Hilti ED 3500-A 取扱説明書

カテゴリー
パワーツール
タイプ
取扱説明書
オリジナル取扱説明書
ED 3500‑A ディスペンサー
ご使用前にこの取扱説明書を必ずお
読みください。
この取扱説明書は必ず本体と一緒に保
管してください。
他の人が使用する場合には、本体と取
扱説明書を一緒にお渡しください。
目次
1. 一般的な注意 251
2. 製品の説明 252
3. アクセサリー 253
4. 製品仕様 253
5. 安全上の注意 254
6. ご使用前に 257
7. ご使用方法 257
8. 手入れと保守 259
9. 故障かな? と思った時 260
10. 廃棄 261
11. 本体に関するメーカー保証 262
12. EU 規格の準拠証明 262
1 この数字は該当図を示しています。図は二
つ折りの表紙の中にあります。取扱説明書を
お読みの際は、これらのページを開いてくだ
さい。
この取扱説明書で「本体」と呼ばれる工具は、
常に ED 3500-A 充電式ディスペンサーを指し
ています。
各部名称、操作部/表示部名称 1
@
ヒルティフォイルパック用ミキシングノ
(該当する取扱説明書を参照)
;
ヒルティフォイルパック
=
一体型ピストン付きホルダー
%
フォイルパックホルダー用の耐衝撃性お
び金属強化型プラスチックトレイ
&
切替スイッチ(オフ位置、連続吐出、1
吐出)
(
2 連フィードロッド(ロッドを引き戻すた
めのプラスチックグリップ付き)
)
リリースボタン
+
ホルダー取り出し用開口部
§
樹脂の吐出と配分用スイッチ
/
Li‑Ion バッテリーパック
:
追加機能(充電状態インジケーター作動)
付きバッテリーパックリリースボタン
1. 一般的な注意
1.1 安全に関する表示とその意味
危険
この表記は、重傷あるいは死亡事故につなが
る危険性がある場合に注意を促すために使わ
れます。
警告事項
この表記は、重傷あるいは死亡事故につなが
る可能性がある場合に注意を促すために使わ
れます。
注意
この表記は、軽傷あるいは所持物の損傷が発
生する可能性がある場合に使われます。
注意事項
この表記は、本製品を効率良く取り扱うため
の注意事項や役に立つ情報を示す場合に使わ
れます。
1.2 記号の説明と注意事項
警告表示
一般警告
事項
電気に関す
る警告事項
腐食に関す
る警告事項
ja
251
Printed: 07.07.2013 | Doc-Nr: PUB / 5102891 / 000 / 00
義務表示
保護メガネ
を着用して
ください
保護手袋
を着用して
ください
保護服を着
用してくだ
さい
略号
ご使用前に
取扱説明書
をお読みく
ださい
リサイクル
規制部品
です
オフ位置
連続吐出 1 回吐出
機種名・製造番号の表示箇所
機種名および製造番号は本体の銘板に表示さ
れています。当データを御自身の取扱説明
書にメモ書きしておき、お問い合わせなど
の必要な場合に引用してください。
機種名
製品世代01
製造番号
2. 製品の説明
2.1 正しい使
充電式ディスペンサー ED 3500‑A はヒルティフォイルパック(内容量 330 ml または 500 ml)
用としてのみ使用できます。本体はヒルティフォイルパックから樹脂を吐出する目的に使用しま
す。本体にはヒルティフォイルパックを取り付けるためのホルダーが付属しています。他社製
フォイルパックを本体に取り付けることは許可されません。
本体はプロ仕様で製作されており、本体の使用、保守、修理を行うのは、認定、訓練された人の
みに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。
本体および付属品の、使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外使用は危険です。
本体の先端部を、決して自分や周囲の人に向けないでください。
本バッテリーパックを他の電気器具の電源用に使用しないでください。
本体の加工や改造は許されません。
けがの可能性を防ぐため、必ずヒルティ純正の、アクセサリーや先端工具のみを使用してくださ
い。
取扱説明書に記述されている使用、手入れ、保守に関する事項に留意してご使用ください。
作業区域としては、建設現場、工場での改修改築新築工事などが考えられます。
各国の労働安全衛生法に従ってください。
2.2 本体の作動に必要な追加品目
バッテリーパック B 144/2.6 Li‑Ion(充電器 C 4/36 または C 4/36‑ACS 付き)1
