取扱説明書
2
スタートガイド
クイックスタート5
部品概要6
画面プロテクターの使用6
コ ントロ ー ル 7
ディスプ レイ 8
探査モードの紹介9
正しい探査モードの選択9
プ ロ ファイル の リ セット 9
探査モード
公園11
野原12
浜辺13
金*14
一般設定
グローバル設定とローカル設定16
周波数17
周波数の変更17
Multi-IQ の操作17
シングル周波数の操作17
周波数と探査モード17
感度18
感度の調整18
深度ゲージ19
照明20
バックラ イト 20
フラッ シュラ イト 20
バ イブレ ー ション 21
マスターバイブレーションのオン / オフを切り替える21
トーン領 域バイブレーションのオン / オフを切り替える21
ユ ー ザ ープ ロ ファイル * 22
ユーザープロファイルの保存22
ユーザープロファイルのオン / オフを切り替える22
設定メニュー
設 定 メニュ ー の ナ ビ ゲ ー ション 24
設 定 メニュ ー の ナ ビ ゲ ー ション 24
高度な設定へのアクセス24
ノイズキャンセル 25
自 動ノイズ キャンセル 25
手 動ノイズキャンセル * 25
対土壌バランス26
対土壌バランスの自動調整26
対土壌バランスの手動調整27
対土壌バランス調整の追跡27
音量調整28
音量を調整する28
トーン音量 ( 高度な設定 )29
トーン音量の調節29
しきい値レベル30
しきい値レベルの調整30
「基準」しきい値トーン30
「正確な」しきい値トーン31
しきい値ピッチ *( 高度な設定 )32
しきい値 ピッチの 調 整 32
タ ー ゲ ットト ー ン 33
ターゲットトーン設定の選択33
タ ー ゲ ットト ー ン 数 の 変 更 33
トーンピッチ ( 高度な設定 )34
トーンピッチの調整—1、2、5トーン34
トーンピッチの調整—すべてのトーン35
承認 / 排除36
識別パターンの作成36
検出時にターゲットを承認または排除する36
すべての金属36
トーンブレーク ( 高度な設定 )37
トーンブレー クの 調 整 37
回復スピード38
回復スピードの調整38
スイングレート38
鉄バイアス ( 高度な設定 )39
鉄バイアスの仕組み39
鉄バイアス設定の選択39
内容
*EQUINOX900のみ
3
ターゲット識 別、ピンポイント探知、リカバリー
タ ー ゲ ット 識 別 41
ターゲット識別番号41
識別スケール41
ピン ポ イント 探 知 42
ピンポイント探知の視覚化42
ピンポイント探知モードによるターゲットの位置確認42
手動でターゲットの位置を確認する43
ヘッドホン、 バッテリー 、 充 電
無 線 ヘ ッドホ ン 45
ML85 無線ヘッドホン45
無 線 ヘ ッドホ ン の ペ アリン グ 45
以前ペアリングしたヘッドホンの再接続45
無線オーディオインジケータ45
有 線 ヘ ッドホ ン 46
有線ヘッドホンの接続46
防水ヘッドホンの接続46
ヘ ッド ホ ン ソ ケット の 水 没 46
バッテリー と充 電 47
充電器に関する情報および安全性47
バッテリー の 充 電 47
バッテリー残量表示48
パワーバンクでの操作48
バッテリー のメンテナンス48
エ ラ ー とトラ ブ ル シュ ー ティン グ
エラーコ ード50
コイル接続不良エラー50
システムエラー50
バッテリー残量不足エラー50
一般的なトラブルシューティング51
安全性、お手入れ、メンテナンス
検出器のお手入れと安全性54
一般的なお手入れと安全性54
部品のメンテナンス55
仕 様 、 プリセット、 コ ンプラ イアンス
技術仕様57
デフォルト設 定 58
工場出荷時設定リセット60
コンテンツ(続き)
注意事項
検出器を初めて組み立てたり、充電したり、使用する前に、以下のセクションに記載さ
れている警告および安全情報をお読みください。
"充電器に関する情報および安全性"(ページ47)
"一般的なお手入れと安全性"(ページ54)
*EQUINOX900のみ
4
内容
スタートガイド
5
内容
クイックスタート
初めて使用する前に、6時間かけて完全充電することをお勧めします(ページ47)。
1オンにする
コントロールパネル側面の電源ボタンを押します。
2探査モードを選択する
探知場所や対象物に合わせて、探査モードを選択します。
最適な探査モードの選択方法については、"探査モードの紹介"
ページ上9を 参 照 してくだ さい 。
3ノイズキャンセル
設定メニューから「ノイズキャンセル」を選択し、 を 押 す と 、自
動ノイズキャンセルが開始されます。5秒程度で完了します。
