Hach sensION+ MM156 DL ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
目次
仕様 93 ページ
総合情報 94 ページ
設置 95 ページ
ユーザー インターフェースとナビゲーション 96 ページ
スタートアップ 100 ページ
操作 100 ページ
データ・ロガー 103 ページ
データ転送 104 ページ
メンテナンス 105 ページ
トラブルシューティング 106 ページ
交換部品とアクセサリ 108 ページ
標準溶液 108 ページ
溶存酸素測定用の塩分濃度値 109 ページ
仕様
この仕様は予告なく変更されることがあります。
項目 仕様
寸法
18.6 x 7.3 x 3.8 cm
質量
300 g
保護構造
IP67
電源 単三アルカリ電池または充電式ニッケル水素電池 (NiMH)
3 本、電池寿命: 500 時間以上
入力コネクタ sensION+ プローブ用 MP-5 または MP-8 コネクタ
測定器の保護クラス
Class III
保管温度 -15 +65
動作周囲温度 0 50
項目 仕様
動作周囲湿度 80 % (結露なきこと)
データログ 最大 500 データポイント、自動または手動保存
無線データ転送 USB-RF デバイス、最大動作距離 10 m
RF 出力 RF ドングル: -16.01 dBm (許容差 -4 +2 dBm)
装置: -4.01 dBm (許容差 -4 +2 dBm)
動作温度範囲 pH: –2.00 19.99ORP: ±1999 mV
導電率: 0.01 500 mS/cmTDS: 0 500 g/L
塩分濃度: 0.0 1999 mg/L2.0 50.0 g/L
DO: 0.00 19.99 mg/L および 20.0 22.0 mg/L (25 )
0.0 199.9 % および 200 250 % (25 )
分解能 pH: 0.01 pHORP: 1 mV (–199.9 199.9 mV 0.1 mV)
DO: 0.1% (≥ 200% のとき 1%)0.01 mg/L (≥ 20 mg/L のと
0.1 mg/L)
導電率: 範囲により異なる (自動範囲設定)
温度: 0.1
測定誤差 (± 1 ) pH: ≤ 0.01 pHORP: ≤ 1 mV
DO: 測定値の ≤ 0.5 %
導電率: ≤ 0.5% (0.01 µS/cm 19.99 mS/cm)≤ 1% (≥
20.0 mS)塩分濃度/TDS: ≤ 0.5 %
温度: ≤ 0.2
再現性 (± 1 ) pH: ± 0.01 pHORP ± 1 mV
DO: ≤ 測定値の 0.2 %
導電率/塩分濃度/TDS: ± 0.1 %
温度 ± 0.1
基準温度 (RT) 導電率: 20 または 25 (出荷時設定: 25 )
日本語
93
項目 仕様
温度係数 (TC) 導電率: 0.00 5.00%/ (出荷時設定: 2 %/)
TDS 換算係数 導電率: 0.00 4.44 (出荷時設定: 0.64)
電源管理 5 分間操作がないと自動的に電源オフ
取得認証 EU: CE および NB (無線) および FCC/IC (無線)
総合情報
改訂版は、製造元のウェブサイト上にあります。
安全情報
メーカーは、本製品の目的外使用または誤用に起因する直接損害、偶発的損害、
結果的損害を含むあらゆる損害に対して、適用法で認められている範囲で一切責
任を負わないものとします。ユーザーは、適用に伴う危険性を特定したり、装置
が誤作動した場合にプロセスを保護するための適切な機構を設けることに関し
て、全責任を負うものとします。
この機器の開梱、設定または操作を行う前に、このマニュアルをすべて
よく読んでください。危険および注意の注意事項に注意を払ってくださ
い。これを怠ると、オペレータが重傷を負う可能性、あるいは機器が損
傷を受ける可能性があります。
本装置に備わっている保護機能が故障していないことを確認します。本
マニュアルで指定されている以外の方法で本装置を使用または設置しな
いでください。
危険情報の使用
回避しなければ死亡または重傷につながる、潜在的または切迫した危険な状況を
示します。
避けない場合、死亡事故や負傷が起こるかも知れない危険な状況を示します。
軽傷または中傷事故の原因となる可能性のある危険な状況を示しています。
回避しなければ、装置の損傷を引き起こす可能性のある状況を示します。 特に注
意を要する情報。
使用上の注意ラベル
測定器上に貼付されたラベルやプレートを全てお読みください。これを
怠ると、人身傷害や装置の損傷につながるおそれがあります。測定器に
記載されたシンボルについては、使用上の注意のあるマニュアルを参照
してください。
