Minelab 4901-0379 ユーザーマニュアル

ブランド: Minelab

モデル: 4901-0379

タイプ: ユーザーマニュアル

このマニュアルも適しています

VANQUISH 440 540

VANQUISH 440/540 取扱説明書

クイックスタート ��3

探査モード �� 3

コイン��3

ジュエリー ��3

レリック �� 3

カスタム ��3

操作部 ��4

ディスプレイ ��5

探知機の設定 ��6

音量��6

バックライト �� 6

感度��7

感度の調整 ��7

ノイズが出過ぎる場合��7

鉄バイアス �� 7

鉄バイアスを低に設定する方法(540のみ) ��7

ピンポイント探知 �� 8

ピンポイント探知のビジュアル表示 ��8

ピンポイント探知によるターゲットの探査 ��8

ターゲットの手動探査 ��9

深度ゲージ �� 10

無線オーディオ(540のみ) �� 11

Bluetoothのオン/オフ �� 11

ML 80ワイヤレスヘッドホン �� 11

ターゲットID �� 12

ターゲットID番号 �� 12

識別セグメント �� 12

承認/排除 �� 12

検出されたターゲットの排除 �� 12

識別パターン �� 13

識別パターンの編集 �� 13

カスタム探査モードの保存 �� 13

全金属 �� 14

全金属の有効化 �� 14

全金属モードを使用したターゲットの検査 �� 14

独自の識別パターンの作成 �� 14

ターゲットトーン �� 14

バッテリおよび充電�� 15

バッテリ残量 �� 15

バッテリ電圧の不足時�� 15

自動シャットダウン �� 15

バッテリ動作/充電時間 �� 15

充電式バッテリ �� 15

探知機のお手入れと安全性 �� 16

エラーコード �� 17

トラブルシューティング �� 18

技術仕様 �� 19

工場出荷時設定へのリセット �� 20

このマークの使用は、Creative Commons Attribution NonCommercial NoDerivatives 4.0 International

(CC BY NC ND 4.0)の国際ライセンスに基づいています。

本ライセンスのコピーを表示するには、以下のサイトにアクセスしてください。 http://creativecommons.

org/licenses/by-nc-nd/4.0/

クイックスタート

探査モード

1 2 3

起動する 5秒待つ探知する

探査モードボタンを押して次の探査モードを選択します。

コインジュエリー

公園やビーチのがらくた類を無視しながら、世界中の一般的な近代硬

貨を探し出します。

コインモードはターゲットの判別能力に優れているため、ゴミの多い場所

での探査にお勧めです。これにより、鉄ゴミのすぐ隣に埋まっているターゲ

ットも見逃しません。

このモードの識別パターンではすべての鉄製ターゲットが排除され、金属

の薄片といった鉄以外の小さなゴミも除外されます。

失くした場所がどこであっても、貴重な宝飾品を取り戻します。

ジュエリーモードはターゲットの判別能力と探知深度に優れているため、

万能型のモードです。

本モードはあらゆる形状、サイズ、金属組成の宝飾品を探し出す場合

に最適です。

本モードの識別パターンでは、鉄製のターゲットのみが除外されます。

レリック

カスタム

野原や森林の地中深くにある、時間とともに忘れ去られた遺物の場所を

探し当てます。

レリックモードは、ターゲットの判別能力はやや劣るものの、全モードの中

で探知深度が最も優れています。このため、極めて深くまで探知して、

長らく行方不明であった貴重品類を発見することができます。

このモードのデフォルトの識別パターンではすべての鉄製ターゲットが排

除され、金属の薄片といった鉄以外の小さなゴミも除外されます。

カスタマイズできるユーザーモードです。

このモードはお気に入りの探査モードや独自の識別パターンを保存するために使

用できます。このモードでは、識別パターンを調整した後に探知機の電源をオフに

しても、変更を保持することができます。操作方法については、「カスタム探査モー

ドの保存」 (13ページ)を参照してください。

デフォルトの識別パターンではすべての鉄製ターゲットが排除され、金属の薄片、

缶のプルタブ、瓶の王冠といった鉄以外のゴミも幅広く除外されます。

VANQUISH 440/540 には、それぞれ固有の識別パターンを有する4つの探査モードが用意されています。適切な探査モ

ードを選択することにより、お探しのものをより多く検知できるようになります。

操作部

1. バックライトオン/オフ(540のみ)