4探しに行く
を押して探知画面に戻って、探し始めましょう！
クイックスタートの手順完了後、グランドノイズが過剰な場合は、対土壌バランス調整を実行してください(ページ27)。
それでもノイズが多い場合は、感度を少し下げてみてください(ページ18)。
*
*EQUINOX900のみ
11
1
10
23
18
3
14
4
28
29
8
2
22
30
5
19 17
26 15
13
21
24
20
27
25
9
6
7
16 12
22
6
内容
部品概要
画面プロテクターの使用
画面プロテクターを貼ることで、通常の使用による擦り傷や引っ
掻き傷から画面を保護することができます。
注意：絶対に溶剤やアルコールベースのクリーナーでデ
ィスプレイレンズをクリーニングしないでください。ディ
スプレイのレンズをクリーニングするには、中性石鹸洗
剤で少し湿らせた布を使用してください。
1. 探知画面の薄いプラスチックフィルムをはがす。画面にホコリ
や指紋がないことを確認してください。
2. 画面プロテクターの裏面を、粘着面に触れないように注意し
ながらはがす。
3. 画面プロテクターの端を押さえ、画面に合わせて静かに貼る。
4. 柔 ら か い き れ い な 布 で 、端 ま で 気 泡 を 拭 き と る
5. 表のレイヤーをはがす。
1. コントロールポッド
2. ディスプレイ
3. キ ー パッド
4. サイドボタン(×3/×4*)
5. スピーカー
6. フラッシュライト
7. ヘッドホンソケット35mm/⅛インチ (
防水ダストキャップ付)
8. 充電中インターフェース
9. コイルコネクタインターフェース
10. ハンドグリップ
バイブレーション機能付き、リチウム
イオン充電池内蔵
11. アームレスト
12. スタンド
13. アームレストロック
14. アームストラップ
15. アー ムレストレ ー ル
16. シャフト
17. 上 部 シャフト
18. 上 部カムロック
19. 中 央 シャフト
20. 下 部カムロック
21. 下 部 シャフト
22. シャフトヨ ー ク
23. コイル (ケーブル付き)
24. ス キッドプ レ ート
25. コイルケーブル
26. コイルコ ネクタ
27. 固定用リング
28. ティアドロップワッシャー(×2)
29. コ イル ボルト
30. ヨ ー クブラ ケット
*EQUINOX900のみ
7
内容
コントロ ール
1. 充電状態LED
探知機のバッテリー充電状態を表示します(ページ47)。
2. 電源
検出器のオン/オフを切り替えます。
オフ状態で長押し(7秒)すると、工場出荷時設定にリセットされ
ます(ページ60)。
3. バックライト
バッ クラ イト の 明 る さ を 選 択 しま す (ページ20)。
長押し(2秒)すると、フラッシュライトのオン/オフを切り替えます
(ページ20)。
4. 探査モード
次に利用可能な探査モードを選択します(ページ9)。
長押し(5秒)すると、現在の探査モードプロファイルのローカル
設定を工場出荷時のプリセットにリセットします(ページ9)。
5. すべての金属
現 在の 識別 パターンと、すべてのター ゲットを受 け 入 れる「すべて
の 金 属 」を 切 り 替 え ま す (ページ36)。
6. ピンポイント探知/検出
設定メニューで押すと、探知画面に戻ります。
探知画面で押すと、ピンポイント探知(ページ42)が起動しま
す。もう一度押すと、ピンポイント探知が解除されます。
7. 周波数
使用可能な周波数(kHz)をスクロールします：4、5、10、15、20*
、40*およびマルチ(ページ17)。
8. 承認/排除
各識別セグメントをオン/オフすることで、ターゲットを承認また
は排除します(ページ36)。
識別パターンの作成(ページ36)や 、設 定 メ ニ ュ ー に よ る ト ー
ン領域*の調整で使用します。
9. マイナス/プラス
探知画面で押すと、感度を調整します(ページ18)。
設定メニュー内で押すと、選択した設定の値を調整することがで
きます。
10. 設定
これを押して、設定メニューにアクセスし、スクロールします。
設定メニューから長押し(2秒)すると、高度な設定が可能な場合
は 、そ の 設 定 に ア ク セ ス で き ま す 。
11. ユーザープロファイル*
これを押すと、保存したユーザープロファイルのオン/オフを切り
替えます(ページ22)。
長押し(2秒)すると、現在の探査モードの設定がカスタム探査モ
ードに保 存されます(ページ22)。
12. 無線オーディオ
無線オーディオのオン/オフを切り替えます(ページ45)。
