Roland VP-7 取扱説明書

タイプ
取扱説明書
2
 警 告
• この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
• 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれて
いないことは、絶対にしないでください。必ずお
買い上げ店またはローランドお客様相談センター
に相談してください。
• 次のような場所に設置しないでください。
• 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、
暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
• 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
• 湯気や油煙が当たる場所
• 塩害の恐れがある場所
• 雨に濡れる場所
• ほこりや砂ぼこりの多い場所
• 振動や揺れの多い場所
• この機器の設置にスタンドを使用する場合は、ロー
ランドが推奨する PDS-10 BKT-S を使用して
ください(P.10)
• この機器の設置に PDS-10 BKT-S を使用する
場合、ぐらつくような所や傾いた所に PDS-10
BKT-S を設置しないでください。安定した水平な
所に設置してください。機器を単独で設置する場
合も、同様に安定した水平な所に設置してくださ
い。
 警 告
• AC アダプターは、必ず付属のものを、AC100V
の電源で使用してください。
• 電源コードは、必ず付属のものを使用してくださ
い。また、付属の電源コードを他の製品に使用し
ないでください。
• 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上に
重いものを載せたりしないでください。電源コー
ドに傷がつき、ショートや断線の結果、火災や感
電の恐れがあります。
• この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量にな
ります。大音量で、長時間使用しないでください。
万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ちに使用
をやめて専門の医師に相談してください。
• この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針金など)
や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないで
ください。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.3)と「使用上のご注意」(P.4)
をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読
みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
3
 注 意
• この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用し
てください。
• 本製品は当社製のスタンド(PDS-10)、または
当社製のブラケット(BKT-S)とのみ、組み合わ
せて使用できるよう設計されています。他のスタ
ンドと組み合わせて使うと、不安定な状態となっ
て落下や転倒を引き起こし、けがをするおそれが
あります。
• 取扱説明書に記載の注意事項が守られていても、
演奏のしかたによってはスタンド(PDS-10、
BKT-S)が転倒する可能性がありますので、使用
にあたっては事前に安全を確認したうえでお使い
ください。
• AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き差
しするときは、必ずプラグを持ってください。
• 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプラ
グ部分のゴミやほこりを拭き取ってください。ま
た、長時間使用しないときは、AC アダプターを
コンセントから外してください。AC アダプター
とコンセントの間にゴミやほこりがたまると、絶
縁不良を起こして火災の原因になります。
• 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならない
ように配慮してください。特に、コードやケーブ
ル類は、お子様の手が届かないように配慮してく
ださい。
 注 意
• この機器の上に乗ったり、機器の上に重いものを
置かないでください。
• 濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機
器本体やコンセントに抜き差ししないでくださ
い。
• この機器を移動するときは、AC アダプターをコ
ンセントから外し、外部機器との接続を外してく
ださい。
• お手入れをするときには、電源を切って AC アダ
プターをコンセントから外してください(P.10)
• 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター
をコンセントから外してください。
• 取り外した機能接地端子のネジは、小さなお子様
が誤って飲み込んだりすることのないようお子様
の手の届かないところへ保管してください。
• ファンタム電源供給の必要なコンデンサー・マイ
クを接続したとき以外は、ファンタム電源を必ず
オフにしてください。ダイナミックマイクやオー
ディオ再生装置などにファンタム電源を供給する
と故障の原因になります。マイクの仕様について
は、お使いのマイクの取扱説明書をお読みくださ
い。
(本機のファンタム電源:DC48V、10mAMax)
 警 告
• 次のような場合は、直ちに電源を切って AC アダ
プターをコンセントから外し、お買い上げ店また
はローランドお客様相談センターに修理を依頼し
てください。
• AC アダプター本体、電源コード、またはプラ
グが破損したとき
• 煙が出たり、異臭がしたとき
• 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりした
とき
• 機器が(雨などで)濡れたとき
• 機器に異常や故障が生じたとき
• お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の取
り扱いやいたずらに注意してください。必ず大人
のかたが、監視/指導してあげてください。
 警 告
• この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を与
えないでください。
• 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしないで
ください。特に、電源タップを使用している場合、
電源タップの容量(ワット/アンペア)を超える
と発熱し、コードの被覆が溶けることがあります。
• 外国で使用する場合は、お買い上げ店またはロー
ランドお客様相談センターに相談してください。
4
使用上のご注意
電源について
• 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのインバー
ター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続されている
コンセントと同じコンセントに接続しないでください。電気製
品の使用状況によっては、電源ノイズにより本機が誤動作した
り、雑音が発生する恐れがあります。電源コンセントを分ける
ことが難しい場合は、電源ノイズ・フィルターを取り付けてく
ださい。
• AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が多少
発熱しますが、故障ではありません。
• 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、
必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
• この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ機
器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。この
場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
• テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ画面
に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあります。こ
の場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
• 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信時や
発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。この場
合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしくは電源を切っ
てください。
• 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切った車
内などに放置しないでください。変形、変色することがあります。
• 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく(結露)
ことがあります。そのまま使用すると故障の原因になりますの
で、数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。
• 設置条件(設置面の材質、温度など)によっては本機のゴム足が、
設置した台などの表面を変色または変質させることがあります。
ゴム足の下にフェルトなどの布を敷くと、安心してお使いいた
だけます。この場合、本機が滑って動いたりしないことを確認
してからお使いください。
お手入れについて
• 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布
で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、中性洗剤
を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布で乾拭きして
ください。
• 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール
類は、使用しないでください。
修理について
• お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場合、
以後の性能について保証できなくなります。また、修理をお断
りする場合もあります。
• 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持する
ために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有しています。こ
の部品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、
保有期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合
がありますので、お買い上げ店、またはローランドお客様相談
センターにご相談ください。
その他の注意について
• 本体設定の失われた記憶内容の修復に関しましては、補償を含
めご容赦願います。
• 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子など
に過度の力を加えないでください。
• ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを
持ってください。
• 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないように、
特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッドホンを使用
すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
• 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダンボー
ル箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
• この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各地域
のゴミの分別基準に従って行ってください。
• 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機との接続
には、抵抗入りのケーブルを使用しないでください。音が極端
に小さくなったり、まったく聞こえなくなる場合があります。
抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シリーズ
など)をご使用ください。
他社製の接続ケーブルをご使用になる場合、ケーブルの仕様に
つきましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
• MIDI は社団法人音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標で
す。
• 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商
標です。
© 2010 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
Roland、VOCAL DESIGNER は、日本国およびその他の国におけるローランド株式会社の登録商標または商標です。
5
もくじ
VP-7 でできること                     6
各部の名称とはたらき                   8
トップ・パネル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
リア・パネル. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