バックライトの電源をオン/オフにします(6ページ)。

2. 電源オン/オフ

探知機の電源をオン/オフにします。

オフの状態で長押し（7秒）すると、工場出荷時設定を復元します

（20ページ）。

3. 音量調整

音量を調整します（6ページ）。

4. 全金属

鉄を含めたすべての金属製ターゲットが検出される全金属モードの識別

パターンをオン/オフにします(14ページ)。

鉄バイアス(540のみ)を切り替える場合は長押しします(7ページ)。

5. ピンポイント探知

回収前のターゲットの正確な位置を特定する場合に、長押ししてピンポ

イント探知機能を有効にします(8ページ)。

6. 感度

感度を調整します(7ページ)。

7. 承認/排除

それぞれの識別セグメントをオン/オフにすることにより、ターゲットを承認

または排除します(12ページ)。

8. 識別パターンの編集

識別パターンを編集する際に、左右に操作して識別セグメントを個別に

選択します(13ページ)。

9. 探査モード

次に利用できる探査モードが選択されます（3ページ）。

長押しすると、現在の探査モードの識別パターンをカスタム探査モードに

保存できます(13ページ)。

10. Bluetoothのオン/オフ(540のみ)

ワイヤレスヘッドホンを接続するためにBluetoothを有効にします(11ペー

ジ)。

新しいヘッドホンを接続する際には、長押ししてBluetoothのペアリングを

行えます(11ページ)。

11. ターゲットIDガイド

探知できるターゲットのタイプを示す参考ガイドであり、ターゲットIDのセ

グメントに対応しています。

ディスプレイ

1. バッテリ残量

現在のバッテリ残量を示します(15ページ)。

2. バックライトアイコン(540のみ)

バックライトがオンの状態であることを示します(6ページ)。

3. Bluetoothアイコン(540のみ)

Bluetooth無線オーディオがオンの状態であることを示します(11

ページ)。

標準的なBluetooth

最高の無線オーディオパフォーマンスを実現する

Bluetooth Qualcomm® aptX™ Low Latency

4. 音量

探知機の音量を表示します(6ページ)。

5. 感度

感度を表示します(7ページ)。

6. 鉄バイアスアイコン(540のみ)

鉄バイアスが‘低’に設定されていることを示します(7ページ)。

7. ターゲットID番号

物体を特定してから掘り出せるようにするため、探知したターゲットを

数値で示します。たとえば、米国の25セント硬貨には常に同じター

ゲットID番号が表示されます。

負の数は鉄、正の数は純金（小さな数のID）から大きな銀（大きな

数のID）に至るまでの鉄以外の物質を示します。

8. 深度ゲージ

検出されたターゲットのおおよその深さを示します(10ページ)。

9. 探査モード

有効な探査モードを表示します(3ページ)。

10. 識別セグメント

ターゲットID番号のグループを1つのセグメントとして目盛りで表し

ます。各セグメントをオン/オフにして識別パターンを作成できます

(12ページ)。

識別セグメントはターゲットIDガイドに対応しています。

11. ピンポイント探知インジケータ

ピンポイント探知が有効であることを示します(8ページ)

87654

探知機の設定

バックライト

VANQUISH 540 は、暗い場所での探知活動に備えて赤色のバックライ

トを備えています。バッテリ消費低減のため、起動時にバックライトはデ

フォルトでオフになっています。

バックライトをオン/オフにするには、バックライトボタンを押します。バックラ

イトが点灯すると、ディスプレイにバックライトアイコンが表示されます。

バックライトボタンバックライトアイコン

音量

音量調節により、ターゲット信号音の大きさを変更します。

音量を調節するには、音量の－/＋ボタンを使用します。押すたびに音

量が1レベル下がり/上がります。

音量調整ボタン

音量が最大または最小レベルに達すると、低いトーンの音が鳴ります。

ディスプレイの音量表示に現在のおおよその音量が表示されます。目盛

り1つで2レベルを表しています。

最大音量(レベル9または10)を示す音量表示

感度

VANQUISHシリーズ探知機は極めて高感度であり、感度を調整するこ

とができます。個々の探知条件に合わせて適切な感度を設定すると、

探知深度が最大化します。

最適なパフォーマンスを得るには、常に安定した最も高い感度設定を選

択してください。

ディスプレイの感度メーターに現在の感度が表示されます。目盛り1つで

1レベルを表しています。

最高感度(レベル10)を示す感度メーター(540での表示例)

