Hach 5500sc, Polymetron 9610sc SiO2, Polymetron 9611sc インストールガイド

  • HACH Polymetron 9611scリン酸分析計の取扱説明書の内容を理解しています。この機器の機能、設置方法、メンテナンス方法など、ご質問にお答えします。例えば、アスコルビン酸法とモリブデンバナジン酸法の違いや、排水ラインの適切な設置方法などについて詳しい説明ができます。
  • この分析計はどのような種類のリン酸塩を測定できますか?
    測定方法はいくつありますか?
    設置に特別なスキルは必要ですか?
    排水ラインの設置で注意すべき点は何ですか?
目次
安全情報 ページの 104 配線接続の概要 ページの 114
製品の概要 ページの 105 オプション装置の接続 ページの 117
設置 ページの 107 使用の準備 ページの 118
配管 ページの 107 仕様 ページの 121
配線 ページの 112
総合情報
いかなる場合も、製造元は、例えそのような損害が生じる可能性について報告を受けていたとして
も、本マニュアルに含まれるいかなる瑕疵または脱落から生じる直接的、間接的、特定、付随的また
は結果的に生じる損害に関して責を負いません。製造元は、通知または義務なしに、随時本マニュア
ルおよび製品において、その記載を変更する権利を留保します。改訂版は、製造元の Web サイト上
にあります。
安全情報
メーカーは、本製品の目的外使用または誤用に起因する直接損害、偶発的損害、結果的損害を含むあらゆる損害
に対して、適用法で認められている範囲で一切責任を負わないものとします。ユーザーは、適用に伴う危険性を
特定したり、装置が誤作動した場合にプロセスを保護するための適切な機構を設けることに関して、全責任を負
うものとします。
この機器の開梱、設定または操作を行う前に、このマニュアルをすべてよく読んでください。危険お
よび注意の注意事項に注意を払ってください。これを怠ると、使用者が重傷を負う可能性、あるいは
機器が損傷を受ける可能性があります。
本装置に備わっている保護機能が故障していないことを確認します。本マニュアルで指定されてい
る以外の方法で本装置を使用または設置しないでください。
危険情報の使用
回避しなければ死亡または深刻な傷害につながる、潜在的または切迫した危険な状況を示します。
避けない場合、死亡事故や負傷が起こるかも知れない危険な状況を示します。
軽傷または中程度の事故の原因となる可能性のある危険な状況を示しています。
回避しなければ、装置の損傷を引き起こす可能性のある状況を示します。特に注意を要する情報。
使用上の注意ラベル
測定器上に貼付されたラベルや注意書きを全てお読みください。これを怠ると、人身傷害や装置の損
傷につながるおそれがあります。測定器に記載されたシンボルは、使用上の注意と共にマニュアルを
参照してください。
104
日本語
これは安全警報シンボルです。潜在的な障害を避けるためにこのシンボルのすべて安全メッセージに
従ってください。 装置上では、作業または安全情報に関しては取り扱い説明書を参照してください。
このシンボルは目の保護具が必要であることを示します。
このシンボルは、化学的危険性を有していることを示します。この場合、相応の資格をもち、化学物
質をともなう業務における訓練を受けた者のみに化学物質の取り扱いまたは測定器に連結中の化学物
質供給システムのメンテナンス作業実施が許されます。
このシンボルは感電の危険があり、場合によっては感電死の原因となる恐れのあることを示していま
す。
この記号は、しるしの付いた部分の温度が非常に高くなっている可能性があるため、十分注意する必
要があることを示します。
このシンボルは、火災の危険性があることを示しています。
このシンボルは、強力な腐食性物質またはその他の有害物質が存在し、化学的危険性を有しているこ
とを示します。この場合、相応の資格をもち、化学物質をともなう業務における訓練を受けた者のみ
に化学物質の取り扱いまたは測定器に連結中の化学物質供給システムのメンテナンス作業実施が許さ
れます。
このシンボルが付いている電気機器は、 ヨーロッパ域内または公共の廃棄処理システムで処分できま
せん。古くなったり耐用年数を経た機器は、廃棄するためにメーカーに無償返却してください。
化学的および生物学的安全性
化学的および生物学的な危険。この装置の用途が処理工程や薬液注入システムの監視であり、それらに