長押し(2秒)すると、新しいヘッドホンを接続するための無線ペ
アリングモ ードが 開 始 され ます (ページ45)。
1
2
311*
10
9
8
7
12
4
5
6
*EQUINOX900のみ
8
内容
ディス プレ イ
1. バッテリー残量/充電
現在のバッテリー残量を表示します(ページ47)。
2. フラッシュライトインジケータ
フラッシュライトがオンであることを示します(ページ20)。
3. バックライトインジケータ
バックライトがオンであることを示します(ページ20)。
4. 感度
感度を表示します(ページ18)。
5. 周波数ディスプレイ
現在の動作周波数を表示します(ページ17)。
ま た 、エ ラ ー コ ー ド (ページ50)、および現在有効になっている
高度な設定を表示します。
6. 探査モード
探査モードを表示します：公園、野原、浜辺、金*。
各探査モードには、カスタマイズ可能な2つの
プ ロファイル が あ ります (ページ9)。プ ロ ファイル
探査モード
7. 設定メニュー
すべての「設定」および「高度な設定」のメニュ
ー(ページ23)。高度な設定
設定
8. ピンポイント探知インジケータ
ピン ポ イント 探 知 が オン に なって い るこ とを 示 します
(ページ42)。
9. 深度ゲージ
検出したターゲットのおおよその深さを表示します
(ページ19)。
10. ユーザープロファイル*
保存されたユーザープロファイルが有効であることを示します
(ページ22)。
11. 対土壌バランス調整の追跡インジケータ
対土壌バランス調整の追跡がオンになっていることを示します
(ページ27)。
12. 無線オーディオインジケータ
無線オーディオがオンであることを示します(ページ45)。
13. ヘッドホンインジケータ
ヘッドホンが検出器に接続されていることを示します(無線また
は有線)(ページ46)。
14. 振動インジケータ
ハンドルバイブレーションがオンであることを示します
(ページ21)。
15. 識別スケール
各ターゲット識別番号をセグメントとしてスケールで表現します。
セグメントをオン/オフして、識別パターン(ページ36およびペ
ージ17)を作成することができます。
高解像度119セグメント(–19～99)の識別スケールにより、正確
で安定したターゲット識別が可能です(ページ57)。
ピンポイント探知モード時にターゲット信号強度を視覚的に表示
します(ページ42)。
また、高度なオーディオ設定でトーン領域を調整する場合にも使
用します。
16. ターゲット識別ディスプレイ
検出されたターゲットに、導電性か鉄性かで数値(–19～99)を
割り当てます。これによって、掘る前に対象物を特定することがで
きます。例えば、米国の25セント硬貨は、通常、89のターゲットID
番号が割り振られています(ページ41)。
マイナスの数値は鉄系、プラスの数値は非鉄系で、純金(IDが低
いもの)から大粒の銀(IDが高いもの)まであります。
17. 浜辺過負荷インジケータ
浜辺モード時に送信信号強度が自動的に低下していることを示し
ます。これにより、極端な条件による過負荷を防ぐことができます。
12
1314151617
1
2
3
4
5
6
7
11
10*
9
8
4*
*EQUINOX900のみ
9
内容
探査モードの紹介
適切な探査モードの選択
EQUINOX700/900には、独自のターゲット分離および深度能力を持つ探査モードがプリセットされています。探査モードを正しく選択
することは、検出する環境に応じた最高のパフォーマンスを得る上で重要です。
各モードは、一般的な検出の用途を表します：公園、野原、浜辺、金*。各探査モードには2つのプロファイルがあり、その場所の典型的
な条件下で検出器が最高の性能を発揮できるよう、独自に事前設定されています。各プロファイルは、変更・保存が可能です。
探査モードとプロファイルを選択する
探査モードボタンを押して、次の探査モードを選択します。
公園、野原、浜辺、金*など、探知する場所に最適な探査モードを選択します。
検出器の設定をより最適化するために、検出条件に最適な探査プロファイルを選択します。
探 査プロ ファイル 1 は一般的な条件下に適しています。
探 査プロ ファイル 2 は、より困難な条件下での使用に最適化されています。ターゲットの感度は向上しますが、余分なノイズが発生
する場 合があります。
1. 探 査モードボタンを押して、リセットしたいプロファイルに移
動します。
2. ターゲットIDディスプレイに「SP」と表示されるまで、探査モー
ドボタンを長押ししてください。
