Pioneer TORAIZ AS-1 取扱説明書

タイプ
取扱説明書
TORAIZ AS-1
TAS-1
2Ja
もくじ
本書の見かた
このたびは、Pioneer DJ 製品をお買い上げいただきまして、まことに
ありがとうございます。
この冊子と、本機に付属している「取扱説明書 ( クイックスタート
ガイド )」を必ずお読みください。両方とも、この製品の使用前にご理
解いただくべき重要事項が含まれています。
! 本書では、製品本体に表示されているボタン名や端子名、および本
体表示部に表示されるメニュー名などを、[ ] で囲んで記載してい
ま す 。( 例:[ GLOBAL] ボタン、[PHONES] 出力端子、[OSCILLATOR 1])
! 本書で説明しているソフトウェアの画面と仕様、およびハードウェ
アの外観と仕様は、開発途中のものであり、最終仕様と異なる場合
がありますがご了承ください。
! 本書で説明している手順については、OS のバージョン、ウェブブ
ラウザーの設定などにより記載の動作と異なる場合がありますが
ご了承ください。
はじめに
本機の特長 ................................................................................................ 4
各部の名称とはたらき
トップパネル ............................................................................................ 5
本体背面部 ................................................................................................ 7
接続する
入力 / 出力端子に接続する .................................................................... 8
操作する
プログラムを選んで演奏する ................................................................ 9
プログラムをエディットする ................................................................ 9
エディットしたプログラムを保存する ............................................. 10
プログラムを初期化してはじめから音色を作る.............................. 10
シーケンサーを使う ............................................................................. 10
スライダーを使う ................................................................................. 11
クイックプログラム機能を使う ......................................................... 11
音色作りとカテゴリー / パラメーター
OSCILLATOR ( オシレーター ) カテゴリー ................................... 12
MIXER ( ミキサー ) カテゴリー ......................................................... 12
FILTER ( フィルター ) カテゴリー .................................................... 13
FILTER ENVELOPE ( フィルター・エンベロープ ) カテゴ
リー ......................................................................................................... 13
AMP ENVELOPE ( アンプ・エンベロープ ) カテゴリー ............ 14
GLIDE ( グライド ) カテゴリー.......................................................... 14
LFO ( ロー・フリケンシー・オシレーター ) カテゴリー .............. 14
SLIDER ( スライダー ) カテゴリー ................................................... 15
MODULATION ( モジュレーション ) カテゴリー ......................... 16
EFFECTS ( エフェクト ) カテゴリー ............................................... 16
AFTERTOUCH ( アフタータッチ ) カテゴリー ............................. 17
MISC PARAMETERS ( ミスレーニアス・パラメーターズ ) カテゴ
リー ......................................................................................................... 17
ARPEGGIATOR/SEQUENCER ( アルペジエーター / シーケン
サー ) カテゴリー .................................................................................. 18
ARPEGGIATOR ( アルペジエーター ) カテゴリー ....................... 18
SEQUENCER ( シーケンサー ) カテゴリー ................................... 19
パラメーター一覧表 ............................................................................. 20
設定を変更する ([GLOBAL SETTING])
設定項目一覧 ......................................................................................... 22
Scale Mode ( スケールモード ) 一覧 .............................................. 24
Alternate Tuning( オルタネート・チューニング ) 一覧.............. 25
キャリブレーション ............................................................................. 27
外部機器と接続して使う
本機と外部 MIDI 機器やコンピューターを接続して演奏する ....... 28
本機を外部 MIDI 機器やコンピューターと同期して演奏する ....... 28
本機の [TRIGGER IN] を使って、本機の演奏機能をコントロール
する ......................................................................................................... 29
MIDI インプリメンテーション (MIDI
Implementation)
MIDI メッセージ (MIDI Messages) ................................................ 30
NRPN (Non-Registered Parameter Number) メッセージ
(NRPN Messages) ........................................................................... 31
Sysex メッセージ (Sysex Messages) ......................................... 32
MIDI コンティニュアス・コントローラー (CC) の送受信 ............. 35
プログラム・パラメーター・データ (Program Parameter
Data) ...................................................................................................... 35
ブロックダイヤグラム
プロックダイヤグラム ( シグナルフロー図 ) .................................... 38
その他
故障かな?と思ったら ......................................................................... 39
保証とアフターサービス ..................................................................... 40
商標および登録商標について ............................................................. 40
仕様 ......................................................................................................... 40
3
Dave Smith からのメッセージ
4Ja
はじめに
本機の特長
本機は、自分だけのサウンドを直感的に作ることができるモノフォニッ
アナログシンセサイザーです。Dave Smith Instruments 社と
のコラボレーションにより、シンセサイザー回路には Prophet-6 をも
とにしたアナログディスクリート回路を搭載することで、力強いサウ
ンドと豊かな音色のバリエーションを実現しました。
また、フルプログラマブルシンセサイザーエンジンならではの豊富な
プリセット・サウンドや、64 ステップ・シーケンサーの搭載により、
音楽制作のための新たなインスピレーションを得ることができます。
さらに、操作性の高いパネルレイアウトや、堅牢性の高い金属筐体の
採用により、自宅スタジオでの音楽制作からステージ上でのライブパ
フォーマンスまでを幅広くサポートします。
アナログ・シンセサイザー回路
Dave Smith Instruments 社との共同設計により、本機のシンセサイ
ザー回路は Prophet-6 をもとにしたアナログ・ディスクリート回路に
よって構成されています。
Prophet-6 で定評のある 4 ポール・レゾナント・ローパス・フィル
ターは、アナログ発振回路で生成された波形へのフィルター効果によっ
て個性的な音色を作り出せるだけでなく、フィルターの自己発振によっ
て美しいサイン波も生成できるので、アナログシンセサイザーならで
はの個性あふれる、力強いサウンドを生み出します。
フルプログラマブル・シンセサイザーエンジン
本機のアナログ・シンセサイザー回路によって生み出されたサウンド
は、そのシンセサイザーパラメーターを本体内のメモリに瞬時に保存
し、いつでも呼び出すことができるので、スタジオでもステージ上で
も、作りこんだ独自のサウンドにいつでもアクセスできます。
また、本体表示部には視認性の高い OLED を採用し、すべてのシンセ
サイザー・パラメーターにすばやくアクセスできます。
豊富なプリセット・サウンド
本機は幅広い音楽ジャンルにお使いいただける豊富なプリセットサウ
ンドを搭載しています。
音楽制作時の即戦力としてプリセットサウンドをそのままお使いいた
