Hach Hach SL1000 Basic User Manual

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目次
仕様 ページの 100 スタートアップ ページの 107 メンテナンス ページの 114
総合情報 ページの 100 標準操作 ページの 108 トラブルシューティング ページの 116
取り付け ページの 103 キャリブレーション
ページの 112
交換パーツとアクセサリー ページの 119
ユーザインターフェースとナビゲ
ーション ページの 105
データ・ログ ページの 113
より詳しい情報
より詳しい情報は、当社 Web サイトにて入手できます。
仕様
この仕様は予告なく変更されることがあります。
仕様 詳細
寸法 ( × 奥行き × 高さ)
13.08 x 5.89 x 25.83 cm
筐体保護等級 IP64 (測定器のプローブ・コネクター・ポートに対してキャップが
取り付けられているか、プローブが装置に接続されている場合)
重量
1.2 kg
電源仕様 (内部) リチウム・イオン充電式バッテリー
電源仕様 (外部) 100V 240 VAC50/60Hz 入力、12V @ 3A 出力
動作温度 5 50 °C、最大 85 %相対湿度 (結露なし)
保管温度 –20 60 °C、最大 85%相対湿度 (結露なし)
インターフェース ミニ USB ポート
5 ピン入力コネクター IntelliCal
プローブ用 M12 コネクター x 2
外部電源接続 2.5 mm ジャック
Chemkey スロット
4
データ・メモリ 1000 測定値 (結果、日付、時間、サイト ID、ユーザー ID)
データ・ストレージ 押して読み取り測定モードでは自動。連続読み取りモードでは手
動。
温度補正 (IntelliCal
プローブの場合) オフ、自動、手動 (パラメーターに依存)
測定ディスプレイロック (IntelliCal
プロ
ーブの場合)
押して読み取りモードと連続測定モード
保護クラス
III
認証 CE 互換
保証 1
総合情報
いかなる場合も、例えそのような損害が生じる可能性について報告を受けていたとしても、製造元
は、本マニュアルに含まれるいかなる瑕疵または脱落から生じる直接的、間接的、特定、付随的また
は結果的に生じる損害に関して責を負いません。製造元は、通知または義務なしに、随時本マニュア
100
日本語
ルおよび製品において、その記載を変更する権利を留保します。改訂版は、製造元のウェブサイト上
に掲載いたします。
この製品に関連する特許は、存在する場合、www.hach.com/patentlabel に記載されていることがあり
ます。
安全情報
メーカーは、本製品の目的外使用または誤用に起因する直接損害、偶発的損害、結果的損害を含むあらゆる損害
に対して、適用法で認められている範囲で一切責任を負わないものとします。ユーザーは、適用に伴う危険性を
特定したり、装置が誤作動した場合にプロセスを保護するための適切な機構を設けることに関して、全責任を負
うものとします。
この機器の開梱、設定または操作を行う前に、このマニュアルをすべてよく読んでください。危険お
よび注意の注意事項に注意を払ってください。これを怠ると、使用者が重傷を負う可能性、あるいは
機器が損傷を受ける可能性があります。
本装置に備わっている保護機能が故障していないことを確認します。本マニュアルで指定されてい
る以外の方法で本装置を使用または設置しないでください。
危険情報の使用
回避しなければ死亡または深刻な傷害につながる、潜在的または切迫した危険な状況を示します。
避けない場合、死亡事故や負傷が起こるかも知れない危険な状況を示します。
軽傷または中程度の事故の原因となる可能性のある危険な状況を示しています。
回避しなければ、装置の損傷を引き起こす可能性のある状況を示します。 特に注意を要する情報。
使用上の注意ラベル
測定器上に貼付されたラベルや注意書きを全てお読みください。これを怠ると、人身傷害や装置の損
傷につながるおそれがあります。測定器に記載されたシンボルは、使用上の注意と共にマニュアルを
参照してください。
このシンボルが測定器に記載されている場合、操作上の指示マニュアル、または安全情報を参照して
ください。
このシンボルが付いている電気機器は、 ヨーロッパ域内または公共の廃棄処理システムで処分できま
せん。古くなったり耐用年数を経た機器は、廃棄するためにメーカーに無償返却してください。
取得認証
EN 55011/CISPR 11 通知警告
これはクラス A 製品です。家庭内の環境では、この製品によって無線妨害が発生し、適切な対策が必
要になる場合があります。
カナダの障害発生機器規則、IECS-003、クラス A:
テスト記録はメーカーにあります。
このクラス A デジタル装置はカナダの障害発生機器規則の要件をすべて満たします。