探査モードプロファイルがリセットされると、
ターゲットIDディスプレイに「SP」表示され
ます。
公園
ゴミの 多 いレクリエ ー ション
エリアや、一般的な検出に最
適です。
詳しくは ページ11を参照し
てくだ さい 。
野原
昔からある野原で、最も幅広い
ターゲット種類を検出するの
に最適です。
詳しくは ページ12を参照し
てくだ さい 。
浜辺
乾 い た 砂 、濡 れ た 砂 、波 お よ び
水中など、あらゆる塩分を多く
含む条件に対応しています。
詳しくは ページ13を参照し
てくだ さい 。
金*
鉱物化した金鉱場での金塊探
査向け。
詳しくは ページ14を参照し
てくだ さい 。
プロファイル 1
一 般・コ イ ン
プロファイル 2
宝飾品
プロファイル 1
コインと遺 物
プロファイル 2
貴重 なコインと
遺物
プロファイル 1
乾 い た・濡 れ た 砂
プロファイル 2
水 中 とサーフ
プロファイル 1
普通の土壌
プロファイル 2
困難な土壌
プロファイルをリセットする
個々の探査プロファイルは、簡単に工場出荷時の設定に戻すこ
とができます。
ローカル設定のみリセットされます
グローバル設定は、最後に使用された状態のままです
*EQUINOX900のみ
10
内容
探査モード
ゴミの多いレクリエーションエリアや、一般的な検出に最適です。
公園モードは、都市部の公園や最近人が住んでいる場所など、コインや宝飾品がありそうな場所を探索するために設計されています。
アルミホイル、プルタブ、ボトルキャップなど、金属 製のゴミも多く見られます。
公園モードは、淡水探査など他の一般的な用途の出発点として適しています。
公園モードの初期設定では、レクリエーション公園のようなゴミが多い場所でも、深度が深く、正確にターゲットを識別し、良好な識別性
能を発揮します。周波数をMultiに設定すると、公園モードは幅広いターゲットに対して最も感度が高くなり、同時に多くのゴミを排除し
ます。新しい場所で迷ったとき、または初めて検出するときは、まず公園モードを試してください。
公 園 プ ロ ファイ ル 1：一 般・コ イン
公園1は、現代のコインや大きな宝飾品に最適化されており、デフ
ォルトの識別パターンでは、一般的なアルミ箔のようなターゲッ
トを排除するように設定されています。そのため、他のモードやよ
り専門的な設定を試す前に、まずEQUINOXを学ぶのに最適なプ
ロファイルです。
公園1Multi-IQは、マルチ周波信号をより低い周波数で重み付
けして処理するとともに、土の対土壌バランス調整を最大化する
アルゴリズムを用いて、最高の信号対雑音比を実現します。その
ため、公園1は一般的な検知やコインハンティングに最も適して
います。
公園プロファイル2：宝飾品
公園2は、ゴミが多い場所(鉄系ゴミを含む)での小さめのターゲ
ットに最適です。低導体(または高周波)のターゲット、例えば高
級宝飾品を含む、より広い範囲のターゲットを検出することがで
きます。デフォルトでは、非鉄金属製のターゲットはすべて受け入
れられます。回復スピードが向上し、鉄のゴミに覆われた良質の
ターゲットを明確に識別できるようになります。
ターゲットトーンをすべてのトーン(At)(ページ33)に設定し、
できるだけ多くのターゲット情報をオーディオで提供するようにし
ます。公園2Multi-IQは、土の対土壌バランス調整を取りながら、よ
り高い周波数で重み付けされたマルチ周波数信号を処理します。
11
内容
公園
公園での探知ホットスポット
公園のベンチの近くや木陰など人が集まる場
所、レクリエーション場の部室や観客席の近く
など、人が集まる場所で検知します。
お祭りやイベントの後は、特に硬貨などの発見
物が多いですが、他の探知技師と競争するはめ
になる可能性があります。
公共の公園、レクリエーションエリア、私有地で
の探知が許可されていることを常に確認してく
ださい。
公園の困難な場所 — アルミホイル
現代の公園には、一般的に捨てられたゴミ(例：
飲料缶、プルタブ、リングプルなど)に多くのアル
ミニウム片が含まれています。アルミニウムは
非鉄で、非常に導電性の低いターゲットである
ため、ターゲットIDは高級宝飾品と同じ範囲に
入ります。
アルミホイルをあまり掘らず、かつ高級宝飾品
を見つけたい場合は、ターゲットID1、2を排除
する公園1を使用してください。アルミゴミの方
がサイズが大きい場合、上位の隣接IDを排除し
ます。
公園モード探査プロファイルの識別パ
ターンにおいて、ターゲットID1、2を排
除します。
12
内容
野原での探知ホットスポット