2.3 バッテリーパックの充電状態および過熱インジケーター
LED 点灯 LED 点滅
充電状態 C
LED 1、2、3、4
-
C≧75%
LED 1、2、3
-
50 % C < 75 %
ja
252
Printed: 07.07.2013 | Doc-Nr: PUB / 5102891 / 000 / 00
LED 点灯 LED 点滅
充電状態 C
LED 1、2
-
25 % C < 50 %
LED 1
-
10 % C < 25 %
-
LED 1
C<10%
-
LED 1
バッテリーパックの過熱
2.4 本体標準セット構成品
1本
1 ブラシ
1 保護メガネ
1 本体ケースまたはカートン梱包
1-2 フォイルパック用カセット
1 取扱説明書
3. アクセサリー
名称
バッテリーパック
B 144/2.6 Li‑Ion
充電器
C4/36はC4/36ACS
4. 製品仕様
技術データは予告なく変更されることがあります。
本体
重量(バッテリーパックを含む)
2.55 kg
切替スイッチ
オフ位置、連続吐出、1 回吐出の切替
モーター停止
電気過負荷保護機構による
騒音について(EN 60745 に準拠)
サウンドパワーレベル
74 dB (A)
サウンドプレッシャーレベル
63 dB (A)
定格騒音レベルに対する不確実性
3dB(A)
注意事項
本説明書に記載されている振動レベルは、EN 60745 に準拠した測定方法に基づいて測定したも
のです。電動工具を比較するのにご使用いただけます。振動負荷の暫定的な予測にも適してい
ます。記載されている振動レベルは、電動工具の主要な使用方法に対する値です。電動工具を
他の用途で使用したり、異なる先端工具を取り付けて使用したり、手入れや保守が十分でないま
ま使用した場合には、振動レベルが異なることがあります。このような相違により、作業時間全
体で振動負荷が著しく高くなる可能性があります。振動負荷を正確に予測するためには、本体の
スイッチをオフにしている時間や、本体が作動していても実際には使用していない時間も考慮し
なければなりません。このような相違により、作業時間全体で振動負荷が著しく低くなる可能
性があります。作業者を振動による作用から保護するために、他にも安全対策を立ててください
ja
253
Printed: 07.07.2013 | Doc-Nr: PUB / 5102891 / 000 / 00
(例:電動工具や先端工具の手入れや保守を行う、手を冷やさないようにする、作業手順の計画
を立てるなど)
3 軸の振動値(振動ベクトル合計)
<2.5m/s²
不確実性(K)
1.5 m/s²
バッテリーパック
B 144/2.6 Li‑Ion
電圧
14.4 V
容量
2.6 Ah
バッテリー容量
37.44 Wh
重量
0.55 kg
温度モニター
付き
過放電保護
付き
セルの種類
リチウムイオン
セルブロック数
4個
5. 安全上の注意
5.1 に記載された安全上の注意事項は、電動工
具に関する全ての基本的な安全情報を含んで
おり、準拠する規格に応じた注意事項がこの取
扱説明書に記載されています。したがって
この取扱説明書で説明する機器には関係のな
い注意事項が含まれていることもあります。
5.1 電動工具の一般安全注意事項
a) 警告事項! 安全上の注意および指示事
項をすべてお読みください。安全上の注
意および指示事項に従わない場合、感電、
火災、重度のけがをまねく恐れがありま
す。安全上の注意および指示事項が書か
れた説明書はすべて大切に保管してくだ
さい。安全上の注意で使用する用語「電動
工具」とは、お手持ちの電動ツール(電
源コード使用)およびバッテリーツール
(コードレス)を指します。
5.1.1 作業環境に関する安全
a) 作業場はきれいに保ち、十分に明るくし
てください。ちらかった暗い場所での作業
は事故を起こす恐れがあります。
b) 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、
ガスおよび粉じんのある場所)では電
動工具を使用しないでください。電動工
具から火花が飛散し、粉じんや揮発性ガス
に引火する恐れがあります。
c) 電動工具の使用中、子供や無関係者を作
業場へ近づけないでください。作業中に
気がそらされると、本体のコントロールを
失ってしまう恐れがあります。
5.1.2 電気に関する安全注意事項
a) 電動工具の接続プラグは電源コンセント
にきちんと適合しなければなりません。