日本語
101
FCC PART 15、クラス A 限度値
テスト記録はメーカーにあります。この機器は FCC 規則のパート 15 に準拠します。この機器の動
作は以下の条件を前提としています:
1. この装置が有害な干渉の原因とならないこと。
2. この装置が望ましくない動作の原因となる可能性のある干渉を含めた、いかなる干渉にも対応し
なければなりません。
これらの規格への準拠に責任を持つ当事者による明示的承認を伴わなずにこの装置に対する改変ま
たは改造を行うと、ユーザーはこの機器を使用する権限を失う可能性があります。この装置は、FCC
規則のパート 15 に従って、クラス A のデジタル機器の制限に準拠することが試験によって確認され
ています。これらの制限は、この機器が商用の環境で使用されたときに、有害な干渉から適切に保護
することを目的に設定されています。この機器は、無線周波数エネルギーを生成および使用するもの
で、取り扱い説明書に従って取り付けおよび使用しない場合にはそれを放射する場合があり、無線通
信に対して有害な干渉を発生させる可能性があります。住宅地域における本装置の使用は有害な電
波妨害を引き起こすことがあり、その場合ユーザーは自己負担で電波妨害の問題を解決する必要があ
ります。以下の手法が干渉の問題を軽減するために使用可能です。
1. 装置から電源を取り外して、電源が干渉源かどうかを確認します。
2. 装置が干渉を受けている装置と同じコンセントに接続されている場合は、装置を別のコンセント
に接続してください。
3. 妨害を受けている装置から本装置を離します。
4. 干渉を受けるデバイスの受信アンテナの位置を変更します。
5. 上記の手法を組み合わせてみます。
製品の概要
SL1000 ポータブル・パラレル・アナライザは、飲み水やその他の上水用途で最大 6 個のパラメータ
ーを同時に測定します。測定器は、Chemkeys
®
とデジタル IntelliCAL
プローブを使用して、水のさ
まざまなパラメーターを測定します。測定器は、取り付けられている Chemkey のタイプまたは測定
器に接続されているプローブのタイプを自動的に識別します。
測定器では、最大 4 つの Chemkey と最大 2 つのプローブを測定に使用できます。 1 を参照してく
ださい。
1 製品の概要
1 ミニ USB ポート 5 ディスプレイ
2 プローブ・コネクター・ポートのキャップ 6 キーパッド
3 プローブ接続ポート 7 Chemkey スロット
4 電源アクセスポート 8 サンプル検出器
102
日本語
製品のコンポーネント
すべてのコンポーネントが正しく納品されていることを確認します。付属のパッケージングガイド
を参照します。コンポーネントが不足していたり損傷していたりする場合は、直ちに HACH Japan
または弊社販売代理店にお問い合わせください。
取り付け
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、必ず資格のある要員が行う必要があり
ます。
リチウム電池の安全性
火災および爆発の危険。リチウム電池は、使用方法を誤ると、加熱して破裂または発火して、大けがを
招く可能性があります。
電池に損傷がある場合は、使用しないでください。
強い衝撃や振動のかかった電池は使用しないでください。
電池を火気にさらさないでください。
電池の周囲の温度を 60 °C 以上にしないでください。
電池は液体から離してください。
電池のプラスとマイナスの端子が接触しないようにしてください。
許可されていない人が電池に触れないようにしてください。
電池は、自治体や国の規則に従って廃棄してください。
電池の取り付け
火災および爆発の危険。本装置には高エネルギーのリチウム電池が内蔵されており、この電池は電源が
オフの状態でも発火し、火災や爆発の原因となる可能性があります。装置の筐体に施されている安全防
護性能を保持するため、筐体のカバーは必ず設置し、付属のハードウェアと固定してください。
付属のリチウム・バッテリのみを使用してください。バッテリの取り付けまたは取り外しについて
は、 2 を参照してください。
日本語
103
2 バッテリの取り付けと取り外し
電池の充電
火災の危険。本装置指定の外部電源のみを使用してください。
1. 外部電源を AC 電源コンセントに接続します。
2. 外部電源を測定器の電源アクセスポートに接続します。製品の概要 ページの 102 を参照してく
ださい。
装置は、バッテリーを充電しながら作動できます。
外部電源の代用品は許可されていません。装置の部品とアクセサリーのリストで指定されてい
る外部電源のみを使用してください。交換パーツとアクセサリー ページの 119 を参照してく
ださい。
バッテリーを 24 時間以上充電しないでください。
ハンド・ストラップの取り付け