だいたり、プリセットサウンドをもとに新しい独自のサウンドをすば
やく生み出すこともできます。
64 ステップ・シーケンサー & アルペジ
エーター
(64 STEP SEQUENCER
& ARPEGGIATOR)
本機はフレーズ作りやライブパフォーマンスにお使いいただける、
64 ステップ・シーケンサーやアルペジエーターを搭載しています。
64 ステップシーケンサーはステップ入力に対応し、思い浮かんだフ
レーズを瞬時に残すことができます。
さらに、64 ステップ・シーケンサーとアルペジエーターで作ったフ
レーズのテンポ ( 発音リズム ) やキーをリアルタイムに変化させること
ができるので、新しいフレーズを生み出すインスピレーションを得るこ
とができます。
直感を生かすパネルレイアウト & プロ仕様
デザイン (PROFESSIONAL QUALITY
DESIGN)
本機はサウンドをダイナミックに変化させるシンセサイザー・パラ
メーターツマミやスライダー、キーボードをトップパネルにレイアウ
トしています。
DJ 機器の開発で培ったシンプルでわかりやすいレイアウト・コンセプ
トを継承することで、直感的にサウンドを生み出していくことができ
ます。
また、堅牢性の高い金属筐体の採用とコンパクトなデザインにより、
さまざまな場所へ安心して持ち運ぶことができ、音楽制作やライブパ
フォーマンスのセットアップに簡単に加えることができます。
5
Ja
各部の名称とはたらき
各部の名称とはたらき
トップパネル
onmlkji pf g h
1 3 4 5 6 72
8 9 a b c d e
1 SHIFT ボタン
[SHIFT] ボタンを押しながら他のツマミやボタンを操作すると、別
の機能を呼び出せます。
[SHIFT] ボタンを押している間は同ボタンがオン ( 点灯 ) になり、
ボタンから指を離すとオフ ( 消灯 ) になります。
2 GLOBAL ボタン
グローバル設定モードに切り替えます。
3 PROGRAM/BANK ツマミ
プログラムを切り替えます。
バンクを切り替えるときは、[SHIFT] ボタンをオンにしてから回し
ます。
4 PARAM/CATEGORY ツマミ
調整するパラメーターを切り替えます。
カテゴリーを切り替えるときは、[SHIFT] ボタンをオンにしてから
回します。
5 本体表示部
バンク番号、プログラム番号、プログラム名、パラメーターなどを
表示します。
6 VALUE ツマミ
表示されているパラメーターやメニューの設定値を調整します。
7 VOLUME ツマミ
出力の音声レベルを調整します。
[AUDIO OUT]と[PHONES] 出力のボリュームは連動しています。
ヘッドフォンを使用して演奏するときは、音量を上げ過ぎないよう
に注意してください。
[VOLUME] ツマミの設定により、キーボードを打鍵したときに、
を刺激するような大きな音が発生することがあります。
8 LPF CUTOFF ツマミ
LPF ( ローパス・フィルター ) のカットオフ周波数を調整します。
9 LPF RES ツマミ
LPF ( ローパス・フィルター ) のレゾナンスを調整します。
a HPF CUTOFF ツマミ
HPF ( ハイパス・フィルター ) のカットオフ周波数を調整します。
b ENVELOPE ATTACK ツマミ
アンプ・エンベロープとフィルター・エンベロープのアタックを調
整します。
c ENVELOPE DECAY/REL ツマミ
アンプ・エンベロープとフィルター・エンベロープのディケイとリ
リースを調整します。
d LFO FREQ/AMT ツマミ
LFO ( ローフリケンシーオシレーター ) の周波数を調整します。
LFO のかかり具合を調整するときは、[SHIFT] ボタンをオンにして
から回します。
6Ja
e FX ON/OFF ボタン
エフェクトをオン / オフします。
f LATCH ボタン
スライダーの効果をホールドします。
「スライダーを使う」(11 ページ ) 参照
g スライダー
スライダーの効果を調整します。
「スライダーを使う」(11 ページ ) 参照
h キーボード
選択したサウンドをキーボードで演奏します。
i OCTAVE DOWN ボタン
キーボードの演奏範囲を、1 オクターブ単位で下げます。
半音単位で下げるときは、[SHIFT] ボタンをオンにしてから押し
ます。
j OCTAVE UP ボタン
キーボードの演奏範囲を、1 オクターブ単位で上げます。
半音単位で上げるときは、[SHIFT] ボタンをオンにしてから押し
ます。
k SEQUENCER 録音ボタン
シーケンサーを録音状態にします。
「シーケンサーを使う」(10 ページ ) 参照
l SEQUENCER 再生ボタン
シーケンスを再生します。
「シーケンサーを使う」(10 ページ ) 参照
m HOLD ボタン
キーボードのホールド機能をオン / オフします。
「プログラムを選んで演奏する」(9 ページ ) の手順 5 参照
n ARP ボタン
アルペジエーター機能をオン / オフします。
「プログラムを選んで演奏する」(9 ページ ) の手順 5 参照
o CLOCK BPM/DIVIDE ツマミ
BPM を調整します。
シーケンサーやアルペジエーターの発音間隔を調整するときは、
[SHIFT] ボタンをオンにしてから、ツマミを回します。
p CLOCK TAP ボタン
[CLOCK TAP] ボタンを指でたたいて BPM を入力します。
7
Ja
各部の名称とはたらき
本体背面部
21 3 4 5
8
b6 7
9a
1 ケンジントンロック装着用穴
2 PHONES 出力
ヘッドホンを接続します。
3 AUDIO OUT R
パワーアンプ、ミキサーなどのアナログ入力端子 ( 右 ) へ接続し
ます。
4 AUDIO OUT L
パワーアンプ、ミキサーなどのアナログ入力端子 ( 左 ) へ接続し
ます。
5 TRIGGER IN
フットスイッチや、トリガー信号となるオーディオシグナルを送る
機器を接続します。
本端子の動作仕様については、「設定を変更する ([GLOBAL
SETTING])」(22 ページ ) を参照してください。
6 MIDI OUT/THRU
本機から MIDI 信号を送る機器と接続します。
7 MIDI IN
本機に MIDI 信号を送る機器と接続します。
8 USB-B 端子
コンピューターと接続します。
! USB ハブは使えません。
! 性能維持のため、本機とコンピューターは USB2.0 に準拠した
USB ケーブルで直接接続してください。
9 コードフック
AC アダプターの接続コードを引っ掛けて固定させます。
「コードフックの使い方」(8 ページ ) 参照。
a DC IN 端子
付属の AC アダプターの接続コードのプラグを差し込みます。
b uボタン
本機の電源をオン / オフします。
注意
製品の仕様により、本体部やリモコン ( 付属の場合 ) のスイッチを操作
することで表示部がすべて消えた状態となり、電源プラグをコンセント
から抜いた状態と変わらなく見える場合がありますが、電源の供給は停
止していません。製品を電源から完全に遮断するためには、電源プラグ
( 遮断装置 ) をコンセントから抜く必要があります。製品はコンセントの
近くで、電源プラグ ( 遮断装置 ) に容易に手が届くように設置してくだ
さい。電源プラグを長時間差したままにすると、火災の原因になること
があります。
8Ja
接続する
! 機器の接続を行う場合、あるいは変更を行う場合には、必ず電源を切り、電源コードをコンセントから抜いてください。
! 電源コードは、機器の接続がすべて終わってから接続してください。
! 電源コードと AC アダプターは、必ず本機に付属のものをお使いください。
! 接続する機器の取扱説明書もあわせてご覧ください。
! 本機とコンピューターは USB ケーブルで直接接続してください。
USB ケーブルは USB2.0 に準拠したものをお使いください。
USB ハブは使えません。
入力 / 出力端子に接続する
コンセントへ
AC アダプター ( 付属 )
コンピューターシンセサイザー、サウンド
モジュールなど
パワードスピーカー
フットスイッチ
ヘッドホン
MIDI キーボード、
シーケンサーなど
電源コード ( 付属 )
コードフックの使い方
AC アダプターの接続コードは、コードフックに引っ掛けることで固定
されます。AC アダプターの接続コードを誤って引っ張り、プラグが端
子から抜けてしまうことを防げます。
! 再生中に AC アダプターの接続コードが本体から抜けると音声が途
切れます。
1 下図の矢印の位置で、AC アダプターの接続コードを
コードフックの形状に合わせながらコードフックに挿入
する
2 AC アダプターの接続コードを [DC IN] 端子に接続し、
要に応じて余ったコード分を調整する
コードを引っ張り、長さを調整
接続コードのプラグを [DC IN] 端子に差し込む
9
Ja
操作する
操作する
ここでは音色作りから演奏までの操作方法が説明されています。
操作手順に記載されているカテゴリー、パラメーター、パラメーター値の詳しい内容については、「音色作りとカテゴリー / パラメーター
(12 ページ ) を参照してください。
プログラムを選んで演奏する
本機にはプログラム格納庫として 10 のバンク ([F1]~[F5]、
[U1]~[U5]) があります。それぞれのバンクには、99 のプログラム
(Program) が格納されています。
バンク番号とプログラム番号を順に選択することで、使いたいプログラ
ムを呼び出すことができます。
! 「[F1]~[F5]」は読み込み専用で、「[U1]~[U5]」は上書き可能です。
プログラムはどのバンクから呼び出してもエディットできますが、
保存は「[U1]~[U5]」にしかできません。(Fはファクトリーバン
ク 、「 U」はユーザーバンクを表しています。)
! 工場出荷時は、「[U1]~[U5]」のプログラム内容は、「[F1]~[F5]」
と同一です。
ラストメモリーについて
プログラムを選択し、[GLOBAL/WRITE] ボタンを 2 回押す
([GLOBAL/WRITE] ボタンを押して [GLOBAL SETTING] 画面を表示
し、再度 [GLOBAL/WRITE] ボタンを押してメイン画面に戻る ) こと
で、次に本機に電源を投入したときに、選択したプログラムが最初
にメイン画面に表示されます。
1 本機の背面部にある [u] ボタンを押して、電源をオンに
する
本体表示部にメイン画面が表示されます。
2 [AUDIO OUT] に接続された機器 ( パワードスピーカー、
パワーアンプ、ミキサーなど ) の電源を入れる
3 [SHIFT] ボタンを押しながら [PROGRAM/BANK] ツマミ
を回し、バンク番号を選ぶ
本体表示部に表示されているバンク番号が切り替わります。
! [SHIFT] ボタンを長押しすると、押している間のみオン ( 点灯 ) にな
り、離すとオフ ( 消灯 ) になります。
プログラム番号
バンク番号
プログラム名
U5
Basic Program
Attack 0
P27
AMP ENVELOPE
120
BPM:
4 [SHIFT] ボタンをオフにして [PROGRAM/BANK] ツマミ
を回し、プログラムを選ぶ
本体表示部に表示されているプログラム番号とプログラム名が切り替
わります。
5 キーボードに触れる
触れる音階に合わせて音がでます。
! [HOLD] ボタンをオン ( 同ボタン点灯 ) にしてキーボードに触れる
と、音が持続します。同ボタンを押すたびにオン ( 点灯 )、オフ
( 消灯 ) が切り替わります。
! [ARP] ボタンをオン ( 同ボタン点灯 ) にしてキーボードに触れると、
アルペジオ演奏ができます。同ボタンを押すたびにオン ( 点灯 )、
フ ( 消灯 ) が切り替わります。
! アルペジオ演奏中に[OCTAVE UP] ボタン、または[OCTAVE DOWN]
ボタンを押すと、音階が 1 オクターブ単位で変化します。
[SHIFT] ボタンを押しながら両ボタンを押すと、半音階単位で変化
します。
プログラムをエディットする
