SICK PowerProx Small Teach-in - WTT190L-Kxxx 取扱説明書

タイプ
取扱説明書
説明されている製品
PowerProx Small Teach-in - WTT190L-Kxxxx
メーカー
SICK AG
Erwin-Sick-Str.1
79183 Waldkirch
Germany
法律情報
本書は著作権によって保護されています。著作権に由来するいかなる権利も SICK
AG が保有しています。本書および本書の一部の複製は、著作権法の法的規定の範
囲内でのみ許可されます。本書の内容を変更、削除または翻訳することは、SICK
AG の書面による明確な同意がない限り禁じられています。
本書に記載されている商標は、それぞれの所有者の所有です。
© SICK AG.
無断複写・複製・転載を禁ず。
オリジナルドキュメント
このドキュメントは SICK AG
のオリジナルドキュメントです。
2006/42/EC
NO
SAFETY
8020034.17U4 | SICK
Subjec
t to change without notice
91
コンテンツ
57 安全情報................................................................................ 93
57.1 安全上の注意事項.................................................................................. 93
58 製品説明................................................................................ 93
58.1 正しいご使用方法.................................................................................. 93
58.2 寸法図面.................................................................................................. 94
59 コミッショニング.................................................................. 94
59.1 使用条件の確認:..................................................................................... 94
59.2 取付.......................................................................................................... 95
59.3 電子機器.................................................................................................. 95
59.4 プログラミング可能な入力の機能原理............................................... 96
59.5 光軸調整.................................................................................................. 96
60 設定........................................................................................ 96
60.1 ティーチインショートカットキーによるスイッチング出力の設
定 (-/Q1) (+/Q2) (Set/Q3)................................................................... 96
60.2 メニュを介したスイッチング出力の設定およびセンサのその他
のパラメータ設定.................................................................................. 97
60.3 ボタンのロック...................................................................................... 100
61 トラブルシューティング....................................................... 100
61.1 トラブルシューティング...................................................................... 100
61.2 故障診断表.............................................................................................. 100
62 技術仕様(抜粋).................................................................. 100
62.1 技術仕様(抜粋).................................................................................. 100
63 分解および廃棄...................................................................... 101