プラグは絶対に変更しないでください。
アースした電動工具と一緒にアダプター
プラグを使用しないでください。オリジ
ナルのプラグと適切なコンセントを使用す
ることにより、感電の危険を小さくするこ
とができます。
b) パイプ、ラジエーター、電子レンジ、冷蔵
庫などのアースされた面に体の一部が
触れないようにしてください。体が触れ
ると感電の危険が大きくなります。
c) 電動工具を雨や湿気から保護してくださ
い。電動工具に水が浸入すると、感電の危
険が大きくなります。
d) 電動工具を持ち運んだり、吊り下げたり、
コンセントからプラグを抜いたりすると
きは、必ず本体を持ち、電源コードを持っ
たり引っ張ったりしないでください。
源コードを火気、オイル、鋭利な刃物、
本体の可動部等に触れる場所に置かない
でください。コードが損傷したり絡まった
りしていると、感電の危険が大きくなりま
す。
e) 屋外工事の場合には、屋外専用の延長
コードのみを使用してください。屋外専
ja
254
Printed: 07.07.2013 | Doc-Nr: PUB / 5102891 / 000 / 00
用の延長コードを使用すると、感電の危険
が小さくなります。
f) 湿った場所で電動工具を作動させる必
要がある場合は、漏電遮断機を使用して
ください。漏電遮断機を使用すると、感電
の危険が小さくなります。
5.1.3 作業者に関する安全
a) 電動工具を使用の際には、油断せずに十
分注意し、常識をもった作業をおこなっ
てください。疲れている場合、薬物、医薬
品服用およびアルコール飲用による影響
下にある場合には電動工具を使用しない
でください。電動工具使用中の一瞬の不注
意が重傷の原因となることがあります。
b) 作業保護具および保護メガネを常に着
用してください。けがに備え、電動工具使
用状況に応じた粉じんマスク、耐滑性の安
全靴、ヘルメット、耳栓などの作業保護具
を使用してください。
c) 電動工具の不意な始動は避けてください。
電動工具を電源および/またはバッテ
リーに接続する前や本体を持ち上げたり
運んだりする前に、本体がオフになって
いることを必ず確認してください。オン
/オフスイッチが入っている状態で電動工
具のスイッチに指を掛けたまま運んだり、
電源に接続したりすると、事故の原因とな
る恐れがあります。
d) 電動工具のスイッチを入れる前に、必
ず調節キーやレンチを取り外してくださ
い。調節キーやレンチが本体の回転部に
着されたままでは、けがの原因となる恐れ
があります。
e) 作業中は不安定な姿勢をとらないでくだ
さい。足元を安定させ、常にバランスを
保つようにしてくださいこれにより、
万一電動工具が異常状況に陥った場合に
も、適切な対応が可能となります。
f) 作業に適した作業着を着用してください。
だぶだぶの衣服や装身具を着用しないで
ください。髪、衣服、手袋を本体の可動部
に近づけないでください。だぶだぶの衣
服、装身具、長い髪が可動部に巻き込まれ
る恐れがあります。
g) 吸じんシステムの接続が可能な場合に
は、これらのシステムが適切に接続、使
用されていることを確認してください。
吸じんシステムを利用することにより、
粉じん公害を防げます。
5.1.4 電動工具の使用および取扱い
a) 無理のある使用を避けてください。作業
用途に適した電動工具を使用してくださ
い。適切な電動工具の使用により、率よ
く、スムーズかつ安全な作業が行えます。
b) スイッチに支障がある場合には、電動
工具を使用しないでください。スイッチ
で始動および停止操作のできない電動工具
は危険ですので、修理が必要です。
c) 本体の設定やアクセサリーの交換を行う
前や本体を保管する前には電源プラグを
コンセントから抜くか、バッテリーを取
り外してください。この安全処置により、
電動工具の不意の始動を防止することがで
きます。
d) 電動工具をご使用にならない場合には、
子供の手の届かない場所に保管してくだ
さい。電動工具に関する知識のない方、
本説明書をお読みでない方による本体の
ご使用はお避けください。未経験者によ
る電動工具の使用は危険です。
e) 電動工具は慎重に手入れしてください。
可動部分が引っ掛かりなく正常に作動し
ているか、電動工具の運転に影響を及ぼ
す各部分が破損・損傷していないかを確
認してください。電動工具を再度ご使
用になる前に、損傷部分の修理を依頼し
てください。 発生事故の多くは保守管理
の不十分な電動工具の使用が原因となって
います。