感度の調整

1� コイルを動かないように保持し、感度の＋ボタンを使用して誤信号

が発生し始めるまで感度を上げます。

感度調整ボタン

2� 感度ボタンを押して、誤信号が消えるように十分に感度を下げま

す。

3� 何もない地面の上でコイルをスイープし、地面からのノイズ（土壌ノイ

ズ）が少しでも発生する場合はさらに感度を下げます。

ノイズが出過ぎる場合

探知中にノイズが過剰に発生する場合があります。これは、送電線、携

帯電話の中継塔、または他の金属探知機などを発生源とする環境中

の電磁干渉（EMI）が原因になっている可能性があります。

ノイズが問題となる場合は、消失するまで次の手順をお試しください。

1� 電磁干渉(EMI)の発生源から離します。

2� 探知機を再起動し、自動ノイズキャンセルプロセスが完了するまで

待ちます。

3� 再起動しても過剰なノイズが消えない場合は、感度を下げてみま

す。

自動ノイズキャンセル

VANQUISHシリーズ探知機では、電源を入れるたびに自動ノイズキ

ャンセルプロセスが実行されます。これにより、過剰なノイズが出ない

ように探知機を修正しています。

自動ノイズキャンセルが完了するまで(ターゲットID番号の欄に表示さ

れる2本の大きなダッシュが合図です)、地面のすぐ上でコイルを動か

さずに保持するとうまくいきます。

鉄バイアス

鉄バイアス機能は、探知機が錆びた釘や瓶の口冠など、大型または複

雑な鉄製ターゲットを鉄として判別できるようにデフォルトで高に設定さ

れているため、そうしたターゲットを用意に排除することができます。

VANQUISH 540では、鉄バイアスレベルを低に設定することができます。

これにより、探知機の性能が高まり、多くの鉄ゴミの中から硬貨を特定

することができます。

鉄バイアスを低に設定する方法(540のみ)

VANQUISH 540の鉄バイアス機能は、探知機の電源を入れるたびにデ

フォルト設定に戻ります。

1� 全金属ボタンを約2秒長押しします。

全金属ボタン(鉄バイアスの場合は長押し)

