Tsubaki TGF Series ユーザーマニュアル

  • こんにちは!私はチャットアシスタントです。TSUBAKI ショックガード TGFシリーズの取扱説明書の内容を理解しており、この装置に関するご質問にお答えできます。この説明書には、過負荷保護、自動復帰機能、トルク調整方法、保守点検方法などが記載されています。どのようなご質問でもお気軽にお尋ねください。
  • ショックガードが作動しない場合、考えられる原因は何ですか?
    過負荷後、復帰しない場合、どうすれば良いですか?
    ショックガードからガタが発生した場合、原因は何ですか?
    トルク調整はどうすれば行えますか?
    保守点検はどのくらいの頻度で行うべきですか?
ショックガード
TGF シリーズ
346-0028 埼玉県久喜市河原井町 11
電話(0480)22-7423 FAX(0480)22-7424
(CONTENTS)
-1-
■ 作動(DISENGAGEMENT) ・・・・ 2
■ 復帰(RE - ENGAGEMENT) ・・・・ 2
■ タイプ 2・タイプ 3
1.構造 ・・・・ 3
2.分解手順 ・・・・ 4
3.組立手順 ・・・・ 4
4.軸穴加工 ・・・・ 4~5
5. ・・・ 5~6
■ タイプ 5・タイプ 7
1. ・・・ 7
2.分解手順 ・・・・ 7
3.穴加工方法 ・・・・ 7
4. ・・・ 8
5. ・・・ 8~9
■ トルク調節(TORQUE ADJUSTMENT) ・・・・ 10~11
■ 保守(MAINTENANCE)
1.保守・点検 ・・・・ 12
2. ・・・ 12
■ トラブルシュータ(TROUBLE SHOOTER) ・・・・ 12
■ 注意・保証(WARNING. GUARANTEE)
1.注意事項 ・・・・ 13~14
2. ・・・ 14~15
作 動 (DISENGAGEMENT)
復 帰 (RE - ENGAGEMENT)
-2-
ショックガード TGFシリーズは、正逆転どちら
の方向でも過負荷が発生すると作動し、伝達力を
遮断します。
過負荷が発生するとドライブボール(鋼球)は、
ライドプレートをコイルバネ側に押し上げ、回転
しながらドライブプレートのポケットから飛び
出し、駆動側は空転し、1 回転後に自動的に復帰
します。
この時、図 1.の様にハウジングがコイルバネ側
に移動しますので、この移動量を近接センサ等で
検知することにより、過負荷発生後、駆動源を自
動的に停止させる事が簡単に出来ます。
作動時移動量 X
(TG センサ)
ショックガード TGF シリーズは、作動後、回転を続けると1回転以内に定位置連続復
帰しますので、過負荷発生後、近接センサ等で過負荷を検知し、即時駆動源を停止させ、
装置の過負荷原因を取り除いてから運転を再開してください。
尚、使用回転速度が高い場合、復帰出来ない事がありますので復帰に際しては、出来る
だけ低速回転で行うか、インチング操作を行ってください。
復帰時の回転速度は、従動側機械の慣性、駆動側の弾性、TGF シリーズの設定トルク
等の要素により変化する為限定することは出来ませんが、一般的な使用では 100r/min
以下であれば復帰出来ます。
図1.
2030456590
移動量X 1.2mm 1.8mm 2.2mm 2.7mm 5.0mm
2030456590
回転速 900r/min 740r/min 600r/min 430r/min 330r/min
1.1. 使用最高回転速度
1.2. ハウジング移動量
近接センサ
注)☆部品は、20・30・45 サイズのみ
※部品は、65・90 サイズのみ
●部品は、65 サイズのみ
No. No. No.
