Electro-Voice ZLX 取扱説明書

  • Electro-Voice ZLXシリーズのパワードラウドスピーカーの設置マニュアルについて説明します。このマニュアルでは、Bluetoothストリーミング、DSPコントロール、設置方法、トラブルシューティングなど、製品の機能と使用方法について詳しく解説しています。ご不明な点がございましたら、お気軽にご質問ください。
  • Bluetooth接続をどのように行いますか?
    スピーカーをスタンドに取り付ける方法は?
    システム保護リミッタとは何ですか?
    フロアモニターとして使用する際の最適な角度は?
ZLX Powered Loudspeaker Series
ZLX‑12BT‑US, ZLX‑15BT‑US, ZLX‑12BT‑EU, ZLX‑15BT‑EU
ja
Installation manual
ZLX Powered Loudspeaker Series 目次 | ja 3
Electro-Voice Installation manual 2018.04 | 01 |
目次
1
安全性 4
1.1 安全に関する重要事項 4
1.2 吊り下げ 5
1.3 FCC に関する情報 5
1.4 ご注意 6
1.5 認定規格 6
1.6 注意事項 6
2
製品説明 8
2.1 システムの特徴 8
2.2 クイックセットアップ 8
2.3 クイックセットアップ – ワイヤレスストリーミング 9
3
三脚、ポールマウント、およびフロアモニターでの操作 11
3.1 スタンドまたはポールマウントへの設置 11
3.2 フロア・モニター 12
4
アンプ DSP 14
4.1 アンプ DSP コントロール 14
4.2 システムの状態 15
4.3 DSP コントロール 17
4.3.1 DSP コントロールメニュー 17
5
推奨構成 23
5.1 デイジーチェーンフルレンジシステム 23
5.2 MP3 プレーヤの MONO 構成 24
5.3 モニターとしてのフルレンジシステムの使用 25
5.4 サブウーハーとのフルレンジシステムのスタック 26
5.5 ワイヤレス音声の STEREO 構成 27
6
トラブルシューティング 28
7
テクニカル データ 30
7.1 寸法 31
7.2 周波数特性 32
4
ja | 安全性 ZLX Powered Loudspeaker Series
2018.04 | 01 | Installation manual Electro-Voice
1 安全性
1.1 安全に関する重要事項
警告
:火災や感電の危険性を避けるため、
本機器を雨や水蒸気に長期間さらすことの
ないようにしてください。
AVIS:
RISQUE DE CHOC ELECTRIQUE, NE PAS
OUVRIR.
警告
:電源プラグまたは AC コンセントが
遮断装置として使用されます。遮断装置は
すぐに操作可能な状態を保ちます。
警告
:保護アースが接続された電源ソケッ
トにのみ接続してください。
警告
:感電の危険性を避けるため、カバー
(および背面) は外さないでください。内部
にユーザーが修理可能な部品はありませ
ん。修理については、弊社販売代理店に確
認してください。
正三角形に電光と矢印がある記号は、製品
のケース内に絶縁されていない「危険電
圧」が存在し、感電の危険があることを警
告するものです。
!
正三角形に感嘆符のある記号は、本装置の
取扱説明書に記載されている操作と保守
(整備)の重要な指示への注意を喚起する
ものです。
正三角形にアスタリスクのある記号は、本
スピーカー・システムに関連する装置とハ
ードウェアの必要な設置と取外しの指示を
知らせるものです。
1. 次の重要事項を確認してください。
2. 次の重要事項を遵守してください。
3. すべての警告に留意してください。
4. すべての重要事項を遵守してください。
5. 本装置は水の近くで使用しないでください。
6. 本装置は乾いた布以外で清掃しないでください。
7. 通気口をふさがないでください。メーカーの説明書に従って設置してください。
8. ラジエータ、暖気吹き出し口、ストーブ、その他の熱発生源(アンプを含む)の近くに本装置を
設置しないでください。
9. 安全を目的として採用されている極性プラグやアース付きプラグを正しく使用してください。有