2� 鉄バイアスが低に設定されたことを示す鉄バイアスアイコンが、ディス

プレイのターゲットID番号の左側に表示されます。

鉄バイアスアイコン

3� 鉄バイアス設定を高に戻すには、全金属ボタンを約2秒長押ししま

す。鉄バイアスが高に設定されると、鉄バイアスはオフになり、アイコ

ンは表示されなくなります。

探知機の設定

ピンポイント探知

ピンポイント探知は、埋まっているターゲットの位置をすばやく絞り込み、

掘り出す前に正確な位置を特定するのに役立ちます。

トーンと音量の違いが、ターゲットの位置と深度の特定に役立ちます。

トーン

高

小小大

低

音量

このターゲットは小さな音量

、低いトーンで応答する

このターゲットは大きな音量

、高いトーンで応答する

ピンポイント探知のビジュアル表示

ピンポイント探知を有効にすると、識別セグメントにターゲット信号強度

が表示されます。このビジュアル表示により、埋まっているターゲットの位

置を正確に特定することができます。

コイルの中心線がターゲットに接近すると、液晶画面の外側から中央に

向かって識別セグメントの欄が埋まっていきます。識別セグメントがすべ

てオンの場合、ターゲットはコイルの中心線の直下にあります。

弱い/中央から遠いターゲット信号: オンの識別セグメントは比較的少ない状態

です。ターゲットはコイルの外側付近にあります。

最も強いターゲット信号: すべての識別セグメントがオンになっています。ターゲッ

トはコイルの中心線の直下にあります。

ピンポイント探知によるターゲットの探査

1� ターゲットのおおよその位置からコイルを遠ざけたまま、ピンポイント探

知ボタンを長押ししてピンポイント探知を有効にします。ディスプレイ

にピンポイント探知インジケータの十字線が表示されます。

ピンポイント探知ボタン

ピンポイント探知インジケータの十字線

2� ターゲットがある位置の上でコイルを地面と平行に保ったままゆっくり

と2～3回スイープします。これにより、ピンポイント探知機能が修正

され、ピンポイント探知での音声応答の精度が向上します。

3� 信号音が最大になる場所を探したり、ディスプレイのピンポイント探

知のビジュアル表示を確認したりして、ターゲットの中心位置を特定

します。尚、ピンポイント探知機能は、非常に接近したターゲット応

答のみが残るまで各スイープごとに感度を段階的に落としていきター

ゲット応答をマスキングします。これはターゲットの正確な位置を特

定するために役に立ちます。

4� 識別スケールのすべてのセグメントがオンになれば、ターゲットはコイ

ルの中心の真下にあります。

ビープ音

ピンポイント探知

ターゲットの手動探査

ピンポイント機能を使用せずにターゲットの位置を特定することは可能で

すが、これには練習が必要です。この方法は、目的のターゲットがゴミに

囲まれている際に必要となる場合があります。

1� ターゲットがある位置の周辺でコイルを地面と平行に保ったままゆっく

りとスイープします。

2� 最も信号応答の音が大きくなるのを聞いて、ターゲットの中心位置

を特定します。

3� この位置をよく覚えておき、土の上に靴や掘り道具で線を引いて印

をつけます。

4� 最初の方向に対して右側の角度からターゲットの上をコイルでなぞ

ることができるように片方の側に立ち位置を移動します。

5� 新しい立ち位置で手順1および3を繰り返します。ターゲットは2本の

想像上の線が交わるところに埋まっています。

ビープ音

最も強い信号が聞こえる所に

線を引きます。

最初の立ち位置に対して直角

に立ち、手順を繰り返します。

2本の線が交差した点が、タ

ーゲットの正確な位置を示

します。

1-3

4-5

深度ゲージ

深度ゲージは、検出されたターゲットのおおよその深さを示します。

深度ゲージは目安としてのみ使用します。矢印が少ないほどターゲット

が浅いことを示し、矢印が多いほどターゲットが深いことを示します。精

度は、ターゲットのタイプと土壌条件によって異なります。

ターゲットが検出された後に、深度ゲージは最大5秒間、または次のター

ゲットが検出されるまで液晶画面に表示されます。

何も検出されない場合は、深度ゲージアイコンと矢印はオフになります。

以下は、米国25セント硬貨の場合の、深度ゲージの測定結果とおおよ

そのターゲット深度の例です。

50 mm

100 mm

150 mm

200 mm

>200 mm

>8"

無線オーディオ(540のみ)

VANQUISH 540には標準的なBluetooth®ヘッドホンやイヤホンをご

使用いただけますが、最高の無線オーディオパフォーマンスを得るた

め、aptX™ Low Latencyヘッドホン(Minelab ML 80ワイヤレスヘッドホン

など)の使用をお勧めします。

Bluetoothのオン/オフ

Bluetoothボタンを押してBluetoothをオンまたはオフにします。

ペアリングを開始する場合は、Bluetoothボタンを長押しします(2.5秒)。

Bluetoothボタン

5分以内に接続されない場合、Bluetoothは自動的にオフになります。

Bluetoothがオンになると、ディスプレイにBluetoothのアイコンが表示され

ます。このアイコンは、表示状態によって現在のBluetoothの接続状況

を示します。

速く点滅: 探知機はBluetoothデバイスとのペアリングを試行

中です。

継続的に点灯: 探知機はBluetooth/Bluetooth aptX LLヘッ

ドホンに接続されています。

ゆっくり点滅: 探知機は(過去にペアリングした)既存の

Bluetooth/Bluetooth aptX LLヘッドホンとの再接続を試行

中です。

ML 80ワイヤレスヘッドホン

VANQUISH 540 Pro Packには、Qualcomm® aptX™ Low Latency

オーディオ対応のMinelab ML 80 Bluetooth®ヘッドホンが付属していま

す。このヘッドホンは、アクセサリとしても提供されています。

Minelab ML 80ワイヤレスヘッドホン(および充電ケーブルとオプションのオーディオケーブル)