対して公衆衛生、公衆安全、食品/飲料の製造/加工に関する規制や監視要件が存在する場合、この装置
の使用者には、該当するすべての規制を把握して遵守する責任、および装置の異常時に関する当該規制
に従って十分かつ適切な措置を講じる責任があります。
製品の概要
低レンジリン酸塩分析装置は、アスコルビン酸法を使用して、水サンプルに含まれる低濃度の正リン
酸塩を測定します。高レンジリン酸塩分析装置は、バナジウムモリブデン酸塩法を使用して、水サン
プルに含まれる高濃度の正リン酸塩を測定します。
分析装置の概要については、 1 を参照してください。設置やメンテナンス作業がしやすいように、
ドアは簡単に取り外せます。稼働中はドアを取り付けて閉じておく必要があります。 2 を参照し
てください。
日本語
105
1 製品の概要
1 上部ドアおよび下部ドア 5 ディスプレイとキーパッド 9 分析パネル
2 ファネルカバー 6 SD カードスロット 10 試薬ボトルトレイ
3 サンプル採取インプットファネ
7 電源スイッチ 11 比色計カバー
4 ステータスインジケーターライ
8 電源 LED (オン = 分析装置オン) 12 サンプル採取バルブ
2 ドアの取り外し
動作原理
分析装置は、加圧試薬システムとソレノイドバルブを使用して、サンプル、試薬、校正液をサンプル
セルに供給します。各測定サイクルの開始時に、サンプルがサンプルセルに流入します。サンプルセ
ルが一杯になると、試薬がサンプルセルに流入します。かくはん棒が試薬とサンプルをかくはんしま
す。混合液を安定させ、気泡を消すため、かくはん棒が停止します。分析装置がサンプルの色を測定
106
日本語
します。測定が完了すると、新しいサンプルがサンプルセルに流れ込み、測定サイクルが再び開始さ
れます。
校正サイクルでは、校正液がサンプルセルに流入します。試薬が追加され、校正液の色が測定され
て、校正曲線の傾きが計算されます。サンプルの濃度の計算には、傾きが使用されます。
低濃度の正リン酸塩向けのアスコルビン酸法
1
では、界面活性剤は、サンプルセルの内壁に気泡が発
生しないようにします。分析装置は、この溶液の吸光度をゼロ基準として、背景の濁りや色からの干
渉、ランプの強度の変化、またはサンプルセルの光学的変化を修正します。モリブデン酸試薬は、
リン酸と反応してヘテロポリ酸を産生します。アスコルビン酸試薬は、ヘテロポリ酸を減らし、青く
変色させます。分析装置は、青色の強度を測定して、リン酸塩濃度を計算します。
高濃度向けのバナジウムモリブデン酸法
2
では、酸と界面活性剤がサンプル中の特定の物質を溶解
し、サンプルセル内壁に気泡が発生しないようにします。分析装置は、この溶液の吸光度をゼロ基準
として、背景の濁りや色からの干渉、ランプの強度の変化、またはサンプルセルの光学的変化を修正
します。バナジウムモリブデン酸試薬は、正リン酸と反応して、黄色いリンバナジウムモリブデン酸
複合体を産生します。分析装置は、黄色の強度を測定して、リン酸塩濃度を計算します。
詳細情報は、当社 Web サイトにて入手できます。
設置
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、必ず資格のある要員が行う必要があり
ます。
設置
負傷または死の危険性。壁取り付け部の耐荷重が、装置の重量の 4 倍以上であることを確認してくださ
い。
人体損傷の危険。
装置や構成部品は重量物です。設置または移動は、複数の要員で行ってください。
重いことを示しています。装置が壁、テーブル、または床にしっかり固定されていて安全に稼働するこ
とを確認してください。
本装置の定格高度は最大 2000 m (6562 ft) です。本装置を 2000 m より高い高度で使用すると、電気
絶縁機構が破損する可能性が若干増加し、感電の危険につながるおそれがあります。懸念がある場合
はテクニカルサポートにお問い合わせいただくことを推奨します。
分析装置は屋内の清潔で汚染されていない環境に設置します。付属の設置マニュアルを参照してく
ださい。
配管
火災の危険。本製品は、可燃性の液体を使用するように設計されていません。
1
Standard Methods for the Examination of Water and Wastewater (水および廃水に関する標準検
査法)』第 21 版、2005 年、Centennial EditionAPHAAWWAWEFpp 4–1534500-P E.
Ascorbic Acid Method.