f) 先端工具をきれいに保ってください。
お手入れのゆきとどいた先端工具を使用す
ると、作業が簡単かつ、スムーズになり
す。
g)
電動工具、アクセサリー、先端工具など
は本説明書内の指示に従って使用してく
ださい。この際、作業環境および用途に
関してもよくご注意ください。指定され
た用途以外に電動工具を使用すると危険
な状況をまねく恐れがあります。
5.1.5 バッテリーの使用および取扱い
a) バッテリーを充電する場合は、必ずメー
カー推奨の充電器を使用してください。
特定タイプのバッテリー専用の充電器を
他のバッテリーに使用すると、火災の恐れ
があります。
b) 指定されたバッテリーのみを電動工具
に使用してください。指定以外のバッテ
ja
255
Printed: 07.07.2013 | Doc-Nr: PUB / 5102891 / 000 / 00
リーを使用すると、負傷や火災の恐れがあ
ります。
c) 使用しないバッテリーの近くに、事務
用クリップ、硬貨、キー、釘、ネジ、その
他の小さな金属片を置かないでください。
電気接点の短絡が起こることがあります。
バッテリーの電気接点間が短絡すると、
傷や火災が発生する危険があります。
d) バッテリーが正常でないと、液漏れが発
生することがあります。その場合、漏れ
た液には触れないでください。もしも
触れてしまった場合は、水で洗い流して
ください。液体が眼に入った場合は、水
で洗い流してから医師の診察を受けてく
ださい。流出したバッテリー液により、
膚が刺激を受けたり火傷を負う恐れがあり
ます。
5.1.6 サービ
a) 電動工具の修理は必ず認定サービスセ
ンターにお申し付けください。また、必
ず純正部品を使用してください。 これに
より電動工具の安全性が確実に維持されま
す。
5.2 その他の安全上の注意
5.2.1 バッテリーの慎重な取扱いおよび使用
a) バッテリーを装着する前に、本体のス
イッチがオフになっていることを確認し
てください。スイッチがオンになってい
る電動工具にバッテリーを装着すると、
故が発生する恐れがあります。
b) バッテリーパックは高温と火気を避け
て保管してください。 爆発の恐れがあり
ます。
c) バッテリーパックを分解したり、挟んだ
り、80 °C 以上に加熱したり、燃やしたり
しないでください。 これを守らないと、
火災、爆発、腐食の危険があります。
d) 湿気が入らないようにしてください。
が浸入すると、短絡を引き起こしたり、
傷や火災が発生する可能性があります。
e) 必ず本体用に許可されたバッテリーパッ
クを使用してください。 その他のバッテ
リーパックを使用したり、他の目的でバッ
テリーパックを使用すると、火災や爆発
の危険があります。
f) Li‑Ion バッテリーパックの搬送、保管、
動には特別規定を守ってください。
g) バッテリーパックの短絡は避けてくださ
い。バッテリーパックを装着する前に、
バッテリーの電気接点と本体内部に異物が
入っていないか確認してください。バッテ
リーパックの電気接点が短絡すると、火災
や爆発、腐食の恐れがあります。
h) 損傷したバッテリーパック(例えば亀
裂や破損箇所があったり、電気接点が曲
がっていたり、押し戻されていたり、引
き抜かれているバッテリーパック)の充
電や使用はしないでください
i) 埋設された電線または電源コードが先端
工具で損傷する恐れがある場合は、本体
の絶縁されたグリップを保持して作業し
てください。電流の流れている電線に触れ
ると、本体の絶縁されていない金属部分
が通電され、作業者が感電する危険があり
ます。
5.2.2 作業場の安全確保
a) 作業場の換気に十分配慮してください。
b) 本体で遊んではいけないことを子供に
伝えてください。
c) 本体は、身体、知覚、精神的な障害のあ
る方(子供を含む)あるいは本体に関す
る経験や知識のない方がお使いになるに
は適しません。ただし、安全面を管理す
る監督者が立ち会う場合、あるいはそ
の監督者より本体の使用について説明が
なされた場合を除きます。
5.2.3 個人保護用具
本体使用中、作業者および現場で直近に居
合わせる人々は保護服保護メガネ、保護手
袋を着用しなければなりません。
ja
256
Printed: 07.07.2013 | Doc-Nr: PUB / 5102891 / 000 / 00
6. ご使用前に
6.1 バッテリーパックの慎重な取扱い
注意事項
満充電されているバッテリーパックでのみ作