測定器を安全に持つために、ハンド・ストラップを取り付けます。 3 を参照してください。
104
日本語
3 ハンド・ストラップの取り付け
ユーザインターフェースとナビゲーション
表示の説明
測定画面の説明については、 4 5 を参照してください。
4 測定画面 (上部)
1 日付と時刻 7 1 次測定値 (ユーザー選択パラメーター)
2 バッテリー・ステータス 8 警告アイコンと警告メッセージを伴う安定性アイコ
3 通信クラスが選択されている場合の USB (COM
ート) アクティブ接続アイコン
9 プローブ・アイコン、ポート番号、パラメーターま
たはプローブ名
4 プログレス・バー (測定が完了していない) 10 スロット番号、パラメーター名、化学記号
5 校正ステータス・アイコン (校正が正しくない) 11 デバイスに関する非常に重要なメッセージ (エラ
ーと警告メッセージが続く)
6 セカンダリ測定 (ユーザー選択パラメーター)
日本語
105
5 測定画面 (下部)
1 プローブ・アイコン、ポート番号、パラメーターま
たはプローブ名
8 アクティブ矢印キー
2 校正ステータス・アイコン (校正が正しい) 9 サイト ID アイコンとサイト名
3 2 次測定値 (ユーザー選択パラメーター) 10 ルート・アイコン (ルートがオンに設定されている
場合に表示)
4 3 次測定値 (ユーザー選択パラメーター) 11 オプション (前後関係に依存: 詳細、終了、キャン
セル、選択、選択解除)
5 該当するサイト ID を選択するための左右の矢印 12 1 次測定値 (ユーザー選択)
6 オプション (前後関係に依存: 読み取り、選択、OK
削除)
13 安定性アイコン
7 チェックマーク: サイトでの測定が完了しました
キーパッドの説明
キーパッドの説明およびナビゲーション情報に関しては、 6 を参照してください。
106
日本語
6 キーパッドの説明
1 電源キー 4 右選択キー(前後関係に依存): サンプルの読み取
り、削除、オプションの選択または確定、サブメニ
ューを開く
2 メイン・メニュー・キー: 検証、校正、ルート、設
定、データ・ログ、情報、診断、オペレーター ID
サイト ID
5 ナビゲーション・キー上、下、右、左
1
:メニューを
スクロール、数字と文字を入力。
3 左選択キー(前後関係に依存): 詳細、選択/選択解
除、現在のメニュー画面をキャンセルまたは終了し
て前の画面に戻る
6 ホーム: メインの測定画面に移動
スタートアップ
電源の投入
電源キーを押して測定器をオンまたはオフにします。測定器の電源がオンにならない場合、バッテリ
ーが正しく取り付けられていることを確認します。
言語の変更
測定器が初めてオンに設定されたときは、ディスプレイの言語を選択してください。[Settings (
)] メニューから言語を設定します。
1. [Settings (設定)] > [Language (言語)] を押します。
2. 該当する言語を選択します。
日付と時刻の変更
日付と時刻のフォーマットの設定には、2 つのオプションがあります。
測定器が初めてオンに設定されたときは、日付と時刻を設定してください。
[Date & Time (日付と時刻)] メニューから日付と時刻を設定します。
1. [Settings (設定)] > [Meter (メーター)] > [Date & Time (日付と時刻)] を選択します。
2. 矢印キーを使用して日付と時刻のフォーマットを選択してから、現在の時刻および日付情報を入
力します。
現在の日付と時刻は、ディスプレイと、ログに記録した測定データに表示されます。
1
上、下: 4 つを超える測定値がある場合に測定値間をスクロール、右、左: オペレーター ID とサ
ンプル ID をスクロール。
日本語
107
標準操作
オペレーター ID の使用
オペレーター ID タグは、測定値を個別のオペレーターに関連付けるのに使用します。すべての保存
データには、オペレーター ID が含まれます。
オペレーター ID を簡単に管理するには、Web アプリケーションtool.htmを使用します。詳細は、
該当の Web サイトを参照してください。
1. メイン・メニュー > [Operator ID (オペレーター ID)] を押します。
2. オプションを選択します。
オプション 説明
[Mode (モード)] オペレーター ID 機能をオンまたはオフ (デフォルト) に設定します。
[Select (選択)] リストから ID を選択します。異なる ID が選択されるまで、現在の ID がサンプルデータ
に関連付けられます。ホーム画面から、上矢印および下矢印を使用して、オペレーター ID
を選択します。測定画面でオペレーター ID を選択してから、スロットに Chemkey を入れ
たり、プローブを取り付けたりすることができます。
