Roland GAIA SH-01 取扱説明書

カテゴリー
楽器
タイプ
取扱説明書
2
主な特長
シンプル操作でさまざまなサウンドが生み出せ、ライブ、スタジオなどさまざまな音楽シーンに対応する、軽量コン
パクト・ボディの本格的なバーチャル・アナログ・シンセサイザーです。
シンセサイザー 3 台分の豊かなサウンド
シンセサイザーは、OSC(P. 30)FILTER(P. 32)AMP(P. 35) ENV(P. 32、P. 34、P. 35)LFO(P. 36)
といったセクションで構成されています。
GAIA SH-01 は、このシンセサイザーを 3 つ重ねられるように、新規に開発した専用音源を採用しています。
シンプルなサウンドから存在感のあるサウンド、さまざまな組み合わせを用いたサウンドなどを簡単に作り出すこと
ができます。
シンセサイズ(音の作りかた)がわかるパネル・デザイン
音作りの基本となる OSC、FILTER、AMP といったセクションを、すべてパネル上に配置しています。音の出口と
なる OUTPUT に向かって左から右へ整然と配置されているので、シンセサイザーの音作りを初めて行う方にも操作
が覚えやすくなっています(P. 10)
アナログ・シンセサイザーの基礎知識のある方なら、簡単に変えたいと思ったパラメーターにアクセスできます。
音作りの幅を拡げるエフェクト・セクション
歪み系、モジュレーション系、ディレイ、リバーブ、ロー・ブーストの 5 系統が同時使用できる強力なエフェクト
(P. 38)が搭載されており、各エフェクトの組み合わせでさらに音作りの幅を広げることが可能です。
LOW BOOST ボタン 1 アクションで低域を増強することができるので、ベース・サウンドなどに効果的です。
場所をとらないコンパクトなボディ
GAIA SH-01 は、新しく 37 鍵盤を採用し、軽量・コンパクトなボディになっています。
電池駆動にも対応(P. 13)し、さまざまなシーンでのパフォーマンスの可能性を広げます。
お気に入りの音楽をミックスできる EXT IN 端子
携帯音楽プレーヤーなどを接続する EXT IN 端子(P. 40)を装備しています。お気に入りの曲をミキサーなしで手軽に
再生できるので、練習やライブ・パフォーマンスで演奏の幅が広がります。
中央に定位している音を消すことができる CENTER CANCEL 機能も装備しています。バッキングとして鳴らしなが
ら、GAIA SH-01 の演奏と合わせてのパフォーマンスが可能です。
ライブ・パフォーマンスに威力を発揮
D ビーム・コントローラー(P. 21)
手をかざすだけでさまざまな効果を得られる D ビーム・コントローラーを装備しています。パネル上のつまみなどの
コントロールを割り当てることもできます。従来のキーボード・プレイとはひと味違うパフォーマンスを楽しめます。
アルペジエーター(P. 22)
鍵盤を押さえるだけで奏でられるアルペジオ・パターンを 64 種類搭載しています。お気に入りの音と組み合わせて
パッチに保存することができるので、パフォーマンス時に簡単に呼び出すことができます。
フレーズ・レコーダー(P. 24)
演奏に加え、つまみの操作などのコントロールのみを録音/再生することができます。
たとえば、フィルターのコントロール情報を再生しながら演奏すれば、あなたの演奏に自動的にフィルターの効果を
かけることができます。
3
ユーザー・データを保存する USB メモリー
USB メモリー(別売)を接続できる USB MEMORY 端子を装備しています。ユーザー・パッチやフレーズを USB
メモリーに保存することができます。
大切なユーザー・データのバックアップにも役立ちます。
保存したパッチやフレーズは USB メモリーから直接呼び出せます。
必要なパッチやフレーズを USB メモリーから呼び出して、本体に保存し直すことも簡単にできます。
コンピューターに接続する USB COMPUTER 端子
GAIA SH-01 USB MIDI AUDIO に対応しているので、GAIA SH-01 の演奏や EXT IN の音をコンピューター
上の DAW ソフトウェアなどを使ってレコーディングすることができます。
DAW ソフトウェアで再生した MIDI データを GAIA SH-01 の音源で鳴らしたり、DAW ソフトウェアで再生したオー
ディオを GAIA SH-01 から出力することもできます。
201a
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P. 4)「使用上のご注意」(P. 6)をよく
お読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。
取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
202
©2010 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
Roland および GAIA は、日本国およびその他の国におけるローランド株式会社の登録商標または商標です。
4
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
以下の指示を必ず守ってください
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
注意の意味について 警告と
図記号の例
  は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、  の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜くこ
と」を表わしています。
  は、注意(危険、警告を含む)を表わしています。
具体的な注意内容は、  の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を表わし
ています。
  は、禁止(してはいけないこと)を表わしています。
具体的な禁止内容は、  の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
警告
注意
警告
002c
この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
003
修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれて
いないことは、絶対にしないでください。必ずお
買い上げ店またはローランドお客様相談センター
に相談してください。
004
次のような場所に設置しないでください。
温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、
暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
湯気や油煙が当たる場所
塩害の恐れがある場所
雨に濡れる場所
ほこりや砂ぼこりの多い場所
振動や揺れの多い場所
005
この機器の設置には、ローランドが推奨するスタ
ンド(型番:KS-18Z)を使用してください。
006
この機器の設置にスタンド(型番:KS-18Z)を
使用する場合、ぐらつくような所や傾いた所にス
タンドを設置しないでください。安定した水平な
所に設置してください。機器を単独で設置する場
合も、同様に安定した水平な所に設置してくださ
い。
008c
AC アダプターは、必ず付属のものを、AC100V
の電源で使用してください。
008e
電源コードは、必ず付属のものを使用してくださ
い。また、付属の電源コードを他の製品に使用し
ないでください。
警告
009
電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上に
重いものを載せたりしないでください。電源コー
ドに傷がつき、ショートや断線の結果、火災や感
電の恐れがあります。
010
この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量にな
ります。大音量で、長時間使用しないでください。
万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ちに使用
をやめて専門の医師に相談してください。
011
この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針金など)
や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないで
ください。
012b
次のような場合は、直ちに電源を切って AC アダ
プターをコンセントから外し、お買い上げ店また
はローランドお客様相談センターに修理を依頼し
てください。
AC アダプター本体、電源コード、またはプラ
グが破損したとき
煙が出たり、異臭がしたとき
異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりした
とき
機器が(雨などで)濡れたとき
機器に異常や故障が生じたとき
013
お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の取
り扱いやいたずらに注意してください。必ず大人
のかたが、監視/指導してあげてください。
014
この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を与
えないでください。
5
警告
015
電源は、タコ足配線などの無理な配線をしないで