プログラムのエディット方法は、大きく分けて以下の2とおりあり
ます。
! トップパネルのツマミやボタンを操作して主要なパラメーターを
直接調整する方法 ( 手順 2 )
! メイン画面を見ながら調整したいパラメーターを選択し、詳細なパ
ラメーター調整をする方法 ( 手順 3 5 )
各ツマミやボタンの説明は「トップパネル」(5 ページ )
パラメーターについての詳細は「音色作りとカテゴリー / パラ
メーター」(12 ページ ) を参照してください。
1 エディットしたいプログラムを選ぶ
! 「プログラムを選んで演奏する」( 左欄 ) の手順 3 4 を参照して
ください。
2 [LPF CUTOFF] ツマミや [LPF RES] ツマミ、
[HPF CUTOFF] ツマミ、[ENVELOPE ATTACK] ツマミ、
[ENVELOPE DECAY/REL]ツマミ、[LFO FREQ/AMT]ツマミ、
[FX] ボタンを操作する
操作したパラメーターに応じて、音色が変化します。
3 [SHIFT] ボタンを押しながら [PARAM/CATEGORY] ツマ
ミを回し、調整したいパラメーターのカテゴリーを選ぶ
本体表示部に表示されているカテゴリー名が切り替わります。
! [SHIFT] ボタンの操作は、「プログラムを選んで演奏する」(左欄)の
手順 3 を参照してください。
パラメーター値
パラメーター名
カテゴリー名
U5
Basic Program
Attack 0
P27
AMP ENVELOPE
120
BPM:
4 [SHIFT] ボタンをオフにして [PARAM/CATEGORY] ツマ
ミを回し、パラメーター名を選ぶ
本体表示部に表示されているパラメーター名が切り替わります。
5 [VALUE] ツマミを回し、パラメーター値を調整する
本体表示部に表示されているパラメーター値に応じて、音色が変化し
ます。
10 Ja
エディットしたプログラムを保存する
1 [SHIFT] ボタンを押しながら、[GLOBAL/WRITE] ボタン
を押す
[SHIFT] ボタンが消灯して以下の画面が表示され、[GLOBAL/WRITE]ボ
タンが点滅します。
! [SHIFT] ボタンの操作は、「プログラムを選んで演奏する
(9 ページ ) の手順 3 を参照してください。
U5
Basic Program
Attack 0
P27
Press Write to Save
or Hold to Cancel
保存は [
GLOBAL/WRITE] ボタン、
キャンセルは [
HOLD] ボタンを、
押してください。
2 プログラム名を変更する場合は、[PARAM/CATEGORY]
ツマミを回して変えたい文字を選択し、[VALUE] ツマミを
回して文字を変更する
! 文字は、英数字、記号、ブランクから選択できます。
! プログラム名を変更しない場合は、この手順は必要ありません。
3 再度 [GLOBAL/WRITE] ボタンを押す
選択しているプログラム番号にエディットしたプログラムが上書きさ
れます。
! プログラムの保存中は内部データの保護のため、絶対に本機の電源
を切らないでください。
! 保存せずにキャンセルするときは、[GLOBAL/WRITE] ボタンを押さ
ずに [HOLD] ボタンを押します。エディットしたプログラムは保存
されずにメイン画面に戻ります。
プログラムを初期化してはじめから音色
を作る
新たにはじめから音色を作りやすいように、単一のオシレーターのみを
使用したシンプルなベーシックプログラム(Basic Program)が用意され
ています。選んだプログラムをこの状態にすることを、初期化といい
ます。
1 初期化するプログラムを選ぶ
! 「プログラムを選んで演奏する」(9 ページ ) の手順 3 4 を
参照してください。
2 [SHIFT] ボタンをオフにして、[GLOBAL/WRITE] ボタン
を押す
[GLOBAL/WRITE] ボタンが点灯し、本体表示部に [GLOBAL SETTING]
画面が表示されます。
! [SHIFT] ボタンの操作は、「プログラムを選んで演奏する
(9 ページ ) の手順 3 を参照してください。
3 [PARAM/CATEGORY] ツマミを回して、[Basic Program]
画面を表示させる
[Basic Program] 画面が選択されると、[LATCH] ボタンが点滅します。
[LATCH] ボタンを押すと、
ベーシックプログラムが
読み込まれます。
23.
Press Latch to
0
Basic Program
Load Basic Patch
4 [LATCH] ボタンを押す
選択しているプログラム番号が初期化されます。初期化が完了すると、
本体表示部は自動的にメイン画面に戻ります。
! 音色の作成は、「プログラムをエディットする」の手順 2 5 を参
照してください。
! パラメーターの設定などの詳細は、「音色作りとカテゴリー / パラ
メーター」(12 ページ ) を参照してください。
! 初期化せずにキャンセルするときは、[LATCH] ボタンを押さずに
[GLOBAL/WRITE] ボタンを再度押します。初期化されずにメイン画
面に戻ります。
シーケンサーを使う
本機は各プログラムごとに、最大 64 ステップのシーケンスパターンを
作成できます。
ステップレコーディングをする
1 [SEQUENCER録音 ] ボタンを押す
本体表示部に [Record] 画面が表示され、ステップレコーディング状態
になります。
Note:–
Hit HOLD to Tie
Record
HOLD
sets Slew:
Off
120
BPM:
Vel:–
Hit ARP to Rest
S
HIFT
+
2 キーボードに触れる
ステップにノートが入力され、自動的に次のステップに進みます。
! 最大で 64 ステップまで入力できます。
! [HOLD] ボタンを押すと、タイを入力できます。前のステップで入
力したノートを連続して発音します。
! [ARP] ボタンを押すと、休符を入力できます。
! [SHIFT] ボタンを押しながら [HOLD] ボタンを押すと、表示されて
いるステップの [Slew]の[On] / [Off] を切り替えられます。
[SHIFT] ボタンの操作は、「プログラムを選んで演奏する
(9 ページ ) の手順 3 を参照してください。
3 [SEQUENCER録音 ] ボタンを押す
ステップレコーディング状態が終了します。
! ステップレコーディング状態で [SEQUENCER 再生 ] ボタンを押
すと、ステップレコーディング状態を終了すると同時にシーケン
サーの再生を開始できます。
4 [SEQUENCER再生 ] ボタンを押す
入力したシーケンスの再生を開始します。
! シーケンスを再生中にキーボードに触れると、触れた音階に応じて
シーケンスの音程がシフトします。
! [SHIFT] ボタンを押しながら [SEQUENCER 再生 ] ボタンを押すと、
[LOCK SEQUENCE] のオン / オフを切り替えられます。
オンシーケンスの再生を開始すると、[SEQUENCER 再生 ] ボタ
ンが点滅します。プログラムを変更しても、[LOCK SEQUENCE]
をオンに切り替えたときのシーケンスパターンが維持され
ます。
オフ:シーケンスの再生を開始すると、[SEQUENCER 再生 ]ボ
タンが点灯します。プログラムを変更すると、各プログラムに
対応したシーケンスパターンに変化します。
! シーケンスを再生中に [SHIFT] ボタンを押しながら [TAP] ボタンを
押すと、1 ステップ目にジャンプ(リスタート)します。
再生するステップ数を変更する
1 [PARAM/CATEGORY] ツマミを回して、[SEQUENCER]
カテゴリー内の [Length] パラメーター画面を表示させる
11
Ja
操作する
U5
Basic Program
Length 64 Steps
P27
SEQUENCER
120
BPM:
2 [VALUE] ツマミを回して、再生するステップ数を変更
する
本体表示部に表示されているステップ数に応じて、シーケンサーが
ループ再生されます。
! [SHIFT] ボタンを押しながら [VALUE] ツマミを回すと、ステップ数
を 1 ステップ単位で変更できます。
! 録音したシーケンスのステップ数以下の [Length] を選択した場合
選択した [Length] まで再生した後、1 ステップ目に強制的に戻り
ます。
例:録音したシーケンスのステップ数が 20 ステップの状態で、
[Length]を[16 steps] にした場合。
ステップ数
録音したシーケンス
入力ノート ループ再生範囲
16 ステップ目までをループ再生します。17 ~ 20 ステップは再
生はされませんが、シーケンスパターンは残ります。
! 録音したシーケンスのステップ数以上の [Length] を選択した場合
選択した [Length] になるまで、録音したシーケンスパターンを自
動的にループ再生します。
例:録音したシーケンスのステップ数が 5 ステップの状態で、
[Length]を[16 steps] にした場合
ステップ数
ループ再生範囲
録音した
シーケンス
入力ノート
録音した 5 ステップのシーケンスパターンをループ再生し、16 ス
テップ目まで再生した後、1 ステップ目に強制的に戻ります。
! シーケンスを再生しながら [Length] を変更した場合
変更する前の [Length] の再生が終わった後で、変更が反映され
ます。
入力したノート設定を変更する
各ステップには [Note]、[Vel]、[Slew] の設定があります。
1 [PARAM/CATEGORY] ツマミを回して、設定を変更する
ステップの、[SEQUENCER] カテゴリー内の [Note] 、[ Vel]、
[Slew] パラメーター画面を表示させる
2 [VALUE] ツマミを回して、表示されているパラメーター
値を変更する
シーケンスの再生停止状態に関係なく、各パラメーター値の変更が瞬
時に反映されます。
U5
Basic Program
Note 1
G
10
P27
SEQUENCER
120
BPM:U5
Basic Program
Vel 1 127
P27
SEQUENCER
120
BPM:U5
Basic Program
Slew 1
O
f f
P27
SEQUENCER
120
BPM:
スライダーを使う
本機はスライダーに複数のパラメーターをアサインして、音色をダイナ
ミックに変化させることができます。
1 [PARAM/CATEGORY] ツマミを回して、[SLIDER
DESTINATION] カテゴリー内からスライダーを使って変化
させるパラメーターを選ぶ
2 [VALUE] ツマミを回して、スライダーを使って変化させ
るパラメーターの変化の最大量を設定する
3 スライダーに触れる
! [LATCH] ボタンを押すと [LATCH] ボタンが点灯してオンになり、
ライダーから指を離す直前の効果が持続します。
クイックプログラム機能を使う
本機はキーボードの各鍵盤に、クイックプログラムとして最大 13 プロ
グラムをアサインして、瞬時に呼び出すことができます。
クイックプログラムを鍵盤にアサインする
1 [GLOBAL/WRITE] ボタンを押す
本体表示部に [GLOBAL SETTING] 画面が表示されます。
2 [PARAM/CATEGORY] ツマミを回して、[Quick
Program] 画面を表示させる
3 [VALUE] ツマミを回して、クイックプログラムをアサイ
ンする鍵盤を選ぶ
! [Prog: 1] ~ [Prog: 13] の各数字はキーボードの各鍵盤の番号に対
応しています。
Prog: 2 Prog: 11
Prog: 1 Prog: 3 Prog: 12 Prog: 13
4 [SHIFT] ボタンを押しながら [PROGRAM/BANK] ツマミ
を回し、各鍵盤にアサインするプログラムのバンク番号を
選ぶ
本体表示部に表示されているバンク番号が切り替わります。
! [SHIFT] ボタンの操作は、「プログラムを選んで演奏する
(9 ページ ) の手順 3 を参照してください。
Prog:1
4
.