ボトム・パネル(底面). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
演奏する前に                         10
AC アダプターを接続する. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
キーボードを接続する. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
スピーカーやヘッドホンを接続する. . . . . . . . . . . . . . . 12
マイクを接続する. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
フット・ペダルを接続する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
電源をオン/オフする. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
電源を入れる. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
電源を切る. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
音量を調節する. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16
マイクの入力レベル(Mic). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
ヒューマン・ボイスで演奏する           18
ヒューマン・ボイス音色を選ぶ. . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
ボーカル・デザイナーで演奏する          19
ボーカル・デザイナー音色を選ぶ . . . . . . . . . . . . . . . . 19
ボコーダー音色で演奏する               20
ボコーダー音色を選ぶ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20
バリエーション音色を選ぶ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21
コントローラーを使う                  22
キーボードと組み合わせて演奏する. . . . . . . . . . . . . . . 22
音量のバランスを調節する(Harmony). . . . . . . . . . . 23
マイクからのダイレクト音だけを鳴らす(Bypass). . 24
ダイナミクスを調節する(Dynamics). . . . . . . . . . . . 25
アンビエンスをかける(Ambience). . . . . . . . . . . . . . 25
チューニングする(Tune). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26
シーケンサーと接続する. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27
携帯音楽プレーヤーの音に合わせて
演奏する                            28
設定を変える                         29
アウトプット L R 端子の機能を変更する
(OutputMode). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29
ピッチ・ベンド・レンジを変更する(BendRange).. 29
工場出荷時の設定に戻す(FactoryReset). . . . . . . . 30
音色一覧                            30
トラブル・シューティング               31
MIDI インプリメンテーション・チャート   32
主な仕様                            33
索引                                34
6
VP-7 でできること
Human Voice・・・リアルなヒューマン・ボーカルで演奏してみよう
接続したキーボードを弾くだけで、リアルなヒューマン・ボーカルを演奏でき
ます。
女性コーラス、少年合唱団、聖歌隊、ジャズ・スキャットの音色が選べます
(P.18)
『マイクを接続する』
(P.13)
マイク
『キーボードを接続する』
(P.11)
キーボード
『携帯音楽プレーヤーの
音に合わせて演奏する』
(P.28)
携帯音楽
プレーヤー
『フット・ペダルを
接続する』(P.14)
フット・ペダル
7
Vocoder・・・あなたの声をロボット・ボイスにしてみよう
マイクに向かって歌いながら鍵盤を弾くと、あなたの声がロボット・ボイスに
なります。
[Vocoder]ボタンを押すと、ビンテージ・タイプから最新のエレクトロ・タ
イプまでの音色が鍵盤を弾いて演奏できます(P.20)
Vocal Designer・・・あなたの声でハーモニーを奏でよう
マイクに向かって歌うと、あなたの声でハーモニーを奏でることができます。
歌声に抑揚をつけたり、歌詞に追従したり、表現力豊かなハーモニーで演奏で
きます(P.19)
最高のコーラス・メンバーをあなたに
簡単セッティング、シンプル操作で、
誰もが手軽に、
最高のコーラス・ハーモニーを生み出せます。
8
1
[Volume]つまみ(P 16)
VP-7 全体の音量を調節します。
2
MIDI インジケーター
MIDIIN 端子からメッセージを受信すると点灯します。
3
Level(Tune)インジケーター(P 26)
マイク入力レベルを表示します(インジケーター右
側)
リア・パネルの[TUNE]つまみを回すと、数秒間だ
け現在のチューニングの表示に変わります(インジ
ケーター左側)
4
[Mic]つまみ(P 17)
マイクの入力レベルを調節します。
5
[Harmony]つまみ(P 23)
マイク入力された生声(ダイレクト音)とヒューマン
ボイス/ボーカル・デザイナー/ボコーダーの音のバ
ランスを調節します。
6
[Ambience]つまみ(P 25)
アンビエンスのかかり具合を調節します。
7
[Vocoder]ボタン(P 20)
ボコーダー音色を選びます。
[Vocoder]ボタンを押すたびに、ボコーダー音色が
切り替わります(3 種類)
[Vocoder]ボタンを押しながら、HumanVoice
色ボタン/ VocalDesigner 音色ボタンを押して、バ
リエーション音色を選びます(7 種類)
8
[Bypass]ボタン(P 24)
ヒューマン・ボイス/ボーカル・デザイナー/ボコー
ダーの音をミュート(消音)して、マイクからのダイ
レクト音だけを出力します。
9
Human Voice 音色ボタン(P 18)
ヒューマン・ボイス音色を選びます。
10
Vocal Designer 音色ボタン(P 19)
ボーカル・デザイナー音色を選びます。
11
ヘッドホン端子(P 12)
ヘッドホンを接続します。
トップ・パネル
72 31
8
654
911 10
各部の名称とはたらき
9
23 23
USB FOR UPDATE 端子
VP-7 の内部プログラムを更新するときに使用します。
!