ください。特に、電源タップを使用している場合、
電源タップの容量(ワット/アンペア)を超える
と発熱し、コードの被覆が溶けることがあります。
016
外国で使用する場合は、お買い上げ店またはロー
ランドお客様相談センターに相談してください。
019
電池は、充電、加熱、分解したり、または火や水
の中に入れたりしないでください。
023
CD-ROM を、一般のオーディオ CD プレーヤーで
再生しないでください。大音量によって耳を痛め
たり、スピーカーを破損する恐れがあります。
027
ニッケル水素電池を、日光、炎、または同様の過
度の熱にさらさないでください。
注意
101b
この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用し
てください。
101c
本製品は当社製のスタンド(型番:KS-18Z)と
のみ、組み合わせて使用できるよう設計されてい
ます。他のスタンドと組み合わせて使うと、不安
定な状態となって落下や転倒を引き起こし、けが
をするおそれがあります。
101f
取扱説明書に記載の注意事項が守られていても、
演奏のしかたによってはスタンドからキーボード
が落下したりスタンドが転倒したりする可能性が
ありますので、使用にあたっては事前に安全を確
認したうえでお使いください。
102c
AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き差し
するときは、必ずプラグを持ってください。
103b
定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプラ
グ部分のゴミやほこりを拭き取ってください。ま
た、長時間使用しないときは、AC アダプターをコ
ンセントから外してください。AC アダプターとコ
ンセントの間にゴミやほこりがたまると、絶縁不
良を起こして火災の原因になります。
104
接続したコードやケーブル類は、繁雑にならない
ように配慮してください。特に、コードやケーブ
ル類は、お子様の手が届かないように配慮してく
ださい。
106
この機器の上に乗ったり、機器の上に重いものを
置かないでください。
注意
107c
濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機
器本体やコンセントに抜き差ししないでください。
108b
この機器を移動するときは、AC アダプターをコン
セントから外し、外部機器との接続を外してくだ
さい。
109b
お手入れをするときには、電源を切って AC アダ
プターをコンセントから外してください(P. 13)
110b
落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター
をコンセントから外してください。
111(選択)
電池の使いかたを間違えると、破裂したり、液漏
れしたりします。
次のことに注意してください(P. 13)
1
電池の + - を間違えないように、指示どおり
入れてください。
2
新しい電池と一度使用した電池や、違う種類の
電池を混ぜて使用しないでください。
3
長時間使用しないときは、電池を取り出してお
いてください。
5
液漏れを起こした場合は、柔らかい布で電池ケー
スについた液をよくふきとってから新しい電池
を入れてください。また、漏れた液が身体につ
いた場合は、皮膚に炎症を起こす恐れがありま
す。また眼に入ると危険ですのですぐに水でよ
く洗い流してください。
6
電池を、金属性のボールペン、ネックレス、ヘ
アピンなどと一緒に携帯したり、保管したりし
ないでください。
112
使用済みの電池は、各市町村のゴミ分別収集のし
かたに従って、捨ててください。
6
電源について
301
本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのインバー
ター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続されている
コンセントと同じコンセントに接続しないでください。電気製
品の使用状況によっては、電源ノイズにより本機が誤動作した
り、雑音が発生する恐れがあります。電源コンセントを分ける
ことが難しい場合は、電源ノイズ・フィルターを取り付けてく
ださい。
302
AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が多少
発熱しますが、故障ではありません。
303a
この機器は消費電流が大きいため、AC アダプターの使用をお
薦めします。電池で使用する場合はニッケル水素電池を使用し
てください。
304a
電池のセットや交換は、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ
ため、他の機器と接続する前にこの機器の電源を切った状態で
行なってください。
307
接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、
必ずすべての機器の電源を切ってください。
ADD
電池が入っているときに、電源を入れたまま電源コードをコン
セントから抜き差ししたり、AC アダプターの DC プラグを本
体から抜き差しすると、電源が切れます。電源コードや AC
ダプターは、必ず電源を切ってから抜き差ししてください。
設置について
351
この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ機
器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。この
場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
352a
テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ画面
に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあります。こ
の場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信時や
発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。この場
合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしくは電源を切っ
てください。
354a
直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切った車
内などに放置しないでください。変形、変色することがあります。
355b
極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく(結露)
ことがあります。そのまま使用すると故障の原因になりますの
で、数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。
358
鍵盤の上に物を置いたままにしないでください。発音しなくな
るなどの故障の原因になります。
360
設置条件(設置面の材質、温度など)によっては本機のゴム足が、
設置した台などの表面を変色または変質させることがあります。
ゴム足の下にフェルトなどの布を敷くと、安心してお使いいた
だけます。この場合、本機が滑って動いたりしないことを確認
してからお使いください。
お手入れについて
401a
通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布
で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、中性洗剤
を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布で乾拭きして
ください。
402
変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール
類は、使用しないでください。
修理について
451c
お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場合、
以後の性能について保証できなくなります。また、修理をお断
りする場合もあります。
452
修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあります。
大切な記憶内容は、コンピューターに保存するか、記憶内容を
メモしておいてください。修理するときには記憶内容の保存に
細心の注意を払っておりますが、メモリー部の故障などで記憶
内容が復元できない場合もあります。失われた記録内容の修復
に関しましては、補償も含めご容赦願います。
453a
当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持する
ために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有しています。こ
の部品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、
保有期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合
がありますので、お買い上げ店、またはローランドお客様相談
センターにご相談ください。
使用上のご注意
7
その他の注意について
551
