VP-03

Roland VP-03 取扱説明書

  • こんにちは!Roland VP-03ボコーダーの取扱説明書の内容を読み込みました。VP-03の機能、使用方法、トラブルシューティングなど、ご質問にお答えします。ボコーダーセクション、ヒューマンボイス、ストリングス、ステップシーケンサー、コードメモリー機能などについて詳しく説明されているので、安心してご質問ください!
  • VP-03はどのように電源を入れますか?
    電池が消耗したときのサインは?
    ボコーダーを使用するにはどうすれば良いですか?
    コードメモリー機能とは何ですか?
    ステップシーケンサー機能とは何ですか?
日本語
取扱説明書Vocoder
VP-03
設定
ント
1.[MEMORY]ボタンを押して、点灯させます。
2.[MEMORY]ボタンを押しながらリボン・コントローラー C1 C2 で値を設定します。
パラメーター 値の設定 説明
ポルタメン
ト・スイッチ
C1
(OFF ON)
最初に弾いた鍵盤と次に弾いた鍵盤との間で、音の高さを連続的に変
化させます。
ポルタメン
ト・タイム
C2
(0 100)
ポルタメントのピッチ変化にかかる時間を調節します。
システム
1.[MEMORY]ボタンを押して、点灯させます。
2.[MEMORY]ボタンを押しながら下表の数字ボタンを押して、パラメーターを選びます。
※[MEMORY]ボタンは押したままにします。
3. 数字ボタンを押して値を選択し、[MEMORY]ボタンを離して値を確定します。
パラメーター 選択 値の設定 説明
マスター・
チューン
MEMORY
+[1]
[1]〜[16]
(433 448Hz)
マスター・チューンを設定します。
440Hz(初期値)は[8]が点灯します。
MIDI
チャンネル
MEMORY
+[2]
[1]〜[16] MIDI 送受信チャンネルを設定します(1 16)
MIDI
クロック・
ソース
MEMORY
+[3]
[1](AUTO)
MIDIIN 端子または USB 端子から MIDI クロックが入力さ
れた場合、自動的に MIDI クロックにテンポ同期します(初
期値)
[2]
(INTERNAL)
本体で設定したテンポで動作します。外部機器と同期した
くない場合は「インターナル」に設定します。
トランスポー
*1
MEMORY
+[4]
[2]〜[13]
(-6 +5)
鍵盤の音域を、半音単位でトランスポーズ(移動)します。
±0(初期値)は[8]が点灯します。
キー・
ベロシティー
*1
MEMORY
+[5]
鍵盤を弾いたときに MIDIOUT に送信されるベロシティーの値を設定し
ます。
※VP-03 本体音源のベロシティーは常に固定です。
[1](TOUCH) キーを押さえる強さに応じたベロシティーを送信します。
[2](64)
キーを押さえる強さに関係なく、常に一定のベロシティー
(64 または 127)を送信します。
[3](127)
ベロシティー
・カーブ
*1
MEMORY
+[6]
鍵盤タッチを設定します。
[1](LIGHT) 鍵盤のタッチ感を、軽めの設定にします。
[2](MEDIUM)鍵盤のタッチ感を、標準設定にします。
[3](HEAVY) 鍵盤のタッチ感を、重めの設定にします。
オート・オフ
MEMORY
+[7]
[1](OFF) 自動的に電源が切れません。
[2](30min)
30 分経つと自動で電源が切れます。
※USB 接続時はオート・オフしません。
LED デモ
MEMORY
+[8]
[1](OFF)
LED デモに入るまでの時間を設定します。
[2](1min)
[3](3min)
[4](10min)
オクターブ・
シフト*1
MEMORY
+[9]
[5]〜[11]
(-3 +3)
鍵盤の音域を、1 オクターブ単位で動かします。
±0(初期値)は[8]が点灯します。
リボン・コン
トローラー
C2 モード
MEMORY
+[10]
[1](MOD)
リボン・コントローラー C2 でモジュレーションをコント
ロールします(初期値)
[2]
(FORMANT)
リボンコントローラー C2 でボコーダーの声のフォ
ルマントを調節します。ー(マイナス)にするほど
男性的な声質に、+(プラス)にするほど女性的な
声質に変化します。
ベンド・
レンジ
[MEMORY]
+[11]
[1]〜[12]
[13](2oct)
[16](OFF)
[C1MODE]スイッチが「PITCHBEND」のときの、リボン
コントローラー C1 のピッチ・ベンド・レンジを半音単位