通常使用時は、この端子に何も接続しないでください。
12
[POWER]スイッチ(P 15)
VP-7 の電源をオン/オフします。
13
DC IN 端子(P 10)
AC アダプターを接続します。
14
MIDI IN 端子(P 11)
MIDI 機器を接続します。
15
FOOT PEDAL 端子(P 14、P 24)
フット・ペダルを接続します。
[Bypass]ボタンの機能をフットペダルでコントロー
ルできるようになります。
16
[TUNE]つまみ(P 26)
チューニングを合わせます。438 442Hz の間で
1Hz 単位で調節します。
17
[PHANTOM]スイッチ(P 13)
ファンタム電源対応のコンデンサー・マイクを使用す
る場合にオンにします。
※ 付属のマイクロホン(DR-HS5)を使用するときはオフにし
てください。
18
MIC IN 端子(XLR、標準タイプ兼用)(P 13)
マイクを接続します。
マイク入力端子は XLR タイプと標準タイプのプラグ
に対応しています。また XLR タイプは、ファンタム
電源 48V に対応しており、ファンタム電源対応のコ
ンデンサー・マイクを接続することができます。
19
LINE INPUT 端子(P 28)
携帯音楽プレーヤーや MIDI 接続したキーボードの
オーディオ・アウトなどを接続します。
※ LINE INPUT は、入力した音声をそのまま OUTPUT へ出力
します。
20
OUTPUT 端子(P 12)
VP-7 のサウンドをステレオ(L R)で出力します。
21
機能接地端子
設置条件によっては本体や接続されたマイク、ギター
などの金属部に触れると、違和感を覚えたりざらつく
ような感じになるときがあります。これは人体に全く
害のない極微量の帯電によるものですが、気になる方
は、必要に応じ、接地端子(図参照)を使って外部の
アースか大地に接地してご使用ください。接地した場
合、設置条件によってはわずかにハム(うなり)が混
じる場合があります。なお接続方法がわからないとき
はローランドお客様相談センターにご相談ください。
接続してはいけないところ
• 水道管(感電の原因になります)
• ガス管(爆発や引火の原因になります)
• 電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)
22
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接
続することができます。
http://www.kensington.com/
ボトム・パネル(底面)
リア・パネル
22
15 16 17 18 19 20
21
141312
10
ACアダプターを接続する
付属の AC アダプターを、VP-7 のリア・パネルにある DCIN 端子に接続します。
電源コード
インジケーター
!
※ AC アダプターは、インジケーター(図参照)のある面が上になるように設置してください。
AC アダプターをコンセントに接続すると、インジケーターが点灯します。
※ AC アダプターは奥までしっかり差し込んでください。
※ 付属の AC アダプター以外は使用しないでください。
演奏する前に
スタンドに設置する
別売の PDS-10 BKT-S を使うと、図のように設置することができます。
※ PDS-10 使用時は脚を最大に広げてください。また、製品を含む全高 1m を超えないようにしてく
ださい。
※ 体を裏返す際は、ボタン、つまなどを破損しないように、新聞や雑誌など重ねて本体の四隅
両端に敷いてください。また、その際、ボン、つまみなどが破損しないような位置に置してく
さい。
※ 本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取扱いにご注意ください。
11
キーボードを接続する
VP-7 は、キーボードと組み合わせて使うことにより細かな演奏表現ができるようになります。
鍵盤で演奏したノート情報からハーモニーの構成音や歌声のピッチ(音程)を作り出します。
MIDI
ケーブル
MIDIIN
キーボード
MIDIOUT
キーボードのアウトプットを LINE
IN 端子から入力すると、キーボード
の演奏に合わせてヒューマン・ボイ
スや . ボーカル・デザイナーを演奏
することができます。
※ LINE INPUT VP-7 の[Volume]
つまみは効きません。接続したキーボー
Volume で音量を調節してください。
キーボードを接続しないときは、マイク入力の声からピッチを検出して、検出したピッチで発音します。
MIDI 受信モードを変更する
工場出荷時は VP-7 MIDI チャンネルは Ch1 に設定されています。
複数のチャンネルを受信したいときは、MIDI 受信モードで 1 16 チャンネルすべてを受信するように設定する
ことができます(OMNI)
VP-7 MIDI 受信モードで Ch1 だけを受信するように設定するときは、送信側の MIDI 機器も Ch1 に設定して
ください。
現在の MIDI 受信モードを確認するには
VP-7 の電源を入れたときのボタンの光りかたで見分け
ることができます。
受信モード ボタンの光りかた
Ch1
電源オン時に選択されている音色ボタ
ンがそのまま点灯します。
OMNI
電源オン時にすべての音色ボタンが同
時に 2 回点滅してから、選択されてる
音色ボタンが点灯します。
MIDI 受信モードを変更するには
[Bypass]ボタンを押しながら電源を入れます。
設定するたびに Ch1 OMNI が切り替わります。
受信モード 説明
Ch1 チャンネル 1 の情報のみ受信
OMNI すべてのチャンネルを受信
MIDI 受信モードは変更すると本体に保存されます。
次回電源を入れたときも設定が反映されます。
12
スピーカーやヘッドホンを接続する
VP-7 は、アンプやスピーカーを内蔵していません。音を出すにはモニター・スピーカー(アンプ内蔵)やステレオ・
セットなどのオーディオ機器、またはヘッドホンなどをご用意ください。
!