64 メンテナンス......................................................................... 101
コンテンツ
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57 安全情報
57.1 安全上の注意事項
コミッショニング前に取扱説明書をお読みください。
接続、取り付けおよび設定できるのは専門技術者に限ります。
2006/42/EC
NO
SAFETY
本製品は EU 機械指令の要件を満たす安全コンポーネントではありま
せん。
UL: NFPA 79 に準拠した用途においてのみご使用ください。本装置は
30V
DC に適した 1A ヒューズによって防護されている必要があります。UL 規格
によってリストアップされた接続ケーブル付きのアダプターを使用できます。
コミッショニングの際には、機器が濡れたり汚れたりしないように保
護してください。
本取扱説明書には、センサのライフサイクル中に必要となる情報が記載されて
います。
EN 60825-1:2014
IEC60825-1:2007
Maximum pulse power < 64 mW
Puls lengt
h: 7 ns
Wavelength: 650 nm
Complies with 21 CFR 1040.10
and 1040.11 except for deviations
pursuant to Laser Notice No. 50,
dated June 24, 2007
Laser
1
LASER CLASS 1
要注意
注意:
改造、不正操作または不適切な使用を行った場合、レーザ光線により危険な
暴露につながる可能性があります。
58 製品説明
58.1 正しいご使用方法
WTT190L-Kxxxx とはリフレクタ形光電スイッチ (以下センサと呼ぶ) で、物体を光
学技術により非接触で検知するための装置です。製品を用途以外の目的で使用し
たり改造したりした場合は、SICK AG
に対する一切の保証請求権が無効になりま
す。
背景抑制機能およびアナログ距離値出力機能付きのリフレクタ形光電スイッチ。
安全情報
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58.2 寸法図面
2
1
4.8
(0.19)
4
3
5
à ß 9
6
7
8
28.3 (1.11)
17
(0.67) 32.8 (1.29)
9
(0.35)
16
(0.63)
44.4 (1.75)
39.2 (1.54)
2.6
(0.1)
3.7 (0.12)
1.2
(0.05)
1.9
(0.07)
Ø 3.1
(0.12)
7
(0.28)
6 (0.24)
2.8 (0.11)
17.4 (0.69)
3
32.8 (1.29)
39.2 (1.54)
2.6
(0.1)
3.1
(0.12)
1.2
(0.05)
1.9
(0.07)
Ø 3.1
(0.12)
7 (0.28)
6 (0.24)
2.8 (0.11)
WTT190L-K2xxx WTT190L-K1xxx
WTT190L-K3xxx
1
受光器
2
投光器
3
接続
4
RUN ボタン
5
(+/Q2) ボタン
6
出力表示 (オレンジ)
7
安定性表示 (緑 / 赤)、Q3 表示出力 (オレンジ)
8
出力表示 (オレンジ)
9
(-/Q1)ボタン
ß
表示
à
(SET/Q3)ボタン
59 コミッショニング
59.1 使用条件の確認:
使用条件の確認: 検出範囲と対象物または背景への距離、ならびに対象物の反射率
を対応する図 [H1, H2 を参照]
に従って調整します (x = 検出範囲、y = 対象物と背
景の最小距離 (対象物反射率 / 背景反射率))。反射率: 6 % = 黒、90 % = 白 (DIN
5033 に準拠した白)
背景抑制のための最低必要距離 (= y) は図 [H15 を参照] から以下のように読み取
ることができます:
例: x = 1000 mm、y = 20 mm つまり背景は対象物からの距離が 20 mm を超える
場合に抑制されます。
58 製品説明
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200
(7.87)
1
60
(6.3)
120
(4.72)
80
(3.15)
40
(1.57)
0
Min. distance from object to background in mm (inch)
0
1,000
(39.37)
2,000
(78.74)
3,000
(119.11)
Distance in mm (inch)
1
2
3
5
4
図: H-1 - Small teach and analog 6%/90%
16%/90% AVG1
26%/90% AVG4
36%/90% AVG16
46%/90% AVG64
56%/90% AVG256
180
(7.09)
160
(6.03)
120
(4.72)
80
(3.15)
40
(1.57)
140
(5.51)
100
(3.94)
60
(2.36)
20
(0.79)
0
Min. distance from object to background in mm (inch)
0
1,000
(39.37)
2,000
(78.74)
3,000
(118.11)
Distance in mm (inch)
1
2
3
4
5
図: H-2 - Small teach and analog 90%/90%
190%/90% AVG1
290%/90% AVG4
390%/90% AVG16
490%/90% AVG64
590%/90% AVG256
59.2 取付
センサを適切なブラケットに取り付けます (SICK 付属品カタログを参照)。
センサの締付トルクの最大許容値
0.8 Nm
を遵守してください。
センサに対して対象物が検出可能な方向にあることを確認してください [F を参
照]。
59.3 電子機器