ペアリングおよびその他の制御方法の詳細については、ヘッドホンに付属

の取扱説明書を参照してください。

ターゲットID番号

ターゲットID番号の範囲は–9～40であり、鉄製ターゲットの場合は–9

～0になります。

ターゲットが探知されると番号で示され、ディスプレイのターゲットID番号

の欄に表示されます。これにより鉄または非鉄特性が示されるため、す

ばやく簡単にターゲットを識別できます。

たとえば、米国25セント硬貨のターゲットIDは29です。このため、IDが29

のターゲットが探知された際には、常に米国25セント硬貨である可能性

が高いということになります。

ターゲットが探知されると、ターゲットID番号が表示されます。この例は薄い米国25セント硬

貨を検出した場合の表示です。検出時には対応するターゲットIDセグメント(グレーで示す部

分)が点滅します。

最後に検出されたターゲットIDが、5秒間または別のターゲットが検出さ

れるまでディスプレイに表示されます。何も検出されない場合や、排除

しているターゲットを探知器が見送った場合は、ディスプレイに2本の大き

なダッシュが表示されます。

何も検出されない場合、ターゲットID番号の欄に2本の大きなダッシュが表示

されます。

識別セグメント

識別セグメントは、液晶画面の上部にあります。これらはターゲットIDを

帯状の領域に区分けして表示します。

ターゲットID番号ごとに対応する識別セグメントがあり、そのIDを持つター

ゲットが検出されると該当するセグメントが点滅します。

識別パターンを作成するには、各識別セグメントをオン(承認)またはオフ(

排除)にします(13ページ)。

承認/排除

検出されたターゲットの排除

1� 承認されたターゲットIDが検出されると、ターゲットから応答があり、

ターゲットID番号が表示されます。

2� 番号がまだ表示されている間に、承認/排除ボタンを押して検出さ

れたターゲットを排除します。ターゲットID範囲が対応する識別セグ

メントで示されているターゲットは応答しなくなります。

承認/排除ボタン

3� 識別パターンは、探知機の電源を入れるたびにデフォルトのパターン

に戻ります(カスタム探査モードを除く)。変更した内容を失わないよ

うにするには、保存機能を使用してカスタムモードに設定を保存しま

す。詳細については、「カスタム探査モードの保存」(13ページ)を

参照してください。

ターゲットID

識別パターン

識別セグメントは、ターゲットを検出するとオンに、無視するとオフになりま

す。オンのセグメントはすべて音が鳴り(承認)、オフのセグメントはすべて

音が鳴りません(排除)。

承認および排除されるセグメントの組み合わせは、識別パターンと呼ば

れます。

承認されるセグメントと排除されるセグメントを示した識別パターンの例

識別パターンの編集

自分独自の識別パターンを作成して特定のターゲットタイプを検出また

は無視することができるため、より多くの貴重品を掘り当てることができ、

ゴミに無駄な労力を費やす必要がありません。

それぞれの探査モードにあらかじめ設定された識別パターンを編集する

ことができます。コイン、レリック、およびジュエリーモードに対する変更内

容は、探知機の電源を入れるたびに事前設定済みの識別パターンに

戻りますのでご注意ください。

変更した内容を失わないようにするには、保存機能を使用してカスタム

モードに設定を保存します。

1� どの探査モードでも、承認/排除ボタンはターゲットを探知していな

いとき（ターゲットID番号が画面上に表示されていないとき）に押し

てください。

承認/排除ボタン

2� ターゲットID番号の欄に、識別パターンが編集中であることを示

す‘Ed’が表示されます。

ターゲットID番号の欄に表示される’Ed’

3� 識別パターン編集矢印ボタンを使用して、調整したいセグメントを

選択します。選択中のセグメントが点滅します。

識別パターン編集ボタン(左右の矢印)