[Create (作成)] 新しいオペレーター ID の名前を入力します。
[Delete (削除)] 既存のオペレーター ID を消去します。
サイト ID の使用
測定を特定のサンプルまたは場所に関連付けるサイト ID タグを選択します。割り当てられると、保
存データにはこの ID が含まれます。
サイト ID を簡単に管理するには、Web アプリケーション「tool.htm」を使用します。詳細は、該当
Web サイトを参照してください。
1. メイン・メニュー > [Site ID (サイト ID)] を押します。
2. オプションを選択します。
オプション 説明
[Mode (
ード)]
サイト ID 機能を手動、自動、オフ、またはルートに設定します。[Manual (手動)]—サイト ID
を手動で選択します。[Auto (自動)]—別の ID が選択されるまで、サンプルが測定ごとに連番で
番号付けされます。[Off (オフ)]—サイト ID 機能をオフに設定します (デフォルト)[Routes
(ルート)]—完全なサイト ID リストの、順序付きのサブセットを提供します。
[Select (
)]
リストから ID を選択します。別の ID が選択されるまで、現在の ID がサンプル・データに関連
付けられます。[Site ID (サイト ID)] > [Show (表示)] [Yes (はい)] に設定します。測定画面
では、左矢印および右矢印を使用して、現在のサイト ID を選択します。[Site ID (サイト ID)] >
[Show (表示)] [Yes (はい)] に設定され、Chemkey がスロットに 1 つ以上挿入されているか
プローブが 1 つ取り付けられていることを確認してください。
[Create (
)]
新しいサイト ID を追加します。
[Delete (
)]
既存のサイト ID を削除します。
:
サイト
ID
を削除するには、
[Manual (
手動
)]
モードを選択してください。
[Show (
)]
測定画面にサイト ID を表示します。オンまたはオフに設定します。
[Roues (
ート)]
サイト ID の順序付きのリストを指定します。ルートを選択すると、サイト ID が測定画面に自
動的に表示されて記録されます。矢印を押して、次の場所に移動します。ルートを設定する
には、Web アプリケーション「tool.htmを使用します。詳細は、メーカーの Web サイトを参
照してください。
特殊情報を記録し、この情報をイベントログに追加します。詳細は、http://ppa.hach.com/setup/
を参照してください。
108
日本語
Chemkey 測定の実行
他の Chemkey 測定がまだ完了していない場合は、新しい Chemkey 測定を開始しないでください。Chemkey
定の場合、サンプルに測定器を 1 回だけ入れます。
Chemkey で測定を実行するには、次の操作を行ってください。 7 を参照してください。同時に複
数のプローブ測定を実行できます。プローブ測定の実行 ページの 111 を参照してください。
1. 測定器の電源をオンにします。
2. 完全なトレーサビリティが必要な場合は、測定前にサイト ID とオペレーター ID を入力します。
オペレーター ID の使用 ページの 108 およびサイト ID の使用 ページの 108 を参照してくださ
い。
3. 該当する Chemkey 1 回の動きで完全にスロット 1 4 に押し込みます。測定ごとに必ず、新
しい Chemkey を使用するようにしてください。Chemkey をスロットに完全に押し込むことが
重要です。
スロットに Chemkey があるときは、Chemkey を動かしたり、触れたりしないでください。
2
4. サンプル・カップをサンプルですすぎます。
5. 測定器のサンプル・カップの目盛りまでサンプルを入れます。
6. 測定器を測定器のサンプル・カップに入れます。
7. 警告音や測定器を外すアニメーションが出るまで待ち (12 秒以内)、直ちにサンプル・カップか
ら測定器を外します。
測定器をケースに戻し、測定が完了するまで待ちます。パラメーターによって反応時間が異なり
ます。測定が完了するまで、プログレス・バーが残り時間と共に表示されます。
8. 測定値がディスプレイに表示されます。
:
エラーが表示された場合、詳細を知るには
[Details (
詳細
)]
を押します。
2
遊離アンモニアの測定値を得るには、モノクロラミン Chemkey と遊離アンモニア Chemkey
両方が必要です。
日本語
109
7 Chemkey サンプル測定
プローブの接続
プローブ・コネクター・ポートのキャップは破棄しないでください。プローブが接続されていないときはプロー
ブ・コネクター・ポートのキャップを取り付けるようにしてください。