1 8 ☆ 15
2 9 ※ 16
3 10 ※ 17
4 ☆ 11 ※ 18
5 ☆ 12 ※ 19
6 13 ※ 20
7 14 ● 21
調節ナット
コイルバネ
部品名称
ハブ
エンドナット
六角穴付止ネジ
ドライブプレート
スライドプレート
スプリングホルダ
ボルト
ラジアルベアリング
スラストベアリングA
スラストベアリングA
ブッシュスラストベアリングB
部品名称
六角穴付止ネジ
部品名称
ドライブボール(鋼球A)
スナップリング
六角穴付止ネジ
鋼球B
鋼球C
ハウジング
タイプ 2・タイプ 3
1.
-3-
2. パーツリスト
2.2. TGF65-2・TGF90-2
2.1. TGF20-2~TGF45-2
2.3. TGF20-3~TGF45-3 2.4. TGF65-3・TGF90-3
タイプ 2
タイプ 3
2.解手順
3.立手順
4.
4-1 ストレート穴加工
-4-
a. 六角穴付止ネジ(10)を 2 ヶ所緩めた後、調節ナット(6)とコイルバネ(7)を取り
外す。
b. 部組されたハウジング(13)、スラストベアリング(14)、スライドプレート(5)、
スナップリング(9)を取り外す。
c. ドライブボール(8)を取り外す。
注)エンドナット(2)は、予圧調節を行いロックタイトで完全に固定してありま
すので分解は行わないでください。
各部品を洗浄し、スラストベアリング、ドライブボール、ドライブプレート、ス
ライドプレートの軌道面にグリースを塗布して分解と逆の手順で組立てを行っ
てください。
分解手順に従って図 3.の状態まで分解し、ビニールテープ等でハブのドライブボ
ール穴 A 部をシールしてください。
3.の様に旋盤にチャッキングし、ドライブプレート(4)の D・E 部にて心出し
を行い B・C 部及び N タップ穴(P3.図 2.参照)をシールしてください。
次に、内径旋削加工を行ってください。
尚、ハブ(1)の表面が硬い為、バイトは超硬バイトを使用して加工する事をお奨
めします。(段付穴加工は、加工が困難の場合がありますので、当社へ依頼頂く
事をお奨めします。)
3.
心出しは、D 部外周と E 部の面で行っ
てください。
推奨値は、直角度、同心度ともに
0.02 T. I . R. です。
4-2 キー溝・タップ加工
5.
-5-
組立てた状態で、ドライブプレートの取付タップ中心とキー溝中心の位置合せを
必要とする場合には、図 4.の様に行ってください。
インデックステーブル、スプロケット等をドライブプレートに取り付ける際、
張力ボルト(G10.9 以上)を使用し、ボルト長さは、表 4.の取付タップ深さより深
くならないように注意して決めてください。
RQRQ
20 5 M521M5
30 5 M637M6
45 8 M840M8
65 10 M10 49 M10
90 10 M12 75 M12
サイズ タイプ2 タイプ3
3. 止ネジタップ加工寸法の参考値(P3.図 2.参照)
サイズ P.C.D. Nタップ 深さ φH h6/H7
20 70 6-M5 9 57
30 90 6-M6 11 75
45 125 6-M8 13 100
65 165 6-M10 17 140
90 215 6-M16 20 175
4. 取付寸法(P3.図 2.参照)
4.1. TGF20~TGF65 4.2. TGF90
※プーリ、スプロケットの内径加工寸法公差は H7 です
-6-
軸固定方法
TGF シリーズを軸に取り付ける際には、ベアリングなどに衝撃が加わらない様、
ハブ(1)に直接力を加えて取り付けてください。
5.1. タイプ 3
軸端にタップ加工をし、エン
ドプレートとボルトで固定
5.2. タイプ 3
パワーロック EL シリーズ
を使用し、キーレス固定
5.3. タイプ 2
ハブ外周よりタップを加
工し、押ネジで固定
表-3 参照
サイズ #35 #40 #50 #60 #80 #100
20 30 24 20 17 14 -
30 37 29 24 20 16 -
45 50 38 32 27 21 18
65 - 5040342722
90 - - 52 44 34 28
5. 使用可能スプロケット最小歯数
※上表は取り付け可能最小スプロケットです。スプロケットの伝達能力は考慮してお
りませんので、選定および取り扱いについては、つばきドライブチェーンカタログを
ご参照ください。
タイプ 5・タイプ 7
1.5・タイプ 7
2.解手順
3. 穴加工方法
-7-
このタイプは、タイプ 2 に NEF カップリングを取り付けたタイプです。
タイプ 5 は、シングルタイプのカップリングを使用し、角度誤差のみを許容出来ます。
タイプ 7 は、ロングスペーサタイプのカップリングを使用し、角度と平行度の誤差を
許容出来ます。
a. アダプタボルト(23)を外し、ドライブプレート(4)から取付アダプタ(22)を外す。
b. タイプ 2・タイプ 3の分解手順と同様に行う。
心出しは、フランジ外周と面で行って
ください。
推奨値は、直角度、同心度ともに
0.02 T. I . R. です。
NO.