で設定します。(初期値:[2]
マイク・ゲ
イン
MEMORY
+[12]
[1]〜[16]
(1 16)
マイクの入力ゲインを調節します。
VOCODER[LEVEL]スライダーを最大にしても、接続し
たマイクのレベルが上がりきらない場合は、マイク・ゲイ
ンの値を大きくしてください。また、接続したマイクのレ
ベルが大きすぎる場合は、マイク・ゲインの値を小さくし
てください(初期値:[8]
スプリット・
ポイント
MEMORY
+[13]
MIDI 鍵盤を
押す
ヒューマンボイスのスプリットポイントを設定します(初
期値:C4)
[1]〜[16]のすべての数字ボタンが点滅します。MIDI
鍵盤を押すと、スプリット・ポイントが設定され(設定し
た鍵盤はアッパーに含まれます)、設定モードを抜けます。
*1キーボード・ユニット K-25m(別売)使用時のみ
ステップ・シーケンサー
ステップシーケンサーは最大 16 ステップにノートや音声を入力して、ループ再生することができます。
ステップ数は 1 16 の範囲で変更できます。パターンは 16 個まで記憶できます。
1.[MEMORY]ボタンを押して、消灯させます。
ステップ・シーケンサー・モードになります。
※[PLAY/STOP]ボタンは、ステップ・シーケンサー・モード以外のときも操作可能です。
機能 操作子
再生スタート/ストップ [PLAY/STOP]
テンポ [PLAY/STOP]+C1
全ステップのゲート・タイム [PLAY/STOP]+C2
各ステップのオン/オフ [1]〜[16]
ノートの入力 [1]〜[16]+C1(または鍵盤)
音声の入力 [1]〜[16]+[PLAY/STOP]+ マイクから音声入力
タイの入力 ステップ・ボタン + 次のステップ・ボタン(例:[1]+[2]
ゲート・タイム(音の長さ)の入力
[1]〜[16]+C2
パターン(1 16)選択 [MEMORY]+[1]〜[16]
パターン(1 16)書き込み[MEMORY]+[1]〜[16](長押し)
パターン設定
ステップ数(1 16)
[PLAY/STOP]+[1]
&
[1]〜[16]
シャッフル
[PLAY/STOP]+[2]
&
[4]〜[12](初期値:[8]
スケール
[PLAY/STOP]+[3]
&
1
[1]
[2]
[3]
[4]
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
(初期値:[2]
サンプル・プレイ・モード
[PLAY/STOP]+[4]
&
[1]ノート + ボイス(初期値)
[2]ノートのみ
[3]ボイスのみ
シーケンサー設定 *1
ステップ・オーダー・タイプ
(ステップ再生順)
[PLAY/STOP]+
[15]
&
[1]通常(初期値)[2]偶数/奇数反転、
[3]奇数のみ、[4]偶数のみ、
[5]奇数のみ→偶数のみ、
[6]偶数のみ→奇数のみ、[7]ランダム
オフ・ステップ・モード
[PLAY/STOP]+
[16]
&
[1]休符(初期値)[2]スキップ
*1シーケンサー設定は、電源を切ると初期値に戻ります。
ステの入力方法
1. 音を入力したいステップ・ボタン([1]〜[16])を押し続けます。
2. ステップ・ボタンを押している間に、鍵盤を弾きます。またはリボン・コントローラー C1 でノート
を設定します。
• 単音だけでなく、和音も入力可能です。
• ステップに音声を入力する場合は、ステップ・ボタン([1]〜[16])を押しながら[PLAY/
STOP]ボタンを押している間に、マイクから音声を入力します。マイクに音声が入ると、自動で録
音を開始します(インジケーターが緑に点灯)。音声が終了すると、録音も自動で停止します。
• ステップの音声を消去する場合は、ステップ・ボタン([1]〜[16])を押しながら[PLAY/
STOP]ボタンを押して、マイクから音声を入力せずに[PLAY/STOP]ボタンを離します。
• ゲートタイムは、ステップボタンを押している間に、リボンコントローラー C2 で入力します。
• ステップのノートを消すには、ノートの入っているステップ・ボタン([1]〜[16])を OFF(ボ
タン消灯)にします。
3.[PLAY/STOP]ボタンを押して再生します。
4. パターンを保存する場合は、[MEMORY]ボタンを押しながら保存先のステップボタン[1][16]
を長押しします。
ストリングス
滑らかで伸びのある、ストリングス・アンサンブルです。
1
2 34 5
操作子 説明
1