ディスプレイに現在の日付と時刻が表示されていることを確認してから、プローブを測定器に差し込
みます。 8 を参照してください。
:
プローブのタイムスタンプは、プローブが初めて測定器に接続されたときに設定されます。タイムスタンプ
により、プローブの履歴を記録したり、測定が行われた時刻を記録したりすることができます。
110
日本語
8 プローブ接続部
プローブ測定の実行
プローブを使用した測定を実行するには、次の操作を行ってください。 9 を参照してください。同
時に複数の Chemkey 測定を実行できます。Chemkey 測定の実行 ページの 109 を参照してくださ
い。
1. プローブには、適切な耐用年数のタイム・スタンプが必要です。測定器で日付と時刻を設定して
から、プローブを取り付けます。日付と時刻の変更 ページの 107 を参照してください。
2. 完全なトレーサビリティが必要な場合は、測定前にサイト ID とオペレーター ID を入力します。
オペレーター ID の使用 ページの 108 およびサイト ID の使用 ページの 108 を参照してくださ
い。
3. プローブ・コネクター・ポートのキャップを取り外し、プローブを取り付けます。プローブ接続
部については、 8 ページの 111 を参照してください。
:
プローブ・コネクター・ポートのキャップは破棄しないでください。プローブが接続されていないときは、
プローブ・コネクター・ポートのキャップを再度取り付けます。
4. サンプル・フラスコをサンプルですすぎます。
5. センサがサンプルに完全に入るように、サンプル・フラスコにサンプルを入れます。
6. プローブをサンプル・フラスコに入れ、測定モードが [Press to Read (押すと読み取り開始)]
設定されている場合は、[Read (読み取り)] を押します。詳細は、プローブのドキュメントを参照
してください。
7. 測定値がディスプレイに表示されます。
日本語
111
9 サンプル測定
キャリブレーション
化学物質による人体被害の危険。検査室の安全手順に従い、取り扱う薬品に適した個人用保護具をすべ
て装着してください。安全手順に関する現在の安全性データシート(MSDS/SDS)を参照してください。
プローブの校正
各プローブは、異なる種類の校正溶液を使用します。プローブを頻繁に校正して、最高の確度を維持
するようにしてください。測定器には、校正の状態が表示されます。校正が正しくない場合は、プロ
ーブが適切に校正されるまで、疑問符付きの校正アイコン が表示されます。校正が正しい場合は、
緑のチェックマーク付きの校正アイコンが表示されます。手順については、各プローブに付属するド
キュメントを参照してください。詳細は、メーカーの Web サイトを参照してください。
1. プローブを接続します。
2. メイン・メニュー > [Calibrate (校正)] を押して、検証を開始します。
3. 装置に複数のプローブが接続されている場合は、該当するプローブを選択します。
:
取り付けられているプローブが
1
つのみである場合、この手順は表示されません。
4. ディスプレイに表示される手順を完了して、プローブ を校正します。
5. 必要に応じて、検証を行います。プローブ検証 ページの 113 を参照してください。
特定の Chemkey パラメーターに対して測定器を校正します。
Chemkey は、異なる校正セットアップを使用します。詳細は、メーカーの Web サイトを参照し
てください。
1. 該当する Chemkey 1 回の動きでゆっくりとスロット 1 4 に押し込みます。
2. メイン・メニュー > [Calibrate (校正)] を押して、検証を開始します。
3. 該当する Chemkey を選択します。
4. 該当する標準調整値を入力します。
112
日本語
5. ディスプレイに表示される手順を完了して、Chemkey を校正します。
6. 必要に応じて、検証を行います。 Chemkey 検証 ページの 113 を参照してください。
プローブ検証
1. メイン・メニュー > [Verification (検証)] を押して、検証を開始します。
2. 該当するデバイスを選択します。
3. 必要に応じて、該当する標準調整値を入力します。
4. ディスプレイに表示される手順を完了して、検証を行います。
Chemkey 検証
Chemkey 検証を完了するには、2 つの方法があります。検証には、パラメーター固有の Chemkey
たはシステム検証 Chemkey を使用します。交換パーツとアクセサリー ページの 119 を参照してく
ださい。
パラメーター固有の Chemkey:
1. パラメーター固有の Chemkey 1 回の動きでゆっくりとスロット 1 4 に押し込みます。
2. 次に、メイン・メニュー > [Verification (検証)] を押して、検証を開始します。