歴史的なものを探す場合、人目につかなくなっ
て久しい昔の人が住んでいた場所を探したくな
りる で しょう。
古文書や地図、記事などから、古い遺跡がある
かもしれない場所を調べるのは、とても良い方
法です。このような場所選びの手法が功を奏し、
素晴らしい成果を上げることができるのです。ま
た 、耕 し た ば か り の 田 ん ぼ は 、深 い と こ ろ に あ っ
たターゲットが耕されることによって表面に出
てきている可能性があるので、非常に良い検出
場所と言えます。
野原の困難な場所 — コークス
コ ー ク ス と は 、石 炭 を 燃 や し た と き に で き る 炭
や炭素の副産物で、歴史的に人が多く住んでい
た地域に多く存在します。
一般的にコークスのターゲットIDは1か2です
が 、4 ま で 上 が る こ と も あ り ま す 。こ の た め 、野 原
モードではデフォルトで排除されます。ただしこ
の場合、非鉄の小さなターゲットが見落とされ
ることがあります。
野原1のMulti-IQは、ターゲットID1～4を受け
入れるものの、Multi-IQを使用する野原2よりも
コ ークスをより多く排 除します。
昔からある野原で、最も幅広いターゲット種類を検出するのに最適です。
野原モードは、牧草地、作付けまたは耕作された畑、歴史的に居住していた場所を検索するためのモードです。このような環境では、一
般に、以前人が住んでいた場所から鉄のゴミやコークスなどが出てきます。野原モードは、鉄ゴミの中に混じっているコークスや打ち出
しコイン、古代の遺物などを検出するのに適しています。
周波数がマルチに設定されている場合、野原モードは、すべてのシングル周波数オプションと比較して、最も幅広いターゲットに最も敏
感で、検出深度の限界にあるオブジェクトをより正確に識別します。
野原紹介1：コインと遺物
野原1は、ゴミの排除率が高い一般的なハント用です。このモード
では、より簡単に目的の場所を見つけることができるようになり
ます。デフォルトの識別パターンは、ターゲットID1～4(ほとんど
のコークス信号)を排除するように設定されています。
最初のトーンブレークは、ターゲットID1～4が鉄系ターゲットと
同じ低音を発するように設定されています。野原1Multi-IQは、よ
り低い周波数で重み付けされたマルチ周波数信号を処理すると
ともに、土に対して土壌バランス調整を最大化するアルゴリズム
を使用し、最高のS/N比を実現します。そのため、一般的な探知や
コインハンティングに最も適しています。
野原プロファイル2：貴重なコインと遺物
野原2は、鉄系ゴミを含むターゲットとゴミの密度が高い場所に
適しています。小さな打ち出しコインのエッジや深さを検知しやす
くなります。デフォルトの識別パターンは、ターゲットID1～4(ほと
んどのコークス信号)を排除するように設定されています。
ターゲットトーンをすべてのトーン(At)に設定し、オーディオ識別
を強化するとともに、回復スピードを高速化します。最初のトーン
ブレークは、ターゲットID1～4が鉄系ターゲットと同じ低音を発
生するように設定されています。野原2Multi-IQは、土の土壌バラ
ンス調整を取りながら、より高い周波数で重み付けされたマルチ
周波数信号を処理します。
野原
野原モード探査モードの識別パターン
において、ターゲットID1～4は排除さ
れます。
13
内容
あらゆる塩分を多く含む条件 (乾いた砂、濡れた砂、波および水中など) に最適化されています。
浜辺モードは、乾いた砂、濡れた砂、波および水中など、海水浴場向けのモードです。一般的に存在する塩分によって、砂と水の導電性
が高くなり、塩による信号ノイズが検出されるようになります。Multi-IQは、このノイズをシングル周波数よりも低減することができるの
です。したがって、マルチは周波数の唯一の選択肢です。
浜辺モードでは、残留する塩分を特定し、不要なターゲットであることを示すターゲットIDを0(ゼロ)にすることで、塩水による干渉を
最小限に抑え、金の鎖などの導電性の低いターゲットを容易に検出することができます。また、回復スピードを比較的高くすることで、
検出深度を大きく犠牲にすることなく、不要な塩水信号をさらに低減しています。
浜辺プロファイル1 — 濡れた砂と乾いた砂
浜辺1は、湿った砂浜や乾いた砂浜、また導電性の塩類信号が多
い浅瀬での検知に最も有効です。コインや大小の宝飾品にも良
好な感度を発揮します。浜辺1は、高い送信出力を維持しながら
も 、塩 に よ る 信 号 を 減 ら し 、望 ま し い タ ー ゲ ッ ト に 感 度 を 合 わ せ る