2
Standard Methods for the Examination of Water and Wastewater (水および廃水に関する標準検
査法)』第 21 版、2005 年、Centennial EditionAPHAAWWAWEFpp 4-1514500-P C.
Vanadomolybdophosphoric Acid Colormetric Method.
日本語
107
すべての配管が完了するまで試薬を注入しないでください。
指定されたチューブサイズを使用していることを確認します。
配管アクセスポート
配管アクセスポートを通して配管を行います。 3 または 4 を参照してください。筐体定格を維
持するために、使用しない配管ポートにプラグが取り付けられていることを確認します。
外部エアパージを使用している場合は、エアパージキットに付属の説明書を参照してファンフィルタ
ーを取り外してプラグに取り替えます。エアパージを有効にする手順については、操作マニュアルを
参照してください。エアパージキットの品番については、メンテナンスおよびトラブルシューティン
グマニュアルを参照してください。
3 1 つまたは 2 つのサンプルストリーム用ポート
1 ドレーンベント常時開放 4 エアパージインレット (オプシ
ョン)
7 流出または漏れ用のケースドレ
ーン
2 未使用 5 サンプル 1 バイパスドレーン 8 サンプル 1 インレット
3 2 サンプル流路分析装置のみ:
ンプル 2 バイパスドレーン
6 ケミカルドレーン 9 2 サンプル流路分析装置のみ:
2 インレット
4 4 サンプル流路用ポート
1 未使用 5 サンプル 2 バイパスドレーン 9 サンプル 1 インレット
2 サンプル 4 バイパスドレーン 6 サンプル 1 バイパスドレーン 10 サンプル 2 インレット
3 サンプル 3 バイパスドレーン 7 ケミカルドレーン 11 サンプル 3 インレット
4 エアパージインレット (オプシ
ョン)
8 流出または漏れ用のケースドレ
ーン
12 サンプル 4 インレット
108
日本語
試料ラインとドレーンラインの配管
爆発の危険。メーカーから提供されたレギュレータのみを使用してください。
化学物質による人体被害の危険。化学物質および廃液は、地域、県、または国の環境規制に従って廃棄
してください。
ドレーンラインをその他のラインに接続しないでください。分析装置への背圧の影響や損傷の原因になる場合が
あります。ドレーンラインが大気に開放されていることを確認してください。
圧力調整器は一定の圧力に設定されており、変更はできません。
付属のチューブ (6 mm)、フィルター付き Y 型ストレーナー、および圧力調整器を使用して、ドレー
ンとサンプルを分析装置に配管します。 5 を参照してください。配管アクセスポートに接続する
サンプルラインチューブは 6 mm である必要があります。1/4 インチのチューブをバルブ/Y 型スト
レーナーまでのサンプルラインに使用できますが、分析装置の配管アクセスポートには使用できませ
ん。
日本語
109
5 サンプルラインとドレーンライン
1 サンプル (単一流路) 4 非調整式圧力調整器 (分析装置
を保護するために 4 psi に設定
済み)
7 ケースドレーン
2 遮断バルブ 5 サンプルバイパスドレーン
3 フィルター付き Y 型ストレーナ
6 ケミカルドレーン
ドレーンラインのガイドライン
すべての液体を装置から取り除くには、ドレーンラインの正しい取り付けが重要です。取り付けが正
しくないと、液体が装置に逆流し、装置が損傷する可能性があります。
ドレーンラインはできるだけ短くします。
ドレーンラインに一定の下り傾斜があることを確認します。
ドレーンラインが大きく折れ曲がっていたり、何かに挟まれていたりしないことを確認します。
ドレーンラインが外気に通じており、圧力がかかっていないことを確認します。
試料ラインガイドライン
最良の性能が得られため、良好かつ代表的なサンプリングポイントを選んでください。サンプルは水
処理装置の代表となるものでなければなりません。
測定エラーを防ぐには:
サンプルは、プロセスラインに化学薬品が追加される位置より十分に離れた場所からサンプリング
してください。
サンプルは十分に混合されていることを確認してください。
すべての化学反応が完了していることを確認してください。
サンプル流路の接続
各サンプルラインを大きい径のプロセスパイプの中心に取り付けて、エアーバブルまたは沈殿物との
干渉を最小にします。 6 に、正しい取り付けと不適切な取り付けの例を示します。