3. メニューによるガイド付きのプロセスを完了します。
システム検証 Chemkey:
1. メイン・メニュー > [Verification (検証)] を押して、検証を開始します。
2. システム検証 Chemkey 1 回の動きでゆっくりと 1 番目のスロットに押し込みます。
3. メニューによるガイド付きのプロセスを完了します。
データ・ログ
データ・ログには、保存されているすべての測定値が表示されます。
1. メイン・メニュー > [Data Log (データ・ログ)] を押します。
2. オプションを選択します。
オプション 説明
All Logs by Date (全ログ -
日付別)
サンプルの測定結果を表示します。プローブ名、プローブのシリアル番号、
値、単位、温度、時刻、日付、メモ、オペレーター ID、サイト ID、校正の詳
細が表示されます。
Current Cal on Probe (プロ
ーブの現在の校正)
最新の校正について、校正の詳細が表示されます。ユーザーによってプローブ
が校正されていない場合、出荷時の校正データが表示されます。
Cal History on Probe (プロ
ーブの校正履歴)
プローブが校正された時刻が一覧表示されます。校正データの概要を表示す
るには、日時を選択します。
Delete Data Log (データロ
グの削除)
測定器のすべてのデータを一括で消去します。デバイスデータは保持されま
す。
Excel へのデータの取り込み
電気ショックの危険。外部接続された機器には、該当する国の安全標準評価が必要です。
日本語
113
測定器では、データ・ログを XML 形式で保存します。サイト ID、シーケンス、日付と時刻、パラメ
ーター、測定値、単位、オペレーター ID、スロット番号、Chemkey ロット・コードおよび測定器の
シリアル番号を Excel スプレッドシートに保存できます。
1. 測定器の電源をオンにします。
2. 測定器を USB ケーブルでコンピューターに接続します。コンピューター上に、測定器が「Hach
Portable Parallel Analysis (Hach ポータブル・パラレル分析)」ドライブとして表示されます。
3. ドライブから「DataTemplate」フォルダーを開きます。
4. LogTemplate.xltx」ファイルを開きます。
5. セル「A2」を右クリックし、[XML] > [Import (取り込み)] を選択します。
6. Hach Portable Parallel Analysis (Hach ポータブル・パラレル分析)」ドライブの「Data」フォル
ダーからすべてのログ・ファイルを選択します。
7. [Import (取り込み)] をクリックします。
データ・ログは、Excel スプレッドシートで表示されます。
8. 必要に応じて、ファイルをコンピューターまたは USB フラッシュ・ドライブに保存します。
9. コンピューターから測定器を安全に取り外します。タスク・バーで、緑の矢印付きの「ハードウ
ェアを安全に取り外してメディアを取り出す」アイコンをクリックします。
:
タスク・バーの
[
隠れているアイコンを表示します
]
にいくつかのアイコンがある場合があります。
10. 測定器から USB ケーブルを取り外します。
Web ブラウザーでデータを見る
Web ブラウザーでデータ・ログを見るには、次の手順を実行します。サイト ID、シーケンス、日付
と時刻、パラメーター、測定値、単位、オペレーター ID、スロット番号、Chemkey ロット・コード
と測定器のシリアル番号は、選択されている Web ブラウザーに表示されます。
1. 測定器の電源をオンにします。
2. 測定器を USB ケーブルでコンピューターに接続します。コンピューター上に、測定器が「Hach
Portable Parallel Analysis (Hach ポータブル・パラレル分析)」ドライブとして表示されます。
3. デバイスから「Data」フォルダーを開きます。
4. データ・ログ・ファイルを開きます。
LogNN.XML(NN = 0 9 の数字) をブラウザーで開きます。
Web ブラウザーから、[File (ファイル)] > [Open (開く)] をクリックし、Data」フォルダーを
参照します。
5. 必要に応じて、ファイルをコンピューターまたは USB フラッシュ・ドライブに保存します。
6. コンピューターから測定器を安全に取り外します。タスク・バーで、緑の矢印付きの「ハードウ
ェアを安全に取り外してメディアを取り出す」アイコンをクリックします。
:
タスク・バーの
[
隠れているアイコンを表示します
]
にいくつかのアイコンがある場合があります。
7. 測定器から USB ケーブルを取り外します。
メンテナンス
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、必ず資格のある要員が行う必要があり