このシンボルが測定器に記載されている場合、操作上の指示マニュア
ル、または安全情報を参照してください。
このシンボルが表示された電気機器は、欧州廃棄システムにより
2005 8 12 日以降の廃棄処分が禁じられています。欧州地域規
制および国内規制 (EU 指令 2002/96/EC) に従い、欧州の電気機器ユ
ーザーは古くなったまたは使い切った機器をメーカーに無償返却す
る必要があります。
:
リサイクル用にご返却になる場合には、機器メーカーまたは供給者にご連絡
の上、使い切った機器、メーカー供給による電気アクセサリーおよび予備品を適
切に処分するための返却方法をご確認ください。
装置の認証規格
sensION
+ 測定器
FCC ID: VIC-C0553 を含む
IC ID: 6149A-C0553 を含む
portCom DL USB-RF デバイス
FCC ID: VIC-C0554
IC ID: 6149A-C0554
94
日本語
この機器は FCC 規則のパート 15、およびカナダ産業省が免許不要の無
線機器について定めた RSS 規格に準拠します。作動に際しては以下の
条件を前提としています:
(1) この装置が干渉を引き起こさないこと。
(2) この装置が望ましくない作動の原因となる可能性のあるいかなる干
渉も受容すること。
警告 - この無線通信機器への不正な改造または変更を行うと、装置を使
用する権限が無効になる場合があります。コンプライアンスの責任を負
う当事者によって明示的に承認されていない変更や改造をこのユニット
に対して行うと、装置を操作するユーザーの権限が無効になる場合があ
ります。機器に変更を加えると、カナダ産業省および FCC の認証が無効
になります。
製品概要
sensION
+ シリーズ測定器は、sensION+ プローブとともに、水のさま
ざまなパラメーターを測定するのに使用します。フィールド使用を主と
したこの携帯型測定器は、単三電池 3 個で動作します。
sensION
+ シリーズ測定器には、次の 5 つのモデルがあります。
sensION
+ EC5 DL - 導電率、TDS、塩分濃度および温度測定器
sensION
+ MM150 DL - pHORP (Redox)、導電率、TDS および温
度測定器
sensION
+ MM110 DL - pHORP (Redox) および温度測定器
sensION
+ MM156 DL - pH、導電率、塩分濃度、溶存酸素および温
度測定器
sensION
+ pH1 DL - pH 測定器
sensION
+ DO6 DL - 溶存酸素 (濃度と飽和度 %) および温度測定器
設置
バッテリーの取り付け
爆発の危険。バッテリーを正しく入れないと、爆発性ガスが発生する可能性があ
ります。バッテリーが指定の化学型であり 3 本とも同じ型であることと、正しい
方向に入れられていることを確認してください。新しいバッテリーと古いバッテ
リーを混ぜて使用しないでください。
バッテリー収納部は防水ではありません。バッテリー収納部が濡れた場合、バッ
テリーを取り外して乾かし、収納部内部を完全に乾燥させてください。バッテリ
ーの接触に腐食がないかチェックし、必要に応じて洗浄してください。
ニッケル水素(NiMH)バッテリーを使用する場合、フル充電されたバッテリーが挿
入された場合であっても、バッテリーのアイコンはフル充電を示しません(NiMH
1.2V でアルカリ・バッテリーは 1.5V)。アイコンは完全充電を示しませんが、
2300mAH NiMH バッテリーは再充電が必要になるまで、新しいアルカリ・バ
ッテリーに対して 90%程度の使用可能時間があります。
バッテリーのリークから測定器の損傷が起こることを避けるために、長期に渡っ
て使用を停止する場合はバッテリーを外してください。
測定器は AA アルカリまたは充電可能 NiMH バッテリーから給電するこ
とができます。バッテリーの消耗を抑えることができるように、5 分間
操作を行わないと、測定器の電源が自動的にオフになります。この時間
[Display Options] メニューで変更できます。
日本語
95
バッテリーの取り付けは 1 を参照してください。
:
カバーを初めて取り外す際には、マイナスドライバーなどの道具が必要になる
ことがあります。
保護等級 IP67 を維持するために、カバーがしっかりと閉じられているこ
とを確認してください。
1 バッテリーの取り付け
プローブの接続
1. プローブを測定器に差し込みます ( 2)
2. 位置決めピンがメスコメクタの溝にはまるように、コネクタを押し
込みます。
:
コネクタを回転させないでください。
2 プローブの接続
ユーザー インターフェースとナビゲーション
ユーザー・インターフェース