記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失われ
ることがあります。失っても困らないように、大切な記憶内容
はバックアップとしてコンピューターに保存しておいてくださ
い。
552
コンピューターの失われた記憶内容の修復に関しましては、補
償を含めご容赦願います。
553
故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子など
に過度の力を加えないでください。
556
ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを
持ってください。
558a
音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないように、
特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッドホンを使用
すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559a
輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダンボー
ル箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各地域
のゴミの分別基準に従って行ってください。
561
エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売:
EV-5)をお使いください。他社製品を接続すると、本体の故障
の原因になる場合があります。
562
接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機との接続
には、抵抗入りのケーブルを使用しないでください。音が極端
に小さくなったり、まったく聞こえなくなる場合があります。
抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シリーズ
など)をご使用ください。
他社製の接続ケーブルをご使用になる場合、ケーブルの仕様に
つきましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
566a
D ビーム・コントローラーの有効範囲は、強い直射日光の下で
は極端に小さくなってしまいます。屋外でDビームコントロー
ラーを使用するときはご注意ください。
566b
D ビーム・コントローラーは周辺の明るさによって感度が変化
します。期待どおりの動作をしないときは感度を調節しなおし
てください。
USB メモリーの取り扱い
704
USB メモリーは、確実に奥まで差し込んでください。
ローランド製の USB メモリーをお使いください。
705
USB メモリーの端子の部分に触れたり、汚したりしないでく
ださい。
708
USB メモリーは精密な電子部品で作られていますので、取り
扱いについては次の点に注意してください。
静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に帯電し
ている静電気を放電しておく。
端子部に手や金属で触れない。
曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしない。
直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中などに放
置しない。
水に濡らさない。
分解や改造をしない。
CD-ROM(DRIVER)、DVD の取り扱い
801
ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけたりしないで
ください。データの読み出しがうまくいかないことがあります。
ディスクの汚れは、市販の専用クリーナーでクリーニングして
ください。
著作権について
853
第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使用しな
いでください。あなたが本機を用いて他者の著作権を侵害して
も、弊社は一切責任を負いません。
215a
MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標で
す。
220
文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商
標です。
ADD
MatrixQuest は東電ユークエストの登
録商標です。GAIA SH-01 USB 機能
は東電ユークエスト株式会社のミドルウェア MatrixQuest
を使用しています。
ADD
MMP(Moore Microprocessor Portfolio)はマイクロプ
ロセッサーのアーキテクチャーに関するTPL(Technology
Properties Limited)社の特許ポートフォリオです。当社
は、TPL 社よりライセンスを得ています。
8
もくじ
主な特長 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .2
各部の名称とはたらき . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
トップ・パネル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
リア・パネル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12
演奏する前に . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
AC アダプターを接続する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
電池を入れる . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
電池を取り出す . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
電池の交換時期(BATTERY インジケーター) . . . . 14
パワー・セーブ・モード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
電源を入れる/切る . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
電源を入れる . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
電源を切る . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
GAIA SH-01 の構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . 16
基本構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16
さまざまな演奏機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16
メモリーについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
演奏する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
音量を調節する(VOLUME) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
音色を選ぶ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
パッチについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
弾く音に強弱をつける(KEYBOARD VELOCITY) . . 19
鳴らしている音の高さを変える(BENDER) . . . . . . . . 19
ビブラートをかける(MODULATION) . . . . . . . . . . . . 19
鍵盤の音域を変える(OCTAVE UP/DOWN) . . . . . . . 20
鍵盤の音域を半音単位で変える(TRANSPOSE) . . . . 20
単音で演奏する(MONO) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20
前の音と次の音を滑らかにつなぐ
(PORTAMENTO) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20
ピッチの変化する速さを変える
(ポルタメント・タイム) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20
手をかざして音の高さや音量を変化させる
(D BEAM) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21
音の高さを変える(PITCH) . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21
音量を変えて演奏に抑揚をつける(VOLUME) . . . . 21
アサインされたパラメーターを変える
(EFFECTS ASSIGN) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22