ことができます。浜辺1Multi-IQは、低周波で重み付けされたマ
ルチ周波数信号を処理し、特殊なアルゴリズムで塩の対土壌バラ
ンス調整を最大化します。
湿った砂地での性能を最大限に引き出すには、ノイズキ
ャ ン セ ル チ ャ ン ネ ル 、回 復 ス ピ ー ド 、鉄 バ イ ア ス を 変 更 し
た後に対土壌バランス調整(ページ26)を 実 行 してく
ださい。
浜辺プロファイル2 — 水中と波
浜辺2は、波打ち際を歩きながら、または浅瀬を潜りながら、コイ
ルと検出器を完全に浸した状態で使用すると最も良い結果が得
られます。このような場合、非常に強い塩による信号ノイズが存在
するため、浜辺2の送信電力が低くなり、ノイズはかなり少なくな
ります。
このプロファイルは、グランドノイズのレベルが非常に高い、乾燥
した環境でも役立ちます。浜辺2Multi-IQは、浜辺1と同じアルゴ
リズムで、非常に低いウェイトの多周波数の組み合わせを処理し、
塩の対土壌バランス調整を最大化します。
浜辺での探知ホットスポット
桟橋や遊歩道の下、階段の脇、浜辺への出入
り口などで、コインや宝飾品を探すことができ
ます。
人が一番よく泳ぐ場所を探し、そこの水深の深
い場所で検知します。水中に入ると、砂の上にい
る他の探知技師より有利になる場合がありま
す。歴史的な発見に興味があれば、難破船を研
究 し ましょう。
時に、荒天で砂の表層が流されてより深い層が
露 出 し た そ こ に 、良 い タ ー ゲ ッ ト が 潜 ん で い る こ
とがあります。
浜辺の困難な場所 — 黒砂
浜辺の中には、天然の鉄分を多く含み、磁気を
帯びている可能性が高い黒砂が含まれていると
ころもあります。そのため、鉄の誤検出が続き、
通常の浜辺での探知が不可能になります。
浜辺モードは、黒砂を自動的に感知し、送信電
力を低減することで、オーバーロードを発生さ
せることなくターゲットを検 知することができま
す。黒砂を感知すると、LCDに浜辺過負荷インジ
ケータが表示されます。このアイコンが消える
と、自動的に送信電力が最大になります。
浜辺
送信信号強度が自動的に低下すると、
浜辺過負荷インジケータが表示され
ます。
*EQUINOX900のみ
14
内容
鉱脈のある金鉱地帯での金塊探査に最適です。
金*モードは、金塊探査用です。一般的に金塊は、ターゲットがまばらに存在する遠隔地の金鉱場で発見されることが多いです。
金*モードでは、他の探査モードと同様にターゲットトーンのオプションはありません。その代わり、独自の探鉱オーディオを搭載してい
ます。このオーディオは、より繊細な音の変化を提供する「正確な」しきい値トーン(ページ31)を搭載しています。ターゲットを検出す
ると、ターゲット信号の強さに比例して信号の音量とピッチが変化します。
金*モードは、鉱物の多い地表の小さな金塊(および一部深部の大きな金塊)を探すのに適しています。
金プロファイル1* — 通常の地面
金1は、「マイルド」な地盤で小さな金塊を探すのに適しています。
ほとんどの金鉱地帯では、鉄鉱石のレベルが変化するため、継続
的に対土壌バランス調整が必要になります。したがって、対土壌
バランス調整の追跡が初期設定となります。オーディオしきい値
レベルやしきい値ピッチは、金塊探しに最適化されています。
金1Multi-IQは、鉱化した土の対土壌バランス調整を取りなが
ら、高周波の重み付けをしたマルチ周波数信号を処理します。
金プロファイル2* — 困難な土壌
金2は、「困難な」地盤条件下でより深い金塊を探すのに最適で
す。金2は回復スピードが低いため、検出深度を上げることができ
ます。しかし、鉱物の多い場所では、より多くのグランドノイズが発
生する可能性があります。対土壌バランス調整の追跡は初期設
定です。オーディオしきい値レベルやしきい値ピッチは、金塊探し
に最適化されています。
金2Multi-IQは、鉱物の多い土壌のために対土壌バランス調整
を取りながら、高周波の重み付けをしたマルチ周波数信号を処
理します。
金 の 探 知 ホットス ポット
金塊を探すのに最適な場所は、過去に金が発
見された場所です。また、地質がよく似た周辺地
域も探索する価値があります。多くの政府系鉱
業機関は、金鉱の位置を示す地図を発行してお
り、関連する化石採集や趣味の試掘のライセン
ス取得に関するアドバイスも行っています。
金鉱跡の尾鉱、1800年代の古い掘削場、金鉱探
しが行われる小川の中や近く、乾燥した吹きさ
らしの場所、古い岩礁鉱のダンプや斜面などに
探 知 し に 行 き ましょう。
金の困難な場所 — ホットロック
「ホット」な岩石は、金鉱探しの場所でよく見か