3 キーパッドの説明
1 バックライトキー 5 下矢印キー
2 データログキー 6 オン/オフ
3 上矢印キー 7 校正キー
4 測定キー
96
日本語
ディスプレイの説明
ディスプレイには 3 種類の画面が表示されます。
測定 - 直近のパラメーター測定が温度と安定時間とともに表示されま
す。
校正 - 校正中は校正標準値と温度が表示されます。
スタンバイ - 一番下の測定時間以外は何も表示されません。
4 PH1 DL 画面表示
1 データ転送アイコン 4 測定時間 (hh:mm:ss)
2 測定単位 5 温度
3 バッテリー・インジケーター 6 測定値 (pH または ORP)
5 DO6 DL 画面表示
1 データ転送アイコン 4 測定時間 (hh:mm:ss)
2 測定単位 5 温度
3 バッテリー・インジケーター 6 測定値 (DO)
日本語
97
6 MM110 DL 画面表示
1 データ転送アイコン 5 温度
2 測定単位 6 測定値 (ORP)
3 バッテリー・インジケーター 7 測定値 (pH)
4 測定時間 (hh:mm:ss)
7 MM150 DL 画面表示
1 データ転送アイコン 6 温度
2 測定値 (pH) 7 測定値 (TDSORP)
3 測定単位 8 基準温度
4 バッテリー・インジケーター 9 測定値 (導電率)
5 測定時間 (hh:mm:ss)
98
日本語
8 MM156 DL 画面表示
1 データ転送アイコン 6 温度
2 測定値 (pH) 7 測定値 (DO、塩分濃度)
3 測定単位 8 基準温度
4 バッテリー・インジケーター 9 測定値 (導電率)
5 測定時間 (hh:mm:ss)
9 EC5 DL 画面表示
1 データ転送アイコン 5 測定時間 (hh:mm:ss)
2 測定単位 6 測定値 (導電率、塩分濃度、TDS)
3 温度 7 基準温度
4 バッテリー・インジケーター
ナビゲーション
校正キー で、プローブの校正を行います。測定キー で、試料測定を
行います。矢印キー
で、別のオプションへのスクロールまたは値の
変更を行います。データログキー で、データを保存または表示する
か、データをコンピューターに送信します。
一部のオプションでは、1 つのキーを一定時間押し続けたり、複数のキ
ーを同時に押したりする必要があります。画面表示は次々と変化するの
で、作業中はディスプレイから目を離さないでください。詳細な説明に
ついては、各作業の項目を参照してください。
日本語
99
スタートアップ
測定器のオンとオフ
測定器の電源をオンにする前に、プローブが測定器に接続されていることを確認
してください。
を押し続けて、測定器をオンまたはオフにしてください。測定器がオ
ンにならない場合は、バッテリーが正しく入れられていることを確認し
てください。
:
電池の消耗を抑えるため、
5
分間操作がないと自動的に測定器の電源がオフに
なります。
操作
化学物質による人体被害の危険。検査室の安全手順に従い、取り扱う
薬品に適した個人用保護具をすべて装着してください。安全手順に関
する現在の安全性データシート(MSDS/SDS)を参照してください。
ペースメーカーに関する注意。電磁干渉 (EMI) が発生した場合、以下
の問題を発生させる可能性があります。
心臓の律動を制御するペースメーカーからの刺激用パルスを停止さ
せます。
ペースメーカーが不規則にパルスを供給する原因となります。
ペースメーカーが心臓の律動を無視し、設定された間隔でパルスを
供給する原因となります。
現在の調査によれば、セルラーデバイスは、ほとんどのペースメーカ
ー着用者に対して著しい健康問題にならないことが示されています。
ただし、ペースメーカーをお持ちの方は、ご自身のデバイスが問題の
原因とならないように注意する必要があります。本装置はユーザーか
20 cm 以上の距離を保持してください。
電磁放射の危険。通常の使用で、アンテナがあらゆる人から少なくとも
20 cm 離れていることを確認してください。アンテナを、他のアンテナ
またはトランスミッターと一緒に配置または操作することはできませ
ん。
pH の設定
pH 校正または ORP 校正は追加の設定なしで行うことができます。
溶存酸素の設定
溶存酸素の校正または測定を行う前に、プローブを分極し、気圧と塩分
濃度の設定を入力する必要があります。
電極の分極
取り外したプローブまたは電池を再び取り付けるときは、取り付けてか
ら分極が終了するまでしばらく時間を置いてください。
取り外していた時間 分極時間
< 5 10
5 15 45
> 15 6 時間
100
日本語
設定の変更
溶存酸素プローブを使用する場合、溶存酸素測定の設定を変更できます。
現在の設定を表示するには、 を押します。