鍵盤から手を離しても音を鳴らし続ける
(KEY HOLD) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22
アルペジオを自動演奏する(ARPEGGIO) . . . . . . . . . 22
アルペジオを鳴らす . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22
アルペジオの鳴らしかたを選ぶ . . . . . . . . . . . . . . . . 23
テンポを変える(TAP TEMPO) . . . . . . . . . . . . . . . . . 23
操作を記録する(PHRASE RECORDER) . . . . . . . . . 24
記録する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 24
リハーサルをする . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 24
記録した操作を消す . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 25
記録や消去するデータの種類を選ぶ . . . . . . . . . . . . . 25
記録したフレーズを保存する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 25
再生するフレーズを選ぶ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26
再生/停止する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26
ペダルを使う . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26
音を持続させる(HOLD) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26
演奏に抑揚をつける(EXPRESSION) . . . . . . . . . . 27
V-LINK を使う(V-LINK) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27
音を作る . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28
音作りの流れ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28
音の 3 要素(OSC、FILTER、AMP) . . . . . . . . . . . 28
音の時間的変化(ENVELOPE) . . . . . . . . . . . . . . . 28
音の周期的変化(LFO) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29
エフェクト(EFFECTS) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29
トーン(TONE) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29
トーンを選択する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29
つまみやスライダーの位置通りの音色を鳴らす
(MANUAL) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30
トーン・コピー(TONE COPY) . . . . . . . . . . . . . . 30
波形と音の高さを決める(OSC) . . . . . . . . . . . . . . . . . 30
音の明るさや太さを決める(FILTER) . . . . . . . . . . . . . 32
音の鳴り出しかたや消えかたを決める(AMP) . . . . . . 35
音をうねらせる(LFO) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36
音に迫力、広がり、余韻をつける(EFFECTS) . . . . . . 38
作った音を保存する(WRITE) . . . . . . . . . . . . . . . . . . 39
携帯音楽プレーヤーの音を演奏に使う . . . . . 40
接続する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 40
音量を調節する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 40
中央の音を消す(CENTER CANCEL) . . . . . . . . . . . . 41
音の消えかたを変える(TYPE) . . . . . . . . . . . . . . . 41
入力音を消音する(MUTE) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 41
パソコンや他の音源と組み合わせる . . . . . . . 42
SH-01 の音やデータをパソコンで録音する
(USB) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 42
パソコンと SH-01 を接続する . . . . . . . . . . . . . . . . 42
コントローラーや音源モジュールとして使う
(MIDI) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43
MIDI 端子について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43
MIDI チャンネルについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43
外部シーケンサーで SH-01 の音源部を鳴らす
(MIDI IN) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43
SH-01 の鍵盤やつまみで外部 MIDI 音源を鳴らす
(MIDI OUT) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 44
9
進んだ使いかた . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 45
パッチ・パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 45
D BEAM ASSIGN パラメーター . . . . . . . . . . . . . . 48
エフェクト・パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 49
システム・パラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 51
USB メモリーの使いかた . . . . . . . . . . . . . . 55
USB メモリーの取り扱いかた . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 55
USB メモリーを初期化する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 55
ユーザー・パッチを USB メモリーに保存する . . . . 56
USB メモリーに保存したパッチを本体に戻す . . . . . 56
録音したフレーズを USB メモリーに保存する . . . . 56
USB メモリーに保存したフレーズを本体に戻す . . . 56
すべてのユーザー・データを
USB メモリーに保存する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 57
USB メモリーに保存したすべてのデータを
本体に戻す . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 57
工場出荷時の設定に戻す . . . . . . . . . . . . . . . 58
トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . 59
MIDI インプリメンテーション・チャート . . 61
主な仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 62
索引 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 63
ブロック・ダイアグラム . . . . . . . . . . . . . . . 65
10
各部の名称とはたらき
トップ・パネル
1 9
2
3
4 5 6 7
10
15
14131211
8
1
D BEAM(D ビーム)(P. 21)
D ビーム機能のオン/オフを切り替えます。手をかざすことで、
音にいろいろな効果をかけることができます。
2
[TONE COPY]ボタン(P. 30)
トーンに設定されているすべてのパラメータを、別のトーンに
コピーします。