ます。
114
日本語
化学物質による人体被害の危険。検査室の安全手順に従い、取り扱う薬品に適した個人用保護具をすべ
て装着してください。安全手順に関する現在の安全性データシート(MSDS/SDS)を参照してください。
化学物質による人体被害の危険。化学物質および廃液は、地域、県、または国の環境規制に従って廃棄
してください。
流出液の洗浄
化学物質による人体被害の危険。化学物質および廃液は、地域、県、または国の環境規制に従って廃棄
してください。
1. 流出液の扱いに関するすべての安全上の注意事項を遵守してください。
2. 廃棄物は該当する規定に従って廃棄します。
装置の清掃
装置の表面を湿らせた布と中性石鹸液で洗浄し、乾燥するよう拭き取ります。
バッテリーの変更または交換
バッテリー残量が少なくなったら、バッテリーを充電します。電力を保持しなくなったら、バッテリ
ーを交換します。メーカー提供の指定されているバッテリー以外は使用しないでください。電池の
取り付け ページの 103 および交換パーツとアクセサリー ページの 119 を参照してください。
出荷の準備
装置の損傷の可能性。出荷前にユニットからすべての水を排水して、凍結による損傷を防止してください。
メーカーへの出荷前に、手順についてテクニカル・サポートにお問い合わせください。
洗浄して除染してから出荷してください。
装置はバッテリーが測定器に取り付けられた状態で出荷しますが、バッテリーがコネクターに接続
されていないようにしてください。
出荷前にプローブを外し、Chemkey を取り外してください。
元の梱包で装置を出荷するか、代わりとなる安全な梱包で装置を出荷してください。
日本語
115
トラブルシューティング
エラー/警告 考えられる原因 対処方法
Barcode read error Please
reinsert Chemkey(s) (バーコ
ード読み取りエラー
Chemkey を抜き差ししま
す。)
Chemkey が正しく作動して
いない。Chemkey が正しく
取り付けられていない。
Chemkey をもう一度スロットに入れます。
新しい Chemkey を使用します。
バーコード・ウィンドウを清掃します。 12
ページの 119 を参照してください。
それでも問題が続く場合は技術サポートに連絡
してください。
Sample aspirate error. (試料
吸引エラー)Try another
Chemkey. (Chemkey を替え
てください)
Chemkey が正しく作動して
いない。Chemkey がスロッ
トに完全には押し込まれてい
ない。
新しい Chemkey を使用して、Chemkey をスロッ
トに完全に差し込むようにします。それでも問題
が続く場合は技術サポートに連絡してください。
Chemkey Leaked.
(Chemkey に漏れあり。)Try
another Chemkey.
(Chemkey を替えてくださ
)
Chemkey expired (Chemkey
の有効期限切れ)
Chemkey の時間が期限切れ
になった。
Measurement Error (1–4).
(測定エラー (1–4))Try
another Chemkey.
(Chemkey を替えてくださ
)
特定のスロットで測定エラー
が発生しました。
Used Chemkey Try another
Chemkey (使用済み
Chemkey Chemkey を替え
てください)
Chemkey が既に使用されて
いるか、スロットに水が入っ
ている。
新しい Chemkey を使用します。それでも問題が
続く場合は、スロットと装置を乾燥させ、もう一
度試してください。それでも問題が続く場合は技
術サポートに連絡してください。
Tray Leak. (トレイに漏れあ
り。)Replace tray. (トレイを
交換してください)
測定トレイで問題が発生し
た。
トレイを交換します。 10 ページの 118 を参照
してください。それでも問題が続く場合は技術サ
ポートに連絡してください。
Heater Error Replace Tray
(ヒーターエラー。トレイを
交換してください)
トレイが正しく作動していな
い。
サンプルから取り外します。 測定器が準備できる前に測定
器をサンプルに入れた。
準備ができてからサンプルに入れます。
Meter pulled from Sample
too soon. (試料から出すのが
早すぎます)Try another
Chemkey. (Chemkey を替え
てください)
別の Chemkey をスロットに入れます。準備がで
きてからサンプルに入れます。
Meter left in sample too long.
(試料中に浸しすぎまし
)Try another Chemkey.