1. を押します。最初の設定項目が表示されます。
2. 矢印キーを使用して速やかに値を変更します。一定時間後に次の設
定項目が表示されるので、その他の値を変更します。
オプション 説明
気圧、ミリバール単位 (初期値: 1013 ミリバール)
SAL 塩分濃度、g/L NaCl 単位 (初期値: 0 g/L)
Aut: 自動 (MM156 モデルのみ)
:
塩分濃度値は導電率測定で割り出せます。
3 109
ページ
を参照してく
ださい。
導電率の設定
導電率プローブを使用する場合、導電率測定の設定を変更できます。現
在の設定を表示するには、 を押します。
1. を押します。最初の設定項目が表示されます。
2. 矢印キーを使用して速やかに値を変更します。一定時間後に次の設
定項目が表示されるので、その他の値を変更します。
オプショ
説明
CEL 電極タイプ: プラチナ (初期値) またはチタン。
:
このオプションは一部の測定器では利用できません。
CAL 導電率校正用の標準の数。1 つの標準を選択します (デフォル
)。つ予想される測定範囲に最も近い標準を選択します。
tC 温度補償: 0 9.99 %/ (初期値: 2 %/)
tr 基準温度: 20 または 25 (初期値: 25 )
F TDS 係数: 0.01 4.44 (初期値: 0.64)
新しい設定は自動的に測定器に保存されます。
校正
化学物質による人体被害の危険。検査室の安全手順に従い、取り扱う薬品に適し
た個人用保護具をすべて装着してください。安全規約については、最新の化学物
質安全性データシート (MSDS) を参照してください。
校正手順
液状の校正液を使用した一般的な校正の手順です。詳細については、各
プローブに付属の取扱説明書を参照してください。
1. 緩衝液または校正液をラベルの付いた校正チューブに注ぎます。
2. プローブを純水で洗浄し、該当する校正チューブに入れます。プロー
ブ先端の下に気泡がないことを確認してください。
3.
を押します。パラメーターが点滅します。
4. パラメーターを変更する場合は、矢印キーを使用して変更します。
5. を押してパラメーターを選択します。
6. 必要に応じて、矢印キーを押して該当する標準溶液を選択します。
pH の場合、緩衝液は自動的に認識されます。
7. を押して校正液を測定します。
: pH
の場合、次の校正液が表示されます。導電率の場合、
1
つの校正点を使
用します。予想される測定範囲に最も近い標準を選択します。
8. 必要に応じて、プローブを純水で洗浄し、2 つ目の校正チューブに入
れます。プローブ先端の下に気泡がないことを確認してください。
9. 必要に応じて、 を押して 2 つ目の校正液を測定します。
次の校正液が表示されます。
10. プローブを純水で洗浄し、3 つ目の校正チューブに入れます。プロー
ブ先端の下に気泡がないことを確認してください。
11. 必要に応じて、 を押して 3 つ目の校正液を測定します。
校正結果が良好の場合、ディスプレイに「OK」と表示され、装置は
スタンバイ・モードに入ります。
:
追加の標準溶液がある場合に
1
つまたは
2
つの標準溶液のみで校正を
行うには、
1
つ目または
2
つ目の標準溶液の測定後に
を押します。
日本語
101
校正データの表示
直近の校正の pHORP および導電率のデータを表示できます。
1. を押します。
2. パラメーターを変更する場合は、矢印キーを使用して変更し、 を押
します。
3. を同時に押します。校正データが表示されます。
pH - スロープ値およびオフセット値と、偏差値 (% 単位) および校
正温度が、交互に表示されます。
ORP - 測定された mV 値と校正温度が表示されます。
導電率 - 各標準溶液のセル定数および校正温度が表示されます。
出荷時校正の復元
pHORP および導電率のユーザー校正を消去して、出荷時校正を復元す
ることができます。
1. を押します。パラメーターが点滅します。
2. パラメーターを変更する場合は、矢印キーを使用して変更します。
3. OFF (オフ)と表示されるまで を押し続けます。
選択したパラメーターの出荷時校正が復元されます。
校正の調整
装置は pHORP および導電率について特定の溶液値を測定するよう調
整できます。
1. プローブを洗浄します。プローブを溶液の中に入れます。
2. を押して、溶液の値を測定します。
3. を押します。パラメーターが点滅します。
4. 必要に応じて、矢印キーを使用してパラメーターを選択します。
5. を押したままにして、 を押します。
測定値が点滅します。
6. 矢印キーを使用して値を変更します。
7. を押します。ディスプレイに「OK」と表示されます。
温度の調整