極プラグには幅の違う2枚のブレードがあります。アース・プラグには2枚のブレードと1つの
アース棒端子があります。広いブレードまたは3本目の棒端子は安全のためのものです。付属ケ
ーブルのプラグがコンセントに合わない場合は、電気工事店に依頼し古いコンセントを新しいも
のと交換してください。
10. 電源コードを踏んだり、プラグ、コンセント、装置から出た部分がはさまれたりしないように保
護してください。
11. メーカー指定の付属品やアクセサリーを使用してください。
12. カート、スタンド、三脚、ブラケット、テーブルはメーカー指定のもの、または装置と同時販売
されたものを使用してください。カートを使用する場合は、装置をカートに載せて移動中に転倒
して、怪我をすることがないように注意してください。
13. 雷が鳴り出した時や、長期間使用しない場合は、電源プラグをコンセントから抜いてください。
14. 保守整備は資格を持っている担当者に相談してください。電源コードやプラグの破損、装置への
液体のこぼれ、物の落下、雨または湿気の浸入、装置の不適切な操作、落下など、何らかの原因
で装置が破損した場合は、修理を依頼してください。
15. 火のついたロウソクなど、直火の熱源を装置の上に置かないでください。
16. 火災や感電の危険を避けるため、本装置を雨や湿気にさらさないようにしてください。装置に水
滴が落ちたり、水が飛び散ったりしないようにしてください。花瓶など、液体が入ったものを装
置の上に置かないでください。
ZLX Powered Loudspeaker Series 安全性 | ja
5
Electro-Voice Installation manual 2018.04 | 01 |
17. 通気口をふさがないでください。メーカーの説明書に従って設置してください。
18. 十分な通気を確保できるように、装置の周囲に最低 60 cm(2 ft)の間隔をあけてください。
19. 新聞やテーブルクロス、カーテンなどで排気口がふさがれ、排気が妨げられないようにしてくだ
さい。
20. 本装置を AC 電源から完全に切断するには、電源プラグをコンセントから抜いてください。
1.2 吊り下げ
!
警告!
物を吊り下げるということは危険を伴うことなので、その作業は、必ず、頭上取り付け装具の技術と
規則について詳細な知識を持つ人が行う必要があります。Electro-Voice では、スピーカーを吊り下
げる場合、すべての最新の法律や規制を考慮することを強く推奨します。スピーカーを安全に吊り下
げる事は設置者の責任です。Electro-Voice では、スピーカーを吊り下げる場合、最低年 1 回のま
たは法律や規制で定められた頻度でのシステム点検を推奨しています。弱い部分または破損の兆候が
見つかった場合は、直ちに改善措置を講じてください。壁または天井がスピーカーの荷重に耐えるか
どうかの確認は、お客様の責任です。Electro-Voice 社製以外のスピーカーを吊り下げるときに使用
する金具は、その製造会社に責任があります。
!
警告!
このマニュアルまたは Electro-Voice 設置ガイドに明確に説明されている以外の方法でこの製品を
吊り下げないでください。(スピーカーの)天井への取り付け工事は危険な場合があるため、頭上に
機器を設置する技術、部品、規制に関する十分な知識を持つ担当者だけが実施するようにしてくださ
い。Electro-Voice スピーカーは、Electro-Voice マニュアルおよび設置ガイドに記載されているア
クセサリおよびハードウェアを使用してのみ吊り下げることができます。
ハンドルを使ってスピーカ
ーを吊り下げないでください。Electro-Voice スピーカーのハンドルは、一時的な搬送でのみ使用す
るよう設計されています。ファイバロープ、ワイヤロープ、ケーブル、その他のものをハンドルに取
り付けてラウドスピーカーを吊り下げることはできません。
Electro-Voice 社製以外のスピーカーを
吊り下げるときに使用する金具は、その製造会社に支給の責任があります。
1.3 FCC に関する情報
この装置は、FCC 基準パート 15 に準拠しています。操作は次の 2 つの条件に規制されます。
(1) 電波障害を起こさないこと。
(2) 誤動作の原因となる電波障害を含む、すべての受信した電波障害を受け入れること。
注記!