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
※32
部品名称
Uナット
六角穴付止ネジ
ロングスペーサ
セットピース
取付アダプタ
アダプタボルト(SW'付)
カップリングハブ
リーマボルト
ディスク
ワッシャA
ワッシャB
6.1. タイプ 5タイプ 7 パーツリスト
注)※部品はタイプ 7 のみ。
6.
タイプ 7
7.
6.2. カップリングを構成する部品と数量
注)納入時、表 6.2.の部品は付属パーツとして同梱します。
カップリングハブ リーマボルト ディスク ワッシャA ッシB Uナット 六角穴付止ネジ セット ロングスペ
タイ5
14144222-
タイ7
182886221
7.1. 据付推奨値
平行誤差
θ(deg) T.I.R.(mm) ε(mm) C1(mm) C2(mm)
20 0.25 0.45 11.0.25 - NEF25S
30 0.25 0.62 11.0.25 - NEF80S
45 0.25 0.73 16.8±0.25 - NEF130S
65 0.25 0.93 21.6±0.25 - NEF340S
90 0.25 1.2 27.0.25 - NEF700S
20 0.5 0.91 0.38 11.0.25 100±0.50 NEF25W
30 0.5 1.25 0.49 11.0.25 127±0.50 NEF80W
45 0.5 1.46 0.52 16.0.25 140±0.50 NEF130W
65 0.5 1.86 0.68 21.0.25 180±0.50 NEF340W
90 0.5 2.41 0.95 27.0.25 250±0.50 NEF700W
7
サイ角度誤差 カッ
形番
フランジ面間寸法誤差
タイプ
5
4.
5.
-8-
a. TGF シリーズと NEF カップリングハブを軸に取り付けてください。
b.下記の推奨値以内(表 7.1.参照)になるように心出しをカップリングハブ(24)のフラ
ンジ外周と面で行ってください。カップリングの許容角度誤差、平行誤差、フラン
ジ面間寸法誤差は相関関係にあり、一方が増加すると一方が減ずるため同時に考慮
する必要があります。
c.心出し後、リーマボルト(25)、ディスク(26)、ワッシャ A・B (27)・(28)、U ナット(29)
を取り付けてください。
注)ディスク(26)にワッシャ A・B (27)・(28)を取り付ける際、ワッシャの R 面取り部
がディスク(26)側になるように組込んでください。また、リーマボルト(25)と U ナ
ット(29)の締付けの際、ディスクにスラスト荷重が掛からない状態で規定の締付ト
ルクで締結してください。(表 7.2.参照)
d.取付アダプタ(22)にセットピース(31)、六角穴付止ネジ(30)を取り付け、リーマボ
ルトの緩み止めをしてください。
※タイプ 5 は構造上平行誤差を吸収出来ませんが、心出しの際は 0.02 mm 以内
で調節してください。
分解手順と逆の手順で行ってください。
注)アダプタボルト(23)は、規定の締付トルクで締結してください。(表 7.2.参照)
締付トルク 2面幅寸法 締付トルク 2面幅寸法