温度測定は、25°C および/または 85°C で調整できます。調整を行うと、
pHORP および導電率の測定精度が高まります。
:
ご使用のプローブの使用可能温度については、プローブの説明書を参照してく
ださい。
1. プローブと基準温度計を約 25°C の水が入った容器に入れ、温度が安
定するのを待ちます。
2. 測定器の測定温度と基準温度計の測定温度を比較します。この値の
差が測定器の調整値です。
: 基準温度計: 24.5 ℃、測定器: 24.3 ℃の場合、調整値: 0.2 ℃。
3. 25 ℃測定の調整値を入力します。
a. を押します。パラメーターが点滅します。
b. 矢印キーを使用して [tEn] を選択します。
c. を押します。25 ℃と表示されます。
d. を押し、矢印キーを使用して 25 ℃の調整値を入力します。
を押します。85 ℃と表示されます。
4. プローブと基準温度計を約 85 ℃の水が入った容器に入れ、温度が安
定するまで待ちます。
5. 測定器の測定温度と基準温度計の測定温度を比較します。この値の
差が測定器の調整値です。
6. を押し、矢印キーを使用して 85 ℃測定の調整値を入力します。
を押します。
サンプル測定について
各プローブでは、サンプル測定を行う際の特定の準備手順が定められて
います。詳細な手順については、プローブに付属の取扱説明書を参照し
てください。
サンプル測定を行うには、 を押します。測定中はパラメーターが点滅
し、タイマーに安定時間が表示されます。測定パラメーターを変更する
には (必要な場合)
を押し続けます。
サンプルを連続して測定するには、 2 回押します。パラメーターが
点滅し、連続測定モードであることを示します。
102
日本語
温度単位の変更
温度単位は、測定画面の表示中に変更できます。
1. 安定した測定値が表示されていることを確認します。
2. を同時に押します。温度単位が℃または°F に変更されます。
自動電源オフ・オプションを無効にする
電池の消耗を抑えるため、5 分間操作がないと自動的に測定器の電源が
オフになります。このオプションは一時的に無効にすることができま
す。
1. 測定器の電源がオフになっていることを確認します。
2. ディスプレイにOFF (オフ)およびno (無効)と表示されるま
で、 を押し続けます。電源がオンのままになります。
3. 電源をオフにするには、ディスプレイにOFF (オフ)と表示される
まで を押し続けます。
:
通常の方法で測定器の電源をオンにすると、自動電源オフ・オプションが
再び有効になります。
バックライト点灯時間の設定
を押すと、ディスプレイのバックライトが点灯します。バックライト
を点灯させておく時間を設定できます。
:
点灯時間が長いほど、電池寿命が短くなります。
1. 装置の電源がオンになっていることを確認します。
2. を押し、すぐに 2 回押します。バックライト点灯時間が点滅
します。
3. または を押してバックライト点灯時間を変更します (範囲: 3
2 )
データ・ロガー
日付と時間の設定
各データポイントは、測定の時刻と日付とともに保存されます。
1. スタンバイ画面で を押します。
2. ディスプレイにrtと表示されたら、 を押します。ディスプレイ
に「dAt」と日付 (DD-MM-YY 形式) が表示されます。
3. 値が点滅している状態で、矢印キーを使用して現在の年、月、日を設
定します。日付の設定後、ディスプレイに「tinと時刻 (HH:MM:SS
形式) が表示されます。
4. 値が点滅している状態で、矢印キーを使用して現在の時、分、秒を設
定します。
データの手動保存
測定終了時または連続測定の途中でデータを手動で保存するには、
押します。データポイントが保存されるごとに、ディスプレイに「DL
と「OK」が表示されます。
データの自動保存
測定器が連続測定用に設定されている場合、データは一定間隔で保存さ
れます。
1. スタンバイ画面で を押します。
2. ディスプレイに「Fr」と表示されたら、 を押します。ディスプレ
イに「Fr」と「OFF」が表示されます。
3. を押します。間隔が HH:MM:SS 形式で表示されます。
4. 矢印キーを使用してデータが自動的に保存される時間間隔を設定し
ます (5 秒~ 1 30 )
5. 連続測定を開始します。データが指定された間隔で保存されます。
データポイントが保存されるごとに、ディスプレイにDLOK
が表示されます。
データの表示
データポイントには、測定値と、測定の日時が含まれます。データポイ
ントが保存される際に、関連する番号が付けられます。最新のデータポ
イントには最も大きい番号が付けられます。
:
校正データについては、
校正データの表示 102
ページを参照してください。