USB MEMORY[PATCH]ボタン(P. 55)
パッチやフレーズを USB メモリーへ保存したり、USB メモリー
から本体へ読み込んだりするときに使います。
3
TONE 1 3(トーン 1 3)(P. 29)
エディットするトーンを選んだり、音を鳴らすトーンを選んだ
りします。
4
LFO(ローフリケンシー・オシレーター)
(P. 36)
ピッチを揺らしてビブラートをかけたり、音量を揺らしてトレ
モロをかけたりなど、音に周期的な変化(うねり)をつけます。
5
OSC(オシレーター)(P. 30)
音のキャラクターを決める波形を作り、音の高さを決めます。
6
FILTER(フィルター)(P. 32)
音の明るさや太さを決めます。さらに、シンセサイザーらしい「ク
セ」をつけます。
7
AMP(アンプ)(P. 35)
FILTER を通った後の音の大きさを決めます。
8
EFFECTS(エフェクト)(P. 38)
ディストーション、フランジャー、ディレイ、リバーブ、ロー・
ブーストの 5 種類のエフェクトが内蔵されており、それぞれ独
立した設定ができます。
9
EXT IN(エクスターナル・イン)
(P. 40)
EXT IN 端子に接続した機器の音を鳴らします。
センター・キャンセルを使用すると、センターに定位されてい
るボーカルの音などを消すことができます。
11
10
[V-LINK]ボタン(P. 27)
V-LINK のオン/オフを切り替えます。
[TAP TEMPO]ボタン(P. 23)
アルペジオやフレーズ・レコーダーのテンポを決めます。
[KEY HOLD]ボタン(P. 22)
手を離しても音が鳴り続けます。
[MONO]ボタン(P. 20)
ソロ楽器の演奏をシミュレートするときなどに使います。
[PORTAMENTO]ボタン(P. 20)
ポルタメントのオン/オフを切り替えます。
[TRANSPOSE]ボタン(P. 20)
[TRANSPOSE]ボタンを押しながら OCTAVE[UP /+]
[DOWN /ー]ボタンを押して、鍵域を半音単位で上げ下げし
ます(-5 +6)
OCTAVE[UP /+][DOWN /ー]ボタン
(P. 20)
鍵域をオクターブ単位で上げ下げします。(-3 +3)
各機能のボタンと組み合わせて、パラメーターを設定をすると
きにも使います。
11
[CANCEL SHIFT]ボタン
実行中の操作を中断します。
また、他のボタンと組み合わせていろいろな機能を実行します。
[WRITE]ボタン(P. 25、P. 39)
パッチやフレーズなどを保存するときに使います。
[CANCEL / SHIFT]ボタンを押しながら[WRITE]ボタン
を押すと、現在選ばれているパッチを初期化します。
WRITE PROTECT インジケーター(P. 39)
ライト・プロテクトが設定されているパッチを選んだときにイ
ンジケーターが点灯します。
[CANCEL / SHIFT]ボタンを押しながら現在の NUMBER
ボタンを押すと、ライト・プロテクトのオン/オフを切り替え
ることができます。
[ARPEGGIO]ボタン(P. 22)
アルペジオのオン/オフを切り替えます。
[PRESET PATCH]ボタン(P. 18)
プリセット・パッチを選びます。
[USER PATCH]ボタン(P. 18)
ユーザー・パッチを選びます。
[PRESET PATCH]ボタンと[USER PATCH]ボタンを同
時に押すと、パラメーターの値をつまみやスライダーの位置に
一致させてエディットする、マニュアル機能になります(P. 30)
12
[BANK]ボタン(P. 18)
NUMBER[A]〜[H]ボタンと組み合わせてバンクを切り替
えます。
NUMBER[1]〜[8]ボタン(P. 18)
パッチやフレーズなどを選びます。
13
PHRASE RECORDER
(フレーズ・レコーダー)(P. 24)
[PLAY STOP]ボタン
フレーズ・レコーダーの再生や停止をします。
[REC]ボタン
フレーズ・レコーダーで録音します。
BATTERY インジケーター(P. 14)
電池を使用しているときの、電池残量を表します。
通常は消灯しています。電池が消耗してくるとインジケーター
が点灯します。さらに使用を続けるとインジケーターが点滅し
ますので、使用を中断し、電池を充電してください。
※ BATTERY インジケーターが点滅した状態でさらに演奏を続
けると、操作できなくなります。
14
OUTPUT(アウトプット)(P. 18)
[VOLUME]つまみ
リア・パネルの OUTPUT 端子と PHONES 端子から出力され
る全体の音量を調節します。
15
ピッチベンド/モジュレーションレバー
(P. 19)
ピッチ(音の高さ)を変化させたり、ビブラートをかけたりし
ます。
12
16
盗難防止用ロック
SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続するこ
とができます。
http://www.kensington.com/
17
[POWER](電源)スイッチ(P. 15)
電源をオン/オフします。
DC IN(AC アダプター)端子(P. 13)
付属の AC アダプターを接続します。
コード・フック(P. 13)
AC アダプターのコードがはずれないように固定します。
18
PHONES(ヘッドホン)端子(P. 14)
ヘッドホン(別売)を接続します。
OUTPUT(アウトプット)L/MONO、R 端子(P. 14)
アンプやミキサーに音声信号をステレオで出力します。
モノで出力するときは L 側に接続してください。
19
PEDAL(ペダル)
PEDAL(ペダル)端子(P. 26)
エクスプレッションペダル(別売EV-5)やペダルスイッチ(別
売:DP シリーズ、FS-5U)を接続します。
20
MIDI 端子(OUT IN)(P. 43)
他の MIDI 機器と MIDI メッセージの送受信をするときに接続し
ます。
21
USB
USB COMPUTER 端子(P. 42)
GAIA SH-01 とコンピューターを USB ケーブルで接続します。
USB MEMORY(USB メモリー)端子(P. 55)
USB メモリー(別売)を差し込みます。
930
※ USB メモリーは、GAIA SH-01 の電源を入れてから接続し
てください。また、本体の電源を入れた状態で、絶対に USB
メモリーを抜かないでください。
931
※ USB メモリーは挿入方向や表裏に注意し、確実に奥まで差し
込んでください。また無理な挿入はしないでください。
リア・パネル
16 17 18
19
20 21
988
13
ACアダプターを接続する
付属の AC アダプターを、GAIA SH-01 のリア・パ
ネルにある DC IN 端子に接続します。
インジケーター
電源コード
コード・フック
意 !
924
• AC アダプターのコードは図のようにコード・フック
に固定してください。誤ってコードを引っ張ってし
まっても、プラグが抜けて電源が切れてしまうことや、
AC アダプター端子に無理な力が加わることを防ぐこ
とができます。
932
• AC アダプターは、インジケーター(図参照)のある
面が上になるように設置してください。
• AC アダプターをコンセントに接続すると、インジケー
ターが点灯します。
電池を入れる
市販の単 3 形ニッケル水素電池(8 本) で演奏するこ
とができます。
1. 本体底面にある電池カバーのツメを押しながら、
カバーをはずします。
意 !
• 電池カバーをはずしたときに、中に異物(燃えやすい
もの、硬貨、針金など)や液体(水、ジュースなど)
が入らないようご注意ください。
928
• 本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しない
ように、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に
敷いてください。また、その際、ボタン、つまみなど
が破損しないような位置に配置してください。
929
• 本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう
取り扱いにご注意ください。
2. +、-の向きに注意して、電池をバッテリーケー
スに入れます。
意 !
• 電池の+と−を間違えないように、指示どおり入れて
ください。
011
• この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針金など)
や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないでくだ
さい。
3. 電池カバーを閉めます。
意 !
• 電池が入っているときに、AC アダプターを接続して
電源を入れると、AC アダプターの使用が優先されま
す。
• 電池をお使いの場合は、AC アダプターを本体から抜
いておいてください。
• 電池が入っているときに、電源を入れたまま電源コー
ドをコンセントから抜き差ししたり、AC アダプター
DC プラグを本体から抜き差しすると、電源が切れ
ます。電源コードや AC アダプターは、必ず電源を切っ
てから抜き差ししてください。
演奏する前に
14
電池を取り出す
電池を取り出すときは、本体の電源を切ってから、電
池カバーをはずし電池を取り出します。
電池の交換時期
(BATTERY インジケーター)
電池が消耗してくると BATTERY インジケーターが
点灯します。
さらに使用を続けると BATTERY インジケーターが
点滅します。使用を中断し、電池を充電してください。
意 !
