d) 電池を加熱したり、 火気にさらさないでくださ
い。 電池が破裂するか、 あるいは有毒物質を発
生する恐れがあります。
e) 電池を充電しないでください。
f) 電池を本体にはんだ付けしないでください。
g) 電池の接点をショートさせないでください。 過
熱して液もれを起こすことがあります。
h) 電池を分解したり、 過度に機械的な力を加えたりし
ないでください。
4.6 搬送
搬送時は必ず電池を抜き取ってください。
5 システム説明
5.1 機能原理 3
本体は、 センサー領域内の構造物を測定方向 A に向か
い表示される測定深度まで点検します。 センサーの下
に埋設物が存在すると、 その埋設物がセンサー領域に表
示されます。 測定が可能なのは、 本体を移動方向 B
(最低移動距離 10 cm(3.9 インチ)) へと動かしてい
る間だけです。 検査している構造物と異なる材質の埋
設物が検知されます。 表示ディスプレイに、 埋設物
の位置、 およその深さおよび可能であれば埋設物クラ
スが表示されます。 作動原理の観点から確実に発見で
きるのは、 本体の移動方向を横切るようにして存在し
ている埋設物の上端です。 そのため本体の移動方向に
沿って存在する埋設物の位置を特定するには、 常に最
初の移動方向を横切るようにして 2 回目のスキャンを行
う必要があります。
本体には、 位置特定、 深度測定あるいは母材分類のた
めのセンサーが装備されています。
構造物内に複数の埋設物が上下に重なって存在する場合
は、 表面に最も近い埋設物が表示ディスプレイに表示さ
れます。 表示ディスプレイ内の発見された埋設物の特
性に関する表示は、 実際の特性とは異なる場合もあり
ます。 特に極めて薄い埋設物は、 表示ディスプレイで
は実際よりも厚く表示されます。 大きな円筒形の埋設
物 (プラスチックパイプあるいは水道管など) は、 表
示ディスプレイでは実際よりも細く表示されることがあ
ります。
発見された埋設物の大きさと深さにより、 埋設物クラス
の検知が可能です。
5.2 スキャンモード
本体には以下のスキャンモードがあります :
ユニバーサル
コンクリート
湿ったコンクリート
床暖房
間仕切り
金属探査
信号表示
スキャンモードの選択により、 本体を様々な構造物に適
合させることができます。
注意事項
測定能力は、 正しいスキャンモードの選択に大きく依
存します。 測定結果はスキャンモードにより異なる可
能性があるので、 構造物材質に対して正しい/最適なス
キャンモードを選択するように注意してください。
5.2.1 ユニバーサル
中実な壁あるいはコンクリートでの用途では、 たいてい
の場合 「ユニバーサル」 が適当なスキャンモードにな
ります。 金属製の埋設物およびプラスチック製の埋設
物が表示されます。 石材の空隙部あるいは直径が 2 cm
(0.8 インチ) 未満の空のプラスチックパイプは、 場
合によっては表示されないことがあります。 最大測定
深度は 8 cm(3.2 インチ) です。
5.2.2 コンクリート
スキャンモード 「コンクリート」 は、 乾いた鉄筋コン
クリートでの使用に適しています。 鉄筋、 プラスチッ
クパイプおよび金属パイプならびに電線が表示されま
す。 最大測定深度は 15 cm(6 インチ) です。
薄いコンクリート壁で測定を行う場合は、 不正確な測定
を避けるために 「ユニバーサル」 モードを使用してく
ださい。
5.2.3 湿ったコンクリート
スキャンモード 「湿ったコンクリート」 は、 まだ乾い
ていないコンクリートでの使用に適しています。 鉄
筋、 プラスチックパイプおよび金属パイプならびに電
線が表示されます。 通電ラインと通電のないラインと
の識別はできません。 最大測定深度は 6 cm(2.3 イン
チ) です。
注意事項
コンクリートは、 完全に乾くまでには数箇月が必要で
す。
5.2.4 床暖房
スキャンモード 「床暖房」 は、 屋根裏に敷設された金
属製パイプ、 金属混成パイプ、 水の満たされたプラス
チックパイプおよび電線の検知に特に適しています。
最大測定深度は 8 cm(3.2 インチ) です。
注意事項
空洞のプラスチックパイプは表示されません。
注意事項
暖房ホースの湾曲部分では、 本体の向きに注意してくだ
さい。 複数の位置において両方向に測定を行う必要が
あります。
ja
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Printed: 21.10.2015 | Doc-Nr: PUB / 5151212 / 000 / 02