日本語
103
1. スタンバイ画面で を押します。ディスプレイに「DL」と直近の
データポイントの番号が表示されます。続いて、データの数値と、
連する日時が表示されます。
2. 他のデータポイントを見るには、矢印キーを使用します。
3. データログを終了するには、 を押します。
データの消去
データは完全に消去されます。測定器内のデータを消去する前に、コンピュータ
ーにデータが保存されていることを確認してください。
測定器のデータログに保存されているデータは、すべて消去されます。
個々のデータポイントは消去されません。
1. スタンバイ画面で
を押します。
2. ディスプレイに「CLr dL」と表示されたら、 を押します。CLr
が点滅します。
3. を押して、測定器のデータログに保存されているすべてのデータ
を消去します。
データ転送
データ転送の設定
無線通信を使用して測定器からコンピューターにデータを送信できま
す。コンピューターには portCom アプリケーションをインストールし、
USB-RF デバイスを取り付ける必要があります。
1. portCom USB-RF デバイスドライバーをコンピューターにインス
トールします。 10 を参照してください。ドライバーのインストー
ル中に、指定の場所 (C:\Program Files\portCom) 以外のインストール
場所を選択できます。
2. portCom を起動します。[Setup (設定)] メニューでオプションの設定
を変更します。
オプション 説明
小数点 小数点の種類 (. ,) を変更します。
言語 ユーザーインターフェースの言語を変更します。
10 portCom USB-RF ドライバーのインストール
コンピューターへのデータの送信
データログに保存されたデータをコンピューターに送信し、ユーザーが
指定した場所に保存することができます。データの表示にはスプレッド
シートアプリケーションを使用できます。
1. USB ポートに USB-RF デバイスを取り付けます。
:
コンピューターに無線機能がある場合でも、
USB-RF
デバイスを使用する
必要があります。
2. portCom を起動します。
104
日本語
3. 2 回押します。ディスプレイに「Snd」と表示されます。
portCom ウィンドウの一番上の行に最新のデータが表示されます。
11 を参照してください。
:
測定器のデータログ内のすべてのデータがコンピューターに送信されま
す。
4. [Save (保存)] をクリックします。
5. フォルダの場所を選択し、データセットにファイル名を指定します。
6. ファイル形式 (.txt または .csv) を選択して、[Save (保存)] をクリック
します。
11 コンピューターへのデータの送信
メンテナンス
装置の清掃
装置 (ディスプレイや付属品を含む) の洗浄に、テレビン油、アセトンまたは類似
の製品等の洗浄剤を使用しないでください。
測定器のすべてのコネクタが乾いていることを確認してください。乾いた布でコ
ネクタを拭いて、付着している水分を取り除いてください。
装置の外部を湿った布と中性洗剤で清掃してください。
測定器の保管
爆発の危険。期限切れのバッテリー取り付けたままにしておくと、装
置内部に水素ガスが蓄積する場合があります。バッテリーは有効期限
が切れる前に交換してください。また、装置にバッテリーを取り付け
たまま長期間保管しないでください。
バッテリーのリークから測定器の損傷が起こることを避けるために、長期に渡っ
て使用を停止する場合はバッテリーを外してください。
バッテリーの交換
爆発の危険。バッテリーを正しく入れないと、爆発性ガスが発生する可能性があ
ります。バッテリーが指定の化学型であり 3 本とも同じ型であることと、正しい
方向に入れられていることを確認してください。新しいバッテリーと古いバッテ
リーを混ぜて使用しないでください。
日本語
105
バッテリーの交換は 12 を参照してください。保護等級 IP67 を維持
するために、カバーがしっかりと閉じられていることを確認してくださ
い。
12 バッテリーの交換
トラブルシューティング
一般的な問題のメッセージまたは現象、起こり得る原因および修復アク
ションは次の表を参照してください。
エラー/警告 説明 対処方法
測定範囲外です。
プローブを適切な標準溶液に入れ、再度測
定します。
プローブと隔膜を洗浄します。
隔膜/感応部/電極に気泡が含まれていない
ことを確認してください。
プローブを取り外してから、再度差し込ん
でください。
別のプローブを接続して、プローブまたは
測定器のどちらに問題があるか確認してく
ださい。
バッテリーが低下
しています。
新しいバッテリーを入れてください。.