Q
uick
P
rogram
Ul P1
5 [SHIFT] ボタンをオフにして [PROGRAM/BANK] ツマミ
を回し、各鍵盤にアサインするプログラムを選ぶ
本体表示部に表示されているプログラム番号が切り替わります。
アサインしたクイックプログラムを呼び出す
1[SHIFT] ボタンと [LATCH」ボタンを押しながら、
[KEYBOARD] の各鍵盤に触れる
「クイックプログラムを鍵盤にアサインする」( 上記 ) でアサインしたプ
ログラムに瞬時に切り替わります。
12 Ja
音色作りとカテゴリー / パラメーター
ここではプログラムに含まれる音色作りのためのシンセシス・カテゴリー / パラメーターについて説明されています。
記載されているカテゴリー、パラメーター、パラメーター値の詳しい変更方法については、「操作する」(9 ページ ) を参照してください。
OSCILLATOR ( オシレーター ) カテ
ゴリー
オシレーターカテゴリー ([OSCILLATOR 1]、[OSCILLATOR 2]、
[OSCILLATORS]) では、本機のサウンドの根源となる様々な倍音構成を
持つ波形を生成します。
本機には 2 系統のオシレーター ( オシレーター 1、オシレーター 2) が
搭載されており、加えてオシレーター 1 のサブオシレーターと、独立
したノイズジェネレーターが搭載されています。
2 系統の各オシレーターでは、三角波、鋸 ( ノコギリ ) 波、パルス
幅 ([PULSE WIDTH]) の調整に対応した矩形波を生成できます。また、
[Shape] パラメーターを使用して、これら 3 タイプの波形を連続的に
変化させられます。
OSCILLATOR ( オシレーター ) パラメーター
本体表示部では、カテゴリーとして [OSCILLATOR 1]と
[OSCILLATOR 2]、[OSCILLATORS] が表示されます。
以下は、それぞれのカテゴリーの配下に表示されるパラメーターです。
Frequency( フリケンシー )
([OSCILLATOR 1]と[OSCILLATOR 2] の両方にあるパラメーターです。)
オシレーターの基本となる音程を、5 オクターブの範囲で調整します。
! [OCTAVE UP] ボタンと [OCTAVE DOWN] ボタンによる操作も含め
ると、合計で 9 オクターブになります。
Shape( シェイプ )
([OSCILLATOR 1]と[OSCILLATOR 2] の両方にあるパラメーターです。)
オシレーターが生成する波形を調整します。
波形は三角波、鋸 ( ノコギリ ) 波、矩形波を連続的に変化させることが
できます。本体表示部には、以下のように表示されます。
! 三角波: [Tri ]
! ( ノコギリ ) 波: [Saw]
! 矩形波: [Pulse]
PulseWidth( パルス幅 )
([OSCILLATOR 1]と[OSCILLATOR 2] の両方にあるパラメーターです。)
矩形波のパルス幅を調整します。
! [Pulse Width] の設定値を [127] にすると、矩形波 ( パルス幅50%)
になります。
! [Pulse Width] の設定値を [0] または [255] にすると、矩形波の
デューティー比が 0%( パルス幅 0%) となるため、音色が出力さ
れません。
デューティー・
サイクル (100%)
設定値 大
設定値 小
矩形波
デューティー・
サイクル (100%)
デューティー・
サイクル (100%)
Sync( シンク )
([OSCILLATOR 1] にあるパラメーターです。)
オシレーター・ハードシンクの [On] / [Off] を設定します。
オシレーター・ハードシンクを [On] にすると、オシレーター 2 の波
形がリセット位置になったときにオシレーター 1 の波形が強制的にリ
セットされます。これによりオシレーター 1 の周波数に倍音が加わり、
複雑な波形を生み出すことができます。
オシレーター 2
にシンクした
オシレーター 1
オシレーター 2
Fine( ファイン )
([OSCILLATOR 2] にあるパラメーターです。)
オシレーター 2 の音程を上下 1/4 半音の範囲で微調整します。
オシレーター 1 とオシレーター 2 のピッチをわずかにずらすことで、
独特のうねりが生まれます。
KeyFollow( キーフォロー )
([OSCILLATOR 2] にあるパラメーターです。)
[Key Follow]の[On] / [Off] を設定します。
[Key Follow]を[On] にすると、オシレーター 2 の音程を、キーボード
で演奏した音程 ( 入力されたノート ) に合わせられます。
! オシレーター 2 LFO ( ロー・フリケンシー・オシレーター )
ソースとして使う場合、[Key Follow]を[Off] にすることで、
[Frequency] で設定した周波数で発信し続けます。
! [Key Follow]が[Off] に設定されていても、その他のモジュ
レーションソースからの変調は有効となります。
LowFreq
([OSCILLATOR 2] にあるパラメーターです。)
[Low Freq]を[On] にすると、オシレーター 2 を LFO として使用でき
ます。
Slop
([OSCILLATORS] のパラメーターです。オシレーター 1 とオシレーター
2 の双方に効果を与えます。)
オシレーターにランダムな音程変化を与えることで、ヴィンテージ
ナログ・シンセサイザー特有の揺らぎと温かみのあるサウンドが作れ
ます。
! 少なめのスロップ量により、微妙なアナログヴィンテージらしさを
演出できます。スロップ量を多くすると、もっと大胆に音程を外す
効果を出せます。
MIXER ( ミキサー ) カテゴリー
ミキサーカテゴリーでは、本機に搭載されている各オシレーターのミッ
クスレベルを、それぞれ個別に設定できます。
各オシレーターの波形を合成するには、[MIXER] カテゴリーでそれぞれ
の音量を上げる必要があります。
! ローパス・フィルターが自己発振するまで同フィルターの
[RESONANCE] パラメーターを高く設定すると、全てのオシ
レーターの音量が [0] に設定されていても、自己発振による正弦波
が生成されます。
MIXER ( ミキサー ) パラメーター
Osc1Level
オシレーター 1 の音量を設定します。
Osc2Level
オシレーター 2 の音量を設定します。
SubLevel
オシレーター 1 のサブオシレーターの音量を設定します。
サブオシレーターは、オシレーター 1 の音程に対して 1 オクターブ低
い三角波を生成します。三角波には高調波 ( ハーモニクス ) がほとんど
ないので、三角波のサブオクターブを使用して、全体の高調波成分を変
更することなく音に重みを加えることができます。
13
Ja
音作りとカテゴリー / パラメーター
NoiseLevel
ノイズジェネレーターで生成されたホワイトノイズの音量を設定し
ます。
ノイズは打楽器系のサウンドや、風や波の効果音を作るのに有効です。
FILTER ( フィルター ) カテゴリー
フィルターカテゴリー ([LOW-PASS FILTER]、[HIGH-PASS FILTER]) で
は、オシレーターの倍音成分をカットしたり、強調したりすることで音
色を加工します。
本機には 4-pole 24dB/Oct のアナログレゾナントローパスフィ
ルターと 2-pole 12dB/Oct のアナログレゾナントハイパスフィ
ルターが搭載されています。
ローパスフィルターは高周波を減衰させ、ハイパスフィルターは低
周波を減衰させる働きがあります。これら 2 つのフィルターを同時に
使うことで、バンドパス・フィルターとしても機能します。
また、レゾナンス ([Resonance]) レベルを調整することにより、フィル
ターのカットオフ周辺の周波数帯を強調させることができます。
FILTER ( フィルター ) パラメーター
本体表示部では、カテゴリーとして [LOW-PASS FILTER]と[HIGH-PASS
FILTER] が表示されます。
以下は、それぞれのカテゴリーの配下に表示されるパラメーターです。
Cutoff( カットオフ )
([LOW-PASS FILTER]と[HIGH-PASS FILTER] の両方にあるパラ
メーターです。)
各フィルターのカットオフ周波数を調整します。
カットオフ周波数は、パラメーターの設定値が小さくなると低域に、
きくなると高域に調整されます。
! [LOW-PASS FILTER] の設定値を小さくしていくと、音の高周波が取
り除かれていきます。
! [HIGH-PASS FILTER] の設定値を大きくしていくと、音の低周波が取
り除かれていきます。
! [FILTER ENVELOP] により、フィルターのカットオフ周波数を時間経
過で制御できます。
Resonance( レゾナンス )
([LOW-PASS FILTER]と[HIGH-PASS FILTER] の両方にあるパラ
メーターです。)
カットオフ周波数付近の倍音成分を強調することで、音色にくせを付け
ます。
! [Resonance] レベルを大きくするほど倍音成分が強調されて、効果
が大きくなります。
! ローパス・フィルターは、[Resonance] レベルを大きくすることで
自己発振を始め、フィルターそのものが正弦波を生成します。
! [MIXER] カテゴリーでの各オシレーターレベルが大きい場合に、
[Resonance] レベルを大きく設定すると、信号が歪むことがあり
ます。必要に応じてオシレーターレベルを調整してください。
KeyAmount( キー・アマウント )
([LOW-PASS FILTER]と[HIGH-PASS FILTER] の両方にあるパラ
メーターです。)
[Key Amount] により、キーボードをどのようにフィルターのカットオ
フ周波数に影響させるかの設定ができます。設定は、[Off/Half/Full]の
3 とおりあります。
! [Full] に設定すると、高域であればあるほどフィルターが大きく開
きます。カットオフ周波数は半音単位で変化します。
! [Half] の場合も、高域であればあるほどフィルターが大きく開きま
すが、カットオフ周波数の変化は半半音単位になります。
! [Off] の場合は、弾いているキーボードの領域が高くても低くても
