注記
校正の際、ポンプの底の位置に圧力計を設置しな
いでください。
9. 校正では、参照用圧力計と UUT(被校正圧力計)の
両方を読み取ります。
10. 校正用マニフォルドのベントバルブを用いて、ゆっく
り圧力を下げます。ポンプを使用して圧力を上げ、次
の圧力読み取りに進みます。ポンプを使用しない場合
は吸気バルブを閉じたままにします。
11. 圧力点の基準値に達するようにボリューム・アジャス
ターを使用して圧力を微調整し、この値で測定します。
上記手順を繰り返し、事前設定した圧力点ですべての
読み取りを実施します。
12. 校正が終了したら、ベントバルブを開いて校正用マニ
フォルドのすべての圧力を開放します。ポンプ内に生
じたすべての圧力を開放するためには吸気バルブを開
く必要があります。
13. ポンプ・ベースを折り畳みバッグに収納します。
メンテナンス
ポンプの清掃
使用中に蓄積されたポンプ内の汚れを落すには、以下の手
順に従います。
1. ポンプ・ベースからホースを取り外します。ポンプの
ポートはセルフシート式です。
2. ポンプ・ベースにあるベントバルブのネジを完全に取
り外します。
3. ユニットをポンピングして、汚れを開いたベントバル
ブの開口部から押し出します。
4. 汚れの流出が収まったら、ベントバルブのネジを交換
してホースを再接続します。
校正用マニフォルドの清掃
(700HPPK
のみ
)
校正用マニフォルドを清掃するには、以下の手順に従いま
す。
1. 校正用マニフォルドと UUT をつないでいるホースを
取り外します。
2. 22 mm レンチを使用して校正用マニフォルドの継手
を緩め、内側のスクリーンを取り外します。
3. 校正用マニフォルドを少し傾けて、内側にたまった液
状の汚れを排出します。
4. 粒子状の汚れをスクリーンからきれいに取り除くか、
必要ならスクリーンを交換します。
5. スクリーンを取り付け、継手を締め付けます。
ポンプの潤滑
ポンプ内の摩擦により圧力を発生しづらい場合は、ポンプ
に潤滑剤が必要となります。使用状況によって異なります
が、毎月 1 回くらいポンプの潤滑を行ってください。潤
滑剤を怠ると、シールの摩耗が早まってしまいます。
ポンプを潤滑剤を加えるには、以下の手順に従います。
1. ポンプの底にあるベントバルブを開きます。
2. ポンプのハンドルを約 15 cm 引き上げます。
3. 露出しているポンプの金属シャフトを片手で支えなが
ら、ハンドルを反時計回りに回してユニットから取り
外します。
注記
ポンプ・ハンドルを反時計回りに回す際、ポン
プ・シャフトを支えるためにレンチが必要な場合
があります。
4. ポンプ底部のホース用アダプターを手で緩め、ホース
を取り外します。
5. ポンプ上部にある大径プラスチック・ナットを手で緩
めます。
6. 上部の除湿チューブに取り付けられている大径の黒色
シャフト () を手で緩めます。マニフォルド/除湿ア
センブリ全体がポンプ・ベースから外れます。
7. マニフォルド/除湿アセンブリを引き上げて保ち、金
属ポンプ・シャフトを露出させます。
8. 金属ポンプ・シャフトを引き上げて完全に引き延ばし
ます。
9. 上部金属シャフトの下に露出したシャフト表面に付属
の潤滑剤を薄く塗布します。
10. 上記の逆の手順でポンプを再び組み立てます。
11. 本書冒頭記載の
「安全作動」
手順に従い、ポンプが適
切な作動状態になっているか確認します。