• BATTERY インジケーターが点滅した状態でさらに演
奏を続けると、BATTERY インジケーター以外のイン
ジケーターがすべて消灯し、操作できなくなります。
• BATTERY インジケーターの表示は目安です。
使用できる電池について
• ニッケル水素電池をお使いください。
意 !
アルカリ電池やマンガン電池は使用しないでくだ
さい。
• ニッケル水素電池を使用したときの連続使用時間
は、常温で約 5 時間です。ただし、USB メモリー
接続時は約 4 時間です。連続使用時間は、使用状
況などにより異なります。
電池の取り扱いについて
• 新しい電池と一度使用した電池や、違う種類の電
池を混ぜて使用しないでください。
• 長時間使用しないときは、記憶した内容を USB
メモリーに保存し、電池を取り出しておいてくだ
さい。
• 電池/充電池/充電器は、間違った使いかたをす
ると、液もれ、発熱、発火、破裂などの危険があ
ります。ご使用の前に、電池/充電池/充電器に
付属の注意事項を必ず最後まで読み、注意事項を
守って正しくお使いください。
パワー・セーブ・モード
GAIA SH-01 は、しばらく操作をしないと、自動的
に省電力状態になるパワー・セーブ・モードに設定す
ることができます。(工場出荷時の設定では、パワー・
セーブ・モードになりません。
パワー・セーブ・モードから通常状態に復帰するには、
つまみを回したり、鍵盤を弾いたりなどの操作をします。
パワー・セーブ・モードになるまでの時間を設定する
ことができます。
詳しくは『POWER SAVE MODEの時間設定』(P.54)
をご覧ください。
ヘッドホンやスピーカーを接
続する
GAIA SH-01 にはスピーカーがありません。音を出
すためには、モニター・スピーカーやステレオ・セッ
トなどのオーディオ機器か、ヘッドホンを接続してく
ださい。
921
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を
防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電源を切っ
てください。
モニター・スピーカーやステレオ・セットに接
続する
GAIA SH-01 リア・パネルの OUTPUT 端子と、モ
ニター・スピーカーやステレオ・セットなどをケーブ
ルで接続します。
※ GAIA SH-01 の性能を最大限に引き出すためにも、ステレオ
での使用をおすすめします。
モノで使用する場合は、OUTPUT L/MONO 端子に接続して
ください。
15
ヘッドホンを接続する
リアパネルの PHONES 端子に、市販のステレオヘッ
ドホンを接続します。
※ ヘッドホンを接続しても、OUTPUT 端子からは音が出力され
ます。
電源を入れる/切る
941
※ 正しく接続したら(P. 13 P. 14)、必ず次の手順で電源を
投入してください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピー
カーなどが破損する恐れがあります。
943
※ 音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞っても、電
源を入れるときに音がすることがありますが、故障ではありま
せん。
電源を入れる
1. 電源を入れる前に、次のことを確認します。
• スピーカーやヘッドホンが正しく接続されています
か?
• 接続している機器の電源はオフになっていますか?
2. トップ・パネルにある[VOLUME]つまみを左
いっぱいまで回します。
3. リア・パネルにある[POWER](電源)スイッ
チを押して電源を入れます。
※ 電源を入れるときには、鍵盤左側にあるピッチ・ベンド/モ
ジュレーション・レバーに触れないでください。
触れた状態で電源を入れると、ピッチ・ベンド/モジュレー
ション・レバーを操作したときに誤動作することがあります。
4. 接続している機器の電源を入れて、音量を適当
な位置まで上げます。
5. 鍵盤を弾きながら、[VOLUME]つまみを少し
ずつ右に回して、適当な音量に調節します。
電源を切る
1. 電源を切る前に、次のことを確認します。
• 接続している機器の音量は最小になっていますか?
• 作った音は保存しましたか?(P. 39)
2. 接続している機器の電源をオフにします。
3. GAIA SH-01 の[POWER](電源)スイッチ
を押して電源を切ります。
16
GAIA SH-01 の構成
基本構成
GAIA SH-01 は、大きく分けてコントローラー部と
音源部とエフェクターで構成されています。
コントローラー部
コントローラー部は、演奏する部分です。
たとえば「鍵盤を弾く」といった演奏者の動きを音源
部に伝え、発音させるはたらきをします。
GAIA SH-01 のコントローラー部には、鍵盤、ピッチ
ベンド/モジュレーション・レバー、D ビーム・コン
トローラー、パネル上のボタンやつまみ、リア・パネ
ルに接続したペダルが含まれます。
音源部
音源部は、音を発生させる部分です。
コントローラー部から送られてきた演奏情報を受け
て、音の基本となる波形を電気的に作り出し、音の明
るさや音の大きさを決めて、さまざまな「音」を鳴ら
します。
GAIA SH-01 の音源部は、音を決めるさまざまな要
素(波形や音の高さ、音の明るさ、音の大きさなど)が、
パネル上のつまみやボタンを使ってすぐに変えられる
ようになっています。
エフェクター
GAIA SH-01 にはさまざまなエフェクターが内蔵さ
れており、それぞれ独立した設定ができます。
さまざまな演奏機能
GAIA SH-01 は演奏に便利な以下の機能を備えてい
ます。
アルペジエーター(P. 22)
鍵盤で和音を押さえるだけで分散和音を演奏させるこ
とができます。
テンポ(P. 23)
[TAP TEMPO]ボタンをテンポに合わせて数回押す
ことで、アルペジエーターやフレーズ・レコーダーの
テンポを簡単に変えることができます。
オクターブ(P. 20)
鍵盤の音域を 1 オクターブ単位で動かすことができま