フィルター周波数には影響しません。
! ローパス・フィルターが自己発振しているときは、[LOW-PASS
FILTER]の[Key Amount] の設定により、以下のように演奏でき
ます。
[Full] に設定すると、フィルターの発振音 ( 正弦波 ) で、1 オク
ターブ 12 音階を演奏できます。
[Half] に設定すると、鍵盤を 2 オクターブ演奏することで、1
オクターブ 12 音階を演奏できます。
Velocity( ベロシティ )
([LOW-PASS FILTER]と[HIGH-PASS FILTER] の両方にあるパラ
メーターです。)
[On] にすると、ベロシティ ( 鍵盤を演奏する強さ ) により、カットオフ
周波数へのフィルターエンベロープ ([FILTER ENVELOPE]) の効果を変
化させられます。
! 鍵盤を強く演奏すると、[FILTER ENVELOPE]の[LP Amount]、[HP
Amount] の変化量が大きくなります。
FILTER ENVELOPE ( フィルター・エ
ンベロープ ) カテゴリー
[FILTER ENVELOPE] は、[Attack] ( アタック )、[Decay] ( ディケイ )、
[Sustain] ( サスティン )、 [Release] ( リリース ) の各制御により、2
のフィルターのカットオフ周波数を時間経過で制御するために使用し
ます。
一般的に、楽器で作られた音は最初 ( アタック段階 ) は明るく、消え
ていくにつれて ( ディケイとリリース段階 ) 成熟したやわらかい音
( メロー ) になっていきます。これをシミュレートして再現するのが
フィルター・エンベロープです。
標準的な ADSR エンベロープ
カットオフ
サスティン
・レベル
ノートオフ
リリース・タイム
アタック
・タイム
カットオフ
時間経過
ディケイ
・タイム
ノートオン
FILTER ENVELOPE ( フィルター・エンベ
ロープ ) パラメーター
LPAmount( ローパス・フィルター・アマウント )
[LP Amount] パラメーターは、フィルター・エンベロープから
ローパス・フィルターへのモジュレーション量を設定します。モジュ
レーション量が多いほど、カットオフ周波数が劇的に変化します。
! [LP Amount] の設定値をプラス方向に大きくするほど、フィル
ター・エンベロープによるカットオフ周波数の変化量が大きくなり
ます。
! [LP Amount] の設定値をマイナス方向に大きくすると、フィル
ター・エンベロープは反転し、逆方向へのカットオフ周波数の変化
量が大きくなります。
カットオフ
ノートオフ
時間
経過
時間
経過
プラス方向 マイナス方向
カットオフ
ノートオン
ノートオフノートオン
HPAmount( ハイパス・フィルター・アマウント )
[HP Amount] パラメーターは、フィルター・エンベロープからハイパ
フィルターへのモジュレーション量を設定します。モジュレーショ
ン量が多いほど、カットオフ周波数が劇的に変化します。
! [HP Amount] の設定値をプラス方向に大きくするほど、フィル
ター・エンベロープによるカットオフ周波数の変化量が大きくなり
ます。
! [HP Amount] の設定値をマイナス方向に大きくすると、フィル
ター・エンベロープは反転し、逆方向へのカットオフ周波数の変化
量が大きくなります。
Attack( アタック )
フィルター・エンベロープのアタック・タイムを設定します。
ノートオン(鍵盤を押す)から、 [Cutoff] パラメーターで設定した周波
数に対してフィルターが開くまでの時間を設定します。
! [Attack] の設定値を大きくするほど、最大値に到達するまでの時間
が長くなります。
14 Ja
Decay( ディケイ )
フィルター・エンベロープのディケイ・タイムを設定します。
アタック・ステージを経て [Cutoff] で設定されたカットオフ周波数に
到達した後、サスティン・レベルに到達するまでの時間を設定します。
! [Decay] の設定値を大きくするほど、サスティン・レベルに到達す
るまでの時間が長くなります。
Sustain( サスティン )
フィルター・エンベロープのサスティン・レベルを設定します。
ディケイ・タイムを経て音色が持続している ( 鍵盤を押し続けている )
間に保持される、カットオフ周波数を設定します。
! [Sustain] の設定値を大きくするほど、サスティンレベルは大きく
なります。
! [Sustain] を最大値に設定すると、ディケイ・タイムは無効になり
ます。
! [Sustain] を最小値に設定すると、リリース・タイムが無効になり
ます。
Release( リリース )
フィルター・エンベロープのリリース・タイムを設定します。
ノートがリリースされた ( 鍵盤が離された ) 後、フィルターがどれくら
い早く閉じられるかを制御します。
! [Release] の設定値を大きくするほど、フィルターが閉じられるま
での減衰時間が長くなります。
AMP ENVELOPE ( アンプ・エンベ
ロープ ) カテゴリー
[AMP ENVELOPE] は、[Attack] ( アタック )、[Decay] ( ディケイ )、
[Sustain] ( サスティン )、 [Release] ( リリース ) の各制御により、時間
経過とともに変化する音の大きさを制御するために使用します。
一般的に、楽器で作られた音の音量は時間経過とともに変化します。こ
れをシミュレートしたのがアンプ・エンベロープです。
レベル
ノートオン ノートオフ
時間
経過
リリース
・タイム
アタック
・レベル サスティン
・レベル
標準的な ADSR エンベロープ
アタック
・タイム
ディケイ
・タイム
AMP ENVELOPE ( アンプ・エンベロープ )
パラメーター
Amount( アマウント )
アンプエンベロープによるアッタクレベル ( アンプエンベロープの
最大値 ) を設定します。
Velocity( ベロシティ )
[On] に設定すると、ベロシティ ( 鍵盤を演奏する強さ ) により、アン
プ・エンベロープの [Amount] を変化させられます。
! 鍵盤を強く演奏すると、アンプ・エンベロープの [Amount] の変化
量 ( 音量 ) が大きくなります。
Attack( アタック )
アンプ・エンベロープのアタック・タイムを設定します。
ノートオン ( 鍵盤を押す ) から、[Amount] で設定されたアタックレベ
ルに到達するまでの時間 ( 立ち上がりの早さ ) を設定します。
! [Attack] の設定値を大きくするほど、アタック・レベルに到達する
までの時間が長くなります。
Decay( ディケイ )
アンプ・エンベロープのディケイ・タイムを設定します。
アタックレベルに到達した後、サスティンレベルに到達するまでの
時間を設定します。
! [Decay] の設定値を大きくするほど、サスティン・レベルに到達す
るまでの時間が長くなります。
Sustain( サスティン )
アンプ・エンベロープのサスティン・レベルを設定します。
ディケイ・タイムを経て音色が持続している ( 鍵盤を押し続けている )
間に保持される音量を設定します。
! [Sustain] の設定値を大きくするほど、サスティンレベルは大きく
なります。
! [Sustain] を最大値に設定すると、[Decay] タイムは無効になり
ます。
! [Sustain] を最小値に設定すると、[Release] タイムは無効になり
ます。
Release( リリース )
アンプ・エンベロープのリリース・タイムを設定します。
ノートオフ ( 鍵盤を離す ) からエンベロープレベルが 0 になる ( 音が
消える ) までの減衰時間を設定します。
! [Release] の設定値を大きくするほど、エンベロープ・レベルが 0
になるまでの減衰時間が長くなります。
GLIDE ( グライド ) カテゴリー
グライド ( ポルタメントとも呼ばれます ) は、事前に演奏した音と新た
に演奏した音の間を、滑らかに音程を変化させながら移行させる機能
です。
本機には 4 タイプのグライドモードが用意されており、各モードを選
択することでそれぞれ異なったグライド動作を設定できます。
GLIDE ( グライド ) パラメーター
Rate( レート )
グライドのかかり具合を設定します。
! [GLIDE] の設定値を大きくすると、音程の移行に要する時間が長く
なります。
! [GLIDE] の設定値を [0] にすると、グライドはかかりません。
Mode( モード )
以下の 4 タイプのモードを選択できます。
モード表示 正式名称 説明
FxRate Fixed Rate
グライド・レートが固定されています。
! 音から音に移行する時間は、音と音の間隔に
よって異なります。間隔が大きければ大きい
ほど、移行時間も長くなります。
FxTime Fixed Time
グライド・タイムが固定されています。
! 音程の移行に要する時間は、音と音の間隔
( インターバル ) に関わらず常に一定です。
! 一度鍵盤を離し、その後鍵盤を押した場合で
も、グライドがかかります。
FxRtA Fixed Rate A
[FxRate] と同じ効果ですが、レガート
奏法のときのみ、グライドがかかります。
! レガート奏法とは、音をつなげて演奏する奏
法のことです。( 鍵盤を押さえたまま別の鍵
盤を押さえる奏法です。)
FxTmA Fixed Time A
[FxTime] と同じ効果ですが、レガート奏法のと
きのみ、グライドがかかります。
! レガート奏法とは、音をつなげて演奏する奏
法のことです。( 鍵盤を押さえたまま別の鍵
盤を押さえる奏法です。)
On/Off
グライド機能の [On] / [Off] を選択します。
LFO ( ローフリケンシーオシレーター )
カテゴリー
[LFO] は低周波のオシレーターで、一定の間隔で音をモジュレーション
させます。
以下は [LFO] を利用した代表的な効果例です。
! ビブラート:音の高さの周期的な変化
! ワウワウ:音色の周期的な変化
! トレモロ:音量の周期的な変化
15
Ja
音作りとカテゴリー / パラメーター
LFO パラメーター
以下はのパラメーターは、[LFO DESTINATION] カテゴリーの各パラ