4� 承認/排除ボタンを押して選択したセグメントをオンまたはオフに切

り替えます。

5� 識別パターンを作成し終えるまで手順3および 4を繰り返します。

6� 編集画面は、何もしないと3秒後にタイムアウトします。

カスタム探査モードの保存

どの探査モード(コイン、レリック、またはジュエリー)でも、カスタム探査モー

ドの枠に保存することができます。現在の探知機設定と識別パターン

は、すばやくアクセスできるように保存されます。

カスタム探査モードを保存する際には、探査モードの独自のターゲット判

別および探知深度特性も保存されます(それぞれの探査モードの特性

については、3ページの「探査モード」を参照してください)。

1� 保存したい探査モードを選択して編集します。

探査モードボタンを長押しします(5秒)。ターゲットID番号のディスプレイ

に‘St’と表示され、確認音が鳴ります。

ターゲットID番号のディスプレイに‘St’と表示されます。カスタム探査モードの

アイコンと元のモードのアイコンが2回点滅します。

2� ターゲットID番号のディスプレイに‘St’と表示されます。カスタム探

査モードのアイコンと元のモードのアイコンが2回点滅します。

ターゲットID

全金属

全金属探査モードでは、すべての識別セグメントがオンであるため、鉄を

含めたすべての金属製ターゲットが検出されます。

VANQUISH 540の全金属モードの識別パターン

全金属モードを有効にするのは、ターゲットを一切見逃さないようにする

探知方法ですが、ゴミの検出も多くなります。

尚、全金属モードを有効にすると、承認/排除ボタンや識別パターン編

集ボタンは使用できません。

全金属モードの有効化

1� 全金属ボタンを押して全金属モードを有効にします。

全金属ボタン

2� 識別セグメントがすべてオンになり、金属物がすべて検出対象にな

ります。

3� 全金属モードを無効にするには、再び全金属ボタンを押します。識

別パターンは最後に使用した状態に戻ります。

全金属モードを使用したターゲットの検査

全金属モードを使用すると、鉄以外の検出物を検査することで、鉄系

材料の有無も確認できます。

全金属モードを有効にした際にターゲットが入り混じった反応(鉄と鉄以

外の両方)を示した場合は、大きな鉄の物体か瓶の口冠である可能性

が高くなります。

鉄以外の反応を繰り返し示す場合、ターゲットに鉄は含まれていませ

ん。これは、ターゲットが良い(鉄以外の)物質である可能性が高いことを

示しています。

独自の識別パターンの作成

対象となる複数のターゲット(現地通貨の硬貨など)を入手し、それぞれ

をさまざまな高さで探知機のコイル上で振ります。各ターゲットのターゲッ

トIDが表示されます。尚、このプロセスでターゲットが識別されないことを

確認するため、全金属モードの有効化が必要になる場合があります。

鉄製のターゲットはほとんどの場合ゴミであるため、識別パターン(探査モ

ードの事前設定済みのパターンを含む)は通常これらを無視します。特

に、一部の国々では鉄製の硬貨が使用されているため、誤ってマスク

されないように見つけたい硬貨のターゲットIDを確認しておくのが得策で

す。

ターゲットID番号のリストを用意し、それを使用してそれらのターゲットID

を特に承認(探知)する識別パターンを作成しておけば、探査活動の生

産性を高めることができます。

ターゲットトーン

ここでは、複数のターゲットIDを異なるピッチのターゲットトーンに割り当て

ているため、オペレータがディスプレイを確認することなくターゲットIDを大

まかに判別することができます。

VANQUISH 440には、低、中、高の3つのターゲットトーンが用意されて

います。

VANQUISH 540には、T1～T5の5つのターゲットトーンが用意されてい

ます。

トーンブレーク位置とは、識別スケール上でターゲットトーンのピッチが変

化する箇所のことです。正確なトーンブレーク位置は探査モードごとに若

干異なることに留意してください。

低中高

VANQUISH 440の(おおよその)トーンブレーク位置

T1 T2 T3 T4 T5

VANQUISH 540の(おおよその)トーンブレーク位置

バッテリおよび充電

VANQUISHシリーズは、充電式および非充電式両方の単３バッテリに

対応しています。

警告: 充電式および非充電式のバッテリを組み合わせて使

用すると、探知機やバッテリが損傷する場合がありますので

絶対におやめください。

警告: 充電式および非充電式のバッテリを組み合わせて使

用すると、探知機やバッテリが損傷する場合がありますので

絶対におやめください。

バッテリ残量

バッテリ残量表示は、現在のバッテリ残量を示します。

バッテリ残量表示

充電式バッテリと非充電式バッテリでは放電率が異なるため、バッテリ残

量表示はおおよその目安にすぎないことに留意してください。

バッテリ電圧の不足時

非充電式バッテリを使用した場合、バッテリ残量表示が点滅してから約

20分間経過すると、自動シャットダウンが実行されます。

充電式バッテリを使用した場合、バッテリ残量表示に表示される目盛

りが1つになってから約20分間経過すると、自動シャットダウンが実行さ

れます。

自動シャットダウン

バッテリ残量が著しく低下すると、探知機は自動的にシャットダウンを行

います。自動シャットダウンの際は、その5秒前にターゲットID番号の欄

に‘bF’と表示され、シャットダウンの信号音が鳴ります。

ターゲットID番号の欄に表示される‘bF’