この製品は、FCC 基準パート 15 に準ずる Class B のデジタルデバイスの制限事項に準拠していま
す。これらの制限事項は、住宅地域で使用した場合に生じる可能性のある電波障害を規制するために
制定されたものです。この製品は高周波エネルギーを生成し使用しています。高周波エネルギーを放
射する可能性があるため、指示に従って正しく設置しなかった場合は、無線通信に障害を及ぼす可能
性があります。
ただし、特定の設置で障害が発生しない保証はありません。この製品がラジオやテレビの受信に障害
を与えていないかどうかは、本装置の電源をオン、オフすることで判断できます。受信障害が発生し
ている場合には、以下の方法で受信障害を改善することをお勧めします。
—受信アンテナの方向または設置位置を変える。
—本装置と受信機の距離を離す。
—本装置と受信機の電源系列を別の回路にする。
—販売店やラジオ/TV の専門技術者に問い合わせる。
規制遵守の責任者から明確に許可を得ないで変更または改造した場合、本装置の使用権限が無効にな
ることがあります。
本装置は、ラジエータと本体の間を 20 cm 以上離して設置および操作する必要があります。
6
ja | 安全性 ZLX Powered Loudspeaker Series
2018.04 | 01 | Installation manual Electro-Voice
このデバイスは、カナダ産業省のライセンス適用免除 RSS 標準に適合しています。操作は次の 2 つ
の条件に規制されます。
(1) 電波障害を起こさないこと。
(2) 誤動作の原因となる電波障害を含む、すべての電波障害を受け入れること。
Le présent appareil est conforme aux CNR d'Industrie Canada applicables aux appareils radio
exempts de licence.L'exploitation est autorisée aux deux conditions suivantes:
(1) l'appareil ne doit pas produire de brouillage, et
(2) l'utilisateur de l'appareil doit accepter tout brouillage radioélectrique subi, même si
le brouillage est susceptible d'en compromettre le fonctionnement.
カナダ産業省の規制の下では、無線送信機は、カナダ産業省によって無線送信機向けに認定されたタ
イプのアンテナと最大ゲイン (またはそれ以下) を使用してのみ運用できます。他ユーザーへの潜在
的な無線干渉を減らすには、等価等方放射電力 (EIRP) が正常な通信に必要な値を超えないように、
アンテナのタイプとゲインを選択する必要があります。
Conformément à la réglementation d'Industrie Canada, le présent émetteur radio peut
fonctionner avec une antenne d'un type et d'un gain maximal (ou inférieur) approuvé pour
l'émetteur par Industrie Canada.Dans le but de réduire les risques de brouillage
radioélectrique à l'intention des autres utilisateurs, il faut choisir le type d'antenne et
son gain de sorte que la puissance isotrope rayonnée équivalente (p.i.r.e.) ne dépasse pas
l'intensité nécessaire à l'établissement d'une communication satisfaisante.
1.4 ご注意
!
Electro-Voice スピーカーを晴れた日に屋外で使用する場合は、日陰または覆いのあ
る場所に配置してください。本スピーカーのアンプには、温度が非常に高くなったと
きに本スピーカーの電源を一時的にオフにする保護回路が内蔵されています。本スピ
ーカーを直射日光に当てると、この動作が発生する可能性があります。
!
Electro-Voice スピーカーは、0°C(32°F)以下または +35°C(95°F)を超える環
境で使用しないでください。
!
Electro-Voice スピーカーを雨水、高湿度にさらさないでください。
!
Electro-Voice スピーカーは、カバーエリアの範囲内にいる人が永続的な難聴になる
ほどの音圧レベルを簡単に生成できます。長期間 90 dB を超える音圧レベルにさらさ
れないように注意してください。
1.5 認定規格
1.6 注意事項
古い電気・電子機器
すでに修理対応が終了した電気・電子装置は分別して収集し、環境適合のリサイクルに出すことが義
務付けられています (電気・電子機器廃棄物に関する欧州指令に準拠)。
古い電気・電子装置の廃棄には、各国が導入する回収システムを利用してください。
ZLX Powered Loudspeaker Series 安全性 | ja
7
Electro-Voice Installation manual 2018.04 | 01 |
著作権および免責事項
All rights reserved.形態や媒体を問わず、電子的、機械的、フォトコピー、録画、またはその他の
方法で、発行者の書面による許可なく本書の内容の一部またはすべてを複製または転送することは禁
じられています。情報の転載および引用許可を申請する場合は、Electro-Voiceまでご連絡ください。
仕様、データおよび図を含む本マニュアルのすべての内容は、予告なく変更されることがあります。
注記!