110
日本語
底の沈殿物の堆積を防止するために、サンプルラインは可能な限り短くしてください。沈殿物がサン
プルの分析対象の一部を吸収し、低い読み値の原因になる可能性があります。もしくは、沈殿物は分
析対象を放出し、高い読み値の原因になる可能性があります。沈殿物による反応により、サンプル内
の分析対象の濃度が増加または減少すると、応答に遅れが生ずる場合もあります。
6 サンプリング方法
1 空気 2 サンプルフロー
バイパス流量の設定
多流路の場合、ネジを 4 回転以上緩めないでください。
バイパス流量は、分析装置がシャットダウンモードのときに調整できます。 7 または 8 に示す
ように、フローバルブを使用してサンプルバイパスラインの流量を調整します。サンプルの流量範囲
については、仕様 ページの 121 を参照してください。外部メーターを使用してサンプルバイパスラ
インの流量を測定します。プロセス流路が分析装置から遠くにある場合、プロセス流路の変化にすば
やく応答するには、サンプルバイパスラインの流量を増やします。
7 バイパス流量調整 - 単一流路
日本語
111
8 バイパス流量調整 - 多流路
エアパージの接続 (オプション)
ほこりや腐食が装置の筐体に侵入しないようにするには、オプションのエアパージキットを使用しま
す。きれいで乾燥した高品質の空気を 0.425 m
3
/h で供給します。エアパージ継手は、プラスチック
チューブ用の外径 6 mm のクイック継手です。
1. ファンフィルタを取り外し、プラグと交換します。エアパージキットに付属の取扱説明書を参照
してください。
2. 装置の筐体にあるエアパージ接続を探します。配管アクセスポート ページの 108 を参照してく
ださい。
3. チューブを取り付けます。
4. 装置メニューでエアパージを有効にします。操作マニュアルを参照してください。
配線
感電死の危険。
高電圧 (30 V RMS および 42.2 V ピークまたは 60 VDC を超える) または低電圧 (30 V RMS および
42.2 V ピークまたは 60 VDC を下回る) で使用。高電圧と低電圧の混在で使用しないでください。
電気の接続を行う際には、常に装置への電源を切り離してください。
DC 電源の装置に AC 電源を直接接続しないでください。
この装置を屋外または湿っている可能性がある場所で使用する場合は、主電源との接続に漏電回路安全
装置 (GFCI/GFI) を使用する必要があります。
保護アース接地 (PE) 接続が必要です。
指定された耐環境保護等級の接続金具のみを使用してください。仕様セクションに記載されている要
件に従ってください。
112
日本語
感電および/または火災の危険。
装置は現地、地域、および国の規制に従って設置します。
外部接続された機器には、該当する国の安全標準評価が必要です。
電線管の敷設にはローカル切断が必要です。
電線管の敷設のためのローカル切断を明確にしてください。
コードで接続する装置の場合は、コードを電源供給ソケットから簡単に外せるように取り付けてくださ
い。
アクセスプラグの取り外し
電気アクセスポートを通してケーブルと電線管を取り付けます。 9 を参照してください。筐体の
内側からゴムシーリングプラグを押し出してシールを外し、外側から引っ張って完全に取り外しま
す。ハンマーとスクリュードライバーを使用して電気アクセスプレートからノックアウトを取り外
します。筐体定格を維持するために、使用しないポートすべてにカバーを取り付けます。
9 電気アクセスポート
1 電源入力 (電源コードのみ)、接地プレートなし。電
線管に使用しないでください。
3 通信およびネットワークモジュール (x 8)
2 通信およびネットワークモジュール (x 3) 4 電源入力または出力 (電線管または電源コード)、接
地プレート、通信およびネットワークモジュール (x
8)
日本語
113
アクセスカバーの取り外し
配線端子に接続するには、アクセスカバーを取り外します。 10 を参照してください。
10 アクセスカバーの取り外し
配線接続の概要
11 に、可能性のあるすべての配線接続を示します。接続に指定されている配線ゲージを使用して
ください (仕様 ページの 121 を参照)
114
日本語
11 主回路基板上の接続
1 外部コントローラ接続 4 デジタル入力 7 電源出力
2 スマートプローブ接続 5 電源入力 8 電源出力 LED (オン = 電源は分
析装置に接続されています)
3 4 20 mA 出力 6 電源スイッチおよび LED (オン
= 分析装置オン)
9 リレー