業してください。そうすれば、バッテリー
パックの容量を最大限利用できます。予備の
バッテリーと交換してください。効率が落ち
たバッテリーパックは、交換後速やかに充
電してください。
低温ではバッテリーパックの力が低下します。
最適な作業成果を得るには、常に室温から作
業を開始することを推奨します。外気温度が
低い場合は、バッテリーパックを常に作動温
度に保ってください。
6.2 バッテリーパックの充電
危険
必ず指定されたヒルティバッテリーパック
と、「アクセサリー」の項に記載のヒルティ充
電器を使用してください。
6.2.1 バッテリーパックの初充
はじめてお使いになる前にはバッテリーパッ
クをフル充電してください。
6.2.2 使用されたバッテリーパックの充電
バッテリーパックを充電器にセットする前
に、バッテリーパックの表面の汚れを落とし、
乾かしてください。
充電方法については、充電器の取扱説明書
を参照してください。
Li‑Ion バッテリーパックは、部分的にしか充
電されていない状態であっても常に挿入する
ことができます。充電の進行状況は LED で表
示されます(充電器の取扱説明書を参照)
6.3 バッテリーパックの装着 2
注意
バッテリーパックを装着する前に、切替ス
イッチがオフ位置になっていることを確認し
てください。必ず本体用に許可されたヒル
ティバッテリーパックを使用してください。
注意
バッテリーパックを装着する前に、バッテ
リーパックの電気接点と本体内部に異物が
入っていないか確認してください。
1. バッテリーパックを本体の下部にあてが
いながら、カチッと音がするまで挿入し
す。
2. 注意バッテリーパックが落下して怪我を
する恐れがあります。
バッテリーパックが本体にしっかりと固
定されていることを確認してください。
6.4 バッテリーパックの取り外し 3
1. 両側のリリースボタンを押します。
2. バッテリーパックを本体から下方へ引き
抜きます。
7. ご使用方法
7.1 手入れに関する注意事項
危険
各フォイルパックの取扱説明書に記載され
た注意事項と化成品の安全データシートの規
定を守ってください。
操作スイッチが押されて切替スイッチが 1
吐出または連発吐出の位置にあると、本体は作
動状態となります。搬送や保管の際にはバッ
テリーパックの放電や樹脂の流出を防止する
ため、操作スイッチを押した状態にしないで
ください。また切替スイッチをオフ位置にし
てください。
ja
257
Printed: 07.07.2013 | Doc-Nr: PUB / 5102891 / 000 / 00
ヒルティ純正品を使用することで、最大限の安
全が保証されます。本体、ホルダー、フォイ
ルパックは互いに適合化されています。
高い吐出能力や充分なバッテリー容量を維
持し本体の寿命を長く保つには、装置の慎重
な取扱いと正しい手入れや保守が不可欠です。
重要! 負荷がかかりすぎるとモーターがオ
フになります。リリースボタンを押して本体
の負荷を軽減します。5 秒後に本体は使用可
能状態になります。
7.2 フォイルパックの準備 45
注意
フォイルパックのジョイント部に記されてい
る使用期限を点検してください。期限切れ
の製品は使用しないでください。
注意
ホルダーに損傷や汚れがないか点検してくだ
さい。2 本のピストンは、ホルダー内で円滑
に動き、前後いっぱいまで移動できなければ
なりません。損傷したホルダーや汚れの激し
いホルダーは交換する必要があります。
危険
フォイルパックに損傷がないか点検してくだ
さい。損傷したフォイルパックは決して使
用しないでください。
注意
フォイルパックを使用するときの温度は
品の各取扱説明書に記載された最低温度を下
回ってはなりません。
1. フォイルパックを手前からホルダーに一
杯まで押し込みます。
2. ミキシングノズルをフォイルパックに完
全にねじ込みます。
7.3 フォイルパックを装着したホルダーの取
り付け 6
注意事項
ホルダーはアクセサリーとして提供されてい
ます。
1. リリースボタンを押しながら、フィード
ロッドを完全に引き戻します。
2. ホルダーの小さい方の円筒をつかんで、
ホルダーを上から本体に挿入し、横に回
転させて装着します。
3. 重要 ホルダーは完全に挿入してくださ
い。取り付けが正しいことを確認するた
めに、ホルダーを軽く下に押してくださ
い。
7.4 吐出 78
危険
本体の先端部を、決して自分や周囲の人に
向けないでください。
注意
最初にミキシングノズルから吐出される樹
