更は記憶されます。
複数の SYSTEM-100 を起動したとき、すべてに適用されます。
13
設定
SYSTEM-1 の設定
以下は、SYSTEM-1 をお使いの場合に必要な設定です。SYSTEM-1m をお使いのか
たには必要ありません。
SYSTEM-100(プラグイン) SYSTEM-1 で鳴らす場合は、SYSTEM-1 MIDI コント
ローラー・モードにします。MIDI コントローラー・モードにすると、鍵盤を押しても
SYSTEM-1 内蔵の音源は鳴らなくなり、SYSTEM-100 だけを鳴らせるようになります。
1.
SYSTEM-1 の電源を入れます。
2.
MODEL[SYSTEM-1]ボタンと[PLUG-OUT]ボタンを押しながら、
SCATTER[TYPE]ダイヤルで、MIDI コントローラー・モードに設定します。
ローカル・コントロール OFF
ローカル・コントロール ON
MIDI コントローラー・
モード
設定 説明
MIDI コントローラー・モード
SYSTEM-1 を、MIDI コントローラーとして使用するときに選択
します。
鍵盤を押しても、SYSTEM-1 内蔵の音源は鳴りません。
MIDI を受信しても、SYSTEM-1 内蔵の音源は鳴りません。
ローカル・コントロール ON SYSTEM-1 を単体で使用するときに選択します。(初期値)
ローカル・コントロール OFF
SYSTEM-1 を、DAW などと組み合わせて使用するときに選択し
ます。
SYSTEM-1 単体では、鍵盤を押しても音は鳴りません。
SYSTEM-100 について
SYSTEM-100 は、1975 年に構成ユニットの選択組み合わせができる「トータル
システム・シンセサイザー」として販売された製品です。
システムの基本となる 101 ユニットとエクスパンダー 102 ユニットは、パッチング
ケーブルを使い、モジュールを接続することで、多彩な音づくりができ、スタジオ
での録音に最適なシンセサイザーとして活躍しました。
そして、ACB テクノロジーによって 101 ユニットと 102 ユニットが PLUG-OUT
Synthesizer SYSTEM-100 として生まれ変わりました。
14
モジュール一覧
S&H(SAMPLE & HOLD)
パラメーター 説明
SAMPLE TIME サンプリング、ホールドをする周期(クロック)を設定します。
LAG 信号の移り変わりをなめらかにします。
EXT IN 端子
サンプリング、ホールドする信号を入力します。
EXT IN 端子の入力信号をサンプリング、ホールドするときは、S&H
MODE SIN(EXT)に設定します。
S&H MODE
サンプリング、ホールドする入力信号を選択します。
OFF:入力なし。
SAW1:LFO-1 が生成したのこぎり波。
SAW2:LFO-1 が生成した逆相のこぎり波。
TRI:LFO-1 が生成した三角波。
SIN(EXT):LFO-1 が生成した正弦波、または EXT IN 端子に入力
した信号(EXT IN に接続した場合)
OUT 端子 S&H で生成した信号を出力します。
CLK OUT 端子 SAMPLE TIME で設定した周期(クロック)信号を出力します。
S&H に対応する操作子はありません。
PORTAMENTO
パラメーター 説明
PORTAMENTO 音階が変化する時間を調節します。
KYBD CV OUT 端子
発音させる音階を出力します。
PORTAMENTO 効果も加わります。
対応する操作子
SYSTEM-1 Layout(P.12)モードにすると、操作子の配置が SYSTEM-1 と同じに
なります。
SYSTEM-1m では、対応する操作子(PORTAMENTO つまみ)は、PITCH セクショ
ンにあります。
15
モジュール一覧
LFO-1 LFO-2(LOW FREQUENCY OSCILLATOR)
パラメーター 説明
FREQ うねりの速さを決めます。
EXT CV IN 端子 入力した信号で LFO-1、LFO-2 のうねりに変化を加えます。
WAVE FORM
LFO が発振する信号を選択します。
SIN:正弦波を発振します。
TRI:三角波を発振します。
SAW:のこぎり波を発振します。
SQR:矩形波を発振します。
S&HS&H で生成した(S&H OUT 端子と同じ)信号を出力します。
GAIN EXT CV IN 端子に入力した信号のゲインを調節します。
OFFSET
うねりの速さをずらします。
TEMPO SYNC がオフのときは 50cent 単位でずれ、オンのときはテン
ポに同期する単位でずれます。
OUT 端子 LFO-1、LFO-2 で生成した信号を出力します。
対応する操作子
SYSTEM-1 Layout(P.12)モードにすると、操作子の配置が SYSTEM-1 と同じに
なります。
LFO-2 に対応する操作子はありません。