電源に接続
感電死の危険。メインの保護アース接続には圧着リング端子を使用してください。
感電および火災の危険。ユーザーが用意したコードと非ロック式プラグが、該当する国の電気法規の要
件を満たしていることを確認してください。
感電死の危険。保護アース導体のインピーダンス接続が 0.1 オーム未満であることを確認してくださ
い。接続される配線導体は AC 電源ライン導体と同じ電流定格にしてください。
装置は単相接続専用です。
コードの取り付け: オプションのコードとシーリンググランドを使用することをお勧めします。交換
部品リストについては、メンテナンスマニュアルを参照してください。お客様がコードを用意する場
合は、1.0 mm
2
(18 AWG) の導線 3 本と防水外装ジャケットを備えたコードが必要です。また、コー
ドの長さは 3 m 未満にしてください。シーリングタイプのストレインリリーフを使用して、装置の環
境定格を維持します。仕様 ページの 121 を参照してください。電源を装置に接続するには、 1
たは 2 および 12 を参照してください。
日本語
115
1 AC 配線情報 (AC モデルのみ)
端子 説明 北米 — EU
1
保護設置 (PE) グランド 緑と黄の縞模様
2
ナチュラル(N
3
ホット(L1
2 DC 配線情報 (DC モデルのみ)
端子 説明 北米 — EU
1
保護設置 (PE) グランド 緑と黄の縞模様
2
24 VDC 戻り (–)
3 24 VDC (+)
12 電源の接続
116
日本語
オプション装置の接続
13 に示すように出力装置や入力装置のケーブルを取り付けます。接続に指定されている配線ゲー
ジを使用してください。仕様 ページの 121 を参照してください。装置の設定については、操作マニ
ュアルを参照してください。
13 装置の接続
リレーへの接続
感電死の危険。高電圧と低電圧を混在させないでください。リレー接続はすべてが高電圧 AC または
低電圧 DC になるようにしてください。
火災の危険。リレーの負荷は抵抗性でなければなりません。必ず外部ヒューズまたはブレーカーを用
いてリレーへの電流を制限してください。仕様セクションに記載されているリレー定格に従ってくだ
さい。
ワイヤゲージが 1.0 mm
2
(18 AWG) 未満のワイヤはお勧めしません。
この分析装置は、サンプル濃度アラーム (x 2)分析装置システム警告、および分析装置シャットダウ
ン用のリレーを備えています。装置を接続するには、配線接続の概要 ページの 114 を参照してくだ
さい (NO = 通常は開、COM = 共通、NC = 通常は閉)
4 20 mA 出力への接続
4 20 mA 出力への接続には、ツイストペアシールド線を使用します。レコーダーの端子または分析
装置の端子にシールドを接続します。ケーブルの両端でシールドを接続しないでください。シール
ドされていないケーブルを使用すると、無線周波数放射または許容限度を超える受信レベルになる可
能性があります。
装置を接続するには、配線接続の概要 ページの 114 を参照してください。配線および負荷インピー
ダンスの仕様については、仕様 ページの 121 を参照してください。
: 4
20 mA
出力は、
2
線式
(
循環駆動
)
トランスミッターへの電力供給用には使用できません。
日本語
117
デジタル入力への接続
分析装置は、外部デバイスからデジタル信号を受信させたり、接点を閉じたりすることができます。
分析装置はそれに応じてサンプルチャンネルをスキップします。たとえば、サンプルフローが低下し
たときに流量メーターからデジタル信号を送信することができます。分析装置は該当するサンプル
チャンネルをスキップします。分析装置は、デジタル信号が停止するまで、該当するサンプルチャン
ネルのスキップを継続します。すべてのサンプルチャンネルをスキップすることはできません。少
なくとも 1 チャンネルは使用を続ける必要があります。
:
すべてのチャンネルのサンプルがなくなると、ユーザーはデジタル入力で分析装置をシャットダウンモードにす
ることができなくなります。リモートから装置をシャットダウンモードにしたり、動作を再開させたりするには、
オプションの
Modbus
モジュールを使用して、
Modbus
レジスタ
49937
に書き込みます。
40007 (10
)
を書き込む
と、分析装置がシャットダウンモードになります。
40008 (10
)
を書き込むと、分析装置が動作を再開します。
各デジタル入力は、絶縁 TTL タイプデジタル入力またはリレー/オープンコレクタータイプ入力とし