一部のメーカー/タイプの充電式バッテリでは、探知機が自動シャットダウ

ンの前でも‘bF’と表示しない場合がありますのでご注意ください。

バッテリ動作/充電時間

Minelab充電式単３ニッケル水素バッテリでは、充電時間が約8時間、

動作時間は約11時間です。

非充電式単３アルカリバッテリでは、動作時間が約10時間になります。

充電式バッテリ

Minelab単３アルカリ乾電池水素バッテリ(4パック)およびMinelab 単３ニッ

ケル水素バッテリ充電器は別売りで販売されています。

Minelab 単３ニッケル水素バッテリ充電器 Minelab充電式単３ニッケル水素バッテリ

Minelab 単３ニッケル水素バッテリ充電器の使用方法、コンプライアン

ス、安全に関する情報については、充電器の付属文書を参照してくだ

さい。

警告: 充電式ニッケル水素バッテリの充電には、Minelabニッケ

ル水素バッテリ充電器のみをご使用ください。

探知のお手入れと安全性

 日焼け止めや虫除けを塗った後は、探知機を扱う前に手を洗って

ください。

 クリーニングには溶剤を使用しないでください。中性洗剤を含ませた

布で汚れを拭き取ってください。

 探知機にはガソリンや石油または石油ベースの液体が絶対にかから

ないように注意してください。

 砂や埃がシャフトや固定具(コイルヨークアセンブリやカムロックなど)に

入らないようにしてくださいこれらの部分に砂や埃が蓄積した場合

は、湿った布できれいに拭き取ってください。

 探知機やアクセサリを尖った物に接触させないでください。傷や損傷

の原因となります。

 シャフトに擦り傷が目立つようになったら、湿った布で拭いてください。

 探知機を必要以上に長時間にわたって過度に低温または高温に

なる場所に放置しないでください。使用しない時は保護のためにカ

バーをしてください。高温になる車内に放置することは避けてくださ

い。

 コイルケーブルを常に良好な状態に保ち、過度の力をかけないよう

に注意してください。

 探知機を運搬したり保管する際には十分に注意してください。探

知機は高品質の材料を使用して製造され、厳格な耐久性テスト

を受けていますが、表示画面は適切な注意をして取り扱わないと

傷がつきやすく、重大な損傷が発生します。

 探知機を極端な温度条件に置かないようにしてください。保管温

度範囲は、-20°C ～ +70°C (-4°F ～ +122°F)です。

 防水の記載のないアクセサリを液体/水分または過度の湿気にさら

さないでください。

 探知機やアクセサリは子供の手が届かない場所に保管してくださ

い。小さな部品を喉に詰まらせる危険があります。

 充電式バッテリおよびアクセサリを充電する際は、必ず付属の取扱

説明書に従ってください。

 極端な温度条件下で充電式バッテリやアクセサリを充電することは

避けてください。

 空輸の際は、あらかじめバッテリを取り外してください。

探知機に以下の故障がある場合は、ターゲットID番号の欄にエラーコー

ドが表示されます。正規サービスセンターにご連絡いただく前に、推奨さ

れる以下の改善策をお試しください。

コイル接続不良

コイル接続不良のエラーが発生した場合は、ター

ゲットID番号の欄に‘Cd’と表示されます。

コイル接続不良のエラーが発生した場合は、以下の手順に従ってくだ

さい。

1� コイルコネクタがコントロールユニット背面に適切に接続されているか

をチェックします。

2� コイルケーブルの損傷がないかをチェックします。

3� コイルコネクタピンに汚れや破片が付いていないことを確認します。

4� コイルに目に見える損傷の兆候がないかをチェックします。

5� 別のコイルが使用できれば、それを試してみます。

6� 探知機の電源をオフにして工場リセットを実行してから、電源ボタ

ンを

7� 秒長押しします。（20ページの「工場出荷時設定へのリセット」を

参照）。

システムエラー

システムエラーのコード「E」にエラーコード番号が付加され、「E2」などと

表示されます。探知機は、システムエラーが表示された5秒後にシャット

ダウンします。

ターゲットID番号の欄に表示されたエラーコード

「E2」の例

システムエラーが発生した場合は、以下の手順に従ってください。

1� エラーがまだ残っているかどうかを確認するために探知機を再起動

します。

2� コイルが正しく取り付けられていることを確認します。

3� 探知機の電源をオフにして工場リセットを実行してから、電源ボタン

を7秒長押しします(20ページの「工場出荷時設定へのリセット」

を参照)。

4� それでもエラーが持続する場合は、最寄りの正規サービスセンターに

探知機の修理をご依頼ください。

エラーコード

探知機の電源が入らない、または勝手に切れる(「bF」は表示されることもされないこともある)

1� バッテリを交換します。

異常なノイズが出る、またはノイズが出過ぎる

1� 電磁干渉(EMI)の発生源から離します。

2� 探知機を再起動し、自動ノイズキャンセルが完了するまで待ちます。

3� 感度を下げます(7ページ)。

音がしない – 有線ヘッドホン

1� 探知機の電源が入っているか、起動が完了しているかを確認します。

2� ヘッドホンの端子が接続されているかを確認します。

3� 音量が聴こえるレベルに設定されていることを確認します。

4� ヘッドホンの接続を外し、探知機のスピーカーから音が聞こえることを確認します。

5� 可能であれば、別のヘッドホンセットを使用して試してください。

何も聴こえない- ML 80ヘッドホン

1� ヘッドホンの電源がオンになっているかをチェックします。

2� 探知機のBluetoothがオンになっており、Bluetoothのヘッドホンとペアリング済みである(つまり、Bluetoothのアイコンが安定してオンの状態である)

ことを確認します。

3� ヘッドホンが充電されているかをチェックします。

4� 探知機の音量が聴こえるレベルに設定されていることを確認します。

5� ヘッドホンの音量調整が聴こえるレベルに設定されていることを確認します。

6� 別のBluetoothヘッドホンを試してみます。

7� 有線ヘッドホンを試してみます。

ML 80ヘッドホンのペアリングができない

1� ML 80ヘッドホンの電源をオフにしてから再ペアリングを試みます。

2� ヘッドホンが探知機のコントロールユニットから1 m (3フィート)以内にあり、ヘッドホンと探知機の間に(自分の身体も含む)障害物がないことを確

認します。

3� 携帯電話などの干渉源から離します。

4� 他の多くのBluetoothデバイスが近くにある場合は、ペアリングに時間が長くかかる場合があります。その領域から離して、もう一度ペアリングを試

みます。

5� ヘッドホンで工場リセットを実行し、探知機との再ペアリングを試みます。

6� 別のBluetoothヘッドホンと探知機をペアリングしてから、ML 80ヘッドホンを探知機との再ペアリングを試みます。

Bluetooth経由で接続した場合に、歪み/パチパチ音がML 80ヘッドホンから聞こえる

1� 歪みがなくなるまで、ヘッドホンの音量を落とします。落とした音量を補う必要がある場合は、探知機の音量を上げます。

トラブルシューティング

技術仕様

探査モードコイン、ジュエリー、全金属コイン、レリック、ジュエリー、カスタム

全金属のショートカットなしあり

カスタムユーザー探査プロファイルなしあり

動作周波数(kHz) Multi-IQ

ノイズキャンセル自動(19チャンネル)