脂はファスニングには適しませんので捨てて
ください。捨てる量は製品仕様により異な
り、それぞれの取扱説明書に記載されていま
す。同様にミキシングノズルを交換した際に
も、最初に吐出される樹脂は使わないでくだ
さい。
注意事項
最初に吐出される樹脂(ミキシングノズルか
ら出てくる量)は捨てる必要があるため、
体は 1 回吐出にセットしてください。
注意! 1 回吐出モードの場合は、本体がオフ
になるまでスイッチを押した状態に保ちます。
これで 1 回分の吐出が完全に行われます。
1. 続けて吐出を行うには、スイッチを 1
吐出または連続吐出にセットします。
2. 樹脂の吐出と配分用スイッチを押します。
ジョイント部に内蔵された開封システムに
よりフォイルパックが自動的に開封され
ます。ミキシングノズル部分で 2 液が混
合されるのが確認できます。
3. 吐出を中止する場合は、リリースボタンを
押してください。
フォイルパックにかかる圧力が解除され、
ミキシングノズルから樹脂が吐出されな
くなります。
未使用の期間が長いと、ミキシングノズル
内の樹脂は硬化します。
4. フォイルパックを再使用するには、ミキシ
ングノズルを交換する必要があります。
5. 使用に関する詳しい作業手順は、フォイル
パックの取扱説明書をご覧ください。
ja
258
Printed: 07.07.2013 | Doc-Nr: PUB / 5102891 / 000 / 00
7.5 フォイルパックの取り外し 9
注意事項
使用済みのフォイルパックは、ホルダーにミ
キシングノズルをねじ込んだ状態で保管して
ください。使用済みのフォイルパックは限ら
れた期間内でのみ保管可能です。フォイル
パックの取扱説明書を参照してください。
注意事項
ホルダーはアクセサリーとして提供されてい
ます。
1. リリースボタンを押しながら、フィード
ロッドを完全に引き戻します。
2. まず小さい方の円筒をグリップ開口部か
ら上に押し出し、続けてホルダー全体を取
り出します。
7.6 フォイルパックの廃棄
注意
空になったフォイルパックは、所定の法規に
従って廃棄してください。
ホルダーは再使用できます。内蔵の圧力ピス
トンは、新しいフォイルパックを挿入すると
スタート位置に戻ります。
7.7 Li‑Ion バッテリーパックの充電状態表示
の読み取り 
注意事項
作業中は充電状態の読み取りは行えません
LED 1 の点滅によってのみ、バッテリーパッ
クが完全に放電しているか、あるいは高温に
なりすぎているか(> 80 °C)が示されます。
この場合は、バッテリーパックを充電器に
セットしてください。
Li‑Ion バッテリーパックは充電状態表示を行う
ことができます。充電中は、バッテリーパッ
クのインジケーターで充電状態が示されます
(充電器の取扱説明書を参照)停止状態の
ときにバッテリーパックのロックボタンを押
す、あるいはバッテリーパックを本体にセッ
トすると、充電状態が 4 個の LED 3
示されます。
7.8 搬送および保管 
1. 本体の搬送と保管の際には切替スイッチ
をオフ位置にします。
2. 本体を搬送または保管する際にはバッテ
リーパックを取り外します。
8. 手入れと保守
注意
本体が不意に始動することがないよう清掃
作業を始める前にバッテリーパックを取り
外してください。
8.1 本体の手入れ
注意
本体、特にグリップ表面を乾燥させ、清潔に
保ち、オイルやグリスが付着していないよう
にしてください。洗剤、磨き粉等のシリコン
を含んだ清掃用具は使用しないでください。
本体の外側ボディは、耐衝撃性プラスチック
で作られています。
本体内部に異物が入らないようにしてくだ
さい。定期的に、少し湿した布で本体表面を
拭いてください。スプレーやスチームあるい
は流水などによる清掃は避けてください。
電気上の安全面に悪影響が出る可能性があり
ます。
フィードロッドには定期的にオイルを塗って
ください。本体およびホルダーに付着した樹
脂は、硬化する前にできるだけ早くウエスで
取り除いてください。硬化した樹脂は機械
を使用してのみ取り除くことができます。
の際は、損傷しないように注意してください。
ホルダーのピストンは円滑に動く状態に保っ
てください。
8.2 Li‑Ion バッテリーパックの手入れ
湿気が入らないようにしてください。
はじめてお使いになる前にはバッテリーパッ
クをフル充電してください。
ja
259
Printed: 07.07.2013 | Doc-Nr: PUB / 5102891 / 000 / 00