て設定できます。 14 を参照してください。デフォルトでは、ジャンパは、絶縁 TTL タイプデジタ
ル入力に設定されています (ロジック低 = 0 0.8 VDC およびロジック高 = 2 5 VDC、最大電圧
30 VDC)。装置を接続するには、配線接続の概要 ページの 114 を参照してください。
14 絶縁 TTL タイプデジタル入力
1 ジャンパー (x 12) 3 絶縁 TTL タイプデジタル入力
2 デジタル入力コネクタ 4 リレー/オープンコレクタータイプ入力
追加モジュールの取り付け
追加の出力、リレー、または通信オプション用にモジュールを追加できます。モジュールに付属の説
明書を参照してください。
使用の準備
分析用ボトルとかくはん棒を取り付けます。スタートアップ手順については、操作マニュアルを参照
してください。
118
日本語
分析用ボトルの取り付け
化学物質による人体被害の危険。検査室の安全手順に従い、取り扱う薬品に適した個人用保護具をすべ
て装着してください。安全手順に関する現在の安全性データシート(MSDS/SDS)を参照してください。
分析装置ボトルを取り付けるには、 15 を参照してください。すべてのボトルを識別できるように
し、該当するボトルに適合するキャップを取り付けます。
15 分析用ボトルの取り付け
日本語
119
かくはん棒の取り付け
かくはん棒は取り付けキットに含まれています。取り付けの前に、ファネルカバー、ファネル、およ
び比色計カバーを取り外します。 16 を参照してください。解説図の手順に示すように、比色計の
サンプルセルにかくはん棒を取り付けます。 17 を参照してください。
16 比色計カバーとファネルの取り外し
17 かくはん棒の取り付け
120
日本語
仕様
この仕様は予告なく変更されることがあります。
3 一般仕様
仕様 詳細
寸法 (W × D × H)
452 x 360 x 804 mm
筐体 等級: NEMA 4x/IP56 (ドア閉時)
材質: PC/ABS ケース、PC ドア、PC ヒンジおよびラッチ、316 SST ハードウェア
屋内専用。直射日光を避けてください。
重量 20 kg (試薬および標準液を除く)36.3 kg (試薬を含む)
取り付け 壁、パネル、またはテーブル
保護クラス
I
汚染度/設置カテゴ
2/II
電源 AC: 100–240 VAC50/60 Hz
AC 装置: 公称 0.5 A、最大 8.3 A
アクセサリ出力: 100 240 VAC、最大 5.0 A
DC: 24 VDC
DC 装置: 公称 1.2 A、最大 9 A
アクセサリ出力: 24 VDC、最大 1.6 A
接続: 0.82 1.31 mm
2
(18 16 AWG) のワイヤ、0.82 mm
2
(18 AWG) のより線を推奨、
配線の断熱定格は少なくとも 65 °C が必要、濡れた場所での絶縁定格は少なくとも 300 V
動作周囲温度 5 50 °C
動作周囲湿度 5 95 %、結露のないこと
保管温度 -20 60 °C
4 20 mA 出力 4、負荷インピーダンス: 最大 600 Ω
接続: 0.33 1.31 mm
2
(22 16 AWG) のワイヤ、0.33 0.52 mm
2
(22 20 AWG) を推
奨、ツイストペアシールド付きワイヤ
アラームリレー出
4、タイプ: ノンパワード SPDT リレー、各定格 5 A 抵抗負荷、最大 240 VAC
接続: 0.82 1.31 mm
2
(18 16 AWG) のワイヤ、0.82 mm
2
(18 AWG) より線を推奨、濡
れた場所で筐体の定格を維持するため、少なくとも定格 300 V の絶縁。
デジタル入力 6、接続: 0.33 1.31 mm
2
(22 16 AWG) のワイヤ、0.33 0.52 mm
2
(22 20 AWG)
のより線 (絶縁 DC 電圧入力またはオープンコレクタ/リレー接点閉入力) を推奨、濡れた場
所で筐体の定格を維持するため、少なくとも定格 300 V の絶縁。
ヒューズ 入力電力 - AC: T 1.6 A250 VACDC: T 6.3 A250 VAC
出力電力 - AC: T 5.0 A250 VACDC: T 1.6 A250 VAC
アラームリレー出力: T 5.0 A, 250 V
継手 サンプルラインおよび試料バイパスドレーン: プラスチックチューブ用外径 6 mm クイッ
ク継手
エアパージエアインレット: プラスチックチューブ用外径 6 mm クイック継手
薬品およびケースドレーン: 11 mm 内径、軟質プラスチックチューブ用クイック継手