Bluetooth® をご利用いただけない国があります。
詳細については、Electro-Voice 販売店または Electro-Voice 代理店にお問合わせください。
Bluetooth® のワードマークおよびロゴは Bluetooth SIG, Inc. が所有する登録商標であり、Bosch
Security Systems はこれらのマークをライセンスに基づいて使用しています。他の商標および商標名
は、それぞれの所有者に帰属します。
中国での使用:中国版 ROHS 開示表
8
ja | 製品説明 ZLX Powered Loudspeaker Series
2018.04 | 01 | Installation manual Electro-Voice
2 製品説明
Electro-Voice スピーカーをお買い上げいただき、ありがとうございます。本書をお読みになり、EV
スピーカー・システムに組み込まれた機能を理解し、その性能をご活用ください。
ストリーミングが可能に: Bluetooth® によって強化された競合製品を卓越する ZLX ポータブルスピ
ーカー
どのようなライブでも迅速かつ容易にサウンドをコントロール可能なコンポーネントとエンジニアリ
ングにより、ZLX ポータブルスピーカーは同クラスで最高の性能と信頼性を実現します。ついに
Bluetooth® によるワイヤレス音声ストリーミングが可能になり、モバイルデバイスの音楽ライブラリ
ーに接続することによって伝統の ZLX 性能をさらに便利に利用できるようになりました。
ワイヤレスで、コンパクトおよび多用性のある 2 つの新しい ZLX モデルは、革新的な新設計キャビ
ネットに収められたカスタムドライバーによって、定評のある優れた EV のサウンドクオリティと信
頼性をお手頃な価格でお求めいただけるようになりました。
Bluetooth®
をご利用いただけない国があります。
2.1 システムの特徴
ZLX-12BT および ZLX-15BT—パワードスピーカーシステム
カスタムビルドのクラス D アンプモジュールおよび強力な DSP を搭載、EV によって設計されたドラ
イバーを搭載しております。ポールマウントに取り付ける場合でも、フロアモニターとして使用する
場合でも、ZLXによりインパクトと明瞭性の繊細な音が得られます。プロフェッショナルが信頼する伝
統の“EV音質”を実現します。
バックグラウンドミュージックまたは伴奏向けの高音質 Bluetooth® 音声ストリーミングです。
Bluetooth®
接続をご利用いただけない国があります。
Quick
Smart
DSP は、クラス最高の処理機能を備えています。4 種類のプリセット、サブ/トップ
システムマッチ、ツーバンド EQ、ユーザーがプログラム可能な 5 種類のプリセット、リミッタ
状態のビジュアル監視、入力レベルのコントロールとメーター、ゲイン構造を最適化するマスタ
ーボリュームコントロールを使用し、いずれも LCD から簡単にセットアップできます。
高効率の 1000 W クラス D パワーアンプは、EV がデザインと設計を行った高感度トランスデ
ューサーを使用し、最大 127 dB のピーク SPL を実現します。
EV が特許を取得したシグナルシンクロナイズドトランスデューサー(SST)ウェーブガイドデザ
インにより、正確かつ安定したカバーエリア、最小限の歪み、最大限の音響負荷を実現します。
使いやすいところに設置された 3 つのハンドルと耐久性のあるコンポジット構造により、市場
で最もポータブルな優れたサウンドスピーカーを実現します。
2.2 クイックセットアップ
Electro-VoiceのZLXシリーズスピーカーは、入念にバランスを考えて設計された電子回路とトランス
デューサが完全に統合されたオーディオシステムです。これらの製品は、最小限の外部機器やケーブ
ルで高品質サウンドシステムをすばやく容易にセットアップできます。
フルレンジパワードスピーカー
モデル:ZLX-12BT と ZLX-15BT
フルレンジパワードスピーカーをセットアップ
するには、次の手順を行ってください。
手順 説明図
1.
AC 電源コード
をアース付きコンセントとシ
ステムの電源差込口に接続します。
ZLX Powered Loudspeaker Series 製品説明 | ja
9
Electro-Voice Installation manual 2018.04 | 01 |
手順 説明図
2. 音声ソースから
3.5 mmミニジャック
XLR
または TRS ケーブル
を AUX IN、INPUT 1、
またはINPUT 2 に接続します。
ZLX
3.
入力ゲイン
-∞(無限)まで調整しま
す。
4.
POWER スイッチ
を ON にします。
5. DSP ホーム画面で、
INPUT ゲイン
を適度な
信号レベルまで上げます。
6.
MASTER VOL
つまみを回し、ボリュームを調
整します。
関連項目
アンプ DSP コントロール, ページ 14
2.3 クイックセットアップ – ワイヤレスストリーミング
以下の手順に従ってすばやく正確にペアリングし、Bluetooth® が利用可能なモバイルデバイスからの
ワイヤレスストリーミングをシステム調整します。
ワイヤレスストリーミングのためにシステムをペアリングする
には、次の手順に従います。
1.
MASTER VOL
つまみを使用して、出力ゲイン LEVEL を MUTE まで下げます。
2.
MASTER VOL
つまみを押します。
DSP Control
]メニューが表示されます。
3.
MASTER VOL
つまみを使用して STREAMING までスクロールします。
4.