E1
安定性測定中また
は校正中の測定値
が安定しません。
プローブが適切に試料に浸されていることを
確認してください。
E2
プローブ電流:
定中に上限 (≥
250 nA) を超えま
した。
プローブと隔膜を洗浄します。
隔膜に気泡が含まれていないことを確認し
てください。
プローブを取り外してから、再度差し込ん
でください。
別のプローブを接続して、プローブまたは
測定器のどちらに問題があるか確認してく
ださい。
E2
pH プローブの感
度が範囲外です
(許容範囲 70
105 %)
正しいプローブが測定器に接続されている
ことを確認してください。
新しいプローブを接続します。
106
日本語
エラー/警告 説明 対処方法
E2
校正中に、定数間
の差が 30 % を超
過します。
プローブを適切な標準溶液に入れ、再度測
定します。
プローブと隔膜/感応部/電極を洗浄します。
隔膜/感応部/電極に気泡が含まれていない
ことを確認してください。
プローブを取り外してから、再度差し込ん
でください。
別のプローブを接続して、プローブまたは
測定器のどちらに問題があるか確認してく
ださい。
新しいプローブを接続します。
E3
校正中に、セル定
数が 0.05 cm
-1
下回りました。
プローブを適切な標準溶液に入れ、再度測
定します。
プローブと電極を洗浄します。
電極に気泡が含まれていないことを確認し
てください。
プローブを取り外してから、再度差し込ん
でください。
別のプローブを接続して、プローブまたは
測定器のどちらに問題があるか確認してく
ださい。
E3
スロープが範囲外
です (許容範囲 ±
58 mV)
新しいプローブを接続します。
エラー/警告 説明 対処方法
E4
緩衝液を認識でき
ません。
プローブと感応膜を洗浄します。
感応膜に気泡が含まれていないことを確認
してください。
プローブを取り外してから、再度差し込ん
でください。
別のプローブを接続して、プローブまたは
測定器のどちらに問題があるか確認してく
ださい。
使用している緩衝液が設定で指定されてい
るものと一致していることを確認してくだ
さい。
緩衝液を取り替えます。
設定内の温度指定を確認してください。
E4
塩分濃度を算出で
きません。TC=0
TC を修正します。
E5
同じ緩衝液です。
プローブと隔膜を洗浄します。
感応膜に気泡が含まれていないことを確認
してください。
プローブを取り外してから、再度差し込ん
でください。
別のプローブを接続して、プローブまたは
測定器のどちらに問題があるか確認してく
ださい。
使用している緩衝液が設定で指定されてい
るものと一致していることを確認してくだ
さい。
緩衝液を取り替えます。
設定内の温度指定を確認してください。
E6
校正液の温度が異
なっています。
校正液が同じ温度であることを確認してくだ
さい。
ErA
(MM156
)
塩分濃度は自動お
よび測定値 >
50 g/L に設定さ
れています。
TC を修正
日本語
107
エラー/警告 説明 対処方法
E7
データログが空で
す。
データをデータログに保存します。
E8
データログがいっ
ぱいです。
データをデータログから消去します。
E9
データ転送が失敗
しました。
USB-RF デバイスが取り付けられていて、
portCom が開いていることを確認してくださ
い。
交換部品とアクセサリ
:
プロダクト番号とカタログ番号は、一部の販売地域では異なる場合があります。
詳細は、取り扱い販売店にお問い合わせください。お問い合わせ先については、
社の
Web
サイトを参照してください。
交換パーツ
説明 アイテム番号
電池、アルカリ単三
1938004
キャリング・ケース
LZW9990.99
オプション
説明 アイテム番号
無線データ転送キット (portCom ソフトウェア、USB-RF
デバイス付き)
LZW2598.99.0002
DO プローブ 51 20 用電解液、25 mL
LZW9811.99
DO プローブ 51 30 用電解液、50 mL
2759126
DO プローブ校正用チューブ
LZW5123.99
51 30 DO プローブ用サービス・キット (隔膜モジュール x
2 および充填溶液を含む)
5196800
DO プローブ 51 20 用交換 DO 隔膜
LZW5125.99
オプション (続き)
説明 アイテム番号
147 μS/cm 標準溶液 (25 )125 mL ボトル
LZW9701.99
1413 μS/cm 標準溶液 (25 )125 mL ボトル
LZW9711.99
12.88 mS/cm 標準溶液 (25 )125 mL ボトル