Nm{kgfm} (mm) Nm{kgfm} (mm)
20 21.6{2.2} M8 13 8.43{0.86} M5 4
30 78.4{8.0} M12 19 14.7{1.5} M6 5
45 78.4{8.0} M12 19 35.3{3.6} M8 6
65 177{18.1} M16 24 70.6{7.2} M10 8
90 657{67} M24 36 299{30.5} M16 14
サイ
アダタボ
サイ
サイ
Uナ
-9-
8.1. フランジ間寸法 C1、C2
8.2. 角度誤差θ°の調整 8.3. 平行誤差εmm の調整
7.2. 締付トルク
尚、65・90 サイズで必要トルクが高い場合は、ボルト(17)を一旦緩めて調節ナッ
トを必要とするトルクスケールまで締込み、六角穴付止ネジ(10)で調節ナットを
固定し、最後にボルトを完全に締込むことにより、容易にトルク調節が出来ます。
6
20
30
45
65
90
2
4
8
2
3
6
12
3
M
H
12
L
M
H
L
L
M
H
4
840
294
L
M
H
1.224.08
2.458.16
1.027.5
2.0415
4.0830
60313
120568
L
M
H
6.020
1240
2480
1074
20147
50269
100539
30156
12
2001078
3001225
6002450
12004900
3
6
サイズ バネコード コイルバネ本数 トルク能力
kgfm
0.612.04
30.6125
61.2250
122500
Nm
3.0615.9
6.1231.9
12.2457.9
5.1027.4
10.255
20.4110
トルク調節 (TORQUE ADJUSTMENT)
-10-
トルク調節は、次の a,b,c の手順に従ってコイルバネ(7)の本数と調節ナット(6)の
込量で行います。
a. TGF シリーズは、通常トルク設定をせずに出荷しますのでトルク能力表から必要ト
ルクに適したコイルバネの本数を選び、分解・組立手順に従ってコイルバネの本数
を組み替えてください。
8. トルク能力表
b. トルク相関図から必要トルクに対応するトルクスケールの値を読取り、調節ナッ
をこの値まで締込んでください。調節ナットを締込むには、ナットの外周の穴に
掛スパナか丸棒を差込んで回してください。
注)45 サイズで必要トルクが高い場合(300N・m 以上)は、専用の引掛スパナ(別売品)
を使用してください。
9.1. トルクスケール
c. トルクが決定しましたらコイルバネの本数を
記録しておくことにより、メンテナンス時に分
解をしても容易に分解前の設定トルクに戻す
事が出来ます。
尚、調節ナットとハブの端面に合いマークを刻
印しておけばより正確に再現出来ます。
-11-
9.2. 銘板
トルク相関図
サイズ 20 グラフ-1
9.3.
サイズ 30 グラフ-2 サイズ 45 グラフ-3
サイズ 65 グラフ-4 サイズ 90 グラフ-5
TSUBAKI YAMAKYU CHAIN CO.
Shock Guard
SER.12345
TGF20-H2-TH20JD2-N60
Tor.60Nm
保守 (MAINTENANCE)
1. 保守・点検
2.