けます。これは、周囲の地面とは異なる鉱物を
含んだ岩石のことです。鉱物の多い岩石が、鉱
物の少ない地中に埋まっているとホットロック
とみなされます。
ホットロックは金塊と間違われやすいです。一般
的にホットロックは負のターゲットID番号を持
ち、金は非常に低い導電率領域で正のIDを持つ
ので、ターゲットIDがここで役に立ちます。
金*
一般的に小さな金塊
一般的にホットロック
ターゲットID1、2は、導電性の低い小さ
な金塊 をよく示します。ホットロックは、
一般に鉄系のものが多いです。
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内容
一般設定
*EQUINOX900のみ
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内容
グローバル設定とローカル設定
グローバル設定
すべての探査モードプロファイルは、設定を変更すると影響を受
けます—すべての探査モードと探査プロファイルアイコンが表
示されます。
ローカル設定
アクティブな探査モード・探査プロファイルのみが設定変更の影
響を受けます—影響を受ける探査モードとプロファイルのみが
表示されます。
グローバル設定とローカル設定のリファレンス
一般設定
感度 グローバル
バックラ イト グローバル
フラッシュラ イト グローバル
周波数 ローカル
設定メニュー
設定メニュー(設定、高度な設定)の項目を調整している間は、対
象となる探査モードのアイコンが液晶画面に表示されます。
ノイズキャンセル ローカル
対土壌バランス調整 ローカル
音量調整 グローバル
マスターバ イブレーション
トーン領域バイブレーション含む グローバル
トーン音量 ローカル
トーン 領 域 バイブレーション
マス ター バ イブレ ー ション が オフの 場
合、利用不可
ローカル
しきい値ピッチ* グローバル
ター ゲットト ーン ローカル
トーンピッチ ローカル
承認/排除 ローカル
トーンブレーク ローカル
回復スピード ローカル
鉄のバイアス ローカル
*EQUINOX900のみ
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内容
周波数
EQUINOXシリーズは、Multi-IQと呼ばれる技術によるマルチ周
波数の同時測定機能と、シングル周波数の選択機能を持つ検出
器です。
周波数の調整はローカルで行われ、この設定の変更によって影
響を受けるのは、現在の探査モードプロファイルのみです。
すべての探査モードにおいて、周波数設定はマルチを推
奨します。
周波数を変更するたびにノイズキャンセルを実行
(ページ25)します。
周波数の変更
1. 周波数ボタンを押すと、利用可能な周波数をスクロールします。
周波数ボタン
周波数は、周波数ディスプレイに表示されます。
Multi-IQ(同時マルチ周波数)
動作時は、矩形を表示します。
現在選択されているシングル周波数をkHzで表
示します：4、5、10、15、20*、40*。
2. ノイズキャンセルを実行します(ページ25)。
MULTI-IQの操作
Multi-IQは全周波数帯で同時に動作するため、1つのシングル周
波数でカバーできる範囲よりもはるかに広い範囲のターゲットを
カバーすることができます。
Multi-IQを使用した検出は、シングル周波数よりも安定した正
確なターゲットIDを提供しながら、幅広いターゲットを検出する
最善の機会が与えられるため、可能な限り使用することをお勧
めします。詳細な情報については、"ターゲットID感度"ページ
上41を 参 照 してくだ さ い 。
シングル周波数の操作
シングル周波数を使用することは、特定の検出状況において、マ
ルチ周波数よりも多少有利である場合があります。
例えば、大深度の高導電性ターゲットだけを探す場合、4kHzや
5kHzを使うと有利になる場合があります。同様に、浅い水深で極
上の金宝飾品を探す場合、乾いた砂浜の浜辺などでは、20kHz*
または40kHz*(公園、野原、金*モードのみ使用)がより良い結果
をもたらすかもしれません。
ノイズの多い環境(電磁波の影響が大きく、ノイズキャンセルの効
果が十分に発揮できない場合など)では、シングル周波数でマル
チより少ないノイズしか拾わない場合がありますが、広い範囲の
ターゲットに対する最大感度が低下します。
周波数と探査モード
すべての探査モードで、すべての周波数が使用できるわけではあ
りません。各探査モードは、そのモードで最高のパフォーマンスを
発揮する周波数に制限されています。例えば、「公園モード」と「野