メーター」( 右欄 ) の項目を除き、[LFO] カテゴリーの下に表示されます。
Frequency
LFO の発振周波数 ( モジュレーションスピード ) を設定します。
! [Frequency] の設定値を大きくするほど、発振周波数は高く ( モジュ
レーションスピードが速く ) なります。
! [Sync] パラメーターが [On] のときには、[BPM] ( テンポ設定 ) に同
期したモジュレーションスピードを設定できます。
Sync
[On] に設定すると、LFO の周波数がアルペジエーター、シーケン
サー、MIDI クロックの BPM に同期します。
! LFO は、( レガート奏法を除いて ) 鍵盤を押すたびに波形がリセッ
トされ、スタートポイントに戻ります。
! [On] に設定した場合、[LFO] カテゴリーの [Frequency] 値と
[ARPEGGIATOR/SEQUENCER]カテゴリーの[BPM](テンポ設定)
の関係は以下のようになります。
[Frequency] 値 [BPM] 値
との関係 音符分割
32Q BPM/32 8 倍全音符 (Maxima)
16Q BPM/16 4 倍全音符 (Longa)
8Q BPM/8 倍全音符 (Double whole note)
6Q BPM/6 付点全音符
4Q BPM/4 全音符
3Q BPM/3 付点 2 分音符
1/2 BPM/2 2 分音符
1D BPM/1.5 付点 4 分音符
1BPM 4 分音符
1T BPM51.5 4分3連
8D BPM54/3 付点 8 分音符
8th BPM528 分音符
8thT BPM538分3連
16thD BPM58/3 付点 16 分音符
16th BPM5416 分音符
16thT BPM5616分3連
32nd BPM5832 分音符
32ndT BPM512 32 分三連符
Shape
LFO の波形を、以下の 5 タイプから選択できます。
設定値 正式名称 波形
Tri Triangle 三角波
RevSaw Reverse Sawtooth 反転鋸 (ノコギリ)
Saw Sawtooth 鋸(ノリ)波
Square Square 矩形波
Random Random ランダム波
LFO の波形
三角波
鋸(ノ
リ)波
反転鋸
( ノコギ
リ)波 矩形波 ランダム波
- 極性 +
! 三角波とランダム波 ( サンプル&ホールドとも呼ばれます ) は、プ
ラスとマイナスの両方向でのモジュレーション効果を生成します。
! ( ノコギリ ) 波、反転鋸 ( ノコギリ ) 波、矩形波は、プラス方向の
みのモジュレーション効果になります。
! 以下のような効果例があります。
三角波の LFO をオシレーターにかけて、ビブラートさせる。
矩形波の LFO をオシレーターにかけて、トリルさせる。
[Random] を選択して [LFO]の[Frequency] を最大値に設定す
ることで、ホワイトノイズ波を生成する。
InitialAmount
[Initial Amt] パラメーターは、選択したターゲット ( デスティ
ネーション ) にかける LFO モジュレーション量を設定します。
[Initial Amt] 設定を大きくするほど、LFO によるモジュレーション量
も大きくなります。
[LFO DESTINATION] カテゴリーの各パラメーター
LFO をかけるターゲット ( モジュレーションデスティネーション ) を
選択します。
デスティネーションは 6 つあり、それぞれを [On] / [Off] に設定して、
自由に組み合わせられます。
パラメーター 説明
Osc1 Freq オシレーター 1 の発振周波数 ( 音程 ) に、モジュレーショ
ンがかかります。
Osc2 Freq オシレーター 2 の発振周波数 ( 音程 ) に、モジュレーショ
ンがかかります。
Osc1-2PW
[OSCILLATOR 1]と[OSCILLATOR 2]の[Shape] (波形)が
[Pulse] (矩形波)に設定されているとき、パルス幅にモジュ
レーションがかかります。
LP Cutoff ローパス・フィルターのカットオフ周波数にモジュ
レーションがかかります。
HP Cutoff ハイパス・フィルターのカットオフ周波数にモジュ
レーションがかかります。
VCA 音量にモジュレーションがかかります。
SLIDER ( スライダー ) カテゴリー
スライダーはピッチホイールやモッド ( モジュレーション )ホイール
と同じ役割を果たします。[SLIDER DESTINATION] カテゴリーを使うと
7 つまでの異なるパラメーターをスライダーで操作でき、それぞれのモ
ジュレーション量も設定できます。
またさらに効果を高めるために、スライダーを使ってフィルターエン
ベロープやエフェクト・レベルも操作できます。
SLIDER ( スライダー ) パラメーター
本体表示部には、カテゴリーとして [SLIDER DESTINATION] が表示さ
れます。
[SLIDER DESTINATION] カテゴリーの各パラメーター
スライダーでコントロールするターゲット ( スライダー・デスティ
ネーション ) を選択します。
デスティネーションは 7 つあり、モジュレーション量を個々に設定で
きます。
! それぞれのパラメーターに設定した値により、適用できる最大モ
ジュレーション量が決まります。
! プラス値は、モジュレーションをプラス方向に適用します。
! マイナス値は、モジュレーションをマイナス方向に適用します。
パラメーター 説明
Osc1 Freq オシレーター 1 周波数 ( ピッチ ) に適用されるモジュ
レーション量の最大値を設定します。
Osc2 Freq オシレーター 2 周波数 ( ピッチ ) に適用されるモジュ
レーション量の最大値を設定します。
LPF Amount ローパス・フィルターのカットオフ周波数に適用されるモ
ジュレーション量の最大値を設定します。
HPF Amount ハイ・フィルターのカットオフ周波数に適用されるモジュ
レーション量の最大値を設定します。
LFO Amount LFO に適用されるモジュレーション量の最大値を設定し
ます。
FX1 Mix Effect 1 ( エフェクト 1) のミックスレベルの最大値を設
定します。
FX2 Mix Effect 2 ( エフェクト 2) のミックスレベルの最大値を設
定します。
16 Ja
MODULATION ( モジュレーション )
テゴリ
Prophet-5 と Prophe-6 シンセサイザーが代表するユニークなサウン
ドの多くは、Poly Mod ( ポリ・モジュレーション ) をクリエイティブ
に利用することで作られました。Poly Mod を利用することで、フィル
ター・エンベロープとオシレター 2 をモジュレーション・ソースとし
て使用でき、FM ( 周波数変調 = フリクエンシー・モジュレーション )
からオーディオ帯域のフィルターモジュレーションまでの幅広い複雑
な倍音効果 ( ハーモニック・エフェクト ) を作り出せます。
MODULATION ( モジュレーション ) パラ
メーター
本体表示部には、カテゴリーとして、[MODULATION SOURCE]と
[MODULATION DESTINATION] の 2 つが表示されます。
この 2 つのカテゴリー下で、モジュレーション効果を生成するための
パラメーターの選択と、モジュレーションのかかり具合を設定します。
[MODULATION DESTINATION] カテゴリーで選択したパラメーターに
対して、モジュレーションのかかり具合をプラス方向かマイナス方向に
設定できます。
[MODULATION SOURCE] カテゴリーには、フィルター・エンベ
ロープ ([Filter Env]) とオシレーター 2 アマウント ([Osc2Amt]) の
2 つのパラメーターがあります。2 つのモジュレーションによるモ
ジュレーション・デスティネーションへの変化量を、それぞれのパラ
メーターの設定値で調整できます。
! オシレーター 2 をモジュレーション・ソースとしているときに、
[OSCILLATOR 2]の[Low Freq]を[On] にしていると、LFO のよう
な効果が得られます。
[MODULATION DESTINATION] カテゴリーの各パラ
メーター
モジュレーションをかけるターゲット ( モジュレーション・デスティ
ネーション ) を、以下の 5 パラメーターで選択します。それぞれを [On]
/ [Off] に設定することで、自由な組み合わせが可能です。
パラメーター 説明
Osc1 Freq オシレーター 1 の発振周波数 ( 音程 ) にモジュレーション
がかかります。
Osc1 Shape
[OSCILLATOR 1]の[Shape] パラメーターにモジュ
レーションをかけることにより、波形を連続的に変化させ
られます。
Osc1 PW
[OSCILLATOR 1]の[Shape] (波形)が[Pulse] ( 矩形波 )
設定されているとき、パルス幅にモジュレーションがかか
ります。
LP Cutoff ローパス・フィルターのカットオフ周波数にモジュ
レーションがかかります。
HP Cutoff ハイパス・フィルターのカットオフ周波数にモジュ
レーションがかかります。
EFFECTS ( エフェクト ) カテゴリー
本機は 2 系統 (FX1、FX2) 24 bit/48 kHz の高品位なデジタ
エフェクトを搭載しており、外部にエフェクターを接続することな
く、ディレイやコーラス、フェイザー等のエフェクトサウンドを付加
できます。
エフェクトはデジタル処理ですが、本機の主要な信号経路はアナログ
です。エフェクトは別系統の経路で動作してアナログに変換され、最終
的な信号経路へミックスされます。
これらのエフェクトは、プログラムごとに保存できます。
ディレイなど、時間ベースのエフェクトのテンポは、アルペジエーター、
シーケンサー、MIDI クロックに同期 ( シンクロ ) させることができ、
択した BPM に同期 ( シンクロ ) した反復効果が得られます。
EFFECTS ( エフェクト ) パラメーター
FXOn/Off
エフェクト ([EFFECTS] パラメーター全体 ) の [On] / [Off] を設定し
ます。
! このパラメーターは、トップパネルの [FX ON/OFF] ボタンと連動し
ています。