トラブルシュータ (TROUBLE SHOOTER)
-12-
9. 推奨グリース銘柄
保守の頻度は運転状態によって異なりますが、選定、使用方法に誤りが無く侵食性
ある雰囲気、また作動頻度が高い場合などのファクタがなければ年一度分解・点検
行ってください。
TGF シリーズの使用雰囲気温度は -15~70℃です。
TGF シリーズは、回転部にベアリングを使用しています。納入時に各プレートのドラ
イブボール(鋼球)の転動面とベアリング部にグリースを塗布してありますが、使用状
況に応じて定期的にグリースを補充してください。
尚、20~45 サイズのグリース給油は、押ネジ A(15)を取り外し、グリースガン等で分
解せずに補充出来ます。
グリース名称メーカー名
コスモ石油
ENEOS
出光興産
シェルルブリカンツジャパン
コスモグリース・ダイナマックスEP NO.1,2
エピノックグリースAP NO.1,2
ダフニーエポネックスMP NO.1,2
アルバニアEPグリース NO.1,2
対策
※設定トルクが高すぎる
※スプロケット等の取付ボルト
 が長すぎる為、ボルトとハブ
 のフランジ部が接触しショッ
クガードが作動しない
1. 過負荷が発生したが作動
  せず機械を破損
※設定トルクを低いトルクより
 徐々に上げて機械にあった
 トルクに再調節する
※適当なボルト長さに変更
問題
※近接センサの隙間調節をする
※近接センサの交換
3. 過負荷信号が出ているが
  ショックガードは作動し
ていない
原因
※近接センサの隙間調節不良
※近接センサの不良
※設定トルク不足
※作動回数が多い為、トルクが
 低下した
※調節ナットの緩み
※復帰回転速度を下げる
 (手動で復帰)
※インチング操作をする
※設定トルクを装置を保護でき
 る範囲で、出来るだけ高く設
定する
 
※設定トルクが装置の常用トル
 クに近い為、ピークロード時
 にショックガードが作動しは
じめる状態となり、ガタが発
生しているように見える
※トルク調節要領に従いトルク
 を増加させる
※ショックガードの交換
※トルク調節後、調節ナットを
 押しネジで固定
2. 通常運転でショックガード
  が頻繁に作動
4. 過負荷発生後、復帰操作
  をしたが復帰しない
※復帰回転速度が高い為、一度
 復帰しても再動作している
5. ショックガードから
  ガタが発生した
. 注意・保証 (WARNING. GUARANTEE)
1.意事項
-13-
(全般)
ショックガードは、機械装置に発生する過負荷より機械装置を保護する目的の装置で
すので人体の安全・保護を目的として使用しないでください。
仕様や構造を良く理解し、取り付け使用方法保守点検に際しては間違いのない様
下記の点に注意してお取り扱い願います。
製品仕様以外の仕様で使用しないでください。けが、装置破損のおそれがあります。
損傷した製品を使用しないでください。けが、装置損傷のおそれがあります。
銘板を取り外さないでください。
(荷受け時の開梱)
木枠梱包の場合はクギに注意して開梱してください。けがのおそれがあります。
(追加工)
ショックガードは軸穴加工、キー溝加工、止めネジ用タップ穴加工以外の追加工や改
造はしないでください。製品の品質、機能の低下をもたらし破損の原因となって、
械に損傷を与えたり、機械操作者のけがのおそれがあります。
追加工をする場合は、専門家により、取扱説明書の作業手順、注意事項に従って行っ
てください。
(トルク設定)
トルク調節をする場合は機械を停止し、電源を完全に切ってあるのを確認してから作
業を始めてください。また、機械の停止中に機械が動き出さないように回転止め処置
をしてください。不慮に動き始めるとけがのおそれがあります。運転再開時は回転止
め装置を取り除いてください。
作動後、すぐにトルク調節をすると製品内部が高温になっているおそれがあります。
トルク調節の際は十分内部まで温度が下がっていることを確認してから行ってく
さい。火傷のおそれがあります。
トルクを上げすぎると過負荷が発生してもショックガードが作動せずに事故が起こ
る場合があるので、トルク設定後、作動確認を行ってから運転を開始してください。
(運搬)
運搬時は落下、転倒すると危険ですので、十分注意してください。
製品の質量が重い場合は手で持つと腰などを痛めることがありますのでアイボル
を利用しホイストなどを使ってください。ただし、据付け後はアイボルトを取り外し
てください。
運搬のために製品を吊り上げる際は、製品の質量を碓認し吊り具の定格荷重以下で使
用してください。吊り具の破損、落下、けが、装置損傷のおそれがあります。
2.