オーディオなしあり

鉄バイアス高高(デフォルト)、低

感度 4 レベル 10 レベル

音量 3 レベル 10 レベル

ターゲットトーン 3種類のトーン(低、中、高) 5種類のトーン

識別セグメント 5 セグメント 12 セグメント 25 セグメント

識別刻みなしあり

ピンポイント探知モードなしあり

ターゲットID —9～40

深度表示 4 レベル 5 レベル

長さ伸長時: 1450 mm (57”) 短縮時: 760 mm (30”)

重量(バッテリ込み) 1.2 kg (2.6 lbs) 1 .3 kg (2.8 lbs)

ディスプレイモノクロ液晶画面

赤色バックライト付きモノクロ液晶

画面

搭載コイル V10 10” x 7”ダブルD V12 12” x 9”ダブルD

オーディオ出力

内蔵スピーカー

3.5 mm (1/8”)有線ヘッドホン

内蔵スピーカー

3.5 mm (1/8”)有線ヘッドホン

Bluetooth無線オーディオ

搭載ヘッドホン — 3.5 mm (1/8”)有線ヘッドホン

搭載バッテリ 4 × 単３アルカリ乾電池 4 × 単３ニッケル水素充電式

その他の付属アクセサリスタートガイド

スタートガイド

レインカバー

アームレストストラップ

V10スキッドプレート

スタートガイド

レインカバー

アームレストストラップ

V12スキッドプレート

防水コイルから最大1 m/3フィート

耐水制御ボックス(レインカバー装着)

動作温度範囲 -10°C～+40°C (+14°F～+104°F)

保管温度範囲 -20°C～+70°C ( 4°F～+158°F)

主要テクノロジー Multi-IQ

Multi-IQ、Bluetooth、aptX™ Low

Latency（低遅延）

VANQUISH 540 Pro Packは標準のVANQUISH 540をベースとした製品であり、異なる点はBluetoothワイヤレ

スヘッドホンとV8 8”×5”ダブルDコイルおよびV8スキッドプレートが採用されていることです。3.5 mm (1/8”) 有線

ヘッドホンは含まれていません。

本製品と合わせてお客様が注文したモデルまたは品目によっては、装置の構成が異なる場合があります。 Minelabは、継続的な技術革新に対

応するため、設計、装置および技術的特徴をいつでも予告なく変更する権利を留保します。VANQUISH探知機製品の最新の仕様について

は、www.minelab.comをご覧ください。

工場出荷時設定へのリセット

工場リセット機能を使用すると、探知機のあらゆる設定が工場プリセット

状態に戻ります。

1� 探知機の電源がオフになっていることを確認します。

2� 電源ボタンを長押しします(約7秒)。

電源ボタン

3� 工場プリセット設定が復元されたことを示す‘FP’がターゲットID表

示欄に表示されます。

工場プリセット設定が復元されると、‘FP’がターゲ

ットID表示欄に表示されます。

4� 電源ボタンを放します。工場リセットが完了すると、自動ノイズキャ

ンセルが開始されます。

免責

1� この取扱説明書で説明するMinelabの金属探知機は、高品質な金属探知機として設計・製造されており、危険のない環境で宝探しや金探し

に使用することが推奨されています。本金属探知機は、鉱山用の探知器や無効化されていない弾薬の探知ツールとしては設計されていませ

ん。

2� Bluetooth®のワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.の登録商標であり、 Minelabによるこれらのマークの使用はライセンスに基づいてい

ます。

3� Qualcomm aptXは、Qualcomm Technologies, Inc. および/またはその子会社の製品です。 Qualcommは、米国およびその他の国々における

Qualcomm Incorporatedの登録商標です。 aptXは、米国およびその他の国々におけるQualcomm Technologies International, Ltd.の登録

商標です。

カナダを対象とした適合性宣言

本製品はISED (Innovation, Science and Economic Development Canada)の技術仕

様に適合しています。

INFORMATION RÉGLEMENTAIRE

Avis de conformité canadien Le présent produit est conforme aux spéci󳣑cations

techniques retenues par l’Innovation, Sciences et Développement économique

Canada (ISDE).

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Minelab 4901-0379 ユーザーマニュアル

ブランド: Minelab

モデル: 4901-0379

タイプ: ユーザーマニュアル

このマニュアルも適しています

VANQUISH 440 540

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Minelab 4901-0379 ユーザーマニュアル

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