• 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電
源を切ってください。
モニター・スピーカーを接続する
VP-7 のリア・パネルの OUTPUT 端子
と、モニター・スピーカーやステレオ・
セットなどをケーブルで接続します。
※ VP-7 も、
ステレオでの使用をおすすめします。
※ モノは、L/MONO 端子
続してください。
モニタースピーカー(アンプ内蔵)
INPUT
オーディオ
ケーブル
OUTPUT
ヘッドホンを接続する
ヘッドホン端子に市販のステレオ・ヘッ
ドホンを接続します。
※ ヘッドして OUTPUT 端子から
は音が出力されます。
ヘッドホン
ヘッドホン端子
(ステレオ・ミニ)
13
マイクを接続する
VP-7 の演奏に欠かせないのがマイクです。VP-7 は、マイクから入力されるあなたの音声を使用してボーカル・サウ
ンドをモデリングします。
※ 本機はバランス XLR/TRS タイプの端子を装備しており、次の
ように配線されています。接続する機器の配線をご確認のうえ、
接続してください。
1: GND 2: HOT
3: COLD
TIP: HOT
RING: COLD
SLEEVE: GND
※ マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音(キーン
という音)が出ることがあります。その場合は、以下のように
対処してください。
1.マイクの向きを変える
2.マイクをスピーカーから遠ざける
3.音量を下げる
ファンタム電源対応のマイクの場合
VP-7 MICIN 端子はファンタム電源に対応しています。
※ 付属のマイクを使用するときは、オフにしてください。
※ ファンタム電源供給の必要なコンデンサー・マイクを接続したとき以外は、ファンタム電源を必ずオフにしてください。
ダイナミック・マイクやオーディオ再生装置などにファンタム電源を供給すると故障の原因になります。
マイクの仕様については、お使いのマイクの取扱説明書をお読みください。
(本機のファンタム電源:DC 48 V、10 mA Max)
1.[PHANTOM]スイッチをオンにします。
ファンタム電源が供給されます。
14
フット・ペダルを接続する
VP-7 はフット・ペダル(別売:DP シリーズ)に対応しています。
フット・ペダル(別売:DP シリーズ)をリア・パネルの FOOTPEDAL 端子に接続すると、[Bypass]ボタンの機
能(P.24)が足元で操作できるようになります。
フット・ペダルを踏むと、ヒューマン・ボイス/ボーカル・デザイナー/ボコーダーの音をミュート(消音)して、
マイクからのダイレクト音だけを出力します。もう一度フット・ペダルを踏むと、ミュートが解除されて音が鳴るよ
うになります。
フット・ペダル
(別売:DP シリーズ)
!
フット・ペダルは必ず指定のもの(別売:DP シリーズ)をお使いください。他社製品を接続すると、本体の故障の
原因になる場合があります。
15
電源をオン/オフする
VP-7 の電源をオン/オフにします。
電源を入れる
※ しく接続したら(P 10 P 14)必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損
する恐れがあります。
1. 電源を入れる前に、次のことを確認します。
周辺機器と正しく接続されていますか?