-14-
1.無償保証期間
工場出荷後 18 ヶ月間または使用開始後(お客様の装置への当社製品の組込み完了時か
ら起算します)12 ヶ月間のいずれか短い方をもって、当社の無償による保証期間と致
します。
2.保証範囲
無償保証期間中に、お客様側にて取扱説明書に準拠する正しい据付・使用方法・保守
管理が行われていた場合において、当社製品に生じました故障は、当社製品を当社に
返却いただくことにより、その故障部分の交換または修理を無償で行います。
但し、無償保証の対象は、あくまでお客様にお納めした当社製品単体についてのみで
あり、以下の費用は保証範囲外とさせて頂きます。
(据付)
製品の内径部及び各部品の角部は素手でさわらないでください。けがのおそれがあり
ます。
製品を取り付ける駆動軸と従動軸の心出しは取扱説明書の心出し許容値以内に必ず
調節してください。
(運転)
安全のため作動時、近接センサ等で過負荷検出をして駆動源をすばやく停止させてく
ださい。
安全カバーを準備し、運転時には必ず取り付けてください。
運転中に手や身体をふれないように注意してください。けがのおそれがあります。
異常が発生した場合は直ちに運転を停止してください。けが、装置損傷のおそれがあ
ります。
(保守・点検)
作業に適した服装、適切な保護具(安全眼鏡、手袋、安全靴等)を着用してください。
二次災害を引き起こさないように、周辺を整理し安全な状態で行ってください。
労働安全衛生規則第二編第一章第一節一般基準を遵守してください。
潤滑油脂の種類、量、給脂方法、期間は規定通りに行ってください。
製品の取り付け状態(取付精度等)が取扱説明書の許容値以内を維持しているか定期
的に確認してください。
設定トルクがご使用中に変化する可能性がありますので、定期的に確認し必要なら再
調節してください。
異常が発生した場合は異常の原因を究明し対策処置を施すまでは絶対に運転しない
でください。
(環境)
本品を破棄する場合は、環境への負担を考慮し、専門業者に処分を依頼してください。
No.TGF-M20210903A
-15-
返送先 〒346-0028 埼玉県久喜市河原井町11
TEL (0480)22-8533
ツバキ山久チエイン(株)久喜工場
精機事業部 精機製造部
(1) お客様の装置から当社製品を交換又は修理のために、取り外したり取り付けたり
するために要する費用及びこれらに付帯する工事費用。
(2) お客様の装置をお客様の修理工場などへ輸送するために要する費用。
(3) 故障や修理に伴うお客様の逸失利益ならびにその他の拡大損害額。
3.有償保証
無償保証期間にもかかわらず、下の項目が原因で当社製品に故障が発生しました場
合は、有償にて調査・修理を承ります。
(1) お客様が、取扱説明書通りに当社製品を正しく据付けられなかった場合。
(2) お客様の保守管理が不充分であり、正しい取り扱いが行われていない場合。
(3) 当社製品と他の装置との連結に不具合があり故障した場合。
(4) お客様側で改造を加えるなど、当社製品の構造を変更された場合。
(5) 当社または当社指定工場以外で修理された場合。
(6) 取扱説明書による正しい運転環境以外で当社製品をご使用になった場合。
(7) 災害などの不可抗力や第三者の不法行為によって故障した場合。
(8) お客様の装置の不具合が原因で、当社製品に二次的に故障が発生した場合。
(9) お客様から支給を受けて組込んだ部品や、お客様のご指定により使用した
部品などが原因で故障した場合。
(10) お客様側での配線不具合やパラメータの設定間違いにより故障した場合。
(11) 使用条件によって正常な製品寿命に達した場合。
(12) その他当社の責任以外で損害が発生した場合。
4.当社技術者の派遣
当社製品の調査、調整、試運転時等の技術者派遣などのサービス費用は別途申し受け
ます。
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