16
モジュール一覧
VCO-1 VCO-2(VOLTAGE CONTROLLED OSCILLATOR)
パラメーター 説明
EXT CV IN 端子
VCO-1 のピッチを変化させる信号を入力します。EXT CV IN 端子に入
力(接続)がない場合は、VCO-2 が生成した信号で変化します。
EXT CV VCO-1 のピッチ変化量を調節します。
RANGE
オクターブを設定します。
オリジナルの SYSTEM-100(MODEL-101/MODEL-102)では周
波数(10Hz 10kHz)を無段階で設定する「FREQUENCY」と
いう名前のノブでしたが、SYSTEM-100 PLUG-OUT Software
Synthesizer では周波数レンジ(64、32、16、8、4、2)の設定を
します。
WAVEFORM
LFO が発振する信号を選択します。
SAW:のこぎり波を発振します。
SQR:矩形波を発振します。
TRI:三角波を発振します。
PULSE WIDTH(スイッチ)
WAVEFORM SQR(矩形波)を選んでいるときに、パルス幅を変化
させる波形を選択します。MAN を選んだときは、PLUSE WITH(スラ
イダー)のみ有効になります。
PULSE WIDTH(スライダー)
WAVEFORM SQR(矩形波)を選んでいるときに、矩形波のパルス
幅を調整します。
OUT 端子(VCO-1) VCO-1 で生成した信号を出力します。
SYNC OUT 端子(VCO-1) VCO-1 で生成したシンク信号を出力します。
DESTINATION
GLIDE スライダーと LFO スライダーの効果をかける VCO を選びます。
VCO-1+VCO-2:VCO-1 VCO-2 に効果がかかります。
LFO2:VCO-2 に効果がかかります。
LFO1:VCO-1 に効果がかかります。
GLIDE 発音時のピッチのずれを調整します。
パラメーター 説明
GLIDE IN 端子
入力した信号でピッチを変化させます。変化量は GLIDE で調節します。
接続がない場合は、GLIDE が内部的に持つエンベロープでピッチが変化
します。
SYSTEM-1 PITCH ENV 端子に信号を入力している場合は、その入力
信号が優先され、GLIDE IN 端子への入力信号は無視されます。
VCO LFO LFO-1 でピッチを変化させます。
COARSE TUNE(つまみ左) VCO-2 のピッチを半音単位で調整します。
FINE TUNE(つまみ右) VCO-2 のピッチを微調整します。
SYNC(スイッチ左)
VCO-2 の発振周期をシンクロする/しないの設定を切り替えます。
SYNC IN 端子に信号を入力している場合は、入力信号に発振周期がシ
ンクロします。
SYSTEM-1m OSC2 SYNC
I
端子に信号を入力している場合は、
その入力信号が優先され、SYNC IN 端子への入力信号は無視されます。
信号によっては、シンクロしない場合があります。
SYNC(スイッチ右)
VCO-2 のシンクロの仕方を選択します。
STRONG:VCO-1 SYNC OUT の信号または接続した入力信号
(波形)の立ち下がりで、必ずシンクロします。倍音周期でシンクロ
させたい場合に選びます。
WEAKVCO-1 SYNC OUT の信号または接続した入力信号(波
形)整数分の整数倍(2/3、3/4、4/3、1/1、3/2 など)の周期で
シンクロします。
SYNC IN 端子
VCO-2 をシンクロさせる信号を入力します。
SYNC IN 端子に入力がない場合は、VCO-1 SYNC OUT の信号でシ
ンクロします。
OUT 端子(VCO-2) VCO-2 で生成した信号を出力します。
SYNC OUT 端子(VCO-2) VCO-2 で生成したシンク信号を出力します。
対応する操作子
SYSTEM-1 Layout(P.12)モードにすると、操作子の配置が SYSTEM-1 と同じに
なります。
17
モジュール一覧
RING MOD
パラメーター 説明
IN 端子
入力した信号と VCO-2 で生成した信号を掛け合わせて、複雑な波形を
作ります。
IN 端子に信号を入力している場合は、入力信号に効果がかかります。
SYSTEM-1m RING
I
端子に信号を入力している場合は、その入力
信号が優先され、IN 端子への入力信号は無視されます。
IN 端子、SYSTEM-1m RING
I
端子の両方に入力がない場合は、
VCO-1 モジュールの OUT の信号に効果がかかります。
OUT 端子 RING MODULATOR で生成した信号を出力します。
RING MOD に対応する操作子はありません。
NOISE
パラメーター 説明
NOISE TYPE
ノイズを生成します。
PINK:ピンク・ノイズを生成します
WHITE:ホワイト・ノイズを生成します。