バッテリーパックを最大寿命で使用できるよ
うに、本体のパワーが著しく低下したら直ち
に使用または放電を中止してください。
注意事項
本体をさらに使用し続けると、セルの損傷に
至る前に放電が自動的に止まり、バッテリー
パックの LED 1 が点滅します。
バッテリーパックは Li‑Ion バッテリーパック
用に許可されたヒルティ充電器で充電してく
ださい。
注意事項
- NiCd NiMH 場合バッ
リーパックのコンディショニングは必要あり
ません。
- 充電を中断しても、バッテリーパックの寿命
に影響はありません。
- バッテリーの充電は、充電状態に関係なく、
また寿命を考慮することなく、いつでも開始す
るこができまNiCd たは NiMH の場
合のようなメモリー効果はありません。
- バッテリーパックはフル充電した状態でで
きるだけ涼しくて乾燥した場所に保管するの
が最適です。囲温度が高い場所(窓際)
バッテリーパックを保管すると、バッテリー
パックの寿命に影響が出て、セルの自己放電
率が上昇します。
- バッテリーパックが完全に充電できなくなっ
た場合は、劣化や過負荷で容量が低下してい
ます。このバッテリーパックで作業を続ける
ことはまだ可能ですが、適当な時期にバッテ
リーパックを新品と交換してください。
8.3 保守
警告事項
本体の電気系統部分の修理は訓練された修
理スペシャリストのみができます。
本体の全ての表面パーツに損傷がないか、
た全ての装置が支障なく作動するか確認して
ください。パーツが損傷していたり、装置が
正しく作動しない場合は、本体を使用しない
でください。修理が必要な際は、弊社営業担
当またはヒルティ代理店・販売店にご連絡く
ださい。
8.4 手入れと保守を行った後の点検
手入れや保守を行った後は、本体の可動部分
が引っ掛かりなく正常に作動しているか、
品に破損や損傷がないか、本体が正常に作
動するかを確認してください。
9. 故障かな? と思った時
症状
考えられる原因
処置
本体が作動しない。
バッテリーパックが正しくロ
クされていないか、あるいは
バッテリーパックの放電。
バッテリーパックをカチッと
ロック音がするまで挿入する
か、あるいはバッテリーパック
を充電する。
電気的故障。
本体からバッテリーパックを
り外し、ヒルティサービスセン
ターに連絡する。
本体が作動せず、LED
4 つすべて点滅する。
本体に短期的に過負荷がかか
ている。
スイッチを放して、押し直す。
過熱保護が作動した。 本体を冷やす。
本体が作動せず、LED 1
が点滅する。
バッテリーパックの放電。 テリーパックを交換し、
空のバッテリーパックを充電す
る。
バッテリーパックの温度が高
ぎる、または低すぎる。
バッテリーパックを室温まで
冷やす/暖める。
バッテリーパックの消耗
が通常よりも早い。
バッテリーパックの状態が好
しくない。
ヒルティで診断するか、または
バッテリーパックを交換する。
ja
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Printed: 07.07.2013 | Doc-Nr: PUB / 5102891 / 000 / 00
症状 考えられる原因
処置
バッテリーパックが
チッ」と音がするまでロッ
クされない。
バッテリーパックのロックノ
チが汚れている。
ロックノッチを清掃して、バッ
テリーパックをロックする。
題が再発する場合は、ヒルティ
サービスセンターに連絡する。
本体あるいはバッテリー
パックが熱くなる。
電気的故障。
本体の電源を直ぐに切ってバッ
テリーパックを取り外し、ヒル
ティサービスセンターに連絡す
る。
本体に負荷がかかり過ぎてい
(適用基準を超えている)
用途に合った工具を選択する。
1 回吐出が作動しない。 フォイルパックがセットされて
いない。
フォイルパックをセットする。
フォイルパックが正しくセッ
されていない。
フォイルパックを正しくセット
する。
以下の章を参照してくださ
い:7.2 フォイルパックの準備
45
以下の章を参照してください
7.3 フォイルパックを装着した
ホルダーの取り付け 6
本体が自動的にオフにな
る。
過負荷保護機構(スピードレ
ギュレーター)が作動してい
る。
5 秒間待ってから、もう一度オ
ンにする。
ミキシングノズルで樹脂が硬
化していないか点検し、必要に
応じて交換する。
問題が再発する場合は、ヒル
ティサービスセンターに連絡す
る。
10.