MASTER VOL
つまみを押して STREAMING を選択します。
フォーカスが
DSP
メニュー右側のパラメーターに移動します。
5.
MASTER VOL
つまみを使用して PAIRING モードまでスクロールします。
6.
MASTER VOL
つまみを押し、PAIRING を選択します。
設定が保存され、フォーカスが
DSP
メニュー左側のメニュー項目に戻ります。
10
ja | 製品説明 ZLX Powered Loudspeaker Series
2018.04 | 01 | Installation manual Electro-Voice
7. メーカーの説明書の手順に従って、120 秒以内に
モバイルデバイス
を Bluetooth® 機器にペアリ
ングします。
スピーカーは
EV ZLX BT
としてモバイルデバイスに表示されます。
ゲイン構成
システムによってモバイルデバイスにペアリングした後、ストリーミング機器のボリュームを設定す
ることができます。
ストリーミング機器のボリュームを設定する
には、次の手順に従います。
1. スピーカーの
出力ゲイン
を MUTE に設定します。
2. 希望の
プレイヤー/ソース
から音楽の再生を開始します。
3. モバイルデバイスの
音量
を上げます。
ZLX
スピーカーの
LCD
BT VU
メーターが入力信号に反応します。
4. BT VU メーターが 75% 以下までになるよう、デバイスの
音量
を上げます。
モバイルデバイスの音量スライダにも注意してください。クリッピングを避けるため、このレベ
ルは超えないようにしてください。
5.
MASTER VOL
つまみを使用して、出力ゲインを希望の聞き取りレベルまで上げてください。
CLIP
および
LIMIT
通知に注意してください。
6. 適当な音声コントロールのためモバイルデバイスの
レベル
を下げてください(オプション)。
クリッピングを避けるため、先に適用したレベルを超えないようにしてください(
BT VU 75%
下)。
関連項目
DSP コントロール, ページ 17
ZLX Powered Loudspeaker Series 三脚、ポールマウント、およびフロアモニターでの操作 | ja
11
Electro-Voice Installation manual 2018.04 | 01 |
3 三脚、ポールマウント、およびフロアモニターでの操作
3.1 スタンドまたはポールマウントへの設置
ZLX-12BT および ZLX-15BT スピーカーは、スタンドまたはサブウーハーの上にあるポールに取り付け
ます。
スタンドへの取り付け
図3.1:
スタンドに取り付けたフルレンジモデル
!
注意!
本スピーカーについて、三脚の安全性は評価されていません。三脚スタンドの仕様を参照し、本スピ
ーカーの重量に耐えられることを確認してください。
!
注意!
重量があるスピーカーは、2 人で持ち上げて配置することを推奨します。スピーカーが重い場合に、
1 人で持ち上げや配置を行うと怪我をする恐れがあります。
スピーカーをスタンドに取り付ける
には、次の手順を行ってください。
1.
スタンド
を安定した面に置きます。
スタンドの脚を完全に伸ばします。
スタンドを「さらに高く」するなど、その構造上の完全性を損なわないようにしてください。
1 台用のスピーカースタンドに複数のスピーカーを取り付けないでください。
2.
スピーカー
を両手で持ち上げます。
3. スピーカーの底部にある
ポールカップ
をポールに取り付けます。
12
ja | 三脚、ポールマウント、およびフロアモニターでの操作 ZLX Powered Loudspeaker Series
2018.04 | 01 | Installation manual Electro-Voice
スピーカーをポールに取り付ける
!
注意!
重量があるスピーカーは、2 人で持ち上げて配置することを推奨します。スピーカーが重い場合に、
1 人で持ち上げや配置を行うと怪我をする恐れがあります。
スピーカーをポールに取り付ける
には、次の手順を行ってください。
1.
サブウーファー
を安定した場所に置きます。
2.
ポール
をサブウーファー上部のポールカップに挿入します。
3. ねじ穴付きポールマウントを使用している場合、
ポール
を時計回りに回転させてポールをサブウ
ーファーに固定します。
ねじ穴付きポールマウントを使用していない場合、次の手順を続けます。
4.
スピーカー
を両手で持ち上げます。
5. スピーカーの底部にある
ポールカップ
をポールに取り付けます。
3.2 フロア・モニター
ZLX-12BT および ZLX-15BT スピーカーは、モニター角度で配置することによってフロアモニターとし
て使用できます。
フロアモニターとして設置
スピーカーをフロアモニターとして使用
するには、次の手順を行ってください。
1.