(Chemkey を替えてくださ
)
サンプルに Chemkey を入れ
ておくのが長すぎた。測定エ
ラーが発生した。
促されたら直ちに Chemkey を取り外します。
サンプルに測定器が入ってい
ない間に警告が表示された場
合、サンプル検出器のピンの
部分が汚れている。
サンプル検出ピンの部分を洗浄します。パーツの
洗浄または交換 ページの 117 を参照してくださ
い。それでも問題が続く場合は技術サポートに連
絡してください。
Overrange <xxxx> (上限超
<xxxx>)
濃度が現在使用している方式
の上限を超えています。
試料を希釈し、もう一度測定します。
Underrange (下限未満) 濃度が現在使用している方式
の下限を下回っています。
116
日本語
エラー/警告 考えられる原因 対処方法
Tray too cold. (トレイが冷た
すぎます)
測定器の温度が低すぎてトレ
イを加熱できないか、ヒータ
ーが作動していない。
測定器を温かい場所に移動し、もう一度測定しま
す。トレイを交換します。
Tray too hot. (トレイが熱す
ぎます)
測定器の温度が高すぎて正し
い測定ができない。
測定器を冷やすようにするか、温かい環境から移
します。
Insert Chemkey in darker
environment. (暗い場所で
Chemkey を挿入してくださ
い。)Too much ambient light
(1) (周囲光が明るすぎます
(1))
周囲の光量が多すぎて、バー
コードを読み取ることができ
ない。
測定器を暗い環境に移動し、Chemkey をスロット
に再度入れます。
Insert Chemkey in darker
environment. (暗い場所で
Chemkey を挿入してくださ
い。)Too much ambient light
(2) (周囲光が明るすぎます
(2))
周囲の光量が多すぎて、有効
な測定ができない。
測定器を暗い場所に移動し、もう一度測定します。
Low Light. (低光量。)Clean
Chemkey slot. (Chemkey
ロットを洗浄してくださ
い。)
Chemkey が正しく作動して
いない。Chemkey が正しく
取り付けられていない。
Chemkey をひと押しでスロットに入れます。
新しい Chemkey を使用します。
Chemkey スロットを洗浄します。 12
ページの 119 を参照してください。
それでも問題が続く場合は技術サポートに連絡
してください。
Meter requires service. (メー
ターはサービスが必要)
モジュール障害。 正しく作動するモジュールを使用します。テクニ
カル・サポートに連絡して欠陥のあるモジュール
を交換します。
Meter does not detect
sample (試料が見つかりませ
ん。)
サンプルカップの目盛り
まで満たされていない。
サンプルの伝導率が
2 µS/cm 未満。
サンプル・カップが目盛りまで満たされている
ことを確認します。
サンプルの伝導率が 2 µS/cm 以上であること
を確認します。
サンプル検出器を洗浄します。 11
ページの 118 を参照してください。
それでも問題が続く場合は技術サポートに連絡
してください。
パーツの洗浄または交換
エラーや警告によっては、Chemkey スロット、オプティカル・ウィンドウ、バーコード・ウィンド
ウ、サンプル検出器を洗浄したり、トレイを交換したりする必要があります。パーツの洗浄には、
ソプロピルアルコールを使用します。光シールドの洗浄には、水と中性洗剤を使用します。綿棒は
1 方向へのみ動かすようにしてください。オプティカル・アクセス・カバー、光シールド、トレイを
取り外すには、 10 を参照してください。詳細な洗浄手順については、 11 12 を参照してく
ださい。
用意するもの: 綿棒、イソプロピル・アルコール、水、および中性洗剤
日本語
117
10 パーツの取り外しと再組立て
11 サンプル検出器、光シールド、アクセス・カバーの洗浄
1 サンプル検出器 3 オプティカル・アクセス・カバー
2 光シールド
118
日本語
12 トレイと Chemkey スロットの洗浄
1 トレイ 3 バーコード・ウィンドウ
2 オプティカル・ウィンドウ 4 Chemkey スロット
診断チェックを行う
診断メニューには、測定器の現在のバージョンに関する情報と、メモリ・カードをフォーマットする
オプションが表示されます。
1. メイン・メニュー > [Diagnostics (診断)] を押します。
2. オプションを選択します。
オプション 説明
Disk Space (ディスク容量) ユーザー・メモリと内部メモリのディスク・スペースを表示します。
Config Versions (設定バージ
ョン)
測定器の設定の設定バージョンを表示します。
Method Versions (メソッドバ
ージョン)
測定器のメソッド・バージョンを表示します。
Format Memory (メモリをフ
ォーマット)
すべての測定器データを消去します。
: [Format Memory (
メモリをフォーマット
)]
が完了すると、すべての測定
器データ
(
測定器の設定、サイト
ID
オペレーター
ID
ルート、メモ、テン
プレートなど
)
が失われます。
交換パーツとアクセサリー
負傷の危険。未承認の部品を使用すると、負傷、装置の破損、または装置の誤作動を招く危険性があり
ます。このセクションでの交換部品は、メーカーによって承認済みです。
:
プロダクト番号とカタログ番号は、一部の販売地域では異なる場合があります。詳細は、取り扱い販売店にお問
い合わせください。お問い合わせ先については、当社の
Web
サイトを参照してください。
詳細は、メーカーの Web サイトを参照してください。
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