! 純粋なアナログ信号経路を確保したトゥルーバイパスを採用して
いるため、[FX On/Off] パラメーター ( または [FX ON/OFF] ボタン )
で FX1 と FX2 の両方を有効 / 無効に設定できます。
FXType
( 本体表示部の選択では、[FX1 Type]と[FX2 Type] があります。)
[FX1 Type]、[FX2 Type] では、それぞれ以下の表のエフェクト・タイ
プを選択できます。ここで選択したエフェクトタイプが、以降のパラ
メーターのエディット対象になります。
パラメーター エフェク
ト・タ説明
FX1 Type
Off Effect 1 を無効にします。
BBD ヴィンテージ BBD (Bucket-Brigade Delay)
Dist ディストーション
RingMod ヴィンテージ・リング・モジュレーター
FX2 Type
Off Effect 2 を無効にします。
Chorus ヴィンテージ・コーラス
PhaserH ヴィンテージフェイザー ( ハイレゾナンス )
PhaserL ヴィンテージフェイザー ( ローレゾナンス )
PhaserM ヴィンテージ・フェイザー (Maestro Phaser
Emulation)
FXMix
( 本体表示部の選択では、[FX1 Mix]と[FX2 Mix] があります。)
エフェクト音 ( ウェット音 ) とオリジナル音 ( ドライ音 ) のミックスバ
ランスを設定します。
! パラメーターの設定値を最小値にするとドライ音 100%、最大値
にするとウェット音 100% の状態になります。
! エフェクトされた信号はセンド / リターンの経路で処理されるの
で、エフェクト処理されない音声は常に純粋なアナログ信号経路が
保たれます。
FXParam
選択されたエフェクト・タイプの効果を調整するパラメーター群です。
それぞれのエフェクトには、下記表のとおり、2 つの調整可能なパラ
メーターがあります。
エフェクト・
タイプ
パラメーター 1 パラメーター 2
表示名 調整する効果 表示名 調整する効果
FX1
Type
Off FX1
Param 1 未定義 FX1
Param 2 未定義
BBD BBD Time ディレイ・タイム BBD Fdbk フィードバッ
ク・アマウント
Dist Dist Drive ディストーショ
ン・アマウント Dist Tone トーン
RingMod Ring Md
Tune フリケンシー Ring Mod
KeyF トラッキング
FX2
Type
Off Fx2
Param 1 未定義 FX2
Param 2 未定義
Chorus Chorus
Rate レート Chorus
Dpth デプス
PhaserH Phaser
Rate レート Phaser
Dpth デプス
PhaserL Phaser
Rate レート Phaser
Dpth デプス
PhaserM Phaser
Rate レート Phaser
Dpth デプス
FX1Sync
[On] にすると、[BBD] が選択されているときに [BBD Time]( ディレ
イ・タイム ) を、アルペジエーター、シーケンサー、MIDI クロックと
17
Ja
音作りとカテゴリー / パラメーター
同期させられます。[BBD Time] の表示は [Sync Time] に変更されて、
以下の設定値で動作します。
設定値 ディレイ・タイム
64th 1/16 拍 (64 分音符 )
32nd 1/8 拍 (32 分音符 )
1/32 D 3/16 拍 ( 付点 32 分音符 )
16th 1/4 拍 (16 分音符 )
1/16 D 3/8 拍 ( 付点 16 分音符 )
8th 1/2 拍 (8 分音符 )
8th D 3/4拍(付点8分符)
Qrtr 1拍(4分符)
Qrtr D 1.5拍(付点4分符)
Half 2拍(2分符)
Half D 3拍(付点2分符)
AFTERTOUCH ( アフタータッチ ) カテ
ゴリー
アフタータッチは演奏機能の 1 つです。鍵盤を押してからさらに圧力
を加えることで、音声にモジュレーションを加えます。
アフタータッチでモジュレーション量をコントロールできるパラ
メーターは、6 つあります。
本体表示部では、まず [AFTERTOUCH] カテゴリーの [Amount] でアフ
タータッチの変化量を設定します。次に [AFTERTOUCH DESTINATION]
カテゴリーのそれぞれのパラメーターを [On] / [Off] に設定して、特定
のパラメーターにアフタータッチを加えます。
AFTERTOUCH ( アフタータッチ ) パラ
メーター
本体表示部では、カテゴリーとして [AFTERTOUCH]と[AFTERTOUCH
DESTINATION] が表示されます。
Amount
([AFTERTOUCH] カテゴリーのパラメーターです。)
アフタータッチのかかり具合を設定します。
! [Amount] の設定値をプラス方向に大きくすると、効果がプラス方
向に増大します。
! [Amount] の設定値をマイナス方向に大きくすると、効果がマイナ
ス方向に増大するか、パラメーターによっては効果が減少します。
[AFTERTOUCHDESTINATION] カテゴリーの各パラ
メーター
アフタータッチをかけるターゲット ( アフタータッチ・デスティ
ネーション ) を選択します。
アフタータッチ・デスティネーションは、以下の 6 パラメーターが選
択できます。[On/Off] で、特定のパラメーターに対してアフタータッ
チを可能にします。
バラメーター 説明
Osc 1 Freq
オシレーター 1 の発振周波数 ( 音程 ) を変化させます。
! [Amount] をプラス方向に設定していると、鍵盤を押し込
むほどにオシレーター 1 の音程が上がっていきます。
! [Amount] をマイナス方向に設定していると、鍵盤を押し
込むほどにオシレーター 1 の音程が下がっていきます。
Osc 2 Freq
オシレーター 2 の発振周波数 ( 音程 ) を変化させます。
! [Amount] をプラス方向に設定していると、鍵盤を押し込
むほどにオシレーター 2 の音程が上がっていきます。
! [Amount] をマイナス方向に設定していると、鍵盤を押し
込むほどにオシレーター 2 の音程が下がっていきます。
バラメーター 説明
LP Cutoff
ローパス・フィルターのカットオフ周波数を変化させます。
! [Amount] をプラス方向に設定していると、鍵盤を押し込
むほどにカットオフ周波数が上がっていきます。
! [Amount] をマイナス方向に設定していると、鍵盤を押し
込むほどにカットオフ周波数が下がっていきます。
! [Cutoff] が最大値または最小値に設定されている場合、
[Amount] の設定値によっては、アフタータッチの効果が
なくなることがあります。
HP Cutoff
ハイパス・フィルターのカットオフ周波数を変化させます。
! [Amount] をプラス方向に設定していると、鍵盤を押し込
むほどにカットオフ周波数が上がっていきます。
! [Amount] をマイナス方向に設定していると、鍵盤を押し
込むほどにカットオフ周波数が下がっていきます。
! [Cutoff] が最大値または最小値に設定されている場合、
[Amount] の設定値によっては、アフタータッチの効果が
なくなることがあります。
VCA
音量を変化させます。
! [Amount] をプラス方向に設定していると、鍵盤を押し込
むほどに音量が増加します。
! [Amount] をマイナス方向に設定していると、鍵盤を押し
込むほどに音量が減少します。
! [AMP ENVELOPE]の[Amount]や[Sustain] が最大値に設
定されていると、アフタータッチの効果がなくなることが
あります。
LFO Amt
LFO の [Initial Amount] を変化させます。
! [Amount] をプラス方向に設定していると、鍵盤を押し込
むほどに LFO のかかり具合が増加します。
! [Amount] をマイナス方向に設定している場合でも、鍵盤
を押し込むほどに LFO のかかり具合は増加しますが、LFO
の波形が反転 ( 逆相 ) した効果になります。
MISC PARAMETERS ( ミスレーニア
ス・パラメーターズ ) カテゴリー
[MISC PARAMETERS] カテゴリーでは、様々な重要な機能の設定を行い
ます。
[MISC PARAMETERS] ( ミスレーニア
パラメーターズ ) カテゴリーのパラメーター
KeyMode
キーアサイン ( ノート優先度とも呼ばれます ) の設定を行うパラ
メーターです。これにより、キーボードまたは MIDI 経由で複数の
ノートが演奏されたときに優先されるノートが決まります。
KeyMode 説明
Low 低音優先
( シングル・トリガー )
ヴィンテージ・シンセサイザーにおいて、最
もポピュラーな方式です。
いずれかの鍵盤を押さえながらトリル演奏
をするためによく使われ、低音側がエンベ
ロープをリトリガーされることなく、発音さ
れます。
Hi 高音優先
( シングル・トリガー )
鍵盤を押さえながらトリル演奏をした場合
に、高音側がエンベロープをリトリガーされ
ることなく発音されます。
Last 後者優先
( シングル・トリガー )
鍵盤を押さえながらトリル演奏をした場合
に、高音 / 低音関係なく、最後に押した音程
がエンベロープをリトリガーされることなく
発音されます。
LowR 低音優先 + リトリガー
( マルチ・トリガー )
低音側の鍵盤を押さえながらトリル演奏する
と、常にエンベロープがリトリガーされて発
音されます。
HiR 高音優先 + リトリガー
( マルチ・トリガー )
高音側の鍵盤を押さながらトリル演奏する
と、常にエンベロープがリトリガーされて発
音されます。
18 Ja
KeyMode 説明
LastR 後者優先 + リトリガー
( マルチ・トリガー )
トリル演奏をすると、高音 / 低音関係なく、
後に押した音程は常にエンベロープがリトリ
ガーされて発音されます。
Volume
本機はプログラムごとにボリュームを設定できます。
プログラムからプログラムへと移行してもほぼ一定の音量に保つのに
役立ちます。
PitchbndRange
ピッチベンドの音程変化の幅を、半音単位で、最大 +/– 12 半音 (1