STRINGS スイッチ ストリングスをオン/オフします。
2
BALANCE[STRINGS]
スライダー
ストリングスの音量を調節します。
3
[ATTACK]スライダー 音の立ち上がりを調節します。
4
[RELEASE]スライダー 鍵盤を離してからの減衰時間を調節します。
5
[TONE]スライダー 音の明るさを調節します。
ピッチ・シフト
1 2
4
3
5 6
1 2
リボン・コントローラー(C1 C2)
3
[C1MODE]スイッチ
単体使用時
1
C1 プレビュー(ノート)
2
C2 オクターブ・シフト
鍵盤接続時
3
[C1MODE]スイッチの設定
PITCH BEND PITCH SHIFT
1
C1
リボン・コントロー
ラー C1 は、通常の
ピッチ・ベンドとし
て動作します。
• センターがゼロで
上下にコントロー
ルします。
• 指を離すとセン
ターに戻ります。
• ベンドレンジは、
システム設定で設
定します。
PITCH=0
UP
DOWN
リボン・コントローラー C1 は、オリジナ
ルの VP-330 PITCHSHIFT スライダー
と同様の動作をします。
※
4
ピッチ・シフト・スイッチが
「MANUAL」モードのときのみ動作し
ます。
• トップがゼロで、下方向にのみコント
ロールします。
• 指を離しても値をホールドします。
• ピッチの可変範囲は
6
[PITCHSET]
つまみで設定します。
DOWN
PITCH=0
2
C2
モジュレーション/フォルマント
&
システム設定「リボン・コントローラー C2 モード」参照
4
ピッチ・シフト・スイッチ
ピッチ・シフトは、音の立ち上がりのピッチをオートまたはマニュアル(
1
リボン・コントローラー
C1)で変化させます。特にボコーダーやヒューマン・ボイスに使用すると、音の立ち上がりが不安定
になる人間的なニュアンスを表現できて効果的です。
操作子 説明
4
ピッチ・シフト・ス
イッチ
AUTO
5
[TIME]つまみで設定したスピードでオート・ピッチ・シ
フトします。ピッチ・シフトの開始ピッチは、
6
[PITCH
SET]つまみで設定します。
設定例:
人間の発声時の特徴をよりリアルに再現
するピッチ・シフトのセッティング例で
す。ボコーダーやヒューマン・ボイスに
使用すると良いでしょう。
※パネル面のマーキングは、一応の目安
です。アタックなど他の設定との組み
合わせによって異なりますので、最適
な位置を見つけてください。
MANUAL
1
リボン・コントローラー C1 を使ってピッチ・シフトします。
3
[C1MODE]スイッチ
を「PITCHSHIFT」に設定
してください。ピッチの可
変範囲は
6
[PITCHSET]
つまみで設定します。
設定例:
リボン・コントローラー C1
を使ってピッチを低い方に
シフトできます。
DOWN
PITCH=0
OFF
外部 MIDI 機器からの CC4(FootController)でコントロー
ルします。CC4 の値が 64 以上のときは、
6
[PITCHSET]
つまみで設定したピッチになります。
5
[TIME]つまみ AUTO 設置時の、ピッチの変化する時間を設定します。
6
[PITCH SET]つまみ ピッチ・シフトの開始ピッチ(可変範囲)を設定します。
ヒューマン・ボイス
電子的に声を合成した、ヒューマン・ボイス・セクションです。
1 2
3
4 5 6 7 8 9
操作子 説明
1
[MALE 8’]スイッチ メイル(男声)8’をオン/オフします。
2
[FEMALE 4’
スイッチ
フィメイル(女声)4’(低音域はメイル 4’)をオン/オフします。
※この音色は、スプリットポイント(初期値C4)よりも上の鍵域(アッ
パー)で女声が、下の音域(ロワー)で男声が鳴ります。スプリット・
ポイントは「システム設定」で変更できます。
3
[ENSEMBLE]
スイッチ
ヒューマン・ボイスにコーラス効果を加えます。
4
BALANCE[HUMAN
VOICE]スライダー
ヒューマン・ボイスの音量を調節します。
5
VIBRATO[RATE]
スライダー
ビブラートのうねりの速さを決めます。
6
VIBRATO[DELAY
TIME]スライダー
音を鳴らしてからビブラートの振幅が最大になるまでの時間を設定し
ます。
7
VIBRATO[DEPTH]
スライダー
ビブラートのピッチの振幅を決めます。
8
[ATTACK]スライダー 音の立ち上がりを調節します。
9
[RELEASE]スライダー 鍵盤を離してからの減衰時間を調節します。
チューニング