スピーカー
を安定した面に置きます。
2. 出演者、製作スタッフ、聴衆が
ケーブル
につまずかないよう、ケーブルを安全に配線します。
注記!
可能な場合はいつでも、ワイヤータイやテープでケーブルを固定してください。
ZLX Powered Loudspeaker Series 三脚、ポールマウント、およびフロアモニターでの操作 | ja
13
Electro-Voice Installation manual 2018.04 | 01 |
60º
OPTIMAL
COVERAGE
90º
OPTIMAL
COVERAGE
Front View Side View
図3.2:
最適なカバレッジ
14
ja | アンプ DSP ZLX Powered Loudspeaker Series
2018.04 | 01 | Installation manual Electro-Voice
4 アンプ DSP
4.1 アンプ DSP コントロール
アンプには、いくつかのコントロールとコネクタが装備され、非常に多目的に使えるスピーカー・シ
ステムを構成することができます。
フルレンジ・スピーカーのコントロールとモニタリング・インタフェース
フルレンジスピーカーに関する DSP コントロールメニューの選択項目は、ZLX-12BT および ZLX-15BT
で使用できます。
1
2
5
3
4
8
7
6
ZLX
図4.1:
フルレンジスピーカーのアンプパネル
1.
LCD
– DSP コントロールとモニタリング インタフェース。
2.
MASTER VOL
– サウンド レベルを調整します。
DSP
– メニューをスクロールして利用できるメニュー項目を選択します。DSP メニューに入るに
は MASTER VOL つまみを長押しします。
3.
INPUT LEVEL
– 各入力のレベルを調整するレベルコントロール。12 時の位置はユニティゲイン
(ゲインまたは減衰なし)で、ゼロ(0)の右側のレンジはマイクレベルの調整用です。LINE お
よび MIC の入力レベル・コントロールは INPUT 1 と INPUT 2 の両方で利用できます。
4.
POWER
– AC電源スイッチ。電源の ON、OFFを切り替えます。電源を ON にすると、約 3 秒後に
LCD 画面が点灯します。
5.
MAINS IN
– AC 接続には IEC コネクタ付きケーブルを使用します。
6.
INPUT
– ミキシングコンソール、楽器、マイクなどの信号ソースを接続するバランス型入力。接
続には ¼ インチの TRS または XLR コネクタを使用します。
ZLX Powered Loudspeaker Series アンプ DSP | ja
15
Electro-Voice Installation manual 2018.04 | 01 |
7.
MIX OUTPUT
– XLR 出力は、全入力信号をミックスの別のスピーカーまたはサブウーハーへ送信
します。INPUT LEVEL が MIX OUTPUT への信号レベルを制御します。MASTER VOL コントロール
または DSP コントロールの設定を変えてもMIX OUTPUT には影響はありません。これは MIX OUT
設定から変更可能な BT 信号の出力にもなります。
8.
AUX IN
– MP3 プレーヤなどの外部音声メディア機器を接続するための 3.5 mm 音声ジャック入
力。
4.2 システムの状態
正常なシステム状態
IN1
IN2
LEVEL 0dB
1
BT
1
2
3
4
5
6
7
S
E
図4.2:
Bluetooth® ステータスを表示する、正常なシステム状態のホーム画面
1.
LEVEL
– システムのマスター ゲインを dB で示します。範囲はミュートから +10 dB で、1 dB
単位で増減します。
2.
IN1
– VU メーターは、INPUT 1 からアンプ INPUT 1 XLR コネクタへの信号レベルを示します。
IN1 と IN2 は相互に独立しています。
3.
IN2
– VU メーターは、INPUT 2 からアンプ INPUT 2 XLR コネクタへの信号レベルを示します。
IN1 と IN2 は相互に独立しています。
4.
BT
– VU メーターは、ワイヤレス音声入力の信号レベルを示します。
5.
1
- 選択されている STORE 機能番号を示します。使用可能なユーザー定義 STORE 機能番号は 5
つです。
6.
E
- プリセットが保存されていないことを示します。プリセットが保存されると、E は表示され
なくなります。
7.
S
- 音声ストリーミング。以下のオプションを使用できます。
OFF(オフ)- 無効
FLASHING(点滅)- ペアリングモード(120s)
SOLID(固定)- 接続済み
注記!