す。最大上下 3 オクターブまで動かせます。
トランスポーズ(P. 20)
鍵盤の音域を半音単位で動かす機能です。半音単位で
-5 +6 の範囲で設定することができます。
フレーズ・レコーダー(P. 24)
数小節のフレーズ録音ができます。つまみの操作など
のコントロールのみを録音/再生することで、自動的
につまみの操作を行うこともできます。
GAIA SH-01 の基本構成
アルペジエーター
オクターブ
トランスポーズ
フレーズレコーダー
コントローラー部
音源部 エフェクター
 コントロール信号  音声信号
17
メモリーについて
パッチ(P. 18)などの設定を記憶する場所をメモリーと
呼びます。メモリーを機能別に整理すると、「一時的な
メモリー」「書き換えができるメモリー」「書き換え
ができないメモリー」の 3 つに分けられます。
書き換えができるメモリー(USB メモリー)
ユーザー・メモリー システム
メモリー
フレーズ
8
パッチ
64
書き換えができないメモリー
プリセット・メモリー
アルペジオ
64
パッチ
64
書き換えができるメモリー(インターナルメモリー)
ユーザー・メモリー システム
メモリー
フレーズ
8
パッチ
64
一時的なメモリー(テンポラリー・エリア)
フレーズ
パッチ
アルペジオ
一時的なメモリー
テンポラリー・エリア
ここには、パネル上のボタンなどで選んだパッチの
データが呼び出されます。
鍵盤で演奏したり、フレーズ・レコーダーを再生した
りするときは、テンポラリー・エリアの設定で音が鳴
ります。また、パッチを変更するときも、そのメモリー
のデータを直接変更することはなく、いったんテンポ
ラリー・エリアに呼び出してから変更することになり
ます。
テンポラリー・エリアの設定は一時的なもので、電源
を切ったり、他の設定を呼び出したりすると失われま
す。テンポラリー・エリアの設定を残しておきたいと
きは、設定の書き換えができるメモリーに保存します。
書き換えができるメモリー
システム・メモリー
システム・メモリーには、GAIA SH-01 の動作環境
を決めるシステム・パラメーターの設定を記憶するこ
とができます。
ユーザー・メモリー
ユーザー・メモリーにはパッチやフレーズなどを記憶
することができます。
USB メモリー(P. 55)
ユーザー・メモリーと同様に USB メモリーにもパッ
チやフレーズなどを記憶することができます。
書き換えができないメモリー
プリセット・メモリー
プリセット・メモリーのデータは書き換えができませ
ん。
プリセット・メモリーから呼び出したデータを変更し
たときは、書き換えができるメモリー(ユーザー・メ
モリー、USB メモリー)に記憶することができます。
18
演奏する
音量を調節する(VOLUME)
リアネルOUTPUT端子PHONES端子ら出
される、GAIA SH-01 全体の音量を調節します。
量が
左へいっぱいに回すと、音が出なくなります。
※ USBオーP. 42量はこのみをも変
しません。
音色を選ぶ
1.PRESET PATCHUSER PATCH
ボタンを押します。
USBていパッび出は、
USB MEMORY[PATCH]ボタンを押します。
2.[BANK]ボタンを押して、NUMBER[A][H]
ボタンを押します。
バンク A H を切り替えます。
3. NUMBER[1]〜[8]ボタンを押します。
パッチ 1 8 が選ばれます。
例:
• USER A-1のパッチを選んでいるときNUMBER[6]
ボタンを押すと、USER A-6のパッチに切り替わります
• PRESET A-4 のパッチを選んでいるときに[BANK]
ボタンを押してから NUMBER[C]ボタンを押すと、
PRESET C-4 のパッチに切り替わります。
• PRESET B-5 のパッチを選んでいるときに[USER
PATCHタンUSER B-5パッ替わ
ります。
パッチについて
GAIA SH-01 は、作った音色を保存しておくことができます。
保存された音色を「パッチ」と呼び、ボタンで呼び出
して鳴らすことができます。
ユーープ
の大きく 2 つに分けられます。
USB使USB
プ」が使用できるようになり3 つのグループが使えるよ
うになります。
パッ8つのバクと8つのナンバの組合わ
よって、64 個ずつに分けられます。
プリセット・グループ(PRESET)
あらかじめ作られた音が 64 個保存されています。
内容の書き換えはできませんが、これらのパッチを元に
して新たな音を作ることができます。
[PRESET PATCH]ボタンを押しながら NUMBER
[1]〜[8]ボタンを押すと、PCM 音源として動作
する特別なモードになります。PCM 音源を活用した
リアルな楽器演奏をお楽しみいただけます。
このモードでは、[PRESET PATCH]が点滅し、[1]
〜[8]ボタンを押すことにより、8 個の PCM 音色
を選択することができます。
※ PCM 音源の音色は呼び出し専用です。一部エディットや、エ
フェクト(リバーブ)を使用して演奏することはできますが、
設定を保存することはできません。
また、PRESET BANK H には、付属 DVD で実際に
使用している音色が保存されています。
ユーザー・グループ(USER)
作った音を保存するグループです。64 個のパッチが
保存できます。
保存のしかたについては、『作った音を保存する
(WRITE)(P.39)をご覧ください。
USB メモリー・グループ(USB MEMORY)
USB メモリー(別売)を使用したときに、作った音を
保存するグループです。64 個のパッチが保存できます。
保存のしかたについては、『作った音を保存する
(WRITE)(P.39)をご覧ください。
バンク(BANK)
8 つのバンク(A H)があり、バンクごとに 8 パッ
チ記憶できます。バンクは、64 個のパッチを分類す
るのに使うと便利です。
たとえば、ライブの1 曲目で使うパッチはバンクA、2
目で使うッチはバBにまとめていたり、シンセ
ースのパバンA、用のパッンクB