原モード」は、どの周波数でも良い結果が得られるため、利用可
能なすべての周波数設定にわたって動作させることができます。
ただし、浜辺モードはマルチの典型的な浜辺コンディションでの
み正常に動作するため、シングル周波数は使用できません。
同様に、高周波で検出しやすい導電性の低い金塊の検出に最適
化した「金*モード」も搭載しています。そのため、低い方のシング
ル周波数(4、5、10、15kHz)は使用できません。
EQUINOX 700
周波数(kHz)
マルチ 4 5 10 15
公園
野原
浜辺
EQUINOX 900
周波数(kHz)
マルチ 4 5 10 15 20 40
公園
野原
浜辺
金*
*EQUINOX900のみ
18
内容
感度
EQUINOXシリーズは高感度な検出器で、感度を調整す
ることができます。個々の検出条件に適した感度を設定
することで、検出深度を最大化することができます。
検出器の性能を最大限に引き出すには、常に安定した最高の感
度設定を選択してください。
LCD上の感度インジケータは、おおよその感度を5段階で表示し
ます。
感度はEQUINOX700が1～25、EQUINOX900が1～28です。
レベル
1～5
レベル
6～10
レベル
11～15
レベル
16～20
レベル
21～25
レベル
26～28*
感度の調整
感度を下げる前に、必ず最初にノイズの解決を試みてく
ださい。
ノイズキャンセル (ページ25)、そ の 後
対土壌バランス調整(ページ26)
感度は、調整中はターゲットIDディスプレイに表示され、3秒間操
作されないと消えます。
1. コイルを静止させたまま、プラスボタンで誤信号が発生する
ま で 感 度 を 上 げ てくだ さ い 。
プラスボタン
2. マイナスボタンを押して、誤信号が消える程度に感度を下げ
てくだ さい 。
マイナスボタン
3. 地上をスイープし、グランドノイズが残っているようであれ ば、
さら に 感 度 を 下 げ てくだ さ い 。
*EQUINOX900のみ
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内容
深度ゲージ
深度ゲージは、検出したターゲットのおおよその深さを表示します。
深度ゲージはあくまで目安です。矢印の数が少ないほどターゲッ
トが浅く、多いほどターゲットが深いことを示します。精度はター
ゲットの種類や地面の状態によって異なる可能性があります。
ターゲットが検出されると、5秒間または次のターゲットが検出さ
れるまで、深度ゲージはLCDに表示されたままになります。
検出がない場合は、深度ゲージのアイコンと矢印がオフになり
ます。
以下は深度ゲージの読みと米国の25セント硬貨の目標水深の
目安の例です。
50mm
2インチ
100mm
4インチ
150mm
6インチ
200mm
8インチ
>200mm
>8インチ
深度ゲージの精度は、鉱物の多い土壌では低下します。
20
内容
バックライト
EQUINOX700、900の液晶ディスプレイとキーパッドは、暗い場
所での検知に便利なバックライトを搭載しています。
バックライトは、検出器の電源をオンにするたびに、デフォルトで
オフになります。
EQUINOX700は、バックライトのレベルを「Off」「High」
「Low」の3段階で設定できます。
EQUINOX900は、バックライトの光量を「Off」「High」
「Middle」「Low」の4段階で設定できます。
バックライトの連続使用、特にフル輝度での使用は、バッ
テリー駆動時間の減少を招きます。
バックライトの調整
バックライトボ タン を 押 して 、バックラ イトの 設 定 を 循 環 さ せ ます
(最高から最低へ)。バックライトがオンのときは、LCD上にバック
ライトインジケータが表示されます。
バックラ イト ボ タン バックライトインジケータ
フラッシュラ イト
EQUINOX700、900は、暗い場所での検知に便利なフラッシュラ
イト を 搭 載 して い ま す。
フラッシュライトは、検出器の電源をオンにするたびに、デフォル
トでオフになります。
フラッシュライトを使い続けると、電池の寿命が短くな
ります。
フラッシュライトのオン/オフを切り替える
バックライトボタンを長押し(2秒)します。
フラッ シュラ イト が オン の とき は 、L C D に フラッ シュラ イトイン ジ ケ
ータが表 示されます。
バックラ イト ボ タン フラッシュライトインジケータ
照明
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