Bluetooth® をご利用いただけない国があります。
詳細については、Electro-Voice 販売店または Electro-Voice 代理店にお問合わせください。
システム保護
システム保護リミッタは、システムが推奨されている使用量を超えているときに LCD ディスプレイに
CLIP または LIMIT を表示してそのことを示します。
CLIP
図4.3:
クリップシステムステータス
CLIP
は、スピーカーへの信号が高すぎるため、クリップされた信号がスピーカーに入力されているこ
とを示します。CLIP が表示された場合は、ミキサーまたはソース機器で入力ゲインノブや信号を下げ
ます。
16
ja | アンプ DSP ZLX Powered Loudspeaker Series
2018.04 | 01 | Installation manual Electro-Voice
LIMIT
または
図4.4:
システムのリミットステータス
LIMIT
は、歪みを引き起こす可能性のある短期間のピークからスピーカーを保護します。画面に
LIMIT が小さく表示された場合、リミッタはアクティブですが、歪みは制御されています。大きく表
示された LIMIT は、音声が悪影響を受けていることを示します。LIMIT が大きく表示された場合は、
出力ボリューム (MASTER VOL) を下げることを強くお勧めします。
ZLX Powered Loudspeaker Series アンプ DSP | ja
17
Electro-Voice Installation manual 2018.04 | 01 |
4.3 DSP コントロール
統合 DSP コントロール メニューでは、スピーカーの DSP システム設定を複数選択することができま
す。
DSP コントロールメニューにアクセスする
には、次の手順に従います。
1.
MASTER VOL
つまみを押します。
DSP Control
]メニューが表示されます。
2. MASTER VOL つまみを回して
メニュー項目
をスクロールします。
3.
MASTER VOL
つまみを、修正したいメニュー項目で押して選択します。
フォーカスが
DSP
メニュー右側のパラメータに移動します。
4. MASTER VOL つまみを使用して
パラメータ
をスクロールします。
5.
MASTER VOL つまみ
を押し、選択したパラメータを確定します。
設定が保存され、フォーカスが
DSP
メニュー左側のメニュー項目に戻ります。
6. その他の DSP およびシステム設定を変更するには、
手順 2
5
を繰り返します。
7. ホーム画面に戻るには、
EXIT
を選択します。
4.3.1 DSP コントロールメニュー
フルレンジ スピーカー DSP コントロール メニューの選択項目は、ZLX-12BT および ZLX-15BT スピ
ーカーで使用できます。
EXIT
MODE
MUSIC(デフォルト)
LIVE
SPEECH
CLUB
LOCATION
POLE(デフォルト)
MONITOR
BRACKET
18
ja | アンプ DSP ZLX Powered Loudspeaker Series
2018.04 | 01 | Installation manual Electro-Voice
SUB
OFF(デフォルト)
80Hz
100Hz
120Hz
150Hz
ELX200-12SP
ELX200-18SP
EKX-15SP
EKX-18SP
ELX118P
TREBLE
0 db(デフォルト)
-10 dB~+10 dB
BASS
0 db(デフォルト)
-10 dB~+10 dB
MIX OUT
L + R(デフォルト)
R
LED
ON(デフォルト)
OFF
LIMIT
DISPLAY LCD DIM
ON(デフォルト)
OFF
BRIGHT
5(デフォルト)
1 ~ 10
CONTRAST
5(デフォルト)
1 ~ 10
STORE
EXIT、1、2、3、4、5、EXIT
RECALL
EXIT、1、2、3、4、5、EXIT
STREAMING
OFF(デフォルト)
PAIRING
ON
LOCK
ON
OFF(デフォルト)
ZLX Powered Loudspeaker Series アンプ DSP | ja
19
Electro-Voice Installation manual 2018.04 | 01 |
RESET
RESET ARE YOU SURE?
NO (デフォルト)
YES
INFO
[製品名]
[ファームウェアバージョン]
©YYYY ELECTRO-VOICE
EXIT
表.4.1:
フルレンジスピーカーの DSP コントロールメニュー
EXIT メニュー
Exit
メニューは、ホーム画面に戻るために使用します。
注記!