クターブ ) の範囲で設定できます。
ARPEGGIATOR/SEQUENCER
( アルペジエーター / シーケンサー ) カテ
ゴリー
本機のシーケンサーとアルペジエーターは、以下の特長があります。
! シーケンサーは最大 64 ステップあり、休符やタイを付加できます。
! アルペジエーターは 3 オクターブ対応。UP、DOWN、UP&DOWN
などの複数の動作モードがあります。
ARPEGGIATOR/SEQUENCER ( アルペジ
エーター / シーケンサー ) パラメーター
BPM
[GLOBAL SETTING]の[MIDI Clock Mode] がマスターモード ([Off]ま
たは [Master]) に設定されているとき、アルペジエーターとシーケン
サーが動作するテンポを、BPM (Beat Per Minute) 単位で設定し
ます。
! [MIDI Clock Mode]がスレーブモード([Slave] 、[ Slave Thru] 、[ Slave
No S/S]) に設定されているときは、この [BPM] 設定は無効になり、
外部 MIDI クロックに同期します。
! [BPM] 設定はトップパネルの [CLOCK TAP] ボタンと連動しており、
設定されたテンポに応じて [CLOCK TAP] ボタンが点滅します。
! トップパネルの [CLOCK TAP] ボタンを 3 回以上タップ ( 任意のテ
ンポでボタンを押すこと ) したり、[CLOCK BPM/DIVIDE] ツマミを
操作しても、[BPM] を設定できます。
! [BPM] の設定範囲は 30 250 です。
! [LFO]の[Sync] や、[EFFECTS]の[FX1 Sync]が[On] になっている
とき、[BPM] 設定は、LFO の周波数や BBD エフェクトの効果に影
響を与えます。
TimeDiv
時間値 ( タイム・バリュー ) を、BPM に対応するシーケンサー / アル
ペジエーターの各ステップに設定します。この値は内外両方のクロック
ソースに適用されます。以下は設定値の表です。
設定値 テンポ設定 音符分割
2BPM/2 2 分音符
4BPM 4 分音符
8D BPM x2 付点 8 分音符
8BPM x2 8 分音符
8S BPM x2 8 分音符 ( スウィング )
8T BPM x3 8分3連
16 BPM x4 16 分音符
16S BPM x4 16 分音符 ( スウィング )
16T BPM x6 16分3連
32 BPM x8 32 分音符
ARPEGGIATOR ( アルペジエーター )
カテゴリー
アルペジエーターを [On] にしてキーボードで和音を弾くと、本機は押
さえられている鍵盤のそれぞれのノートを元にパターンを演奏します。
モード ( Up、Down、Random など )、オクターブ範囲 (1、2、3)、
テンポの選択ができます。
! トップパネルの [HOLD] ボタンをオンにすると、鍵盤から手を離し
てもアルペジオ演奏が継続できます。
[HOLD] ボタンがオンのときは、アルペジオ演奏は次のようになり
ます。
アルペジエーターは、新たに演奏した和音でのアルペジオ演奏
に置き換わります。
少なくとも 1 つ以上の鍵盤を押している状態で新たな鍵盤を押
すと、オートラッチモードによってその音程がアルペジオ演奏
に追加されていきます。
! アルペジエーターがオンになっているときは、シーケンサーは使用
できません。
ARPEGGIATOR ( アルペジエーター )
パラメーター
On/Off
アルペジエーター機能の [On] / [Off] を設定します。
このパラメーターは、トップパネルの [ARP] ボタンに連動しています。
Mode
演奏した和音に対するアルペジエーターの動作を設定します。
以下の 5 モードを選択できます。
モード アルペジオ動作
Up 演奏した和音の構成音が、最も低い音程から高い音程に向かって発
音されていきます。
Down 演奏した和音の構成音が、最も高い音程から低い音程に向かって発
音されていきます。
Up+Dwn
演奏した和音の構成音が、最も低い音程から高い音程に向かって発
音されていき、最高音に到達すると、低い音程に向けて演奏が折り
返されます。これが繰り返されます。
Random 演奏した和音の構成音が、ランダムに発音されていきます。
Assign 演奏した音の順番で、連続して発音されていきます。
Range
アルペジオ演奏するオクターブ範囲を設定します。
設定できるオクターブ範囲は 1 ~ 3 オクターブで、以下のように動作
します。
[Range] 設定 オクターブ換算 アルペジオ動作
10ct 1 オクターブ 押さえている和音で、アルペジオ演奏さ
れます。
20ct 2 オクターブ 押さえている和音と 1 オクターブ上の
同じ和音がアルペジオ演奏されます。
30ct 3 オクターブ
押さえている和音と、1 オクターブ上と
2 オクターブ上の同じ和音がアルペジ
オ演奏されます。
19
Ja
音作りとカテゴリー / パラメーター
SEQUENCER ( シーケンサー ) カテ
ゴリー
本機は休符やタイのプログラミングにも対応した、最大 64 ステップの
ステップシーケンサーを搭載しています。音声を保存するときに、そ
の音声用に作成したシーケンスもすべて保存できます。
! シーケンサー機能を選択しているときは、アルペジエーターは使用
できません。
! 詳しいシーケンスパターンの作成や再生の方法については、「シー
ケンサーを使う」(10 ページ ) を参照してください。
SEQUENCER ( シーケンサー ) パラメーター
Length
シーケンスのステップ数を設定します。
! 最大で 64 ステップまで設定できます。
Note
各ステップごとのノートを設定します。
! [C0]~[C10] までの設定ができます。
! タイの設定については、「ステップレコーディングをする
(10 ページ ) の手順 2 を参照してください。
Vel
各ステップごとのベロシティーを設定します。
! 設定値を [Rest] にすると、休符になります。
Slew
各ステップごとのスラー設定を、[On] / [Off] します。
[On] に設定すると、隣り合った異なる音程を滑らかにつなげます。
20 Ja
パラメーター一覧表
表示カテゴリー パラメーター
OSCILLATOR 1 Frequency
Shape
Pulse Width
Sync
OSCILLATOR 2 Frequency
Fine
Shape
Pulse Width
Key Follow
Low Freq
OSCILLATORS Slop
MIXER Osc1Level
Osc2Level
Sub Level
Noise Level
LOW-PASS FILTER Cutoff
Resonance
Key Amount
Velocity
HIGH-PASS
FILTER
Cutoff
Resonance
Key Amount
Velocity
FILTER ENVELOPE LP Amount
HP Amount
Attack
Decay
Sustain
Release
AMP ENVELOPE Amount
Velocity
Attack
Decay
Sustain
Release
GLIDE Rate
Mode
On/Off
LFO Frequency
Sync
Shape
Initial Amt
LFO
DESTINATION
Osc 1 Freq
Osc 2 Freq
Osc 1-2 PW
LP Cutoff
HP Cutoff
VCA
SLIDER
DESTINATION
Osc 1 Freq
Osc 2 Freq
LPF Amount
HPF Amount
LFO Amount
FX1 Mix
FX2 Mix
表示カテゴリー パラメーター
MODULATION
SOURCE
Filter Env
Osc 2 Amt
MODULATION
DESTINATION
Osc 1 Freq
Osc 1 Shape
Osc 1 PW
LP Cutoff
HP Cutoff
EFFECTS FX On/Off
FX1 Type
FX1 Mix
FX1 Param 1
FX1 Param 2
FX1 Sync
FX2 Type
FX2 Mix
FX2 Param 1
FX2 Param 2
AFTERTOUCH Amount
AFTERTOUCH
DESTINATION
Osc 1 Freq
Osc 2 Freq
LP Cutoff
HP Cutoff
VCA
LFO Amt
MISC
PARAMETERS
Key Mode
Volume
Pitchbnd Range
ARPEGGIATOR/
SEQUENCER
BPM
TimeDiv
ARPEGGIATOR On/Off
Mode
Range
SEQUENCER Length
Note 1
Vel 1
Slew 1
Note 2
Vel 2
Slew 2
Note 3
Vel 3
Slew 3
Note 4
Vel 4
Slew 4
Note 5
Vel 5
Slew 5
Note 6
Vel 6
Slew 6
Note 7
Vel 7
Slew 7
Note 8
Vel 8
Slew 8
表示カテゴリー パラメーター
Note 9
Vel 9
Slew 9
Note 10
Vel 10
Slew 10
Note 11
Vel 11
Slew 11
Note 12
Vel 12
Slew 12
Note 13
Vel 13
Slew 13
Note 14
Vel 14
Slew 14
Note 15
Vel 15
Slew 15
Note 16
Vel 16
Slew 16
Note 17
Vel 17
Slew 17
Note 18
Vel 18
Slew 18
Note 19
Vel 19
Slew 19
Note 20
Vel 20
Slew 20
Note 21
Vel 21
Slew 21
Note 22
Vel 22
Slew 22
Note 23
Vel 23
Slew 23
Note 24
Vel 24
Slew 24
Note 25
Vel 25
Slew 25
Note 26
Vel 26
Slew 26
Note 27
Vel 27
Slew 27
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Pioneer TORAIZ AS-1 取扱説明書

タイプ
取扱説明書