日本語
121
3 一般仕様 (続き)
仕様 詳細
サンプル圧力、流
量、温度
圧力: プリセット圧力レギュレータに対して 20 600 kPa (2.9 87 psi)
流量: 55 300 mL/min
温度:5 50 °C
Y 型ストレーナーの最大圧力と温度:
最大 6.00 バール(87 psi) @ 42 °C
最大 5.17 バール (75 psi) @ 46 °C
最大 4.14 バール (60 psi) @ 50 °C
サンプル流路数 124、プログラマブルシーケンス
エアパージ (オプシ
ョン)
0.425 m
3
/時間 (15 scfh
3
)、装置品質空気
認証 UL および CSA 規格、CE マークに対して ETL 認証済み
4 測定仕様
仕様 詳細
光源 Class 1M LED (Light Emitting Diode)ピーク波長 880 nm (LR モデル) または 480 nm (HR モデ
)
測定範囲 4 3000 µg/LPO
4
として (LR モデル)200 50,000 µg/LPO
4
として (HR モデル)
精度
4
LR モデル: ±4 µg/L または ±4 % (いずれか大きい値)
HR モデル: ±500 µg/L または ± 5 % (いずれか大きい値)
繰返し性 LR モデル: ±1 %HR モデル: ±500 µg/L または ±5 % (いずれか大きい値)
レスポンス時間 25 °C で通常 10 分、温度に応じて変化
安定化時間 初回起動後または 1 年ごとのメンテナンス後: 5 測定サイクル
スタンバイ後: 1 測定サイクル
校正後: 0 測定サイクル
校正時間 傾き校正: 10
ゼロ校正: 10
最小検出限界 LR モデル: 4 µg/LHR モデル: 200 µg/L
試薬使用量 使用量: 15 分サイクルタイムで 90 日ごとに各試薬 2 L
容器: 2 LPETE、ポリプロピレンキャップ付き
標準液使用量 使用量: 10 回の校正ごとに標準の 2 L
容器: 2 LPETE、ポリプロピレンキャップ付き
取得認証
カナダの障害発生機器規則、IECS-003、クラス A:
テスト記録のサポートはメーカーにあります。
このクラス A デジタル装置はカナダの障害発生機器規則の要件をすべて満たします。
3
標準キュービックフィート/時間
4
精度は Hach が供給した試薬のみを使用した場合を基準としています。
122
日本語
Cet appareil numérique de classe A répond à toutes les exigences de la réglementation canadienne
sur les équipements provoquant des interférences.
FCC PART 15、クラス A 限度値
テスト記録のサポートはメーカーにあります。この機器は FCC 規則のパート 15 に準拠します。運
転は以下の条件を前提としています:
1. この装置が有害な干渉の原因とならないこと。
2. この装置が望ましくない動作の原因となる可能性のあるいかなる干渉にも対応しなければなりま
せん。
これらの規格への準拠に責任を持つ当事者による明示的承認を伴わなずにこの装置に対する改変ま
たは改造を行うと、ユーザーはこの機器を使用する権限を失う可能性があります。この装置は、FCC
規則のパート 15 に従って、クラス A のデジタル機器の制限に準拠することが試験によって確認され
ています。これらの制限は、この機器が商用の環境で使用されたときに、有害な干渉から適切に保護
することを目的に設定されています。この機器は、無線周波数エネルギーを生成および使用するもの
で、取り扱い説明書に従って取り付けおよび使用しない場合にはそれを放射する場合があり、無線通
信に対して有害な干渉を発生させる可能性があります。住宅地域における本装置の使用は有害な電
波妨害を引き起こすことがあり、その場合ユーザーは自己負担で電波妨害の問題を解決する必要があ
ります。以下の手法が干渉の問題を軽減するために使用可能です。
1. 装置から電源を取り外して、電源が干渉源かどうかを確認します。
2. 装置が干渉を受けている装置と同じコンセントに接続されている場合は、装置を別のコンセント
に接続してください。
3. 妨害を受けている装置から本装置を離します。
4. 干渉を受けるデバイスの受信アンテナの位置を変更します。
5. 上記の手法を組み合わせてみます。
日本語
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