VP-7 および接続しているオーディオ機器の音量が最小になっていますか?
2. VP-7 のリア・パネルにある[POWER](電源)スイッチをオンにします。
※ 音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞っても、電源を入れるときに音がすることがありますが、故障ではありません。
電源を切る
1. 電源を切る前に、VP-7 および接続しているオーディオ機器の音量を最小にします。
2. VP-7 のリア・パネルにある[POWER](電源)スイッチをオフにします。
16
音量を調節する
1.[Volume]つまみを回して、VP-7 全体の音量を調節します。
[Volume]つまみは図のように 12 時〜 2 時方向の間でちょうどよい音量になるように、アンプやスピーカー側で調
節するとよいでしょう。
さらに音を大きくしたいときはつまみを右へ、音を小さくしたいときはつまみを左へ回します。
※[Volume]つまみは LINE INPUT には効きません。接続した機器側で音量を調節してください。
17
マイクの入力レベル(Mic)
リア・パネルの MICIN 端子に接続したマイクの入力レベルを調節します。
マイク入力レベルが大きすぎると声が歪んでしまいます。小さすぎるとノイズが目立ってしまいます。
歪んだり、ノイズの目立ってしまった声は、VP-7 でピッチ検出が難しくなり、きれいなハーモニーをつけることが
できません。
きれいなハーモニーをつけるには、歪まない範囲でできるだけ大きくなるように、マイク入力レベルを調節すること
が大切なポイントとなります。
1. マイクに向かって声を出します。
マイクとあなたの口の距離が、常に一定になるように心がけましょう。
2. Level(Tune)インジケーターの点灯状態を確認します。
Level インジケーターの意味
赤色 マイク入力からの信号レベルが大きすぎるときに点灯します。
黄色 マイク入力から最適な信号レベルが入力されたときに点灯します。
緑色 マイク入力から信号が入力されたときに点灯します。
3.[Mic]つまみを回して、入力レベルを調節します。
大きな声で歌ったときに、黄色が点灯するように調節します。
マイク入力レベルは基本的に調節したあとは固定しておきます。音量の上げ下げをするときは[Volume]つまみ
で調節します。
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鍵盤を弾くだけでリアルなヒューマン・ボイスを演奏することができます。
ヒューマン・ボイス音色を選ぶ
ヒューマン・ボイスの音色ボタンを押してインジケーターを点灯(緑)させると、ヒューマン・ボイス・セクション
を鳴らすことができます。
ヒューマン・ボイス音色を選んでいるときは、音色ボタンのインジケーターが緑色に点灯します。
音色 説明
Female Choir
(フィメイル・クワイヤー)
女声コーラスのサウンドです。鍵盤を弾く強さで音色が変化します。
Kids Choir
(キッズ・クワイヤー)
少年合唱のサウンドです。透明感のある美しい音色です。
Gregorian Choir
(グレゴリアン・クワイヤー)
教会で歌ったような大編成合唱のサウンドです。クラシカルで重厚な曲に向いています。
Jazz Scat
(ジャズ・スキャット)
ジャズのスキャットをサンプリングしたサウンドです。速いパッセージの曲やスキャット・ソロなどに適し
ています。
!
ヒューマン・ボイス・セクションは、ボーカル・デザイナー・セクションと同時に使用することができません。 
ヒューマン・ボイスで演奏する
音が鳴らない場合は、以下をご確認ください
• VP-7 がアンプ、スピーカー、ヘッドホンに正し
く接続されていますか?(P.12)
• VP-7 の音量が上がっていますか?(P.16)
• バイパスがオフ[Bypass]ボタンが消灯)になっ
ていますか?(P.24)
• マイクの電源スイッチが入っていますか?