にまとめておいたりできます。
19
プリセット・グループ/ユーザー・グループ/
USB メモリー・グループ
NUMBER 1 8
BANK A H
A-1 A-2 A-3 A-4 A-5 A-6 A-7 A-8
B-1 B-2 B-3 B-4 B-5 B-6 B-7 B-8
C-1 C-2 C-3 C-4 C-5 C-6 C-7 C-8
D-1 D-2 D-3 D-4 D-5 D-6 D-7 D-8
E-1 E-2 E-3 E-4 E-5 E-6 E-7 E-8
F-1 F-2 F-3 F-4 F-5 F-6 F-7 F-8
G-1 G-2 G-3 G-4 G-5 G-6 G-7 G-8
H-1 H-2 H-3 H-4 H-5 H-6 H-7 H-8
弾く音に強弱をつける
(KEYBOARD VELOCITY)
GAIA SH-01の
て音量や音の明るさを変化させることができます。
※ 工場出荷時は、キー・ベロシティーが一定の値になる「FIX」
に設定されています。
強弱をつけるためには、『KEYBOARD VELOCITY』(P.51)
「REAL」に設定してください。
※ 変化のしかたを変えたい場合は、パッチ・パラメーターの
LEVEL VELOCITY SENSP.45(音FILTER ENVELOPE
VELOCITY SENS』(P.45)(音の明るさ)の値を変更します。
鳴らしている音の高さ変え
(BENDER)
鍵盤を弾ながらピベンド/ジュレーョン
バーを左に倒すとピッチ(音の高さ)が下がり、右に倒す
とピッチが上がります。
レバーを左いっぱいに倒すと、ピッチは全音(2 半音)
がります。
レバーを右いっぱいに倒すと、ピッチは全音(2 半音)
がります。
ピッチが
下がる
ピッチが
上がる
ピッチ・ベンドの変化幅
(ピッチ・ベンド・レンジ)
ピッチ・ベンド・レンジを変更することができます。
1.[CANCELSHIFTタンしなピッ
ベンド/モジュレーションレバーを左いっぱい
または右いっぱいに倒します。
OCTAVE[DOWNUP/+点滅します。
2. OCTAVE[DOWN /ー]ボタンを押しながら
鍵盤(C2 C4)を押します。
レバーを左に倒したときの変化幅を設定できます。
C2 C4小−変化幅−大
3. OCTAVE[UP /+]ボタンを押しながら鍵盤
(C2 C4)を押します。
レバーを右に倒したときの変化幅を設定できます。
設定を終了するときは、[CANCELSHIFT]ボタを押
します。
ビブラートをかける
(MODULATION)
鍵盤を弾ながらピベンド/ジュレーョン
バーを向こう側に倒すとビブラートがかかります。
ビブラートが
かかる
モジュレーションの速さと揺れかた
ときさと
かたを設定することができます。
1.CANCELSHIFTを押ーを
向こう側いっぱいに倒します。
2. LFO
で設定します。
『MODULATION LFOP.37)をごくだい。
ピッベンド/モジューションレバーをまたは右
ションの両方が同時にかかります。
20
鍵盤の音域を変える
(OCTAVE UP/DOWN)
音域1ブ単位で動かことができま
最大上下 3 オクターブまで動かせます。
1. 音域を上げるには OCTAVE[UP /+]ボタン、
音域を下げるには OCTAVE[DOWN /ー]ボタ
ンを押します。
1 回押すたびに音域が 1 オクターブ変わります。
の音通常よりているとOCTAVE
[UP /+]ボタンが点灯します。下がっているときは
OCTAVE[DOWN /ー]ボタンが点灯します。
OCTAVE[UP /+]ボタンと OCTAVE[DOWN /ー]
タンの両方を同時に押すと通常の音域に戻りますボタン
は両方とも消灯します。
鍵盤の音域を半音単位変え
(TRANSPOSE)
鍵盤の音域を半音単位で移動させる機能です。半音単位
-5 +6 の範囲で設定することができます。
1.TRANSPOSE
ンスポーズがオンになります。
TRANSPOSE
ランスポーズはオフになります。
2. げるにはTRANSPOSE押しなが
OCTAVE[UP /+]ボタン、
げるにはTRANSPOSE押しなが
OCTAVE[DOWN /ー]ボタンを押します。
1 回押すたびに音域が半音単位で変わります。
鍵盤の音域が、通常の音域より上がっているときは
[TRANSPOSE]ボタンを押している間、OCTAVE
[UP /+]ボタンが点灯します。下がっているとき
は[TRANSPOSE]ボタンを押している間 OCTAVE
[DOWN /ー]ボタンが点灯します。
[TRANSPOSE]ボタンを押しながら OCTAVE[UP
/+]ボタンと OCTAVE[DOWN /ー]ボタンの両
方を同時に押すと、通常の音域に戻ります。ボタンは
両方とも消灯します。
単音で演奏する(MONO)
ート使効果
機能です。
1.[MONO]ボタンを押して点灯させると、モノがオ
ンになります。
和音押さえても単しか鳴らなくります。後か
ら押された鍵盤の音が鳴ります。
もう一度[MONOボタンを押して消灯させると、モノ
オフになります。
(PORTAMENTO)
最初に弾いた鍵盤と次に弾いた鍵盤との間で、音の高さ
を連続的に変化させることができます。
1.[PORTAMENTO]ボタンをして灯さると
ポルタメントがオンになります。
ピッチの変化する速さを変える
(ポルタメント・タイム)
[PORTAMENTO]ボタンを押しながら LFO[FADE
TIMEライ動かと、化す速さ
チ変化にかかる時間)を変えることができます。
ピッチがゆっくりと変化するようになります。
ポルタメタイムは他の法でも変ることが
ます『PORTAMENTO TIME』(P.45)
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Roland GAIA SH-01 取扱説明書

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楽器
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取扱説明書