注意
装備を誤った方法で廃棄すると、次のような危険があります:プラスチック部分の燃焼時には人
体に有害な有毒ガスが発生します。電池は損傷したりあるいは激しく加熱されると爆発し、
害、火傷、腐食または環境汚染の危険があります。廃棄について十分な注意を払わないと、
限のない者が装備を誤った方法で使用する可能性があります。このような場合、ご自身または第
三者が重傷を負ったり環境を汚染する危険があります。
注意
故障したバッテリーパックはただちに廃棄してください。バッテリーパックは子供の手の届かな
い所に置いてください。バッテリーパックを分解したり、燃やしたりしないでください。
注意
バッテリーは、各国の規制に従って廃棄してください。
ja
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本体の大部分の部品はリサイクル可能です。リサイクル前にそれぞれの部品は分別して回収され
なければなりません。多くの国でヒルティは、本体や古い電動工具をリサイクルのために回収し
ています。詳細については弊社営業担当またはヒルティ代理店販売店にお尋ねください。
EU 諸国のみ
電動工具を一般ゴミとして廃棄してはなりません。
古い電気および電子工具の廃棄に関するヨーロッパ基準 2002/96/EG および
2006/66/EG と各国の法律に基づき、使用済みの電気工具およびバッテリーパック
は一般ゴミとは別にして、環境保護のためリサイクル規制部品として廃棄してくださ
い。
11. 本体に関するメーカー保証
ヒルティは提供した本体に材質的または、製造
上欠陥がないことを保証します。この保証は
ヒルティ取扱説明書に従って本体の操作、取り
扱いおよび清掃、保守が正しく行われている
こと、ならびに技術系統が維持されているこ
とを条件とします。このことは、ヒルティ純
正の、消耗品、付属品、修理部品のみを本体
に使用することができることを意味します。
この保証で提供されるのは、本体のライフ
タイム期間内における欠陥部品の無償の修理
サービスまたは部品交換に限られます。通常
の摩耗の結果として必要となる修理、部品交
換はこの保証の対象となりません。
上記以外の請求は、拘束力のある国内規則が
かかる請求の排除を禁じている場合を除き一
切排除されます。とりわけ、ヒルティは、
体の使用目的の如何に関わらず、使用した
若しくは使用できなかったことに関して、
またはそのことを理由として生じた直接的
間接的、付随的、結果的な損害、損失また
は費用について責任を負いません。市場適合
性および目的への適合性についての保証は明
確に排除されます。
修理または交換の際は、欠陥が判明した本体
たは関連部品を直ちに弊社営業担当またはヒ
ルティ代理店販売店宛てにお送りください。
以上が、保証に関するヒルティの全責任であ
り、保証に関するその他の説明、または口
頭若しくは文書による取り決めは何ら効力を
有しません。
12. EU 規格の準拠証明
名称
ディスペンサー
機種名
ED 3500‑A
設計年
2008
この製品は以下の基準と標準規格に適合し
ていることを保証します:2004/108/EG、
2006/66/EGEN 60745‑1EN 61000‑6‑3、
EN 55014‑1EN 55014‑22009 12
28 まで 98/37/EG、2009 12 29 日以
2006/42/EG.
Hilti Corporation
Rainer Hüttenberger Dr. Michael Leitner
Senior Vice President Head of Development Anchor
Business Unit Anchor Business Unit Anchor
10 2008 10 2008
ja
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