OUT 端子 NOISE GENERATOR で生成されたノイズを出力します。
対応する操作子
SYSTEM-1 Layout(P.12)モードにすると、操作子の配置が SYSTEM-1 と同じに
なります。
18
モジュール一覧
AUDIO MIXER
パラメーター 説明
RING MOD EXT IN
音量を調節します。接続の状況によって調節する信号が変化します。
EXT IN 端子に信号を入力している場合は、その信号を調節します。
SYSTEM-1m EXT IN
I
端子に信号を入力している場合は、その入
力信号が優先され、EXT IN 端子への入力信号は無視されます。
EXT IN 端子、SYSTEM-1m EXT IN
I
端子の両方に入力がない場
合は、RING MOD モジュールの OUT の信号を調節します。
VCO-1 VCO-1 の音量を調節します。
VCO-2 VCO-2 の音量を調節します。
NOISE NOISE GENERATOR の音量を調節します。
EXT IN 端子 RING MOD EXT IN スライダーで調節をする信号を入力します。
OUT 端子 AUDIO MIXER でミキシングされた信号を出力します。
対応する操作子
SYSTEM-1 Layout(P.12)モードにすると、操作子の配置が SYSTEM-1 と同じに
なります。
19
モジュール一覧
VCF(VOLTAGE CONTROLLED FILTER)
パラメーター 説明
HPF ハイパス・フィルターのカットオフ周波数を設定します。
CUTOFF ローパス・フィルターのカットオフ周波数を設定します。
RESO
CUTOFF(ローパス・フィルター)で設定したカットオフ周波数付近を
強調します。最大にすると発振して、カットオフ周波数の発振音が得ら
れます。
LFO
CUTOFF(ローパス・フィルター)で設定したカットオフ周波数を LFO
で変化させる量を調整します。
LFO IN 端子、SYSTEM-1m FILTER LFO
I
端子の両方に入力がな
い場合は、LFO-1 モジュールの OUT 端子の信号での変化量を調節し
ます。
LFO IN 端子に信号を入力している場合は、その信号での変化量を調
節します。
SYSTEM-1m FILTER LFO
I
端子に信号を入力している場合は、そ
の入力信号が優先され、EXT IN 端子への入力信号は無視されます。
ADSR
CUTOFF(ローパス・フィルター)で設定したカットオフ周波数を
ADSR で変化させる量を調節します。
SYSTEM-1m FILTER ENV
I
端子、ADSR IN 端子の両方に入力が
ない場合は、VCF ADSR モジュールの ADSR OUT の信号での変化量
を調節します。
ADSR IN 端子に信号を入力している場合は、その信号での変化量を調
節します。
SYSTEM-1m FILTER ENV
I
端子に信号を入力している場合は、そ
の入力信号が優先され、ADSR IN 端子に入力した信号は無視されます。
KYBD CV
CUTOFF(ローパス・フィルター)で設定したカットオフ周波数を弾く
鍵盤によって変化させます。
+ 側に設定すると高音になるのにしたがってカットオフが上がり、- 側に
設定すると、高音になるのにしたがってカットオフが下がります。
LFO IN 端子 LFO スライダーで調節をする信号を入力します。
ADSR IN 端子 ADSR スライダーで調節する信号を入力します。
対応する操作子
SYSTEM-1 Layout(P.12)モードにすると、操作子の配置が SYSTEM-1 と同じに
なります。
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モジュール一覧
VCA(VOLTAGE CONTROLLED AMPLIFIER)
パラメーター 説明
INITIAL GAIN VCF からの入力を常時出力させておく音量を調整します。
ADSR
出力音量の調節をします。
ADSR IN 端子、SYSTEM-1m AMP ENV
I
端子の両方に入力がな
い場合は、VCA ADSR モジュールの ADSR OUT の信号での変化量を
調節します。
ADSR IN 端子に信号を入力している場合は、その信号での変化量を調
節します。
SYSTEM-1m AMP ENV
I
端子に信号を入力している場合は、その
入力信号が優先され、ADSR IN 端子に入力した信号は無視されます。
LFO 音量を LFO で変化させます。
TONE 高域または低域をブーストします。
ADSR IN ADSR スライダーで調節する信号を入力します。
対応する操作子
SYSTEM-1 Layout(P.12)モードにすると、操作子の配置が SYSTEM-1 と同じに
なります。
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