センサの接続は無電圧 (U
v
= 0 V)
で行わなければなりません。接続タイプに応じ
てグラフ [B
を参照] の情報に留意してください:
コネクタ接続: ピン配置
ケーブル: 芯線の色
+(L+)
–(M)
Q2
Q1
Q3/MF
in
brn
wht
blk
gra
blu
図: B - WTT190L-K15x4
+(L+)
–(M)
Q2
Q1
Q3/MF
in
brn
wht
blk
gra
blu
1
2
3
4
5
図: B-2 - -K35x4
図: B-3 - K22x3
すべての電気機器を接続してから供給電圧 (U
v
> 0 V) を印加、あるいは電源を入れ
てください。センサの緑色の LED 表示が点灯します。
接続図の説明 (グラフ B):
MF
in
= 多機能、プログラミング可能な入力。
コミッショニング 59
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59.4 プログラミング可能な入力の機能原理
備考
PNP モード OFF < 5.0 V 接続されていない場合も OFF
ON > 10.0 V 最大印加電圧は VS 以下であるこ
NPN モード OFF > 10.0 V 最大印加電圧は VS 以下であるこ
ON < 4.0 V 接続されていない場合も ON
対応する機能を設定するためには、プログラミング可能な入力が以下の期間に ON
である必要があります (例えば PNP モード U > 10.0 V の場合など)。利用可能な
機能、ならびにこれらの機能のメニューからの選択方法について: "メニュを介した
スイッチング出力の設定およびセンサのその他のパラメータ設定", ページ 97
機能 最低継続時間 最大継続時間
レーザスイッチオフ 4 ms -
外部ティーチ Q1
外部ティーチ Q2
4 ms
1 s
1 s
2 s
59.5 光軸調整
センサを対象物に合わせて光軸調整します。赤色の投光軸が対象物の中央に照射
されるように位置を選択します。センサの光開口 (フロントスクリーン)
が全く遮
らぎられることがないよう、注意してください [F
を参照]。反射率の低い対象物を
使用して調整することをお勧めします。
図: E
60 設定
パラメータ化実行:
60.1 ティーチインショートカットキーによるスイッチング出力の設定 (-/Q1) (+/Q2)
(Set/Q3)
ティーチインボタンショートカットキーを 1 秒より長く押して、検出距離を設定し
ます。
メモ
ティーチインショートカットキー (Set/Q3) は、事前にメニュ項目 MF でオプション
OUT が選択された場合のみ有効になります。詳細は以下を参照:
章 60.2
59 コミッショニング
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ティーチインボタンを尖った物体で操作しないでください。検出距離を対象物内
に入れることをお勧めします。例えばグラフ F
を参照してください。感度が設定
された後、対象物を光軸から取り除くと背景が抑制され、スイッチング出力が変化
します (グラフ C を参照)
センサは設定され動作準備が整いました。機能を点検するためには、グラフ C を使
用します。スイッチング出力がグラフ C に従った動作を示さない場合は、使用条件
を点検してください。以下の項目を参照: 章 61
Q1
Q2
Q3
図: F
Q (PNP)
Q (NPN)
L
L
D
D
1
0
1
0
1
0
1
0
図: C
60.2 メニュを介したスイッチング出力の設定およびセンサのその他のパラメータ設
スイッチング出力は、メニュから設定することも可能です。同様にセンサのその他
のパラメータ設定もメニュより実行できます。メニュへアクセスするには、ボタン
Set/Q3
1 秒未満短く押してください。メニュナビゲーションは図 K を示してい
ます。
設定 60
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図 8: K
次の表は、略語と可能な設定を示しています。
表 8: ティーチパラメータのリスト
名称 表示 説明 値選択 表示 初期値 説明
MF MF 多機能入力/出力のパラメー
タ設定を可能にします。
OFF、
OUT、
TCH、
LSR、
LSN
oFF 外部入力の機能は無効です。
out 5 ピン装置の場合: ピン 5
たはグレーのワイヤは、スイ
ッチング出力として機能し
ます。4
ピン装置の場合: ピ
2 はスイッチング出力と
して機能します。
tch 外部入力はティーチ入力で
す。機能原理: 参照 "電子機
器", ページ 95
LSr X 外部入力はレーザスイッチ
オフ、high-active として機能
します。
LSn 外部入力はレーザスイッチ
オフ、low-active として機能
します。
N_P n_P PNP
モード/NPN モードの
切替
PNP, NPN PnP X 入力および出力は PNP モー
ドです。
nPn 入力および出力は NPN モー
ドです。
L_D L_d ライト/ダークオン切替 LON、
DON、
STB、STD
Lon X
ライトオン: 対象物がティー
チされた検出範囲より近く
にある場合、スイッチング出
力が起動します。
60 設定
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名称 表示 説明 値選択 表示 初期値 説明
don ダークオン: 対象物がティー
チされた検出範囲より近く
にある場合、
スイッチング出
力は無効になります。
Stb スイッチング出力
Q1 は測
定値取得時に安定性を与え
ます (つまり LED 安定性表
示と対応)。ライトオン機
能。
Std スイッチング出力 Q1 は測
定値取得時に安定性を与え
ます (つまり LED
安定性表
示と対応)。ダークオン機
能。
AVG AUG 移動する相加平均値の設定 1, 4, 16,
64, 256