• マイクが正しく接続されていますか?(P.13)
• マイクの入力レベルが上がっていますか(P.17)
•[Harmony]つまみは中央から右側に設定されて
いますか?(P.23)
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マイクに向かって歌いながら鍵盤を弾くと、リアルで自然な歌声を発音します。
ボーカル・デザイナー音色を選ぶ
ボーカルデザイナーの音色ボタンを押してインジケーターを点灯(赤)させると、ボーカル・デザイナーセクショ
ンを鳴らすことができます。
ボーカル・デザイナー音色を選んでいるときは、音色ボタンのインジケーターが赤色に点灯します。
あなたのボーカルにバック・コーラスを自動的につけることができます。あなたの歌ったメロディー(マイクから検
出したピッチ)と、鍵盤から読み取ったコードをもとに、自動的にハーモニーを作り出します。しかも、ハーモニーは、
あなたの歌ったメロディーに合わせて動きます。
音色 説明
Duet
(デュエット)
2 人で歌っているような 2 声のハーモニーになります。
Trio 1
(トリオ 1)
3 人で歌っているような 3 声のハーモニーになります。
マイクからのダイレクト音のピッチに対して、高いピッチで 1 声、低いピッチで 1 声作り出します。
Trio 2
(トリオ 2)
3 人で歌っているような 3 声のハーモニーになります。
マイクからのダイレクト音のピッチに対して、高いピッチで 2 声作り出します。
高いピッチのハーモニー音は、ある音程以上になると VP-7 の発音できる音域を越えてしまうため、発音できる音域
に下げて音を鳴らします。
ボーカル・デザイナーで演奏する
VP-7 が自動でコード認識ができるよう
に最低 3 つの鍵盤を押さえるようにして
ください。
たとえば、CMaj(C メジャー)のときは、
C、E、G(ド、ミ、ソ)を押さえてくだ
さい。
C メジャー・スケールの例
•黒色の音符はマイクから検出したピッチを表します(この音は発音しません*1)
•白色の音符は生成されるハーモニーを表します(ボーカル・デザイナーはこの音で発音します)
•マイナー・コードの場合は 3 度上の音が長 3 度ではなく短 3 度になります。
Duet
Trio1
Trio2
*1
[Harmony]つまみを中央より右側に回すと、譜
例の黒色の音符の音(自分の声と同じピッチの音)
がダイレクト音に重なって出力されます。
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ボコーダー音色で演奏する
マイクに向かって歌いながら鍵盤を弾くと、ビンテージ・タイプから最新のエレクトロ・タイプまでのボコーダー・
サウンドで演奏することができます。
ボコーダー音色を選ぶ
[Vocoder]ボタンを押してインジケーターを点灯させると、ボコーダー音色を鳴らすことができます。
ボコーダーの音色は、音量、リズムをマイクから声で表現します。「音の高さ」(ピッチ)は、接続したキーボードの
鍵盤を弾いてコントロールします。
キーボードの接続がないときは、「声の高さ」もマイク入力から検出して、すべての要素をマイクでコントロールする
ことになります。
ボコーダー音色は 3 種類あります。
ボタンを押すたびに[Vocoder]ボタンのインジケーターの色が、赤→緑→オレンジ→赤 ... の順で点灯し、ボコー
ダー音色が切り替わります。
音色 インジケーター 説明
Vocoder 1
(ボコーダー 1)
赤色に点灯 金属的なトークボックス系サウンドです。「Vocoder2」よりもモダンなサウンドになっ
ており、R&B などノリのあるジャンルに適しています。
Vocoder 2
(ボコーダー 2)
緑色に点灯 ビンテージ・ボコーダーのサウンドです。80 年代のポップ・ミュージックをはじめ速
いパッセージの曲などで幅広く使えます。和音演奏に適しています。
Vocoder 3
(ボコーダー 3)
オレンジ色に点灯 「Vocoder1」「Vocoder2」よりも新しいタイプのサウンドです。エレクトロやヒッ
プホップに適しています(モノのサウンドなので和音を出すことはできません)
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Roland VP-7 取扱説明書

タイプ
取扱説明書