VP-03 全体のピッチを調節します。
コード・メモリー
コード・メモリーは、鍵盤を 1 つ弾くだけで、あらかじめ登録されているコード・メモリーにしたがっ
て和音を鳴らすことができる機能です。VP-03 は、16 個のコード・メモリーを保存できます。
コー・メー機能を使
1.[MEMORY]ボタンを押して、点灯させます。
コード・メモリー・モードになります。
2.[1]〜[16]ボタンを押して、点灯させます。
選んだコード・メモリーが有効になります。
詳しくは『VP-03 コード・メモリー・リスト』(PDF)をご覧ください。
&
http://www.roland.co.jp/manuals/
3. 鍵盤を単音で弾きます。
そのとき選ばれているコード・メモリーにしたがって、和音が鳴ります。
鍵盤を使用していないときは、リボン・コントローラー C1 で演奏することもできます。
4. コード・メモリー機能をオフにするときは、点灯している数字ボタン([1]〜[16])を押して、
消灯させます。
コー・メーを登録する
コード・メモリー機能を使って鳴らすコードの構成音は、工場出荷時に用意されているものを使う
だけではなく、お好みのコードに書き替えることができます。
1.[MEMORY]ボタンを押して、点灯させます。
コード・メモリー・モードになります。
2. 保存したいコードメモリーボタン[1][16]を押しながら、[PLAY/STOP]ボタンを押します。
選んだボタン([1]〜[16])が点滅します。
3. 鍵盤を弾きます。
中央のド(C4)を弾いたときのコードを設定してください。
ボタン点滅中に、さらに鍵盤を押さえることでコードの構成音を追加できます。構成音は最大 6
まで登録できます。
4. コードメモリーの登録を終了するときは、点滅しているボタン[1][16]を押して点灯させます。
ボコーダー
マイクに向かって声を出しながら、鍵盤(またはリボン・コントローラー)で演奏します。
1 2
3 4 6
5
7 8 9 10
操作子 説明
1
VOCODER スイッチ ボコーダーをオン/オフします。
2
[ENSEMBLE]
スイッチ
ボコーダーにコーラス効果を加えます。
3
BALANCE[DIRECT
MIC]スライダー
ダイレクト・マイクの音量を調節します。
ボコーダーサウンドにマイクから入った音声を重ねて演奏したい場合は、
スライダーを上げます。
4
[LEVEL]スライダー
マイクの音量を調節します。
マイクから大きな声が入ったときに、赤のインジケーターが点灯せず、常
に緑のインジケーターが点灯するように調節してください。
5
ピーク・インジケー
ター
6
[TONE]スライダー ボコーダーの音色を調節します。
7
VIBRATO[RATE]
スライダー
ビブラートのうねりの速さを決めます。
8
VIBRATO[DELAY
TIME]スライダー
音を鳴らしてからビブラートの振幅が最大になるまでの時間を設定し
ます。
9
VIBRATO[DEPTH]
スライダー
ビブラートのピッチの振幅を決めます。
10
[RELEASE]スライダー 鍵盤を離してからの減衰時間を調節します。
ボコーダーの演奏例
1. 図のようにスライダーをセットします。
ON
2. マイクをつないで、レベルを調節します(「マイクの接続」参照)
3. マイクに向かって声を出しながら、鍵盤(またはリボン・コントローラー)を演奏します。
4.[TONE]スライダーで、好みの音色に調整します。
5. VIBRATO スライダーで、ビブラートを調節します。
ボコーダー・ホール
外部 MIDI 機器からの CC66(SostenutoPedal)で、マイクから入力している声質(フォルマント)をホー
ルドすることができます。CC66 の値が 64 以上のときに、ホールドします。
ボコーダー・ホールドしている間は、マイクに声を入力しなくても演奏することができます。
ント ント C2 ント
&
システム設定「リボン・コントローラー C2 モード」参照
工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット)
VP-03 を、工場出荷時の状態に戻します。
1. [2] ボタンを押しながら電源を入れます。
[PLAY/STOP]ボタンが点滅します。
ファクトリー・リセットをキャンセルする場合は、電源を切ります。
2.[PLAY/STOP]ボタンを押して、ファクトリー・リセットを実行します。
3. すべてのボタンが点滅したら、VP-03 の電源を入れなおします。