64 64 信号出力時に移動相加平均
値を算出する値の数を設定
します。これは信号出力を
安定させます。可能な値は
1、4、16、64 または 256
(例えば 1 = 平均値算出な
し、256 = 256 の値の平均
値)
RST rSt 工場出荷時の設定へのリセ
ット
NO, YES no X リセットはありません。
YES PNP/NPN 選択を除いてす
べての値を工場出荷時設定
にリセットします。
DSP dSP ディスプレイ設定 ON、OFF on X ディスプレイには距離値が
cm の単位で表示されます。
oFF ディスプレイは操作ボタン
を最後に操作してから 30
経過するとオフになります。
DLY dLY スイッチング出力のタイマ
設定
OFF,
OFD,
OND,
SHT
oFF X タイマが有効ではありませ
ん。
oFd 停止遅延時間、0 … 999 ms
まで設定可能。
ond 起動遅延時間、0 … 999 ms
まで設定可能。
Sht 単発、0 … 999 ms まで設定
可能。
Q_1 q_I スイッチング出力 Q1 への
距離割り当て
0…300 300 300 値範囲 0…300
Q_2 q_2 スイッチング出力 Q2 への
距離割り当て
0…300 300 300 値範囲 0…300
Q_3 q_3 スイッチング出力 Q3 への
距離割り当て(5 ピンの装置
の場合のみ)
0…300 300 300
値範囲 0…300
OFS oFS 現在の測定値に基づいて、
ィーチイン時のスイッチン
グ閾値 (cm) のオフセット
を定義。
-50…+50 0 0 値範囲 -50…+50
スイッチング出力をメニュから設定する場合は、Q_X を適合させます。
設定 60
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ボタン Run を押すとメニュを閉じます。
60.3 ボタンのロック
ボタンロック: ボタン (Run) を 1 秒より長く押します
ボタンロック解除: ボタン (Run) をもう一度 1
秒より長く押します
61 トラブルシューティング
61.1 トラブルシューティング
トラブルシューティングの表は、センサが機能しなくなった場合に、どのような対
策を講じるべきかを示しています。
61.2 故障診断表
LED 表示灯/故障パターン 原因 対策
緑色の LED が点灯しない 無電圧、または電圧が限界値
以下
電源を確認し、すべての電気
接続(ケーブルおよびプラグ
接続)を確認します
緑色の LED
が点灯しない 電圧がきていない又は不安
安定した電源電圧が供給さ
れていることを確認します
緑色の LED が点灯しない センサの異常 電源に問題がなければ、セン
サを交換します
黄色い LED が点灯、光軸に対
象物がない
センサと背景の間隔が短す
ぎる
検出範囲を縮小します。グ
ラフ F を参照。
対象物は光軸にある、黄色い
LED は点灯しない
センサと対象物の間隔が長
すぎる、または検出範囲の設
定が短すぎる
検出範囲を拡大します。グ
ラフ F を参照。
62 技術仕様(抜粋)
62.1 技術仕様(抜粋)
WTT190L-Kxxx
レーザークラス 1
検出範囲 0.2 ... 3.0 m
1)
最大検出範囲 0.2 ... 3.0 m
1)
光点のスポット径/距離
供給電圧 U
v
DC 10 ... 30 V
2)
出力電流 I
max.
≤ 100 mA
最大スイッチング周波数 AVG 1: 833 Hz, AVG 4: 500 Hz,
AVG 16: 147 Hz, AVG 64: 38 Hz,
AVG 256: 10 Hz
3)
4)5)
最大応答時間 AVG 1: 0.6 ms, AVG 4: 1 ms,
AVG 16: 3.4 ms, AVG 64: 13 ms,
AVG 256: 51.4 ms
6)
4)5)
保護等級 IP67
保護クラス III
回路保護 A, B, C
7)
60 設定
100
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WTT190L-Kxxx
周辺温度 (作動中) -30 ... +50 °C
8)
1)
反射率 6 % ... 90 %
の対象物(DIN 5033 に準拠し
た白色)
2)
限界値:短絡保護の操作は最大 8 A;残留リップル
は最大 5 Vss
3)
ライト/ダークの比率 1:1
4)
平均値フィルタによる影響を受ける場合がありま
す。
5)
対象物への距離、背景への距離、選択したスイッチ
ング閾値に応じる
6)
負荷のある信号経過時間
7)
A = UV 電源電圧逆接保護
B = 出入力 逆接保護
C = 干渉パルス抑制
8)
TU < -10 °C: ウォームアップ時間 < 10 min の場
合; UV>=24 V。
63 分解および廃棄
センサは必ず該当国の規制にしたがって処分してください。廃棄処理の際には、
きるだけ構成材料をリサイクルするよう努めてください(特に貴金属類)
メモ
バッテリー、電気および電子デバイスの廃棄
国際的指令に従い、バッテリー、
アキュムレータ、および電気または電子デバ
イスは、一般廃棄物として廃棄することはできません。
法律により、所有者は、本デバイスの耐用年数の終了時に本デバイスをそれぞ
れの公的な回収場所まで返却することが義務付けられています。
WEEE:
製品、梱包または本文書に記載されているこの記号は、製品が
これらの規制の対象であることを示します。
64 メンテナンス
SICK センサはメンテナンスフリーです。
定期的に以下を行うことをお勧めしています:
レンズ境界面の清掃
ネジ締結と差込み締結の点検
機器を改造することは禁止されています。
記載内容につきましては予告なしに変更する場合がございますのであらかじめご
了承ください。指定された製品特性および技術データは保証書ではありません。
分解および廃棄 63
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