非アクティブ状態が 2 分間続いた場合、ディスプレイはホーム画面に戻ります。
MODE メニュー
MODE
メニューは、スピーカーが出す音声の種類を構成するために使用します。
この選択項目に利用可能なオプションは、MUSIC、LIVE、SPEECH および CLUB です。
MUSIC
– 録音された音楽の再生と電子ダンス音楽の用途に使用します。(デフォルト)
LIVE
– ライブ音声用途に使用します。
SPEECH
– スピーチ用途に使用します。
CLUB
– 録音されたエレクトロニックミュージックの再生に使用します。
LOCATION メニュー
LOCATION
メニューは、スピーカーをさまざまな境界向けに最適化するために使用します。
この選択項目に利用可能なオプションは、POLE、MONITOR、および BRACKET です。
POLE
– スピーカーを三脚またはポールに取り付ける場合に使用します。(デフォルト)
MONITOR
– スピーカーを、モニター位置へ設置する場合に使用します。この設定は、スピーカー
を床の近くに配置することで生じる低周波数増幅の量を補正します。
BRACKET
– スピーカーを取り付けブラケットで壁に取り付ける場合に使用します(取り付けブラ
ケットアクセサリは別売りです)。この設定は、スピーカーを壁の近くに配置することで生じる
低周波数増幅の量を補正します。
SUB メニュー
SUB
メニューは、サブウーファーまたはマッチングされたサブウーファーで使用するハイパス周波数
を選択するために使用します。
この選択項目に利用可能なオプションは、OFF、80Hz、100Hz、120Hz、150Hz、ELX200-12SP、
ELX200-18SP、EKX-15SP、EKX-18SP および ELX118P です。ハイパスは 24 dB/オクターブ Linkwitz/
Riley クロスオーバーです。80 Hz、100 Hz、120 Hz、150 Hz の選択肢は、その他のサブウーハー用
の汎用ハイパス設定です。ELX200-12SP、ELX200-18SP、EKX-15SP、EKX-18SP および ELX118P 設定
は、最良の合計を行うための遅延が含まれており、特にサブウーハー用に最適化されています。
TREBLE メニュー
TREBLE
メニューは、さまざまな用途や個人の好みに合わせてスピーカーの高域周波数性能を調整する
ために使用します。このパラメータは、6 kHz を中心としたハイシェルビングのフィルタを制御しま
す。
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ja | アンプ DSP ZLX Powered Loudspeaker Series
2018.04 | 01 | Installation manual Electro-Voice
範囲は -10 dB ~ +10dB です。
デフォルトは
ゼロ(
0
です。
BASS メニュー
BASS
メニューは、さまざまな用途や個人の好みに合わせてスピーカーの低域周波数性能を調整するた
めに使用します。このパラメータは、60 Hz を中心とするパラメトリック EQ フィルタを制御しま
す。
デフォルトは
ゼロ(
0
です。
MIX OUT メニュー
MIX OUT
メニューは、MIX OUT で出力する BT 信号のチャンネルと、スピーカーから出力するチャン
ネルを選択するために使用します。
L+R:BT の左右の信号が合計されます。この合計は、MIX OUT で出力され、スピーカーから音が
出ます。(デフォルト)
R:MIX OUT では、BT の右信号のみが出力されます。スピーカーは、左の信号のみを出力しま
す。
LED メニュー
LED
メニューは電源オン状態とリミットを示します。この選択項目に利用可能なオプションは ON、
OFF または LIMIT です。
ON
– スピーカーの電源が ON の場合に LED をオンにします。(デフォルト)
OFF
– LED をオフにします。
LIMIT
– 通常動作時に LED をオフにします。短い間隔で点滅する LED は、リミッタがアクティ
ブであることを示します。短い期間の点滅は、内蔵リミッタによって歪みが制御されていること
を意味するため、重大ではありません。継続的に点灯している LED は、音声が悪影響を受けて
いることを示します。LED が継続的に点灯している場合は、詳細について背面 LCD を確認して
ください。出力ボリュームを下げることを強くお勧めします。
LCD DIM メニュー
LCD DIM
メニューは、ディスプレイで 2 分間操作がなかった場合にディスプレイを暗くするために使
用します。この選択項目で利用可能なオプションは、ON または OFF です。
デフォルトは ON です。
CONTRAST メニュー
CONTRAST
メニューは LCD 画面の視認性を上げたり、下げたりするために使用します。
範囲は -10 dB ~ +10dB です。
デフォルトは
ゼロ(
0
です。
STORE メニュー
STORE
メニューを使用すると、最大 5 つのカスタムユーザー設定を作成できます。この選択項目に利
用可能なオプションは、EXIT、1、2、3、4、5 です。
注記!
カスタムユーザー設定名には、英数字の組み合わせ(スペースを含む)を使用できます。英数字の範
囲は、A – Z および 0 – 9 です。
名前フィールドの長さは 12 文字です。
カスタムユーザー設定を保存する
には、次の手順に従います。
1. DSP メニューから、
STORE
までスクロールします。
2.
MASTER VOL
つまみを押して STORE を選択します。
保存画面が表示されます。
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