データプ/
バックアップ
1. VP-03 とパソコンを、USB ケーブルで接続します。
2. [MEMORY] ボタンを押しながら電源を入れます。
3. パソコンで「VP-03」ドライブを開きます。
「VP-03」ドライブの「BACKUP」フォルダー内にバックアップ・ファイルがあります。
4. バックアップ・ファイルを、パソコンへコピーします。
5. コピーが完了したら、パソコン上で USB ドライブの取り出しをして、USB ケーブルを抜きます。
Windows
コンピューターの「VP-03」アイコンを右クリックして「取り出し」を実行します。
MacOS
「VP-03」アイコンをドックにあるゴミ箱アイコンにドラッグします。
6. 電源をオフにします。
スト
1.「バックアップ」の 1 3 の手順で、パソコンで「VP-03」ドライブを開きます。
2.「VP-03」ドライブの「BACKUP」フォルダー内に、バックアップファイルを上書きコピーします。
※容量不足のエラーが表示される場合は、「VP-03」ドライブの「BACKUP」フォルダー内のファイル
をすべて削除してから、バックアップ・ファイルをコピーしてください。
3. コピーが完了したら、パソコン上で USB ドライブの取り出しをして、[PLAY/STOP]ボタンを押
します
4. LED の点滅が完全に終わってから、電源をオフにします。
USB で接続する
市販の USB2.0 ケーブル(A-microB タイプ)で、パソコンに接続
します。
USBMIDI USB オーディオの情報をやりとりすることができま
す。パソコンに接続するには、USB ドライバーをインストールする
必要があります。USB ドライバーは、ローランドのホームページか
らダウンロードしてください。詳しくは、ダウンロードしたファイルにある Readme.htm をお読みく
ださい。
&
http://www.roland.co.jp/support/
※充電専用のマイクロ USB ケーブルは使用しないでください。データ通信ができません。
USB オーデをキア/モジーターにす
キャリア
サウンドの土台となる信号(音色とピッチ)を生成します。USB ポートの「CARRIER」から入力され
る外部シンセサイザーの音をキャリアにすることができます。
モジュレーター
マイク入力から声の質(フォルマント)を抽出し、キャリアからの信号をフォルマントでモジュレート(変
調)します。USB ポートの「VOCODER」から入力される音をモジュレーターにすることができます。
USB(
O
OUT
CARRIER
キャリア
モジュレーター
VOCODER
IN
OUTPUT
MICIN
(Mac:1,2)
(Mac:5,6)
(Mac:3,4)
(Mac:1,2)
はじめに
VP-03 は、1979 年に発売された RolandVP-330 を、最新のモデリング技術によって忠実に再現した
サウンド・モジュールです。コンパクトなだけでなく、電池駆動と小型スピーカーの搭載を実現。本格
的なボコーダー・サウンドを、どこでも自由に楽しむことができます。
オリジナルの VP-330 同様、ボコーダー・セクション、電子的に声を合成したヒューマン・ボイス・セ
クション、ストリングス・セクションを組み合わせて使うことができます。さらに、ステップ・シーケ
ンサーと、コード・メモリー機能を新たに追加しました。
※VP-03 は電池または USB バス電源で動作します。電池で使用するときは、電池の向きに注意して、
3 形電池を 4 本入れてください。
※電池の使いかたを間違えると、破裂したり、液漏れしたりする恐れがあります。「安全上のご注意」「使
用上のご注意」『安全上のご注意』チラシ)に記載の電池に関する注意事項を守って正しくお使い
ください。
※本機を裏返すときは、破損を防ぐためボタンやつまみなどを保護してください。また、落下や転倒
を引き起こさないよう取り扱いに注意してください。
※電池が消耗すると、リボン・コントローラー C1 上部の LED が点滅します。新しい電池と交換して
ください。
キーボーユニ K-25m(別売) BoutiqueDockDK-01(別売)
組み合わせて使
&
取り付けかたについては、K-25m、DK-01 の取扱説明書をご覧ください。
MIDI USB で鳴
VP-03 は、MIDI USB で演奏することもできます。詳しくは「機器の接続」をご覧ください。
機器の接続
※他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、すべての
機器の電源を切ってください。
F
A B C D E
A
MicroUSB(
O
)端子
市販の USB2.0 ケーブル(A-microB タイプ)でパソコンに接続し
ます。
&
「USB で接続する」
B
[VOLUME]つまみ
音量を調節します。
C
PHONES 端子
ヘッドホン(別売)を接続します。
D
OUTPUT 端子
アンプやモニター・スピーカーに接続します。
E
MIDI 端子
市販の MIDI ケーブルで MIDI 機器を接続すると、MIDI 機器で
VP-03 を演奏することができます。
電源を入
F
[POWER]スイッチ
電源をオン/オフします。
※正しく接続したら、必ず本機→接続した機器の順に電源を入れてください。手順を間違えると、誤
動作をしたり故障したりすることがあります。電源を切るときは、接続した機器→本機の順に電源
を切ってください
※電源を入れる/切るときは、音量を絞ってください。音量を絞っても電源を入れる/切るときに音
がすることがありますが、故障ではありません。
イクの
1. 付属のマイクを、MIC IN 端子に接続します。
2.[PLUG-IN POWER]スイッチを、「ON」に設定します。
設定 説明
ON
付属マイク(プラグイン・パワー)
ON に設定すると、MICIN 端子から 3V の電圧が供給されます。
OFF 市販のダイナミック・マイク
3. VOCODER[LEVEL]スライダーで、マイクの音量を調節します。
マイクから大きな声が入ったときに、赤のインジケーターが点灯せず、常に緑のインジケーターが
点灯するように調節してください。
※MICIN 端子のピン配置
VP-03MIDI キーボード
MIDIINMIDIOUT
© 2016 ローランド株式会社
主な仕様
ローランド VP-03:ボコーダー
電源
充電式ニッケル水素電池(単 3 形)×4、アルカリ電池(単 3 形)×4、
USB バス電源
消費電流 500mA(USB バス電源)
外形寸法 300(幅)×128(奥行)×46(高さ)mm
質量 940g(電池含む)
付属品
専用マイク、取扱説明書、安全上のご注意チラシ、保証書、ローランドユーザー登録
カード、アルカリ電池(単 3 形)×4
別売品 キーボード・ユニット:K-25m、BoutiqueDock:DK-01
※本書は、発行時点での製品仕様を説明しています。最新情報についてはローランド・ホームページ
をご覧ください。
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に『安全上のご注意』『使用上のご注意』『安全上のご注意』チラシ)をよくお読みください。お読みになったあとは、すぐに見られるところに保管しておいてください。
「ピッチ・シフト」 「マイクの接続」 「ボコーダー」
「コード・メモリー」/「ステップ・シーケンサー」/「設定」
「ヒューマン・ボイス」 「ストリングス」
「チューニング」
ボコーダー
「ボコーダー」は 1939 年に物理学者の H.Dudley 氏によって音声通
信の圧縮技術の 1 つとして発表されました。この技術を応用して人間
の声でメロディーやハーモニーが演奏できる楽器「ボコーダー」が誕
生しました。
発声の音源になる「声帯」の振動波形は、発音の強さ、音の高さ、個
人差を除けば、発音の違い(たとえば a o)でほとんど変化があ
りません。では、人間の声とか言葉が、言葉として聞こえるのはなぜ
かというと、「声道」つまり咽(のど)の形や骨格、口の動きなどで
生じるさまざまな共振(フォルマント)や、付随して発生する「摩擦
音」「破裂音」「鼻子音」といわれる音の時間的な変化によって特徴
が付けられるためで、声帯の振動波形の影響は比較的少ないとされて
います。
ボコーダーは、こういった発音の時間的な変化を分解して、電気的に
咽(のど)の形や口の動き(フォルマントの動き)を合成し、声帯の
変わりに楽器で演奏した楽音信号(キャリア)をフォルマントでモジュ
レート(変調)して、発音するものです。
コツ
ボコーダーは「音の高さ」(ピッチ)以外の要素を、マイクからの音声で表現するように作られていま
す。「音の高さ」(ピッチ)は、鍵盤を弾いてコントロールします。
ボコーダーはマイク入力だけでも、鍵盤の演奏だけでも、音は鳴りません。そのため、ボコーダーを
弾きこなすには「鍵盤の演奏とマイクに入れる声のタイミング」が非常に重要になります。
声道(咽の形や骨格)や
口の動き等で生じる共振
(フォルマント)
声帯(キャリア)
/