LZW9721.99
校正チューブ・セット、147 μS/cm1413 μS/cm および
12.88 mS/cm
LZW9138.99
220 mV 標準溶液、125 mL
LZW9402.99
緩衝液 pH 4.01125 mL
LZW9460.99
緩衝液 pH 7.00125 mL
LZW9461.97
緩衝液 pH 10.01125 mL
LZW9470.99
電解液、KCI 3M50 mL
LZW9509.99
校正チューブ pH 4.01pH 7.00 および pH 10.01
LZW9137.97
ORP 標準校正用チューブ 220 mV
LZW9136.99
電極 50 51 T および 50 52 T 用保護具
LZW9162.99
標準溶液
技術緩衝液 (DIN 19267)
温度ごとの規定緩衝液セットの pH 値および ORP (mV) 値については、
1 を参照してください。
1 pH 値、ORP (mV) 値、および温度
温度
pH mV
°F
0 32 2.01 4.01 7.12 9.52 10.30
10 50 2.01 4.00 7.06 9.38 10.17 245
20 68 2.00 4.00 7.02 9.26 10.06 228
108
日本語
1 pH 値、ORP (mV) 値、および温度 (続き)
温度
pH mV
°F
25 77 2.00 4.01 7.00 9.21 10.01 220
30 86 2.00 4.01 6.99 9.16 9.96 212
40 104 2.00 4.03 6.97 9.06 9.88 195
50 122 2.00 4.06 6.97 8.99 9.82 178
60 140 2.00 4.10 6.98 8.93 9.76 160
70 158 2.01 4.16 7.00 8.88
80 176 2.01 4.22 7.04 8.83
90 194 2.01 4.30 7.09 8.79
導電率標準溶液
温度ごとの標準溶液の導電率値については、 2 を参照してください。
2 導電率と温度
温度 導電率 (EC)
°F µS/cm µS/cm mS/cm mS/cm
15.0 59 119 1147 10.48 92.5
16.0 60.8 122 1173 10.72 94.4
17.0 62.6 125 1199 10.95 96.3
18.0 64.4 127 1225 11.19 98.2
19.0 66.2 130 1251 11.43 100.1
20.0 68 133 1278 11.67 102.1
21.0 69.8 136 1305 11.91 104.0
22.0 71.6 139 1332 12.15 105.4
23.0 73.4 142 1359 12.39 107.9
24.0 75.2 145 1386 12.64 109.8
2 導電率と温度 (続き)
温度 導電率 (EC)
°F µS/cm µS/cm mS/cm mS/cm
25.0 77 147 1413 12.88 111.8
26.0 78.8 150 1440 13.13 113.8
27.0 80.6 153 1467 13.37 115.7
28.0 82.4 156 1494 13.62
29.0 84.2 159 1522 13.87
30.0 86 162 1549 14.12
31.0 87.8 165 1581 14.37
32.0 89.6 168 1609 14.62
33.0 91.4 171 1638 14.88
34.0 93.2 174 1667 15.13
35.0 95 177 1696 15.39
溶存酸素測定用の塩分濃度値
電気伝導率値を溶存酸素測定用の塩分濃度値に換算するには、 3 を参
照してください。
3 電気伝導率から塩分濃度への換算
電気伝導率 (mS/cm) 塩分濃度 (g/L NaCl)
1.9 1.0
3.7 2.0
7.3 4.0
10.9 6.0
17.8 10.1
25.8 15.1
33.6 20.2
日本語
109
3 電気伝導率から塩分濃度への換算 (続き)
電気伝導率 (mS/cm) 塩分濃度 (g/L NaCl)
41.2 25.4
48.9 30.6
56.3 35.8
62.2 40.0
69.4 45.3
75.7 50.0
110
日本語
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Hach sensION+ MM156 DL ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル